レックウザ

登録日:2010/06/02 Wed 00:53:31
更新日:2025/07/03 Thu 17:30:20
所要時間:約 24 分で読めます


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0384 RSE αΩΔ おいわい きりゅりりゅりしぃぃ! しめつける しんそく そらのはしら ばら撒かれ過ぎな色違い ひこう りゅうせいぐん りゅうのまい エピソードデルタ エメラルド オゾン層 ガリョウテンセイ スマブラ スマブラボスエネミー チート燃費 ドラゴン ノブナガ バリエーション豊富 ヒガナ ポケットモンスター ポケモン ポケモン解説項目 メガシンカ ラスボス リコロイ ルシアス レックウザ 中立 二刀流 亜空の使者 伝説 伝説のポケモン 優遇 六英雄 喧嘩の仲裁 天空 救世主 最強のメガシンカ 東洋龍 氷4倍 禁止級 第三世代 第三世代(ポケモン) 第三伝説 超古代ポケモン 黒いレックウザ



何億年も生き続けているといわれる。

グラードンとカイオーガの争いを治めたという伝説が残されている。




出典:劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス、OLM、
(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon (C)2004 ピカチュウプロジェクト、
東宝、2004年7月17日公開。


レックウザとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンの一種である。


■データ


全国図鑑No.0384
分類:てんくうポケモン
英語名:Rayquaza
高さ:7.0m
重さ:206.5kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:ドラゴン/ひこう
特性:エアロック(天候の効果を無効化)

HP:105
攻撃:150
防御:90
特攻:150
特防:90
素早さ:95
合計:680

努力値:攻撃+2、特攻+1



■概要


『エメラルド』のパッケージを飾った伝説のポケモン
姿は両足の無い『東洋の龍』で緑色をしている。
龍にしろ竜(ドラゴン)にしろ、いわゆる正統派デザインの少ないドラゴンポケモンの中では珍しい存在。

その身体には黄色い曲線のような模様がある(グラードンカイオーガにも同様の模様が見られる)。
色違いは黒。メディア作品や配布などのキャンペーンでピックアップされることも多く、色違いのポケモンの中でも知名度や人気度は高い。


何億年も前から遥か上空のオゾン層の中に住んでおり、空気中に浮かぶ僅なチリや水分を餌にして生き永らえる事が可能というチートな燃費を持つ。
「大空を支配する伝説のポケモン」とも言われている。

カイオーガ・グラードンと共にホウエン地方の神話に登場する超古代ポケモンで2匹の中立的な立場にいる存在。
前述の通り、遥か天空に住むため滅多に人間に目撃されないが、カイオーガとグラードンが争いを始めた時のみ二匹の争いを鎮めるために地上に降り立つという。

ちなみにこの設定はエメラルド発売時に判明した物で、
それまではそのいかにもカイオーガ・グラードンと関係のありそうな姿から様々な憶測がされていたポケモンである。

名前の由来は恐らく「裂空に座する者」から。



■ゲームでのレックウザ


ルビー・サファイア』両方のバージョンでポケモンリーグを制覇し、殿堂入りした後に行くことの出来る隠しダンジョン「そらのはしら」の頂きに出現する。レベルは70。

状態異常にしても「ねむる」で回復され、「げきりん」の反動で混乱し自傷で倒れてしまうこともあるため、捕獲難易度はかなり高い。
事前準備がやや大変だが、どのバージョンでも用意できるポケモンとして「みねうち」と「うらみ」を両立できるヌケニンと、「さいみんじゅつ」と「ねむる」、「ふういん」を両立できるサーナイトを組み合わせ、一番厄介な「ねむる」を封じると少し楽になる。

「そらのはしら」の内部はところどころ脆くなった床が存在し普通に歩くと下の階に落とされてしまうため、
マッハじてんしゃ」を使って床が抜ける前に上を通過しなくてはいけない。
中には減速無しで連続カーブしないといけない所も存在し出現ポケモンのレベルも高いというなかなかの難関ダンジョンである。


『エメラルド』では隠しではなくストーリーにガッツリ関わってくる。

マグマ団・アクア団が手にした珠により目覚めたカイオーガとグラードンが争いを始め、
世界が危機に陥った際に彼らを止めるため「そらのはしら」に向かったプレーヤーに呼び起こされ二匹のもとに向かって飛び立つ。
二匹のもとに現れたレックウザが僅か一声上げるだけで二匹は大人しくどこかに去っていき世界は滅亡の危機を免れる事になる。
この時のムービーはGBAの本気と言わんばかりにかなり気合が入っており、一見の価値あり。

ちなみにエメラルドでは殿堂入り前から「そらのはしら」に侵入可能。
またこの時点では前作と違って床が脆くなっていない単なる一本道なのでかなり楽。
そのため、『ルビー・サファイア』と比べて野生ポケモンのレベルが下がっている。

二匹の争いを静めた後は再び「そらのはしら」の頂上に戻り前作と違って殿堂入り前にもかかわらず戦闘や捕獲が可能となる。
更にそのレベルは70と前作のままで高く、捕獲出来れば以後のストーリーはイージーモード開始となる。
しかしレベルや技が鬼畜なため殿堂入り前の捕獲はかなり困難。面倒ならマスターボールを使ってもいい。
念入りに準備をしたいなら、殿堂入り後に手に入るドーブルで「ねむる」を封じると楽。

また、再び向かう「そらのはしら」の内部はレックウザが一度飛び立った振動で、
前作と同様に床がボロボロになっているため同様の苦労を強いられるのも注意したい。


HGSS』ではレッドを撃破し、オーキド博士にカントー御三家のいずれかを貰った後、「うずもれのとう」で入手したグラードンとカイオーガ(GBAから送ってきた個体では不可)をオーキド博士に見せると、「もえぎいろのたま」を預かることになる。
HG・SSのどちらかだけではカイオーガとグラードンを片方しか入手出来ないため、レックウザに出会うためには交換をして出ない方を調達しなければならない。

再度「うずもれのとう」に行くと戦闘・捕獲が可能。レベルは50。
鳴き声は「きりゅりりゅりしぃぃ!
このせいであだ名は「きゅうり」。
やはり「ねむる」が捕獲において一番厄介なので、何らかの方法で封じたいところ。

「もえぎいろのたま」の出自は不明だが他の2つの珠によく似ている。
レックウザに由来すると言われ、珠には目覚めさせる力があるという。
また、3匹が姿を現す「うずもれのとう」は、海と陸と空に縁の深いポケモンを奉るために、古代のホウエン地方の人々が建造したものとされる。


『ORAS』でのレックウザに関しては後記。


USUM』では他の伝説のポケモンの例に漏れずウルトラワープライドのワープ先で入手可能。
勿論ただで出現するわけがなく、グラードン・カイオーガの両方を手持ちに入れておく必要がある。
ちなみに、どういうわけか捕捉率がORASの45のまま変更されていない。つまりHP1にして眠らせりゃ大体捕まる。


SV』ではDLC後編おやつおやじから貰える「レックウザのおやつ」で特定の場所にレックウザが出現。
ただしレックウザのおやつを貰うためには、いずれのバージョンでもサークルミッションを一定数クリアしなければならない=マルチプレイ必須なので出現させるまでが少々大変。
また、捕捉率が3に戻されている*1ほか、RSEとHGSS同様「ねむる」を搭載しているので、ORASやUSUMとは違い弱らせて捕まえるのも一筋縄ではいかない。

そんなプレイヤーへの救済措置も兼ねてか特定期間の間、イベントテラレイドバトルに色違いレックウザが登場。★5であることや期限が長めに取られていることもあり、攻略難易度は低めだが、ドラゴンテラスのハピナスレイドも混ざっているため、その点が別の意味で難易度を上げているという・・・。確定捕獲の上、★5でありながらとくせいパッチもゲットできる大判振る舞いなので挑戦する価値は非常に高い。


外伝作品だと、『ポケダン救助隊』ではラスボスを担当。天空の塔の最上階に住んでいるが、間もなく落ちてくる隕石を何とかしようと侵入してきた主人公達に襲いかかり、撃退されると状況を理解し破壊光線で隕石を破壊してくれる。この時の隕石の破片が原因で事故が起きているのは内緒
クリア後に再び向かってもう一度倒すと低確率で仲間になる。
リメイク版ではクリア後限定だがメガシンカを習得しており、一度倒すとメガシンカし復活してガリョウテンセイが飛んでくる。

次回作ではメインストーリーには一切絡まないが、パスワードを入力すると出てくる天空の階段のダンジョンに登場。引き続き倒すと低確率で仲間になる。

『ポケパークWii』ではミュウの住むスカイガーデンの案内人をしており、レックウザ型のバルーンの上に乗り輪っかをくぐるミニゲームがプレイできる。

ポケモン+ノブナガの野望』では、ノブナガのベストリンクの1匹として色違いが登場。登場がクリア後の最終エピソードで全ての伝説のポケモン(配信限定のレシラム以外)を図鑑に登録しないといけない苦行だがそれに相応しい高性能。
発売当時本家シリーズにも配布されていた。

■対戦でのレックウザ


カイオーガと同等の特攻とグラードンと同等の攻撃力を持つ二刀型の種族値。
素早さも平均組よりは少し高めだが、火力面に種族値を割り振り過ぎた結果耐久は禁止伝説級としては低めでミュウツーよりほんの少し高いくらい。
さらにミュウツーと違い4倍弱点まで持っているため、総合的な耐久は数値より厳しめ。

特性「エアロック」は天候の効果を封殺すると言う、言葉通りの天候メタ。
グラードンとカイオーガの争いを鎮めただけの事はある。
実際のところ「ノーてんき」と同じ効果なのはナイショ

しかし、初登場の第3世代当時はメインウェポンが「げきりん」*2「そらをとぶ」程度しかないと言う扱いづらさだけが先行したかのような技バリエーションになっているせいで数値程の火力が出せず、グラードンやカイオーガと比べて目覚ましい活躍は出来なかった。
2匹の上司的存在なのに…

しかし『ダイヤモンド・パール』からタイプごとの物理特殊の仕様が変更され強力なドラゴン技も大量に追加された事により、
やっとその火力を存分に活かす事が可能となった。

技バリエーションはさすがはドラゴン伝説と言う事か豊富。
一致技以外ではほのおでんきみずじめんくさいわこおりと揃いに揃っている。
そこに攻撃特攻共に優れる能力と技の豊富さから相手に戦法が読まれにくいと言うのがレックウザの強み。
ミュウツーと比べて素早さがかなり遅く弱点が痛くて搦め手が苦手というデメリットを持つが、その分爆発力はかなり上回っている。

具体的な戦法としては「りゅうのまい」からの「げきりん」を使う龍舞型や「りゅうせいぐん」を撃ち逃げする特殊型。
「オーバーヒート」等を利用した二刀流型等。
他にも「しんそく」等の地味に珍しい技を覚えるのでそのあたりも有効利用したい。

ただ特殊一本にすると耐久や素早さからディアルガパルキアが大きな壁となるので特殊技のみの構成はあまりオススメされない。

特性「エアロック」は地味だがそれによりカイオーガの「しおふき」を二発耐えたり、
「すなあらし」や「あられ」が効かないのを活かして「きあいのタスキ」を無効化されにくい等の利点を持つ。レックウザは伝説の中では耐久が低めなので大きな利点。
上手くやればカイオーガのお供として出てきたルンパッパキングドラ等を一方的に殴り倒す事出来る等応用できない事もない。

が、そういう特性を持っているにもかかわらず「にほんばれ」「あまごい」「すなあらし」を一通り習得してしまったり、相手の天候の恩恵を受けようとして「ふぶき」や「かみなり」「ぼうふう」(第8世代)を必中にできないと言うお茶目さんなところも。おいおい。

第8世代では一応「ダイジェット」を使えると言う利点はあったのだが、さすがに伝説のポケモンとしては低めの耐久ゆえにダイマックス同士の押し合いに負ける事が多かったため活躍は少し控えめ。

第9世代ではなんと「ステルスロック」と「とんぼがえり」を習得可能に。
突然場作り要員としての需要を得た。
トップメタへと進出したコライドンカバルドン等、天候を変化させるポケモンの流行もありエアロックが刺さりやすくはなっているのだが、一方禁止級としては低めの耐久・微妙に足りない素早さ・第9世代では不遇なひこうタイプ故のテラスタルへの依存度から総合的な評価はまずまず。
それでも、役割まで被るライバルが現れたグラードンよりは採用率は高めの傾向にある。レックウザの場合の競合はよりにもよってコイツなのがまた
またおきみやげ使えるポケモンを起点に剣の舞をつんで一気に神速で抜いていくPTも存在し、おきみやげが使えるポケモン中にはハバタクカミディンルーミミッキュとアタッカーやジャマー要員としても使えるポケモンも多いためかなり強力な構築になっている。

そんな中開催された禁止伝説級ポケモン1体のみが参加出来るランクマッチルール、レギュレーションGでは

  • 特性のおかげで環境トップメタのコライドンの火力を下げ、裏に控える「こだいかっせい」持ちパラドックスポケモンにもバフを与えない
  • カイリューより攻撃種族値が高い&つるぎのまいを覚えるおかげで、スイーパーとしての性能がカイリューを遥かに上回る
  • 物理型の伝説のポケモンで採用率が高いコライドン、ホウオウをまとめて見れるヘイラッシャが流行するが、そのヘイラッシャに対してC150から放つりゅうせいぐんという回答を持てるため非常に止めにくい
  • 一般ポケモンで伝説の攻撃を受け回しながら、自分の伝説のポケモンの攻撃力を通していく、という展開になりやすいレギュレーションG環境に刺さるどくびしをタイプの都合無視できる

と、様々な要素が噛み合いまくった結果、トップメタ……までは行かずとも要警戒ポケモンの一角に躍り出た。
ひとたびしんそくが一貫してしまえばほぼゲームエンドと言えるほどの破壊力がある為、構築やプレイングもそこを目指せば戦える事から動かしやすいのも魅力。
加えてしんそくメインで立ち回る都合上すばやさがそこまで必要にならず、更に弱点を突きにくいノーマルテラスタルまで使う事から、見た目以上に耐久力が高く、受けてから崩すという戦い方も難しいのが対戦相手を悩ませる。
今後環境が進み、ますます天候がゲーム内で重要な要素となった時、彼がどう躍進するのか、あるいはカタログスペックの差で押し流されていくのかはまだ分からないが、要注目なのは確かだろう。
まあ伝説2体使えるようになればほぼ確実に大暴れだが
他の伝説のポケモンよりもややクセはあるが、その強さは決してネタでは終わらない。
上手く使ってカイオーガやグラードンを見返してやれ!!!



■メガレックウザ




オゾン層を飛び続けエサとなる隕石を食らう。

体内にたまった隕石のエネルギーでメガシンカする。


出典:ポケットモンスターXY、50話『最強メガシンカ~Act Ⅱ~』、
2013年10月17日~2015年10月29日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


■データ

タイプ:ドラゴン/ひこう
特性:デルタストリーム(天候が乱気流になる)

  • 種族値
HP:105
攻撃:180
防御:100
特攻:180
特防:100
素早さ:115
合計:780



ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』のクリア後の「エピソードデルタ」にてレックウザが登場。
そこで空の柱にてヒガナからゲンシカイキとメガシンカ、そしてレックウザの伝承を聞くことになる。

空の柱の入口でミクリと戦い、勝利した後、ヒガナの解説を聞きながら塔を登っていく。
ちなみに今作の空の柱のBGMは、エメラルドでレックウザがルネシティに降臨する時のBGMと同じ。

その後、ヒガナは色々なトレーナーから奪ったキーストーンを使い、レックウザを空の柱の頂上で降臨させた。
…まではよかったが、レックウザの方はメガシンカできるための力が足りておらず、メガシンカできなかった。
しかし、主人公が持っていたえんとつ山で手に入れた隕石を食べてメガシンカが可能になる。

その後はレックウザと戦い、捕獲する。
レベルは70。
ストーリーの都合上必須のため捕捉率が3から45まで上げられており、過去作と比べると異常なほど捕まえやすくなっている。
他の伝説のポケモンにも言えることだが、個体値は3V以上確定

捕獲した後、手持ちがいっぱいだとどれか1匹を送り返し、手持ちに加える。
「ガリョウテンセイ」を継承した後、ヒガナとバトルに勝ち、メガレックウザで地球に迫りくる隕石を破壊する。
ちなみにヒガナ自体はドラゴンポケモンしか持っていないので「りゅうのはどう」で全タテ出来る。ガリョウテンセイェ…
そしてレックウザに隕石といえばあいつと戦うことになり、倒すか捕まえればエピソードデルタは終わる。

ほらそこ出落ちとか言わない。

外見の変化としては、万年筆っぽくなった口元を覆うように前方へ突き出たクワガタのアゴのような部分と、角の先からたなびく黄金の触角、○○の形が連なった体長と同じ長さのヒゲが目立つ。
これは、メガシンカ前では体表の曲線模様だった部分がそのまま浮き上がった形になっている。
尾の先端にも黄金の紐状の触手が伸びており、高速飛行時にはヒゲの先端を横に伸ばしたこれで保持し、全体で大きな「Δ」を描くような形を取る。


グラードンやカイオーガはゲンシカイキの発表がありながらレックウザに関してはしばらく何の情報もなかったが、
10月2日のニコニコ生放送でようやく発表され、圧倒的な強さでメガリザードンY、ニョロトノユキノオーを三タテした。

元々高かった種族値合計が+100され780に。これはかの創造神すら上回り対戦で使用できるポケモンの中ではゲンシグラードン/カイオーガと並んでトップである。
攻撃種族値と特攻種族値はどちらも180とゲンシグラードン/カイオーガと同じになっている。素早さ種族値に関しては115とそこまで上がらなかったが、禁止伝説級相手なら素早さ補正がなくとも大体先手が取れるようになった上に元々「りゅうのまい」があるので気にならないだろう。

加えて特性が超強力。
この乱気流状態は以下の効果を発揮する。

  • ひこうタイプの弱点が等倍扱いに。
  • 天候発動の特性はゲンシグラードンの「おわりのだいち」、ゲンシカイオーガの「はじまりのうみ」以外は全て不発に。
  • 天候無効化の「ノーてんき」、「エアロック」は有効。
  • メガレックウザが場に出ている限り有効。メガレックウザが引っ込むか倒されたら天候は元に戻る。

4倍弱点がなくなり、2倍弱点はこおり、ドラゴン、フェアリーのみになる。
そしてゲンシグラードンとゲンシカイオーガ以外は天候の書き換えが不可能というまさにチート特性。

おまけにダブル・トリプルでオオスバメ等のノーマル・ひこうタイプ、トルネロス等のひこう単タイプ、サンダー等のでんき・ひこうタイプは実質弱点なしになるというイカれた効果を持つ。

ただし、天候であるため、相手も恩恵を受けることに注意。

さらに専用技である「ガリョウテンセイ」を習得。
これは一言で言うと、ひこう版「インファイト」である。
第7世代までは自力で覚えることはできず、教え技となっている。


さて、これだけならまだしもとんでもない仕様を持っている。





メガシンカに必要なメガストーンが不要である。

もう一度言おう、メガシンカに必要なメガストーンが不要である。





いや、マジで。大マジで。
メガシンカに必要なのは「ガリョウテンセイ」の技のみ。

メガシンカは能力アップの代償として道具が固定されるという弱点(バランス調整)が設けられていたが、メガレックウザは好きな道具を持たせられる。これは他のメガシンカポケモンにはない強み。

一応、「道具枠のかわりに技スぺを使う」ということでもあるが、
「ガリョウテンセイ」の性能が上記の通りなのでぶっちゃけデメリットになっていない。
むしろ、ひこうタイプとしての性能まで遺憾なく発揮できるようになったため完全にメリットである。

また、フィールドに出た瞬間に強制使用となるゲンシカイキと違ってメガシンカであるため、好きなタイミングでパワーアップできるのも地味ながら利点。
1ターン目から相手のグラードン・カイオーガと対面した場合も、後からメガシンカして確実に天候を塗り替えられる。

数少ない欠点はメガシンカ枠と伝説枠の両方を取ること、ダブルやトリプルで強力な全体攻撃技を持たないこと、エアロックとノーてんきは無効にできないこと。
ノーてんきやエアロック持ちを場に出されると、こおり技を四倍で食らうハメになる。ダブルやトリプルではこれらの特性+こおり技持ちと言う組み合わせもあり得るので注意。

また、あえてメガレックウザにならずに数が激減したスカーフカイオーガを威力は下がるが強引に機能させる荒技も生まれた。

ダブルではGSルールの公式大会では上記の点(エアロックとノーてんきが無効にできないこと以外)で使用率はゲンシグラードンに及ばず2位だった。とはいえ今まで使用率ほぼ最下位争いしていたのにここまで上り詰めたのはさすがである。

シングルだとメガシンカ+アイテム自由というメガレックウザが持つ唯一無二の利点を存分に活かして大暴れすること間違いなし。なにせレックウザは積み技が豊富かつ高威力の技も豊富、更にメガシンカで能力アップと、ほとんど隙がない。一度りゅうのまいを無償でされたらもう相手は勝ち目がほぼなくなってしまう。積まれる前にゴリ押しもしくはでんじはなどで機能停止と行きたいが、道具で耐えたり無効化される可能性も。スカーフでもりゅうのまいをされたら抜かされてしまう。ならばファイアローと言っても相手はしんそく持ち。と真面目にタイマンで勝てるやつはほぼいない。禁止伝説級とはいえはっきり言ってメガガルーラよりもヤバい。

ただでさえ高い能力と特性、さらに道具制限がないというチートの他に言葉が出ない状況である。
これならレートで当然の如く禁止扱いのも納得である。

ただ、映画のメガウェーブがガチで実装されたらレックウザにしてもメガガルーラ嫌いにしても怒りを買いかねない。ジャービス貴様。

12年前からネタにされ続けたが、遂に名実ともに最強になったと言えよう。
この力ならグラードンもカイオーガも抑えられたのも納得できる。

第七世代ではZワザが登場したが、「メガレックウザは持ち物制限がないから両立できるのでは?」と予想されていた。
しかしバンク解禁後の検証でZクリスタルを持たせるとZワザが優先され、それを使用した後もメガシンカのコマンドが出ないことが判明した。
まあ、両立できたらぶっ壊れで済まされないレベルになっていたのでしゃーない。
特に配布個体は、Zワザ化すると全ての能力が1段階上がる「おいわい」を持っていたりするのでなおさらである。

ちなみに色違いの個体がメガシンカすると、全身ツヤがかった漆黒になり、黄色いラインがになる。

なお、第8世代では他のポケモン共々メガシンカは没収されたが、ガリョウテンセイは自力習得できるようになっている。



大乱闘スマッシュブラザーズでのレックウザ


大乱闘スマッシュブラザーズX


亜空の使者におけるボス役。


~攻撃方法~
  • 光弾
ムービーでやった技。どうみても光弾だが、公式では「はかいこうせん」扱いらしい(どこが光線だ)
口から光弾を発射する。
高い位置からと低い位置から撃つパターンがあり、前者はプレイヤーを狙い地面に着弾すると爆発して消え、後者は地面と平行に飛んでいく。リフレクター可能。

  • アイアンテール
振りかぶった後、尻尾を振り回して攻撃する。

  • かみなり
空中でグルグル回転しながら雷を落とす。旋回するレックウザ本体にも判定あり。
避けるのは困難で、直撃すると吹っ飛びはしないがかなりのダメージになる。
シールド全開ならブレイクせずギリギリ防御可能。

  • 左右入れ換え
左右の位置を入れ換える。微妙に判定あり。

  • そらをとぶ
まっすぐ飛び上がって画面上方に消えた後、横から突っ込んでくる。判定は頭だけなので、体の方は気にする必要がなく、攻撃もできる。横からの突進は3回連続で行う場合も。

  • 下降攻撃
同じく画面上方に消えた後、地面に向かって突っ込む。前述のものとは予備動作が少し異なり、上昇時に大きく左右にうねる。

  • こわいかお
目を光らせた後、一瞬遅れてファイターの居た地点を爆発させる。光る眼自体にも判定あり。

なぜか地中に潜ってから飛び出してくる。飛び出す直前には地面が盛り上がる。地中からの突進は最大3連続して行うことも。
ちなみにレックウザはあなをほるを覚えられない。一応公式ではこの技は龍の舞らしい。

そして何故か空からではなく水の中から登場する。桜井ェ…

大乱闘スマッシュブラザーズfor・大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL

カロスポケモンリーグで登場。forではWiiU版のみ。
ドラゴンタイプの出る「竜章の間」でたまに出現する伝説枠として続投。ステージ両端もしくは上空を雷が横切った後、錐揉み突進でステージを通過する。他の伝説枠3体と違い技名が無いが、Xでの使用技を考えると「そらをとぶ」あたりだと推測される。
当たると当然の如く大ダメージ&強い吹っ飛びなので予告線の雷が横切ったら離れよう。



■アニメでのレックウザ


伝説のポケモンの中では出番がなかなか多め。
何故かネタ扱いされることも多めである。


裂空の訪問者デオキシス』にてデオキシスと戦った個体。

蒼海の王子マナフィ』の冒頭でロケット団のバショウ・ブソン・シラヌイ博士(『ライコウ雷の伝説』に登場)に捕獲された個体。

ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』の『史上最悪のトゲピー!』にて宇宙を飛び、ロケットに「はかいこうせん」を放った個体。

ポケットモンスター ベストウイッシュ 特別編』にてアイリスが目撃した個体(サトシにとってのホウオウのような存在)


『光輪の超魔神 フーパ』に登場する色違いのメガシンカした個体

ポケットモンスター サン&ムーン』の『メテノとベベノム、星空に消えた約束!』に登場した個体。
(サトシたちには、消滅し光になったメテノ達を迎えに来たと推測された)
・レックウザ
くうきちゅうの チリと みずを たべるらしい。
オゾン層を 飛び続け エサとなる 隕石を 食らう。
・メテノ
オゾン層に 棲み より 強い ポケモンの エサに なっている。 逃げるうちに 地上に おちてくる。

等々。

また、アニメシリーズのOP映像にも度々登場している。

また、第8シリーズでは「レックウザライジング」編のキーポケモンを務める。
ロイの持っていた"いにしえのモンスターボール"の中に黒いレックウザが入っており、後に冒険家ルシアスの手持ちだったことが判明。
物語を通してこの黒いレックウザと再会し、再びいにしえのモンスターボールに収めることが主人公一行の旅の目的の一つとなっている。



■ポケスペでのレックウザ



ルビーサファイアが子供の頃にジョウト地方で研究資料にされていた。
この研究はグラードンやカイオーガのように制御媒体である『宝珠』を持たないレックウザを制御するため、人工の宝珠翠色(みどりいろ)宝珠(たま)を造ろうとするもの。
(この研究を主導していたのがプラチナの母であるヤナセ・ベルリッツだったりする。)
しかし野生のボーマンダが研究所で暴れて制御装置を破壊したことでレックウザは逃げ出し、研究は頓挫。
未完成の宝珠の核もヤナセ教授が自ら川に捨ててしまった

実はこのボーマンダの暴走は、その直前にボーマンダを追い払おうとしたルビーが中途半端に痛めつけたためである。(それだけでもなかったのだが。)
ルビーの関与を察したセンリはその責任を一人で引き受け、その結果ルビーと疎遠になってしまう。

逃げた後は「そらのはしら」で眠りについており、ミツルの活躍により目覚める。呼吸器の弱いミツルを地上50階建てのそらのはしらに連れて行くセンリさんマジスパルタ
そしてグラードンとカイオーガが対決しているルネシティへセンリと共に向かった。

上述の通り、制御媒体となる「宝珠」がないため、人間の支配下に置くことは不可能とされる。
…が、センリ・ルビー親子はレックウザを宝珠なしで乗りこなしていたりする。色々ただでは済まなかったが…。
一時とは言え平然と頭に乗られていた反動からか、その後の13章では親子にやや厳しかった(先のことは緊急事態をレックウザ自身感じたからということだろう)。
それでも伝承者に立候補しようとしたヒガナを容赦なく殺しかけたのに対して、
ルビーには説得に応じて自発的に協力体制を取るなど多少心を開いている様子を見せていた。



■ポケとるでのレックウザ


ドラゴン・初期攻撃力70
能力:ドラゴンのつめ(時々攻撃力が1.5倍になる)

ロセウスセンターのステージ290(それ以前に期間限定でイベントステージとして先行登場していた)にレックウザが、ステージ300にメガレックウザが登場する。
メガレックウザを倒すとレックウザのメガシンカに必要な「いんせき」が手に入るがロセウスセンターの大トリなだけあり難易度は超極悪なのでアイテムは惜しまず全て使うこと。

オノノクスと全く同じ能力、というか伝説のポケモンなのに初期攻撃力70と少々パッとしない(グラカイも70だか)

しかし本編がそうなようにポケとるでもブッ飛んだメガシンカ能力なのだろうと期待されており、実際に解禁されるとプレイヤーは驚愕することとなった。
以下メガシンカ時の能力↓
レックウザと違うタイプのポケモン一種類を最大10匹まで消す

ゲンガーの項目にもあるがパズルゲームにおいてパズル一種類を消す効果は大変強力である。さらに消す対象が実質ドラゴンタイプ以外の全てに当てはまるのだ。
レックウザ自信は全ては消えないのでメガゲンガーと違ってすぐに再発動できるという利点がある。つまり能力そのものではゲンガーの上位互換だと言っても過言ではない!

…のだがこのメガレックウザ、メガシンカに必要なレックウザ消去数がとてつもなく多い。なんとゲンガーの3倍である。
なので使用にはコインを消費するメガスタートが必須という大きな欠点を持つ。
メガスキルアップを使い続ければおよそ1/3にまで短縮できるものの20個もの数が必要でそもそもこのアイテムは大会上位の景品やレベルアップステージを終盤までやることくらいと今のところ入手法がかなり限られている。そんなアイテムを他のメガポケに一切使わず全てレックウザに注がなくてはならない…と今のところ現実的な方法ではない。

まあコインに余裕があったりアイテム必須のスコア第一主義のランキングステージにおいては殆ど気にならない欠点ではあるが。



■色違いの余談


過去に行われた「歴代ゲームポケモン総選挙」で見事1位に輝き、Vジェネレートを覚えたレックウザ(通常色)が配布された。これが2012年2月の話。

ポケモン+ノブナガの野望』ではラスボスであるノブナガの手持ちとして登場。ちなみに色違いである。というか通常色のレックウザがいない
発売記念にWi-Fiコネクションで「ノブナガの黒いレックウザ」が配布された。これが2012年3月の話。…あれ?と思ってもまだ続きがあるんだな。

「次世代ワールドホビーフェア '15冬」では、今度はORAS向けに「WHFの黒いレックウザ」、つまり色違い。これが2015年1月の話。

それだけではない。「月刊コロコロコミック」とのタイアップで「コロコロ」の黒いレックウザ。これが2015年3月の話。

「コロコロ」のレックウザは、広島にポケセンが開業した際に広島限定で再配信(たぶん救済)されている。これが2016年2月の話。

そして、ポケセンがスカイツリータウンにオープンした際にも、記念としてポケセン各店舗で配布。これが2016年6月の話。

そして、前述の通り『SV』のテラレイドバトルで色違いが久方ぶりに配信。これが2024年12月の話。

つまり通常色のレックウザが過去1回しか配布されていないのに対し、色違いレックウザは過去に6回も配布されている。
他の伝説の色違いがよくて1~2回くらいしか配布されていないのを見ると圧倒的な優遇っぷり。


…色違いレックウザはバーゲンセール品なのかよ!



追記・修正は、隕石を破壊してからお願いします。

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最終更新:2025年07月03日 17:30

*1 レックウザ以外にも、元々ストーリー上の都合で捕獲が強制されていた第7世代の伝説のポケモンは捕捉率が45に設定されていることが多かったが、そういったポケモンは本作で一律3に変更されている。

*2 当時威力90