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好意ある注目
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好意ある注目
- 別名
- 誉める
- 用途
- 望ましい行動を増やす
- (結果的に)望ましくない行動を減らす
- 用例
- 使用法
- 子供が「望ましい行動」をとったら、また取り始めたら、そしてやり終えたら(つまり行動の最初,途中,最後と機会を捉えて何度でも)、素直に率直に短く誉める。
- そして/あるいはお礼を言う。自分はうれしいという。できればうれしい理由も付け加える。
- 大抵は親が「いいなあ」と思った気持ちを素直に示すことが(コトバでも、あるいは行動でも(たとえば抱き上げてあげる、など),褒めることになる。
- ポイントはどんなコトバで褒めるかよりも、いつどんなタイミングで褒めるかである。
- 望ましい行動の最中か直後にほめること。
- あとで褒める、あとでごほうびをあげると約束する、というのは、効果がない(とくに小さな子どもほど)。
- 解説
- 注目は心の一大栄養である。だれもがいつでも注目を欲している。注目が不足すると,悪いことをしても,「叱られる」というネガティブな注目であっても得ようとする。普段からよい行動を探し、十分な好意的注目を与えることで「望ましくない行動」が減るという、よい副作用もある。
- 我々は誉めることにも誉められることにも慣れていない。照れずに、いやみを交えずに、誰かと不用意に比較せずに、「よい子」といった言葉でごまかさずに,誉めるには、少しばかりのスキルとそれを身につける練習が必要かもしれない。
- 我々のターゲットは「行動」である。まずは具体的な行動を、どんな風によかったかを手短に説明してあげよう。誉めることに悪戦苦闘しながらも一生懸命であるあなたの好意は必ず伝わる。スマートに誉めることを求める必要はない。不器用でも,簡潔で心がこもっているなら(そして余計なことを言わずにおけるなら)。
- 参考文献
- シンシア・ウィッタム『読んで学べるADHDのペアレントトレーニング』(明石書店)
- →邦訳名に偽りあり。ADHDの本ではない。むしろADHDをも含めたすべての子どもと親に役立つ、ペアレント・トレーニングの名著。記述がシンプルで、1章づつ試しながら、読み進めるのがよい。
