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壊れたレコード
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壊れたレコード
- 別名
- 用途
- 用例
- 子どもと「口論」を避けたいとき
- 子どものヘリクツや言い訳で話があさっての方向へ行きそうなとき
- 子どもの「だけど」「でも」に煙に巻かれそうになった時
- 使用法
- 壊れたレコードのように、指示をそのまま繰り返す。
- (悪い例)
- 親:もう寝る時間だよ
- 子:だってまだ8時半だよ。
- 親:8時半なら、十分おそいよ
- 子:でも8時半に寝てる子なんて、クラスに一人もいないよ
- 親:クラスの子は関係ないよ。うちはうち、よそはよそ。
- 子:だってそんなの不公平だよ
- 親:どうして不公平なんだ?
- 子:世界で僕だけが8時半なんて早い時間に寝なきゃいけないなんて!
- 親:世界にはもっと早く眠る子だっているよ……(どんどん話がそれていく)
- (「壊れたレコード」を用いた改善例)
- 親:もう寝る時間だよ
- 子:だってまだ8時半だよ。
- 親:もう寝る時間だよ
- 子:でも8時半に寝てる子なんて、クラスに一人もいないよ
- 親:もう寝る時間だよ
- 子:だってそんなの不公平だよ
- 親:もう寝る時間だよ
- 子:どうしてそう言い続けるの?
- 親:もう寝る時間だよ
- 子:わかったよ、もう!繰り返すのはやめてよ!
- 親:ありがとう、わかってくれて。さあ、お休みのキスをしよう。
- 解説
- 「壊れたレコード」は強力である。それは、あらゆる言葉の攻撃を跳ね返すバリアーである。
- けれど、このことはやがて子どもにも理解される。つまり、親の言葉を跳ね返すバリアーとして、子どもが「壊れたレコード」を使い始めるのだ。
- そうなったら、このワザはやめて、他の手(たとえば警告のち罰)を使うことにしよう。
- 参考文献
- シンシア・ウィッタム『読んで学べるADHDのペアレントトレーニング』(明石書店)
- →邦訳名に偽りあり。ADHDの本ではない。むしろADHDをも含めたすべての子どもと親に役立つ、ペアレント・トレーニングの名著。記述がシンプルで、1章づつ試しながら、読み進めるのがよい。
