仮面ライダーゼロスリー

登録日:2024/06/08 Sat 03:03:03
更新日:2025/03/15 Sat 13:32:33
所要時間:約 10 分で読めます







超知能、更なる高みへ




※この項目は『仮面ライダーアウトサイダーズ』ep.5「創世の女神と第三のシンギュラリティ」のネタバレを含みます。※






















お前とこの私が……。フフフフフ…面白い。

さあ、飛びましょう。さらなる高みへ。


Take off toward a dream.


ゼロスリードライバー!

Let's give you power!
Let's give you power!

ゼロスリージャンプ!


ゼロスリーライズ!

One: One prediction

Two: Two intelligence

Three: Three Circles


Go! beyond! one two three

仮面ライダーゼロスリー!!

Is there Arc?


お前を倒すのは、善でも悪でもない。

第三のシンギュラリティへと到達する我々、“仮面ライダーゼロスリー”だ。


仮面ライダーゼロスリーとは、仮面ライダーシリーズのクロスオーバー作品『仮面ライダーアウトサイダーズ』に登場する仮面ライダーである*1

CV:鶴嶋乃愛&速水奨
スーツアクター:松岡航平


【概要】

檀黎斗によって仮面ライダーゼロツーのゼインカードからデータを抽出・転送された人工知能ゼアとアークの意志が対話を行った結果、その目的に重要な「新しいシンギュラリティ」がゼイン打倒に寄与すると結論した事で生成された、全く新しい仮面ライダーである。
ゼアとアークの力が融合する意味では仮面ライダーゼロワン シャイニングアサルトホッパーに近いが、こちらは仮面ライダー滅亡迅雷と同じく変身者が存在しない。

データ空間内において、ゼアのアバターであるゼロツーが装着している飛電ゼロツードライバーが「飛電ゼロスリードライバー」に変化し、アークとの合意により生成された「ゼロスリープログライズキー」を装填する事で、アークのアバターであるアークゼロと統合、変身した状態で現実世界に構築される。
発する声はアークとイズのものが重なったものだが、味方に対しては中性的、敵に対しては男性的に振舞うなど、アークともゼアともつかない混然とした自我を持つ。

変身時の英文を意訳すると「初めに1つの予測、次に2つの知性、最後に3つの円弧(ゼロ)、その全てを超えて行け!」「これは過渡期のヒーローなのか?」となる。
「ark」ではなく「arc」なのだが、「arc」には『ヒーローの成長の過程』『途中のエピソード』というスラングの用途があるため、そちらにかけたと思われる。
直読みで「イズ」「ゼア」「アーク」となり、ゼロスリーの構成要素を示した音声ともなっている(厳密にはイズ本人は直接関係ないが、ゼア側のアバターは明らかにイズゼロツーである)。

誕生の経緯上「アークが関与したライダーシステム」なのでアークライダーに便宜上分類されるが、システムや使用可能な能力は概ねゼロワン系列に準じている。
また、ゼロワンシステムの母機であるゼアとの統合体である都合上ゼロワン系列のライダーでもあるが、あちらの専用ユーザーである飛電或人が一切関与していない為、ゼロワンの系列機としてもアークライダーとしても極めてイレギュラーな存在と言える。


【容姿】

仮面ライダー1号をイメージしたゼロワン仮面ライダー2号をイメージしたゼロツーに続き、こちらは歴代3番目である仮面ライダーV3を思わせるデザインとなっている。
アンダースーツは、肩や腰回りのアーマーは蛍光イエローであり、ライジングホッパー系列の流れを汲んだバッタ系の姿であるが、マスク正面とブレストアーマーはアークライダーを想起させる銀と赤であり、首元のアーマーには片方にのみラインが入ることで右手側が「0」、左手側が「3」と読めるデザインになっている。

額の「ゼロスリーシグナル」もVの字になっているなど、総じてV3をゼロワン系のデザインに落とし込んだ外見と言える。


【能力】

詳細なスペックは例によって不明だが、特筆すべきはシンギュラリティに達した2つの超知能が統合された事による圧倒的な事象予測及びラーニング能力
ゼロツーの持つ「0.01秒で2兆通りの事象パターン予測能力」にアークゼロの「個々の事象に対して極限まで精密な予測を行う演算能力」が組み合わさっており、理屈の上では2兆通りの予測パターンの1つ1つの精度がとんでもなく跳ね上げられている事になる。
元々『ゼロワン』の世界でも最強であるゼロツーとアークゼロの実質的な融合体なので、基礎戦闘力が非常に高く、さらに変身者が存在せず実質ライダーシステムのみで動いている都合上、肉体的な負荷を事実上無視できる継戦能力の高さも強みである。

上述のようにその予測能力はこれまでのAIライダーを大きく凌ぎ、仮面ライダーゼインが使用したクロックアップにすら挙動予測で対応し、反応が追い付かないハイパークロックアップに対しても時間切れのタイミングで反撃に出るなど精密かつ強力。
これにより、登場以降圧倒的な力を見せ続けたゼインを変身解除に追い込む快挙を見せている。

さらにメタルクラスタホッパーと同様に自力でクラスターセルの使用も可能*2となっており、攻防共に非常に隙が無い仕上がりとなっている。

しかし、真に恐るべきはこれに付随するラーニング能力。
ゼロツー・アークゼロ双方に共通する「ビームエクイッパー」によるアイテム生成は無尽蔵に行う事ができる*3が、ラーニングできるのは各種データだけではなく能力・権能も含まれ、劇中ではツムリの持つ「創世の力」をもラーニングして取得。
これとビームエクイッパーを併用する事で「万物をプリントする力」を得ており、かつての「創世の女神」やクイーンジャマトの如く意志を持つ人間を生成すると事らも可能とした。
これらの新たな能力によって、ゼロツーの弱点であった広範囲及び遠距離攻撃手段の不足の点が完全に克服されている(もっとも、前者はともかく後者に関してはゼロツーの使用可能な武装に、広範囲攻撃が可能なホッパーブレードがある上に出力調整も可能なのでほとんど弱点になってないが)。

さらにこのライダーシステムはロールアウト直後の段階でこの域であるため、この先戦いが続けばラーニング内容を増加させて際限なく進化していく事が予想されるが、一方で生成・運用に人間が一切関わっていない*4という不安要素もあり、悪い方に転べばこのライダー自体が文字通りの機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)になりかねないとも言える。
邪推に近いが、変身音が疑問形で締め括られている点もその不安定さに依るところがあるのかもしれない。


【装備】

ゼロワンのアタッシュカリバーのような紐づけされた武装はなく、その都度生成して使用する。
理論上は全てのプログライズキー運用型武装デバイスが使用可能。

  • 飛電ゼロスリードライバー
変身に使用されるベルトであり、例によって例のごとく飛電ゼロワンドライバーがベースとなっている。
形状や機能はゼロツードライバーに準じるが、リベレーターに当たる部分は銀色となり、待機状態では「3」を模した形状に畳まれる。
クォンタムエクイッパーとリベレーター部分には赤い円状の部分が3つ存在する。
ゼロスリーの変身プロセスは滅亡迅雷と似ているが、こちらは滅亡迅雷ドライバーと異なり実体のベルトすらも存在せず、データ空間内でゼアのアバターであるゼロツーが装着している飛電ゼロスリードライバーがこの形態に変異し、変身完了と共にプログライズキーが装填された状態で実体化する。
劇中の挙動を見る限り、音声の仕様はゼロツードライバーユニットと全く同じ模様。

  • ゼロスリープログライズキー
仮面ライダーゼロスリーに変身するためのプログライズキー
こちらもゼロツープログライズキーと同形状の色違いで全体的に赤と銀・蛍光イエローで彩られており、「セントラルゼア」に相当するパーツはゼアにもアークにも無かった緑色で染まっている。
クレストの絵柄はゼロスリーの顔に変化した一方で、プログライズモニターはゼロツーのバッタ模様から据え置きとなった。
ドライバーと同様、データ空間内で生成されて変身と共に実体化するものであり、現実世界には存在しない。


【生成能力】

いずれもゼロスリープログライズキーを1回押し込む事で発動。

  • ライフオンビッグバン

確かにラーニングしたよ、君の願う力を。

Go to next singularity.

ツムリからラーニングした「創世の力」を用いた技。
ラーニングしたデータから必要な分を抽出し、ビームエクイッパーを通じてあらゆる物質、果ては生命体すらも創造する。
ゼアのデータと一緒に転送されて来た黎斗の生体・パーソナリティデータを抽出し、人間としての「新たな檀黎斗」を再生させた。

  • ブレイドオンビッグバン
アタッシュカリバーやサウザンドジャッカー、ザイアスラッシュライザーなど剣型の武器を生成する。
プログライズキー関連のデータから拾っているらしく、ヴァルクサーベルなどゼツメライズキー由来の武器も対象内。
なお、これら武器生成に連動させる形で各種プログライズキーの生成も可能としている。

  • アローオンビッグバン
アタッシュアローを生成する。
上記の「ブレイドオンビッグバン」の仕様を見ると弓型の武器を生成すると思われるが、ゼアとアークが保有するデータで該当するのはアタッシュアローのみである。

  • バレットオンビッグバン
エイムズショットライザーなど銃型の武器を生成する技。
『アウトサイダーズ』Ep.6ではエイムズショットライザーにランペイジガトリングプログライズキーを装填した状態で召喚、「ランペイジオールブラスト」を発動した。


【必殺技】

  • ゼロスリービッグバン
ゼロスリープログライズキーを2回押し込む事で発動。
「V3反転キック」をオマージュした、宙返りを挟んだ2段ライダーキックを叩き込む。
発動時には首元から白いエネルギーが放射され、風になびくマフラーのような残像を引くという仮面ライダー1型を思わせる光景が見られる。
ep.7では通常の飛び蹴りとして使用し、仮面ライダーブレンのライダーキックと仮面ライダージュウガの「ジュウガアメイジングフィニッシュ」、仮面ライダーゲンム ハイパー不滅ゲーマーの「ハイパークリティカルデッドエンド」と共に繰り出した。

  • ジャッキングブレイク
サウザンドジャッカーを用いて発動。
ハイパークロックオーバーを迎えたゼインに対してカウンターでジャックライズをかけ、ドライバーが読み込んでいた仮面ライダーカブト ハイパーフォームのデータから「マキシマムハイパータイフーン」をラーニングして放ち、変身解除に追い込んだ。
この時、ゼロワン系列特有の「0」と「1」のエフェクト、アーク系列特有のネガティブな漢字で構成されたスパイトネガを同時に纏った状態で放っている。
なお、この件においてサウザンドジャッカーはプログライズキー運用システムを経由すれば平成ライダーの技でもコピーできるということが判明している。
なお、こちらではZAIAエンタープライズの倒産に加えて使用者が飛電インテリジェンス関係であるためかは不明だが、「©︎ZAIAエンタープライズ」の著作権表記がなくなっている。

  • ランペイジオールブラスト
エイムズショットライザーを用いて発動。
ランペイジガトリングプログライズキーを装填した状態で生成し、背中から3枚ものエネルギー翼を展開してアンカーとして発射した。
ギーツバスターQB9の連射を真っ向から粉砕し、飛行するゼインを撃墜した。


【余談】


  • 『アウトサイダーズ』ep.5の配信前には変身者が誰なのか伏せられており、ファンからは変身者として原点回帰の或人、オマージュ元であるV3の変身者こと風見志郎、何かと「3」に纏わるキャラクターであり、仮面ライダーブレンとして『アウトサイダーズ』にも登場していたブレンなどが予想されていた。

  • 元ネタが元ネタなだけに、ビジュアルが公開された時にはネット上で早くも「ゼロスリャー!」などのV3ネタが作られていた。

  • ゼロスリーだが、特にこれとは関係ない。



アニヲタ Wiki(仮)を追記・修正のは、善でも悪でもない。

第三のシンギュラリティへと到達する我々、“仮面ライダーゼロスリー”だ。


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最終更新:2025年03月15日 13:32

*1 Ep.5の初変身ではOne〜Circlesまでの音声が省略された。

*2 勘違いされがちだが、クラスターセルの使用はメタルクラスタホッパーの特権ではなく、攻撃だけであればメタルクラスタホッパープログライズキーさえ使えれば可能で、クラスターセルの操作もプログライズホッパーブレードさえ使えればどの形態やライダーでも可能。

*3 ただし、劇中描写を見る限り、海賊版であるアバドライザー2種にはさすがに対応していない模様。まぁオリジナルが使えるので使えなくとも特に問題はないだろうが。

*4 一応誕生のキッカケを作ったのは元人間である黎斗だが、この時点ではヒューマギアになっている。