モロバレル

登録日:2010/11/21 Sun 21:15:04
更新日:2023/11/17 Fri 21:26:35
所要時間:約 7 分で読めます





モンスターボールのカサを見せつけ獲物を誘き寄せようとするがだまされるポケモンは少ない。




出典:ポケットモンスター ベストウイッシュ シーズン2、第25話『アララギ研究所!新たなる旅立ち!!』、
12年6月21日~14年3月27日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


■データ


全国図鑑No.591
分類:きのこポケモン
英語名:Amoonguss
高さ:0.6m
重さ:10.5kg
タマゴグループ:植物
性別比率:♂50♀50

タイプ:くさ/どく
特性:ほうし(接触技を受けると各10%の確率で相手を麻痺眠りのいずれかにする)
隠れ特性:さいせいりょく(ひっこめると体力が最大値の1/3回復する)

HP:114
攻撃:85
防御:70
特攻:85
特防:80
素早さ:30
合計:464

努力値:HP+2

タマゲタケがレベル39で進化


■概要


傘の部分にモンスターボールそっくりな模様を持つキノコのような姿をしたポケモン。
両手にも同じ模様の傘を持つ。
そそりたつカサの下の二つ…ごくり。

モンスターボールに擬態し、その傘を揺らしながら獲物をおびき寄せる。(弱ったポケモンはモンスターボールにおびき寄せられるという公式設定がある)
だがその擬態の完成度はかなり低く、騙される者はほとんどいないらしい。色味も若干違うし。進化前は小さくて騙せそうだったのに…。

まさに名前通りのモロにバレバレの擬態であり、全体的変わった名前が多い第五世代のポケモンの中でも一際変わった名前を持つポケモンである。
直球過ぎて逆に秀逸。
ちなみに口からの胞子を吹く。早く洗い流さないとキノコが生えてくるとか。でも「どくのこな」は遺伝限定。

キノコのポケモンとはいっても他の最終進化形のキノコはでかいキノコに乗っ取られた昆虫だったりキノコまんまな姿からトカゲのような人型になったりホラーチックなキノピオキノコの妖精だったりどう見てもキクラゲじゃなくてクラゲだったりとやけにキノコ以外の部分が目立つ体型をしている中、モロバレルはキノコの柄から腕が生えただけのシンプルなデザインのため、案外現実のキノコに一番そっくりだったりする。
ちなみに「キノコと言えば」な毒を持っているのもコイツだけ。


■ゲームでのモロバレル


進化前のタマゲタケは6番道路(冬は7番道路)に登場する。

モロバレルそのものは10番道路や11番道路等のチャンピオンロードに行く途中の道に登場する。

どちらも設定通りアイテムボールに擬態しており、アイテムだと思って調べると戦闘になる。
いわゆる前作までのビリリダマ・マルマインのような存在である。

しかし設定的にはその擬態はバレバレなはずなのにこの時の擬態はほぼ完璧で初見では絶対にひっかかる。
主人公が間抜けなのか…

しかし一つ捕捉しておくとコイツらはキノコであるが故に異様に密集して生息しており、
端からみると不自然に大量のアイテムが落ちているように見えるので、見分けようと思えば簡単に見分けがつく。
(アイテムが草むらの上に落ちているのか、草むらの中にある白地に落ちているか)
この辺りがビリリダマとの擬態能力の差であろう。

オープンワールド化の進んだスカーレット・バイオレットではタマゲタケのサイズの小ささが反映された結果、アイテムボールであることを示す光の柱が無いとまず間違いなく擬態に引っかかる。
モロバレルとそっくりさんは大きいのでこっちはそう引っかからない。

色違い赤い部分青くなる。早い話がモンスターボールからスーパーボールにグレードアップする。


■対戦でのモロバレル


HPに優れる一方で素早さは鈍足、それ以外の能力は平均的。

ドーブルを除けばパラセクトキノガッサに続いて三番目となるあの、命中100%の催眠技「キノコのほうし」使い。

他二匹と比べてかなり耐久が高く、四倍弱点が無いため安定感がとても高いのが特徴。
大抵の攻撃一撃程度なら耐えてくれるためほぼ確実に相手を眠らせる事が出来るのは大きな利点。

バトルサブウェイでは「キノコのほうし」「かげぶんしん」「ねをはる」「ギガドレイン」を覚えた運ゲ型のモロバレルが要注意扱いされており、
タワークオリティならぬサブウェイクオリティを存分に味方に付けプレイヤーを絶望させてくる恐怖のキノコ。

しかし「キノコのほうし」以外に目ぼしい技が無く、攻撃技は草タイプらしくタイプ一致以外貧弱。
特に物理のタイプ一致技は一切覚えない。また草タイプの癖に「やどりぎのタネ」も覚えない。
上記のサブウェイの型もサブウェイクオリティに助けられている感が強く実戦向きかと言われると微妙なところ。
能力値が全体的に尖っていない事や特性の微妙さも相まって良くも悪くも「キノコのほうし」が出来る事以外は総じて地味な印象。

しかしその「キノコのほうし」自体のアドバンテージは大きいのでトリパで使う等の工夫で頑張ろう。
ただし、特性「ほうし」は時々「キノコのほうし」発動の邪魔になることがあるので注意。

一応サブウェポンとしては「イカサマ」と「めざめるパワー」がある。
特に特性「ほうし」を活かす場合必然的に物理受けとなるため、相手の攻撃を利用する「イカサマ」とは相性が良い。
(もっとも、「ほうし」抜きにしても環境とタイプ的に物理受けとして使う方が無難か)
「イカサマ」の基本性能自体が高めで悪タイプ特有の半減され難さもあり、下手すると一致技よりも使う機会が多い。
めざパのタイプは草タイプの例に漏れず、が使いやすい。

シングルでは微妙なポケモンではあるが、ダブル&トリプルバトルでは一変。
相手の攻撃を自分に引き寄せる「いかりのこな」を覚えるため持ち前の耐久を生かす事が可能。
さらに「トリックルーム」内では最速100%催眠使いという悪魔と化す。
自分は胞子で相手を眠らせまくり、相方で殴り放題というのはまさにワンサイドゲームである。

もちろん前述の怒りの粉でトリル発動をサポートしたり、自分が遅いので対トリパ性能も抜群。
また、同じ草タイプで強力なサポート性能を誇るエルフーンにも、「ヘドロばくだん」があれば強くなる。
まさに対策しないと全滅の可能性もある、とても恐ろしいポケモンである。公式大会のイッシュダブルでも大暴れしたそうな……

またローテーションバトルでもなかなかの強敵。
こちらも基本的にキノコの胞子をばら蒔き続け、隙を見て控えのパルシェンで殻を破ったりして全タテを狙うことができる。

このようにシングルしかやらない人には印象が薄いが、それ以外のルールでの対戦をやる人にとっては非常に意識しなければならないポケモンと言える。

しかし第七世代ではミミッキュをはじめとしたフェアリータイプに非常に強い点、「クリアスモッグ」「イカサマ」による起点防止性能の高さ、特性「さいせいりょく」によるサイクル性能の高さ等からシングルバトルでも使用率を上げてきている。


■アニメでのモロバレル


BW編エピソードNから、ロケット団コジロウの手持ちとして登場。
CVは石塚運昇
のしかかりでサトシピカチュウを気絶させる等、実力は高いがこれまでのコジロウのポケモンの伝統であった愛情表現を行わず、登場期間の短さもあって正直影は薄い。
使用技は「のしかかり」「しびれごな」「めざめるパワー」。



余談だが鳴き声がやけにかわいい。か弱いポケモンと思わせる為の偽装だろうか……

そして進化前のタマゲタケはぬいぐるみ化されたり、一時期PDWでカフェのウェイターしたりと地味に公式にプッシュされている。
ぬいぐるみはけっこう可愛いのでオススメ。




「あっ、モンスターボール見っけ!いただきま~す…ん?」
「それはおじさんのキノコのカサ! 有効に活用してくれ!」

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最終更新:2023年11月17日 21:26