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I(アイ)ランゲージ
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psychotoolbox
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I(アイ)ランゲージ
- 別名
- 「私」メッセージ
- 用途
- 主体性をとりもどす
- 自己コントロール力を鍛える
- 人間関係をオープンかつスムーズなものにする
- 用例
- 怒りに我を失いそうになったとき
- 自分は被害者だと感じるとき
- 何かにイライラさせられるとき
- いつも感情的な言い合いになる相手とうまく付き合いたい場合
- 使用法
- 自分の話し言葉や、考えるときの言葉(セルフトーク)を、「私は〜」ではじまるものに変えてみる。
- たとえば
- 「おまえは最低だ」→「僕は傷付いた。腹が立つ」
- 「この映画どう思った?」→「この映画、とてもいいと思ったわ」
- 「お皿が割れちゃった」→「私、お皿割っちゃった。ごめんなさい」
- 「あなたは口が聞けないの?」→「私、あなたにちゃんと言って欲しいの」
- 解説
- I(アイ)ランゲージ(「私」メッセージ)を使うことで、自分の考えや発言が、私のものであることを、自他共にはっきりさせることができる。
- 自分の考え(主観)にすぎないものを、あたかも事実や真理であるかのように人に押し付けることができなくなる。これは自分を押しの弱い交渉力の低い人間にしてしまうだろうか。否、自分の考えであることをはっきりさせることで、相手の考えを受け入れる余裕を作り出す。このことは交渉やより広く人間関係から余計な強がりをなくし、自由さを増す。
- また、I(アイ)ランゲージは、自分の考え/感情を相手にオープンにするものでもある。人間関係は相補的かつ互酬的であり、自分がオープンになった分だけ、相手もオープンになることができる。固い鎧をまとった攻撃的なスタンスから、鎧を脱ぎ捨て、くつろいだスタンスで相手に対することは、人間関係を改善する。
- また、普段から「〜させられる」と言う人は、自分は周囲の環境に翻弄され続けていて、自分のしたいことが何一つできないと考えがちである。そうして周囲に欲求不満を覚え、怒りや泣くことで周囲を変えようとして失敗し、さらに欲求不満を重ねることになる。
- 自分の考えや発言とともに、自分の行動が自分のものであることをはっきりさせることで、自分がコントロールできる領域を少しずつでも増やしていくことができる。自分がコントロールできる領域に力を注ぐことで、実際に自分を変え、自分を変えることを通じて、周囲を変えることを学ぶ機会を得る。
- 参考文献
- リチャード ネルソン・ジョーンズ (著)『思いやりの人間関係スキル—一人でできるトレーニング』誠信書房 (1993/02)
