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仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王

登録日:2011/12/20 Tue 03:07:28
更新日:2026/08/09 Sun 23:53:39
所要時間:約 4 分で読めます






仮面ライダー


8人ライダーvsギンガオー




3月15日(土)

東映系大公開






『仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王』とは、1980年3月15日に公開された『仮面ライダー(新)』の劇場映画作品。


【概要】

1期の放送終了から4年のブランクを経て始まった2期シリーズの1番手であるスカイライダーを主役とした映画作品。
劇場用新作としては『仮面ライダーX』の劇場映画作品『劇場版 五人ライダー対キングダーク』から6年ぶりとなる。

監督は平山公夫、脚本は高久進、そして総監督は原作者の石ノ森章太郎先生自らが務めた
企画の段階では90分単独の長編映画として進行していたが、諸事情により「東映まんがまつり」の中編作品として制作された。

新生・仮面ライダーシリーズ最初の劇場版として独自のストーリー構想が練られており、銀河王という新たな敵を登場させて本来の相手であるネオショッカーはちょっと脇に置かれたスタイルが特徴。

【制作に至るまでの紆余曲折】

石ノ森総監督による原案では、本作の登場人物である羅門博士が生み出した重力制御砲の利用を企むネオショッカーの吸血鬼軍団と仮面ライダーが戦うという内容であり、
ネオショッカー幹部の「ドラキュラ伯爵」と、部下としてプテラノドンモチーフの「テラノドジン」なる敵怪人の登場が想定されていた。
しかし、肝心のTV本編の視聴率が不振に陥っていた事から、NASAの宇宙飛行士が変身するメカニックライダーとして「仮面ライダーV9」という新キャラを投入してのダブルライダー制への移行も提案されたが
その後本編が先輩ライダーのゲスト出演と作風の陽性化によって視聴率が回復した事を受けて再度内容が改められ、現在の形に収まった。

しかし登場が見送られたV9はかなり設定が練られていたため次回作の回される事になり
仮面ライダースーパー1』として形を変えて世に送り出された。


【あらすじ】

宇宙ステーション「天海」で石油に変わる新エネルギー「シグマ」の研究をしていた羅門博士と研究チームは、巨大な宇宙船に乗って突如現れた銀河王が率いる生命体サドンダスの襲撃を受ける。
ステーション爆発の寸前、羅門博士は愛エレンの頭脳にシグマ製造法の方程式を記したデータを記憶させて地球へと脱出させていた。
脱出カプセルを見逃さなかった銀河王はエレンを追って宇宙船で地球へと降り立つ。

エレンは羅門博士の一家に保護されており、筑波洋の知己でもある。
隠された方程式の謎を知らぬまま、襲撃を受ける羅門一家を守るために戦う洋。
天海にはネオショッカーのスパイも紛れ込んでおり、方程式の解読という名目で銀河王と同盟を結んでいたのだ。
そして羅門博士の幼い娘レミは、何も知らずに散歩させていた所をエレンごと捕まってしまう。

「ネオショッカーの基地は富士山地下にある」とだけ告げた一本の電話。
罠ではあることは明白だったが、洋は単身突撃する。

同じ頃、富士山地下のネオショッカーアジトでは1発で東京を軽々と吹き飛ばす恐るべき兵器・シグマ爆弾が製造されており、方程式の解読によって完成を間近に控えていた。
そしてレミを助けようとするあまり富士山に向かった羅門一家も同じく捕えられてしまう。
捕えられた人々を救い出せるのか?そしてシグマ爆弾の行方は?

ネオショッカーの怪人軍団二世部隊、そして切り札の戦車が行く手を遮りながらも、7人ライダーの助けを借りてスカイライダーは愛車スカイターボを走らせる。







【登場人物】

◇スカイライダーと仲間達

この時点でのTV本編のレギュラーメンバーである喫茶店ブランカの面々は一切登場しない。
羅門一家がまるでレギュラーキャラのように振る舞うため、いきなり劇場版を見た後にテレビシリーズを見ると混乱する。
以上のことからテレビシリーズからは独立した世界観なのでは?という予想も。






我らが仮面ライダー。
どういう経緯かは不明だが羅門一家とは既に知り合い。
罠と知りつつ単身ネオショッカーアジトへと向かい、ネオショッカー怪人、戦車、銀河王の勢力などの数多くの敵を相手取る。

序盤(といっても16分くらい経っているが)に変身したきり人間体には戻っていない。
また最大の特徴としてパワーアップした強化スカイライダーの姿をテレビに先駆けて初めて披露した。
サプライズとして劇場パンフレットや事前の予告編では徹底して旧カラーで伏せられている。*1

まぁ要するに最強フォームとかの劇場先行登場みたいなノリに近い。





栄光の7人ライダー
日本の平和を守るためにスカイライダーの援護に駆けつけた。
怪人二世部隊の相手をする。
仮面ライダー1号
仮面ライダー2号
仮面ライダーV3
ライダーマン
仮面ライダーX
仮面ライダーアマゾン
仮面ライダーストロンガー


○羅門博士 
演:二瓶秀雄

宇宙ステーション「天海」でΣエネルギーの実験を行っていた。
サドンダスの襲撃を受けて命を落とす。
超電磁マシーン ボルテスV』のラ・ゴール/剛健太郎の中の人。
なお、石ノ森先生による原案の段階ではライダーとネオショッカーの戦いの裏で暗躍していた黒幕という設定だった。


○ブン 
演:中村ブン

羅門博士の息子。父親が死んでも日がな1日ギターを弾いている青年で、洋とは友達っぽい。
最初はただのDQNかと思われたが、劇中では結構を見せる。


○レミ 
演:塚原美樹

羅門博士の幼い娘。
家族想いの良い子で、戻って来たエレンも可愛がっている。
方程式の事実を知らずにエレンを散歩に連れ出したためにネオショッカーに犬ごと誘拐された。


○泉 
演:舟倉たまき

羅門博士の助手。
レミのお姉さん的存在でブンに惚れられている。
アリコマンドに乱暴されるシーンがかなりエッチな雰囲気。


○エレン
羅門博士の愛犬。
天海の爆発直前に羅門博士にΣエネルギーの水素方程式を脳に記憶されて地球へと脱出した。


○天海乗組員
羅門博士の研究の助手達。
石ノ森章太郎先生も演じている。


◆ネオショッカー

銀河王と結託。
富士山麓に大要塞を建設し、Σエネルギーを活用した1発で東京を吹き飛ばすミサイルの「Σ爆弾」を完成させ、乱れ打ちで世界中に打ち込もうと画策する。

テレビシリーズでの8人ライダー集結編に先駆けて戦車や大砲を使用している。


●魔神提督
同盟を組んだ銀河王を客人として持て成し社交辞令でおべっかを使っていたが、無愛想な機械の化け物と内心で苛立っている。

要塞崩壊時はいつも通り撤退する。


●ジャガーバン 声:八代駿

「あーつまろー!あつまろー!」


ジャガーの怪人。
鍔が4本の牙型になっているジャガーと、これまた4本の爪がついたが武器で怪人二世部隊を率い、富士山地下アジトを目指すスカイライダーの行手を遮る。
二世部隊を呼び出す時の文言がかなり個性的。

一応は劇場用新怪人という立場ではあるのだが、敵側のメインは銀河王でかなり不憫なやつ。
最期はカセットアームを駆使したライダーマンと1号の連携に圧倒され、ライダーキックを受けて倒された。
「天は我を見放した…」

TV本編にも第27話・第28話では怪人二世部隊として再生怪人の群れに並んでおり、時系列が訳わからなくなる原因の1人。
テレビシリーズだけ見ていると誰こいつ状態になる。



●アルマジーグ 
声:峰恵研

アルマジロの怪人。こちらも劇場用新怪人。
自らを球体状にして転がったり、大砲を牽引したネオショッカー戦車に乗って突撃する。
ジャガーバンとの連携でスカイライダーを追い詰めるが度重なる先輩ライダーの援護の前に失敗が続く。
最期はジャガーバン同様、1号のライダーキックで倒された。


怪人二世部隊
ネオショッカーの技術陣が作り出した再生怪人軍団。
本編ではスカイライダーと敵対していなかったサソランジンや、幹部怪人のヤモリジンも含まれている。
7人ライダーと戦い、倒された。

●アリコマンド
ご存じ戦闘員。
方程式の犬を誘拐したり銀河王の念力の実験体などいつも通りの役割をこなしてくれる消耗品軍団。


●銀河王 
声:梶哲也

宇宙から現れた謎のロボット型宇宙人で、本作のラスボス
巨大な宇宙船「銀河王シップ」を駆り、軍勢を率いて星を壊滅させては資源や生命体を奪い去っていく侵略者。
Σエネルギーの方程式を求めて宇宙ステーションを襲撃した。
成り行きから地球に降り、ネオショッカーとは呉越同舟の同盟を結ぶ。
基本的に首領と悪の組織で一本化されているシリーズでは珍しい完全な第3勢力である。
そのため仮面ライダーも当初は知らなかったが、邪魔者は消すとして抹殺を決意。
決して侮辱を許さず、ネオショッカー側にも横柄に振る舞うため内心では煙たがられており、銀河王も目的達成までの間柄だと互いに半目し合う。

地球人(人間)に対しては「自分はお前たちより高等な生命体である」と見下し、体を解析して資料にするとし、苛烈な人体実験にかけた。



喋り方は片言で、衝撃波や念能力を操る。地獄耳。

最期はネオショッカー大要塞の崩壊を受け宇宙船で脱出を図るが、富士山火口の直上だったため爆破で刺激された大噴火の直撃を受けて撃墜。
宇宙からきた邪悪な侵略者は、地球の大自然の意思の前に退けられたのである。


「残念…無念…!」

「日本を象徴する、あの富士山が…我々を守ったんだ」

●サドンダス 
声:沢りつお

銀王軍の星で最も凶暴な宇宙生物。
羅門博士達を襲撃した犯人。
巨大な翼で飛行能力と突風を生み、自らの姿を消すことも可能。
しかし、スカイライダーの複眼「Dアイ」を駆使したサーチ能力で見破られてしまい、最期はテレビシリーズよりちょっと早い登場の殺意の高い投げ技パイルドロップで脳天を叩きつけられ爆散。



●ロボットクルー
銀王軍の戦闘員で、ステレオタイプの潜水服みたいな宇宙服を着たロボット。機械なので動くたびにガチャガチャ音がする。


【余談】


  • 冒頭の宇宙船のシーンは完全に「スターウォーズ」の1作目のパロディ。それくらい同作が他の創作物に与えた影響は大きい。

  • 石ノ森総監督で世界観の構築も自ら行い、完全な第3勢力である銀河王も登場した意欲作だったが、当初の構想の半分の尺に削られたこともあり、なにかと不憫な作品。


  • クレジットのオープニング欄は挿入歌の「いま斗いの陽が登る」だったが、映像ではテレビシリーズの後期エンディングの「輝け8人ライダー」。そのため後期の主題歌案もあったのでは?という推測もある。



  • 漫画仮面ライダーSPIRITS』ではBADANによって復活したネオショッカーの怪人達の中にサドンダスが紛れ込んでいる。
    • 後に銀河王本人も登場し、「この銀河系にある全ての強さの歴史を知る銀河の王」を自称しつつ、宇宙に出たスカイライダーとスーパー1と対決。



  • 2011年に公開された仮面ライダー生誕40周年記念映画映画『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGAMAX』では、銀河王とサドンダスが財団Xの「超進化生命体ミュータミット」としてリファインされ、まさかの登場。坂本監督が栄光の7人ライダーの登場させたいという思い立った所から始まり、宇宙を題材にしたフォーゼに丁度良かったので登場したようで、残念ながらスカイライダーの登場は当初から構想になかったようである。また次回作の『アルティメイタム』では「8人ライダー部隊VS戦車戦」と、更に間接的にスカイライダーをオマージュしたと思わしき場面がある。サドンダスは語尾にダスをつける安易なキャラ付けでハイパーバトルDVDにも再登場し、フォーゼとアマゾンの友情コンビと戦った。
    • 昨今のオールスター映画では実はネオショッカー怪人の着ぐるみが1体も登場しないため、地味に貴重なスカイライダー勢の怪人の新規造形である。

超銀河王「残念…無念!」



銀河王
「追記…修正…!」

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最終更新:2026年08月09日 23:53

*1 公開後の割引券なんかは普通に強化スカイの姿で載っている