具島玲(ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー)

登録日:2025/09/21 Sun 16:46:38
更新日:2025/10/30 Thu 12:25:27
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※推奨BGM:「ビリビリBe-lie-ving」



NEXT NO.1 BATTLE!


節約ナンバーワンは譲れねえ。勝負だ!

節約バトル…勃発!?

玲さん!?

ついに現れる“灰色の眼の男”

久しぶりだねぇ、陸王……

吠、渾身の節約!!

どんな時でも、節約は諦めねえ!!


22

おトク?迷惑?これが節約!


READYYY GOO!!







やっぱ分からないねぇ…。君の何がそんなにいいんだか……



具島(ぐしま)(れい)とは、スーパー戦隊シリーズ第49作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の登場人物である。

演:馬場良馬



◎概要◎

第21話「燃えるお祭り魂!テガソードSUMMER(サマー)!」にて初登場し、続く第22話「おトク?迷惑?これが節約!」から本格的に登場。

少年時代の百夜陸王がアイドルになる切っ掛けとなった人物であり、彼からは「玲さん」と呼ばれている。
元々は陸王の近所に住んでおり、子供時代の彼の遊び相手になるなど、陸王からは実の兄のように慕われており、彼がアイドルとなってからも素の自分でいられる存在だった。
一方、彼自身は上記の台詞を面と向かって発するなど素っ気ない態度を取っていたが、そう言いながらも町内ののど自慢まつりにわざわざ足を運んで陸王に差し入れを渡していたり、第32話での陸王の回想シーンでのやり取りから察するに、どうも照れ隠しのツンデレだった様子。

第20話にて、陸王が一河角乃から「妹の緒乙が“灰色の眼の男”にさらわれて行方不明になっている」と聞かされた際には、何やら心当たりがあるかのように動揺した態度を見せていたが……?


◎人物像◎


久しぶりだねぇ、陸王……

……山ほど聞きたい事があるんです。玲さんは───

一河緒乙って子の事なら……陸王の想像通りさ。


さらったの、俺だ。


陸王が睨んだ通り、彼こそが緒乙を誘拐した「灰色の眼の男」の正体。
どうやら緒乙が幼少期に事故に遭って昏睡状態になりながらも、センタイリング シンケンジャーに選ばれた事で目を覚ました事実に目を付け、自身のとある目的を成功させる為のサンプルとして誘拐したのだという。
なお、陸王もアイドル時代に灰色の眼をしていたが、これは玲に憧れて彼の真似事(カラーコンタクト)をしていただけだった事が陸王自身の口から語られた。

過去に陸王と共に何かしらのトラブルに巻き込まれたらしく、その際に右腕に大きな傷を負っており、今もなお痛ましい傷跡として残っている。
本人はその時の出来事について「俺はあの時、お前の為に一度死んだんだ」と言い切っており、どうやらそれが切っ掛けで(少なくとも本人視点では)人生が狂ってしまったようで、緒乙を巻き込んだ目的というのもそんな人生を取り戻す為の模様。
さらに第31話にて、暴神竜儀の父・竜登が院長を務める「暴神病院」で将来を嘱望される天才外科医として働いていたが、その腕の傷が原因で竜登から「使い物にならない」とみなされ、切り捨てられた事も明かされている。
また、その傷との因果関係は不明だが不治の病にも侵されており、初めて登場した際にはその傷の痛みや病を和らげる為か錠剤やカプセルを服用していたが、第29話で再登場した際には何らかの理由で服用する必要がなくなったらしく、地面に投げ捨てている。

先述の通り、陸王に対して偏屈ながらも良き兄貴分として振る舞っていたが、現在はその出来事の原因らしい陸王に対して鬱屈した感情を抱いており、緒乙を解放するよう迫る彼の言葉にも一切耳を貸さず、
陸王自身の自分への敬意や、その出来事についての罪悪感を利用して「二度目はお前が……俺を救うべきじゃないのか?」と呪いの言葉で縛り付けて手駒として使おうとするなど、歪んだ執着心と支配的な振る舞いを度々見せている。

実は過去にユニバース大戦を引き起こし、巨神テガソードやユニバースロボ達と死闘を繰り広げた深淵なる厄災クラディスの一角・ベルルムと契約を交わしており、その力が込められた「厄災の指輪」を所持し、その力を高めるべくゴジュウジャーやユニバース戦士といった指輪の戦士達を襲っている。
だが、指輪の性質上指輪争奪戦の一員とはカウントされていない、完全な部外者にして乱入者という立ち位置であり、その存在は主催者たるテガソードも認知していなかったと思われる。


◎劇中での動向◎

物語開始からしばらくの間は表立って行動していなかったが、第21話にてファイヤキャンドルにセンタイリング シンケンジャーを奪われ、再び昏睡状態になった緒乙を回収しようと黒いローブで全身を覆い隠した姿で現れ、そこで初めてゴジュウジャーと顔を合わせた。

その後、第22話にて陸王に呼び出され、そこで自身が緒乙を誘拐した張本人である事を明かすと脅迫的な言動で彼を追い詰め、ゴジュウジャーの持つセンタイリングを手に入れるべく彼を裏切らせるも、結局遠野吠熊手真白の尽力もあって失敗。
陸王には結果的に離反される結果に終わったが、それでも気にする素振りを見せず、それどころか厄災の指輪を手に「俺は“無限”を捕まえてみせる。必ずね……」と呟くのだった。

それからは再度行方をくらませていたが、第29話にて陸王と真白に潜伏先を突き止められ、陸王から自身が償いも兼ねて支えていくと約束され、その代わりとして再び緒乙を解放するよう説得されるも、やはり聞き入れる事なく自身が持つ厄災の指輪の存在を2人に明かして交戦。
適当にあしらうと、どこへと去って行った。

これを機に陸王とは実質決別し、玲自身も目的を果たすべく本格的に行動を開始。
第30話ラストで夜道にて偶然2代目ゴジュウティラノことアッサムと鉢合わせすると、ゴジュウジャーの面々を本人なりに守ろうとしたアッサムを変身する隙すら与えず、センタイリング ゴジュウティラノ諸共自身の指輪に取り込んでしまった。
続く第31話ではゴジュウジャーを追いかける中で再び暴神病院を訪れ、自身を切り捨てた憎き相手である竜登がドクターノーワンに取り込まれていると知る*1やそのまま葬ろうとするが、
自分の真の願いを自覚した竜儀に妨害された挙げ句、再び戦う覚悟を決めた竜儀の下へセンタイリング ゴジュウティラノが向かってしまった事で興醒めし、その場を去った。
だがこの時、変身解除された事でその灰色の眼を持った素顔が露見し、その場にいた角乃に妹の手がかりを与えた上、陸王との繋がりまで嗅ぎつけられる事になった。

第32話において、腕を負傷した理由が明らかになる。
ある日の夜道、狂信的なリクオニストの女性が2人の前に現れ、彼女が暴走して陸王をナイフで刺そうとしたところを庇って負傷する*2事態が発生。
これによって玲は陸王の生命の恩人となったが、玲は生命こそ助かったものの、この傷が原因で暴神病院を解雇され、外科医の道を絶たれてしまう。
そしてちょうど同時期に緒乙を誘拐し、彼女を使って実験を始めるようになっていった。
無論犯人は暴走したリクオニストの女性ではあるが、陸王はこの一件に責任を感じ、「僕の罪」と称していたのだ。

そんな最中、角乃が調べ上げた情報を頼りに推理した内容を伝え、陸王は上記の真実を明かすも、角乃は玲が犯人である事に勘付きながらも黙っていた陸王に激怒して彼を責め立て、テガソードの里を飛び出してしまう。
そして河原で思い悩んでいた彼女の下に、玲が自ら姿を表す。
ゴジュウユニコーンとなった角乃と交戦する最中、彼女への加勢でゴジュウレオンとゴジュウティラノ、ゴジュウポーラーが合流し、その戦いの最中にベアックマ50(ゴー)「こいつの中には、ずっと別の何かがいるクマ! そろそろ正体見せろクマ!」と発言。


だってさ、ベルルム。そろそろ見せてやろうか……

うおおおおおおおおっ!!

何だ? この姿……

やっぱりな。こいつ…“厄災”だ!


我は深淵なるクラディスの一角・戦禍のベルルム……


そして、クラディスと契約した玲の中に長いこと潜んでいた真の悪=戦禍のベルルムが姿を現し、圧倒的な実力で4人を退けて悠々と去っていった。

続く第33話で明かされた玲の最終目標。それは“あのお方”と呼ばれるクラディスの首領を復活させ、その力で世界と心中する事。
自分は医者として多くの命を救ってきたにもかかわらず、世界はそんな自分を見捨て、救ってはくれなかった……その心の隙をベルルムに付け込まれた玲を突き動かしていたのは、そんな世界に対する怒りと絶望、破滅願望だった。


玲さんは医師としてたくさんの人を救ってきた! なのに、どうしてこんな事を…!?

分からないか、陸王? 俺はもう誰も救えないし、救ってもらえない!!
なら、世界も救われるべきじゃない!

まさか…死ぬ気なの!?

ああ、この世界と一緒にな!


もはや自分が救われる事も放棄したようで、監禁している緒乙にも見切りを付けて半ば持て余していたが、必死になる角乃を挑発する目的で未だ手放さず、さらにはクラディスの完全復活に必要な厄災の指輪もユニバース指輪を取り込み続けた事で変化。
ベルルムの配下・テムノーを復活させるなどして手駒を増やし、いよいよ目的達成に王手をかけるのだった。


■散ずる戦禍、灰色の輝き

その後も“あのお方”の復活の為に人々を襲い、その魂をクラディスリングに集めていく玲だったが、そこへこれ以上の蛮行を止めるべく、1人で駆けつけた陸王と対峙。
当の陸王は刺し違える覚悟で現れたのだが、そんな真意などとっくに察していた残りの5人もやや遅れて参戦。
玲自身もクラディスリングに閉じ込めていたアッサムを洗脳し、同じく取り込んでいたセンタイリング キュウレンジャーの力を与えて使役すると、いよいよ決着を付けるべく最後の戦いを展開する。
マジレッドに変身して激しく攻め立てるも、ゴジュウレオンも必死に食らいつき、やがて2人の舌戦も始まっていく。


教えてくれ、玲さん! あなたの願いは何なんですか!?

俺の願いはあの頃に戻る事だった!

戻れるよ!! 僕が玲さんを笑わせてみせる!

昔は楽しかったなぁ? 陸王ぉッ!!

でも、もう無理だ……。俺の心は戻れない。この不運と、恐怖と、閉塞感! お前に分かってたまるか!!

やるしか、ないんですね……

……ああ。


ゴジュウレオン──否、陸王の最後の説得も拒絶し、遂に両者の決戦が幕を開ける。


あなたの笑顔をまた見たかった!

僕はみんなのゴジュウレオン! 叶わないなら、せめてこの手で……!


生ける者みな、深淵の底で眠りにつけ!

この名は捨てる。具島玲……! 滅びの厄災、俺に救いを!


金のテガソードに対してマジパンチ、レオンバスター50での射撃に対して「ジルマ・マジーロ」の呪文で瓦礫を飛ばす……と互いに一歩も譲らない技の応酬の末、勝負を制したのは陸王だった。
身体の限界を迎えて変身解除された玲に対し、この戦いで死ぬつもりだと察した陸王は、せめて自分の手で止めを刺そうと……何より、これ以上敬愛する恩人に罪を重ねさせない為にテガソードを振り下ろした。

だが、その一撃が届く事はなかった。
玲の被害者であるゴジュウユニコーン──もとい角乃が体を張って止めたのだから。


角乃ちゃん!?

後悔するよ…? 大切な人に会えなくなるってすっごく辛いから。
それに、アンタがコイツをやったら私が困るの。あの時、決めたんだ。『犯人を見つけたら、この手でぶん殴る』って……!
だから、手伝ってよね? 百夜……!

……角乃ちゃん、ありがとう!


妹の身を案じるあまり、一度は陸王を突き放してしまった角乃。
だが、彼の思いや覚悟を理解し、大切な家族と離ればなれになっていた自分と重ね合わせた角乃は、陸王……紆余曲折ありながらも、同じ時間を過ごした「仲間」がかつての自分と同じになる事を良しとしなかった。
直後、戦えなくなった玲を見限ったベルルムは肉体の主導権を完全に奪って襲いかかるも、ゴジュウレオンとゴジュウユニコーン両者の「フィニッシュフィンガー」でセンタイリングを奪還され、
さらにワイルドゴジュウウルフと獣装光ギンガレッド(ゴジュウユニコーン)のアシストを受けたテガソードゴジュウレオンの必殺技の応酬の前に敗北。
その後に玲と分離し、取り込んでいたクラディスリングの力で巨大化したものの、最終的に吠が超越人神一体した巨神リョウテガソードの前に完全に滅ぼされた。

後日、玲は自首したのか既に囚人として服役していた。
また、監禁していた緒乙の居場所も白状したらしく、隠れ家にしていた廃墟に入った角乃も(昏睡状態とはいえ)ようやく妹と再会を果たした。


無様な俺を見に来たのか?

僕はもう、玲さんを一人にはしません。病気だって、治す方法を必ず見つける!


面会に来た陸王に対して相変わらず捻くれた態度で接しながらも、周囲に見捨てられ続けた中で最後まで自分を救おうとしてくれたその姿を見て玲は怒りや絶望から解放され、涙しながら出所後に陸王のステージに行く事を約束した。
こうして玲を巡る一連の騒動は終幕を迎えたのだった。


……俺はもう、失うものは何もない……。とことん無様に抗ってみるか。
またお前のステージ、見に行ってもいいか?

……もちろんだよ。約束したでしょ? “僕のステージで、偏屈な玲さんを笑顔にする”って。

ハハッ……。ありがとう、陸王……


◎戦力◎

■マジレッド



前に見た時、お前から妙な気配を感じた。正確には、お前の持っている「何か」から。

へえ、鋭いね。……こいつの事かな?

これは厄災が俺にくれた「無限なる力」……。お前達の指輪を食らって、強くなる。

玲さん、何を…!?


エンゲージ!


マージ・マジ・マジーロ!


マジレンジャー!!


指輪:センタイリング マジレンジャー
使用者:具島玲
職業:元・外科医
願い:あの頃に戻りたい
固有能力:灰化(アッシュ)
スーツアクター:高田将司

厄災の指輪に取り込ませた「センタイリング マジレンジャー」の力で変身した姿。
全体的な姿は原典『魔法戦隊マジレンジャー』における本来の変身者である小津魁が変身したものとほぼ同じだが、腰に巻かれたベルトはゴジュウジャーやユニバース戦士達と同じく「ツメガバックル」になっている。

固有能力は灰化(アッシュ)
後述する必殺技「アッシュフレイム」で対象を燃やし尽くして灰化させる他、副産物としてゼンカイザーの姿をゼンカイザーブラックの姿にする事もできる。
戦闘においては本家マジレッドと同じく、マジスティックソードやマジパンチによる近接戦の他、炎の魔法・錬成魔法を操る事が可能になる。
一方で周囲の物を使って相手の動きを封じたり、相手の頭に掴み掛かって何度も叩き付けたりするなど、玲自身の性格が反映された荒々しいダーティな戦い方が目立つ。

なお、同じく玲自身が変身するゼンカイザー/ゼンカイザーブラックや、アッサムに変身させたシシレッドも含めて銀のテガソードを使わずに指輪単体で変身しているが、
応援団空間で「UNIVERSE」の札が掲げられた事からユニバース戦士扱いされており、テレビ朝日公式サイトでも「指輪の戦士たち」としてカテゴライズされている。


■ゼンカイザーゼンカイザーブラック



こういう事もできるよ。

エンゲージ。


ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!

ゼンカイジャー!!


ゼーーーンカイザーーー!!


いいねぇ! 俺にピッタリの色だ。

テガソードなしで連続エンゲージ…。お前は一体……!?


指輪:センタイリング ゼンカイジャー
使用者:具島玲
固有能力:???
スーツアクター:高田将司

厄災の指輪に取り込ませた「センタイリング ゼンカイジャー」の力で変身した姿。
全体的な姿は原典『機界戦隊ゼンカイジャー』における本来の変身者である五色田介人が変身したものとほぼ同じだが、こちらも腰に巻かれたベルトは「ツメガバックル」になっている。
また、この形態になると暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場したゼンカイザーブラックにも、フォームチェンジの要領で色落ち変身できるようになる。
本来のゼンカイザーブラックは『ゼンカイジャー』本編の世界「ゼンカイトピア」の介人と瓜二つの別人であって、ゼンカイザーの派生形態というわけではないのだが、後にテレビ朝日公式サイトにおいて前述したセンタイリング マジレンジャーの固有能力「灰化」によるものと判明した。
灰色の眼を持つ玲にとって、モノトーン調で統一されたゼンカイザーブラックのカラーリングに親近感を覚えたらしく、以降ゼンカイジャーの力を使う際にはゼンカイザーを経由せずに直接この姿となっている。

戦闘においてはギアトリンガーによる銃撃、及び本家ゼンカイザーブラックと同じくギアトリンガーからエネルギーソードを発生させての白兵戦が可能となるが、こちらでは二丁拳銃になり、前述のマジレッド変身時と同じく敵に対して情け容赦なく攻め立てる戦法が特徴。
それ以外ではギアトリンガーで円を描く事により、『ゼンカイジャー』最終カイ!以降のセッちゃんが発生させる「並行世界間ゲート」にも似たワープホールを生み出し、それを通じて別の場所へ移動する事もできる。


■ゴジュウティラノ



生きるのをやめればいいんだよ、暴神家の……御曹司くん。

灰色の眼……

懐かしい場所だなぁ…。ここは何も変わらない。俺達はどうだろうねぇ、陸王?

玲さん……!


エンゲージ!


ゴジュウティラノ!!


ゴジュウ、ティラノ……!

その指輪……。アッサムはどうした!?

ああ、あの王子様はね……この指輪が食べちゃった。


指輪:センタイリング ゴジュウティラノ
使用者:具島玲
固有能力:ナンバーワン怪力

厄災の指輪に取り込ませた「センタイリング ゴジュウティラノ」の力で変身した姿。
本作オリジナル戦士という事もあって姿は竜儀やアッサムが変身したものと同じだが、2人と違って金のテガソードを装備しておらず、中に潜んでいたベルルムの影響なのか、変身エフェクトに赤黒いオーラが発生する。
ティラノハンマー50を振るってのパワーファイトが持ち味とする点も変わらないが、玲自身の苛烈さによって相手をいたぶる事を楽しむような残忍な戦い方になっている。


■シシレッド(アッサム)



王子様とも遊んでやってよ?

アッサム…。操られてやがる……!


キュータマ!

うっ……! ううっ……


キュウレンジャー!!


指輪:センタイリング キュウレンジャー
使用者:具島玲
変身者:アッサム
固有能力:???

ブランクリングに取り込まれていたアッサム解放・洗脳した上で、「センタイリング キュウレンジャー」「クラディスリング」の力で強制的に変身させた姿。
全体的な姿は原典『宇宙戦隊キュウレンジャー』における本来の変身者であるラッキーが変身したものとほぼ同じだが、やはりこちらも腰に巻かれたベルトは「ツメガバックル」になり、変身エフェクトもクラディスリングから発せられた赤黒いオーラが混じったものに変化している。

戦闘においては本家シシレッドと同じく、変身アイテム兼武器のセイザブラスターによる射撃の他、キューザウェポンを組み替えたビッグソード形態のキューソードによる白兵戦を得意とする。
厄災の力で洗脳されていたせいもあってゴジュウジャー相手に容赦なく攻撃を仕掛けたが、センタイリング キュウレンジャーがベルルムから排出されてゴジュウユニコーンの手に渡った事に伴い変身解除され、それと同時にアッサムも洗脳から解放された。
なお、アッサムと本来のシシレッドの変身者であるラッキーの両者は「異星人の王子」という共通点がある。


■装備

  • マージフォン
マジレンジャーの初期メンバー5人が使用する携帯電話(ガラケー)型の変身アイテム兼魔法ツール。
第34話で錬成魔法を発動する際にワンドモードで使用した。

  • マジスティックソード
マジレンジャーの初期メンバー5人の標準装備であるマジスティックを変形させた剣で、マジレッドの力を得た玲も使用可能。

  • マジパンチ

マジ・マジ・マジカ!

「ジー・ジー・ジジル」の呪文で召喚されるボクシンググローブ型の魔法グローブ。
第34話で金のテガソードを振るうゴジュウレオンと肉弾戦を展開し、上記の呪文を詠唱して炎を纏ったストレートパンチを叩き込んだ。

  • ギアトリンガー
ゼンカイジャーの初期メンバー5人、及びゼンカイザーブラックの標準装備である変身アイテム兼銃。
前述の通り、玲はこの武器を二丁拳銃として使用する。
なお、ギアトリンガーはセンタイギアを装填する事で、そのギアに応じたレジェンド戦隊/センパイジャーをイメージした能力を発動できるのだが、そちらについては一度も使用されなかった。

  • ティラノハンマー50(ゴー)
ゴジュウティラノの個人武器であるティラノサウルスを模した小型ハンマー。
本来は金のテガソードにセンタイリング テガソードイエローを装填し、拍手して召喚する必要があるのだが、彼の場合は厄災の指輪の影響か、それらに頼る事なく使用できる。

  • セイザブラスター
  • キューソード
それぞれリュウコマンダーホウオウソルジャーを除いたキュウレンジャーのメンバー10人のガントレット型変身コントローラーと、標準装備「キューザウェポン」を組み替えたビッグソード。
いずれも玲本人ではなく、強制的にシシレッドに変身させられたアッサムが使用した。

保有センタイリング

  • 厄災の指輪(ブランクリングクラディスリング
玲の主戦力である、ベルルムから与えられた指輪。
形状こそセンタイリング(ユニバース指輪(リング))そのものだが、歴代レッドや歴代戦隊を象徴する具象が描かれておらず、宇宙や星空を思わせる絵柄があるのみ*3
他のセンタイリングを取り込む事により、映画『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード』のユニバース戦士達と同じく、銀のテガソード抜きで指輪単体での変身や能力を自由に扱う事が可能。
しかも、いざとなればセンタイリングの持ち主ごと変身前後に関係なく問答無用で吸収できるという、指輪争奪戦においては反則そのものな性能を持つイレギュラーな存在。
どうやら指輪自身も意思を宿しているのか、他のセンタイリングを絶えず求めている模様(玲曰く「こいつが“君と君のナイト達の指輪を食らいたい”と泣くんでね……」との事)。
なおチートな機能故の制約か、使用には時間制限があるらしいが、これが指輪そのものの制約なのか、玲自身の肉体の問題なのかは現時点では不明。
第33話で下記の4つのユニバース指輪を取り込んだ結果、生物的な青紫色のフレームに赤い目玉のレリーフがあしらわれた禍々しい「クラディスリング」へと変化。
玲(ベルルム)はこの指輪で万にも及ぶ人間達の魂を吸い取り、“あのお方”を復活させようと目論んだ。

  • センタイリング マジレンジャー
  • センタイリング ゼンカイジャー
それぞれマジレンジャーとゼンカイジャーのセンタイリング。
使用する事でそれぞれマジレッドとゼンカイザーに変身する。
いずれも第29話の時点で玲が所持していたが、陸王と真白の目の前で吸収され、以降は玲の戦力として使われるようになった。

  • センタイリング ゴジュウティラノ

プリンスたるもの、忠誠に応えるべし。彼らに手出しはさせぬ。

そうか。じゃあ……行ってらっしゃい、深淵の彼方へ!

ゴジュウティラノの指輪、いただきます……

ゴジュウティラノ変身用のセンタイリング。
第30話ラストにて、所有者のアッサムごと吸収する形で入手したが、第31話にて指輪が戦意と願いを取り戻した竜儀を再び認めた事で、彼の手元に戻る形で奪還された。

  • センタイリング ジュウオウジャー
動物戦隊ジュウオウジャーのセンタイリング。
ベルルムとなった自身の攻撃からゴジュウユニコーンを庇ったジュウオウイーグル(ゴジュウレオン)が変身解除された際、彼が落としたものを入手し、厄災の指輪に吸収させた。

  • センタイリング キュウレンジャー
キュウレンジャーのセンタイリング。
第33話の時点で既に所持しており、厄災の指輪に吸収させた。
上述のように第34話ではアッサムを傀儡として召喚し、強制的にシシレッドに変身させる形で使用した。

厄災の指輪とセンタイリング ゴジュウティラノを除いた4つのユニバース指輪は、最終的に第34話でゴジュウレオンがマジレンジャーとジュウオウジャーの指輪を、ゴジュウユニコーンがキュウレンジャーとゼンカイジャーの指輪を入手する形で奪われる事となった。


■必殺技

  • アッシュフレイム
マジレッド変身時に発動。
固有能力「灰化」を利用した技で、刀身に炎を発生させたマジスティックソードを振るい、巨大な炎の刃を飛ばして対象を灰燼に帰す。
なお、原典『マジレンジャー』における似たような技としては、「レッドファイヤー」から派生した「レッドファイヤースラッシュ/レッドファイヤークラッシュ」が存在する。

  • ジルマ・マジーロ

ジルマ・マジーロ!!

こちらもマジレッド変身時に発動。
「赤の魔法使い」が得意とする錬成魔法で、飛び上がった後にワンドモードのマージフォンを振るい、赤く輝かせた無数の瓦礫を隕石の如く飛ばして攻撃した。

  • ギアトリンガーソード

ダイゼンカイ!

ゼンカイザーブラック変身時に発動。
本家と同じくギアトリンガーの銃口から青白いエネルギーを発生させ、それをロング・ビーム・サーベルの如くブレード状に収束させて切り掛かる。

  • オールスタークラッシュ

セイ・ザ・アタック!

強制的にシシレッドに変身させられたアッサムが発動。
本家と同じくセイザブラスターに装填されたシシキュータマを操作し、赤いキューエナジーの光弾を複数同時に発射する。

  • レグルスインパクト

ギャラクシー!!

こちらも強制的にシシレッドに変身させられたアッサムが発動。
本家と同じくシシキュータマを装填したキューソードを唐竹割りの要領で振るい、しし座の力を込めた赤い衝撃波で一閃する。


◎余談◎


  • 陸王に対する異常な執着と接し方から、視聴者からは「陸王にとってのクオン枠」と評されている。

  • 玲が厄災の指輪に取り込ませたセンタイリングの元になった戦隊の主人公達だが、家族と悲劇的な別れを経験するなどといった具合で、いずれも家族に関係する大きなエピソードが存在する。
    家族という大切な人々と引き離されて平穏を失い、茨の道を進む事になりながらも、兄弟や仲間達といった周囲の人々との絆で過酷な戦いを乗り越え、最終的には世界や宇宙を救った彼らの力を、他者の家族をさらってその家庭の幸せを奪った挙げ句、自分に寄り添おうとしてくれる弟のような存在との絆や繋がりを歪めていき、あまつさえ世界を滅ぼそうとする玲が使用するというのは、一部のユニバース戦士にも通ずる皮肉と言えるだろう。
    また、ユニコーンやライオンと関係があるという点もそれぞれの原典を彷彿とさせる。

  • 姓名の頭文字を読むとしま れい「ぐれい(グレー)となり、身体的特徴である目の色と一致する。
    また、マジレッドにエンゲージするのは、姓を逆から読むと「ましぐ」→「まじっく(マジック)」となる事からであろうか。



俺はお前を知っている。お前は優しい人間だ。

だから、俺の項目を追記・修正してくれるよな? 陸王……


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最終更新:2025年10月30日 12:25

*1 厄災の指輪の影響なのか、ノーワンの中を透視できるようになっている。

*2 なお、当時の週刊誌では「陸王が女性ファンを誑かした」と報じられたようで角乃は陸王を責めたが、実際には彼女と陸王には面識がなかった。

*3 分かりづらいが、他のユニバース指輪も背景自体はこのリングと同じ星空の絵柄となっている。