登録日:2017/11/18 (土) 22:09:00
更新日:2025/05/08 Thu 07:48:14
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2012年3月から2014年3月まで展開された。
第7期後半から続く
ZEXALのパックシリーズ。
カードのフォーマットが変更され、カード名とイラストの間のレベルやランクを記載するスペースが狭くなっている。
イラストを記載する枠が若干拡張され、テキストの短いカードはテキスト文字が大きめに表記されるようになった。
引き続き
エクシーズモンスターがプッシュされている他、この期の特徴としては各属性をプッシュしており、各弾には特定の属性のモンスターが多く収録されている。この期で登場した「
征竜」も元々はそうした属性統一デッキの強化を目的としていた面もある。
第一弾
収録モンスターの半数以上が地属性であり、地属性サポートである《
地霊神グランソイル》や
岩石族のサポートカードも収録されていたため、
ユーザーからは
地属性パックと呼ばれたりもした。
このパックで新登場したテーマはこの時点ではそれほど目立つ物ではなかったが、後々に渡って強化を受け大幅な変貌を遂げた大器晩成型ばかりである。
第二弾
ABYSS RISING
2012年7月21日発売。
収録モンスターの半数が水属性であり、2体目の
霊神である《氷霊神ムーラングレイス》も登場。
地属性が多かった前弾から続いて
水属性パックと呼ばれ、今後も特定の属性を強化するパックの登場を予感させた。
第三弾
COSMO BLAZER
2012年11月17日発売。
炎属性関連のカード以外には獣族・
獣戦士族・鳥獣族のサポートカードも目立つ。
特に獣戦士族は新登場した「炎舞」により種族統一のメリットが飛躍的に向上した。
《
シャイニート・マジシャン》や《恐牙狼ダイヤウルフ》、《電光千鳥》などの強力なXモンスターも登場。
キャッチコピーでは「宿命の星が重なる時、運命の炎が最強の
ナンバーズを呼び覚ます」と言われているが、
本パックに収録されている
炎属性テーマで
No.53及び
No.92を出す旨みは特に無い。
ちなみにこのパックが
ZEXALの主人公・
九十九遊馬が最後にナレーションをしたレギュラーパックである。
つまり主人公にして珍しく最後のパックのナレーションをしなかったことになる。
一応、LORD OF THE TACHYON GALAXY以降はZEXALⅡのパックなので、ZEXALの最後のパックは担当していると言える。
第四弾
LORD OF THE TACHYON GALAXY
2013年2月16日発売。
パッケージは
ミザエルの
嫁エースモンスターである《
No.107 銀河眼の時空竜》。
新登場のテーマは【
BK」【
幻獣機】。
第一弾からの流れで今回は
風属性パックになるかと思われたが、実際には《
風霊神ウィンドローズ》や風属性テーマの幻獣機、
他にはハーピィや《終末の騎士》の風属性リメイクが登場する程度に留まり、特に風属性モンスターが多いという印象は受けないパックとなった。
ZEXALⅡのキーカードである「
RUM」や「CX」も登場。
当時としては圧倒的なカードパワーを誇る
征竜と《
魔導書の神判》がこのパックで登場。環境に絶大な影響を与え、これ以降征竜と魔導が環境を2色に染め上げる事となる。
9月に《魔導書の神判》が禁止指定を受ける事で魔導は環境から姿を消す。だが、征竜は度重なる規制を受けつつも
第9期初期まで環境トップ~次点に居座った。
第五弾
JUDGMENT OF THE LIGHT
2013年4月20日発売。
新テーマに光属性が多い事やパック名を見るに、このパックは
光属性パックという立ち位置なのかもしれない。
だが第一弾から収録され続けていた異なる属性の
霊神はこれ以降収録されていない。
TCGのレギュラーパックでは初めてOCGとは違うカードがホログラフィックレアに選ばれていた。そのような現象はその後もTCGでホロが廃止されるまで頻繁に見られていた。
第六弾
SHADOW SPECTERS
2013年7月18日発売。
あまり汎用性の高いカードが無かった事から、やや人気の低いパックとなってしまった。
その反動か《
神竜騎士フェルグラント》や《ゴーストリック・アルカード》など本パックの汎用カードは相場が高めになっていた。
第七弾
LEGACY OF THE VALIANT
2013年11月16日発売。
第八弾
PRIMAL ORIGIN
2014年2月15日発売。
パッケージは《
No.62 銀河眼の光子竜皇》。
8期最後のパックであり、「遊戯王ZEXAL オフィシャルカードゲーム」としては最後の一般パックとなった。
新テーマとして【
アーティファクト】が登場。モンスターでありながら魔法・罠ゾーンにセットでき、破壊されると特殊召喚される。また、それぞれが相手ターン中に特殊されると何らかの効果を発揮できるという地雷テーマである。
33ものカテゴリのカードが収録されており、8期の総まとめとも言えるパックとなった。
また、このパックより
ワールドプレミア枠が10枚に増加。
アニメでの演出を高いレベルで再現しつつ実用性も両立した《
RUM-七皇の剣》が登場し大きな話題を呼んだ。
このパックよりカード表面のコーティング品質が全世界で統一された。
日本版のカードよりも品質の良くない海外版に合わせた品質となったため、カードの初期傷などが増え、一時ユーザーから不満の声が上がった。
他言語版
〇アジア版シークレットレア
第八弾からアジア版(海外圏向け日本語版)にシークレットレア仕様が登場するようになった。
これはアジア版の生産拠点が第八弾から韓国に移設されたのだが、その生産拠点の設備が当初
アルティメットレアとコレクターズレア仕様の生産ができず、代わりとして一時期アジア版のみで生産されていた。
現在はアジア版でも両方存在するが、コレクターズレア代わりのシークレットレアは廃止されたため、
アジア版のみにシークレットが存在する《
竜騎士ブラック・マジシャン・ガール》は
非常に高値で取引されている。
PRIMAL ORIGINの高レアリティカードには人気が高い物が多く、また国内流通数の少なさから
このパックのシークレットレア仕様カードの相場は非常に高く、他のレアリティの10倍以上の値がつく事もザラ。
中でもアニメキャラクターの切り札である《
No.62 銀河眼の光子竜皇》と《
エルシャドール・ネフィリム》(このカードは9期)の人気は凄まじい。
なお「アジア方面に旅行したついでにカードショップでこの2枚を探してやるぜー!」と考える決闘者諸君は多いと思われるが、考えることは皆同じなのかこの2種に関しては
市場に出回った殆どが既に日本に持ち込まれているらしいため、ちょっとやそっとじゃ見つからないと覚悟しておこう。
その後
第9期のネクスト・チャレンジャーズまで続けられ、ザ・シークレットレボリューションからは日本語版でも
シークレットレアがレギュラーパックでは
第3期以来の復活を遂げた。
現在でもアジア版のシークレットは日本語版よりも高値で取引されていることが多い。
日本語版と違いがないように見えるが、カード名のダイヤモンドカットの違いや文字が日本語版よりも小さいなどの違いはあるが、
一番分かりやすい違いは光り方の違いである。
日本語版が縦に強調した光り方をするのに対して、アジア版では横を強調した光り方により綺麗に見える。
カードをよく見てみると光り方を強調するシートの線が日本語版では縦に沿ってるのに対して、
アジア版では横に沿っているために上記のような違いが生まれている。
この仕様はアジア版以外にも生産国である韓国版・後述の中国版でも同様でそれらが全て同じ工場で生産されているため
同じ横強調仕様になっていると思われる。
シークレット加工は、イラストだけでなくカード全体にも及んでいるためそれで見極めることも容易である。
ただし日本版同様絵の部分のみ光っているものも存在しそれらは旧シークレット、全体が光っているものを新シークレットと呼んで区別している。
全体加工されたものは日本語版でも存在し、ゲーム特典であった
三幻神のエラーカードが存在する。
三幻神が付属したソフトは遊戯王で一番売れたソフトであり、それに付属したカードであったため流通数が多いので
あまり付加価値は付いていないが、それ以外のエラーカードは愛好家にプラチナレアとして取引されている。
なおこの横強調仕様のシークレットレアはアジア版が初めて
ではなく、
第3期に収録された
《
超魔導剣士-ブラック・パラディン》なども横強調仕様だったりする。
4期の再録シークレットなども同じ仕様であったが、いつの間にか今と同じ仕様へと戻され今日に至る。
その後10期になってからはOCG20周年を記念して20thシークレットという別のシークレットレアが登場し、アジア版でも同様に追加されたが日本版でもその封入率の低さから人気のカードは高騰し、アジア版では更に顕著で人気のカードは日本版の2~3倍ほどの値段で取引されている。
〇中国繁体字版(中国版)
アジア版とは別に中国・台湾向けに2014年から発売され、レギュラーパックは第8期からスタートしていた。
中国繁体字表記なためアジア版とは異なり公式大会で使用はできなかったが、発売年月の関係で他のどの言語版でも存在しないシークレット仕様が多数存在したためコレクター需要があった。
またその光り方が上記の韓国・アジア版と共通していることから韓国で生産されていたとされている。
だがレギュラーパック発売が日本と比較すると2015年6月と3年も遅いうえ、
販売ペースも日本語(アジア版)と同じペースで差が縮まることなく、またアジア版が日本と殆ど時差なく出ており、
需要がなかったのか2016/3の4弾の発売を最後に中国語版公式ページの更新と共に停止状態である。
なお短命に終わったことと国内に流通している他言語版と比較してもその少なさから存在自体知らないユーザーも多い。
特に最終弾となった4弾は元々の流通数も少なかったようで他の中国版未開封箱が高値で取引されている今日でも全くと言っていいほど出回っていない。
流通の少なさと上記のシークレットレアによりコレクター需要が急増しており、市販パックのカードであるにもかかわらず高値で取引されているカードも多く、特に高値がついているのはゴールドシークレット仕様の三幻神はセットで
20万越え、最終弾となった4弾はシークレットレアの《
No.107 銀河眼の時空竜》は上記のような少なさもあって
17万で即完売するほどの人気である。
〇余談
第7期までは一般パックの絶版に合わせて複数の一般パックをまとめて収録した再録パック(いわゆる〇〇EDITIONシリーズ)が発売される事が通例であったが、8期以降はそうした再録パックは発売されていない。
収録枚数が多くなりすぎて不評であったためだろうか。
追記・修正お願いします。
- ABYSS RISINGとCOSMO BLAZERって九期になって突然抱き合わせで再販したんだよね。もしかして在庫余ってたのかなぁって邪推してしまった -- 名無しさん (2017-11-19 00:53:24)
- 2013年度は「征竜に勝てねーじゃん」で不遇な扱い受けてたんだよなぁ…一説にはその頃の売り上げはデュエマに劣っていたとか -- 名無しさん (2017-11-19 17:10:48)
- 実際五弾と六弾の人気は子供にも大友にも壊滅的だったとか -- 名無しさん (2017-11-19 17:17:30)
- まあそのあとの2つでワールドプレミアとか作ったんだけどね -- 名無しさん (2017-11-20 13:08:22)
最終更新:2025年05月08日 07:48