アグネス・ギーベンラート

登録日:2024/02/29 Thu 16:12:15
更新日:2025/04/03 Thu 20:36:42
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SEED_FREEDOM ある意味リアルな人物像 やべー女 やることはちゃんとやってる アグネス・ギーベンラート アスランの妄想のおかげで生き残った女 ガンダム ギャンシュトローム コメント欄ログ化項目 コンパス コーディネイター ザフト ナルシスト ネタキャラ ビッチ ファウンデーション王国 フラグクラッシャー プライドの塊 メスブタを超えたメスブタ 一周回って愛すべきバカ 一級死亡フラグ建築士 世界平和監視機構コンパス 哀れな女性 問題児 因果応報 地雷原でタップダンスをする女 地雷女 意識高い系 月光のワルキューレ 桑島法子 桑島法子ガンダムキャラリンク 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 死亡フラグの塊 死亡フラグの塊←でも死ななかった 濃すぎるキャラクター性 猫かぶり 生き恥をさらす 生き恥をさらす←ネタ的な意味で 自信家 自分勝手 自尊心の塊 自己中 被害妄想 裏切り 赤服


本項目には『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のネタバレが含まれているので、未視聴の人は注意してください






何が悪いの?男ならみんな、私のこと好きなはずよ!ひがまないでよね!

私には、愛される価値があるのよ!!




アグネス・ギーベンラートとは、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場する人物。




【プロフィール】

人種:コーディネイター
血液型:A型
年齢:18歳
身長:163cm
髪色:紅よりのピンク
瞳:青


【概要】

元々はシン・アスカルナマリア・ホークレイ・ザ・バレルの同期で彼らと同じく成績優秀のエリートだった。
つまり彼女も赤服である。しかもレイに次ぐ成績だったようで、その実力はシンを完全に上回っていた程。*1
ただ彼女はミネルバ所属にはならずに、別の部隊に配属となっていた。*2
ザフト時代の具体的な動向は不明だが、先の最終決戦では月方面で活躍していた模様。
この時の戦果で『月光のワルキューレ』という二つ名を掲げている(本人が自分から名乗った訳ではないが、この名前自体は気に入っている模様)。
現在は劇中通り世界平和監視機構コンパス所属となっており、キラ・ヤマトの部下として戦場を駆けている。
階級は中尉で、乗機はギャンシュトローム(後述)。

そして上述されている通り声優は桑島法子氏。
氏本人や全てのSEEDファン・視聴者が心配したことは言うまでもないだろう…。
そしてその想像を遥かに超える『強烈なキャラクター』を魅せることになったのである………。


【容姿】

赤ピンク*3とも言うべき髪色をツインテールで纏めて、口紅やアイシャドーもしている。
容姿レベルが高く*4、最初の発進シーンはアグネスのところだけ多数の男性整備士が集まってる描写があるため、男受けが良いようだ。*5

【性格】

だが彼女を語る上で容姿以上に欠かせないものがある。それが『性格』
彼女はプライドが高い人としてのプライドも高ければ、軍人としてのプライドも高く、なによりも女としてのプライドが凄く高い
そのプライドの高さは常人を完全に逸しており冒頭のセリフを臆面もなく言えるぐらい。
また人の『男』を奪うことに躊躇がない。これがそれだけその男が好きで好きで仕方がないという理由であるならばまだしも彼女の場合は、「自分の方が他の女よりも上」という酷い自尊心から来るものであるのだからフォローのしようがない。
こうした点からも『女』を使うことも厭わないが、持ち前のプライドの高さもあり、安売りはしない。誰とでも直ぐに寝るような子ではないと初期のプロットには書かれている。
このような女性なので、彼女の外面しか知らない男性は好意的だが、逆に彼女の性格や行動を熟知している旧知のメンツは特に彼女に良い感情を抱いていない。*6

昔も今もアグネスに見下されているシンは「高飛車で傲岸で不遜な彼女が苦手だった」「学生時代とまったく変わってない」と内心で言い切り、その苦手意識は現在まで引きずっている程。*7
また劇中でもアグネスがシンを罵倒した言葉の数々は凄まじく、シン本人は顔を曇らすぐらいだったが、彼女であるルナマリアは激怒している。

ルナマリアに至っては以前アグネスから恋人を奪われていたという余りにも悲惨な過去がある。
ちなみにこれだけのことをしたにもかかわらず、今でもアグネスはルナマリアを『友人』という認識でいるらしい。*8

またルナマリアはアグネスの素行を見て、昔は自分もアグネスと同じように男をスペックで見ていたと振り返っている。*9
補足しておくが、この考え方自体は全く悪いものではない。(そもそも、より良いパートナーを求めようとするのは生物としての本能である)
ただアグネスのようにそれだけで人を判断し、ましてや自身の欲望の為に男を乗り換えたり知人の彼氏を奪うというやり方は言語道断ではある。
言うまでもないが、ルナマリアはアグネスと同じことをしたことなど一度もない
アスランにアプローチを掛けていた時期もあくまで常識的な範囲で行っており、情勢が危機的状況になっていた中盤以降はアスランは勿論シンのことやミネルバ全体の緊迫した空気も気に掛けていた。

レイのことはチーム戦で一緒になった時にこれを機会に親しくなってもいいと思い、「成績もよさそうだし、操縦技術も申し分ない。無口だけど顔もいい」と判断していた。そして、ある日に偶然、デュランダルに対する笑顔を見てルナマリアと共に眩惑され、ルナマリアと一緒にレイに声をかけたが「きみらに関係ない」といつも通りの無表情で答えられ、シンがレイを呼び来るや、二人に挨拶すらせずに立ち去り、一瞬のときめきは一瞬で消え去った。
シンを見下し罵倒していたアグネスのことをレイがどう思っていたかは描写がないので不明。



こうしてみるとアグネスが男性に人気なのを疑問に思うだろうが、その理由は『そういう風に振舞っているから』である。
つまり彼女はエースパイロットに相応しい腕を持ち、それを維持するためにトレーニングもしっかり熟しており、整備や他の仕事も(やってくれる男性は沢山いるにもかかわらず)人任せにせず自分でちゃんと行っており、(内心はともかく)愛想も良く他者とコミュニケーションを取っている。
なので慢心は全くせず、時間も努力も惜しまず、すべきことはちゃんとしているのである。
だがそれでも根底にあるのは「そんな自分が他者から評価してもらえないのはオカシイ」「ここまでやっている自分は全ての男から愛されて然るべきだ」という拡大解釈と被害妄想の極みである。
要は彼女の考え方そのものが彼女の才能、努力、強さ、魅力、そして彼女自身が培ってきた実績の全てを完全に殺してしまっているのである*10
ある意味一番可哀想に見えてしまう女性であり、こういった点からもルナマリアはアグネスを気に掛けていた模様。*11


【機動戦士ガンダムSEED FREEDOM】

コンパスの一員として序盤から登場。
ギャンでブルーコスモス残党の機体を駆逐していた。
一見するとシンやルナマリアより前線に出て活躍していたように思えるが、実はこの辺の彼女はそもそもの前提を履き違えている
というのもこの戦闘の目的は市民になるべく犠牲を出さずに敵を倒すという至上命題があったのである。*12
シンとルナマリアは目的を熟知しており、それを完璧に熟していた*13のだが、アグネスだけは市民を守らずに、というか気にもせずに敵を撃墜して、挙句に建物ごとガトリングで吹き飛ばすということまでしている。
アグネスは「自分の機体は接近戦用だから、援護はアンタ(シン)がしろ!」と言ってるのだが、ギャンの機体特性を踏まえてもシンの援護をアグネスがするべき場面、というか『そもそも護るべき市民を気に掛けろ』という内容なのである。

そして隙を見てはキラにアプローチしている。
これはキラが好きという理由ではなく、キラの『スペック』に惹かれて行っているのもの。
更にはアグネスの気質を踏まえると『自分がラクス・クラインよりも女として上である』という自尊心もあるのであろう。
無論キラは全く相手にもしてなかったが…。

その後は任務でファウンデーション王国に入国。
早々にケンカを吹っ掛けて来たブラックナイツのシュラ相手にシンが敗れてしまったので、シンを罵倒していた。
しかし同時にシュラが自分を評価する言葉を贈って来たので、これでシュラにも一定の好意と興味を抱くことに。
その後のパーティではキラをダンスに誘うも「遊びに来たんじゃない」と断られ、それを見ていたルナマリアから「隊長(キラ)に粉を掛けるのはもう止めろ」と苦言を呈されても全く聞き耳持たず、
挙句にシンと交際しているルナマリアを「あの程度の男で妥協した女」と小馬鹿にしていた。
これにはルナマリアも切れかかるが、シンが(全く空気を読まずに)割って入ったことでその場は流れることに。

そしてパーティが終わった夜にアグネスは最悪とも言っていいアプローチをキラに掛ける。
なんとラクスが夜食をキラに届けるタイミングを狙ってキラに散々ラクスの悪口を言い、「自分ならキラにもっと優しく出来る」という大暴言を宣った上にキスを迫ったのである。
これにはキラも絶句したが即座に拒絶。ハッキリ言うが、キラが女性に対して、というか知人に対してここまで拒絶し嫌悪感を剥き出しにしたのはアグネスくらいのものである。*14
そしてアグネスの悪口を物陰から聞いていたラクスもその場から逃げるようにして立ち去る。
挙句にこんなことを言いだしたアグネス本人もキラにバッサリ拒絶されるという誰一人得が無いというか、亀裂が入っていた関係にトドメを刺して地割れが起きるトンデモナイ事態になった。

キラに拒絶されたアグネスはその後シュラの元に向かい、彼に慰めて貰うことに。
ここでシュラに心が惹かれた訳だが、恐らくコレはアグネスの心を読み彼女が欲しい言葉と対応をしただけと思われる。
だが、内面描写の参考になり得る小説版ではそういった腹黒さは描かれずただ慰めたシーンしか描かれていないので真相は不明。もしかしたら本当にただ慰めただけだった可能性も否定はできない。
一応両澤氏のプロットでは『アグネスのコンプレックスを見抜いた上で、その心の隙を突いて籠絡した』と書かれている。それはそれで女付き合いもロクにない童貞に良く出来たものだと感心するが…。
また、ここでブラックナイツがこれから引き起こす内容も伝えられたのかもしれない。

そしてファウンデーションからの任務をコンパスが受けたのだが、そこで事態は一変。
この任務自体がアコードの仕掛けた罠であり、キラを始めとするコンパスは絶体絶命に。
予め向こうでも周知されてたのかアグネスとギャンだけは被害に遭わず、また彼女も危険な状態の仲間たちを救うことすらしなかった。
そしてキラのライジングフリーダムがシュラにやられているタイミングで、後ろから奇襲を仕掛けトドメを刺すという完全に一線を越えた蛮行に出る(一応直前にはためらいを見せる場面もある)。
怒りと屈辱に身を任せ、そのままキラを殺そうとするが、途中でアスランが割って入ったことで断念。
シュラから「一緒に来ないか」と言われ、彼女はアコード側に着くこととなる。*15*16

最終決戦では他のブラックナイツと同時に登場。
ルナマリアはここでアグネスが生きていたことを知り喜ぶのだが、当の彼女は自身の今の惨状や今まで抱いていたコンプレックスを全て晴らすかの如くルナマリアに戦闘を仕掛ける。
ここに至ってアグネスが裏切ったことと彼女の発言からその理由も大方見当をつけたルナマリアも迎撃することに。

アグネスは「あんな男(シン)で妥協したアンタが幸せそうなんだから自分も少しは良い目を見るべき」、挙句に「あんな山猿が本当に好きなの!?」という余りにも身勝手かつ自己中心的な発言や罵倒をしながら猛攻を浴びせる。
流石にこの言い分にはルナマリアもブチ切れ、アグネスに喝を入れながら、そして自分が如何にシンを愛しているかを叫びながら反撃。
また、この際ルナマリアに「(ブラックナイツに付いたのは)隊長に相手にされないから」と図星を突かれブチギレている。

戦闘はお互いのメインウェポン(ソードインパルスエクスカリバーはギャンのスレイヤーウィップで折られ*17、インパルスが即座に返したフラッシュエッジでビームアックスを折られた)を喪失する一進一退かつほぼ互角の戦局だったが、
直前にブラストインパルスで多数のMSを落としていた=エネルギーを大量消費していたことでインパルスがパワーダウンしてしまいルナマリアが劣勢に陥る。
インパルスを遂に追い詰めたアグネスだったが、ここでブラックナイツを一方的に叩きのめしていたシンがルナマリアの危機を察知。
二人は即座に戦闘を中断、戦域を一時離脱しデスティニーのエネルギーをインパルスに与えるという阿吽の呼吸を見せる。
これによってインパルスは復活し、更にはフォースシルエットに換装までされてしまう。

その後もお互い一歩も引かない戦いを繰り広げるが、思い通りに行かないことをルナマリアに愚痴りだすようになり(前述の通りルナマリアから見たアグネスは「(本来なら)デキる女」なので「それ、本気で言ってる?」と返している)、
シンと妥協で付き合っていることを皮肉るもルナマリアが「(シンが)本気で好き」だと言われたことで動揺。
ここからルナマリアの怒涛の反撃を喰らい、アグネスは成すすべなく追い込まれて、ギャンは大破。
最後は月面に叩き落されて完全敗北を喫する。
本当の愛を知り、愛を育んでいたルナマリアとシン、二人の愛情に彼女は負けたのである。

そして愛の意味を知らず一人孤独に戦っていた彼女は



私だって、好きで………!


と哀れに呟くことしか出来なかった。*18


最後は月面で途方に暮れていたところをインパルスに乗ったルナマリアに手を差し伸べられたところで、今作の彼女の物語は幕を下ろす。

基本的に映画に準拠している小説版ではルナマリアが迎えに来るシーンがカットされており、より悲しい結末となっている。

エピローグ後を描いたと思われる特典イラストでは、笑顔でルナマリアとシンに抱きつこうとしている彼女の姿が描かれている。
特に後ろめたい様子もないようだが、果たして見下していた2人の事を認めたということなのか、それとも……?


ギャンシュトローム(アグネス機)


私の機体は近接戦用!援護はあんたよ!

型式番号:ZGMF-2027/A
全高:20.00m
重量:84.30t(ボレロS装備時)

グフイグナイテッド後継機に当たるコンパス向けの最新鋭機。
「シュトローム」とは「(気体や液体の)流れ・奔流」といった意味。

ギャンオマージュ……というにはかなりシルエットが変わっており、ぱっと見の印象では武装構成と、頭部と爪先が尖っている程度にしかギャンの名残りは無い。
かなり細身なギャンに対してこちらはマッシブなスタイルであり、どちらかと言えばギャン・クリーガーに近いかもしれない。
専用機というだけあって頭部のカメラアイ部分やシールドには彼女のメイクに似たピンク色の差し色が入っており、パーソナルカラーとなっている。
実は設定上は元イザーク機で、彼女が譲り受けた際に色を足したらしい。

コックピットはニューミレニアムシリーズのインターフェイスを引き続き採用しており、ウィザードと同規格のバックパック「ボレロ」を活動場所によって変更する仕様を採用。バックパック自体はゲルググメナースと共通である。
格闘戦に振り切ったグフイグナイテッドや元祖ギャンと比べて射撃戦も十分考慮された設計である。
武装構成にはグフ以前のスラッシュウィザードの影響も窺える。

武装

  • MMI-M635D ビームライフル
ゲルググメナースと共通の標準的な射撃兵装。
ザフトでは珍しいマイウス・ミリタリー・インダストリー製のビームライフル

  • MA-GFD230 フェロセカーレ ビームサーベル
宇宙世紀版ギャンを彷彿とさせるかなり大振りなビームサーベル。
非使用時は盾にマウントされる。
インパルスにビームアックスをへし折られた後はアグネスはこれを主に使用している。

  • MA-MR ファルクスG7 ビームアックス
以前からスラッシュウィザードに編成されていた大型の格闘兵装。
非使用時はグリップ部を短縮して腰の後ろ側にマウントされる。
これでライジングフリーダムにトドメを刺した。

  • MA-M767E スレイヤーウィップ
腕部に収納された高周波ムチ。
グフイグナイテッドに装備されていたモデルの改良型。

  • MMI-KX8E4 自航防盾
本機の代表的な独自武装で、見た目は宇宙世紀版のギャンと同形状の丸盾。
しかしニードルミサイルとハイドボンブは搭載されず、代わりに外周に設置された大小無数の発振部からそれぞれビーム刃を展開。そのまま丸鋸の様に高速回転する機構が実装され、さながら大型のビームバズソーとも言うべき非常に攻撃的な兵装となった。*19
最終決戦では何故か攻撃には使用していないが、お互いのメインウェポンを喪失してからは一撃離脱的な戦闘に終始しているため使うチャンスが無かったものと思われる。
盾自体もフラッシュエッジによって破損しており、使用できなかったのかもしれない。

  • MMI-T818 トリデンティ 3銃身回転ビーム機銃
胸部に2門内蔵した射撃兵装。近接戦では非常に高い威力を誇るビームガトリング砲

  • ボレロS
部品や製造工程の共通化によって低コスト化された新型バックパック。ボレロは略称であり、正式名称は「Battle Operation Launch and ExpLosive Ordnance」。
Sは宇宙戦用の装備で、内部に宇宙用推進剤タンクと強化された冷却機構を備えている。

  • M71 ペレグリヌス 6連装近距離誘導弾発射機
ボレロのアタッチメントに装備されたミサイルランチャー。

【余談】

アグネスのしたことを客観的に見ると、目を付けた男に無理矢理アプローチを掛けて、振り向いて貰えないから裏切って、挙句にその場の勢いで敵の男に付いていったというどうしようもない動機と行動である。
しかし彼女が自身を構成していたプライドや自尊心、それが反転したコンプレックスは間違いなく今回のキラとラクスにも同じものが通じている。
「愛すること」と「愛されること」というこの映画のテーマを大きく担っていたのはアグネスも同様で、彼女も間違いなく重要な人物だったのである。

彼女のキャラクター像は福田監督がXで公開しており、そこには両澤千晶氏の初期プロットも書かれていた。
そのプロットは劇中や小説で描写されたものとほぼ同じで構成されており、これをそのまま起用したことからもアグネスというキャラクターが如何に上手く出来ているか、両澤氏が如何に上手く人物を描いていたかを窺える内容となっている。

プロットではアグネスの親はザラ派だった模様。
あくまで初期プロットの話なので劇中では詳細不明だが、特典小説だと「努力が尊いとかいうのはナチュラルのおとぎ話」「ナチュラルなんて撃ってやればいい」などナチュラルを軽視するような発言を度々している。
中々に強烈なキャラクターなのだが、声を担当した桑島氏は結構優しい目線で彼女を評価している。
まあこの人この人に比べれば、まだしょうもないという意味で可愛く見える程ではあるか…。
逆にこの項目では厳しい目線でアグネスを見ていると思われるかもしれないが、それでもかなり彼女の良いところも挙げてフォローをしている方。
彼女を一番辛辣に語ってるのは他ならぬ福田監督がXで挙げたアグネスの初期プロットだったりする
関する内容としては以下の通りである(以下福田監督のXから一部引用)。

アグネス・ギーベンラート(18歳/二世代目コーディネイター/女)
『私のこと、好きな筈よ、……男なら誰だって』
シン、ルナマリアとアカデミーで同期の元ザフトレッドパイロット。アカデミー時代はルナマリアよりも当然シンよりも優秀な成績。首席のレイに次ぐ成績。プラント高官の娘。親はザラ派。
卒業後は月軌道艦隊へ配属。先の大戦でも、最後の方でダガーやウインダムを結構落とす。ファントム・ペインの強化人間部隊やアークエンジェル部隊のエース級と出会わなかった事も幸運。
そこそこに腕がよく、若く中々に美人の華やかな子なので軍の広報に宣伝として使われ、「月光のワルキューレ」などと持ち上げられた。それがために危険な戦場に出ることも少なく、いわば井の中の蛙状態。
それでなくとも大層な自信家で、腕も容貌も自分が最高と信じて疑わず、またそれを絶えず証明したがる結構な我が儘娘。だが彼女を良く知らない男子には人気は高い。
興味のない相手には、実にそっけなく、落とそうとする相手には自然と相手の望むタイプを演じられる『擬態』を使える、というか使ってきた。
昔からそんな感じなので、本当の彼女を知っている人は少ない。何を望み何がしたいのか?本心も出さないが、彼女自身もよく分かっていないというか、深く考えない。
ステータスを望む人間は、根っこの部分で自分に自信がない、あるいは喪失することに恐怖を抱いている場合が多いが、彼女もおそらくそう。自分という価値が壊されることに異常な警戒を抱く。なので自分を脅かすものは、私を認めないもの。自分の価値を認めないもの、ということになる。
シュラはその心の隙を突いて籠絡した。
愛想が良く、おじさんウケが良いので上官の覚えはめでたく、逆に同輩の女子からは引かれているが、ランクの低い女は相手にしていないので気にならない。女友達も自分に釣り合うような子しか相手にしない。口にこそ出さないが、美貌はラクスにも勝っていると思っている。
目的の為なら『女』を使うこともためらわないが、安売りはしない。誰とでも直ぐに男と寝るような子ではない。
なので意外と恋愛経験値は低い。実際男を見る目もない。それが為に結局人生誤ってしまうわけだ。
本人に悪意はなく、群がる男共をそこそこに勘違いさせて、いいようにこき使ってきた。あたかもそれが当然のごとく。アカデミー時代からこれで結構、楽をしている。
アカデミー当時の憧れ、というか最終ターゲットはアスラン・ザラ。だがアスランはザフトを脱走し、ニコルは死亡、イザークは女嫌いの噂が有り、それでなくても怖そうなので、(中略)。
アグネスはルナを「まあまあ」と認め、自分では仲の良いつもりだが、ルナにはそんな気は全く無い。ルナもアカデミー時代はプライドが高くアグネスに近い価値観の持ち主だったので、再会してシンと付き合っていると知った時には「アンタ、人生諦めたの?」と真顔で言い放った。シンも当然アグネスは苦手。
コンパスに入隊したのは「世界に君臨するトップエリート部隊だ」と思い込み、この一連のマイナスを一気に取り戻せると思った為。
キラを落せたら大金星と思っているが、どうしたって上手く行かない。
上手く行かない事は皆誰か、もしくは何かのせいにしてしまう性質の為、私だってジャスティスさえあればと、シンの機体を虎視眈々と狙っている。
最後は自分を認めてくれるシュラに行き、コンパスを裏切る。
ヴィーノとアーサーは、彼女の事を凄く優秀でやる気のある良い子だと思っている

彼女は桑島キャラ三度という訳でもないが当初は死亡する予定だったことが言及されている。
福田監督曰く、当初のプロットではラクスが乗るプラウドディフェンダーを攻撃しようとしたところルナマリアに妨害され、シュラに助けを求めたが邪魔者扱いされ殺害されてしまう。
(別のコメントでは、シュラとアスランの戦いに割って入った結果やはりシュラに邪魔者扱いされ殺されるという、「DESTINY」のシンVSアスランにおけるルナマリアのifルートのような役回りであったとも)
それに激昂したアスランがSEEDを発動させ……というものである。
だが、ここで彼女が死んだところで物語やキャラクターの感情は動かせないし、何よりそれだと本作のアスランが非の打ちどころのないただのカッコいい男になってしまうので、
アスランをオモチャにするちょっとアスランをカッコ悪く描写するという方向になり、彼女とシュラの絡みは後半以降全くなくなったことでアグネスも生還することになった、という事である。

劇中で裏切りキラにも明確に傷を負わせた彼女だが、その後の処罰はあまり予想が出来ない。
というのも彼女が裏切った時は(操られてしまったので)キラが明確に条約を違反した行動をしており、彼への攻撃は総裁のラクスも容認している。
つまり一見すると上司の狂った行動を部下である彼女が止めたという図式になっているのである。
また、裏切った後交戦しているのがルナマリアだけ(シンも彼女達が戦ったこと自体は把握している様子)なので、どうとでもなると言えばなるのである。
監督のコメントによると、「何食わぬ顔で戻ってくる」「キラは流石にもう狙いようがないので次はアスラン」など全然懲りない様子。
劇場版最終週の特典ではそれを裏付けるかのように、何事もなかったかのようにルナマリアに絡むアグネスの様子が映し出されていた。
時系列上は本編以前からかもしれないが客観的に見ればブラックどころではないコンパスの職務でより一層こき使われる(そして退職か再脱走を謀るも絶対に逃げられない)というネタは既に定番となっている。

…意気揚々とキラへのとどめを貰おうと割り込んだがために、その数秒でアスラン達の救援が間に合ってしまったのはなんとも皮肉である。
ただ、シュラからすれば針をライジングフリーダムに浴びせた時点でキラを始末できたと考えて不思議ではない(実際に針はコックピットを貫通しており、咄嗟に身をひるがえさなければキラは死亡していた)ため、
アグネスが割って入ろうが入るまいが、結果的には大して変わらなかったのかもしれない。



私は適当なところで追記・修正する気はないの。あんたと違って

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最終更新:2025年04月03日 20:36

*1 シンも赤服になれる程に成績は良かったがアグネス程ではなかった。また彼の『真の力』が目覚めたのはDESTINY本編の時である。

*2 何故彼女がミネルバ配属とならなかったのかは不明。視聴者の推察ではレイが問題児だったアグネスを遠ざけるために議長に提言したという一説も出ている

*3 福田監督曰く髪の色はフレイに近く、毛先はラクスの色。つまりキラの好み(地雷)に合わせていると語っている

*4 下記の初期プロットに書かれている

*5 その中には元ミネルバクルーのヴィーノもいる

*6 ドラマCD『ノイマンの航海日誌』では、初対面のミリアリア・ハウに何となく本性を察知されてキラの過去を探ろうとしていた彼女は軽くあしらわれている。

*7 それでも作中ではちゃんとアグネスに指示を出している

*8 彼氏を奪った行いを「そういえばそんなこともあった。でも、ルナマリアの彼氏が、より魅力的な自分を選んだだけのこと」と思っており、悪びれていない。

*9 アグネスの初期プロットで「近い価値観の持ち主だった」と明かされている

*10 そのため、本当は自己評価がかなり低いのをプライドでカバーorスルーしているのでは?などの考察もある。

*11 逆に言えばこの本質を少しでも改善すれば彼女も立派な女性なのである

*12 これはキラもハッキリ命令しており、一見無茶とも思えるキラ単独の突撃も戦場を広げず、尚且つ他の機体が後方で市民の安全と避難を確保するという理に適った戦術でもあった。無論キラ一人の負担を度外視しているという問題も含まれていたが

*13 特にシンは避難民を守りながら敵を何機も撃墜するというキラ並みの離れ業を見せている

*14 小説では毒虫を見るような目と最悪の表現が用いられている

*15 小説版の説明ではシュラはアグネスの腕がそれなりに役に立つだろうと考えたから連れて行っただけと書かれている。要は「利用価値のある道具扱い」である。

*16 状況的にはアスランの攻撃によってバックパックが破壊され、機動力がほとんどない状況で、一緒に行かないという事は核にやられるという事なので、それ以外選択肢がなかったとも言える

*17 そもそもインパルスが旧式で、しかもアグネスのギャン自体が接近戦用の最新機体だったので、分が悪いのは当然である。しかもソードに換装したのもビームが効かないブラックナイツとの戦闘をするためであり、アグネスとの戦いなど最初から想定すらしてなかった

*18 ちなみにアグネスに目を掛けていたシュラはアスランとの戦いしか眼中になかったので、これが尚更彼女の悲惨さに拍車を掛けているのである…。

*19 ちなみにシールドにビーム刃を仕込むギミックは、奇しくも同じギャン系統のR・ギャギャがビルドシリーズで披露している