湊家(ウルトラマンR/B)

登録日:2021/05/14 (Fri) 03:26:04
更新日:2021/05/15 Sat 08:49:26
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朝日のあたる家



湊家は『ウルトラマンR/B』に登場する主人公一家。『R/B』の物語は、主にこの家族が中心となって繰り広げられる。




【クワトロM】

ウシオが経営するセレクトショップで、湊兄妹の実家にして、本作における活動拠点。
住所は東京都綾香氏天妙町7-32-8。

以前は「湊洋品店」というウシオとミオ夫婦の2人が経営するお店だったが、カツミとイサミが生まれ4人家族となったことでイタリア語で「4」を意味する「クワトロ」と、「湊」の「M」を足して「クワトロM」と現在の店名に変わる。

店の奥にはフリースペースがあり、イサミの発明品が置かれている。
地元ではそこそこ有名なお店らしく、ケーブルテレビの取材が訪れたこともあった。

お店の売り(?)はウシオが展開している独自ブランド「UshioMinato」のオリジナルデザインTシャツ。



【家族構成】

◆湊カツミ

演:平田雄也

ウルトラマンロッソに変身する今作の主人公の1人。1995年5月23日生まれの23歳で、血液型はA型。
名前の漢字表記は「活海」。

物語の語り部的存在でどこにでもいるような青年。
イサミとアサヒからは「カツ(にい)」と呼ばれる。
温厚で理知的な性格だが、現実の物事をすぐに即して考えてしまうコテコテのリアリスト。
弟の無茶な提案も否定しっぱなしだし、ルーブジャイロを初めて見た時や初めて技を出した時の感想はズバリ「わからん」であった。

普段は「クワトロM」の唯一の従業員として働き、父と共に一家の生活を支えている。
が、肝心の家族の内容が独特のセンスを爆発させる父自由奔放な弟天然でマイペースな妹、(+ 行方不明のちょっと変な母)という揃いも揃ってアクの強い面々であり、
そんな中で生活している常識人の兄は当然振り回されまくりと、毎日の苦労が絶えず、ツッコミ役に回ることが多い。

とはいえ、家族に対する想いは誰よりも強く、長兄だけあってかイサミと末妹であるアサヒのことを誰よりも大切に思っている。
イサミと互いに右拳を上下に打ち鳴らした後掌を叩くサインは兄弟の信頼の証でもある。

二度目の変身も兼ねた朝練で、ウルトラマンとしての強大な力を理解しており、「凶暴な巨大生物」と疑う世間に「ヒーローと宣言しよう」と躍起になるイサミに対して
世間から注目を帯びて家族に迷惑がかかる上に研究材料にされるのを恐れている。
またウルトラマンになるということは、街を守るため怪獣に勝ち続けなければならない責任を負う事でもある、と自覚しているようだ。

かつては綾香市の高校野球部のメンバーで大学野球部からスカウトが多く来るほどの名ピッチャーだったが、
15年前に宇宙考古学者だった母ミオが失踪した事、弟イサミの才能を誰よりも理解していたが故に彼を進学させてやりたいと思っていた事、家計の事情的に二人も進学する余裕はない事を感じていたため家族を助けるために進学を諦めた過去を持つ*1

今では現実主義者となっているとはいえ、野球とその才能を見出させてくれた野球部の顧問である熊城松雄監督への想いは捨て切れておらず、
今でも熊城が監督を務める綾香市の草野球チーム「ホワイトベアーズ」に参加、早朝にランニングは欠かさず行っており、
熊城の引退試合でイサミやアサヒがツッコミを入れるほどの熱苦しさを見せつけた。

夢を諦めたという過去は彼にとって大きなわだかまりを残していたようであり、14話において、美剣サキが残したウルトラマンクリスタルとベリアルクリスタルをめぐる意見の食い違いからイサミと大喧嘩。

何?そんなに俺のこと信用できない?

お前は無鉄砲過ぎるんだよ!誰かが制御してやらなきゃダメなんだよ!

俺は俺でしっかりやれる!カツ兄の助けなんていらねえ!!

そんな風に思ってたとはなぁ……!俺がお前の為にどれだけ我慢して……!

我慢?!我慢って何だよ!? 何だよ……言いたい事があんならはっきり言えよ!!

だからお前は……!

「カツ兄の助けなんていらない」と言うイサミの身勝手な態度に激怒し、その際にイサミに対して抱いていた感情をつい漏らしてしまい(口にした瞬間に表情を変え、言葉を途中で止めている。)、兄弟の間には確執ができてしまう。
これによって全く息が合わなくなり、直後のグルジオキング戦では大苦戦してしまう。肝心の二つのクリスタルも使えず、そのまま兄弟揃ってギガキングキャノンの直撃を受けて敗北。

続く第15話でも喧嘩は続き、アサヒに仲裁されるものの、イサミは家を飛び出してしまい、彼ら兄弟の溝はますます深まっていく。

しかし、イサミとの幼少時の思い出の品々を見た事で反省し、再び動き出したグルジオキングの攻撃から間一髪イサミを救出。その際に昨日は怒鳴ってしまった事を謝罪し、兄弟は和解。コンビネーションを取り戻して再びグルジオキングに挑むも、やはりその圧倒的な力に苦戦する。

だが、そこへ駆けつけたアサヒが伝えた母・ミオの言葉で覚悟を決めた二人にウルトラマンとベリアルのクリスタルが呼応。
キワミクリスタルの召喚に成功し、ウルトラマンルーブへと合体変身。グルジオキングを撃破した。

戦いが終わり、カツミはイサミに胸の内を吐露する。


何だかんだでさあ、俺はお前が羨ましかったみたいだ。

俺が羨ましい? カツ兄が?

……ああ。イサミはなんか自由に生きている気がしてさ……。

その後、イサミからも吐露されて兄弟の絆はさらに固く結ばれるのだった。


歴代のウルトラ戦士と違うのは、ブル/イサミともども当初は変身後の戦い方や、ウルトラマンとしての能力を全く知らないという点。
これまでの戦士を見てみると、
のパターンに主に分けられる。

細分化する場合はパターン1なら肉体で一体化している面子と変身アイテムに宿っているエックスなど)。
このうちパターン1と2は当然ながらウルトラマン側が戦いに関する技術と知識を持ち、
パターン3の場合ナビゲーター役や参考となるデータが存在するか、初変身時は無意識あるいは一種のトランス状態となっている場合が多い。

湊兄弟/ロッソ&ブルの場合はパターン3だが、世界観そのものにウルトラマンという概念がないこと、先達やナビゲーターもいないことから完全に手探り状態であり、
2話Aパートではウルトラマンとしての能力を確認するために夜中に変身して訓練をするという珍しい場面があった*2

同様の境遇に置かれた存在としては『ギンガ』の礼堂ヒカルや『ガイア』の高山我夢が近い。
ただヒカルの場合は選ばれし者ということもあってか持ち前の適応力であっさり順応したため、
二人の境遇的には「悪戦苦闘の末に基本を掴んだ」我夢が比較的近い(我夢はビジョンのガイアの行動を思い出してフォトンエッジを使用したりしている)。



◆湊イサミ

演:小池亮介

ウルトラマンブルに変身する今作のもう1人の主人公。1999年4月13日生まれの19歳で、血液型はB型。
名前の漢字表記は「勇海」。

湊家の次男でカツミからはそのまま名前で、アサヒからは「イサ(にい)」と呼ばれる。

失踪した母のミオに憧れて大学で宇宙考古学*3を学んでおり、専門知識にはかなり博学。

そんな彼の性格だが、純真で探求心に満ちているが非常に子どもっぽい。短く述べると、考えるよりも先に行動してしまう頭のいい馬鹿。
自由奔放で明朗快活な彼の突拍子もない行動に付いていくのは兄カツミも相当苦労している様子で、
考古学に疎い兄に対して専門用語をバンバン会話に挟んだり常人の理解を超える珍発明片手に調査したりする辺り彼の性格が分かりやすく伺える。
綾香市名物「あやか星まんじゅう」が好物で、馬鹿にされるとすごく怒る。

しかしながら思考力や観察眼は高く、宇宙に対する情熱は本物。
グルジオボーン出現による地磁気の異常から、綾香市の伝承にある「妖奇星(あやかほし)」もただの隕石ではないと分析する。
その情熱はカツミも認めながらも、「母さんのすごい部分とヘンテコな部分を受け継いでる。このままだとロクなことにならないような気がするのだ」と第1話のモノローグで心配するほど。
父の独特なセンスが生み出すプリントTシャツを褒めていたり、空を自由に飛ぶことを夢見る変人「イカロス」こと大学の同期生だった二宮ユウハの飛行支援型人工翼の研究にも参加、
特に後者に関しては「頑張ってるから嫌いじゃねえ」と無謀と見られても夢に向かい努力する彼女の姿を評価する場面から、情熱家としての共感性もあるようだ。

正義感もカツミに負けず劣らず、公園で逃げ遅れた子どもを救うカツミをフォローするためにグルジオボーンの注意を引いたりしている。
持ち前の観察眼で戦いの最中に的確な作戦を立案することもあり、ロッソ&ブルの特徴であるクリスタルチェンジも見抜いていた。
熱血だけど頭脳派という、これまでにないタイプの主人公ということだろうか。
あれ、お兄ちゃんの役割は……?


第14話では「無鉄砲過ぎるから誰かが制御してやらなきゃダメなんだ」と言うカツミの叱咤に猛反発し、兄弟の間には確執ができてしまう。
これによって全く息が合わなくなり、直後のグルジオキング戦では大苦戦してしまう。肝心の二つのクリスタルも使えず、そのまま兄弟揃ってギガキングキャノンの直撃を受けて敗北。

続く第15話でも喧嘩は続き、アサヒに仲裁されるものの、アイゼンテックの企みを暴くために単身家を飛び出してしまい、彼ら兄弟の溝はますます深まっていく。

しかし、その際にルーブジャイロを忘れてきてしまい、再び動き出したグルジオキングの攻撃を受けそうになるも、駆け付けたカツミに間一髪救出される。その際に昨日は言い過ぎてしまった事を謝罪し、兄弟は和解。
コンビネーションを取り戻して再びグルジオキングに挑むも、やはりその圧倒的な力に苦戦する。

だが、そこへ駆けつけたアサヒが伝えた母・ミオの言葉で覚悟を決めた二人にウルトラマンとベリアルのクリスタルが呼応。
キワミクリスタルの召喚に成功し、ウルトラマンルーブへと合体変身。グルジオキングを撃破した。

戦いが終わり、カツミに「自由に生きている気がする」と言われてイサミも言う。


……俺もカツ兄にコンプレックス持ってたよ。
スポーツもできるし、店も父さんと切り盛りして、近所の人気者だし……

だーっ!! あ~、気持ち悪っ! おい、もうこんな話やめようぜ!

そうだな、やめやめっ!

かくして帰路に就く兄弟。その絆はさらに固く結ばれたのだった。



本編最終回から1年後の世界である『劇場版R/B』では、カツミ・イサミの兄弟が将来の進路について悩む姿が描かれる。
そして、兄弟たちが最終的にどのような決断をしたのかは劇場版の該当項目にて。



◆湊アサヒ

演:其原有沙

今作のヒロインで湊家の末妹。2001年3月3日生まれの17歳で、血液型はB型。
名前の漢字表記は「朝陽」。

都立綾香高校に通う女子高生。天然でマイペースだが、争いごとを嫌う家族の癒しポジション。

口癖は「ハッピー♪*4で、飴玉を「はい、アメちゃん」と相手に渡すことで誰とでも仲良くなれる。

特に一家の母であるミオが行方不明だったときは家族で唯一の女子だったこともあり、父や兄達からはかなり溺愛されている。
アサヒに彼氏の匂いを感じようものなら、カツミは昭和の頑固親父みたいなことを言い出すし、ウシオとイサミは劇場版とある若者に親し気に話すアサヒをスパイの如く追っかけまわす始末。
末の女の子だからそりゃ可愛いんだろうが……。

女子高生らしく、SNSやスイーツ、ファッションにも興味があり、たい焼きやあやかほし饅頭などを食べていた。
家族にもです・ます調で話すのが特徴。
湊家の家事全般を担当しているらしいが、劇中ではあまり見られなかった。
また、独特なタッチの絵を描いている。

友達のえりなとななかとは一緒に行動していることも多い。

『ウルトラマンR/B』の宣伝担当として、公式Twitterで時々呟いている。
そして、劇場版公開時期にはペガッサ星人ペガとも一緒に宣伝していた。二人とも可愛い。






◆湊ウシオ

演:山崎銀之丞

兄妹達の父であり、湊家を支える大黒柱。
1968年5月14日生まれの50歳。名前の漢字表記は「潮」。

優しく家族想いの父だが心配のあまり言動や行動が極端になってしまうときがあり、それがカツミとイサミのウルトラマンとしての活動の足を引っ張ってしまうことも。
息子たちがウルトラマンであることは終盤まで知らなかった。

妻のミオとはお互い50歳になった現在でもラブラブで「みーしゃん」「うーたん」と呼び合う仲である。
また、ミオが失踪する直前まで交換日記を続けていた。

服飾デザイナーとして独自のブランド「UshioMinato」を展開しており、様々なデザインのTシャツをいつも製作している。
夢はアメリカのニューヨークで店を構えること。

だがそのデザインは独特のセンスを突っ切っており、黒地のTシャツに果てしない宇宙の憧れで「\うちゅ~ん/」と叫ぶ地球のプリントやら、「I♡あやか市」とプリントされたシャツやら、
お茶猫の手のシルエットで「にゃんちゃってー」の意味を込めた謎のプリントやらでハッキリ言ってセンスの悪いダサTシャツの類。
一部では別世界のヒゲと気が合いそうという意見があったりなかったり。

劇中の客層を見るにやっぱりと言うかあまり売れ筋が良いとは言えず、カツミも「在庫の山が増えるだけだろ!」「少しはトレンドとか流行とか考えてくれよ!」とツッコんでいる。

……が、このTシャツはなぜか宇宙人には凄まじくウケが良い。
とある惑星ではウシオの作った「うちゅ〜んTシャツ」が大人気となり、Tシャツを巡って戦争が勃発したんだとか……。
ていうか、どうやって流通したんだ

愛染マコトは兄弟を呼び出して勝負を吹っ掛ける名目で1万着を発注していたが、Tシャツ自体は1万着全てキッチリお金を払って受領しており、「いい買い物をしたなあ」とご満悦だった。
翌年の『劇場版ウルトラマンタイガ』のTwitterタイアップ企画、「E.G.I.S.業務日誌」でも宇宙人である宗谷ホマレがUshioMinatoブランドのTシャツを見かけて興奮気味に日誌を付けていたというものがある。

ちなみに、TV放送当時にはプレミアムバンダイに特設ページが設けられ、劇中に登場したTシャツを実際に注文・購入することができた。
あくまでキャラクターグッズなので値段は一着3000円前後とTシャツにしては結構いい値段なのは内緒。


演者が濃いキャラを得意(?)とすることもあり、子供達に負けず劣らずの強烈な個性を発揮している。
他社作品では「よっしゃラッキー!」が口癖の究極の救世主の父親だったり。
つまり、本作で3人のヒーローの父親役を演じたことになった。


◆湊ミオ

演:眞鍋かをり

兄妹達の母。
1968年7月1日生まれの50歳。夫のウシオとは高校の頃からの同級生。

宇宙考古学者であったが、15年前に「夕飯のすき焼きのお豆腐を買いにいくと家を出たきり失踪してしまった。
15年前からパワフルで破天荒な性格だったらしく、アサヒよろしく飴玉を持ち歩いては他人にあげるクセがある。
愛染マコトや美剣サキとは面識があるらしいが……?
高校時代の交換日記の中にはルーブクリスタルらしきイラストが描かれている。

同時期に放送してた某アイドルアニメの主人公の片割れと同姓同名だが関係は無い…多分。





追記・修正は家族揃ってすき焼きをお腹いっぱい食べてお願いします。

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最終更新:2021年05月15日 08:49

*1 明言はされていないが自分の才能に限界を感じつつあった事も示唆されている

*2 この訓練を経て「変身時間はだいたい3分」、「再変身するにはある程度のインターバルタイムが必要」であるところまでは突き止めた模様。

*3 イサミ曰く「通信衛星で地球を観測して、地球環境や遺跡などを調査する」もので、本編では自家製のクリスマスツリーにも似たバイブス波受信アンテナやらハンドメイドのプラズマイオン分析器で綾香市の謎を調べている。

*4 SNSの通知も「ハッピー♪」と鳴る