ベン・ベックマン(ONE PIECE)

登録日:2023/12/24 Sun 05:04:00
更新日:2025/01/12 Sun 13:00:03
所要時間:約 8 分で読めます






卑怯?

甘ェ事言ってんじゃねェ 聖者でも相手にしてるつもりか?


漫画ONE PIECE』の登場人物。



●目次



プロフィール

本名:ベン・ベックマン
異名:不明
所属:赤髪海賊団
役職:副船長
懸賞金額:不明
覇気武装色見聞色
出身地:北の海(ノースブルー)
年齢:48歳→50歳
身長:206cm
誕生日:11月9日
星座:蠍座
血液型:X型(現実だとA型)
好きな食べ物:かまぼこ
初登場:単行本1巻・第1話・『ROMANCE DAWN-冒険の夜明け-』
CV:曽我部和恭→田原アルノ


【概要】


四皇赤髪のシャンクス率いる「赤髪海賊団」の副船長を務め、事実上、赤髪海賊団のNo2。
シャンクスの右腕的存在で、シャンクスからも全幅の信頼を置かれており、『ベック』と呼ばれている。
非常に頭脳明晰な人物で初期(東の海編)では作者公認で、IQが最高の人物らしい(詳しくは後述)。
また新旧四皇の中では唯一、副船長という肩書きが決定している人物である。
(他の四皇No2は、最高幹部の肩書こそある者はいれど、正式に副船長という肩書の者は現時点でおらず、麦わらの一味の実質No2である迷子マリモも、あくまでも肩書は『戦闘員』で『副船長』ではない。)


【容姿】

記念すべき第1話*1ルフィの回想に出てきた時の彼は、髪の色は黒く、傷も無かった。
現在は度重なる激戦をくぐり抜けてきた為か、顔に十字の傷があり、髪の色も白くなっている。
また、作者曰く鼠顔なので、『ショーフクテイ・ネズミ』と冗談交じりで呼ばれていた。
現在は唐草模様のマントも着用している。


【人物】

常に冷静沈着な性格で、いかなる相手にも物怖じしない勇敢な性格。
ほぼ一回り年下のシャンクスを確たる船長として認め、シャンクスを的確にサポートするナイスミドル。

また、少なくとも子供嫌いではないようで、航海に同行したいと懇願する幼いルフィに対して、シャンクスや他のクルーはからかったり、あしらっていたのに対し、ベックマンはシャンクスの真意を汲んで真剣に諭したり、ルフィを襲った山賊の相手を自ら買って出る等、幼少期のルフィに対してかなり目をかけていた。

女好きらしくかなりのプレイボーイらしいが、モテ度ではシャンクスに劣るらしい。


◆敵対者に対して

そんな彼も四皇の副船長を務めるだけあって、情けをかける必要がないと判断した敵対者には一切容赦なく、彼の逆鱗に触れた場合は、たとえ格下でも徹底的に叩きのめし、時には腕を躊躇なく切り落とす等、歴戦の大海賊らしく非情さも当然持ち合わせている。


【戦闘能力】


うぬぼれるなよ山賊………!!

ウチと一戦やりたきゃ 軍艦でも引っ張って来るんだな


現時点では戦闘描写があまりに少ないため、詳細な実力はまだ判明していない事も多いが、基本的な2種の覇気武装色見聞色)は当然高水準で会得しており、『ONE PIECE FILM RED』では覇気を纏った手で銃弾を難なくキャッチする描写も見られた。

主な武器はライフル銃で、ライフルに覇気を纏わせ貫通力を高めるのが主な戦闘スタイルの模様。
自然系能力者(ロギア)にも問題なくダメージを与えることも可能らしく、その射撃力は海軍本部大将黄猿にも一目置かれており、彼に銃口を向けられた時は大人しく手を上げた*2
『FILM RED』では、トットムジカの右足を弾丸1発だけで破壊した点を見ると相当な威力だと見られる。
また、弾丸を使うまでもないと判断する程格下の相手には銃を鈍器替わりにする他、愛煙家でもある為咥えていたタバコを相手の顔に押し付けたりといった戦い方も見せた。



【劇中での活躍】

◆12年前・フーシャ村にてルフィとの邂逅

記念すべき第1話、ルフィの幼少時代回想で、ルフィ憧れの海賊団として登場。
航海に同行させて欲しいと懇願するルフィに対し、ベックマンはルフィの気持ちを理解しつつも、シャンクスの真意をルフィに真剣に諭す等、シャンクスをフォローしていた。
その直後、山賊ヒグママキノの酒場に来店し酒を要求するも、赤髪海賊団が酒場の酒を全て飲み尽くしていた事実に激怒し、シャンクスに暴行を加える。
抵抗しなかったシャンクスに対し、ヒグマは『只の腰抜け』と判断しその場を立ち去るが、実際はシャンクスからは『相手にする価値もない相手』と判断され、シャンクスはあえて抵抗せずに笑い飛ばし、当然シャンクスの真意を理解している赤髪海賊団の面々も笑い飛ばし、納得しなかったルフィを除き、その場は収まった。


しかし、赤髪海賊団を『腑抜けで腰抜け』と侮辱したヒグマに対しルフィが激怒し、ヒグマ一派と一悶着起こす事件が起きる。
ルフィもまだこの時は無力で幼い少年で、ヒグマ一派に痛めつけられる。その事件を目撃したシャンクスは、ヒグマ一派に『銃、向けたからには命懸けろ、そいつは脅しの道具じゃない』と静かに警告し、その直後、ラッキー・ルウが躊躇なくヒグマの部下を銃殺する。その際、『卑怯』とというヒグマ一派に対し、『卑怯?甘ェ事言ってんじゃねェ、聖者でも相手にしてるつもりか?』とベックマンとヤソップが返す。
これが冒頭の有名なセリフである。シャンクスは『自分への冒涜は笑って許すが、どんな理由があろうと俺は友達を傷つける奴は許さない‼』とヒグマ一派と一戦交えることを宣言され、ベックマンが相手を買って出る。
ベックマンは圧倒的実力差でヒグマ一派を叩きのめし、『自惚れるなよ…山賊…‼、ウチとやりたきゃ軍艦でも引っ張ってくるんだな』とヒグマに対して現実を突きつける。仲間の山賊が全滅した事で、焦ったヒグマはルフィを誘拐して逃走する。その後はヒグマに攫われたルフィをシャンクスが自分の左腕と引き換えに救出したことで、この一件は収まる。


ルフィもシャンクスの真意を完全に理解し、この事件以降、航海への同行を懇願することはなくなった。
それを見たベックマンは『あいつは大きくなるぜ…なんせオレのガキの頃にそっくりだ』とルフィがいずれ大物になることを確信し、フーシャ村を発った。


◆超新星編

◆東の海~エニエス・ロビー編

各長編の節目では姿は出てくるものの特にこれといった出番はなく、この時点では四皇という概念がなかった*3為、赤髪海賊団が大物である事は匂わせていたが、具体的にどの程度の大物海賊団なのかは一切不明だった。

◆マリンフォード頂上戦争編

マリンフォード頂上戦争に乗り込もうとしたカイドウ率いる百獣海賊団を止める等、バランサー的な役割をこなしつつも、遂に戦争最終盤で、赤髪海賊団総出で戦争を終わらせる為に戦場に現れ、仲介役をこなす。
この際、瀕死のルフィを救助したトラファルガー・ローを追撃しようとする黄猿に対して銃を突きつけ『何もするな、黄猿…‼』と制止しており、その黄猿も『お~とっと……ベン・ベックマン……!!』と素直に動きを止めている。
ただ黄猿も然る者で、ベックマンの隙を突いて上空に逃げ、ローの潜水艦にレーザーを乱射。ベックマンは「しまった……まだやる気があったか」と出し抜かれたことを認めている。
しかしベックマンの牽制が無駄だったわけではなく、その十数秒の間に潜水艦は海上から海中に沈み、黄猿の攻撃から逃れることに成功した。
これ以上戦っても両軍無益に犠牲者を増やすだけであること、そして赤髪海賊団が当時の海軍トップ・元帥センゴクから一定の信頼を得ていることが大きな決め手となり、頂上戦争を終わらせることに成功する。これにより瀕死のルフィとジンベエは逃げ切ることが出来た。


◆新世界編

自分達に喧嘩を売って来たユースタス・キッドの左腕を容赦なく切り落とすなど、敵対者には一切容赦せず叩き潰すスタンスは現在でも健在。

ルフィ達麦わらの一味がドレスローザでドンキホーテファミリーを討伐した頃、とある荒廃した島で誰かの結婚式に出席しており、ルフィの記事を眺めていた。

ワノ国編後、旧世代の四皇が陥落し、四皇の面子に大幅な入れ替えがあるも、自身らは四皇の地位を守り抜き、四皇の中で一番の古株となった。シャンクスからは、『なあ、ベック、そろそろ取りに行こうかひとつなぎの大秘宝を』と提案される。


【余談】

  • IQについて
上述のように作中初期で登場したキャラでは作者から最もIQが高いと評されているが、現在は単行本が100巻を越え話数も四桁に突入する等長寿作品になった事で、作中では、
など、頭脳明晰なキャラも多く登場している為、現時点のベックマンがどの位置に属するのか気になる読者も少なくないと思われる。
ちなみに、ユースタス・キャプテンキッドが自分達の傘下にとんでもない危害を加えると踏み、自らが対処に出向いたシャンクスの行動の意味を他のメンバーが甘く見てる中、即座に理解するということもしている為、シャンクスの右腕に恥じない高い洞察力は健在である。


  • 懸賞金について
頭領のシャンクスの懸賞金は判明しているが、現時点で彼の懸賞金はまだ不明で、気になっているファンも少なくない模様。
具体的な数値は不明だが、推測できる要素は作中揃い始めており、他の四皇No2である最高幹部や、称号を剥奪された王下七武海等、彼と同格にあたる人物の懸賞金は公開されつつあるので、懸賞金の額は少なくとも10億は越えていると考えるのが妥当だろう。
赤髪海賊団が海軍本部から『バランスの取れた鉄壁の海賊団』で層も厚いと高い評価を受けているので、彼らすら凌駕している額がかけられていても不思議ではない。
続報が待たれる。






軍艦引っ張ってくる覚悟があるなら、追記・修正お願いします。



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ONE PIECE
  • ONE PIECE登場人物項目
  • 副船長
  • 赤髪海賊団
  • 愛煙家
  • 女好き
  • ナイスミドル
  • イケメン
  • 四皇最高幹部
  • 曽我部和恭
  • 田原アルノ
  • 頭脳明晰
  • 麦わら保護者会
  • 銃使い
  • 大物
  • 冷静沈着
  • 有能
  • イケオジ
  • 右腕
  • 何故かなかなか立たなかった項目
  • ONE PIECE大海賊
  • 四皇No2
  • 懸賞金不明
  • 武装色の覇気
  • 見聞色の覇気
  • 北の海
  • かまぼこ
  • 50歳
  • シャンクスの右腕
  • 冷静沈着
  • キッドの左腕を奪った男
  • 全世界人気投票57位
  • ベン・ベックマン
  • 初登場が物語開始~クロ編終了まで
  • ONE PIECE第1話登場組
  • 海賊
  • 犯罪者
  • 覇気使い
  • ベック
  • クール
最終更新:2025年01月12日 13:00

*1 現在の時系列から12年前、ベックマンは当時38歳。

*2 =黄猿でも「軽はずみな行動を取ってベックマンに引き金を引かせてしまえば無事では済まない」と判断した為。

*3 四皇という単語が初めて出てきたのはエニエス・ロビー編終了後、ウォーターセブンに現れたガープの口からが最初。