登録日:2021/07/15 Thu 16:54:16
更新日:2025/04/08 Tue 19:38:44
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我が半身の記憶、今ひとつの希望となりて、限界を超えて光輝け!
《No.99 希望皇ホープドラグナー》は、
ストラクチャーデッキ「オーバーレイ・ユニバース」にて登場した光属性、戦士族、ランク12のXモンスターである。
No.カードだがOCGオリジナルであり、
遊戯王ZEXAL本編には登場していない。
また同じNo.99に
別のモンスターが存在する。
カード効果
ランク12/光属性/戦士族/攻3000/守3000
レベル12モンスター×3体以上
このカード名の(1)、(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
「No.1」~「No.100」のいずれかの「No.」モンスター1体をX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できず、
このカード以外の自分のモンスターは直接攻撃できない。
(2):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その相手モンスターの攻撃力を0にする。
概要
極めて強力なカードであり、攻守だけでなく効果も恐ろしいものとなっている。
先に②の効果から確認するが、相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃力を0にするという効果。
攻守が3000あるのに対し、相手側の攻撃を抑制できるという中々インパクトの強い効果である。
主人公が使う事想定して作ったカードかこれ?ホープ系列特有の殺意に溢れている。
そして。①の効果が問題である。
No.をX召喚扱いで無条件で呼び出すというもの。
《No.78 ナンバーズ・アーカイブ》さん涙目
ゼアル・フィールド
フィールド魔法
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのXモンスターを対象とする、自分のカードの効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
②:自分フィールドにXモンスターが特殊召喚された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。自分のEXデッキ・墓地からXモンスター1体を選び、対象のモンスターの下に重ねてX素材とする。
③:自分ドローフェイズのドロー前に発動できる。デッキから「
シャイニング・ドロー」1枚を選んでデッキの一番上に置く。
このストラクが相当人気になった理由がおわかりいただけただろうか?
《No.99 希望皇ホープドラグナー》は、No.1~100の間であれば、CNo.であろうとX召喚する事が出来る。
《ゼアル・フィールド》は、EXデッキ・墓地の任意のXモンスターを、特殊召喚されたXモンスターの素材に出来る。
つまり、この二枚が揃えば召喚が難しいNo.にX素材を持たせるだけでなく、CNoすらフルパワーで召喚出来てしまう。
更に問題なのが、《No.99 希望皇ホープドラグナー》の召喚、《ゼアル・フィールド》をサーチする手段が極めて易しくなっている。
ストラクに同梱している《
No.39 希望皇ホープ・ダブル》。
No.39 希望皇ホープ・ダブル
ランク4/光属性/戦士族/攻0/守2500
レベル4モンスター×2
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「
ダブル・アップ・チャンス」1枚を手札に加える。
その後、「No.39 希望皇ホープ・ダブル」以外の「希望皇ホープ」Xモンスター1体を、自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は倍になり、直接攻撃できない。この効果は相手ターンでも発動できる。
「希望皇ホープ」カテゴリであれば何でも自身の上に重ねてX召喚できるうえに、攻撃力倍増のオマケまでついている始末である。
他にも、《HRUM-ユートピア・フォース》を使えば「希望皇ホープ」カテゴリをランク10以上の「ホープ」カテゴリに進化させることが出来る。
HRUM-ユートピア・フォース
通常魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのランク9以下の「希望皇ホープ」Xモンスター1体を対象として発動できる。ランク10以上の「ホープ」Xモンスター1体を、対象の自分のXモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在し、ランク10以上の「ホープ」Xモンスターの効果でXモンスターが特殊召喚された場合、その特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材とする。
《ZS-昇華賢者》を素材として
希望皇ホープを召喚すれば、「RUM」をサーチ出来るためこのルートも極めて容易だ。
ZS-昇華賢者
レベル4/光属性/戦士族/攻900/守300
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:フィールドのこのカードを素材としてX召喚した「希望皇ホープ」モンスターは以下の効果を得る。
●このX召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「RUM」通常魔法カード1枚を手札に加える。
また、《ゼアル・フィールド》も「
ゼアル」カテゴリに所属しており、またフィールド魔法でもあるのでサーチは難しくない。
つまり、レベル4×2が揃えば攻撃力3000or6000+任意の「No.」が召喚できるのである。
《ゼアル・フィールド》がなくとも、《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》などX素材を必要としないモンスターもザラにいるので恐ろしいことこの上ない。
更には、レベル4モンスターを3体揃えるだけで《No.99 希望皇ホープドラグナー》と《ZW-弩級兵装竜王戟》とランクアップ元の素材を持ったCNo.をフィールド揃えることも可能。
①レベル4×2体で《ZS-希望賢者》をX召喚
②《ZS-希望賢者》の効果で《ZS-昇華賢者》をリクルート
③《ZS-昇華賢者》と3体目のレベル4モンスターで《No.39 希望皇ホープ・ダブル》をX召喚、その効果で《RUM-ゼアル・フォース》をサーチ
④《ZS-希望賢者》を《RUM-ゼアル・フォース》で《ZW-弩級兵装竜王戟》にランクアップ
⑤《ZW-弩級兵装竜王戟》で《ゼアル・フィールド》をサーチして発動
⑥《No.39 希望皇ホープ・ダブル》の効果で《No.99 希望皇ホープドラグナー》をX召喚、ランクアップ元の素材を持ったCNo.を呼び出す
展開に上記のカードを絡める事が出来ず効果で特殊召喚したモンスターに素材を入れる事が出来ないパターンもあり得るため、素材無しでも有用な効果を使えるNo.の存在は覚えておいた方が良いだろう。
コイツの存在が世に知れだしてから急速に、様々なNo.カードが値上がりし始めるという事件まで発生する始末である。
……「-No.COMPLETE FILE-PIECE OF MEMORIES-」を予約しなくて泣きたくなったユーザーも多い事だろう。
主な戦術
上記でも述べたが、《No.99 希望皇ホープドラグナー》には様々な悪用活用方法がある。
→素材無しでも破壊効果は使えるため状況を選びにくく有用な候補。エフィラを特殊召喚する効果まで使おうとすると、EXデッキの枠が少々厳しいが
クラゲ先輩は割と有能なのでご愛敬。
→バトルフェイズを放棄するほどのメリットがあるか微妙である。
- 《CNo.6 先史遺産カオス・アトランタル》の効果で相手の《No.99 希望皇ホープドラグナー》を装備して効果を使用、相手のライフを100にする。
→ミラーマッチ対策。効果発動ターンはダメージが与えられなくなるものの、《CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ》を呼び出すことが出来ればそのターン中に勝利も狙える。どちらにせよ、相手のLPは100になるので優位を保つことが出来る。
→相手の強力な「No.」やXモンスターの攻撃力と効果を得ることで、モンスターを処理しつつ展開できる。《No.99 希望皇ホープドラグナー》を対象に発動した場合、ランク4の「希望皇ホープ」になるので《HRUM-ユートピア・フォース》の効果でランクアップさせたり、《
SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》を重ねてX召喚できる。
→《ゼアル・フィールド》《HRUM-ユートピア・フォース》が存在し、完全態でこのカードを召喚した場合、3200の効果ダメージが与えられる。
→遊馬先生も使った極悪戦術。場合によってはとんでもなく刺さる。
→素材のない状態で召喚する事が出来るので、送り付ける手段さえ確保すれば有効か。ただし「
ふわんだりぃず」などの
アドバンス召喚主体なデッキには刺さるどころかアドを与えてしまうので注意。
→攻撃力2800以上の相手モンスターに効果を発動できればワンキルが狙えるが、そもそも相手モンスターが戦闘で破壊されないことが前提なのであまり実用的ではないか。
- 《No.35 ラベノス・タランチュラ》を召喚、効果による大幅火力アップを狙う。
→互いのライフ差分だけ自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力をアップさせるという何ともインチキじみた効果である。元々《No.99 希望皇ホープドラグナー》が3000打点なのに対してこの効果、しかも素材を必要としないとなると、もはやこのカードの為に刷られたカードなのではないだろうか。
→ビヨンドで攻撃力を0にして殴る、ヴィクトリーで安全に殴る、ホープレイVでバーン、ホープルーツ+《
ダブル・アップ・チャンス》で《No.99 希望皇ホープドラグナー》をメタする。
- 《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》を召喚し、魔法カードを封じる。
→素材無しで使えるため置物として使いやすい。しかも魔法カードをX素材にするので墓地で発動する効果も封じられる。
→守備表示固定効果と守備表示モンスターの効果無効効果で
制圧効果が見込める。
この効果はX素材を必要としないので、相手ターンにいきなりこいつが出て来ると極めてタチが悪い。
ただし、素材無しで出てくると自分のターンに自壊してしまう点には注意。
Lモンスターには通用しないが、相手はLモンスターを1体用意することにとんでもない労力を消費するだろう。
- 《No.45 滅亡の予言者 クランブル・ロゴス》を召喚、自分の《No.99 希望皇ホープドラグナー》を対象に効果を発動、同名カードの効果の発動を無効化する。
→《No.99 希望皇ホープドラグナー》同士のミラーマッチにおいて有効。要は《No.99 希望皇ホープドラグナー》さえ封じれば相手の動きは止まるであろうという露骨なメタである。勿論、表側なら魔法・罠カードに対しても使えるので使用後の《エクシーズ・チェンジ・タクティクス》などに発動してもよいだろう。相手のカードに効果を発動するのもよし。
- 《No.60 刻不知のデュガレス》の攻撃力倍増効果でワンキルを狙う。
→失敗すると次の自分のバトルがスキップされるが、他の「No.」と組み合わせることで莫大な力を発揮する。攻撃力20000のホープ剣・ダブルスラッシュを決めたいところ。
→《No.99 希望皇ホープドラグナー》で戦闘面は完全にカバ―出来るので、モンスタ―主体のデッキには致命的に刺さる。
実用的な上に強力な
制圧力を誇るため、30円ストレージからショーケース行きになるという驚異の大出世を果たした。
→X素材を取り除くことで、相手ターン終了時までお互いに墓地からモンスターを特殊召喚出来なくなる。墓地=第二の手札などと言われているので刺さる相手には刺さる効果。【
DD】などは特に喰らいたくない効果であろう。
→《No.99 希望皇ホープドラグナー》の効果に重複しがちではあるが、攻撃宣言されるだけで相手フィールドを全て破壊できるため、先行で《
No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》を召喚した後にこいつを出してやると堅牢な布陣が完成する。
→EXデッキの枠数上、同じ「No.」を入れることに抵抗がある場合に採用できる。強力なカードを複数回使いまわせるので実用性は大いにある。
→破壊体制に加えて特殊召喚されたモンスターの全除外、素材がなくとも4000打点として役に立つという至れり尽くせりのカードである。
→「CNo.」であるが攻撃力上昇効果は《
No.73 激瀧神アビス・スプラッシュ》を素材としなくとも発動できる。《HRUM-ユートピア・フォース》と《ゼアル・フィールド》があればX素材を2枚は確保できるので、6000ダメージが見込める。
→効果使用後はフィールドのXモンスターに破壊されるとき身代わりになってくれる攻撃力を2000アップする装備カードとして再利用可能。
→相手ターンに守備力4000、フリーチェーンで効果を受けなくするモンスターが召喚出来てしまう。《No.99 希望皇ホープドラグナー》に効果を使う事で、相手は攻撃力が4000より上のモンスター2体を用意しなければならなくなる。
→エスパー・ロビンのファン向け。勿論守備貫通効果を全員に付与するのはいいのだが、使える場面が限られる上にこのカード自体のステータスが貧弱すぎる。
- 《No.84 ペイン・ゲイナー》を召喚し、守備要員の作成及びモンスター破壊を行う。
→《No.84 ペイン・ゲイナー》は自分フィールドのランクの合計✕200が守備力となり、X素材を取り除くとその守備力以下の守備力を持つ相手モンスターを全て破壊できるため、自身のランク11+《No.99 希望皇ホープドラグナー》のランク12で最低でも守備力4600以下のモンスターを全て破壊できることになる。ただ、Lモンスターにはこの効果が効かないのでそこがややネックといえる。
→《ZS-昇華賢者》を活用すれば安定してランクアップが行えるのと、《No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ》召喚時にX素材を補充しないことで進化後の特殊勝利効果が発動しやすくなるという割と実践的なデッキ。
→完全にロマンになるが、ランク12が2体と他「No.」複数を盤面に並べることが出来る。あくまでロマン重視
→相手の攻撃を防ぎきることが前提になるものの、効果が決まればフィールドは焼け野原と化す。
除外なのもgoodポイント。
→昨今のOCG環境では攻撃力の高いモンスターがザラにいるので、ライフアドバンテージさえ勝っていればゴリ押し特攻による勝利も狙えることになる。
→《No.99 希望皇ホープドラグナー》と自身のランクを合わせて、攻撃力が13000になる上に、《
No.97 龍影神ドラッグラビオン》を経由することで
21000のオーバーキルをすることができる。
手札2枚で攻撃力21000作れるってマジか
こいつ何でもできるじゃねぇか!?
全てのNo.を呼び出せるということは、単純に考えてもこいつは100通りのコンボを持つに等しい。
同じ数字のナンバーズ(主にNo.39)があることを踏まえればさらに多い。
オーバーハンドレットナンバーズやそのカオス態は呼べず、実用性や効果のかぶりを考慮するともっと絞られるが、それでも選択肢は十分すぎる。
ナンバーズ、
ZEXALの集大成とも言うべきモンスターだろう。
追記・修正はハイパーランクアップエクシーズチェンジしてからお願いします。
- 現環境的にはどんなんです? -- 名無しさん (2021-07-15 21:02:49)
- 来年くらいにはこいつ何でも~の後に暫く空白空いてやっぱり禁止になりましたとか書かれてそう -- 名無しさん (2021-07-15 22:15:06)
- 環境に影響ないレベルの面白強カードで落ち着いてくれて良かった。いやいつ暴れてもおかしくないポテンシャルはあるけども。 -- 名無しさん (2021-07-15 22:27:41)
- これで環境がはいらないのか。 -- 名無しさん (2021-07-15 23:03:15)
- ↑1 ホープドラグーンの耐性に隙が有るからだろう…防御面ではゼアル・フィールドが必須の様だしな。 -- 名無しさん (2021-07-16 01:23:12)
- 禁止食らうとしたらゼアルフィールドの方かなぁ -- 名無しさん (2021-07-16 02:03:44)
- 他のカードと違うのがカオス化とかされない限りナンバーズのプールが増えないことかな。現環境で「強いけど壊れ程ではない」くらいに落ち着いたら面白強カードあたりで楽しめそう -- 名無しさん (2021-07-16 04:55:39)
- ↑このカード自体が2枚目のNo.99であることをお忘れか? -- 名無しさん (2021-07-16 05:17:19)
- 効果的にホプドラの進化よりかはアーカイブの進化のがしっくりくるかも -- 名無しさん (2021-07-16 06:41:19)
- ↑×2 それは確かにそうなんだけどね -- 名無しさん (2021-07-16 08:59:35)
- 一番↑ 最近とある大会でこいつ主軸のホープデッキがベスト4にまでいってたな。元々攻めに関して強かったホープデッキが守りでも強くなったのは大きい -- 名無しさん (2021-07-16 13:36:41)
- ドラグナーの話題を聞く度にナンバーズ・アーカイブさんのこと思い出して悲しくなってくる -- 名無しさん (2021-07-17 00:16:49)
- ↑ランク1のアーカイブさんとランク12のドラグナーじゃ同列には語れないから…(ホープダブルとかのおかげでランク12でもそんなに出しにくくないという意見は無視しながら) -- 名無しさん (2021-07-17 07:32:08)
- やっぱり効果の安定性を求めるならばゼアル・フィールドの発動と維持が必要。 -- 名無しさん (2021-07-17 11:53:08)
- ②の効果は自分のターンで発動できないので殺意が足りない(むしろ低ステータスの味方を守るのに役立つ) -- 名無しさん (2021-07-23 09:23:18)
- 百通りの手段を持つ…百式観音...いやなんでもない。 -- 名無しさん (2021-08-11 16:21:48)
- トレスラグーンやバーナー・バイサーみたいなマイナーナンバーズとも相性がいい。 採用枠?知ら管 -- 名無しさん (2022-01-12 18:08:31)
- ナンバーズ色々使いたかった身としては最高のカードだ、まさに大結集 -- 名無しさん (2022-12-18 20:31:26)
最終更新:2025年04月08日 19:38