カミツオロチ

登録日:2023/12/21 Thu 20:33:36
更新日:2025/03/04 Tue 23:25:28
所要時間:約 4 分で読めます





7匹の オロチュが 蜜飴で 作った りんごのなかで 暮らす。 真ん中の オロチュが 司令塔。


気まぐれな オロチュたちの 寄り合い 所帯。 まれに 気持ちが 合うと 本来の 力を 発揮する。


カミツオロチとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンの1体である。


【データ】

全国図鑑№:1019
分類:りんごオロチポケモン
英語名:Hydrapple
高さ/重さ:1.8m/93.0kg
タマゴグループ:しょくぶつ/ドラゴン
性別比率:♂50%♀50%

タイプ:くさ/ドラゴン

特性:かんろなミツ(その戦闘で初めて場に出たとき、相手全員の回避率を1段階下げる。)
   さいせいりょく(他のポケモンに交代すると、自身の最大HPの1/3を回復する )
隠れ特性:ねんちゃく(もちものを奪われたり、失ったりする効果を防ぐ。)

種族値
HP:106
攻撃:80
防御:110
特攻:120
特防:80
素早さ:44

合計:540

努力値:特攻+3

進化
カジッチュ→カミッチュ(みついりりんごを与える)→カミツオロチ(ドラゴンエールを覚えている状態でレベルアップ)
カジッチュ→アップリュー(すっぱいりんごを与える)
カジッチュ→タルップル(あまーいりんごを与える)


【概要】

スカーレット・バイオレット』のエキスパンション・パス『ゼロの秘宝』前編「碧の仮面」の舞台のキタカミの里にて、新たに1種発見されたカジッチュの進化系、カミッチュが後編「藍の円盤」でさらなる進化を遂げた。そのポケモンがカミツオロチである。

住処となるリンゴは巨大なサイズとなり、中の本体も蛇のように長大化した「オロチュ」となり、キョダイマックスしたアップリューとタルップルをどこか彷彿させる。また今まで小柄だったカジッチュ系統とは一転、高さも重さも増大しており、カジッチュ系統では最大になっている*1

色違いはカミッチュと同じく金色色違いのエフェクトもあってまるで「ヒカリオロチ」…決して某ウォッチに出てくるニョロロン族妖怪の色違いではありません。

オロチュは顔を出している1体以外にもリンゴの中になんと7匹も潜んでおり、頭にリンゴを刺したリーダー格の司令塔と呼ばれる個体含む5匹が顔を出し、残り2匹が尻尾を出している。
ちなみにリンゴ周りの模様は残りのオロチュの目のパーツである。

この7匹は統率こそとれているものの気まぐれな性格で、たまに心を合わせると本領を発揮できるとのこと。

◆追加進化疑惑

実はこのカミツオロチ、ポケモン史上初となる同世代内での2段階の追加進化、なおかつ分岐進化後のポケモンが追加進化する事例となっている。
だが前編「碧の仮面」の時点で追加進化を思わせる要素が散見されていた。
  • 前編の時点ですでにしんかのきせきの適用対象になっていた。
    • 進化しないポケモンが輝石対象になったのはHOME解禁前のオドシシリングマなどもいる。
      だが、これらは「LEGENDSアルセウス」進化がすでに登場しているため
      一方、カミッチュに関しては事前情報なしであった。
    • 仮にこれが不具合だったとしたらすぐに修正されるはず。
      だが、後編配信まで全く修正されなかったどころか何のアナウンスもなしだった。

  • カミッチュのテラレイドバトルのランクがアップリューやタルップルの★5より一つ低い★4になっていた。

  • 「ゼロの秘宝」の主要キャラであるスグリの手持ちポケモンだった。
    • 「藍の円盤」のPVではチャンピオンの彼と戦うことが示唆されており、強化要素としてカミッチュの進化系が登場することを予測する声は多かった。


【ゲームでのカミツオロチ】

現状、テラレイドバトルを含めた野生個体の出現は無い。
DLC前半「碧の仮面」で入手したカミッチュに「ドラゴンエール」を覚えさせレベルアップさせることで進化できるが、自力では覚えないためわざマシンを使う必要がある。
そのわざマシンは四天王のカキツバタに勝利すれば入手&作成可能となる。

トレーナーでは前編から登場しているスグリが最終決戦で使用。彼の相棒であるカミッチュが進化した個体だと思われ、かくとうタイプにテラスタルしてくる。


【対戦でのカミツオロチ】

カミッチュと比較してHP・特攻を大きく伸ばし、素早さをほんのり上げたような重特殊アタッカー配分となった。
耐久指数こそ「しんかのきせき」を持たせたカミッチュの方が高いが、懸念点であった火力の低さが解決されており良くも悪くも硬さ重視だったカミッチュの時と比較して安定性と自由度が上がっている。

特性は進化前の「くいしんぼう」が「さいせいりょく」に変わった。
耐性や使える技の都合サイクル戦向けではあるため、相性は良い。
モロバレル等が得意とする、「リーフストーム」や「りゅうせいぐん」の反動を利用して、だっしゅつパックで引っ込ませることで再生力発動を図るというサイクルコンボが可能である。これに加えて「リサイクル」を採用することで何度も同じコンボを使う強力な戦術も存在する。

専用技は「きまぐレーザー」。
素の威力こそ並程度だが、30%の確率で他のオロチュが攻撃に参加し威力が倍になる恐るべき博打効果を持つ。
協力さえしてくれたら伝説のポケモンの専用技を凌駕する破格の火力が出るが、そうでなければ平々凡々な技の範疇を脱せないのが難点。
安定した高火力を求めるなら「りゅうせいぐん」の採用も考えたい。
くさ特殊技もカミッチュ譲りの「みずあめボム」を始めとして一通り揃っている。

サブウェポンはカミッチュ時代のものに加え、「だいちのちから」「ハイドロポンプ」「かふんだんご」が追加。
また、進化前では使いにくかった「ヘビーボンバー」も体重増加の影響で多少使いやすくなっている。
「ふいうち」もあるため先制技にも困らないだろう。

積み技は進化前に引き続き「せいちょう」「まるくなる」「からにこもる」に、「わるだくみ」が増えた。
変化技に関してはも、進化前から使える技に加えて「あくび」も使えるようになっている。残念ながら「やどりぎのタネ」は引き続き覚えない。

欠点は重アタッカーにもかかわらず耐性が弱点6耐性4と貧弱である事。タルップルと違って「あついしぼう」を持たないため、こおり技にはとても脆い。
幸い耐性自体はメジャーなものが多く、弱点もマイナーなものが少なくないためそこまで悲惨にはなっていないが受けるには苦しいため、できればテラスタルの耐性変化を上手く活かしたい。


【余談】

  • 名前の由来は果+蜜+大蛇(おろち)もしくは過密+大蛇だと思われる。
    • アップリュー/タルップルは英語のAppleが由来であるのに対し、カミツオロチは完全に日本語が由来。
      ただ、このような名前の分岐はラフレシア/キレイハナの前例もあるので、ポケモンの世界ではそれほど珍しい事でもない。
      ついでにいうと、共通の進化前がカジッチュ(日本語の果実が由来)のため、日本語由来続きという意味ではカジッチュ→カミッチュ→カミツオロチのほうがより自然な繋がりだったりする。
    • 全くの無関係だが、某格闘漫画空手家と名前が非常に似ていることが時折ネタにされる。

      だからスグリのカミツオロチはかくとうテラスタルだったのか…
  • モチーフは日本神話でお馴染み多頭の蛇の怪物「八岐大蛇」だと思われ、同じく多頭のドラゴン仲間にサザンドラがいる。
    • また、色違いは金色+林檎+多頭竜ということで、ギリシャ神話でヘスペリデスの園で黄金の林檎を守護していた百頭竜ラードーンの要素もあると思われる。
      ただ、英語名は“Hydrapple”(Hydra+Apple)と、同じギリシャ神話の多頭竜でも、ヒュドラの方が使用されている。

  • ポリゴンZ以来となる2連続で追加進化したポケモンであり、分岐進化したポケモンが更に進化した初のポケモンである。
    メガシンカも入れるとヤドランオニゴーリもこのカテゴリーに含まれる。

  • 図鑑ではカジッチュとカミッチュがキタカミ図鑑に登録され、カミツオロチのみブルーベリー図鑑に登録されている。


追記・修正は気まぐれにお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケットモンスター
  • ポケモン
  • ポケモン最終進化形
  • SV
  • カミツオロチ
  • カミッチュ
  • カジッチュ
  • くさ
  • ドラゴン
  • SV追加進化組
  • 追加進化
  • 第九世代
  • きまぐレーザー
  • スグリ
  • りんごオロチ
  • 果蜜大蛇
  • 過密大蛇
  • 藍の円盤
  • 大家族
  • かんろなミツ
  • ドラゴンエール
  • さいせいりょく
  • ねんちゃく
  • オロチュ
  • 寄り合い所帯
  • 八岐大蛇
  • ラードーン
最終更新:2025年03月04日 23:25

*1 キョダイマックス除く