ゴジュウレオン/百夜陸王

登録日:2025/03/23 Sun 15:02:58
更新日:2025/04/20 Sun 21:51:59
所要時間:約 5 分で読めるよ♪






2人ともなってないねえ…。見せてあげるよ、本当の人気者ってやつを。

百の夜を、君と共に……



百夜(びゃくや)陸王(りくお)とは、スーパー戦隊シリーズ第49作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の登場人物である。

演:鈴木秀脩
キャラクターソング:「野生のカン」



◎概要◎

本作の戦隊・ゴジュウジャーの一員であり、ゴジュウレオンの変身者。
元々はアイドルで、老若男女を問わず多くのファンを要する程の人気ぶりだったようだが、「とある一件」を境に事務所を追い出され、アイドルを引退せざるを得なくなる*1
だが本人にそれで終わる気は毛頭なく、「トップアイドルへの返り咲き」を願いに巨神テガソードと契約し、指輪の戦士に選ばれた。

物語開始1か月前に出会った暴神竜儀と行動を共にする中、第2話にて遠野吠と出会い、トレジャーハントノーワンの一件を機に「センタイリングがある程度集まるまで」という協定の下、竜儀共々ほぼ一方的に手を組んだ。


◎人物像◎


言わずと知れた、百夜陸王。僕と会った事、周りに自慢していいよ☆


一人称は「僕」
絵に描いたような分かりやすいナルシストで、常に人と接する際には二枚目を気取ったキザったらしく、時にはポエミーとも取れる言動が絶えない。

先述の通りアイドル時代に多くのファン(通称「リクオニスト」)を作り、その彼らも陸王がアイドルを引退した現在でも彼を慕っているのだが、それを鼻にかけている節も見られる。
しかも困ったことに、必要とあればそんなリクオニスト達の好意を利用する事も厭わない腹黒さもあり、第2話でのトレジャーハントナンバーワンバトルで高価な品物が必要になった際には、そんな自分のファンであるとある老夫婦の家を訪れ、
「喉に病気が見つかり、多額の治療費がいる」という嘘をつき、彼らの親切心に付け込んで家宝の壺を騙し取るという完全な犯罪行為に手を染めていた。
ゴジュウジャーのメンバーについても最初から利用できる取引相手としか見ておらず、吠の事も「バカ」と評するなど、基本的に表にするしないにかかわらず他者への対応は辛辣そのもの。

このようにお世辞にもヒーローらしい人物とは言えない問題だらけな性格の持ち主だが、先述の詐欺案件ではバトルが済んだ後に壺を自身のサイン付きで返却したり、
普段見下している吠に対してもさりげなく背中を押すなど、単に自分勝手なだけではなく、本人なりに線引きをしたり、他者の成果や長所を認められるだけの度量も持ち合わせている。
そもそも、劇中に登場するリクオニスト達から軒並み復帰を望まれて応援されているあたり、それなりに人を惹きつけるカリスマ性があるのも確かであり、
引退状態の今でも一度その場でライブを開けば瞬く間に人々が押し寄せるレベルであったりと、かつての人気アイドルとしての肩書や実力は伊達ではない模様。
また、熱海常夏の用意した試練であるおままごとでは、率先してハゲのかつらとちょび髭をつけてお父さん役を演じ、芸能人らしくバラエティも躊躇なくやれるところを披露している。

いつ事務所を追い出されたかは定かではないが、現在でもかなりの数のグッズが出回っており、リクオニスト新参のブーケでも数を揃えられる程*2
その中には一河角乃が探している犯人と同じ特徴である灰色の目の陸王のグッズも存在するようだが……?(陸王本人曰く、「灰色目時代のグッズはほとんど出回ってない」とのこと)

『ゴジュウジャー補ジュウ計画 ナンバーワン懺悔室』No.1「第1~4話補ジュウ計画(特別版)」によれば、好きなものはファンの子、リゾット、トレーニングで、逆に嫌いなものは皮肉屋な奴と銀杏。


スカしやがって。銀杏の良さが分からねえとはな。

あんな臭いのするもの、僕のような輝ける人間に相応しくないだけさ!


◎人間関係◎

一応のチームメイトその1。
基本的には「吠くん」と呼んでいるが、先述の通りその単細胞ぶりから見下しており、第3話冒頭では「ワンちゃん」呼ばわりしたり、『補ジュウ計画 ナンバーワン懺悔室』No.1では彼の好き嫌いを「子供みたいだねぇ…」とバカにしたりと、事あるごとに減らず口を叩いている。
当の吠本人もそんな陸王の普段の態度が気に入らないのか、基本的に刺々しい態度を取っている*3
その一方で指輪の契約で得た力について説明したり、人気者ナンバーワン対決で彼に票が入った事を教えてあげたりと、面倒見がいい部分も見せている。

一応のチームメイトその2にして、物語開始前からの協力者。
『補ジュウ計画 ナンバーワン懺悔室』No.1によると、第1話から約1ヶ月前に知り合い、陸王の方から同盟を持ち掛けたという。
性格的な共通点はあまりないのだが、「竜儀」と呼び捨て*4で呼んでいたり、彼の実家について知っていたりと、割と信頼関係は高め。
基本的によく一緒に行動している上、メタ要素だらけの『補ジュウ計画 ナンバーワン懺悔室』のみならず、第5話でのおせっかいノーワン戦*5や、第6話でのおままごとでもお母さん役になった竜儀と異様に似合っている夫婦漫才を繰り広げるなど、一緒にバカをする仲でもある模様。

  • ブーケ
敵対勢力であるブライダンの女幹部。
第3話で自身のライブに偶然通りかかった際にリクオニストになっているが、同話にてお互いにロボを操っての巨大戦の最中にコックピットに飾っていたブロマイド写真を破ってしまった事で以降目の仇にもされている。
なお、陸王本人は今のところブーケの存在そのものを認識しておらず、ブーケも憎き相手が自分が推している対象だと気付いていない。


◎ゴジュウレオン◎



エンゲージ!


クラップユアハンズ!

♪♪♪(ヘイ! ヘイ!) ♪♪♪(ヘイ! ヘイ!)


♪♪♪(ウォーオッオッオッー、ウォーオッオッオーオー、ヘイヘイ、ヘヘイ!)


ゴジュウレオン!!


笑顔の裏に秘めた過去…。もっと好きになっちゃった?

僕はみんなのゴジュウレオン! ときめきの肉食獣───
今だ! トウッ!
えっ!? ええー……


スーツアクター:塚越靖誠

陸王が金のテガソードと「センタイリング ゴジュウレオン」で変身した姿で、モチーフはライオン。変身の際には百獣の『王』のイメージか、手拍子と共にファンファーレが鳴り響く。
第7話では上記のように初の名乗りを披露……したはいいが、途中でゴジュウティラノに遮られ、そのまま全員での名乗りに移行するという、何とも締まらないものになってしまった。

固有能力は「ナンバーワン聴覚」
常人よりも聴覚が発達しているようだが、現状それを披露する機会には恵まれていない。
戦闘スタイルはレオンバスター50を使った銃撃がメインだが、軽やかな動きから繰り出す接近戦も得意とする。


■装備

  • レオンバスター50(ゴー)

レオンバスター50!

始めるよ、僕のライブ!


センタイリング テガソードブルーをテガソードに装填し、拍手する事で胸部から召喚されるゴジュウレオンの個人武器。
四足歩行のライオンを模った形状の片手銃で、口に当たるパーツが銃口、両後ろ足に当たるパーツがグリップになっている。
なお、変身前でも使用できる。

保有センタイリング

  • センタイリング ブンブンジャー

使ってみるか、タイヤ人間!

爆上戦隊ブンブンジャーのセンタイリング。
使用する事でブンレッドに変身する。
変身後はレオンバスター50とブンブンハンドルによる二挺拳銃など、引き続き銃撃メインの戦法を取る。
また、この形態になるとレオンバスター50も弾道変化が可能になる。
物語開始以前から所持しているが、『補ジュウ計画 ナンバーワン懺悔室』No.1での陸王曰く、
「壮絶な戦いだったよ。あのタイヤ人間───ブンレッドと繰り広げた熾烈な攻防に、涙の別れ……。これを語るにはスピンオフ1本分くらいはかかるかな」とのこと。
角乃「それじゃ、永遠に語られないでしょうね」


■必殺技

  • フィニッシュフィンガーレオン

結構強情なんだね。そういう君も素敵だけど……そろそろ僕のものになりなよ?

僕は戦う。世界を、僕自身をもっと輝かせる為に!

フィニッシュフィンガー!レオン!!

僕こそがときめきナンバーワン!

テガソードで相手を貫いた後にアッパーカットの要領で打ち上げ、とどめに陸王自身のサインを書き記しながら高速で切り刻む。
初使用した第7話では、ときめきノーワンを上記の口説き文句と顎クイで怯ませた隙を突いて発動し、素体にされていた女性も助け出している。

  • レオンガトリングバースト

さあ、フィナーレだ!

レオン!ガトリングバースト!!

レオンバスター50から大量の光弾をガトリングのように連続発射し、周囲の敵を一層する。

  • バクアゲ・ハンドリングドライブ

ブンブンジャー!フィニーッシュ!!

Shall we dance!?

バクアゲフィニッシュ!

センタイリング ブンブンジャー使用時に発動。
レオンバスター50とブンブンハンドルから発射した光弾の弾道を操り、敵に全弾命中させる。


◎テガソードブルー◎



失礼。君の相手は僕がしてあげよう。


アウェイキング!


リングイン!

放て!吠えろ!ブルー!
放て!吠えろ!ブルー!

人神一体! テガソードブルー!


テガソードブルー!!


スーツアクター:藤田洋平

全高:55m(頭上まで62.5m)
全幅:44m
胸厚:30.3m
総重量:3300t
スピード:350km/h
出力:1650万馬力

テガソードが陸王と人神一体となり、レオンバスター50と合体した姿。
頭部は「センタイリング テガソードブルー」と合体しており、右腕にはレオンバスター50の銃身がそのまま装着され、持ち手部分は分割した両肩に装着されている。

ゴジュウレオンと同じく、軽やかな動きと右腕のガトリング「レオンバスター砲」から繰り出す銃撃を得意技とし、初陣となる第3話ではブーケが操るカレンデウスと激しい銃撃戦を展開した。


■必殺技

  • テガソード・キラリ☆ライオン流星群
レオンバスター砲から星を模った光弾を連続発射する。
この際、「キラリ☆ライオン流星群」のカットインが入る演出がある。
なお、テガソード側の音声は「レオンガトリングバースト」
第4話でも第3話と比べて弾丸の数が減った技を使用していたが、これが同じ技かは不明。


◎余談◎

  • 名前の由来は、モチーフであるライオンの別名「百獣の王」から。


  • ゴジュウレオンのスーツアクターを務める塚越氏は『ギーツエクストラ』シリーズの仮面ライダーブッチーや仮面ライダー剣斬など、スピンオフのキャラクターや代役等を演じてきたが、レギュラー出演は今作が初となる。

  • (元)アイドルという属性から、同時期に放送された同じニチアサキッズタイムの『キミとアイドルプリキュア♪』(以下『キミプリ』)と絡めたネタがネット上で投稿されている。
    特に上記の詐欺を働いた第2話では、同日に放送された『キミプリ』にて同じくトップアイドルという設定のキャラ・響カイトが登場しており、陸王とは正反対の品行方正ぶりを見せつけた事からよくネタにされている。
    ちなみに、そんな両エピソードの脚本を手掛けたのは同じ井上亜樹子氏だったりする。

  • 『補ジュウ計画 ナンバーワン懺悔室』No.1では竜儀と一緒に(ピー)リキュア風の名乗りを行う予定で、「光の使者 ゴジュウレオン!」とキメたところ、竜儀役の神田聖司氏がアドリブで名乗らずに次の台詞を喋り出したため、思わず素で神田氏をガン見し、(編集でカットされたが)次の台詞が頭から飛ぶ程の衝撃を受けたとのこと(あまりに面白かったからか、神田氏も台詞の途中なのに噴き出している)。
    ちなみにこの話が配信された時点ではゴジュウレオンの名乗りは行われていなかった為、地味にこれが初名乗りだったりする。


僕は追記・修正する。

アニヲタWiki(仮)を、僕自身の項目をもっと輝かせる為に!


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最終更新:2025年04月20日 21:51

*1 第7話のときめきナンバーワンバトルでの本人の言及によれば、人気を妬んだ何者かに根も葉もないスキャンダルを流されたせいで表舞台を追われた模様。

*2 ちなみに第6話でブーケが作っていたグッズ祭壇を見た鈴木氏曰く「見たことないグッズがある」らしく、相当な数の陸王グッズのプロップが制作されている模様。

*3 そもそも吠自身あまり他者に心を開かないタイプであり、こうした態度は陸王に限った話ではないのだが。

*4 基本的に男性は「〇〇くん」、女性は「〇〇ちゃん」呼びであり、本編では接点がほぼない堤なつめの事も『補ジュウ計画』では「堤くん」と呼んでいる。

*5 この時は「お節介」と称して2人して雄叫びをあげながらおせっかいノーワンの両肩にサインを書き、吠と角乃は意味が分からず唖然としていた。