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いばる(ポケモン)

登録日:2017/05/17 Wed 23:38:50
更新日:2026/10/31 Sat 15:54:44
所要時間:約 3 分で読めます





相手を 怒らせて 混乱させる。
怒りで 相手の 攻撃は
ぐーんと あがってしまう。

(『スカーレット・バイオレット』の技説明より)



いばる とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場する技の一種。




◆わざの基本データ


初登場:第二世代
タイプ:ノーマル
分類:変化
威力:-
命中:90 → 85(『サン・ムーン』以降)
PP:15
範囲:単体
優先度:0
接触:×
効果:相手の攻撃を2段階上げる。同時に相手を こんらん 状態にする。
わざマシン:わざマシン34(第二世代)
      わざマシン87(第四世代 ~ US・UM/BD・SP)
      わざマシン139(LEGENDS Z-A)
わざおしえ:無償で一度だけ(エメラルド「カイナシティ」/ポケモンXD「アゲトビレッジ」)



◆概要


第二世代『ポケットモンスター 金・銀』から登場した技。

「ちょうはつ」や「いちゃもん」同様に相手を怒らせる技であり、
文字通り威張ることで対象のポケモンに「こんらん」の状態異常を与えるが、同時に攻撃をぐーんと2段階上昇させる ノーマルタイプ の補助技。


相手をこんらん状態にさせる変化技は「ちょうおんぱ」「あやしいひかり」、相手の特攻を同時に1段階上げる「おだてる」がある。
「ちょうおんぱ」は命中率が55%とかなり低いが、「あやしいひかり」と「おだてる」は命中率が100%と命中率では勝っている。


◇解説

前述の通りに 相手の攻撃を2段階も上昇させる 追加効果は「こちらが受けるダメージが増えてしまう」とデメリットにしか思えないが、
「こんらん」の自傷ダメージは "自分を攻撃した際に受けるダメージは自身の攻撃力に依存する" ため、運よく自傷すればかなりのダメージを受ける.

そのため「いばる」は、相手の自滅を誘導したり、行動ターンを潰す目的で主に使われている。


近年のポケモンでは1ターンのロスだけでも相手に多大なアドバンテージを与えることが多いので決まれば非常に美味しい展開になる。

それに攻撃が高いが防御のステータスが低い速攻紙耐久アタッカー等はこれで自傷したらたまったものではない。デオキシス(アタックフォルム)やヌケニンが自傷した場合はお察しください。

逆に特殊アタッカー相手に「いばる」を使用すると、当然物理技を使ってこない上にいつも通り自傷ダメージが二倍になるので、こちらには命中率以外一切リスクがない。
特にフーディンやゲンガーのような防御が低い特殊アタッカーであれば尚更。


◇習得方法

第七世代までは 殆どのポケモン*1が わざマシンで覚える事が出来たが、第三世代と『BD・SP』『Z-A』を除く第八世代以降はわざマシンが存在しない。

第三世代で自力習得者以外のポケモンが覚えるには『エメラルド』と『ポケモンXD』に居る 技教え人(どちらも1回きり)のみと大変だった。

だが、第四世代では「わざマシン87」として突如復活した。消耗品のため使用すれば無くなってしまうが、『HG・SS』ではタマムシデパートで気軽で買えるようになった。

それ以降の世代はわざマシンはゲットすれば消えずに何度も使用可能になったが、『BD・SP』のみ消耗品に戻っている。



◆対戦における「いばる」


対戦では 先手で相手に「いばる」を仕掛ければ それだけで相手に負担をかけられるので、ほぼ先手で変化技を使える 特性『いたずらごころ』を所有した一部のポケモンが「いばる」を主軸にした戦法を使っていた。


「相手の攻撃を2段階上げる」デメリットの回避方法や利用法は幾つかあるので紹介する。

このコンボは「いばみが」と呼ばれている。持ち物は主に『たべのこし』。

エルフーン、クレッフィなどの特性『いたずらごころ』は、変化技を先制技にできるので、ほぼ確実に先手で威張れる。
その後は「みがわり」を連打し、相手の自傷で「みがわり」が残ればしめたもの。「やどりぎのタネ」で回復速度を速めたり、「でんじは」で更に行動を縛ったり。

「みがわり」さえあれば相手が連続技持ちや特性『すりぬけ』でない限り行動を確保できるので、また「いばる」で相手をこんらんにし、行動不能の隙を狙う。

先制「いばる」を許すだけで問答無用で運ゲーに引きずり込まれ、一度でも行動不能になると莫大なアドバンテージを取られるため、害悪戦法と呼ばれることも。
友達にこの戦法を使う場合はリアルファイトにならないよう気を付けよう。

「みがわり」同様に相手が自傷せずに殴ってきた場合には防げる。
だが、張れば半永久における「みがわり」と違って「いばる」はその場しのぎなので、便利さなら「みがわり」の方が優れている。

  • 「でんじは」との併用
まひ × こんらん により相手の行動不能確率が大幅に上昇する(第六世代までは62.5%、第七世代からは47.5%)上に相手の素早さをがた落ちさせるのでハメ性能が格段に上がる。

ただじめんタイプやでんきタイプ*2には一切無効なので意外と効く相手が少ないまあその場合は「いばる」だけで十分だったりする。
特に特性『マイペース』のバンバドロにはどちらも通じない。

  • 「イカサマ」とのコンボ
「イカサマ」は "相手の攻撃力の数値でダメージ与える" という特殊な技だが、相手の攻撃ランクが上がっていれば単純に与えるダメージも大きくなる。
「相手の攻撃数値に依存」という点でわざわざ攻撃努力値に振る必要が無いので、ヤミラミ、バルジーナなどの耐久ポケモンとは相性が抜群。
第六世代からあくタイプがはがねタイプに等倍で通るようになった追い風も。

『OR・AS』でBP消費だが「イカサマ」が教え技になった。

また、「おしおき」とコンボで使えば威力100、かつノーリスクで相手を殴れるが、こちらは使い勝手が悪いためマイナー気味…どころか第八世代で廃止された。

「いばる」使用後に控えのメタモンに交代し、攻撃2段階アップ状態をコピーして対面させる。
相手はこんらんしているので姿を真似たポケモン同士ならメタモン側が有利。

  • 特性『てんねん』持ちに使わせる
特性『てんねん』は相手の能力変化をプラマイゼロにしてダメージ計算を行うため、相手がどれだけバフを積もうと効果が出なくなる。

『てんねん』持ちのビーダルにやられた時の印象はそのムカつく愛嬌のある顔と相まって実に腹立つコンボである。

ダブルバトルでは、「いばる」を味方にかけ、以下のようなコンボを利用することで攻撃2段階上昇の恩恵のみ受ける事ができる。
  • いばキー…こんらん状態のみ治す効果を持つ『キーのみ』を持った味方に「いばる」を撃つ、シンプルだが強力な戦法。
  • いばラム…『ラムのみ』はこんらん以外の状態異常も直してしまうため不発になることもあるが、逆に「いばる」ができない時の汎用性も考えた選択肢。
  • いば神秘…味方をしんぴのベールで覆う「しんぴのまもり」を展開後、味方に「いばる」。数ターン味方を状態異常から守れるが、技スペースとターンの問題も。
  • 特性『マイペース』…特性『マイペース』なら持ち物などに縛られず、攻撃力アップのメリットだけ受けられる。
  • ミストフィールド…状態異常にならなくなるフィールド。第七世代登場のカプ・レヒレは出ただけで場をこの状態にするので、味方に威張り放題である。ただし、「ミストフィールド」の影響は相手にも及ぶので注意。
  • 番外 素で使う…55%で行動でき、45%で攻撃2倍の攻撃力で使うことが出来る。もちろん自分を攻撃した場合のダメージも増えるので不利なギャンブルである。

上記のように使い方によっては応用の効く技として使われている。

第八世代では リスク無しで攻撃・特攻を上げられる「デコレーション」と言う技が増えたが、マホイップの専用技なので(一応)差別化は効く。


余談だが、当然 特性『あまのじゃく』相手に使えば 攻撃2段階低下+こんらん*3状態にできる。相手を選ぶが強力なデバフになることは間違いないだろう。



◆第七世代以降における「いばる」


第七世代『サン・ムーン』では多くの状態異常が下方修正されており、こんらんも自傷率が 50% から 33% に減少。
その為、相手が動ける確率が大きく上昇してしまったので、リスクがより高くなった。

「いばる」の技自体も命中率が 85% と 5%微量ながらダウンしてしまったので、シングルだけでは無く、ダブルの味方強化に使おうとして外してしまう可能性が増えた。
さらに大体一緒に使われていた「でんじは」も命中率が 90% と確実性が無くなり、素早さダウン効果も1/4 → 1/2 と弱体化されたのでうま味がさらに落ちた。

加えて第六世代に登場した「ミストフィールド」が防ぐ状態異常にこんらんも追加され、カプ神の1匹のカプ・レヒレは特性で場に出た瞬間にこのフィールドを発動してしまう。
「ミストフィールド」状態の中で相手に「いばる」をかけてもこんらんは発動しないとデメリットしかなく、そのカプ・レヒレは耐久キラー性能から対戦での使用率が高い。

環境トップクラスのカプ・テテフも 先制技完全無効 の「サイコフィールド」を発動するのでこれまでいばみがを使っていた『いたずらごころ』持ちのポケモンもとても動き辛い。


弱体化に加え、環境の変化で「いばる」の使用率は減少してしまった。
なお、上記の「ダブルで素で味方に使う戦法」のみは行動確率が約74%、約60%で攻撃2倍で殴れるため実質強化され(相変わらずギャンブル戦法ではあるが)リターンの方が高くなった。

ちなみに Zワザ として使った際の追加効果は「低下した自分の能力を元に戻す」というもの。
正直地味さが否めない。


そして『ソード・シールド』以降はわざマシン・わざレコードに収録されず、「どくどく」「かげぶんしん」と同じく「特に事情が無ければほとんど全てのポケモンがわざマシンで習得可能」という技からは外されてしまった。

一応、習得可能なポケモンは『ソード・シールド』では全56匹、『スカーレット・バイオレット』では全78匹、『Pokemon Champions』では全59匹とそれなりに多い。





追記・修正は威張らずお願いします。

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最終更新:2026年10月31日 15:54

*1 覚えられないのはコイキングなどの元々わざマシン自体が使えないポケモンに加え、ジジーロンなどの一部の第七世代のポケモンが該当する。

*2 第六世代以降。

*3 「おだてる」だと とくこう1段階低下+こんらん