登録日:2010/11/21 Sun 21:15:04
更新日:2025/03/13 Thu 23:07:56
所要時間:約 7 分で読めます
モンスターボールのカサを見せつけ獲物を誘き寄せようとするがだまされるポケモンは少ない。
出典:ポケットモンスター ベストウイッシュ シーズン2、第25話『アララギ研究所!新たなる旅立ち!!』、
12年6月21日~14年3月27日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
■データ
全国
図鑑No.591
分類:きのこポケモン
英語名:Amoonguss
高さ:0.6m
重さ:10.5kg
タマゴグループ:植物
性別比率:♂50♀50
タイプ:
くさ/
どく
特性:ほうし(接触技を受けると各10%の確率で相手を
毒・
麻痺・
眠りのいずれかにする)
隠れ特性:さいせいりょく(ひっこめると体力が最大値の1/3回復する)
HP:114
攻撃:85
防御:70
特攻:85
特防:80
素早さ:30
合計:464
■概要
傘の部分に
モンスターボールそっくりな模様を持つキノコのような姿をしたポケモン。
両手にも同じ模様の傘を持つ。
そそりたつカサの下の
玉二つ…ごくり。
モンスターボールに
擬態し、その傘を揺らしながら獲物をおびき寄せる。(弱ったポケモンはモンスターボールにおびき寄せられるという公式設定がある)
だがその擬態の完成度はかなり低く、騙される者はほとんどいないらしい。色味も若干違うし。進化前は小さくて騙せそうだったのに…。
まさに名前通りの
モロにバレバレの擬態であり、全体的変わった名前が多い第五世代のポケモンの中でも一際変わった名前を持つポケモンである。
直球過ぎて逆に秀逸。
ちなみに口から
毒の胞子を吹く。早く洗い流さないとキノコが生えてくるとか。でも「どくのこな」は遺伝限定。
■ゲームでのモロバレル
進化前のタマゲタケは6番道路(冬は7番道路)に登場する。
モロバレルそのものは10番道路や11番道路等のチャンピオンロードに行く途中の道に登場する。
どちらも設定通りアイテムボールに擬態しており、アイテムだと思って調べると戦闘になる。
いわゆる前作までのビリリダマ・
マルマインのような存在である。
しかし設定的にはその擬態はバレバレなはずなのに
この時の擬態はほぼ完璧で初見では絶対にひっかかる。
主人公が間抜けなのか…
しかし一つ捕捉しておくとコイツらはキノコであるが故に異様に密集して生息しており、
端からみると不自然に大量のアイテムが落ちているように見えるので、見分けようと思えば簡単に見分けがつく。
(アイテムが草むらの上に落ちているのか、草むらの中にある白地に落ちているか)
この辺りがビリリダマとの擬態能力の差であろう。
オープンワールド化の進んだ
スカーレット・バイオレットではタマゲタケのサイズの小ささが反映された結果、アイテムボールであることを示す光の柱が無いとまず間違いなく擬態に引っかかる。
モロバレルと
そっくりさんは大きいのでこっちはそう引っかからない。
色違いは
赤い部分が
青くなる。早い話が
モンスターボールから
スーパーボールにグレードアップする。
■対戦でのモロバレル
HPに優れる一方で素早さは鈍足、それ以外の能力は平均的。
他二匹と比べてかなり耐久が高く、四倍弱点が無いため安定感がとても高いのが特徴。
大抵の攻撃一撃程度なら耐えてくれるためほぼ確実に相手を眠らせる事が出来るのは大きな利点。
バトルサブウェイでは「キノコのほうし」「かげぶんしん」「ねをはる」「ギガドレイン」を覚えた運ゲ型のモロバレルが要注意扱いされており、
タワークオリティならぬサブウェイクオリティを存分に味方に付けプレイヤーを絶望させてくる恐怖のキノコ。
しかし「キノコのほうし」以外に目ぼしい技が無く、攻撃技は草タイプらしくタイプ一致以外貧弱。
特に物理のタイプ一致技は一切覚えない。また草タイプの癖に「やどりぎのタネ」も覚えない。
上記のサブウェイの型もサブウェイクオリティに助けられている感が強く実戦向きかと言われると微妙なところ。
能力値が全体的に尖っていない事や特性の微妙さも相まって良くも悪くも「キノコのほうし」が出来る事以外は総じて地味な印象。
しかしその「キノコのほうし」自体のアドバンテージは大きいのでトリパで使う等の工夫で頑張ろう。
ただし、特性「ほうし」は時々「キノコのほうし」発動の邪魔になることがあるので注意。
一応
サブウェポンとしては「イカサマ」と「
めざめるパワー」がある。
特に特性「ほうし」を活かす場合必然的に物理受けとなるため、相手の攻撃を利用する「イカサマ」とは相性が良い。
(もっとも、「ほうし」抜きにしても環境とタイプ的に物理受けとして使う方が無難か)
「イカサマ」の基本性能自体が高めで
悪タイプ特有の半減され難さもあり、下手すると一致技よりも使う機会が多い。
めざパのタイプは草タイプの例に漏れず、
炎か
氷が使いやすい。
シングルでは微妙なポケモンではあるが、
ダブル&トリプルバトルでは一変。
相手の攻撃を自分に引き寄せる「いかりのこな」を覚えるため持ち前の耐久を生かす事が可能。
さらに「
トリックルーム」内では最速100%催眠使いという悪魔と化す。
自分は胞子で相手を眠らせまくり、相方で殴り放題というのはまさにワンサイドゲームである。
もちろん前述の怒りの粉でトリル発動をサポートしたり、自分が遅いので対トリパ性能も抜群。
また、同じ草タイプで強力なサポート性能を誇る
エルフーンにも、「ヘドロばくだん」があれば強くなる。
まさに対策しないと全滅の可能性もある、とても恐ろしいポケモンである。公式大会の
イッシュダブルでも大暴れしたそうな……
またローテーションバトルでもなかなかの強敵。
こちらも基本的にキノコの胞子をばら蒔き続け、隙を見て控えの
パルシェンで殻を破ったりして全タテを狙うことができる。
このようにシングルしかやらない人には印象が薄いが、それ以外のルールでの対戦をやる人にとっては非常に意識しなければならないポケモンと言える。
しかし第七世代では
ミミッキュをはじめとした
フェアリータイプに非常に強い点、「クリアスモッグ」「イカサマ」による起点防止性能の高さ、特性「さいせいりょく」によるサイクル性能の高さ等からシングルバトルでも使用率を上げてきている。
第八世代では鎧の孤島から解禁。回復にも攻撃にも使える
かふんだんごを新たに習得。
「キノコのほうし、いかりのこな、かふんだんご、まもる」は次世代に至ってもモロバレルのテンプレとして使われている。
この世代でも禁伝幻環境になってもダブルバトルではトップクラスの使用率を誇っていた。
この世代ではダイジェット対策にきあいのタスキもしくはバコウの実を持たせることが多く、ゴツゴツメットを持たせることは少なかった。
第九世代ではタイプ一致高火力技の
リーフストームを習得。
これによりシングル適性がより高まり、シーズン1に至ってはキノガッサに肉薄するほどの使用率だった。攻撃力をはじめ、ほぼ上位互換じみた種族値を持つ
アラブルタケが中途半端な素早さやタイプ耐性の悪さ、特性さいせいりょくを持たないこともあってモロバレルの立ち位置を脅かすほど活躍していないのも大きかったのは否めない。
ダブルバトルでも相変わらず大暴れ。特に
シャリタツ&
ヘイラッシャのコンビにはタイプ的にも強く、さらに能力リセットのクリアスモッグが刺さることからテンプレ型以外にクリアスモッグ型も一定数増えている。
持ち物はシングルではリーフストームの能力低下リセットと再生力と相性のいい脱出パック、ダブルではオボンの実とゴツゴツメットが多い。
テラスタルはダブルでは水、シングルでは炎がメジャー。モロバレルの場合は耐性のために使われている。
有力な対策方法は主に三つあり、一つは粉技を無効化する「ぼうじんゴーグル」を持たせること・「ちょうはつ」で動きを止めること・「ミストフィールド」や「エレキフィールド」で眠り無効状態を作ることがあげられる。「いかりのこな」が使えるのでそれでも油断ならないが、こうするだけでも負担は大きく下がるので覚えておいて損はない。
■アニメでのモロバレル
BW編エピソードNから、
ロケット団の
コジロウの手持ちとして登場。
CVは
石塚運昇。
のしかかりで
サトシの
ピカチュウを気絶させる等、実力は高いがこれまでのコジロウのポケモンの伝統であった愛情表現を行わず、登場期間の短さもあって正直影は薄い。
使用技は「のしかかり」「しびれごな」「めざめるパワー」。
余談だが鳴き声がやけにかわいい。か弱いポケモンと思わせる為の偽装だろうか……
そして進化前のタマゲタケはぬいぐるみ化されたり、一時期PDWでカフェのウェイターしたりと地味に公式にプッシュされている。
ぬいぐるみはけっこう可愛いのでオススメ。
「あっ、モンスターボール見っけ!いただきま~す…ん?」
「それはおじさんのキノコのカサ! 有効に活用してくれ!」
騙された方は追記・修正お願いします。
- XYだとポケトレつかってメタモン厳選しようとすると、高確率でこいつが出てきて殺意を覚えるようになってくる。 -- 名無しさん (2013-11-20 22:39:23)
- ダブルの申し子 -- 名無しさん (2014-02-24 21:29:42)
- ↑↑ゴチミル、プリン、ヨルノズク、ゾロアーク「おいすーwwwww」うこいつらのか顔見たくない…… -- 名無しさん (2014-02-25 11:06:37)
- シングルとダブルえ -- 名無しさん (2014-05-21 16:47:04)
- ミスった。シングルとダブルで評価がこうも変わってくるポケモンはそういない。 -- 名無しさん (2014-05-21 16:48:18)
- 準伝説やメガシンカ、種族値の暴力ひしめくダブルバトルにさらりと混じる毒キノコ -- 名無しさん (2014-05-21 17:10:00)
- ダブルトリプルでも大活躍なファイアローが登場してなお相変わらず採用率高いってのが恐ろしい -- 名無しさん (2014-08-03 23:54:11)
- こいつの色違いもビリリダマ同様「スーパーボール」なんだな。 -- イキーダ (2014-09-04 06:36:22)
- 宿り木覚えないのはまあ、キノコだし……。ほぼ動物なエルフーン、ほぼ金属なナットレイが覚えるのはヒミツ。 -- 名無しさん (2014-09-24 01:00:01)
- ↑↑↑アローの鉢巻ブレバ耐えやがった。このおかしい耐久で、草毒の最低限の攻撃範囲にいかりのこなの優先度による挑発耐性(無論メンタルハーブの余裕もありそう)、耐久とかみ合いすぎる特性、これでキノコホウシと来るからな。それと一回こなで引きつけただけで無双が完成(はらだいこやらトリル他)することもザラで、対策と言っても耐久から集中的になりやすく、バレルの隣に対してガラ空きになることもザラ。正直、メガガルーラ、クレセリア、しんかのきせき、ダクホ、メガゲンガーと一緒に禁止でもいい。 -- 名無しさん (2014-11-10 02:57:09)
- まあ防塵っていう対抗策できたけどね -- 名無しさん (2014-11-15 11:39:38)
- ↑たしかにシュバルゴ頼りになってるが大問題はのこってる。有用なのがそのくらいしかいない。要するに総合的にはまるで調整になってない。メガガルに対するメガミミが結局消えかけなことからも、対策前提調整なんて意味をなさない。やはり禁止に。 -- 名無しさん (2015-01-17 02:54:59)
- アニメでは登場したタイミングが悪かった -- 名無しさん (2015-07-07 12:56:44)
- サボネア「草ポケモンのくせにコジロウに抱き付かなかったポケモンがいるらしい」 -- 名無しさん (2015-08-16 16:03:57)
- ちんまんパで爆笑した くそこん -- 名無しさん (2016-09-14 11:12:58)
- 記事のワンサイドゲームという表記はかなり正しい。テテフのFサイキネすら低乱数にできる輝石にも匹敵する耐久からほぼ確実にキノコほうしまける。これが何を意味するかはエアプでなければわかると思う。特に今のメガシンカゲンシカイキZなしのGSだと、バレルを弱点で巻き込める全体攻撃がほとんどないからか、まさにバレル1強。他にも壊れ点はあるが禁止でもいいようなところはある -- 名無しさん (2018-10-02 14:05:15)
- そういや少し前のゲンシカイキメガシンカ解禁のインターネット大会でもバレルが11位にいたっけ。もはやモロバレル自体が運ゲーのようなところがある -- 名無しさん (2018-10-02 14:06:40)
- 第8世代はダイジェット環境に加えてフィールド合戦が激しく更にブリムオンの登場で逆風が強い -- 名無しさん (2020-07-18 16:04:09)
- スカーレットの図鑑説明文で、モンスターボール開発者がタマゲタケ好きだった可能性を挙げている。なので、こいつらがモンボに似ているのではなく、モンボのデザインをこいつらに寄せた可能性も出てきた。 -- 名無しさん (2022-12-11 21:10:05)
- リフスト習得でヤロバレルが洒落にならない強さに -- 名無しさん (2022-12-18 13:59:57)
- 当初からダブル最大の過ちレベルの凶ポケ、シングルでは普通だったけど世代が下るにつれてシングル適正もどんどん増えてきたやつ。もちろんダブルでもずっと強い。 -- 名無しさん (2023-02-11 12:48:34)
- 実は合計値が低いのに加えて両刀気味なので種族値配分効率もそこまで良くはない。にもかかわらずこの圧倒的汎用性。 -- 名無しさん (2024-07-16 10:39:01)
最終更新:2025年03月13日 23:07