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パンティ＆ストッキングwithガーターベルト

登録日：2010/10/03 Sun 09:51:22
更新日：2025/08/02 Sat 16:10:27
所要時間：約 6 分で読めます

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スタッフ「放送できるかは作ってから考える」


「Panty and Stocking with Gaterbelt」とは、2010年10月から放送されていたオリジナルTVアニメ。


監督:今石洋之
構成:ギークフリート
キャラデザ:錦織敦史
原作/制作:GAINAX
OPテーマ:『Theme for Panty & Stocking』
EDテーマ:『Fallen Angel』


～あらすじ～

ダテンシティを日々襲う怪事件。
それは人々の欲望につけこむゴーストの仕業だった！
天から遣わされた二人の天使・パンティとストッキングはゴースト退治に乗り出すが…
実は二人とも素行不良の落ちこぼれだった？！
黒雲渦巻くダテンシティで、災厄が災厄を呼ぶゴーストハントが今、幕を開ける！！

(公式サイトより引用)


～概要～

『天元突破グレンラガン』などを制作したGAINAXが手掛けたオリジナル作品。各回2話構成で全13回(第10回のみ4話編成で全28話)。
監督を始めとした制作陣の多くが同作スタッフで構成され、発表当初から話題を呼んだ。

しかし、日本アニメらしからぬいわゆるカートゥーン調の作画に加え、主人公がビッチ＆スイーツ(後述)という過激でかつ下品な描写には賛否両論。
放映開始後もその評価は割れており、良くも悪くも話題の絶えないアニメである。一方BGMが非常に好評で、サントラは大人気となった。なおBGMは『ベストアルバム』ならぬ『THE WORST ALBUM』というタイトルで発売されている。

かなりハイテンションかつ実験的な演出や作画が多く、アレやコレといった様々な名作のパロディも散りばめられている。

なお本編に先駆け、今石監督自身が描いた漫画が「月刊ニュータイプ」2010年6月号から連載されたり、開始前からトートバッグやTシャツといったアパレルグッズを販売したりする等、多角的に展開している。

放送終了後、あんな衝撃的な終わり方をして次シーズンに続くと予告したくせに10年以上続報はなかったが*12024年に新作TVシリーズ『New PANTY＆STOCKING with GARTERBELT』の製作が発表された。2025年7月に放送開始。
製作は、本作のメインスタッフの大半が移籍したTRIGGERが行う。コンプラにいっそう厳しくなったこのご時勢でどこまで暴れてくれるのか期待したい。


～キャラ紹介～

＜パンスト姉妹＞


『天地の狭間に迷えし子らより 生まれし邪悪な精霊よ 聖なる処女の柔肌に 纏いし衣の雷で 穢れも濁りも淀みもシコリも 微塵に砕いて天地に還す！』

『悔い改めよ！！』

君たち処女じゃないでしょ

  • パンティ(アナーキー・パンティ)
CV:小笠原亜里沙
ダテンシティに派遣された天使の一人で、パンスト姉妹の姉。
ブロンドの髪を颯爽と靡かせ、セレブのように華麗に振る舞いながらゴーストを粉砕する地上の天使！

…なのだが、ゴースト退治よりもイイ男探しの方が専らの日課になっている模様。
初登場が裸で男とベッドから起きるという衝撃の処女厨殺し。
脳内思考の大半が「男」と「Ｓ■Ｘ」を占めている筋金入りのア■ズレ女であり、第一話からビッチ全開で大活躍！
↑公式文より引用

このように、天使なのにビッチという相反する属性を兼ね備えている。
とはいえ堕ちても天使は天使、ゴーストが現れたら(仕方なしではあるが)キメる辺り、ヤる時はヤる性格。
また基本的に喧嘩っ早くカッとなりやすい一方で、頭の回転自体は意外と悪くなく観察力も鋭いところも。
戦闘の際は、着用しているパンティを脱いで、天界兵器である愛用の銃「バックレース」に変成させて戦う。
他人のパンツでも変成可能で、ストッキングのパンティを借りて二挺拳銃なんてことも！(これでストッキングもノーパンだ！)
なおバックレースが二挺ある状態なら、まとめてスナイパーライフルやショットガンなど強力な銃に変成する事も可能。


  • ストッキング(アナーキー・ストッキング)
CV:伊瀬茉莉也
パンスト姉妹の妹。
ダークブルネットのロングヘアーなゴスっ娘で、その外見はまるでお人形のよう。
姉のパンティと共に日夜ゴーストハントを繰り広げている漆黒の天使！

…なのだが、こちらは外見からは想像出来ないほどの毒舌家で、口を開けば罵詈雑言の嵐。
普段から姉のセンスの無さを痛烈に批判しているが、かくいうストッキング自身もかなり独特なセンスを持っている模様。血は争えないからね。
加えて「スイーツ」が大好物で、常に美味しいスイーツの事だけを考え、スイーツ研究のため一日も欠かさず食べている。
それが高じてスイーツブログまで運営し、曰く「毎食スイーツでも構わない」とのこと。
どう考えても糖尿病予備軍です。本当にありがとうございました。
そんな自堕落なストッキングも、パンティ同様ゴースト退治だけはしっかり執り行う。

戦闘の際は、着用しているストッキングを脱ぎ、天界兵器である二振りの剣「ストライプI＆II」に変成させて戦う。
ちなみにパンツは白と水色の縞パン。

また、普段抱いている猫のぬいぐるみの名前は「ホネコネコ」。
持ち主の感情の変化に伴いネコの表情も変化するとか。

姉妹仲は概ね良好だが、日頃から喧嘩に明け暮れているため、上司で保護者のガーターベルトの悩みの種となっている。
なお、監督によると『二人とも基本的にヘンタイでビッチ』という安心（！？）の仕様。

以下、衝撃のネタバレ


＜デイモン姉妹＞


『砕けよ大地 枯れよ海 燃え尽きよ太陽 この世を統べる地獄の魔王の力を我らに 驕りも妬みも怒りも痛みも 溢れた邪悪を魔界に戻す！』

『闇に還りたまえ！！』

悪魔の姉妹、簡単にいえばヒーローものでよくあるライバル。
あらゆる能力でパンスト姉妹を上回るとされるが詰めが甘くよく負ける、勝つ時もあるけど。
語尾が巻き舌なのが特徴。あと実はレズで姉妹で関係を持っている。
2人とも赤肌に制服姿と遠目からだと紛らわしいからか、たびたびアテレコをミスされる。

ゴーストを操ったりパンスト姉妹を陥れたりとあの手この手でダテンシティ制圧を目指すも、あまりに失敗を重ね過ぎたために一期最終回で遂にコルセットに見限られてしまう。
二期一話ではストッキングの暴走阻止とパンティの復活に半ば勢いで協力した事で魔界を出禁にされ、帰還するためにゴーストを倒して得られる「ヘルコイン」を集める事に。
このため（渋々ながら）パンスト姉妹と休戦し、セメタリーヒルズ教会に居候。『驕りも〜』以降の部分を付け加えた口上を新たに名乗るようになった。
以降もパンスト姉妹とは相変わらず衝突ばかりだが、それでも寝食と戦いを共にするうちにだんだんとその関係に変化が生じていった。

  • スキャンティ(スキャンティ・デイモン)
CV:小松由佳
デイモン姉妹の姉。
釣鐘型の分、お椀型のストッキングを越えて作中一の巨乳。
言葉遣いと可憐な振る舞いはさながら上流階級のようで上品。
……だが、負けず嫌いで非常に感情的、頭に血が上りポカをやることもしばしば。
パンスト姉妹をゲリミソ天使だの脳味噌クリオネ以下（クリオネに失礼だろ）だのと散々罵倒しまくるが、二期では「姉」としての視点からストッキングを宥める一幕も。
スキャンティを重ね履きしていて、六連装リボルバー「ダブル・ゴールド・レーシータンガ」を単独で二挺拳銃にする。
またパンティのバックレースと同じく、二挺分をショットガンに変成する事も出来る。


  • ニーソックス(ニーソックス・デイモン)
CV:藤村歩（第1期）、渡辺明乃（第2期）
デイモン姉妹の妹。額に一本角がありモブを除くと唯一のメガネっ娘要員。
姉同様言葉の言葉遣いにきっちりとした性格。さながら頼れる委員長のよう。
一方で胸は残念、いやこれは長所？
赤面症で、興奮したり緊張したりすると顔がピンク色になる（もとから赤いとか言うなよ）。パンスト姉妹の暴走や姉のポカにたびたび振り回される苦労人。
履いているニーソックスを二本のデスサイズ「ダブル・ゴールド・スパンデックス」に変成することができ、刺された野生のゴーストはパワーアップする。

ちなみに姉を差し置いて単独での同人誌が出ている(しかも片方は純愛モノ)。


＜野郎ども＞

  • ガーターベルト
CV:石井康嗣
ゲイ神父でアナーキー姉妹の上司。一応。
ガチムチマッチョよりは細身の男の子の方が好きらしい。
ちなみに機械生命体まで構わず食っちまう男なんだぜ。


  • ブリーフ(ブリーファス・ロック)
CV:吉野裕行
パンティにホの字のギークボーイ。キモオタでザコ。
しかし身体耐久力は人外級だし、前髪で隠れているけど素顔はイケメンでしかも金持ちの御曹司。
そしてパンティも驚く程の巨根の持ち主。マグナムどころかショットガン級。だけど早漏。ガーターベルトに食われた。

中の人はパンティ役の小笠原亜里沙と『機動戦士ガンダム00』で共演しており、敵同士からの恋人関係になる役柄が共通していることでも話題となった。


  • チャック
CV:中村たかし
緑色の犬（？）。
パンスト姉妹に天界から落雷で送られるヒントを避雷針のごとく受け取る役目を持つ。
扱いが『HAPPY TREE FRIENDS』のキャラクターのそれ。


  • ファスナー
CV:槙口みき→夏吉ゆうこ
デイモン姉妹の使い魔。
凶暴な性格だが姉妹には忠実。多分チャックより有能。
そのチャックとは因縁があるようだ。


  • コルセット
CV:千葉繁
ダテンシティの市長。悪魔で黒幕。縛りフェチ。
対外的にはデイモン姉妹の父という事になっているが、二人の態度を見るに実際は血縁はない模様。

中の人が中の人なので恐らくアドリブもしているが、何ぶん本作の作風がアレなので目立たない。


＜ゴースト＞

人間の怨念や情念などが化けて出た悪霊で、特撮で言うところの「今週の怪人」枠のやられ役。
死因や生前の職業・人間性に纏わる様々な外見を持つが、その多くが黒とオレンジのグラデーション状に揺らめく姿をしているのが共通点。
なお撃破シーンは実際に作った人形を用いた実写であり、毎回景気よく火薬で吹っ飛ばす。

  • ジャイアント・ブラウン
CV:柴田秀勝
第1話に登場。トイレの排水管に詰まった汚物で窒息死した配管工の怨念から誕生。嫌な死因その1。
ウ●コの塊に憑依して実体化しており、近づく者をその悪臭で無差別に嘔吐させる。
パンスト姉妹ともども、本作がどんなアニメなのかを一発で視聴者に知らしめた存在。


  • クレイジー・クレイジー・キャビー
CV:岩田光央
第2話に登場。崖から転落死したスピード狂のタクシー運転手の怨念から誕生。
ゴーストになってもなおスピードを追い求め、車や列車に憑依してダテンシティ中を爆走する。


  • クイーン・ビー
CV:遠藤綾
第3話に登場。スズメバチに刺されて死んだ権力欲の塊*2の女学生の怨念から誕生。
恐らく生前の姿を模したであろう人間態「クイーン・バービィ」の姿でダテンシティ学園を支配していた。
本来の姿では無数の蜂をミサイルのようにぶっ放す。ちなみに落としたヘブンコインは「蜂」だけに8枚。


  • ブラッディ・フード＆ガル・グール
CV:三宅健太（両方とも）
第5話に登場。狼に食い殺された売春婦とそのヒモのポン引きの怨念から誕生。
尻尾で繋がった二体一組のゴーストで、ダテンシティの裏町で美人局活動を行っていた。
ストッキングを緊縛に目覚めさせた功労者（？）。


  • カウパー
CV:藤村歩・水原薫・槙口みき・小松由佳
第6話に登場。無駄打ちさせられてティッシュで拭き取られた精子の怨念から誕生。
ストッキング曰く「飲んじゃいたい」。
上記の誕生の経緯からティッシュペーパーを憎んでおり、街の精子製紙工場を占拠。最終的に倒されたものの、爆発で工場を吹き飛ばしはしたのである意味勝ち逃げ。


  • ヘル・パウンド
CV:勝生真沙子
第7話に登場。無理なダイエットに苦しむ女性たちの怨念から誕生。
ぶくぶくに膨れ上がった醜悪な姿をしており、人間（と天使）を激太りさせる悪玉菌を大量に混入させたスィーツを街中にバラまいていた。
戦闘でもその悪玉菌入りクリームを武器としており、敵に浴びせて肥満化・無力化する。
劇中ではストッキングが被害を受けた。もう完全にそういうポジション。


  • シークレット・スピードスター
CV:大塚芳忠
第8話に登場。女生徒たちにパンツを脱がされ、さらに剥き出しになった股間に雷が落ちて死んだ下着マニアの少年の怨念から誕生。嫌な死因その2。
ダテンシティ学園の（秘密の）伝統行事「ランジェリー・ラン」に出現し、参加者の生徒たちから下着を奪って食いまくっていた。
「スピードスター」だけに脚も速く、パンスト姉妹を地味に手こずらせた難敵。


  • アグリー・スノット
CV:杉田智和
第9話に登場。鼻糞に蹴躓いて死んだ男の怨念から誕生。嫌な死因その3。
普段は「オスカー・H・ジーニアス」という実業家に擬態し、鼻をほじりまくる事で体調を良くする「オスホジリック健康法」をダテンシティに広めていた。絵面が酷い上に絶対効果無いだろ。
本性は腕と顔が付いた超巨大な鼻糞そのもので、その巨体から鼻ほじりを止められなくする「スジ花粉」を撒き散らす。


  • ブギー・プッキー
CV:なし
第10話に登場。ダテンシティの西側にある純日本風の街「リトル・トーキョー」に住むサラリーマン、寺尾の内心の鬱憤やストレスがアルハラで吐き出された吐瀉物に憑依して誕生。
パンティ曰く「これで人体の三大汚物コンプリート」。


  • ルーザーゴースト
CV:愛河里花子
第11話に登場。ダテンシティ学園に住む負け組ゴースト。
デイモン姉妹に擦り寄った結果ニーソックスに「躾」と称してパワーアップさせられたが、直後何も出来ないまま瞬殺された。
獲得コインはハーフヘブン（半分）。
ストッキング「うわ、本当に負け組」
パンティ「0よりはマシか……」


  • 人工ゴースト
CV:なし
第11話に登場。デイモン姉妹が学園地下で大量生産していたゴースト。
一体一体は弱いがとにかく数が多く、姉妹は地上をこのゴーストで埋め尽くそうと目論んでいた。
獲得コインは無し。


  • オスティマス・サプライズ&メストロン
CV:玄田哲章（オスティマス）、加藤精三（メストロン）
第12話に登場。母星が滅びるまで戦い続けた機械生命体型宇宙人の怨念から誕生。
物凄くどこかで見た事のあるロボットの姿で教会に現れ、なおも戦おうとするが……が、この時点で姉妹喧嘩中だったパンスト姉妹がコアをマシュマロと間違えて食べた事でロボット化、周囲にあるあらゆる物をトランスフォームさせて喧嘩を継続。
そのカオスな喧嘩を見て争いの醜さを知り、和解した2体は手を取り合って合体。やっぱり見た事のある巨大ロボットの姿になって地球を滅ぼそうとした。
獲得コインは大量のヘブン外貨。千枚集めても1ヘブンにもならない。

12話は全編トランスフォーマーのパロディ回であり、非常に細かくネタが散りばめられている。


  • マネーゴースト
CV:なし
第13話に登場。誕生の経緯は不明。
目玉の付いたピラミッドというかプロビデンスの目のような外見をしていて、金銭を取り込む事で巨大に成長する。
カジノを拠点に地上の金を全て食い尽くして金融危機を引き起こそうとデイモン姉妹に育てられていたが、取り込んだ金を全て吐き出してしまうと……？


  • ゾンビゴースト
CV:なし
第14話に登場。デイモン姉妹が魔界通販で購入した「インスタントゾンビの素」を死体に振りまく事で誕生する。
ダテンシティから少し離れた「ロメロアンドカーペンタウン」という町で発生し、実際にゾンビ映画のごとく住民たちをゾンビにしながら仲間を増やして暴れ回る。
死体という「実体」があるからなのか天界兵器が通用しないという面倒な存在で、本エピソードはデイモン姉妹を含めた全員がゾンビ化する投げっぱなしオチで終了する。


～余談など～


各話のサブタイトルは、有名な映画のタイトルのパロディである。

監督曰くこのアニメに処女は一切出てこないらしい。
つまり赤ちゃんからババアまで処女などいない!!

初回からカオス全開で規制音が二回入ったりペニ駅(ペニステーション)クリトリ駅(クリトリステーション)があったりと、製作者の頭がぶっ飛んでる素晴らしい作品。

第8話ではビリー・ヘリントンらしき人物が映像に登場する。

逆作画崩壊と称される7～8頭身の姿はフィギュア化された。
そっちかよ！と思った方はご安心を。通常の姿もねんどろいどやHELLO! GOOD SMILEで発売されたぞ！！



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「パンティ＆ストッキングwithガーターベルト」をウィキ内検索
最終更新：2025年08月02日 16:10

*1 恐らくだがGAINAXお家騒動やその際の権利関係の問題だったと思われる。

*2 「クイーンビー」には「学園の女王」「一軍女子」のような俗語の意味もある。