クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記

登録日:2024/11/05 Tue 07:34:52
更新日:2025/03/20 Thu 11:10:10
所要時間:約 12 分で読めるゾ






小さな出会い、でっかい絆。









『クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』とは、2024年8月9日に公開された日本のアニメ映画。
映画『クレヨンしんちゃん』シリーズの第31作目の作品。上映時間は106分。

前作『超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~
次作『超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』(2025夏公開予定)

監督はアニメ版『デュエル・マスター』シリーズの佐々木忍、脚本はドラマ版『極主夫道』のモラル。佐々木は映画シリーズのアニメーター、モラルはTVシリーズの脚本として参加していたが、映画の監督、脚本を担当したのは本作が初となる。また、『機動新世紀ガンダムX』にてメカニックデザインを担当した石垣純哉が一部のキャラクターデザインを手がけている。

シリーズとしては初の「恐竜」がテーマの物語であり、それでいてタイムスリップや異世界が関与せず、現代の世界が舞台という異色作。
「現代に蘇った恐竜のテーマパーク」という筋書きから、SFの名作『ジュラシック・パーク』シリーズを想起させるが、本作はそれとは一味違った物語が展開される。前作同様に夏の公開となったが、本作はそれに合わせたのか夏休みの時期が舞台になった。
メインとなるのは、恐竜の子供・ナナとしんのすけ達レギュラーキャラの交流で、動物キャラであるシロの活躍が多め。
その他、最新の研究結果に基づいた恐竜のリアルなデザインとアクションシーンによる見どころも盛り沢山となっている。

興行収入は公開40日目にして25億円を突破し、前作『超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』を抜いてシリーズ最高記録を樹立した。



【あらすじ】

幼稚園の夏休み。
しんのすけ達春日部防衛隊は、あいちゃんの誘いを受けて、オープンしたばかりのテーマパーク「ディノズアイランド」に遊びに行く。
ディノズアイランドは、現代に蘇った「生きた恐竜」が生息する画期的なテーマパークであった。
その後日、しんのすけの飼い犬・シロが不審な動きをしていることに気づいた5人は、シロの後をこっそり尾行する。
なんとシロは、子供のイグアナのような生き物の面倒を見ていたのだ。
5人はその生き物を「ナナ」と名付け、ひろし達に頼み込んで野原家で面倒を見てもらうことにする。
ナナと一緒に楽しい夏休みを過ごす防衛隊とシロ。
そんなある日、ナナの飼い主を名乗る青年と、ナナを捕まえようとする女性が現れる。
実はナナは、ディノズアイランドのある「重大な秘密」に関わっていたのだ。
やがて首都圏に現れる恐竜の群れ。果たしてしんのすけとシロは、ナナを守り切れるのか?




【登場人物】

〔レギュラー〕

野原しんのすけ(声:小林由美子
おなじみ主人公。推し恐竜は天ぷら丼…ではなくプテラノドン。
夏休みにどこにも行けず不貞腐れていたところに、ディノズアイランドへの招待やナナとの出会いで、刺激的な夏休みを過ごすことに。
シロの友達であるナナにも進んで面倒を見て、仲良くなっていく。

◇シロ(声:真柴摩利)
野原家の飼い犬にしてスーパードッグ。本作の準主人公。
勝手に散歩していたところ、河川敷の高架下でナナと出会い、彼に餌をあげるうちに仲良くなり、野原家で共に暮らすようになる。
やがて狙われるようになったナナを守るために奮戦する。

野原ひろし(声:森川智之
野原家の大黒柱。
ナナのために新しく小屋を作ったり、しんのすけに頼まれて怪我の原因を黙ったりと息子への優しさを見せる。
足の臭さはナナをも激怒させるほどのもののようだ。

野原みさえ(声:ならはしみき)
野原家最強の主婦。
当初はナナを一緒に飼うことを渋ったものの、防衛隊のつぶらな瞳に根負けする。
ナナとの生活でシロを飼い始めた時のことを思い出し、郷愁に浸る。
なお、敵から公認でケツデカ扱いされた。

野原ひまわり(声:こおろぎさとみ)
しんのすけの妹。本作では活躍は少なめ。

◇風間トオル(声:真柴摩利)
しんのすけの大親友。推し恐竜はブラキオサウルス。
本作でもしんのすけに振り回され気味だが、一緒にケツだけ歩きを披露するなどコンビネーションを見せた。

◇桜田ネネ(声:林玉緒)
防衛隊の紅一点。推し恐竜はステゴサウルス。
彼女がリアルおままごとの小道具として持ってきたバナナが、ナナの好物となる。
恐竜相手に媚びと脅しで見事に服従させた。

◇佐藤マサオ(声:一龍斎貞友)
防衛隊の隠れお調子者。推し恐竜はティラノサウルス。
今回も調子に乗って酷い目に遭う。キレッキレのダンスも披露した。

◇ボーちゃん(声:佐藤智恵)
防衛隊のブレーン役。推し恐竜はナヴァホケラトプス。
ナナの実質名付け親で、防衛隊の証の首飾りも作った。

酢乙女あい(声:川澄綾子
ひまわり組のお嬢様。台詞付きで登場するのは『伝説を呼ぶ踊れ!アミーゴ!』以来。
実家がディノズアイランドのスポンサーをやっていた件もあり、しんのすけをパークに誘った。某推理漫画における令嬢と同じ扱いである。

◇黒磯(声:立木文彦
あいちゃんの執事。行く気満々な防衛隊の熱意に負け、彼らもディノズアイランドに招待した。

高倉文太(声:森田順平)
ふたば幼稚園の園長。バスの運転を担当し、強面で恐竜を退かせた。

松坂梅(声:富沢美智恵)
ばら組の担任。飲んだくれているところをビリーから恐竜と間違われる。
ラストでは生徒を守るために率先して恐竜と戦った。

吉永みどり(声:七緒はるひ)
しんのすけ達ひまわり組の担任。まつざか先生に叱咤され、戦う決意をする。

上尾ますみ(声:三石琴乃
さくら組の担任。上2人に比べたら出番は少なめ。

風間みね子(声:玉川砂記子)
◇ネネママ(声:萩森侚子)
◇マサオママ(声:大塚智子)
防衛隊のママ達。子供達のために奮戦する。

◇大原ななこ(声:伊藤静
しんのすけの憧れのおねいさん。夏休みは海外にホームステイに行った。

◇鳩ヶ谷ミッチー(声:大本眞基子
◇鳩ヶ谷ヨシリン(声:阪口大助
近所のアパートのバカップル。所かまわずイチャつきまくる。

◇ふかづめ竜子(声:伊倉一恵)
◇魚の目お銀(声:星野千寿子)
◇ふきでものマリー(声:むたあきこ)
埼玉紅さそり隊の面々。恐竜相手にもスケバンの力を見せつけた。

◇売間久里代(声:津野田なるみ)
地獄のセールスレディ。何気に映画で初台詞付きで登場。
非常時には売り物も武器にする。

◇隣のおばさん(声:鈴木れい子)
ラストでちらりと登場。

◇団羅左衛門(声:茶風林
ディノズアイランド関連のニュースを報道する。

◇四郎くん
またずれ荘の住人。
台詞なしのモブキャラとして登場している。探してみよう。



〔ゲストキャラ〕

◇ナナ(声:水樹奈々
シロやしんのすけ達が出会った、イグアナのような子供の生き物。ちなみに♂。
河川敷の高架下で独りぼっちで過ごしていたが、シロに見つけられ、彼と仲良くなる。
やがて防衛隊の助力もあって野原家で飼い主が見つかるまで飼うことになり、防衛隊の一員にも迎えられる。
温厚で優しく、バナナが大好きで人懐っこいが、強靭な肉体と、時折見せる凶暴性も秘めていた。
なお、中の人と同じ名前だが、直オファーではなくオーディションで決まったとのこと。

◇ビリー(声:北村匠海/幼少期:内田真礼
ナナの飼い主を名乗る青年。
ディノズアイランドからナナを連れ出したが、途中で彼とはぐれてしまい、以来ずっと探していた。
恐竜に追われそうになる野原一家を助けて、自分の隠れ家へと招待する。

◇アンジェラ(声:戸松遥
ディノズアイランドのガイドとしてしんのすけ達を案内した女性。金髪でセクシーなボディが特徴。
しかし、その裏ではディノズアイランドの研究者として、バブル・オドロキーの下で忠実に働き、彼に服従している。
やがて、バブルの命を受けてナナの捕獲に現れるが……。

◇バブル・オドロキー(声:安元洋貴
ディノズアイランドのオーナーで、数々のエンターテインメント企画を実現させてきた名プロデューサー。
「アンビリーバブルな体験」を提供するのがモットーで、斬新な企画を次々と立案して成功を掴んできた。
恐竜の復活で日本でも名声を手に入れたが、恐竜を復活させた方法については極秘事項としている。


◇アンモナー伊藤(声:伊藤俊介(オズワルド))
バブルの部下で、恐竜の調整を担当している。

◇サン(声:小林ゆう
◇ヨウ(声:金田朋子
◇チュウ(声:畠中悠(オズワルド))
ディノズアイランドの水上ダンサー・「チーム三葉虫」。
用命があれば、特殊部隊としても活動し、ナナを捕獲しようとした。


【用語】

◇ディノズアイランド
東京の湾上にオープンしたばかりのテーマパーク。
生きた恐竜が生息しており、広大な敷地内をジープで探索して見物することができる。
しかし、肉食恐竜と草食恐竜を両方とも放し飼いにされており、両者を隔てるフェンス等は見当たらない。
また、時として「奇妙な動き」をする恐竜が散見される。

◇恐竜
数千年前まで地球に生息していたが、何らかの形で絶滅した大型生物。
ディノズアイランドの目玉となるアトラクションであり、パーク内では自由に生活している。
なお、復活させた方法については企業秘密とされている。

◇恐竜ガチャポン
ディノズアイランドの来場者特典。一人につき一回ガチャが回せ、ミニフィギュアがもらえる。
中には恐竜の糞といった外れや、レア物のバブル・オドロキーフィギュアが入っている。

バナナ
果物の定番。ナナの好物であり、餌は大抵これが与えられた。

◇ナナの首飾り
ボーちゃんが作った春日部防衛隊の証。ナナは大層気に入った様子。


【登場恐竜】

本作に登場する恐竜は、福井県立恐竜博物館の監修で、全てリアルタッチに描かれている。

スピノサウルス
背中にヒレのついた大型の肉食恐竜。
作中である「トラブル」を起こし、バブルにより廃棄される。

ティラノサウルス
肉食恐竜の代表とも言える恐竜。マサオくんの推し。

◇ブラキオサウルス
巨大な首長恐竜。風間くんの推し。

◇ヴェロキラプトル
小型の肉食恐竜。獰猛で非常にすばしっこい。

プテラノドン
翼竜の代表格。

アンキロサウルス
硬い甲羅に覆われた恐竜。

◇オルニトミムス
群れで行動する中型の恐竜。






【主題歌】


◇オープニングテーマ「スーパースター」ケツメイシ

◇エンディングテーマ「思い出をかけぬけて」My Hair is Bad




追記・修正は幸せな夏休みを過ごしてからお願いします。

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最終更新:2025年03月20日 11:10

*1 ビリー本人はスピ太郎と名付けたが、ナナからは結局認識されていなかった