どくどく(ポケモン)

登録日:2011/11/12(土) 23:03:30
更新日:2021/05/13 Thu 20:41:42
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キョウ:400ねん むかしより
わがやに つたわる ポケモンわざ
わざマシン06には ごくい!
どくどくが ふういん してある!
どくどくは どくをあびたら
1ターンごとに どんどん
ダメージが おおきくなる!
これは あいてに きょうふ
を あたえる わざなのだ!▼


「どくどく」は、ポケットモンスターシリーズに初代から存在する技。


※詳細
威力:-
命中:85(第五世代から90)
PP:10
タイプ:どく
分類:変化技
範囲:単体
接触:×

効果:相手を『もうどく』状態にする


相手ポケモンに通常の『どく』状態よりも強力な『もうどく』の状態異常を与える補助技。

通常のどく状態は毎ターン終了時に最大HPの1/8のダメージを与えるという効果であるが、もうどく状態は初ターンのダメージが1/16と通常のどく状態と比べて低い。
しかしもうどくにはターンを重ねるごとに2/16、3/16…と与えるダメージが徐々に増加していくという効果があり、最終的なダメージ量は通常の毒を凌駕する。
つまり時間が経てば経つ程ジワジワと確実な死が近づくという恐怖の技であり、ある意味最もどくタイプらしい技と言える。
相手が回復手段を持たなければ、6ターン目には確実にHPを0にできる。

ただし交代されるともうどくのダメージ増加は1ターン目にリセット、初代では通常のどくとなる。

シリーズ通してわざマシン06で覚える事の出来る技。
技マシンが使えるポケモンなら、マギアナ以外全てのポケモンが覚える事が出来る。どくタイプ涙目。
と言うより、どんなポケモンでもひねり出せる毒とは一体何なのだろうか……?

…というのは、今や過去の話になってしまった。詳しくは「第8世代」にて。


対戦でのどくどく


主な採用理由は決定力が低い耐久型ポケモン等のダメージ源。
相手をもうどくにすれば後は耐久を活かした回復技や「まもる」「みがわり」等で時間稼ぎするだけの簡単なお仕事。

また、有効打の無いポケモンの決定打であったり、耐久型対策でアタッカーが採用する事も少なくない。
ただし回復技が「ねむる」のポケモンに対しては効果が薄いので注意(素眠りを誘えるとも言える為一概に不利とも言えないが)。

アタッカーから耐久型までありとあらゆるポケモンの選択肢となる技。
「みがわり」と比べれば使い所は選ぶが、補助型や耐久型なら大概のポケモンで選択肢に上がる。
とりあえず技スペが余ったら適当に覚えさせてみてもそれなりに役に立つ。

当然だがどくの状態異常を無効化するどくタイプやはがねタイプ特性『めんえき』『パステルベール』持ちには効かないため注意。
特性『マジックガード』はどく状態にはなるがダメージを受けず、『ポイズンヒール』に至っては回復させてしまう。
「どくどく」をメインに戦う場合はこれらのポケモンに対して何らかの対策を。
たとえば、敵を強制的にみずタイプにする「みずびたし」を使えば、どくタイプやはがねタイプのポケモンをもうどく状態にできる。

また無効化はしないが状態異常になる事で火力が上がる特性『こんじょう』持ちにも注意したい。
間違って使うと相手によっては逆に起点にされてしまう可能性も。
やけど対策の「からげんき」にも一応気をつけておこう。
特に素の火力が高いヘラクロスローブシン、「からげんき」がタイプ一致なリングマオオスバメ等には注意。


どくどくの歴史

第1世代

長期戦のお供として知られるこのワザだが、初登場である初代ではむしろ 長期戦封じ の名目で採用されていた。
理由は簡単。 当時「かげぶんしん」がアホみたいに強かったから
当時の回避率の補正は 2段階上昇で命中50% と言う異常な数値であり、影分身合戦になったら最後。
酷い時には100ターン経っても戦闘が終わらないなんてザラだったのだ。
オマケに当時の「わるあがき」は反動ダメージが与ダメージの1/4。終わりが見えない。
交代すれば普通のどく状態になる難点こそあったものの、これがあるだけで大幅に対戦時間の短縮になりえたのである。

因みに初代ではどくと「やどりぎのタネ」が同じパラメータを参照して処理されており、
「どくどく」と一緒に使うと宿り木の吸収ダメージまでどんどん上がって行くという仕様(バグ?)があった。
しかも、もうどくのパラメータはダメージ計算を行うたびにどくのダメージを増加させていたため、
猛毒ダメ2/16のターンは宿り木3/16、猛毒4/16なら宿り木5/16…とダメージの増加ペースまで2倍に。
更に、もうどくのダメージでHPが0になっても宿り木の処理を行い「与えるはずだったダメージ」分回復するというトンデモ仕様まで存在していた。
例えば最大HP160・残りHP1の相手に5/16の猛毒ダメージを与えた場合、毒で残りHPがゼロになった直後に更に宿り木によるHP吸収が発生、自分はHPを160の6/16=96回復する。
瀕死状態で戦えないポケモンの体から更に体力を吸い上げるというのはなんとも鬼畜である。
このコンボを利用し、HPをガンガン吸いながら一気に相手を毒殺するフシギバナは、かなり強力なポケモンだったと言える。
…当時最強タイプのエスパーと、最強技「ふぶき」に弱いという欠点さえなければ。

第2世代

史上最も耐久型が強かったとされる環境。
「どくどく」は耐久型対策として有用…かと思いきや、「ねむる」最強時代だった事もあり採用はいまいち。

第3世代~第4世代

努力値システムの変更による全体的な耐久の引き下げ、こだわりハチマキの登場などにより、泥仕合は減少。
「どくどく」はブラッキーハピナス等の耐久型ポケモンの火力源として愛用された。
また、効果抜群以外の攻撃技を受けないヌケニンが登場し、ヌケニンに有効打を持たないポケモンが攻撃以外の突破方法として「どくどく」を搭載する例が見られるようになった。

第5世代

命中率が85から90に上がった。
わずか5%の変化であるが、ミスする回数は2/3に減っており、地味ながら大きな変化と言える。
また進化前ポケモンの耐久力を上げる『しんかのきせき』が登場し、ラッキー等が超耐久化。
これらのメインウェポンとして「どくどく」は愛用されるようになった。

第6世代

どくタイプポケモンが使うと必中となった。
空や地中に逃げても命中するという、特性『ノーガード』のような仕様に超強化された。

じゃあどくタイプがこのワザを使うようになったかと言えば話は別で、この世代のどくタイプは新登場のフェアリータイプキラーとして「ヘドロばくだん」や「ダストシュート」を撃つ仕事を期待されていた。
むしろこの世代で最も「どくどく」を使いこなしていたのは、はがね/ゴーストタイプで超耐久を持つギルガルドだったように思われる。

第7世代

Zワザとして使うと自分の防御が1段階アップする追加効果が発生する。
耐久型のポケモンとは相性が良い効果であるが、Zワザ枠を使う必要がある事、『たべのこし』や『しんかのきせき』を持たせられなくなることなどから、採用率はさほど高くない。

第8世代

どくどく業界に激震走る

誰でも覚えられる事が最大の特徴だった「どくどく」が『わざマシン』から消え、前作までの教え技にあたる消費アイテム『わざレコード』にもないという異常事態に。
どくタイプの多くは自力習得や遺伝技として「どくどく」を使う方法が残された一方、どくタイプ以外の習得者はヌオーツボツボビークインガマゲロゲナットレイアギルダーバルジーナガメノデスナマコブシの9系統のみと大幅に減少した。
基本的に『 どくタイプではないが、設定上毒を持っている 』か、『 「どくどく」がないとマトモに戦うのが困難 』なポケモン以外からは「どくどく」が剥奪されてしまったのだ。
これをダメージソースに使っていた多くの耐久ポケモンが痛手を負うことになった。

とはいえ今まで見過ごされてきた 「どくガス」や「どくのこな」を撒き散らしたり「どくばり」を飛ばしたりすることが出来ないにも関わらず強力な『もうどく』を持っているポケモンがワンサカワンサと生息する異常な世界観 にメスが入れられた訳でもあり、
またゲーム的にも、対戦環境が「どくどく」狙いの耐久型ポケモンばかりになるとファン離れを招きかねないのも分かるので、概ね妥当な判断と言えるだろう。

がしかし、設定上毒を出せるブラッキーが習得できず、おまけにDLCで後からやって来たゴルバット*1ドククラゲウツロイドが覚えないなど、よく分からない調整もされていたり…。

「どくどく」を剥奪されたポケモンが「もうどく」状態を使う代替案としては、「なげつける」で『どくどくだま』を相手に投げつけてもうどく状態にする方法もある。
もっとも、事実上アイテムなしで戦う必要がある上、初手でなげつけないと自分がもうどくになってしまうので、扱いは難しい。


余談

上記の通り、特性『マジックガード』や『ポイズンヒール』のポケモンはもうどくでダメージを受けないが、「もうどくになってからのターン数」は数えられている。
よって、「スキルスワップ」などでこれらの特性を失うと、いきなりごっそりとHPが減る。

「どくどく」と同様に敵を猛毒状態にできるワザとして「どくどくのキバ」がある。
敵を攻撃しつつ3割の確率でもうどく状態を付与できるという性能だが、威力65という微妙な数値。
アタッカーならより強力な攻撃技を使うし、攻撃力が低いポケモンならこんな不安定なワザを使うより最初から「どくどく」を使ったほうが良い。

「どくのこな」や「どくガス」のわかり易さに比べ、一体どんなワザなのか字面からはさっぱり分からない攻撃。
ゲームでは概ね「黒か紫色の健康に悪そうな粘液を吐き出したり、敵の足元から発生させたりする」という演出で統一されている。
アニメでムサシアーボックが使用した際は「どくガス」とほぼ同じであった。

アニメに於いてはその性質上か、この技を使用したポケモンはペンドラーや上述したアーボック等の毒々しいポケモンが殆ど。
それ以外でこの技を使用したポケモンはマノンのハリマロンしかいない。この技を使える辺り、技マシンを使ってもらったのだろうか?

ネタ的な意味でカイリキー「が」使うと非常に嫌な技である。
かと言って、カイリキー「に」使うと、『こんじょう』持ちの場合、目も当てられぬ事態になる。

冒頭に記したのは、初代でセキチクシティジムリーダーキョウから「どくどく」のわざマシンを貰う際のセリフ。
彼の言によれば「どくどく」はポケモンが自然発生的に覚えたものではなく、キョウの家系が独自に編み出した術ということになる。
第3世代以降自力習得するポケモンが結構居るのは秘密だ。


追記・修正は6ターン以内にお願いします。

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最終更新:2021年05月13日 20:41

*1 クロバットに進化すれば思い出しで覚えることが可能