レッド総帥

登録日:2015/11/22 Sun 08:32:19
更新日:2025/05/15 Thu 22:38:30
所要時間:約 4 分で読めます




レッド総帥とは、漫画ドラゴンボールの登場人物。


人物

世界最悪の軍隊「レッドリボン軍」の総帥。本名はレッド・ライボン(漫画版『超』での警察内会議にて判明)。
赤髪でを生やし、悪の組織のボスに相応しい悪人面をしており、右目に眼帯をしている。
だが身長が極端に低く、長身のブラック補佐と並ぶとその低さが際立ってしまう。
なのでブラックが側にいる事を嫌い、「ワシのそばに立つな!」と事ある毎に難癖をつけている。
よほどコンプレックスを持っているのか、アニメ版では画家に「背の高いレッドと背の低いブラック」の肖像画を描かせていた。

ドラゴンボール探しに出ている部下を執拗に催促したり、ある部下が悟空に倒されるという醜態をさらすと、
状況もよく聞かずに死刑を宣告するなど、とても気が短い。
任務を失敗をした者に対しては容赦なく死刑宣告をし、それがたとえどんなに優秀な人物であろうともその考えを簡単に変える事はない非情さも持つ。

アニメ版ではコウモリネコキマイラのような奇妙な生き物をペットとして飼っている。

活躍

ある目的を持ってドラゴンボールを集めようとし、軍の総力を上げてボールを捜索させる。
1個は何とか手中に収めたものの、他の6個はなかなか見つからなかった。
そんな最中に、ボールの捜索に出ていたシルバー大佐の隊が悟空に全滅させられた知らせを受け、悟空との熾烈なボール争奪戦が幕を開けた。
ホワイト将軍ブルー将軍の隊が悟空によって次々と壊滅していき、イエロー大佐の隊もやられた際には痺れを切らして
殺し屋の桃白白を呼び出して悟空の抹殺を依頼。ついでに悟空が持っているドラゴンボールの強奪も頼んだ。
桃白白の圧倒的な実力を目の当たりにした時は、「これでドラゴンボールは手に入ったようなものだ!」と勝利を確信して彼を悟空の元へ送り込む。
その後、悟空を始末したとの連絡を桃白白から受けるが、桃白白が4個あるうちの3個しかボールを奪っていない事が発覚し、その事を伝える。
桃白白は3日後にボールを手に入れてからそちらに戻ると返したので、3日後まで待つ事に。

その間に、ブルーが奪っていたドラゴンレーダーをバイオレット大佐に渡してボールを見つけ出し、手元のボールは2つとなる。

残りのボールを探すべく今度はレーダーをカッパー将軍に渡すよう指示を出し、桃白白が奪いに行ったドラゴンボール4個も本部に向かって動き始めたため、
これでもう野望達成の日は近いかと思われた。

……だがその4個のボールの反応は、桃白白を返り討ちにしてボールを奪還した悟空のものであり、そのまま悟空に本部へ突撃されてしまう。
戦力を総動員して迎え撃つが全く歯が立たず、兵士は次々となぎ倒されていく。
もはやドラゴンボールが奪われるのは時間の問題であったので、ドラゴンボールを置いてある8棟へブラックと共に向かい、何としてもボールを死守しようとした。
しかし、悟空はこちらの想像を絶するほどの強さを身につけていて太刀打ちできず、
主力メンバーはボール探しの時に全員悟空にやられてしまっていたため、大幅に戦力もダウンしていた。
さらには残っていた兵士さえも悟空の強さを目の当たりにして我先に逃げ出してしまうという始末*1
この有様を見ればいかに彼に人望が無かったかがうかがえよう*2

最後にはブラックの助言どおり、ボールを置いて撤退せざるをえない状況にまで陥ってしまうが、
そこでレッドはボールを集めていた本当の理由をつい口走ってしまう……


余談

基本的にドラゴンボールの親玉は組織内で一番強い、或いは厄介な力を持つ者が殆どだが、レッドは珍しく力もなければ頭も悪く人望も皆無と何一つ長所が存在しない親玉である。
力がなくともバビディのように洗脳で従えたり、ピラフやエレクのように人望があったりするものだが、レッドのようなキャラは物語全体で見てもかなり異色の部類に入る。
一応、真の目的を聞くまではブラックもレッドを殺害する気はなく、ブルー将軍を含む他の人物も(レッドに力がないことを知らなかったのかもしれないが)レッドの「失敗=死」という無茶な命令にも逆らうことなく従っている*8ため、最低限のカリスマ性はあったのかもしれない。
また、敵の親玉の中で悟空と対面していない唯一のキャラクターだったりする。

劇場版『最強への道』にも登場。
DVDの裏ではラスボスのような扱いで紹介されているが、やっぱり原作マンガどおりの理由でブラックに殺され、彼にボスの座に加えてレッドリボン軍の名も奪われる。
近くにあったドラゴンボールを1つ回収し忘れたとはいえ2つ回収した何故か大佐に降格したブルーを処刑するなど相変わらず無能である、というか、原作と違って敗北したわけでもないのにチャンスを与えていない辺り原作以上に無能かもしれない。
この作品では額の代わりに胸を銃で撃たれ、そのまま足場から転落するという改変がなされていた。

アニメではシルバー大佐と合わせて原作より前倒し気味に登場しており、しばらくは顔や全身が見えないアングルで描写されていた。
この頃は総帥然とした言動やナイフを人間大サイズの彫像の顔に投げ刺して破壊するなど無能とはとても思えないような雰囲気を醸し出していた。
これについては顔出しした*9あたりからは概ね原作通りに戻っている。

またアニメ版『Z』のハイスクール編では、本人ではないものの彼によく似た映画監督が登場
眼帯をしていない事以外は服装や背丈も同じ。ちなみに助監督はブラックのそっくりさん
グレートサイヤマンを題材にした映画を撮影していたが、そこに本物のグレートサイヤマン(悟飯)が乱入したため撮影は一時中断。
その後サイヤマン役の俳優が高いところから飛び降りるシーンでビビッてしまったため、代役に何と本物のサイヤマンを抜擢。
そして本物のサイヤマンが特撮なしで大空に飛び立った光景を目の当たりにして、初めて「まさか本物!?」と驚愕していた。
ちなみにサイヤマンが飛び立つ前に例の変な決めポーズばかり決めていた際は、
「本物のグレートサイヤマンがそんな事するはずないだろ!」とダメ出ししてリテイクを繰り返した。


ゲーム『ドラゴンボールオンライン』ではゲロの手によって人造人間9号として復活している。



「こんな追記・修正のやりかたも知らんようなやつにレッドリボン軍がやられてたまるか……!!」


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最終更新:2025年05月15日 22:38

*1 アニメ版では軍に見切りをつけたバイオレット大佐によって軍資金まで持ち去られてしまった。

*2 そもそも失敗が許されないわりに、トップが有能でも物理的に強くもないならこうなるのは当然である。

*3 アニメ版ではこの直前、吊天井の罠でブラックもろとも悟空を殺そうとしていた。

*4 後に発売された『ドラゴンボールZ3』で案内役で出演した時は、『三つ目がとおる』の写楽君のような×印型の絆創膏を額の撃たれた部分に貼って登場した。ただし何故か頭の輪は付いていない。何らかの方法で甦ったか、あるいは生きていたか。

*5 もっとも、あちらがボール捜索のために割いていた人員はわずか2名であり、どんな犠牲も厭わず組織の総力をあげて入手を試みていたワケではない。おまけにフリーザ様は一度の失敗であれば多少大目に見て挽回のチャンスを与えたりと、基本逆らわなければ寛大に振る舞うことも多い為、レッドとは雲泥の差と言える

*6 一応桃白白に勝てたら許すつもりだったらしい。密かにクーデターを起こされるのを恐れて、機を見て始末するつもりだったのだろうか?

*7 もしそうなら無能すぎて軍を潰すことになったのなら皮肉としか言えない。

*8 そもそも部下たちは逆らうという選択肢すらなかった可能性もある

*9 シルバーに処刑命令を出したとき