カミッチュ

登録日:2023/10/07 Sat 11:20:24
更新日:2024/10/24 Thu 18:16:22
所要時間:約 5 分で読めます





ある地域だけで栽培される特別なりんごで進化した。2匹で1匹のポケモンなのだ。




カミッチュとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンの一種である。
かみちゅ!ではない。


【データ】

全国図鑑№:1011
キタカミ図鑑№:036
分類:りんごあめポケモン
英語名:Dipplin
高さ:0.4m
重さ:4.4㎏
タマゴグループ:しょくぶつ/ドラゴン

タイプ:くさ/ドラゴン
特性:かんろなミツ(場に出た際、一度だけ相手の回避率を一段階下げる)
くいしんぼう(残りHPが最大HPの1/4以下になったときに発動するきのみを持たせると、最大HPの1/2以下で発動するようになる)
隠れ特性: ねんちゃく(相手に道具を取られないほか、手持ちの先頭にいるとポケモンが釣れやすくなる)



HP:80
攻撃:80
防御:110
特攻:95
特防:80
素早さ:40

合計:485

努力値:防御+2



進化
カジッチュ→カミッチュ(みついりりんごを与える)→カミツオロチ(ドラゴンエールを覚えている状態でレベルアップ)
カジッチュ→アップリュー(すっぱいりんごを与える)
カジッチュ→タルップル(あまーいりんごを与える)


【概要】

カジッチュは、ガラル地方やパルデア地方ですっぱいりんごを与えるとアップリューに、あまーいりんごを与えるとタルップルに進化することが確認されていた。
しかし、『スカーレット・バイオレット』のエキスパンション・パス『ゼロの秘宝』前編「碧の仮面」の舞台・キタカミの里にて、カジッチュの進化系が新たに1種発見された。それがカミッチュである。

カジッチュにみついりりんごを与えると進化することができる。
姿は中身含めカジッチュと大きくは変わらないが、リンゴが赤いミツに覆われたうえ、頭部に串のようなトサカが生えたことでさながらりんご飴のような姿となり、リンゴの蜜飴の匂いによって相手を惑わす。
その中身は、実は2匹のカジッチュが共生している姿。頭を出している「そとッチュ」と、尻尾を出している「なかッチュ」が共生して暮らしている。
あまり見た目がカジッチュと変わらないため、情報公開前はカジッチュのリージョンフォームと噂されていたとか。

色違いは他のカジッチュ系統のように青リンゴ…にはならず金色


【ゲームでのカミッチュ】

キタカミの里南東の無人販売所で「みついりりんご」が入手でき、カミッチュに進化させられる。
アップリュー、タルップルと同様に最終進化系……と思いきや、この2種と異なりしんかのきせきの適用対象になっている
不具合……というわけではなく、後編「藍の円盤」で更に進化する伏線であった。

ちなみに「すっぱいりんご」「あまーいりんご」は、パルデア地方にチェーン展開する店舗「デリバードポーチ」などで入手でき、従来通りアップリューやタルップルに進化させることも可能。
進化が2回も追加されたのはポリゴン以来、同じ世代で同系統が2種追加されるのはロゼリア以来となる。

『碧の仮面』から登場する新キャラ・スグリの手持ちの一体でありパートナーでもある。


【対戦でのカミッチュ】

分岐進化であるアップリュー・タルップル同様、くさ・ドラゴン複合

種族値合計は他の2匹と同じ。
攻撃に優れたアップリュー・特攻に優れたタルップルに対し、こちらは防御に秀でた種族値となっている。見た目通り素早さは低め。
ちなみに特攻はアップリューと同じ・特防はタルップルと同じ。
先述の通り「しんかのきせき」の対象であり、HB特化にした際の物理耐久はあのポリゴン2以上と言うとんでもない硬さになる。
一方特殊耐久に関しては振らないと少し不安が残る。

特性は3つ。
専用特性である「かんろなミツ」は、場に出た際に相手の回避率を1段階下げるもの。
面白い効果なのだがいかんせん回避1段階では地味な上、なぜかザシザマ同様最初に出た時の1回限りと言う制約までついている。
特に命中難の有用な技が多いわけではないため、基本的には後述の「みずあめボム」を確実に通す為のものだと考えよう。
もう一つはカジッチュ系統らしく「くいしんぼう」。

隠れ特性はなんと「ねんちゃく」。
これにより「はたきおとす」や「トリック」などでしんかのきせきを失うことがなく、耐久もガタ落ちしないのが強み。
その代わり「はたきおとす」は常時1.5倍で喰らう事になり、「ポルターガイスト」の回避手段もなくなる。

専用技もあり、それが「みずあめボム」。
威力が低く命中も不安定だが、当てると相手を「あめまみれ」状態にして3ターンの間、素早さを一段階ずつ下げ続けると言う効果がある。
なかなか有用な技ではあるが、いかんせんカミッチュの素早さが低いため自身への恩恵はイマイチで、ボムなので「ぼうだん」で弾かれ、あくまでも能力低下を3ターン与える追加効果であるため特性「りんぷん」やおんみつマント、能力低下を無効化する技や特性には効かず、「ミラーアーマー」には跳ね返されてしまうなど色々と問題を抱えている。
どちらかと言うと、後続に任せるような動きを取る際に採用する程度か。
なおこの技、色違いだとみずあめの色も黄色くなると言う特殊な仕様がある。

その他攻撃技はくさ・ドラゴン共に一通り習得可能。
ただ、サブウェポンがむし技と「ふいうち」「ジャイロボール」程度しかなく範囲が狭い為、ガンガン攻めるには向かない。

変化技は耐久型には不可欠の「じこさいせい」や物理壁の「リフレクター」はあるが、意外とバリエーションは少ない。
さすがにきせき対応に持たせるにはマズイと判断されたのか、「やどりぎのタネ」は習得不可。
積み技もなぜか「てっぺき」を覚えられず、「せいちょう」「まるくなる」「からにこもる」のみ。なので受け性能を伸ばすのは意外と大変。

基本的にはきせきに任せて受けを中心に立ち回る事になる。
ただ、火力不足気味で先述の通り補強する要素も少ないため「倒れないが倒せない」と言う状況に陥りやすい。
耐久のあるポケモンに「みがわり」などされたら、それこそそのみがわりを破る事に苦心する事になる。
また、タルップルのように「あついしぼう」を持っているわけではないため、タイプ受けと言う観点ではあちらに分がある点にも気をつけたい。

テラスタイプはどくフェアリーはがねと言った耐性に優れたタイプが主。どくりんご


【余談】



  • 「みずあめボム」は色違いのカミッチュが使うと金色の特殊なエフェクトになる小ネタがある。
    これは色違いだと投げる頭の色が変化するズガドーンの「ビックリヘッド」や、色違い個体が使用するとオーラの一部が原種ファイヤーの炎の色になるガラルファイヤーの「もえあがるいかり」に続く事例となる。

  • 進化に必要な「みついりりんご」は前述の通りキタカミの里南東部の無人販売所で購入できるのだが、買値が500円なのに対して売値が550円。
    なので買って売るだけで50円の儲けがあるしんかのきせきとは違う意味で不具合である
    やろうと思えばこれで金策ができなくもないのだが、1個ずつしか買えない上に利益が極小なので時間効率は最悪である。
    お金が欲しいなら学園最強大会周回に頼ったほうがいいだろう。
    なにより最寄りのショップが個人商店を営むおばちゃんなので罪悪感もすごい

  • タイプや種族値が判明した際にはあまりの微妙さに落胆する声も多かった。
    だが、上記の通りしんかのきせきが適用されると判明してからは手のひらを返したかのように評価及び使用率が上がっている。
    数値だけでは測れないポケモンバトルの奥深さを教えてくれるポケモンの一匹と言えるだろう。

  • 当然剣盾にカミッチュを転送することは不可能。
    そのため現時点ではカミッチュ本人に「タワーマスターリボン」をつけることはできない。
    もしカミッチュに「タワーマスターリボン」をつけたい時は剣盾にてキリキザンなどと同様にカジッチュをマスタータワーのダンデ戦で勝利させてからSVに転送し、カミッチュに進化させるとよい。

そして迎えた「藍の円盤」では「ドラゴンエール」という技を使うことによってたくさんの蛇が集まり、カミツオロチへと進化を遂げる。詳しくは当該記事へ。


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最終更新:2024年10月24日 18:16