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びっくりクエスチョン

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びっくりクエスチョン
別名
ミラクル・クエスチョン
用途
人間関係や集団関係の悪循環から脱出する
用例
家族間の関係に問題があるとき
使用法
親しい人や日常的に接する人がびっくりするような行動を考えて、やってみる。
解説
人間関係や集団関係の問題は、問題が放置されているから続くよりむしろ、問題とそれを解決しようとする試みとが悪循環を形成していて、維持されることが多い。
 ループを抜けるには、これまでの解決とは異なることをするのがよいが、悪循環を形成するいくつもの行動は、それぞれ「こうした場合はこうするのが正しい/こういう行動が期待されている」といったものが多く(それ自体が人間関係や集団関係の存続/維持に貢献しているが故に、そうした行動も繰り返し行われる)、通常の発想では変更しがたい。だからこそ、人間関係や集団関係の問題は、変えにくいのである。
 びっくりクエスチョンは、常識的でない発想/行動を喚起し、変化を引き起こし、悪循環を脱するきっかけやヒントを与える。
 この手法のメリットは、問題(原因)分析が不要であることである。問題(原因)分析はコストが高く、しばしば不可能であるばかりか、問題に焦点化することで、しばしば問題を再生産することもある。また問題(原因)は少数とは限らず、互いにからみ合っていて一つをかえると思わぬ副作用を引き起こしたり、そもそも変更が不能の場合も多い。
参考文献
若島 孔文 (著), 長谷川 啓三 (著)『よくわかる!短期療法ガイドブック』金剛出版 (2000/05)

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