メタファー:リファンタジオ

登録日:2024/10/24 Thu 23:58:49
更新日:2025/04/19 Sat 16:40:03
所要時間:約 39 分で読めます






これは、世界を紡ぎ、

王に選ばれる物語



メタファー:リファンタジオ』(Metaphor: ReFantazio)とは、アトラスのゲーム作品の1つ。2024年10月11日発売。
対応機種はPlayStation4PlayStation5、Xbox Series X|S、PC。PC版はSteamとMicrosoft Storeで配信されている。




概要

アトラスブランド35周年記念作品。
2016年12月にペルソナシリーズを手がけるクリエイターが集結したスタジオ・ゼロが贈る、アトラスの新プロジェクト「PROJECT Re FANTASY」が発表。
真なる幻想世界(ファンタジー)への回帰」をテーマとし、新たな王道を描くRPGとして数点のイメージボードが公開された。
2023年6月のXbox games Showcaseで正式タイトルが発表され、ゲーム映像やキャラクター等の詳細な内容が発表。
2024年9月の完成披露会に合わせて引き継ぎ可能なプロローグ体験版を配信。
発売後には公式アンバサダーに就任した本郷奏多によるCMが公開されている。*1

プロデューサーは橋野桂、キャラクターデザインは副島成記、コンポーザーは目黒将司といったペルソナチームによる王道ファンタジー。
アーキタイプデザインは副島に加えて『世界樹の迷宮』シリーズの日向悠二、鎧戦車デザインは『新世紀エヴァンゲリオン』の山下いくと、背景コンセプトアートは『NieR:Automata』の幸田和磨、ニンゲンのデザインはルネサンス期の画家であるヒエロニムス・ボスの絵画が原案。

ゲームデザインはアトラスブランドの集大成を謳い、プレスターンバトル、ボンド(コミュ)、主人公のステータス、限られた行動時間(カレンダー)といった『ペルソナ3』以降の特徴が導入。
尤も学生生活を基盤とする『ペルソナ』シリーズと違い旅をテーマとし、人々との交流を描きつつも主人公に纏わる恋愛要素は無いと明言されている。
ファンタジーをメインとしつつ、多種族と人種差別、宗教、選挙といったセンシティブな要素を掛け合わせた独特の世界観を構築。
劇伴は宗教曲をテーマとし、アトラスブランドの人気要素でもある戦闘曲には長現山妙常寺の住職・本良敬典によるお経を取り入れた意欲作。発売直前のTGS2024にてライブが開催され「文字通りの回転説法」*2としてファンから話題を呼んだ。



主人公一行は王権競技会を勝ち抜くため、拠点兼移動手段の乗り物「鎧戦車」に乗って各地を旅しながら時間やストーリーが進行する。
各地へ向かう鎧戦車の移動には時間が消費されるが、鎧戦車の中でも料理や洗濯といった雑事、キャラクターとの交流でステータスを磨く。
また、物語中盤からは転送魔法が解禁され、王都や一度訪れた町には時間を消費する事なく移動できるようになる。ただしダンジョンへの移動は従来通り時間を消費する。

自由時間にはボンドの進行や主人公のステータス向上、メイン・サブダンジョンの攻略など活動は多岐に渡る。
主人公には勇気、見識、包容力、説得力、想像力といった王の資質があり、時にこれらが一定以上でないと支援者との絆が解放されない、ボンドが進行しないといった弊害が生じる。
依頼をクリアすると報酬を得るだけでなく主人公の人気順位にも影響を与え、同時に王の資質も磨かれる。
ダンジョンのボスは特殊な行動、ギミックを持つ者も多く、酒場に滞在する風聞屋が有益な攻略情報を有料で取り扱う。

『ペルソナ』シリーズにおけるコミュ(コープ)はボンドやフォロワーと呼ばれ、支援者との交流がアーキタイプの強化・進化に繋がっていく。
選択肢により好感度が変化するといった要素はなく一回の交流で必ず段階が上がり、獲得するMAGの額が上下するだけなのでネタ的な選択肢も選びやすくなった。
討論や読書といった王の資質に関する選択肢ではステータス上昇量に関わるため、従来通り気をつけて選択する必要がある。
ボンドが形成されると対応するアーキタイプの元型が解放され、一定ランクに達すると上位種、キャラクターによっては更なる派生先のアーキタイプを備えている。

従来のシリーズよりもプレイヤーの自由時間における行動の幅が広く、オンラインネットワーク接続時には他プレイヤーの行動がある程度可視化され、最適な行動を選ぶ際の助けとなる。
尤も王の資質は物語の進行でより多く入手できるようになり、ボンドや依頼を可能な限りこなしても最終的に自由時間が余るほど余裕を持って配分され、そこまで突き詰めて効率的なプレイに拘る必要はない。



戦闘システム

真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE-』から続く弱点を突くと行動回数が増加するプレスターンバトル。
耐性・弱点は斬、突、壊、火、氷、風、雷、光、闇の9属性。
キャラクターは各々アーキタイプを装備し、最大4人のパーティを組む。
行動回数(プレスアイコン)は各ターン味方の人数分増加し、弱点やクリティカル、次に回すといった行動で初期増加分は減少しない。
攻撃の回避や無効、反射は大幅に行動回数を減らしてしまい、これらの増減は敵も同様に適用されるため、弱点の把握やバフの対処も必要になる。

『世界樹の迷宮』シリーズのシステムでもある、後列に下がると物理攻撃が下がり防御力が上昇する隊列を導入し、魔法やガンナーの攻撃は後列に置いても減衰せず、アーキタイプによって相性が存在する。
プロデューサー曰く難易度は高めとされ、代わりに戦闘中でも手軽にやり直しが行えるリトライ機能を実装。*3

アーキタイプには複数の行動回数を消費する代わりに武器・スキルよりも大きな効果・ダメージを与えるジンテーゼが必殺技として存在。
パーティキャラクターが装備したアーキタイプとの組み合わせにより序盤から全体攻撃や大ダメージを狙える一方、燃費が悪く使用者と組み合わせたキャラ両方のMPを消費するため序盤から乱発はできない。
異なるアーキタイプのみならず同種×3といった偏った編成のジンテーゼも存在し、発動条件が厳しい代わりに特にダメージや効果が高く設定されている。

従来のシリーズから大きく変わった点としてファスト&スクアッドを導入。
敵とのシンボルエンカウントに攻撃や回避といったアクション要素を取り入れ、主人公に装備したアーキタイプの種類により攻撃方法や追加効果が変化。
例として最序盤から使用できるマジシャンは周囲一帯の魔法攻撃に加え、アクションで敵を気絶か撃破するとパーティ全員のMPが回復する極めて強力な効果を持つ。
アクションパートで攻撃を加えると一定ダメージや気絶といった有利な状態でバトルが始まり、格下の敵はアクションよりコマンドバトルを経由せずに経験値を得た上で撃破できる。
逆にアクションパートで同格以上から攻撃を受けると敵からターンが開始するといった不利な状態でバトルに挑まなければならず、先制攻撃なら楽に撃破できる相手でも難易度によっては全体攻撃の嵐で即壊滅するほどの強敵と化す。



アーキタイプ

仲魔やペルソナというより、アバタールチューナーの変身のような、本作独自のジョブシステム。
アーキタイプは約40種類以上存在し、一部を除いて付け替えに対応。
ステータスは装備するキャラにアーキタイプ毎の補正を加えた数値となり、スキル、装備がそれぞれで変化。
他のアーキタイプで習得したスキルを最大4つまで継承し、様々な種類を育てておくと突ける弱点の数を増やしたり、回復や補助といった苦手分野のカバーが行える。
大技のジンテーゼを使うためには対応するアーキタイプを編成する必要があり、回復といったサポート系のスキルを積んでジンテーゼ用と割り切って運用するのも一興。

自らが使いたい編成を崩して育成目的のアーキタイプを無理に戦闘に出す必要はなく、ランクが最大の状態で戦闘を行うと獲得した経験値はアーキタイプ用の経験値アイテムに還元されるため無駄にはならない。
パーティメンバーのアーキタイプに迷う場合は本人の覚醒したものを育成しておけば基本的にハズレはなく、上位種の解禁には自動的にパーティ全体で幅広い種類を育成する事になり、最終的に専用のアーキタイプにも覚醒する。


アーキタイプ一覧

※ネタバレ注意
+ ...
  • シーカー
探求者の英雄像。武器は剣。
斬と風属性を中心に、回復・補助を備えた汎用的な能力が特徴。
ジンテーゼはスキル習得外の壊や炎属性をカバーする。
アクション効果は仲間の追撃確率が上昇。
上位はシーカーの長所を強化したマジックシーカー、全体攻撃後にMPを回復するソウルハッカー。
汎用的…逆に言えば抜きん出た部分がなく、体験版では初期ペルソナ同様早々に他のアーキタイプに変えられる憂き目に…。
その攻防一体の汎用さ、そして、マントを羽織った剣士のデザインからまさにRPGにおけるパブリックイメージとしての世界を救う王道・ギルドで様々な依頼をこなすそのものの具現化ともいえる。
風属性は物理魔法共に使えるアーキタイプが終盤に差し掛かるまで登場しないため継承には便利。
ソウルハッカーまで育成すると炎、風、万能で攻撃を当てた敵の数によってMPが回復し、耐性貫通攻撃もあるため雑魚戦向き。
またソウルハッカーはそのネーミングとフリンジの付いたパンタロンのような下半身、猛禽のような上半身というまるでインディアンを思わせるデザインからソウルハッカーズの登場人物レッドマンのセルフオマージュを思わせる形となっている。

  • マジシャン
魔術師の英雄像。
炎、氷、雷属性に長ける魔法使い。
ジンテーゼや継承を駆使することで序盤から魔法6属性をカバーできるが、スキルで全体攻撃を覚えないため、継承によるサポートやジンテーゼの編成を考慮する必要がある。
ジンテーゼは火、氷、雷属性の単体、全体攻撃に加え、魔法反射を消すマカラブレイクが特定のボスに有効。
アクション効果は敵を気絶か倒すことで味方全員のMPを微量回復する。アクション時の攻撃も先述した通り範囲攻撃のため当てやすい。
上位はジンテーゼの威力を上げMP回復手段を得たウィザード、魔法の威力を上げジンテーゼのMP消費を軽減するエレメンタルマスター、光と闇属性を覚え6属性を弱点化するウォーロック。
ダンジョン探索ではアクション効果のMP回復が非常に頼もしく、無限沸きする雑魚を利用して何度でもMPを回復する永久機関が構築され、体験版では主人公のアーキタイプとして猛威を振るった。
中盤以降は料理やスキルによるMP回復といった選択肢も増えていき、アクション効果は依然として有用だが、攻略日数の余裕もありマジシャン系列に依存せずともクリアできる作りにはなっている。
序盤から自身がカバーできる属性が広い一方、弱点がないボスには決定打不足になりがちで、弱点付与のマスクドダンサーやジェネラルとの組合せが有効。

  • ファイター
戦士の英雄像。武器は大剣。
斬属性の物理攻撃に長け、序盤からダメージ上昇のブースターや全体攻撃を習得する。
ジンテーゼは敵を倒すことでプレスアイコンを増加。
アクション効果は攻撃中に先制攻撃を受けないが、攻撃の出が遅いのが難点。
上位は通常攻撃のダメージを上げるソードマスター、ダメージ半減を中心とした自己強化スキルと雷属性の全体攻撃を覚えたサムライ。
斬属性以外はほぼ覚えない代わりに単体、全体攻撃共に強力で弱点でなくともプレスアイコン増加も期待でき、耐性がない相手には物理アタッカーとして活躍できる。
アクセサリーでチャージを習得できると一気にダメージが伸び、ガンナーといった斬属性の弱点を付与するアーキタイプと組み合わせてジンテーゼを放つと凄まじいダメージを叩き出せる。
ストロール専用アーキタイプはロイヤルファイター。
解禁時期に入手する武器の効果と斬ハイブースターによりジンテーゼの威力が更に極まり、スキルで全体8回攻撃の八艘飛びを覚える。

  • ナイト
騎士の英雄像。武器は槍。
味方を守護するスキルに長け、自身のヘイトを高めて攻撃を誘導する。
ジンテーゼは各種弱点化やバリアを展開し、序盤は貴重な防御デバフがかかる突属性のジャンプスラストが強力。
若干MPが嵩むものの弱点付与攻撃を最も早く覚え、アーキタイプが進化する毎に使える属性が増えるため、終始単体の敵に対して高い火力を期待できる。
アクション効果は敵からの先制攻撃のダメージを抑え、攻撃を一定確率で反射する。
上位は雷属性を弱点付与するマジックナイト、光属性の弱点付与や物理を確率で反射するパラディン、闇属性の全体攻撃や魔法を反射するダークナイト。
ヒュルケンベルグ専用アーキタイプはロイヤルナイト。
パラディンとダークナイトの特性を併せ持ち、騎士の名乗りを使用するとプレスアイコンが次のターンに回復し、万能以外の確率反射や全体への攻撃無効化により生存率が高い。
反射やバリアで敵のプレスアイコンを減らし、行動回数を潰しやすい。
一方で突、雷、光、闇の弱点付与攻撃のジンテーゼを失ってしまい、一概に上位互換とは言えない。
ダークナイトは闇属性の弱点付与攻撃で王子殿下プリンスとの相性も良く、他をサポート役にしてアタッカー運用も強力。

  • ヒーラー
施療師の英雄像。武器はメイス。
光属性と回復に秀でた魔法を習得し、こと回復において他の追随を許さない。
唯一状態異常を全て治すスキルを覚えるため、アイテムや無効化の対策ができていない場合は必須。
ジンテーゼは各種単体魔法の範囲を全体に広げ、状態異常攻撃を無効化する。
アクション効果は敵を仲間の援護攻撃で気絶か倒すことでHPを微量回復する。
ジンテーゼでヒーラーを使わない場合は他のアーキタイプに回復技を継承し、回復役に徹して強力なジンテーゼ用のサポート枠として運用するのも便利。
序盤から全体回復のメディを習得するため、ヒーラーを使用しない場合継承は必須。
控えメンバーにメディやパトラを習得させるとダンジョン攻略中のMP節約にも繋がる。

  • モンク
格闘家の英雄像。武器は拳甲。
HPを消費する壊属性の物理攻撃に長け、単体攻撃の代わりに敵のHP比率が高いほどダメージが増加。
ジンテーゼは壊属性の全体攻撃と光属性の単体攻撃でシンプル。
アクション効果は敵を気絶させやすい。
上位はアクションでの気絶時にクリティカル率を上げるカンフーマスター、雷属性を覚え壊属性を弱点化するケンセイ。
HPを使用するためMPに余裕のない序盤から比較的全体攻撃のジンテーゼを連発しやすいが、2人分のHP消費はバカにならないため敵にターンが回ると全体攻撃で一掃されてしまうリスクも。

  • ガンナー
砲兵の英雄像。武器は弩。
後列から突属性の物理攻撃を放っても減衰せず、様々な状態異常を持った銃撃を放つ。
「後列にいる時のみ」という条件付きで複数回ヒットの全体攻撃を習得する。
ジンテーゼは斬突壊を弱点化するクレイジーバレットがボス雑魚敵問わずに強力。
アクション効果は敵を気絶か倒すことでHPを微量回復する。アクション時の攻撃は敵との距離により射撃か打撃が出る。
打撃は出が遅いので離れて射撃することを心掛ける必要がある。
上位は突属性の全体攻撃を覚えるスナイパー、火、氷、雷属性の全体攻撃を持つドラグナー。
クレイジーバレットは突属性を無効、反射する敵以外には序盤から使える弱点付与攻撃として心強く、物理のジンテーゼを撃てばプレスアイコンが減らないため、ガンナーを複数編成してクレイジーバレットを連打し、ファイターなどで追撃すれば弱点で高いダメージを叩き出せる。

  • コマンダー
軍師の英雄像。武器は軍配。
マハラクカジャといった全体補助スキルを中心に、炎属性の魔法を習得する。
味方全員の隊列を変更した上で2段階上昇のバフを付与し、反射スキルの無効化や全体攻撃など幅広い。
高難度は敵の攻撃が痛く、マハラクカジャや庇護の陣で防御を上げると回復に余裕が生まれ、格上とも戦いやすくなる。
ジンテーゼは炎、万能属性の全体攻撃、回復等無駄にならない構成。
アクションでは援護攻撃で気絶させやすい。
上位は氷属性を弱点化するジェネラル、風属性を覚え攻防速全てを最大まで強化するウォーロ―ド。
同じ隊列の味方を強化するフロント、バックブースターは継承にも向き、終盤に入手する武器の効果により開幕から各種全体バフを発動できる。

  • シーフ
盗賊の英雄像。武器は小刀。
唯一敵からアイテムを盗み取り、斬と闇属性を中心としたスキルを習得する。
HPやMPの吸収、回避の上昇や物理を無効化するスキルで継戦能力は高い。
ジンテーゼはシーフのみマハムド系を覚え、アサシン以降は斬と闇属性の単体攻撃が中心。
アクション効果は敵を気絶か倒すことでアイテムを確率で入手する。
上位はシーフを強化したアサシン、斬属性の全体攻撃にジンテーゼで炎と氷属性をカバーするニンジャ。
ハイザメ専用のアーキタイプはロイヤルシーフ。
自身の攻撃回避時に敵のターンを強制終了する。
ボスにはレアアイテムが設定されていることも多く、パーティに盗むを継承しておくと強力な武器防具を揃えやすい。
中盤以降は主人公専用のアクション効果でMP回復アイテムの稼ぎに利用できる。

  • ディーラー
商人の英雄像。武器は算盤。
MPの代わりにお金を消費するクリティカル高めの万能攻撃を習得する。
戦闘面以外ではお金を奪い取るスキルやドロップ率を上げるスキルも覚える。
ジンテーゼは敵の強化リセットや命中率が低い代わりに確定クリティカルを出す万能攻撃。
上位は消費アイテムの効果やレアドロップ率を上げるタイクーン。
クリティカル率を2倍に上げる会心の商いや万能ブースターなど継承向きのスキルが多い。
弱点が多くスキルに全体攻撃が無いことを除けば万能属性で誰に対しても立ち回れる。

  • フェイカー
道化の英雄像。武器は短剣。
敵に対するデバフに長け、癖の強いスキルで状態異常にも強いが弱点も多い。
ジンテーゼは全体デバフやMP消費がない貴重な万能全体攻撃。
アクション効果は敵からの攻撃を一定確率で回避する。
アクション攻撃はガンナー同様、敵との距離で射撃か、打撃が出る。
上位はMPの譲渡やランダムダメージを覚えたトリックスター。
道化のイタズラは終盤のスキルと比べてもMP消費が多いため乱発はできないが、弱点を突かずともプレスアイコンを全て失うか増やす効果でジンテーゼの追加発動すら狙え、出し惜しみする必要ないボス戦では強力。

  • マスクドダンサー
仮面舞踏師の英雄像。武器は扇子。
仮面を付け替えることでアーキタイプのスキルや耐性・弱点を得る変幻自在の演者。
火属性全体攻撃と単体回復を標準で覚え、加えて仮面によるスキルと継承が加わり、単体で使える属性の範囲はトップクラス。
仮面でスキルを得るため他のアーキタイプを育てる手間も省けるが、有用なアクセサリー枠を取られてしまう無視できない欠点がある。
アクション効果は敵を倒すか気絶させるとHPとMPを少量回復させるが、モーションの癖が強く敵の反撃を受けやすい。
ジンテーゼは敵全体に即死効果や耐性を無視して一度だけ組み合わせに応じた弱点を付与する。
上位はスキルによる他属性の弱点付与や、ジンテーゼによる味方全体へのチャージ効果を得たペルソナマスター。
ジュナ専用アーキタイプはロイヤルマスクドダンサー。
6属性の弱点付与を網羅しているが、ロイヤル専用の仮面は癖の強い組み合わせが多い。
弱点付与ではダメージを与えられないが使える属性が多く、仮面は雑魚戦用と割り切って、全体にチャージ効果をふりまくマスカレイドチャージを軸とした完全なサポート役としての運用も有用。

  • サマナー
召喚士の英雄像。
依り代を入手することで召喚先を増やし様々なスキルを使用できる。
火と斬属性の単体攻撃、風属性の攻撃ダウン付き全体攻撃でカバーできる範囲は広い。
ジンテーゼは良くも悪くもスキルのダメージアップ版と雷属性だけなため使い勝手は同様。
上位は異界からジャックフロストといった悪魔を使役するデビルサマナー。
サマナーとデビルサマナーでは使えるスキルとジンテーゼが異なり、属性の範囲が純粋な上位互換ではなく使い分けできる珍しいタイプ。
ランクアップしてもスキルは増えず、依り代のスキルは継承できないためスキル目的の育成は非推奨。
ユーファ専用アーキタイプはロイヤルサマナー。
サマナーとデビルサマナー両方の召喚術を使い、風、斬、突属性以外の全ての属性を網羅し、万能属性と全体回復蘇生まで備えている汎用型。
ロイヤルサマナーの解禁条件にはソウルハッカーの育成も含まれているため、継承で風と斬も問題なくカバーできる。
代わりに一部のMP消費が全アーキタイプ中トップクラスで重く、ボス戦でも長期戦にもつれ込んだ場合油断していると底を尽く。

  • ベルセルク
狂戦士の英雄像。武器は斧。
壊属性を中心とした物理攻撃を習得し、チャージによる破壊力はアーキタイプでもトップクラス。
ジンテーゼは耐性を無視した斬、突属性により単体で物理全てをカバー。
バフ反射チャージ解除のデッドリーイレイサーは自己強化タイプのボスに有効。
アクション効果は先制攻撃を受けず、敵を気絶か撃破するとHPを回復する。ただしファイター同様、攻撃の出が遅い。
上位は風、雷、万能属性を覚え前例で攻撃力を増すデストロイヤー。
バジリオ専用アーキタイプはロイヤルベルセルク。
ハイブースターと壊弱点付与攻撃により2手目から安定して高威力を叩き出し、クリティカルが入るとプレスアイコンが減らない。
物理タイプではダメージが突出しているが、物語の展開上ベルセルクの解禁は下位タイプの中で最も遅いため、使える期間自体が短い。

  • プリンス
君主の英雄像。最終盤に解放される主人公専用のアーキタイプ。
コンセプトとしては汎用的なシーカーが更に強化され、各種全体属性魔法にニンゲン特攻の万能物理攻撃を持つ。
アクション効果は援護攻撃の発動確率上昇に加え、援護攻撃でHPとMPが回復する。
全属性耐性を保ち、スキルとジンテーゼで多くの属性をカバーし、最終盤に入手できるだけあって性能は文句なしに最強クラス。
闇属性の弱点付与攻撃で2手目から弱点を突き続けられる上に、極めつけは戦闘中一回だけプレスアイコンを4つ増やす英雄の叫びを覚える。
最大の特徴は全てのジンテーゼのサポートとして代用でき、使いたいジンテーゼに合わせて編成を歪める必要がなくなった(プリンスのジンテーゼは他のアーキタイプを必要とする)。
終末王魔法・アーマゲドノは9999の固定ダメージを与えるが、ロイヤル3体が必要な上に消費MPも99と重い。
今作は前準備こそいるが他のジンテーゼで数万ダメージを割と簡単に叩き出せるため、プレスアイコンを4つも消費して9999ダメージ固定のアーマゲドノは意外と微妙。
ジンテーゼのサポートに加えて英雄の叫びでMP消費が嵩張り、軽減や回復手段を用意しないとMPがあっという間に尽きやすい。





あらすじ

舞台は多数の種族が共存するユークロニア連合王国。
この国は未だに共存共栄とは名ばかりの、権力争い及び人種や身分の差別による衝突が常態化した、不安定な情勢の最中にあった。
少数種族であるエルダ族出身の主人公は、人々に分け隔てなく接するユークロニアの王子と交流を深め、無二の親友となった。
しかし王子は襲撃者の魔の手に陥り、現在は荊の呪いを受けて深い眠りについている。

王国暦785年、ユークロニア連合王国では王家の力が弱体化し、国を牛耳る宗教・惺教と大教主であるフォーデンが実質的に支配。
一方で巨大な正体不明の怪物・ニンゲンが国中に蔓延り人々の不安感情が増大する中、王国軍最強の魔道士・ルイがニンゲン相手に戦果を挙げることで、民衆のカリスマとして名を上げていた。
しかしルイはかつて王子に呪いをかけた襲撃者であり、その父であるユークロニアの王・ユトロダイウス5世もその凶刃にかかり命を落とす。

王子を救う特命を帯びて妖精のガリカを連れて志願兵として王都に潜り込んだ主人公は、派遣先の砦を襲ったニンゲンと戦う中で謎の声に導かれ、英雄像の力「アーキタイプ」に目覚める。
ニンゲンを辛くも退け、やっとの思いで接触した同志グライアスとガリカの会話から、王子を救うには呪いの主の命を絶つしかないことを知らされると、砦で行動を共にしたストロールを仲間に加え、ユトロダイウス5世の葬式の日を決行日としたルイ暗殺計画を立てるも、決行日当日、突如王宮が上空に浮上。
浮上した王宮の底部に浮かび上がった、亡くなった前王の顔を模る「天の巨岩」から、期限までに民衆に最も支持された者を次王に選ぶという王の魔法「選挙魔法」の発動を告げられた。
同時にフォーデンやルイを始めとした有力候補は魔法によって力による制圧から庇護されることとなり、暗殺計画は失敗に終わってしまう。

前代未聞の状況に国中が揺れるが、惺教の大教主フォーデンはこの事態を利用して、数々の困難を乗り越えた末に王となる者を見定めるものとする「王権競技会」の開催を告げた。
多くの候補がこれに名乗りを上げる中、主人公達も打倒ルイの宿願を果たすために競技会への参加を決める。



登場人物

主要人物

  • 主人公/旅の少年/ウィル
CV:花江夏樹
本作の主人公。
少数種族であるエルダ族出身の少年。年齢は18歳。ぱっと見の印象はペルソナ3の主人公
幼少期にユークロニアの王子と親睦を深め、2人で読み耽った幻想小説を肌身離さず持ち歩いている。
呪われた王子を解放するためガリカを連れて旅に出発し、謎の声に導かれアーキタイプに覚醒。
呪いの解除と王位継承を目的に王権競技会へ出馬し、「困っている者には、手を差し伸べる」を公約に掲げ、旅の途中で計らずも様々な種族を仲間に加えていく。
他者の生き様に触れることでアーキタイプの覚醒を促し、その力を扱う事ができる特異な資質を持ち、彼の元に集まった仲間からは名前の他に「隊長」とも呼ばれている。
当初は物乞いに考え無しに金を渡そうとしたりと世間知らずな面が目立ち、更に差別階級にある無名のエルダ族として順位は散々なものだったが、各地で人々と交流し名を上げることで徐々に見識と支持者を増やし、ルイやフォーデンも無視できない存在に成長していく。
アトラス作品の特定の名前がない主人公としては珍しく、フルボイスの場面では要所と全ての選択肢にボイスが入るため台詞量は多い。
パラメーターは均等に伸びステ振りが可能。

なお、声を担当した花江夏樹氏はYouTubeにて当作品の実況プレイを配信している。おかげで主人公が倍やかましい

  • ガリカ
CV:諸星すみれ
主人公の相棒を務める妖精。ボンドは魔術師(マジシャン)
長年主人公とは同じ時間を過ごし、組織の特命を受けてサポート役として旅に同行。
主人公に代わって解説や反応を担当し、旅の導き手兼運命共同体として支えている。過去作でのピクシーやモルガナに対応するポジション。
王都に潜入している同志にルイ暗殺を伝える任務を担い、小さい体を活かした潜入や調査、魔法の知識やマグラの感知に優れ、戦闘向きではないものの簡易的な魔法を扱う。
中でも音楽の魔法が得意で、劇中の曲は主人公をリラックスさせるために状況に応じたものを自動で流している。
また、主人公以外は知覚できないアカデメイアにも唯一同行できる。
自由時間では依頼や支援者のボンド進行など、攻略に必要な情報や現在の状態を一括で管理。
戦闘では仲間のように前線で戦うことはできないが、豊富な知識を活かしてナビゲーションを担当し、特定のボス戦では協力して戦況を有利にしてくれる他、ランクアップによりランダムでプレスアイコンを増加する。
ダンジョンでは妖精眼により敵の格や隠れた抜け穴を探知できる。

  • レオン・ストロール・ダ・ハリエイタス
CV:小野賢章
田舎貴族出身のクレマール族の青年。ボンドは戦士(ファイター)
弱きを助け強きを挫く気高い精神に溢れ、エルダ族の主人公を差別する事もない好青年。発売前の通称は番長
社交的で場を切り抜ける弁論術はパーティ随一だが、ニンゲンに対する憎悪を秘めている。
ニンゲンによって生まれ育ったハリア村を滅ぼされ王都に逃げ延びた過去をもち、自らの未熟を悔い軍に入隊するため募兵舎を訪れた。
貧乏貴族と軽蔑していた両親が村民を守るため自ら戦った姿から貴族の矜持を受け継ぎ、計略により故郷の危機に軍を動員しなかったルイを宿敵と看做し特命に協力。
かつてハリア村で暮らしていた民と王都で再会し、故郷を追われ苦しい生活を続けている事を知る。
パラメーターは力が高く他は均等に伸び、ランクアップでニンゲンへのクリティカル率が増す。

声担当の小野賢章氏は上記の花江氏のYouTube配信にてヤジゲスト参戦している。

  • アイゼリン・バルツェッリ・マイアル・ヒュルケンベルグ
CV:早見沙織
王子の近衛兵を務めていたルサント族の女性騎士。ボンドは騎士(ナイト)
騎士として一度忠義を誓った主君への忠誠心は厚く、襲撃事件に居合わせ犯人に一太刀浴びせながらも止められなかった事を悔い、唯一の捜索隊として各地を転々としながら事件の手掛かりを探っていた。
ユトロダイウス5世の悲報を聞いて王都に舞い戻り、葬儀の場で処刑されてしまったグライアスを目撃し、主人公たちと出会ったことで王子の生存と呪いを知り同行する。
旅の中では若く未熟な主人公とストロールを鍛えるべく、体力づくりや軍略指南といった訓練に精を出している。
長年過酷な環境で放浪生活を続け、どんな物でも美味しく完食する癖が身に付いてしまった悪食。食事の際の口癖は「うまし!」。ファンからの評価をまとめると「見た目はサホリ、声はタオ、印象は真で中身は真田先輩」
容姿端麗な姿と対照的な部分が多い残念美人だが、出身はモンタリオ公国の名門貴族。
「PROJECT Re FANTASY」に描かれていた赤髪のエルフが紆余曲折を経てヒュルケンベルグとして形を成し、初報の姿は近衛兵時代の容姿に反映されている。
パラメーターは耐が高く他は均等に伸び、ランクアップで主人公への攻撃をその身で庇うようになる。

  • ニューラス・コラックス
CV:井上和彦
鎧戦車の研究を生き甲斐とするイシュキア族の男性。ボンドは砲兵(ガンナー)
有名人にも興味を示さず鎧戦車に目がない変態的技術者。
出身は貴族の子息だが親戚内では変人として扱われ、悩みがないムードメーカー気質。
鎧戦車の技術者としての腕は確かで、操縦手を担う他にも手先が器用で絵が上手い。
鎧戦車の宮廷技師としてユトロダイウス5世に取り立てられ、王子亡き後は専用の鎧戦車を秘密裏に仕上げていたところヒュルケンベルグに協力することになる。
長年鎧戦車を魔力で浮かすのではなく翼により飛ばすことをライフワークとしている。
ランクアップで鎧戦車での戦闘開始時に敵にダメージを与えるようになる。
危険な魔物はともかく、候補者であっても容赦なく爆撃をかます。


  • ハイザメ・ノクトゥール
CV:大塚明夫
和と義を重んじ、聴覚に優れるユージフ族の男性。ボンドは盗賊(シーフ)
若い頃は優柔不断な同族の姿を嘆き、主流派となるべく腕を磨いて騎士団入りを果たした腕利き。
汚れ仕事を主な任務とする特務騎士団で国に尽くすも、上層部の命令に従いきれず追放されている。
子供の成長を喜ぶ家族思いの父親だったが、パリパス族の暴動に巻き込まれて最愛の息子を亡くし、自らを戒めるため落ち騎士に身を堕とした。
マルティラ周辺に生息する大砂蟲の巣を寝床とし、陰謀に巻き込まれ誘拐犯のハイザメとして募兵舎に討伐依頼が出されていた。
生まれで命が損なわれない世界を目指し、自らの疑いを晴らした主人公たちと行動を共にする。
なお、大砂蟲の巣で寝起きしながらも虫が大の苦手。
パラメーターは速と運が突出して高く、ランクアップで敵気絶時の先行攻撃ダメージを上げる。

  • ジュナ/ジュアニ・シグナス
CV:南條愛乃
長い髪のニディア族の女性。ボンドは仮面舞踏師(マスクドダンサー)
ユークロニア連合王国を代表する歌姫。
歌に人生をかける絶対の自信と美声を持ち、その歌声のみで地位を築いた努力家。
マグナス兄弟も手を焼く恐るべき度胸と行動力の持ち主で、「1秒だって他人に人生を任せたりしない」が持論。
「奇跡の聖女」と呼ばれるレラは血の繋がっていない姉にあたり、自身は戦争で故郷を焼かれた末に苦労を重ね、養子としてモンタリオ公国の名門シグナス家に貰われている。
レラと同様に魔法学院の出身で、魔法の知識や惺教の教えと反する事柄にも造詣が深い。
ニディア族の特性として何かを演じる事に長け、事前にアーキタイプの存在を知っていた事もあり、主人公の戦いを数度見ただけで自ら再現してしまう程。
ルイの側近の1人と目されているが、主人公たちが魔道器を使わずに魔法を扱う姿に興味を示し、ルイに取り入ろうとする彼らをグローデルに代わる鎧戦車の足として連れ歩く。
人知れずルイの私室に出入りしているが、その行動は謎に包まれている。
パラメーターは魔が突出して高く、ランクアップで戦闘終了時パーティのMPが少量回復する。

  • ユーファ/ユーファジア・エトレイカ
CV:福圓美里
額に三の目を持つムツタリ族の巫女。ボンドは召喚士(サマナー)
島から外出したことがない生粋の箱入り娘で、世間知らずに加えて他人の悪意に疎く、ジュナが思わず守ってあげたくなるほど純粋。
ビルガ島に祀られている龍神エトを信仰し、自らを生贄に差し出す事に疑問を呈さないほど信仰心が強い。
先祖代々首長の家系で兄のエディンはビルガ島の長を務め、ユーファは直系の中では100年ぶりに選ばれた巫女で民衆からは特別視されている。
ムツタリ族特有の三の目によるマグラの視認能力は同族と比べてもずば抜けて強く、巫女の立場から竜宮神殿に出入りし、惺教が隠蔽している壁画の内容を知っている。
信仰に敬虔な一方で龍神への生贄として死ぬために生き、巫女として祈ること以外を諦めてしまっていたが、主人公たちと出会ったことで自ら島民を守るために立ち上がった。
パラメーターは魔と速がやや高く、ランクアップでパーティが不安を受けにくくなる。

  • バジリオ・マグナス
CV:細谷佳正
ルイに仕えるパリパス族の青年。ボンドは狂戦士(ベルセルク)
私兵団の幹部として兄のフィデリオと共にルイが頭角を現す前から尽力し、「マグナス兄弟」と恐れられる側近。
非常に兄思いでフィデリオを軽んじる者には容赦せず、盲目的と言えるほど信頼を置いている。
本人曰く頭は良くないが直感に優れる上に戦闘力は私兵団でも随一とされ、フィデリオとのコンビネーションにおいて特に真価を発揮し、ニンゲン相手であってもアーキタイプ無しで善戦できるほど。
生い立ちは悲惨そのもので、生まれで虐げられる世界を変革するためルイの目的を叶えるべく仕えるが、料理が得意で身内が集まる飲食店を営むというささやかな夢を持っている。
主人公たちの行動を目の当たりにする内に自分たちの生き方に疑問を抱くようになり、ある出来事を経てルイの元を離れて同じ道を歩む事になる。
パラメーターは力と耐が突出して高く、ランクアップで獣とニンゲンからの攻撃を避けやすい。

  • グライアス・アルセス
CV:稲田徹
ユークロニア王家に仕える眼帯を着けたローグ族の老兵。
戦士としての力量や魔法適正も高く、修行中にアーキタイプの習得を試みた事もあった凄腕。
ユトロダイウス5世に王子の剣術指南役として取り立てられ、王子襲撃事件にも居合わせている。
当時近衛兵を務めていたヒュルケンベルグには「アルセス」と呼ばれ、本名は「アルヴィド・アルセス」。
呪いを受けた王子を連れて秘密裏に逃げ延び、現在はガリカが探していた王都に潜入している組織の工作員として活動。
特命により主人公やストロールを連れてルイの暗殺を企て、王の葬儀に合わせて自ら襲撃を試みるが…。
王都で蜜蜂のささやき亭を営むファビアンヌとは内縁関係にあり、組織の隠れ家であると同時に娘のマリアを預けている。



支援者

  • モア
CV:子安武人*4
謎の空間・アカデメイアに囚われたクレマール族の青年。ボンドは探求者(シーカー)
アーキタイプの研究に心血を注ぎ、主人公が得たアーキタイプ全般の管理を担当。
主人公の愛読書である幻想小説の作者で、アカデメイアの中で猫のプラトーと共に暮らしている。
ユトロダイウス5世にアーキタイプの研究・知識を危険視され、何処にあるかも分からないアカデメイアに幽閉された上に記憶を奪われた。
魔法で繋がった主人公に語りかけ、アーキタイプを獲得し育成する事で失った記憶を取り戻していく。
町では霊体の姿で登場し、幻想小説を開く事でアカデメイアへアクセスし、ダンジョンでは首輪に魔道器が仕込まれたプラトーが代わりを務める。
アトラスYouTubeチャンネルの本作関連の動画では関連用語を解説するメタファーデイリージャーナルを担当。

  • マリア・アルセス
CV:石川由依
グライアスの娘である混血種の少女。ボンドは施療師(ヒーラー)
心優しく慈愛に溢れ、ささやき亭の看板娘として店を手伝っている。
ローグ族とイシュキア族のハーフという異族混血のため友達が居らず、主人公の冒険譚を心待ちにしている。
父親を亡くした悲しみに暮れて心を閉ざしてしまうが、主人公たちの尽力で立ち直り、王への道を応援する最初の支持者となった。
王都から出たことがないため外の世界を知らず、旅の途中でニューラスが描いた絵を渡す事で様々な感想を聞く事ができる。
ランクアップで経験値の増加や料理を時間消費無しで作れるようになる。

  • ファビアンヌ・ウルぺ
CV:森なな子
王都で酒宿の蜜蜂のささやき亭を切り盛りする姉御肌のパリパス族。
ささやき亭は治安の悪い日陰通りに面しているが、料理は絶品で常連客からの評判が良い繁盛店。
グライアスを「あの人」と呼んで内縁関係にあり、組織の協力者として潜伏場所を提供。
マリアの保護者で実の子同然に可愛がっている。

  • ベルギッタ・ライケン
CV:日笠陽子
ライケン魔道商会を率いるローグ族の女性。ボンドは商人(ディーラー)
グライアスの知人である主人公の素質を見抜き、依頼を完遂した実力を気に入って魔道器の販売や私的な頼み事を申し付ける。
幼少期の極貧生活を生き抜いて成り上がった苦労人で、惺教府に取り入り魔道器の商いで成功した過去を持つ。
自身に懐いた犬を可愛がっているが、周囲には秘密にしている。
ランクアップで魔道器屋での買い物が解禁され、割引や商品の充実といった特典が得られる。
また日を焚いだ際に支援金を送ってくれるようになる。

  • キャゼリナ・グラン
CV:ファイルーズあい
賞金稼ぎを生業とするパリパス族の女性。ボンドは格闘家(モンク)
賞金稼ぎとしてはトップクラスの腕利きで仲間思い。
親友が大聖堂の立て籠りに巻き込まれ、主人公たちの尽力虚しく亡くなった事を知り、特に虐げられる立場にあるパリパス族を救うため王権競技会に出馬。
悪どい金持ちを賞金首にする事を掲げ、富の再分配を目的としている。
主人公とは王権競技会のライバルでありながらも、同じ世界を変える心意気を認めている。
ランクアップで討伐依頼の賞金額の増加や雑貨屋での購入金額への割引、ダンジョン内にある採集ポイントと宝箱の位置がわかるようになる。
更にアルタベリー周辺のダンジョンなら冒険に同行し、戦闘開始時に強力な攻撃をしてくれるようになる。しかもこの攻撃はボスに対しても発動するので攻略がかなり楽になる。

  • エルファス・バードン
CV:浜田賢二
マルティラのルサント族の警備隊長。ボンドは軍師(コマンダー)
マルティラを治めるジョアンナに心酔し、不器用ながら実直な姿で民衆からの評価は高い。
ジョアンナからも右腕として信頼を置かれ、事実上町のNo.2として認知されている。
子供好きで慕われようと努力しているが、体格の大きさで怖がられる事もしばしば。
町に甚大な被害を出しているハイザメの討伐依頼を出し、引き受けた主人公たちをマルティラに案内する。
ランクアップで交代時の消費プレスアイコンの半減や逃走成功率を最終的に確定にまで上げることが出来るようになる。
更に時折ランダムでアイテムを送ってくれるようになる。

  • アロンゾ・クロタロス
CV:田丸篤志
飄々としたニディア族の青年。ボンドは道化(フェイカー)
社交的で口が上手く、「ククルス」という名で活動している詐欺師。
地方領主といった悪党を相手にクロサギ行為で金を集め、故郷と母親を救うため金を貯め込んでいる。
義母であるパリパス族の母親には滅法弱く、ボンド構築前から王都に上京した母親と話し込んでいる姿が描かれている。
ランクアップで魔法道具屋の商品が追加され、中でもジンテーゼのプレス消費を抑える合理家の手引書は立ち回りが激変するほど強力。



ユークロニア王家

  • ユークロニアの王子
CV:???
主人公の親友であるユークロニア王国の王子。
主人公の所持している幻想小説は元は彼の持ち物で、本に描かれている種族間の争いがない平和な世界を夢見ており、その思想は主人公に強い影響を与えた。
ユトロダイウス5世の実子で王笏を扱えるとされるほど魔法適性が高く、主人公が町の移動に使う太刀乗りは剣の稽古に飽きた王子が使っていた技。
12年前に襲撃者から荊の呪いを受け、公的には死亡として王位継承権を剥奪、秘密裏に郷に匿われ眠り続けている。

  • ユトロダイウス5世
CV:銀河万丈
ユークロニア連合王国を治める国王。
物語開始と同時にルイに殺害されてしまうが、代々王家に伝わる魔法を予め自身に施し、英雄の日までに民衆から最も支持された者が王となる選挙魔法を発動する。
即位当時は種族の融和を目指し理想に邁進する高潔な人物であったとされ、魔法研究者として魔法学院の設立に尽力し、グライアスやニューラスといった世間的には変わり者とされる人物も取り立てていた。
しかし理想を実現することは叶わず、妻と子供を喪って憔悴してしまい、惺教の暴走を止める事もなかった。


ルイ一派

  • ルイ・グイアベルン
CV:中村悠一
力強い発言と行動力により高い支持率を誇るクレマール族の青年将校。
ニンゲンを単独で討伐する優れた魔道士でもあり、王家や惺教以外の支持者におけるカリスマ。
下流貴族の養子として15年ほど前に入隊してすぐに頭角を表し、知略計略にも長ける人身掌握術の達人。
種族を問わずに優秀な者を取り立てる実力主義者で、彼の元には人種の壁に囚われず思想に賛同した者が集っている。
その弱肉強食の思想は自らを支持する者の守護を誓うが、楯突く者は皆殺しにすると宣言している。
かつて王子に呪いをかけた襲撃者とされ、術者であるルイの討伐こそが主人公たちの目的。
しかし世界で唯一の飛行型鎧戦車であるカラドリウスを保有し、近づく事すら容易ではない。
軍の内部でも証拠は挙げられなかったものの王子を襲った犯人と見做されて長らく地方に左遷、王都への帰還後に床に臥せったユトロダイウス5世を自ら暗殺。
選挙魔法ではフォーデンに次ぐ支持率を獲得しているが王権競技会に興味を示さず、各地を回ってニンゲン狩りを続けている。
禁書扱いで世間で出回っていない主人公と王子の愛読書である幻想小説を所持している。

アトラスの『ルイ』といえば角の付いた金髪の美丈夫という見た目も相まって"あのキャラクター"を思い出すが…?

  • フィデリオ・マグナス
CV:緒方恵美
ルイが率いる私兵団の幹部。
背中を預けるバジリオと対照的に小柄だがフィデリオが兄。
バジリオとルイ以外は信用を置かず、パリパス族には珍しく物事を冷静に分析し、生まれで人生が決まる環境を変えるべく、ルイの実力主義に賛同し懐刀として仕えている。
ジュナの護衛役として何かと振り回されながらも、歌声を気に入っている。
独断行動を取ったジュナの監視という名目で主人公たちと行動を共にし、バジリオと同じく青臭いながらも真っ直ぐな彼らの影響を受けていく。

  • イディアス・グローデル
CV:村田太志
番犬のヘクトーを連れているルサント族の青年。
野心家で「黒犬のグローデル」の異名を持ち、王権競技会に参加しなかったルイに代わり成り上がりを掲げて出馬。
王権競技会では鎧戦車でジュナの送迎役を務め、目的のためルイに取り入ろうとする主人公たちを怪しみ目を光らせている。
今やルイに仕える立場にあるが、入隊時期が同じで同期の関係でもある。
実はある非常に稀な才能を持っているが、本人はそれを活用する発想がなかったようだ。

  • セルジヤン・ゾルバ
CV:杉田智和
クレマール族の片方の角とムツタリ族の開かない三の目を持つ混血種。通称「死人使いの男」。
魔法を扱う者にとって一切の権威を剥奪される禁忌の死者を操る術を用い、王の葬儀で死人を操り大聖堂に立て籠った。
かつては王宮に仕えた実直な人物だったが、異種族として権力者に迫害され人生に絶望。
見向きもされなかった物体を動かす魔法を認めてくれたルイに心酔し、側近のフィデリオも認める優れた魔道士となった。

  • クリンゲル
王都の募兵舎で新兵を集めている兵士長。
生まれや種族に拘らず新兵をかき集めて砦に送っているが、その実態はルイの信奉者であり、国軍の評判を下げてルイの名を上げるため敢えて被害を出そうとニンゲンの出る場所に送り込んでいた。
ハリア村が焼かれた事件にも関与し、両親を亡くしたストロールの強い怒りを買う。



惺教府

  • エステヴァン・フォーデン
CV:宮本充
惺教の大教主を務めるローグ族の男性。
王家の衰退に合わせて惺教を連合国内に布教し、実質的な指導者として主に保守派から支持を集め、支持率自体はルイよりも高い。
王権競技会の題材に合わせて人々に害を成す怪物を討伐する一方、エルダ族の郷の焼き討ちや魔法学院の閉鎖にも関与し、惺教の品位を貶めた部下を民衆の前で粛清するといった残酷な面を併せ持つ。

  • オービス・ギド
CV:川原慶久
惺教府の武装組織・僧兵団を率いるルサント族の武人。
王権競技会では自らが王となる気はなく、フォーデンの王座を盤石とするため出馬。
少数種族のエルダ族を毛嫌いし、主人公にも厳しい言葉を投げかける。
王権競技会開始時はフォーデンとルイに次ぐ3位という高水準で、フォーデンの側近として次期教主にも名乗りを挙げているが、カリスマ性に欠けレラとは大差が開いている。

  • アルバス・バトリン
CV:三上哲
惺教府の公示人を務めるクレマール族の男性。
品格を重んじる惺教府にはあまり良く思われていないが、人を焚き付ける語り口調は王権競技会で遺憾無く発揮され民衆の評判は高い。
惺教の在り方に疑問を感じ、フォーデンやルイといった有力者が注目される中、番狂わせを続ける主人公に期待している。

  • レラ・メランコリフ・シグナス
CV:能登麻美子
惺教府の魔法治療師を務めるイシュキア族の女性。
魔法学院の天才児として王国一と噂される治療魔法を使い、弱冠12歳で秘密裏に王子の呪いを解くために派遣され、完治は叶わなかったものの命を繋ぐことに成功した才女。
王都で医者として誰にでも奉仕活動を行うため民衆には「聖女」と呼ばれ、ルイの配下であるフィデリオとバジリオからも過去の関わりから多大な尊敬を受けている。
周囲には大層な肩書きで呼ばれているが、本人の性格は親しみやすく天然気味。
しかしフォーデンやギドといった惺教府の幹部には民衆への人気獲得に影響力を利用されている。
妹のジュナがルイの元に身を寄せている事を心配し、何かと気にかけている。



王の候補者

  • ミロ・マウリツィオ
CV:柳田淳一
自らの美貌に絶対の自信を持つイシュキア族。
主に若い女性ファンからの支持を受け、美貌に基づいた階級制度の導入と「美しくない者は爵位を剥奪」を掲げている。

  • ラブレス・オーシェイ
CV:天崎滉平
酒場で生まれ育ったパリパス族。
享楽的で「酒代永久無料」を掲げ、政治に興味のない遊び人や酒場に入り浸る労働者から支持を受けている。

  • ルドルフ・クラウゼ
CV:マフィア梶田
力による支配を掲げるルサント族。
ルサント族の復権を掲げて軍事力による統一国家の樹立を目論み、王になった暁には種族毎に地区を分けて暮らす政策を打ち出している。

  • リナ・カイデン
CV:磯村知美
王座に興味は無く鎧戦車を売り込むユージフ族。
鎧戦車制作を担う実家のカイデン工房を宣伝するため出馬した異色の人物。
カイデン工房の鎧戦車は小型でありながら性能が高く、扱うパーツもニューラスといった技術者間で評判の良い優れ物。

  • ゴダート・グンネル
CV:藤沼建人
モンタリオ公国の再興に尽力したローグ族。
長寿のローグ族を代表して王権競技会に出馬し、高齢者に都合の良い政策を掲げているため若者受けは宜しくない。

  • ロジャー・ウォード
CV:石谷春貴
自由を愛するクレマール族。
種族にも宗教にも囚われない自由を掲げて王権競技会に出馬する。

  • ジン・ダルス
CV:利根健太郎
肥満体型のニディア族。
人気獲得のためその場限りで口当たりの良い公約を並べている。

  • ジュリアン・カスティリヨン
CV:高橋英則
動物愛護を謳うイシュキア族。
魔法学院に最年少で入学した神童だったが、動物愛護に目覚め民衆に害を成す怪物をも守ろうとする。
ブライハーヴェンでは自身が執筆した魔法的未来を布教している。

  • エディン
CV:新垣樽助
ビルガ島を治めるムツタリ族の島長。
迫害されている異教徒を代表し王権競技会に出馬する。
巫女である妹のユーファから慕われる良き兄だが、台詞の節々からは重度のシスコン具合が伺える。
竜宮神殿攻略後はユーファの手料理である全能黄金鍋を渡すと、ダンジョンの悪天候を晴れに変えてくれるようになる。



その他

  • 謎の声
CV:日髙のり子
時折主人公に語りかける声。本作のナレーションを担当。
ニンゲンに追い詰められ絶体絶命の主人公を「王になる定め」とし、アーキタイプの覚醒を促した。
ガリカには主人公を導く定めを与え、仲間や支援者と絆を紡ぐことを勧め旅を見守っている。

  • グルデア
CV:鈴木れい子
エルダ族が隠れて暮らす郷ことエルダの古仙郷を統治する古仙女。
惺教がひた隠しにしている世界の真実を知る生き字引。
呪いを受けた王子や護衛のグライアス、組織と呼ばれる少数の王子派を郷に受け入れ匿った。

  • ジョアンナ・カレンドラ
CV:田中理恵
マルティラを治めるローグ族の女性。
惺教の教えを広める司祭でもあるが、改宗を強いることをせず、あくまでも民のために尽くそうとするその姿は
理想的な統治者として住民は元より警備隊長のバードンからも厚い信頼を寄せられている。
ハイザメ討伐に訪れた主人公たちを受け入れ、討伐の暁には彼らの支持を表明している。



用語

  • 幻想小説
主人公と王子の愛読書である、モアが執筆した本。
描かれている世界には種族が一つで魔法や妖精も存在せず、ガラス張りの塔を魔法も無しに建造する高い建築技術、民主的な政策で人々は手を取り合って暮らしている。
その内容はまるでプレイヤーの暮らす世界とも酷似しているが、ユークロニアの住民にとっては荒唐無稽な創作の世界として受け止められている。
惺教が約10年前に禁書に指定し現存するものは数少ない。

  • 選挙魔法
ユトロダイウス5世が自らの死を引き金に発動した王の魔法。
全国民を対象に英雄の日までに最も多くの支持を集めた者が王座を継ぎ、連合王国を統べる王となる。
天には前王の顔が浮かび上がり、各地には上位候補者の顔岩がその大きさで現在の順位を示す。
上位20名の候補者は魔法の鎖によって暗殺といった暴力から身を守られ、お互いに名前を名乗り決闘の意思を表明した時に限り解除される。
王の魔法に必要な王笏は一時的に管理下に入り、特定の期日までは干渉を受けない。

  • 王権競技会
選挙魔法の発動により惺教府が主催する催し。連合王国の三大都市を巡って立候補者の王の資質を示す。
最初に海洋都市ブライハーヴェンでの「勇者品評会」で討伐した害獣の首の大きさを競い、
続いて各地に伝説として伝わる神器を山岳都市アルタベリーに奉納したのち、最後に王都グラン・トラドに帰還する。
危険な荒野や海を短期間で越える必要があるため、立候補者は鎧戦車の所有が必須条件。
王国全土を巻き込んだ王座を巡るお祭り騒ぎに多くの民衆が熱狂する一方で、
その実態は主催者であるフォーデンの王座を盤石とするための茶番ではないかという、冷ややかな声も挙がっている。

  • マグラ
魔力のもととされる粒子。
特に主人公たちが集めるものはMAGとも呼ばれる。
過去作における『生体マグネタイト』に相当。



種族

  • クレマール族
頭から生えた2本の角が特徴的な種族。
特に秀でた部分がなければ劣るところもなく、全種族で最も数が多いためユークロニア王家は元より連合国民の大多数がクレマール族にあたり、要職に付く事も多く社会的地位は最も高い主流派。
数の多さからクレマール族を中心に考えるものが多く、他種族を蔑ろにしがち。

  • ルサント族
高い身体能力と長く尖ったエルフ耳が特徴的な種族。
武人として身を立てる者が多く好戦的で力自慢。
騎士はクレマール族に次いで容姿の近いルサント族が多くを占め、主流派の種族として扱われている。

  • ローグ族
他種族よりも2倍近い長命が特徴的な種族。
質実剛健で年功序列の職業はローグ族が占めている。
他者から受けた恩讐を三代忘れないとも言われ、何かを引き継ぎ次世代に繋ぐ事に人生の価値を見出している。

  • イシュキア族
体の各所から生えている羽が特徴的な種族。
8種族の中で最も数が少ないが、博識で頭が良く知的な才能に恵まれている。
他種族から尊敬を受ける一方、無自覚にイシュキア族以外を見下してしまう者もいる。

  • ユージフ族
目が大きく動物のような姿が特徴的な種族。
夜行性でコウモリのような羽や鉤爪を持ち、人並外れて聴覚に優れている。
特異な姿から他種族から差別と偏見を受け、ユージフ族で集まった農村で暮らしている者も多い。
体が小さく身軽なため戦士として身を立てる者もいるが、騎士では能力は高かろうと表に出る事がない汚れ仕事専門の特務騎士団に配属されている。

  • ニディア族
宝石のように煌めいた両目が特徴的な種族。
本音を隠して偽りの自分を演じ、他者に取り入る能力に優れる。
元々は何の取り柄もない種族と呼ばれていたらしく、社交性の高さや偽りの姿を演じるのは生存競争を生き抜く処世術とされている。

  • ムツタリ族
マグラを視覚的に捉える三の目が特徴的な種族。
主にオセアナ公国とモンタリオ公国の間に挟まれたビルガ島で暮らしている。
土着信仰が強く被り物と民族衣装を着用し、龍神と対話できる巫女を崇拝。
龍神エトと御神体である龍神の槍を信仰対象とし、厄災が村を襲う度に巫女がその身を捧げて難を逃れてきた。
かつてはモンタリオ公国のアルタベリーとも交流を持っていたが、連合王国樹立後は惺教により絶たれている。

  • パリパス族
動物の耳と尻尾が特徴的な種族。
明るい気風の者が多く、享楽的で葬儀では祭り事のように盛大に弔うのが習わし。
身体能力がルサント族に次いで高く、戦士や賞金稼ぎとして身を立てる者も多い。
都市部における貧困度合いは他種族と比べても酷く、魔道器の実験といった危険な出稼ぎで食い繋ぐ者やホームレスに身を落とす者が後を絶たない。

  • エルダ族
8種族に含まれない第9の種族。
角や羽といった特徴的な部分を持たず、幻想小説に描かれた人と最も近い容姿をしている。
国軍によって数多くの集落が焼き討ちに遭い、今や生き残りはごく少数で惺教の情報工作により不幸の象徴として他種族から忌み嫌われ、場所によっては存在すら信じられていない。

  • 妖精
人の種族とは別の起源を持つ『魔法生物』*5
加齢で歳をとる事が無く、定まった寿命を持たない。
マグラの流れ等を感じ取る『妖精眼』や独自の魔法を使う事ができ、時には人の旅の伴に連れ立つこともある。
殆どの者の性格は自由奔放で純粋で無邪気だが、ガリカ等のごく一部の個体は高い知性や理性を獲得している者もいる。

  • ニンゲン
ユークロニア連合王国に現れる正体不明の怪物。名称は「ホモ・〇〇」。
人型や人体の部位をベースに大小様々なパーツを組み合わせた、如何とも形容しがたい容姿をしている。
数m〜数十mといった途轍もない巨体で暴れ回り、元々各地に転々と存在していたものの目撃情報自体極めて少なく、それほど大きな災いを為す事はなかったが、近年どこからか現れるようになり甚大な被害を及ぼしている。
メタファーの世界で「ニンゲン」という言葉は人ではなく主にこれらの怪物を指す。
このニンゲンのうち、走る歯のような姿をした『ホモ・テンタ』という種類がガリカと並び本作のマスコットとなっている模様。
奇想画家のヒエロニムス・ボスの絵画が原案。*6



僕らの世界(追記)は、彼らの理想郷(修正)だった

この項目が面白かったなら……\変われッ!!/

+ タグ編集
  • タグ:
  • メタファー:リファンタジオ
  • ゲーム
  • アトラス
  • ATLUS
  • SEGA
  • 35周年記念作
  • RPG
  • JRPG
  • ファンタジー
  • 選挙
  • 幻想
  • 橋野桂
  • 副島成記
  • 目黒将司
  • 日向悠二
  • 山下いくと
  • 幸田和磨
  • ヒエロニムス・ボス
  • Windows
  • PS4
  • PS5
  • Steam
  • スタジオ・ゼロ
  • 真なる幻想世界への回帰
  • PROJECT Re FANTASY
  • 所要時間30分以上の項目
  • Xbox Series X|S
最終更新:2025年04月19日 16:40

*1 また、本郷氏は公式YouTubeにて当作品の実況プレイを配信している。

*2 女神転生シリーズに登場する魔人だいそうじょうの代表的な技

*3 2週目以降で選べる最高難易度「KING OF KINGS」ではリトライ機能が使えない。

*4 キャストが初解禁された時点で子安氏の出演予定はなかったが、本作への出演が発表されていた古谷徹が過去の不祥事の報道を受けて降板した後に出演が決定。降板発表時点では役名は不明だったが、古谷氏がキャスティングされてたのはモア役ではないかという声は少なくない。更に降板時点で発売日も決定していたため、収録済みの音声を短期間で全て差し替えた事も窺える。

*5 生命維持に魔法が必要となる生物を指す

*6 主に快楽の園から引用されておりその物のデザインのモノが多い