【マリオカート ダブルダッシュ!!】

マリオカート ダブルダッシュ!! とは、【ニンテンドー ゲームキューブ】用のゲーム。

概要

マリオカート ダブルダッシュ!!


他言語

Mario Kart: Double Dash!! (英語)

ハード

【ニンテンドー ゲームキューブ】

メディア

8cm光ディスク

ジャンル

レース

発売元

任天堂

開発元

任天堂

プロデューサー

宮本茂
杉山直
高橋伸也
手塚卓志

ディレクター

水木潔(チーフディレクター)
大八木泰幸
白井太
今井大二

プレイ人数

1~16人

発売日

2003/11/07 (日本)
2003/11/17 (北米)

値段

5,800円(税別)

レーティング

CERO:A(全年齢対象)
ESRB:E(全年齢対象)

使用ブロック数

3(システムデータ)
5(ゴーストデータ1つ毎)

対応機能

ブロードバンドアダプタ
スピードフォース

シリーズ

マリオシリーズ

日本販売数

87万3,356本

世界販売数

約695万本

【ニンテンドー ゲームキューブ】向けに発売したマリオカートシリーズの1作。シリーズでは4作目にあたる。
そのタイトル通り、本作では1台の【カート】に2人で乗り込んで協力してレースを行う。

シリーズで初めてカートに名前が付き複数存在するようになり、ドライバーとカートは別々に分けられている。
更にキャラクター毎に「スペシャルアイテム」という特殊な専用アイテムも使用できる。
また、シリーズで初めて最初から使えない隠しキャラクターや隠しカートが登場した。

2人プレイでは前後のドライバーに分かれて操作が可能で、前のドライバーは運転、後ろのドライバーはアイテムの使用とサイドアタックの操作が行える。前後の交代も出来る。
更にブロードバンドアダプタ使ったLANケーブルの通信対戦に対応しており、最大で8台のGCを繋ぎ、各GCで1台に2プレイヤーが乗り込む事でシリーズ最大の16人プレイが可能。
とはいえ一般家庭でやるにはハードルが高く、店舗や会場のイベント用の機能と言った方が良いか。
尚、【Wii】では本作のLANモードが使用できない。

タイトル名に反して1人でも遊べるのだが、2人用ゲームと勘違いされたのか売れ行きはシリーズの中でも乏しく、【スーパーマリオサンシャイン】と横並びに留まり唯一国内ミリオンセラー未達成。
更にスペシャルアイテムも露骨にキャラクターの差が出るためか後のシリーズでは【マリオカート アーケードグランプリ】?【マリオカート ツアー】といったゲーム性が異なるマリオカートでしか採用されておらず、鳴り物入りの2つの新要素が足を引っ張ってしまった感が強い。

スペシャルアイテムの格差の激しさ、ミニターボ性能が高いカートが一強、かえって遅くなるショートカットが多数存在と言った具合にゲームとしての作り込みも甘い部分が多く、シリーズの中でもいまいちな立ち位置になった感は拭えない。

同時期に発売した【マリオパーティ5】【マリオ&ルイージRPG】の2本と合わせて「ホットマリオキャンペーン」の1本としてまとめて宣伝されており、日本国内向けのTVCMではそれら2本と同様に、SMAPの稲垣五郎が演じる「イナガキマリオ」が登場した。

ゲームシステム

基本部分は【マリオカート64】を引き継いでいる。

  • 2人乗り
    本作のタイトルにもなっているシステム。ドライバー選択時には2人のドライバーを選択し、その後に乗るカートを選ぶ。
    乗れるカートの重量は選んだドライバーの中で重い方に合わせて選択する。
  • ミニジャンプ廃止とミニターボの操作
    本作のみミニジャンプが使用できない。
    ミニターボの溜めは、コントロールスティックを外側に倒すだけでよくなった。タッグプレイでは、後ろのキャラを担当するプレイヤーがミニターボを溜める必要がある。タイヤの火花が青い時にL/Rトリガーを離すとミニターボが発動する。
  • ダブルダッシュ/サイドアタック
    2人プレイで2人乗りしている時だけに使用できる技。
    2人で同時にロケットスタートを成功させると加速が長いダブルダッシュが発動し、
    後ろのドライバーがL/Rトリガーを押す事で左右を攻撃するサイドアタックを行える。
  • スペシャルアイテム
    各ドライバーの専用のアイテム。基本的には最初からペアに指定されているキャラクター同士で(ほぼ)同じアイテムが出現する。
    従来のアイテムを巨大化させたようなものから、まったく新しいものも存在する。
  • 所持アイテムの仕様変更
    本作からはクラッシュ時や落下時に全てのアイテムを失うようになった。
    クラッシュやサンダーの被弾によって失ったアイテムは一部を除いて地面に落ちる。地面に落ちたアイテムは触れることでその場で効果を発揮する。
    トリプルキノコとトリプルコウラは2個以上持っている状態でスピンすると1個に減るようになった。
    本作ではアイテムのぶら下げやストックが出来ず、前後のドライバーが1種類ずつ持つようになった。
  • アイテムの横取り
    キノコによるダッシュ中・スターで無敵になっている間に相手カートに接触すると、後ろのドライバーのアイテムを奪うことができる。タッグプレイではサイドアタックを成功させても奪える。
    この時、前にいたドライバーも持っていたアイテムも落としてしまう。
    バトルモードでは相手の風船やシャインを奪うこともできる。
  • その他変更点
    • 追尾するアイテムを投げられたとき、画面下に表示が出るようになった。
    • タイム表示が小数点3桁までになった。
    • カート1台でプレイしている場合に限り、グランプリモードでリプレイが見れるようになった。
      • リプレイが従来のゲーム画面の視点で見るものから、様々な角度から見るダイナミックなものに変更された。

キャラクター

初期ドライバー

中量級

軽量級

重量級

隠しドライバー

軽量級

重量級

その他

コースに出るキャラ

【カート】

初期カート

中量級

軽量級

重量級

隠しカート

中量級

軽量級

重量級

ゲームモード

  • マリオGP
    1~2人用だが、今回は2人乗りを使えば4人でも遊べるようになった。
    また、5位以下でも次のコースへと進むように変わっている。
    排気量を上げるとCPUキャラが強力なアイテムを使用するようになる(スペシャルアイテムはどの排気量でも使用する)。また、150ccやミラーではCPUキャラのペアが全て変わる。
    初めて1位でクリアするとカートや隠し要素を解禁できる。最高得点と最速タイムは記録される。最高得点が優先。
    • オールカップツアー
      今回から追加されたカップ。150ccのスペシャルカップをクリアすると出現。
      16コース全てを走る上に中断セーブが不可という途方も無いモード。全ての排気量に存在する。
      1コース目は「ルイージサーキット」、16コース目は「レインボーロード」で固定。2~15コース目はランダムで選ばれる。
      以後の作品では登場していないが、VSモードの設定で疑似的に再現は可能。
    • ミラー
      150ccのオールカップツアーをクリアすると出現。
      『64』で登場した「おまけ」と同じように、コースが左右反転している。排気量は150cc相当。
  • タイムアタック
    1人用。今回からは全てのコースにスタッフゴーストが出現する。ネームエントリー方式。
    出現条件のタイムを出したゴーストを呼び出せば、スタッフゴーストも簡単に呼び出せるようになった。
    『64』や『アドバンス』で持っていたトリプルキノコは無く、前後のキャラがダッシュキノコを1個ずつ持った状態でレーススタートする。
  • VS
    2~4人用のゲームモード。基本は今までと同様。
    オプションで周回数とアイテムの有無や強さを決められる。
  • バトル
    2~4人用のゲームモード。今回からはルールが増えた。
    選んだキャラに関係なく、一部のスペシャルアイテムが共通で使用可能になる。
    • ふうせんバトル
      いつもの風船を割り合うバトル。
    • いただきシャイン
      シャインを手に入れて制限カウントいっぱい逃げるというバトル。
    • ドッカン!ボムへい
      ボムへいを投げあってポイントを奪い合う雪合戦のようなバトル。先に3ポイント(3人以上だと4ポイント)手に入れたプレイヤーの勝ち。

アイテム

本作にはダブルアイテムボックスが存在し、それを割ると前後のキャラがそれぞれアイテムを入手できる(既に両方のキャラがアイテムを持っている場合は入手できない)。

前後を入れかえればアイテムの保持や、疎らに配置されているアイテムボックスで2人分のアイテムを回収できるテクニックもある。
タッグプレイでは、前のキャラが持ってるアイテムを後ろのキャラに渡す事が出来る。

通常アイテム

  • バナナ
    踏むとスピン。
  • にせアイテムボックス
    アイテムボックスの偽物。当たると転倒する。色が違うので見分けがしやすくなった(赤色)。アイテムの防御は出来なくなった。
  • ミドリこうら
    まっすぐに飛ばせる緑色の甲羅。
    前に投げるとレースでは10回・バトルでは4回跳ね返った後に消える。後ろに投げた場合は半分の回数しか跳ね返らない。
  • アカこうら
    前のドライバーを追いかける赤い甲羅。今作から後ろに投げると、ゆっくりと後方に動く。後方発射の場合は相手の追尾はしない。
    今作から追尾音が追加された。
  • キノコ
    カートがダッシュする。かなり難しいがトゲゾーこうらの爆風を振り切る事も可能。
  • トリプルキノコ
    3回使えるキノコ。キャラによって縦に3つ置いたり、お手玉のように回転させる。
  • スーパースター
    一定時間無敵になる。最高速度も少し上がる。通常は8秒程度効果があるが、バトルでは5秒に短縮される。
  • サンダー
    自分以外のカートを小さくする。無敵状態や転倒中の相手には効かない。
    コース上にいるパックンフラワーをしびれさせたり、マリオサーキットのクリボーを倒すこともできる。
  • トゲゾーこうら
    1位めがけて突っ込んでいく青い甲羅。バトルでは登場しない。今回から爆風が起こるようになった。投げると高速飛行するようになり、そちらは【マリオカートWii】までこの仕様になっている。
  • ボムへい(バトル用)
    「ドッカン!ボムへい」専用のボムへい。5つまで持つ事ができる。
    スペシャルアイテム版と異なり、投げた場合は着地点で即爆発する。また、使用したプレイヤーは同じ色の爆風に当たらない。

スペシャルアイテム

  • トリプルこうら
    ノコノコ・パタパタ専用。ミドリこうらかアカこうらが3つになっている。今回はジャグリングするので周囲を回転しない。
  • クッパこうら
    クッパ・クッパJr.専用。巨大なクッパの甲羅を投げる。当たると転倒する。投げ分け可能。
  • ヨッシーのたまご/キャサリンのたまご
    ヨッシー・キャサリン専用。アカこうらと同じように前のドライバーを追尾する。後方発射は追尾無し。割れるとアイテムが3つ散らばる。
    散らばるアイテムは、キノコ・バナナ・ミドリこうら・スター・ボムへいからランダム。
    なお、本作のキャサリンのたまごはピンク色のヨッシーのたまごとなっており、従来のシリーズのものとデザインが異なる。
  • ジャンボバナナ
    ドンキーコング・ディディーコング専用。巨大なバナナ。当たると3つの小さなバナナに分裂する。コウラを当てても分裂しない。但しクッパこうらは貫通する。
  • ファイアボール
    マリオ・ルイージ専用。レースでは5個・バトルでは3個のファイアボールを投げる。壁に当たると1回だけ反射する。クッパこうらを弾き返せる。
    マリオは赤色、ルイージは緑色となっている。
  • 【ボムへい】
    ワリオ・ワルイージ専用。ボムへいを投げる。ドライバーや壁に当たると即爆発する。
    投げた場合は着地から5秒、置いた場合は2秒後に爆発する。
  • 【ワンワン】
    ベビィマリオ・ベビィルイージ専用。巨大なワンワンにカートを引っ張ってもらって自動的に走る。
    ちぎれた後もしばらくは自走する。
  • ハート
    ピーチ・デイジー専用。2つのハートを回転させ、周囲に設置されていたり飛んできたりするアイテムを2つまで無効化し、奪って使う事ができる。
    ただしサンダー(落ちているのを拾うことは可能)・トゲゾーこうらには効果がなく、既に2人共アイテムを持っている場合だと拾うことができない。
    ファイアボールは拾っても手前に出す1発分しか拾えない。サンダーを受けると回っているハートはすべて消える。
  • パワフルキノコ
    キノピオ・キノピコ専用。連続でキノコを使える。本作から金色で王冠を被っているデザインになった。
  • オールスペシャル
    ボスパックン・キングテレサ専用。全9種類のスペシャルアイテムがランダムで出現する。
    ただし個々で出る場合と出現率の統計は変わらず、狙ったアイテムを引けるわけではないためそこまで強くはない。
    ファイアボールの色は赤、たまごの柄はヨッシーのたまごで固定になる。

コース

『マリオカート64』をオマージュしたようなコースが多い。レースコースはベビィパークやワリオコロシアムを除き、デフォルトの周回数は3周。

キノコカップ

  • ルイージサーキット
    若干細長いオーバルトラック。『64』の同名コースを若干意識していると思われる。ワンワンがいる。
    排気量によって構成が変わり、50ccだと中央に壁が立ちコーナーのアウト側に入れなくなっているが、100cc以上ではそれらが撤廃され、道幅も狭くなる。
  • ピーチビーチ
    『スーパーマリオサンシャイン』のドルピック島をイメージしたコース。ポイハナがうろついている。
  • ベビィパーク
    凄まじく狭いオーバルトラック。基本周回数が7周とかなり多く設定されている。アイテムで混雑しやすい。
  • カラカラさばく
    『64』のものと同名のコースだが構成は大きく異なる。当たると吹き飛ばされる竜巻が逆走しており、コース中盤にはスナパックンがいる。

フラワーカップ

  • キノコブリッジ
    『64』のキノピオハイウェイを意識したであろうコースの一つ。一般車両が走っている。意外な所も走れる。
  • マリオサーキット
    クリボーが登場。ワンワンやパックンフラワーもいる。
    クリボーはコウラなどをぶつけたり、サンダーを食らうとキノコを出す。
  • ワルイージスタジアム
    『64』のワリオスタジアムのオマージュのようなオフロードコース。入ると減速する泥があちこちにある。
    公式側が着地ミニターボのテクニックを把握していなかったのか、スタッフゴーストのタイムが遅い。

スターカップ

  • シャーベットランド
    『64』のものと同名コースだが構成は大きく異なる。ヘイホーがスケートで滑っており、フリーザーも設置されている。
  • キノコシティ
    『64』のキノピオハイウェイを意識したであろうコースの一つ。夜の街を一般車両が走っている。分岐が多い。
  • ヨッシーサーキット
    上から見るとヨッシーの形をしているコース。コーナーが多い。
  • DKマウンテン
    巨大なタル大砲で打ち出されるコース。その後は火山を下っていく。

スペシャルカップ

【マリオカートアドバンス】同様に隠しカップとなっており、100ccのスターカップで1位を取ると出現する。

  • ワリオコロシアム
    『64』のワリオスタジアムをオマージュしたような名称のコース。コースが長いため、基本周回数は2周と少な目。
    鉄板と金網で作られた大量のコーナーをぐるぐると走って行く。高低差が激しい。
  • ディノディノジャングル
    恐竜たちが住むジャングルコース。ノッシーがいる。
  • クッパキャッスル
    ドッスンやクッパ像が待ち受けるいつものクッパ城。バブルやファイアバーもある。スタート&ゴール地点近辺は堀に溶岩ではなく水が張られている。
  • レインボーロード
    定番の最終コース。今回はダッシュボードが多い。コースに当たった星からスターが出てくることも。1人プレイ時は下側にキノコシティが見える。

バトルコース

  • クッキーランド
    巨大なクッキーの上が舞台となるコース。4色のゼリーが壁になる。
  • ブロックシティ
    『64』のブロックとりでを意識したであろうコース。4方向に積まれているブロックを利用して戦おう。
  • ゲームキューブ
    GC本体の上が舞台というかなり風変わりなコース。
  • どかんひろば
    壁にある4本の土管がそれぞれ繋がっているコース。
  • ルイージマンション
    隠しコース。キノコカップの150ccで1位になると遊べるようになる。
    【ルイージマンション】をモチーフとしている。3階建てエリアを行き来して戦う。
  • ぐらぐらマリオ
    隠しコース。フラワーカップのミラーで1位になると遊べるようになる。
    ランダムに傾くドットマリオの上が舞台のステージ。ここのアイテムボックスは落ちてきて転がる仕様になっている。
    本作のバトルコースでは唯一落下が発生し、落ちるとダメージを受けたのと同等の処理がされる。

関連作品

リンク

余談

  • 本作からレース開始前に複数の情景が表示されるようになった。同じくレース開始時のカウントが「3」から始まるようになった。
  • 2~4人プレイかつ画面分割プレイでは、ゲームの負荷削減の為にレースコースの一部のオブジェクトが消去される。具体的にはルイージサーキットに飛行船が全て無かったり、レインボーロードにキノコシティが映っておらず宇宙空間になっているなどである。

コメント

  • 画像載せろ 何のアイテムのことか全く分からん - モチ (2024-03-25 16:41:16)
    • 文章内に画像を貼り付けたい方はメンバー申請を行ってアップロードしてください。 - よしこう (2024-03-25 16:59:01)

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最終更新:2023年10月24日 23:02