ガルスJ

登録日:2012/03/13 Tue 22:56:03
更新日:2025/02/20 Thu 01:04:38
所要時間:約 3 分で読めます




※推奨BGM:「若い世界」



俺ん家の近くの病院でマシュマーとファが何かあったらしいんだが、そりゃいいんだ。

マシュマーさんがすっかり本気で!
あのガルスの足を止めなければアーガマに近づけない。

素手でモビルスーツに取り付くのって見てるほど楽じゃない。しんどいよ!



次回、ガンダムΖΖ

熱血のマシュマー


ニュータイプの修羅場が見れるぞ!





子供のやることと言っても、許せんことがある!



ガルスJ(ジェイ)は、「機動戦士ガンダムΖΖ」に登場するMS。






■性能諸元

型式番号:AMX-101
頭頂高:19.5m
本体重量:52.7t
全備重量:78.3t
出力:2,840kw
推力:121,900kg
センサー有効半径:11,200m
装甲材質:ガンダリウム合金
武装:エネルギーガン
   ビームサーベル
   アームパンチ
   五連装フィンガーランチャー
   連装ミサイルポッド×2

パイロット:マシュマー・セロ
      ネオ・ジオン



■機体解説

ネオ・ジオン軍が地球侵攻用に開発した量産機
陸戦機であり、旧ジオン軍が造ったグフの流れを汲んでいるとされるが、宇宙でも問題なく使える。

運用にはズサとの連携を念頭に置いていて、そのため近・中距離戦闘をメインとした様々な武装が用意されているが、実験的な物が結構多い。
単体での性能にあまり特筆すべき点は無く、良くも悪くも凡庸な機体となっている。

ちなみに、マシュマー曰く「(ハマーンから貰った)バラのように力強さの中にも優美さと気品を失わない良い機体」なんだとか。



○武装

  • エネルギーガン
要はビームライフルで本機のメインウェポン。
一般的なライフルとは違い、短い銃身の右側面にグリップ、その逆側に四連装の小型ミサイルランチャー、更にそのランチャーの下部にもう一つのグリップが設けられている。
両手持ちで正面に構えることを前提にしているのだが、かなり独特な形状・構造で他に類をみないものとなっている。
ミサイルはランチャーの横から給弾する。

  • ビームサーベル
接近戦用の武装。
劇中で使用したにもかかわらず設定画が無く、どこにマウントされているかは不明。
漫画『機動戦士Ζガンダム Define』ではサイドスカート裏面と設定されている。

  • アームパンチ
両腕部を伸縮させて相手を殴りつける。

  • 五連装フィンガーランチャー
左手の指先から発射する機関砲。発射速度は毎分260発。
この辺りにグフの面影が残っている。

  • 連装ミサイルポッド
胸部両側面に2発ずつ内蔵されているミサイル。
脇腹が弾倉になっている。

  • その他
ジオン残党の機体がスパイクシールドやハイザック用ビームライフルなどを使用していた。
その他、連邦軍に接収されたアグレッサー機がMMP-80マシンガンを装備している。



○劇中の活躍

シャングリラにてマシュマーがテストを兼ねて搭乗。この時はコクピットハッチが取り付けられていない状態であった。
早速出撃し、アーガマのブリッジに取り付いて降伏を迫るが、出撃してきたジュドー・アーシタΖガンダムにやられて撤退。
ハッチを付けて再度攻撃するも再び敗れてしまう。

後に量産されたが主力機にはなれず、すぐにドライセンに取って代わられてしまった。

ガンダムUC」にも登場しており、ジオン残党軍が使用していた。
また、UC外伝「アクロス・ザ・スカイ」では連邦軍に鹵獲された機体が教導隊「レイヴン隊」の演習用仮想敵として運用されている。
同じくUC外伝「ラスト・サン」では袖付きの「ブランダムール隊」に配備されている。



■派生機


○ガルスJ(グレミー軍カラー)
グレミー軍が運用したガルスJ。
カラーリングがグレーに変えられたが、性能は同じ。



○ガルスK(ケー)


型式番号:AMX-101K
全高:19.5m
本体重量:52.7t
全備重量:78.3t
出力:2,840kw
推力:121,900kg
センサー有効半径:11,200m
装甲材質:ガンダリウム合金
武装:ビームキャノン
   ラッツリバー式3連ミサイルポッド
   ビッグガン
   ジャイアントバズⅡ
   アームパンチ


ガンダムUC」に登場。
ガルスJの砲戦仕様で、武装や肩アーマーの形状、カラーリングが変わっている。
原作小説とOVAでは微妙に装備とデザインが異なる。

五連装フィンガーランチャーや連装ミサイルポッドは外されたが、
その代わりに左肩にビームキャノンを装備していて、これはガ・ゾウムのハイパーナックルバスターと同じ物。
他にも左腕部にザク・デザートタイプと同じラッツリバー式3連ミサイルポッドを、携行火器としてジャイアントバズⅡを装備している。
小説版デザインだと腕部の形状が異なるが、アームパンチはそのまま搭載されている。

ジオン残党軍が使用し、トリントン基地攻撃に参加している。
小説版ではその高い火力を生かし、繋留中のラー・カイラムの機関部に甚大な損害を与えたが、損傷したギラ・ズールを庇い、ジェスタの集中攻撃を受け撃破された。

なお、OVA版では武装にビッグガンが追加。
ガンタンクⅡを撃破していたが、その後撤退中にロンド・ベルのトライスターが駆るジェスタに撃墜された。

外伝「ラスト・サン」では袖付き「ブランダムール隊」の機体として登場している。



○シュツルム・ガルス


型式番号:AMX-101E
全高:19.5m
本体重量:24.9t
全備重量:39.4t
ジェネレーター出力:2,840kw
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
スパイク・シールド
マグネット・アンカー
チェーン・マイン

パイロット:ビランチャ・ベーア中尉


「ガンダムUC(OVA版)」に登場。
強襲用MSケンプファーのコンセプトを継承して改修した拠点突破用のガルスJの強襲仕様で、各部の装甲はもちろん長距離航行用のスラスターすらも排除し、全備重量にして50%近い徹底的な軽量化を行っている。
その結果非常に高い運動性能を実現しており、近接戦闘では高い戦闘能力を発揮できるようになった。
しかし各部のフレームが剥き出しなので必要最低限の防御力しか持たず、また搭載されたスラスターの数も少ないので近距離の移動にもマグネット・アンカーを駆使する必要がある。感覚的には陸戦用のモビルスーツを宇宙で運用するのとほぼ変わらない。
その分肉弾戦では無類の強さを発揮し、格闘時はスパイクシールドをナックルのように変形させる。射撃武器は他の機体の物を流用して使うことを前提とし、必要なら重武装も可能。
出撃時にはズサのブースターユニットのような外装式の推進器を背中に装着するが、目標地点まで到達するとパージしてしまうのでコレを使って母艦に帰ることはできない。
このように非常にクセの強い改修により乗りこなす事は困難であり、形式番号は振られているものの、事実上現地改修機もしくはビランチャ中尉専用のワンオフ機と位置づけられているものと思われる。

劇中ではビランチャ中尉が搭乗。最終決戦でネェル・アーガマに取り付き、鮮やかな格闘戦でジェガンD型やガランシェール隊のギラ・ズールを撃破、さらにチェーンマインでカタパルトハッチを破るも、コンロイのジェガンとの戦闘中にフルアーマー・ユニコーンがパージしたブースターが直撃し吹っ飛ばされた。
かなり遠方まで流された後、同じく漂流していたリゼルに自分を吹き飛ばしたブースターを譲って送り返した。
その後は機付長が乗ってきたズサ用ブースターでパイロットは救助されたが、機体が回収されたかは不明。



○ガルスS(エス)


型式番号:AMX-101S
全高:19.5m
本体重量:52.7t
全備重量:78.3t
出力:2,840kw
推力:121,900kg
センサー有効半径:11,200m
装甲材質:ガンダリウム合金
武装:ヒート・ランス
   フィンガー・ランチャー
   ビーム・サーベル
   シールド

パイロット:アウトロー・チェスター


「A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-」に登場。
ジオンマーズが火星のアルカディアプラントで開発したガルスJのバリエーション機。型式番号末尾の「S」からも分かる通り指揮官用のカスタム機で、前線における指揮官機、またはその護衛機として運用された。

火星における地上戦を想定して近接戦闘性能を特化させたタイプで、新たにヒート・ランスや専用のシールドなどが装備され、機体各所に設けられたスラスターによって高い運動性を発揮する。
また、胴体や脚部の改良にはキュベレイと共通性のあるフレームが使用されたことで、改良部の形状がよく似た仕様となっている。他にも両肩のロングホーンの形状など、ネオ・ジオンの高級機の間で共通した意匠が多く見られる。

カラーリングはレッドとホワイトのツートンカラー。これはキシリア親衛隊由来のカラーリングとされており、キシリア派が多数を占めるジオンマーズの象徴とされる機体色であった。そのため、生産された機体のほとんどがアウトロー・チェスター率いる親衛隊に配備されていた。

レジオン建国戦争にて敗北した後、ゲリラと化したジオンマーズ残党の総司令官に就いたアウトロー・チェスターの機体は、「ガルスS(中距離支援装備)」として武装を大型ビーム砲に替えたり各所の不要なパーツの削減やサンドカラーへの再塗装が行われている。



ゲーム

ギレンの野望

アクシズの脅威から登場。原作のアクシズ勢に加えジオン系勢力でも生産可能。
脅威無印&脅威Vでは登場時期の技術帯の機体としては、射撃が若干大人しめな代わりに耐久・運動・格闘に優れこの時期の純ジオン製量産機としては盾ももち生存性に優れる。コストもこの時期の機体としてはお手頃で数も揃えやすい。ガザ系やズサなどの射撃よりのユニットの盾&追い打ち格闘要員として猛威を振るった。

新ギレンでは格闘の弱体化と盾なしの為大幅弱体化。

○SDガンダムシリーズ(X・GX・GNEXT・GCENTURY)

大体不遇。ミサイルの弾幕にものを言わせてごり押せるズサや量産型ながら可変機の為機動力を活かしながら戦えるガゾウムの陰に隠れてしまいやすい。

それどころかGCENTURYではリストラされてしまっている。ヒデェ。


○ガンダムバトルオペレーション2

『死を覚悟しての出撃など、心がけが三流だ』
ガルスJがコスト500の汎用機、Kが支援機で実装。
Jは豊富な射撃装備で牽制、強力なアームパンチを叩き込む近接戦を得意とする。
Kは兵種の違いからJと同じ性能であるエネルギーガンの使い勝手が良くなっており、ビームキャノンと合わせて強力な弾幕を形成できる。
なおこのゲームのガルスKのビームキャノンはUC劇中と違い右肩に装備されている。
バトオペ2はシステムの都合で右側に武器を装備している方が扱いやすく、設定では左右どちらにも装備できる点を拾ったとのこと。

シュツルム・ガルスは2022年6月16日追加実装。やはりコスト500でこちらは強襲機。
ゲームシステム的な都合なのか袖付き仕様のズサが使用していたショットガンを装備している。
特徴としてスラスター値がゲーム中最低の5である。50とか15の誤記ではない5である(強調)!
スラスターを使っての高速移動なぞしようものならボタンを押した瞬間にオーバーヒートを起こしてしまうだろう。他の強襲機なら大抵持っている(例外:旧ザク)スラスター移動中のヨロケを緩和するマニューバアーマーも持っていない。あっても使えんだろうが。
代わりと言っては何だが逆に通常歩行スピードはゲーム中最速クラスである。
もう一つの特徴はスキル。白兵戦プログラムによりスパイクシールド/マグネット・アンカーを構えているとよろけにくくなり、追撃格闘補助プログラムにより格闘兵装をコンボで叩きこむことで威力が向上していくことである。
ただし設定どおりの紙装甲故慣れなければ接近前に撃破されてしまうのは想像に難くない。スパイクシールドはちゃんと盾としての機能もあるのでそこで何とか補っていくことが求められる。



ガンプラ

ガルスJは1/144で発売されている。
余談だが、劇中の姿とは違いスマートになっている。

旧キット以降長らく商品化に恵まれなかったが、2025年8月に突如HG化が発表された。
アームパンチの伸縮やフィンガーランチャー、ミサイルポッドの展開などのギミックは差し替えによって一通り再現されている。
ビームサーベルはリアスカート裏に収納と設定された。

また、シュツルム・ガルスは2014年にHGUCで発売されている。
チェーンマイン2種(収納時・展開時)、マグネットアンカー、シールド差し替えパーツが付属。

さらに余談であるが、組み立て式玩具の元祖SDガンダムのラインナップにも検討されていたが、没となっている。
ギミックがそれなりあるが、地味だからだろうか?




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最終更新:2025年02月20日 01:04