名探偵コナン 沈黙の15分

登録日:2015/12/05 Sat 11:07:23
更新日:2025/04/18 Fri 06:18:40
所要時間:約 18 分で読めます





ラスト15分、予測不能!


総監督:山本泰一郎
監督:静野孔文
脚本:古内一成
主題歌:B'z「Don't Wanna Lie」*1

『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』とは、劇場版名探偵コナンシリーズの第15作目のタイトルである。
2011年4月16日公開で上映時間は109分。興行収入は31億5000万円。

【概要】

今までは上映期間中に合わせて春か夏に起きた事件を描く事が多かったが、今回は初めて冬山を舞台にした事件を扱っている。
タイトルの“15分”とは、雪崩に巻き込まれてから発見されるまでの生死の分かれ目となるタイムリミットの事であり、作品中にも「15」という数字が至るところに登場している。決してサイレント映画を15分間公開するという事ではない。
なお、今回の舞台となる巨大なダムは、富山にある黒部ダムをモデルとしている。
今回の主題歌も『天国へのカウントダウン』と同様に、後にテレビアニメ版の主題歌(オープニング)に採用されている。

本作のゲスト声優は戦場カメラマンの渡部陽一氏が出演しており、フリーアナウンサーの宮根誠司氏も記者役で出演している。


以下、ネタバレにご注意ください。


【ストーリー】

新潟県北ノ沢村。この村に住む少年・立原冬馬はある冬の早朝、何者かに追われて雪深い山中を必死で逃げていた。
その途中の崖で冬馬は足を踏み外して転落、血を流して意識を失ってしまう……

それから8年が経った現在の東京。
都営地下鉄の開通が迫っていたある日、朝倉優一郎都知事に一通の脅迫状が送りつけられる。
警視庁は朝倉の身辺警護にあたり警戒を強めるが、犯人がどのような方法で朝倉に「天誅を下す」のかは不明なままだった。
そして地下鉄の開通式典が予定通り行われ、朝倉も試乗運転のために車両に乗り込む。
しかしそのすぐ後で東都線のトンネルが爆破される事件が発生。地下鉄の上にあった首都高トンネルも爆破される大惨事となる。
だがたまたま首都高にいたコナンが爆弾の存在に気づいたおかげで死者が出る事はなく、朝倉も無事で済んだ。

コナンは今回送られた脅迫状は本当の動機を隠すためのカムフラージュの可能性もあると考え、朝倉が国土交通大臣だった頃に行った事業に対して恨みを持つものによる犯行だと推理する。
朝倉は大臣だった頃にダムの建設に着手していた事があり、この件が事件の鍵を握ると考え皆と一緒にダムのある北ノ沢村へと向かった。

今ある北ノ沢村はダム建設の際に移設されたもので、コナンたちが到着した日は丁度開村5周年を迎えた日でもあった。なので現地ではそれを記念したスノーフェスティバルが催されており大勢の観光客で賑わっていた。
観光を楽しむ一同に隠れて単独で捜査を開始するコナン。そんな時に元の北ノ沢村出身である幼馴染5人組と出会う。
この5人は8年ぶりに集まったとの事だが、話をするうちに段々と険悪な空気になりはじめ、中には深い事情を抱えていそうな人物もいた。

その翌日、8年前の転落事故以降意識を失ったままだった冬馬が目を覚ます。
見た目は15歳の少年だが心は7歳のままだったため、冬馬は今自分が置かれている状況を理解する事が出来ずに苦悩する。おまけに自分が転落した時の記憶も全て失ってしまっていた。
冬馬が転落したその日には、女性がひき逃げされ死亡するという事件が発生していたが、この2つの事件には関わりがあるのだろうか?

コナンは当時の冬馬の行動に疑問を抱きながら捜査を再開。
そんな時に昨日出会った幼馴染の1人・氷川尚吾が殺害されるという新たな事件が発生し、警察の捜査も開始される。
状況から幼馴染4人の中に犯人がいると思われたが、事件は予測不可能な結末へと向かっていき……


【事件関係者】

  • 朝倉優一郎(あさくら ゆういちろう)
CV:麻生敬太郎
東京都知事。66歳。
1期目の都政は都民からの評判もよく、2期目の当選も果たしたばかり。
かつて国土交通大臣だった事があり、その頃に北ノ沢村のダム建設も着手する。
この時は自ら村に赴き、十分な保証金と快適な代替地を用意し、村民の信頼も得て村移転の承諾を得ている。
その後は着工から竣工まで5年間という異例のスピードでこの大事業を完成させた。
新北ノ沢村の開村5周年の式典に参加する予定だったが、地下鉄爆破があったためキャンセルせざるを得なくなる。

  • 氷川尚吾(ひかわ しょうご)
CV:関俊彦
保険調査員。34歳。
北ノ沢村の出身だが、今は東京に移り住んで仕事をしている。
仕事柄危ない目にもよく遭うらしく、いつもスタンガンを持ち歩いている。
ダム建設の話が持ち上がった時に親に入れ知恵をし、さっさと東京へ出て行ったので、武藤から「お前は故郷を売ったんだ!」と罵られるが、「世の中利口にならなきゃダメさ…」と鼻で笑い返した。
その翌日、雪原の上で心臓発作によって死亡している状態で発見される。
子供の頃から心臓が弱かったらしく、当初は自然死かと思われたが後に殺人の可能性が浮上した。

  • 山尾渓介(やまお けいすけ)
CV:難波圭一
無職。34歳。
8年前、祖母の住む家に行くため北ノ沢村に向かう途中、女性をひいてしまいそのまま逃走する。
後に警察に自首したが、はねた相手は死亡したうえに当時は無免許・飲酒・スピード違反もしていたため量刑が重くなってしまい、この夏に刑期を終えてようやく出所したばかりだった。
なお、彼の祖母は彼が起こした事故のショックで寝込んでしまい、そのまま息を引き取った。
再度村を訪れた際は氷川と行動を共にして、自分が昔住んでいた家がダムのどの辺に沈んでいるのかを確かめていた。

  • 立原冬美(たちはら ふゆみ)
CV:飯塚雅弓
北ノ沢村診療所に勤務する看護師。34歳。
未婚の母であり、現在は息子の冬馬と2人暮らしをしている。両親(冬馬の祖父母)は昔、雪崩で死亡している。
転落事故で冬馬が意識を失って以来看病の日々が続いていた。なので彼が8年ぶりにようやく意識を取り戻した時は、嬉しさのあまり思わず泣きながら抱きついた。
ギスギスした関係となった今でも幼馴染4人の事は大切に思っている。

  • 遠野みずき(とおの -)
CV:朴ロ美
ロッジ「KITANOSAWA」の従業員。33歳。
8年前に山尾が起こしたひき逃げ死亡事故の被害者は彼女の妹であり、現在でも山尾の事は許していない。
両親は事故のショックで村を離れてしまったが、妹の墓を守るために村に残る事を決意する。
普段は眼鏡をかけているものの、眼鏡を外した時の素顔はかなりの美人。
その素顔を見た小五郎から「眼鏡よりコンタクトが似合う」とのアドバイスを受け、コンタクトをして髪型も変えていた。
コナンたちと沢尻湖までスノーシュートレッキングをしていた途中で氷川の遺体を発見する。
その道中で「暗くて狭いところが苦手」だとコナンたちに明かした。

  • 武藤岳彦(むとう たけひこ)
CV:江川央生
木彫り職人。34歳。
普段は土産物のフクロウの置物などを彫っており、ふもとの土産物屋などに納めて生計を立てている。
ダム建設に最後まで反対していた人物であり、家族が代替地の村に移住した後も「あんな忌々しい村くそくらえだ!」と住むのを拒んでいる。
なのでさっさと村を出ていった氷川の事は特に憎んでおり、人前もはばからず「お前の一家が許せねえ!」と罵った。
一見気難しく怖い人物に見えるが根は優しい人物。
なお、みずきとは互いに恋心を抱いているような節がある。

  • 立原冬馬(たちはら とうま)
CV:宮田幸季、三瓶由布子(8年前)
冬美の息子。15歳。
8年前に崖から転落し、一命を取り留めたもののずっと意識不明のままベッドの上にいた。
たまたま村にいた探偵団の無邪気な声を聞いた事がきっかけで、8年ぶりに意識を取り戻す。
だが身体は15歳でも心は7歳のままなので、意識を失っていた間に近辺の環境の変化を受け入れられずショックを受ける。
意識を失う前の彼は近所の飼い犬(クロ)や野鳥の絵を描く事が好きで、どこに行くにも首から双眼鏡を下げていた。
意識を失う直前の記憶は忘れてしまっているが、ダイヤモンドダストを見た時に何かを思い出しかけて顔を歪める。


【レギュラー陣】

ご存知主人公。
今回は最初からアクセル全開で、本編が開始して数分後にアクロバティックなスケボーテクを見せる。
また今回は阿笠からターボエンジン付きのスノーボードも貰っており、終盤ではそれを使って華麗なスノボテクも披露した。
探偵団が口喧嘩をした際には、かつて関わった事件で感銘を受けた言葉を使って仲裁をする場面も*2

ご存知蘭姉ちゃん。
ふとした事がきっかけで新一が北ノ沢村にいるのではと思うようになるものの、肝心の彼の姿は影も形もなかったので、「ホントにここにいるのかな…」と思わず呟く。朝5時に新一の携帯に電話をかけるという空気が読めない面がある。
コナン捜索時は指から出血してまで必死に雪を掘り続けていた。

ご存知迷探偵。
こちらも村に着くなりアクセル全開。
美女との出会いを求め幻の混浴露天風呂に胸を躍らせるが、結局サルと混浴する羽目に…
後にみずきにベタ惚れし、彼女にコンタクトにするようアドバイスするのだが…
結局、彼女にそれを利用されてしまった。もちろん、おっちゃんに非はないが。

ご存知哀ちゃん。
コナンとスノーボードでふたり乗りしたり、事あるごとにコナンに連絡をとったりと、事件解決に協力する。
身体は15歳で心は7歳の冬馬を見て、「まるで私たちとは真逆ね…」とコナンに囁いた。
あと照れ隠しとはいえコナンのことを1つしか年齢が違わないにもかかわらず「ガキ」呼ばわりするという珍しい一面がある。

ご存知メタボ天才発明家。
灰原にクイズ形式で暴飲暴食を注意され、屋台の食べ物を泣く泣く諦める事に。

ご存知少年探偵団。
夜にこっそりスノーモービルを乗り回していたが、誤ってコースを飛び出してしまい、しかも戻ろうとしてバランスを崩し横転させてしまう。このことで元太と光彦が言い争いをし始めるも、仲裁に入ったコナンに「言葉は刃物」だと諭され仲直りする。
冬馬の記憶を取り戻そうとして、彼を連れ出して問題の崖のところまで向かっていたが、その道中で誰かに付け狙われる。
なお、冬馬には年上としてではなく、同年代の友達のような接し方で話している*3

ご存知蘭の親友。
土産物コーナーにあった雪ん子の人形は彼女に似ている。

ご存知警視庁捜査一課のメンバー。
朝倉の脅迫状を受け、新路線の開通式典で彼の護衛に当たる。
今回は珍しく、序盤に登場して以降の出番はない*4

  • 小田切敏郎
警視庁刑事部部長。
前作に続き2作連続登場。
東都地下鉄の爆破事件に関する記者会見を行い、目暮、白鳥、小五郎と一緒に事件の詳細を説明する。

コナンたち少年探偵団の担任。今作が劇場版初登場。
恋人の白鳥のために編み物を編んでいるが間に合いそうにないようで、「来年までにはできるかなぁ…」とため息をつく。


【その他】

  • 千草香織(ちぐさ かおり)
  • 関友恵(せき ともえ)
CV:三瓶由布子
  • 桜井学(さくらい まなぶ)
CV:柳沢栄治
  • 楢山雄太(ならやま ゆうた)
冬馬が小学1年生だった頃の同級生。
この4人は冬馬ととても仲がよく、彼が目を覚ました時にも4人揃って駆けつける。
香織は冬馬に恋心を抱いているようなところがあり、幼馴染5人が写った古い写真と彼がくれた絵を見せようと思い、再び彼の元を訪れる。

  • 遠野なつき(とおの -)
CV:加藤英美里
みずきの妹で8年前に起きたひき逃げ死亡事故の被害者。享年18。
モデル志望であり、親の反対を押し切って村を出ようとしたところ、運悪く山尾の車にはねられてしまう。

  • 木崎仙太郎(きざき せんたろう)
CV:高桑満
北ノ沢村診療所の医師。60歳。
冬馬が目を覚ました時は、母親である冬美に「診療所は休んでいいからついててあげなさい…」と言って気遣った。

  • 渡部(わたなべ)
CV:渡部陽一
新潟県警の刑事。
氷川の事件の捜査を担当。
容姿はまんま中の人で、勿論喋り方も超スロー。
なので元太たちにも「あの刑事のおっちゃん喋るのおせーな」などと突っ込まれていた。
毎回恒例の著名人が演じるゲストキャラではあるが、実質本人役である為、出番は少ない。

  • 笹本(ささもと)
CV:草尾毅
新潟県警の刑事。渡部の部下。
なお、笹本を演じた草尾氏は本作から約7年後に放送された『幕末維新ミステリーツアー』では鷹丈哲也という今回の渡部刑事に負けないくらいのキャラの濃い刑事を演じており、2025年からは安室透(2代目)を演じている。

  • 畔上忠男(あぜがみ ただお)
CV:外谷勝由
新潟県警北ノ沢村駐在所の巡査。52歳。
前の北ノ沢村の時から駐在所に勤務している。

  • 水田加奈(みずた かな)
CV:日野ろい
ロッジ「KITANOSAWA」の従業員。
エピローグに少し登場。
OVAで後日談でもある『新潟~東京 おみやげ狂想曲』にも登場している。

  • 美鈴瑛子(みすず えいこ)
新宿区八追町にある宝石店の社長。
8年前に店で残業していた時に強盗が押し入り、鋭利な刃物で殺害され時価10億円相当の宝石を奪われる。享年51。
その犯人は現在もなお逃走中。
なぜかこの事件に関する記事を、氷川は大事そうに持っていた。

  • クロ
旧北ノ沢村の立原家の隣で家で飼われていた犬。
8年前、崖から転落した冬馬を見つけて助けたが、冬馬が意識不明の間に死亡し、現在は北ノ沢村の墓で眠っている。
冬馬はクロを可愛がっており、クロの墓を見た時は大きなショックを受けていた。


【余談】

  • 前月に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う東日本大震災の影響で、4月6日に予定されていた試写会が中止された。また公開当日(4月16日)に都内で行われた舞台挨拶中にも、東北地方太平洋沖地震の余震とみられる震度4の地震が発生し騒然となる場面もあった。
    • この際、ゲスト声優として記者役で出演した宮根誠司氏が「大丈夫ですよ。慌てず落ち着いて!ここは安全ですから」と呼びかけ、コナン役の高山みなみ氏が咄嗟の判断で「地震、落ち着け〜。大丈夫、コナンがついてるからね」の声で子供たちを落ち着かせた。

  • 結果的に村全体の水没は免れたものの、雪崩の直前にダムの水が近くの家屋や橋などを飲み込む描写があり、当時映画を見た視聴者の多くは前述の「東日本大震災」を連想したのではないだろうか。
    • 場合によっては、この描写が原因で上映が延期か中止になった可能性も充分に考えられたが、特に問題視されることなく、無事上映できたのは本当に幸いである。

  • 今回、犯人が実行したダムの爆破は「出水危険罪」という罪名であるが現実の日本ではまだ適用された例はない。
    • 2017年に放送されたTBSの番組である『水曜日のダウンタウン』で「適用された事のない罪名 山ほどある説」でこの罪名が紹介された時、本作を思い出した視聴者もいたかもしれない。

  • 雪崩に巻き込まれたコナンが脱出するシーンは、ドラマ『相棒』シリーズのメイン脚本家である輿水泰弘氏のアイデアである。
    • なお、本作の約3ヶ月前に放送された『相棒 season9』に作者の青山剛昌氏がゲスト出演したり、公開当時『相棒』の脚本家だった櫻井武晴氏がのちに『絶海の探偵』以降の劇場版脚本をいくつかを担当したり、『コナン』では大和敢助を演じている高田裕司氏が『相棒 season1』の最終話にゲスト出演したり、かつて『コナン』のアニメオリジナルエピソードの脚本家だった森下直氏が『相棒 season13』から脚本に参加するなど、この2作品は何気に縁があったりする。
    • また、インドアエンタメ総合誌の『エンタミクス』の創刊号となる2014年5月号では、『異次元の狙撃手』と『相棒 -劇場版III- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』の公開日が1週違いでプロモーション時期が合致したという理由でコナンと杉下右京のコラボが実現している。
    • 2024年に放送された『相棒 season22』の最終回では右京がコナンについて言及したりするなど、『相棒』の世界でも『コナン』が存在する事が判明した。

  • 特別編37巻に『沈黙の15時間』という本作のタイトルを元にしたエピソードが描かれている。
    • こちらのエピソードでは蘭が何者かに誘拐され、コナン、小五郎、平次が15時間以内に蘭を探す話となっている。


追記・修正は15分以内にお願いします。


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最終更新:2025年04月18日 06:18

*1 本作公開後、4月末から7月末までTV本放送のOPテーマとしても使用された。

*2 その為、この事件を知らないファンの中にはその言葉が最初からコナンの言葉と思っている人もいる。

*3 元太は呼び捨て、歩美は君付け、光彦はさん付け。因みにコナンもさん付けで呼んでいる

*4 全く登場しないわけではないが、それもほんの一瞬しかない。その為、本作はまともに出番があるのは劇場版皆勤賞キャラ+灰原のみという異色の作品となっている。