バトルロイヤル(ポケモン)

登録日:2017/03/31 Fri 16:44:33
更新日:2025/03/18 Tue 21:04:24
所要時間:約 9 分で読めます






バトルロイヤルとは!

ポケモントレーナーが それぞれ
3匹ずつ ポケモンを 繰りだす
ポケモン勝負!
誰かが 戦えなくなった とき!
倒した ポケモンの 数!
そして 残りの ポケモンが 多い
トレーナーが 勝利者となる!
                           byロイヤルマスク




■概要

ポケットモンスター サン・ムーンから登場した新しいポケモンの対戦形式。
モチーフはそのまんまプロレスのバトルロイヤルで、ポケモントレーナー4人が同時にバトルを行う。

4人が集まって行うポケモンバトルといえばそれまでマルチバトルが存在したが、あちらがダブルバトルを基準とした2vs2のタッグバトルなのに対し、こちらは自分以外の3人は全員敵という文字通りのバトルロイヤルスタイルで対戦する。
トリプルとローテーション犠牲になったのだ…
そのためルールも通常のポケモンバトルとは少し毛色が違っている。


■バトルロイヤルのルール

●基本ルール

プレイヤー4人が3匹ずつポケモンを持ち寄り、それぞれ赤コーナー青コーナー黄色コーナー緑コーナーに分かれてバトルする。
場に出せるのはプレイヤー1人につき一度に1匹までで、残り2匹のポケモンは控えとしてスタンバイ。交代は普通に可能。しかし降参はできない。

●バトル終了条件

4人のプレイヤーのうち、誰か1人のポケモンが3匹とも倒されて全滅したターンが終わるとバトル終了。全滅した瞬間ではないので注意。
最後の1人になるまで戦い続けるというわけではないので、参加ポケモンが全部で12匹と多いのに比べてあっさり終わることもしばしば。

●得点と順位

バトルロイヤルの順位は、バトル終了時点での倒したポケモンの数残りポケモンの数の合計で決まる。
倒すまでに与えたダメージは関係なくトドメをさせた数が得点になる。多くのポケモンを倒しているほど、また手持ちポケモンの残り数が多いほど順位が高くなる。
ただし、手持ちが全滅してしまうとどれだけ相手を倒していても問答無用で最下位負けになるので注意。

ちなみに状態異常(こんらん含む)で倒れた場合は、そのポケモンを状態異常にしたプレイヤーの得点になる。相手の場に設置する技天候ダメージ、みちづれの場合も同じく。
技の反動ダメージや技そのもので自滅した場合は誰の得点にもならない。
誰かが全滅した時点でもっとも倒したポケモンの数の多いプレイヤーが勝者となる。
ポケモンを倒した数で1位を取れれば例え残り1匹残りHP1でも勝者になれる。
また、倒したポケモンの数と残りポケモンの数の合計が同じプレイヤーがいた場合、倒したポケモンの数が多い方の勝ちとなる。さらに倒したポケモンの数も同じだった場合、残りHPが多い方が勝ち。

結果発表の画面では1位以外は負け扱いされているが、ちゃんと2位、3位、4位と順位付けされている。
対戦中の現在順位は、場に出しているポケモンの名前の横にあるグローブのマークに描かれている数字で判断可能。

●攻撃対象

攻撃する相手は3人のポケモンのどれでもOK。
ただし、自分のポケモンが動くより先に攻撃対象にした相手のポケモンが倒されてしまうと技が失敗に終わる。

(例)
ライチュウ「ライトニングサーフライド!」
こうかは ばつぐんだ!

アシレーヌ「やられたー!」
あいての アシレーヌは たおれた!

ジュナイパー「よし、リーフブレードでアシレーヌを倒s」
ジュナイパーの リーフブレード!

ジュナイパー「…ってあれいない?」
しかし うまくきまらなかった!


ダブルバトルのように隣に攻撃が流れるなんてことはなく、1回しか使えないZワザもしっかり消費した上で不発になってしまうので攻撃する相手を選ぶときは慎重に。ちなみにこの判定でとびげり・とびひざげりを失敗しても反動はない。

じしんやいわなだれなどの複数に攻撃できる技を使えば相手3匹全員に攻撃できるが、そのぶん相手が2匹以上場にいると技の威力が半分にまで落ちる。(逆に場に相手が1匹だけであれば威力は落ちない)



…とまぁ一見複雑そうに見えるが要するに「1番を相手を倒しつつ、1番相手に倒されずに全滅しなかったやつの勝ち!」ということである。


■ゲームでのバトルロイヤル

アーカラ島のロイヤルアベニューにあるロイヤルドームで遊ぶことができる。又、通信対戦やバトルスポットのフリーバトルで遊ぶことも可能で、こちらでは特別なポケモンあり/なしも選べる。

ロイヤルドームへはシナリオの進行上1度立ち寄ることになり、そこで待ち構えていたバトルロイヤルの伝道師・ロイヤルマスクと名乗るククイ博士謎の覆面レスラーからバトルロイヤルの説明を聞くことになる。
彼が言うには「アローラに古くから伝わるポケモン勝負のスタイル」だとか。
そして「物は試し」と、居合わせていたハウとグラジオも交えて手持ち1匹ずつのバトルロイヤルを行うことに。

ククイロイヤルマスクはイワンコ、ハウは主人公の選んだ御三家に対応した御三家を、グラジオはタイプ:ヌルをそれぞれ繰り出す。レベルは3匹とも19。
あくまでお試しということでこの試合は勝っても負けてもストーリーには関係ないが、どうしても勝ちたい人はまもるを使うイワンコとタフなヌルは無視してハウの御三家を狙うのがオススメ。

ちなみにこのイベントが終わって次に待ち受けているものはというと…
??「燃えるような 試合だった 次は おれの 試練で 燃えてください」


●ロイヤルドーム

アローラ地方におけるバトル施設の1つ。グラジオは何かとよくここに入り浸っているらしい。
前述のとおりバトルロイヤルのための施設であり、1回1試合で成績(順位)に応じてBP(バトルポイント)を勝ち取ることができる。
受付嬢が4人おり、右から2番目の受付嬢に話すとバトルロイヤルに挑戦することができる。それ以外の受付嬢はBPと景品の交換担当。景品には前世代からポケモン廃人には欠かせなくなったあかいいともある。

内部にはどう見てもプロレスリングなバトルロイヤルの会場が存在し、そこへ通じる4つのゲートはいかつい怪獣ポケモン達の顔がデザインとなっている。
(それぞれ、赤コーナーリザードン青コーナーギャラドス黄色コーナーオノノクス緑コーナーバンギラス
観客の他に実況もいるらしく雰囲気はかなりプロレスしている。ルチャブルガオガエンを会場に登場させるとかなり様になることだろう。
ここでのバトルロイヤル専用のBGMも流れる。


しかしこのロイヤルドーム、プレイヤーからの印象はあまりよろしくない。
というのもその主な理由は挑戦可能な時期と妙な難易度にある。

まず時期についてだが、この施設はシナリオ中盤の初め辺りで利用することが可能である。その頃の手持ちポケモンはざっとレベル20前後まで育っていることだろう。
じゃあロイヤルドームの対戦相手もそのくらいのレベルに合わせてくれているのかといえば全然そんなことはなくNPCの手持ちは全てレベル50。
こちらのレベルを50にしてくれるといった措置もない(レベル51以上であればレベル50には調整される)ので、意気揚々とロイヤルドームに挑みに行った後、ボロ負けして意気消沈して帰ってきた駆け出しトレーナーは少なくない。
薦めておいてそりゃないよ博士ロイヤルマスク。
ただし、USUMであればノーマルランクはレベル30に緩和されているので、ぬしミミッキュを倒した辺りで挑めば案外いい勝負になる。

次に難易度について。
ロイヤルドームで挑めるバトルロイヤルには下から順にノーマルランクスーパーランクハイパーランクマスターランクの4つのランクがある。
最初はノーマルランクしか選べず、そのランクで1位となって勝利することで1つ上のランクに挑戦できるという仕組みである。当然上のランクほど貰えるBPは多い。
じゃあ一番下のノーマルランクは楽勝なのかというとこれまたそんなことはなくこの時点で相手のNPCは最終進化形はおろか当たり前のようにメガシンカやZワザを使ってくる。
ハイパーランクやマスターランクともなると準伝説もドカドカ投入してくる。
加えて相手は3人ともCPUであり、バトルロイヤル特有の独特な思考パターンも相まって自分以外の3匹の行動を予測するのが難しい。運が悪いと初っ端3人からリンチにあって負けることもザラ。

…といった具合で歴代のバトル施設よろしくやたら理不尽を感じる機会が多いのであまり良い印象を持たれていない。
ただし、そのランクで1試合でも1位になればそのランクはクリアしたことになるので、運こそ絡むがポケモンさえ整っていれば施設の制覇自体は簡単な方である。
見事マスターランクで優勝できれば、出場したポケモン3匹にロイヤルマスターリボンが付けられ、バトルスタイル(ボール投げモーション)の1つアイドルスタイルを覚えることができるようになる。ついでに5BPというしょっぱい報酬
コンプしたい人やオシャレに気を使う人はぜひとも挑戦してみよう。

一応、たとえビリであろうともBPは1ポイント最低でも貰えるので、育成環境が整っていないうちはここを何度もプレイすることでBPを稼ぐことができる。
しかし普通にやっても効率が悪いので、手持ち3匹全員だいばくはつでさっさと試合を終わらせるといった方法が推奨されていたり。

マスターランクで5連勝すると謎の覆面レスラー、ロイヤルマスクが噂を聞きつけて現われ、バトルロイヤルの相手として戦うことができる。
ちなみに登場する場所は赤コーナー固定。手持ちはバトルツリーのククイ博士と一部共通。


■対戦としてのバトルロイヤル

対人戦においてもロイヤルドームのバトルロイヤル会場を舞台に対戦することになる。

何せ四者四様の思惑が複雑に絡み合うので試合の展開が読めないのだが、そこが対人戦でのバトルロイヤルの面白さの一つでもある。
誰が誰に攻撃するのかを予測しながら、いかに生き残りつつ、いかに相手を倒すかを考えるのがカギとなる。

(例)
A「ククク…効果バツグンの技でBを倒してやる!」
B「今ならCを倒せるけどAに倒されちゃうなぁ…交代しよう」
C「Bに攻撃されるとまずいけどAがBを倒しそう…ここはAを狙おう」
D「とりあえず様子見で全体攻撃しとこ」


そのため、弱った相手にトドメを刺してポイントを掠め取ることができる先制技や、縛られている状況などを1ターンしのげるまもるはバトルロイヤルにおいても使い勝手が良い。

(例)
ジュナイパー「リーフブレード!」
アシレーヌ「まもる!」
アシレーヌは こうげきから みをまもった!

ガオガエン「DDラリアット!」
こうかは ばつぐんだ!
ジュナイパー「ちょっ、おま」
ジュナイパーは たおれた!


使用するポケモンも重要である。
高速アタッカーならポイントを稼ぎやすいがすぐに倒されやすく、耐久型なら簡単に落とされはしないがポイントが稼ぎづらい…と一長一短といった感じなので、選出はバランスの取れたものにしたい。

また、その他にも大事なのは他プレイヤーからのヘイト管理である。
自分のポケモンが狙われるのは順位やタイプ相性の問題があるが、相手の機嫌によるものも大きい。
同じ相手ばかり攻撃しているとやり返されてずっと狙われたり、積み技やいわゆる害悪戦法を使ったりすると集中砲火に遭いやすいので注意。
単に強力なポケモンを使うだけでも「厄介だから早めに潰しておねば」といわんばかりに攻撃が飛んできやすい。
とはいえ対戦ゲームである以上、相手を攻撃せずには勝てないので上手いことヘイトを躱しつつ得点を稼いでいきたい。

バトルスポットにおいてはフリーバトル限定ということもあってか、ガチパやマイナーパに始まり、統一パ、ネタパ、色違いばかりの相手、どう見てもストーリー途中の旅パなどが入り乱れるカオスな空間と化している。
ストーリー途中の旅パが1人だけ混じると、さながら前述のロイヤルドームのNPCになった気分を味わえる。


このように普通のポケモン勝負とはまた違った駆け引きや楽しさがあるのがバトルロイヤルである。


追記・修正はロイヤルマスクの正体を当ててからお願いします。

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最終更新:2025年03月18日 21:04