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無視のアクションプラン
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無視のアクションプラン
- 別名
- 無視を計画する
- 計画的無視
- 用途
- 望ましくない行動を減らす「無視」を計画する
- 用例
- 望ましくない行動を減らしたいとき
- 望ましくない行動が無視しがたいとき
- とくにいらだたしい行動を減らしたいとき
- 使用法
- 無視は望ましくない行動を減らす強力な武器だが、(我々は叱る親たちに代々育てられてきた文化の中にいるので)、子どもの望ましくない行動を無視することは難しい。
- 一つの工夫は、子どもの「とくにいらだたしい行動」に対して準備し、無視する(注目をはずす)計画を立てることである。次の質問に答えることで、無視のアクションプランができあがる。
- 1.減らしたい行動はどれか?
- 2.代わりにしてほしい行動は何か?
- 3.どこでしてほしくない行動は生じるのか?
- 4.いつ、その行動は生じるのか?
- 5.同時にどんなことが起きるのか?
- 6.その行動が起きたとき、自分はどういう対応をすればいいのか(視線、身体、感情を含む)。
- 7.その行動に注目する代わりに、何に集中すればいいか?
- 8.(いらいらしてしまう)自分を励ます言葉はどれか?
- 9.してほしくない行動がやみ、してほしい行動がはじまったとき、(その行動を増やすために)どう褒めるのか?
- 10.子どもが、してほしくない行動をやめようとしないとき、どうするか?
- 解説
- 望ましくない行動を減らすための「無視」とは、してほしい行動をほめるために「待つ」ことである。
- 目的は、最後には「ほめること」に、そしてほめることで「望ましい行動」を増やすことにある。
- 参考文献
- シンシア・ウィッタム『読んで学べるADHDのペアレントトレーニング』(明石書店)
- →邦訳名に偽りあり。ADHDの本ではない。むしろADHDをも含めたすべての子どもと親に役立つ、ペアレント・トレーニングの名著。記述がシンプルで、1章づつ試しながら、読み進めるのがよい。
