ガザ・シリーズ

登録日:2012/09/26 Wed 00:36:49
更新日:2025/04/17 Thu 21:42:43
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本項では、アクシズの量産機「ガザ・シリーズ」について記述する。
なお、ガザCとその関連機体は別項目を参照。



ガザタイプ試作型


型式番号:不明

『若き彗星の肖像』に登場。
アクシズで運用されている作業用MSで、正式名称は不明。
運動性や機動力に秀でていて、また構造がシンプルなので生産性も高い。

全てのガザ系MSの原点となった機体で、後に「ガザの嵐」隊を名乗るパンパ・リダとビアン、ワイムが乗ってシャアの前で戦闘用への転用が可能かどうかのテストを行っている。
この結果が良好だったこともあって、本機は戦闘用に改造されることになったようだ。



ガザA


型式番号:AMX-001

アクシズジオンマーズの作業用MS。
機体がブロック構造になっていて、各部の位置を変えることでMA形態へ変形する可変機である。
しかし非可変機とする資料もあるなど結構謎が多く、よく分からない機体でもある。

『Z』小説版で動いているガザCを初めて見たシャアが「昔、図面で見たことのある機体の改良型だな。しかし私が知っているデータでは変形は想定していなかったはずだ」と言っており
この設定を生かすならばシャアは「ガザシリーズに変形機構を組み込んだことを知らない」ということになるのでそれを考慮したのかもしれない。

また、型式番号がプロトタイプキュベレイと被っている。

『A.O.Z.Re-Boot』に登場した際にはキャトルやジオン潜水艇(ザク・マリンタイプパッケージイラストの背景)、『機動戦士ガンダム MS IGLOO』登場のオッゴの流れを汲み、
機動戦士Vガンダム』登場のサンドージュへ至る途上にある機体と設定された。



ガザM


型式番号:AMX-003M

『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』に登場。
制空権をレジオンに奪われたジオンマーズが運用する水陸両用簡易MA。
改造元となったのはガザAであり、クローアームやバインダーなどは水中用の改修を加えたガザDのものを装着している。型番はガザC系列のものだが、ガザCの部品が使われているとの設定はない。
クローアームがMSの脚部と兼用のものになったため火星の重力下でも歩行が可能になったが、基本的には水中用MAとして用いられる。推進器は水中用のものに変更され、新たに武装として大型ミサイルポッドやアッグ武装型の4連装ミサイルランチャーを装備している。
頭部はカプールのものが流用されており、ここ以外にも胸部装甲や股間部などは同じくジオンマーズの運用するガ・ゾウムマリンタイプと同規格のものに統一されている。



ガザB


型式番号:AMX-002

ダブルフェイク』で設定のみ存在。
ガザAを改造した戦闘用だが、申し訳程度の武装しか装備していないので戦闘力は…お察し下さい。
MA形態への変形機構も残されているが、一応コイツにも非可変機説が存在している。

その戦闘力から前線ではなく主に警備用として運用されているという。



ガザD


型式番号:AMX-006
頭頂高:17.0m
本体重量:28.7t
全備重量:68.4t
出力:2,140kW
推力:98,200kg
センサー有効半径:10,800m
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
ナックルバスター
ビームガン×2
ミサイルランチャー×4
メガ粒子砲×2
ビームサーベル×2

パイロット:
パンパ・リダ
ビアン
ワイム

アクシズ(ネオ・ジオン)の量産機。
ガザCの発展型で総合的な性能の向上、特にMS形態時の運動性や火力の大幅な向上が図られている。
構造的に脆弱な部分も補強され、出力もアップ。バインダーにはミサイルポッドを内蔵している。

MA形態も機動力が強化され、脚部クローの内部にはメガ粒子砲が追加された。
生産性についてもガザCとほとんど同じ構造な上、生産ラインをそのまま活用できるので全く落ちていない。

まずエンドラに3機が配備され、「ガザの嵐」隊が乗ってファΖガンダム、トーレスのメタスと交戦するも、ジュドーがファと操縦を代わった上にルーのコアファイターが援護したこともあって全機撃破された。
その後も第一次ネオ・ジオン抗争時のネオ・ジオン軍の主力機として各部隊で運用されている。

赤色の煙幕を噴射する機能もあり、ガザの嵐隊はこれを用いた「ガザ・ストーム」というフォーメーションを大気圏戦闘用に考案している。
自分達の機体だけが煙幕に紛れる計算だったが、作中では大気圏外で使用したため煙の拡散が早く、自分たちも見えなくなってしまった。

カラーリングはガザの嵐隊のパーソナルカラーの青が有名だが、ガザCと同じピンク系に描かれたイラストなども確認できる。

SD戦国伝の悪沈一族の下忍・我坐出伊や、コマンド戦記のザタリオン陸軍のガザDなど、SDガンダムではバックパック全体が大砲というワイルドな姿になっていることが多いが、SDガンダム外伝シリーズではネオジオン族の忍ガザ・D、ヘルアクシズ団の機兵ガザダート、インフェルデスのモンスタークラブガザDと、いずれも大砲要素は見られない。

ガザD(袖付き仕様)


U.C.0096年時に袖付きで運用されていた機体。
袖に装飾が施され、カラーリングも緑に変更された。

この時期だと既に旧式の部類だが戦力が足りないため、パラオや袖付きのテニスン艦隊に配備されている。



ガザE


型式番号:AMX-007(MMT-3)
全高:7.20m(MA形態時)
頭頂高:16.3m
全長:27.36m(MA形態時)
全幅:17.14m(MA形態時)
本体重量:34.8t
全備重量:68.2t
出力:2,280kW
推力:59,300kg
センサー有効半径:11,690m

武装:
ビームカノン×2
バインダー武装ポッド×2
ビームサーベル×2

パイロット:ネオ・ジオン兵


ガンダム・センチネル』、『劇場版Ζ』に登場。
MA形態での運用を主眼においた機体で、そのせいか手足がかなり短い。

またMA形態時はサブ・フライト・システムとしても機能し、重力下でも上にMSを1機乗せたまま単独飛行できる。
武装は両肩のバインダーに集約された。

どうも生産数は少なかったようで、あまり姿を見かけない。
グワレイにガザCと共に数機が配備され、ペガサスⅢを挑発していた。

またグワダンにも配備されているのが確認されていて、劇場版で、艦から脱出しようとするクワトロ百式に乗り込む際、その後ろに本機の姿が映っている。



ガ・ゾウム


型式番号:AMX-008
頭頂高:18.0m
本体重量:31.6t
全備重量:58.2t
出力:1,840kW
推力:92,280kg
センサー有効半径:11,200m
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
ハイパーナックルバスター
9連装ミサイルランチャー×2
ビームサーベル(ビームガン)×2

パイロット:ゴットン・ゴー、他


ガザEと同時期に造られていた機体。
MS形態時の戦闘力を強化していて、強力な武装による高い攻撃力を持つ。
ナックルバスターはジェネレーターの負担を低く抑える内蔵E-CAP式を採用した携行式になったが代わりにジェネレーター直結式由来の高出力性能は失われた。

従来通りMA形態にも変形できるが機体構造は一新されていて、ガザ系とは思えない程の高性能機となった。
そのため「ガザを超えた機体」としてこの名が付けられている(当初はこの機体が「ガザE」の名で開発されていた)。
ややコストが高くなった一方で生産性は結構高く、ガザDなどと同じパーツも使われている。

前期型と後期型が存在するらしいが、違いは頭の形くらいなんだとか。

ゴットンらが乗ってアーガマを何度か襲ったが、その度に撃退されている。
また、2機がネェル・アーガマを制圧しようとしたこともあったが、モンドの百式とジュドーのΖΖガンダムの活躍でどちらも撃破された。

ちなみにPSPのガンダムバトルシリーズでは、マイナー量産機とは思えない凄まじい強さを誇る。
ぶっちゃけMSというよりバルキリー

SDガンダム外伝シリーズではザビロニア帝国の戦士ガ・ゾウム、ネオジオン族の機兵ガゾウムスラッシャー、インフェルデスのモンスターアノマロガ・ゾウムとして登場している。


ガ・ゾウム(袖付き仕様)


袖付きが運用している機体。
袖に装飾はされているが、ガザCやガザDのように色までは変えられていない。

テニスン艦隊に配備されるネェル・アーガマを強襲。
ユニコーンガンダムに肉迫しビームサーベルで斬りかかるが蹴りでボディを抉られたうえ、ミサイルを撃ち込まれ戦闘不能になった。



ガ・ゾウムガンナー


型式番号:AMX-008B

ガ・ゾウム後期型の仕様変更機。
ミサイルランチャーをビームランチャーとレドームに換装していて、超遠距離からの狙撃が可能となっている。



ガ・ゾウムマリンタイプ


型式番号:AMX-008M

『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』に登場。
ジオンマーズが運用したガ・ゾウムの水陸両用改修機。レジオンに制空権を奪われ死蔵する羽目になったガ・ゾウムの胴体をガザMと同規格のものへ、両腕部はハイゴッグを思わせるものへ換装、カプールのパーツなども組み込んでおり、水陸両用MSへと生まれ変わらせている。
MA形態への変形機構も維持されているが、このMA形態は水中において高速移動形態として高く機能する。
一方でゲリラ活動下で生産された機体故にメンテナンス性が劣悪であり、気密性も欠陥を抱えているため、『輝ける星作戦』の一度の出撃に全てを賭けている。



ガザW(ウィラ)


型式番号:AMX-016

『ダブルフェイク』に登場。
ガザ系の最終型で、両肩にシールドバインダーを持つ。
単独飛行を実現すべく、内部には熱核ジェット/ロケットエンジンを備える。また、武装も一緒に搭載された。
MA形態への変形も可能で、どことなくギャプランっぽい。

カラードで運用され、ディーマッドが搭乗してサイド6で連邦軍と戦った。
カラード分裂後は強硬派につき、穏健派のエルデスコが乗るザクⅢと交戦している。



ガンプラ


1/144シリーズの旧キットでガザDとガ・ゾウムが発売。
今のところHGUCシリーズでのリメイクはされていない。
とにかくガンプラを輩出してきたガンダムUCにおいてもハブられているので、相当出し渋っている様子。


ゲームでの活躍


SDガンダムGジェネレーションシリーズ

ガザDやガ・ゾウムの登場率が高い。
だが如何せん影が薄く、容量確保のためガザCに統合されたりガ・ゾウムがそもそも出なかったりと雑な対応をされがち。
いざ出ても微誤差レベルの性能しかなく、開発先も微妙なためコレクションや図鑑埋め以上の価値を見出せないなど不憫。

バトルオペレーション2

ガザDは2021年5月に450コストの汎用機として登場。
耐久値と防御補正は並だが、火力と即よろけ武装が優秀。変形すると更に武装が増え、手数の多さで敵機を圧倒できる。
特に手数の多さはガザCと比べ圧倒的で、同じように運用しようとすると扱いに困りがち。

ガ・ゾウムも2021年7月に450コストの汎用機として登場。
格闘寄りのステータス補正に対し優秀な射撃武装を揃えているチグハグさはあるが、強襲機のように射撃で引っ掛けて格闘で詰めに行く戦法を取れば上手くいける可能性はある。
ミサイルは標準誘導が効く珍しいタイプで、この手のものとしては命中率がすこぶる高い。

2022年11月にはガ・ゾウムガンナーが支援機として登場。
ゲームどころか立体化自体がガシャポンのSDくらいしか存在しなかった機体がまさかの実装となった。
ガ・ゾウム袖付き仕様機のデザインを一部に採用しており、設定画さえ存在していないMA形態にもなれる。
兵装はビーム系で固められており、ビームランチャーはゲロビ形式のため当てた際のリターンが大きい。

2023年2月にはガザEも支援機として登場。
こちらもしっかり変形を再現。変形機として簡素化してある設定のためかガ・ゾウムよりもコストが低い。
主兵装としてガザDのナックルバスターをEパック式に改造した物を装備と、オリジナル要素を持っている。

スーパーロボット大戦シリーズ

F完結編』で初めてガザDが登場したのだが、HPが15000、装甲値2100、運動性185もあり、
ドライセンやザクⅢはおろか、同時参戦した『伝説巨神イデオン』の重機動メカ(いずれも全高100mはある巨体)よりも強い。
ガザC共々、何故か原作設定とは違って異様に高性能になっている。
その反省からか、『α』ではザクⅡ改並に弱くなった。
Vでは袖付き仕様が、XTではZZ版が登場しているが、どのシリーズでも雑魚である。

ガ・ゾウムは現時点では『64』にのみ登場。
ガザの嵐隊がガザDではなくこの機体に搭乗しており、合体攻撃「ガザ・ストーム・フォーメーション」を披露する。
F完結編では登場しないのだが、没データとして残っている。



追記・修正は新しいガザシリーズを生み出してからお願いします。

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最終更新:2025年04月17日 21:42