登録日:2024/09/02 Mon 10:53:24
更新日:2025/04/14 Mon 09:51:17
所要時間:約 28 分で読めます
ライゼオルとは、『遊戯王OCG』に登場するテーマの一つである。
【概要】
2024年8月24日発売の
デッキビルドパック「クロスオーバー・ブレイカーズ」にて登場したテーマ。
X召喚テーマであり、そのコンセプトは
「ひたすらレベル4モンスターを並べまくって、強いランク4Xモンスターを出しまくる」と単純明快。
メイン・EX共に属するモンスターはレベル・ランクが4で統一されており、レベル調整効果も無い。
さらに効果使用時にかかる制約も
「ランク4のXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない」というもの。
本当にランク4Xモンスターだけで戦えと言ってくるのである。
ランク4Xモンスターの大量展開と言えば、リンク召喚が登場する前……本テーマが登場するおよそ8年前の光景であり、懐かしさを感じる人も多いだろう。
メインデッキのモンスターは全員が自己特殊召喚効果を持ち、サーチや他者の特殊召喚も同時に行ってくれる。
その展開力は現代遊戯王のそれであり、テーマ名での制約も入らないため過去のランク4X召喚ギミックも取り入れられる。
さらに「ライゼオル」以外のランク4Xモンスターを手助けする効果も複数あるため、それらも採用可能。
一時代を築き上げた事からも分かる通り選択肢は豊富なため、EXデッキが寂しくなることはない。
また展開系テーマの大半が
ソリティアと呼ばれる程の複雑怪奇な回し方をするのに対し、このテーマは
回し方が単純で分かりやすいのも長所。
動きが単純とはすなわち
「ミスが起こりにくく制限時間と思考リソースを節約できる」ことを意味する。
出すXモンスターこそ場面に応じて分ける必要はあるが、それでも「基本はコレ、この時は刺さるコレ、妥協ならコレ」と予め決めれば迷わずに済む。
これらの特徴に加え、
- メインの「ライゼオル」モンスター全員が1枚初動として動けることに起因する、安定感と貫通力を兼ね備えた優秀な展開能力
- 後述するエースモンスター、《ライゼオル・デッドネーダー》の凶悪な性能
- 至れり尽くせりで優秀な性能の魔法・罠カード群
- 2011年のX召喚実装から始まり、約13年間の間に積み重なった豊富なランク4Xモンスターのカードプール
- 単純で分かりやすいテーマ故に、汎用カードを多く詰めるデッキスロットの余裕
といった多数の強い要素が合わさったことで瞬く間に2024年のOCG環境を暴れ回った、2024年の遊戯王を象徴するテーマである。
テーマのモチーフは恐らく「エンジン」。メインデッキのモンスターは全てエンジン関連の用語から名前が取られている。
イラストは炎と雷のエネルギーを纏った戦闘ロボットという、「男の子って、こういうのが好きなんでしょ?」を地で行くものとなっている。
【カード一覧】
光属性・炎族モンスター
共通して何らかのコストを切ることで、フィールドの状態に関係なく自身を手札から特殊召喚する効果を持つ。
その性質や種族の関係上、「炎属性・雷族」の「ライゼオル」モンスターよりも初動になりやすい。
アイス・ライゼオル
効果モンスター
星4/光属性/炎族/攻1700/守1000
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは自分の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したターン、自分はランク4のXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが召喚した場合に発動できる。
デッキから「アイス・ライゼオル」以外の「ライゼオル」モンスター1体を特殊召喚する。
青い炎を纏った人型ロボ。
(1)は手札・フィールドのカード1枚をコストにした自己特殊召喚効果。
墓地へ送るカードに指定は無く、利便性は言うまでもない。
ただ【ライゼオル】自体はあまり墓地活用をしないため、何かと組み合わせなければコストを活用する動きは取りづらい。
「ライゼオル」Xモンスターの効果でX素材にするか《ライゼオル・クロス》でデッキに戻すなどして有効活用したい。
またX召喚を制限する送り付けモンスターである《飛翔するG》や《接触するG》を処理する手段にもなることは覚えておきたい。
(2)はデッキから自身以外の「ライゼオル」モンスターを特殊召喚する効果。
ただし召喚時限定なので、(1)の特殊召喚効果とは噛み合わない。
とはいえコスト無しに頭数を増やせるのは大変優秀。他の「ライゼオル」モンスターの効果も合わせれば展開の連鎖もできる。
なので【ライゼオル】ではこのカードに召喚権を使うのが理想的。
(1)(2)の効果は同一ターンでどちらも使用できるため、手札でダブってもそれぞれで場が増やせる点も嬉しい。
カード名の「アイス」とは氷のことではなく、エンジンの一種「内燃機関(internal combustion engine)」の略称「ICE」から。
エクス・ライゼオル(制限カード)
効果モンスター
星4/光属性/炎族/攻 500/守2000
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードはEXデッキのXモンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したターン、自分はランク4のXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合、レベル4・ランク4のモンスター以外の表側表示モンスターが自分フィールドに存在しなければ発動できる。
デッキから雷族・炎属性モンスター1体を手札に加える。
緑の炎を宿した人型ロボ。
(1)はEXデッキのXモンスターをコストにした自己特殊召喚効果。
手札・フィールドのカードを失わずに出せるのは大きなメリットだが、この方法で墓地に送ったXモンスターは蘇生制限を満たせない。
また「ライゼオル」Xモンスターはどれも墓地効果を持たないため、【ライゼオル】単体ではこのコストを活用することも難しい。
後述するようにテーマ外であれば墓地に送ってメリットのあるXモンスターは存在するため、その辺りをコストにしたい。
(2)は「雷族・炎属性」モンスターのサーチ効果。発動条件は【ライゼオル】であれば全く気にならない。
《ソード・ライゼオル》をサーチすればあちらの効果で即座に特殊召喚とサーチが行えるため、一気に頭数を揃えることができる。
状況次第では《ノード・ライゼオル》を持ってきて蘇生効果を使うことも考慮したい。
ちなみに(1)での特殊召喚からこの効果を発動した場合、墓地に送ったXモンスターの効果をチェーンすれば相手の妨害からこの効果を守ることが可能。
《灰流うらら》とかが効かなくなる。
なおサーチできる「雷族・炎属性」モンスターには、「ライゼオル」モンスターを除くと「
スプライト」モンスターの一部が該当する。
しかし向こうは「4」ではなく「2」が特色のテーマなので
致命的に相性が悪い。
実質的にノーコストでランク4Xモンスターを立てられる利便性からか、2025年1月1日のリミットレギュレーションにて制限カードに。
「ライゼオル」カードとしては初の規制を受けることとなった。
カード名の由来はエンジンの一種「外燃機関(external combustion engine)」から。
スター・ライゼオル
効果モンスター
星4/光属性/炎族/攻1800/守0
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは自分フィールドのX素材を1つ取り除き、手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したターン、自分はランク4のXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「ライゼオル」魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
「ALLIANCE INSIGHT」での新規。紫の炎を帯びた人型ロボ。
(1)は自分フィールドのX素材1つをコストにした自己特殊召喚効果。
【ライゼオル】においてXモンスターのX素材は大事な資本であるため、気安くコストにするのは少し難しい。
特殊召喚時にX素材を補充できてかつX素材が余りやすい《ライゼオル・デュオドライブ》や3体素材のXモンスターなどから捻出するのがオススメ。
(2)は「ライゼオル」魔法・罠カードをデッキからセットする効果。
サーチではなく直接セットするので《灰流うらら》を回避できる。
動きの要となる《ライゼオル・クロス》を持ってこれる他、罠カードをセットすえば相手ターンの妨害を増やすことが可能。
特殊召喚のためにXモンスターを出す必要があるのと、(2)の効果が特殊召喚時限定なので初動には使えないのが欠点。
採用枚数は少なめ方が無難か。
カード名の由来は熱機関の一種「スターリングエンジン」から。
ただしイラストでは両肩の飛行ユニットに星の意匠が見られるため、そのまま星の「スター」も意識している模様。
炎属性・雷族モンスター
共通してフィールドか墓地に特定のカードがあるときに、自身を手札から特殊召喚できる効果を持つ。
ソード・ライゼオル(制限カード)
効果モンスター
星4/炎属性/雷族/攻1500/守 200
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のフィールドか墓地に「ライゼオル」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したターン、自分はランク4のXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから炎族・光属性モンスター1体を手札に加える。
剣を持つ赤い装甲の人型ロボ。
(1)はフィールド・墓地に「ライゼオル」モンスターがあることを条件とした自己特殊召喚効果。
《エクス・ライゼオル》等でサーチしてから即座に特殊召喚できるため、頭数を増やすのに便利。
参照するのはフィールドに限らず墓地も含むため、初動の「ライゼオル」モンスターが破壊された後の立て直しとしても機能する。
(2)は「炎族・光属性」モンスターのサーチ効果。
サーチできるモンスターの内「ライゼオル」モンスターはいずれも盤面の状況に関係なく自力で特殊召喚できるため、すぐに場に出してX召喚ができる。
このカード1枚からランク4X召喚が1回確定するため、【ライゼオル】にとって重要なカード。
しかしライゼオルが環境を席捲し続けている観点から、2025年4月のリミットレギュレーションにて制限カードに認定された。
カード名の由来は電気工学の用語である「カソード」から。
ただしイラストで立派な剣を持っているため、単純に剣の「ソード」とも掛けている様子。
ノード・ライゼオル
効果モンスター
星4/炎属性/雷族/攻1400/守1600
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のフィールドか墓地にXモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したターン、自分はランク4のXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):自分の手札・フィールドからカード1枚を墓地へ送り、「ノード・ライゼオル」以外の自分の墓地の「ライゼオル」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。
青い鳥のようなロボ。
(1)はフィールド・墓地にXモンスターがあることを条件とした自己特殊召喚効果。
《ソード・ライゼオル》より条件は厳しく、最序盤では機能しにくい。
幸いフィールドに限らず墓地でもよいので、《エクス・ライゼオル》の(1)の効果を使った後なら特殊召喚しやすくなる。
(2)は手札・フィールドのカード1枚をコストに自身以外の「ライゼオル」モンスターを蘇生する効果。
本来X召喚テーマは墓地にモンスターが貯まりにくいことが多いが、「ライゼオル」モンスターはコストを払って効果を発動していることも多い。
それらの後であれば蘇生対象も確保しやすい。
ある程度展開が済んだ後は機能してくれるが、そうでない時は効果がいずれも単独では機能しないというのが欠点。
複数枚積むと序盤で事故を招く恐れがある。
そのため他の「ライゼオル」モンスターよりも採用枚数は抑えられがち。
カード名の由来は電気工学の用語である「アノード」から。
パルマ・ライゼオル
特殊召喚・効果モンスター
星4/炎属性/雷族/攻1200/守2400
このカードは通常召喚できない。
自分の手札・墓地から「ライゼオル」モンスター1体をデッキ・EXデッキに戻した場合に特殊召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分はランク4のXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。
手札・デッキからレベル4モンスター1体を墓地へ送り、その攻撃力分だけこのカードの攻撃力をバトルフェイズ終了時までアップする。
手のひらの様にも見えるリング状のロボ。
なぜかこのカードのみ特殊召喚モンスターになっている。
召喚条件は「手札・墓地の「ライゼオル」モンスター1体をデッキ・EXデッキに戻す」こと。この特殊召喚には回数制限が無い。
しかし【ライゼオル】は特段墓地肥やしを得意としていないため、コストの確保が難しい。
《ノード・ライゼオル》の蘇生や「ライゼオル」Xモンスターの(1)の対象、《ライゼオル・クロス》(2)で消費することを踏まえるとさらに難しくなる。
(1)はランク4XモンスターしかEXデッキから出せなくなるデメリット効果。
とはいえ【ライゼオル】ではあってないようなものである。
(2)は自身の戦闘時にレベル4モンスターを墓地肥やししつつ、攻撃力をアップする効果。
レベル4であれば「ライゼオル」以外でも良いため、《
ライトロード・ビースト ウォルフ》《
BF-精鋭のゼピュロス》等と合わせれば展開もできる。
とはいえ現代において展開のために戦闘が必要(=先攻1ターン目やそれ以降のメインフェイズ1でも使えない)というのは受け入れがたいテンポロス。
他の「ライゼオル」モンスターが即効性のある展開効果を有しているため尚のこと遅く感じる。
攻撃力が上がることを利用して相手のメタ効果持ちモンスターを戦闘破壊したいが、その場合よりによってこのカードは通常召喚ができない。
なので《
フォッシル・ダイナ パキケファロ》や《
虚無魔人》などの特殊召喚メタモンスターがいると、殴る前にそもそも特殊召喚ができない。
カード名の由来は電気推進の一種である「パルスプラズマスラスタ」から。
手のひらの様にも見えるのは「パルマ」がイタリア語で「手のひら」を意味するからか。
Xモンスター
ライゼオル・デュオドライブ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/雷族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2体以上
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
自分の墓地の「ライゼオル」モンスター1体をこのカードのX素材とする。
(2):このカードのX素材の数×100だけ、自分フィールドのモンスターの攻撃力はアップし、相手フィールドのモンスターの攻撃力はダウンする。
(3):自分メインフェイズに発動できる。
自分フィールドのX素材を2つ取り除き、デッキから「ライゼオル」カード2枚を手札に加える(同名カードは1枚まで)。
銀色の装甲を纏うロボ。
(1)は墓地の「ライゼオル」モンスターをX素材として吸収する効果。
この効果の発動に成功すれば、(3)で自身の素材を切ってなおX素材を1つ余らせることができる。
自身の(2)を機能させたり《ライゼオル・クロス》のコストに充てることができるようになるため、結構重要。
【ライゼオル】は墓地肥やしが得意ではないが、上手い事「ライゼオル」モンスターのコストを吸収できるようにしたい。
どうしてもという場合は《エクス・ライゼオル》で予め落とした「ライゼオル」Xモンスターを吸収するという手もある。
(2)は自身のX素材の数に比例した自分モンスターの強化・相手モンスターの弱体化効果。
倍率は小さいが、全体の強化と弱体化が同時に働くので影響力はそこそこ。
(3)は自分フィールドのX素材をコストにした「ライゼオル」カードのサーチ効果。
このカードの目玉となる効果で、魔法・罠も含めて「ライゼオル」であれば何でも2枚サーチできる。
《ライゼオル・プラグイン》や《ノード・ライゼオル》をサーチすれば切ったX素材を蘇生して更なる展開にもつなげられる。
分かりやすい位の「マストカウンター」なので、当然
手札誘発や妨害の餌食になりやすい。
特に(3)は効果としてX素材を切る関係上、《
幽鬼うさぎ》をぶつけられると破壊された上にサーチもできなくなる。
理想としてはこのカードを出す前に《ライゼオル・クロス》や《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》を立てて妨害から守れるようにしたいところ。
もし《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》を先に立てられたなら、そちらのX素材を切っておいて(1)も狙いたい。
だがそれを狙うともれなく《
原始生命態ニビル》が飛来するため難しいところ。
ライゼオル・デッドネーダー
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/炎族/攻3000/守2500
レベル4「ライゼオル」モンスター×2体以上
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
自分の墓地のモンスター1体をこのカードのX素材とする。
(2):相手がカードの効果を発動した時、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(3):自分フィールドのXモンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。
黒い装甲を纏うロボ。
3000の攻撃力と妨害効果を有する、【ライゼオル】の強さを支える絶対的エース。
そのためか、《ライゼオル・デュオドライブ》と異なりX召喚時の素材に「ライゼオル」指定がついている。地味に忘れやすいため注意。
(1)は墓地のモンスターをX素材として吸収する効果。
《ライゼオル・デュオドライブ》と異なり「ライゼオル」でないモンスターもX素材として吸収できる。
そのため「墓地へ送られた時」に発動するモンスター効果を使いまわすことができたりする。
(2)は自身のX素材をコストにした破壊効果。
条件は「相手がカード効果を発動した時」と受動的ながらも緩く、しかもX素材さえあれば
ターン中の回数制限が無く同一チェーン上でも複数回発動可能。
使い勝手としては《幽鬼うさぎ》に近く、フィールド以外での発動にも反応しトリガー以外のカードも破壊できるようになった形。
阻止できなければ相手の場は見る見るうちに崩壊し、まともな盤面を作ることもままならなくなる。
(1)でのX素材供給も踏まえれば
最低3回は発動でき、「ライゼオル」魔法・罠でX素材を補充できればさらに多く破壊できる。
そして《幽鬼うさぎ》と違い発動直後の永続カードやフィールド魔法も破壊できるため、発動時の効果すら封じられる。
スケールを2枚置かないといけない
ペンデュラム召喚主体のデッキ及び、永続カードやフィールド魔法が重要なデッキにとっては悪夢としか言えない存在になる。
気を付けたいのは、この効果は「トリガーにした相手の効果」を
無効にはしないこと。
《ライゼオル・クロス》と併用すればモンスター効果は無効にできるが、その場合はX素材の消費も荒くなるため注意。
ちなみに
《ライゼオル・デッドネーダー》自身も含めた自分のカードも破壊できる。
《
心変わり》や《
無限泡影》などの効果から味方を逃がす用途で使えたりする。
素引きしてしまった《
アーティファクト・デスザイズ》も自ら破壊できる。
前述の通り自身も破壊できるためコントロール奪取やチェーン可能な効果無効では
自壊して逃げられた挙句、蘇生手段によって素材つきでフィールドに戻ってくることすらあるため、普通のカードでは対策がしにくい。
(3)はXモンスターの破壊を自身のX素材で肩代わりする効果。
自身以外のXモンスターも守ることができるため、最終的に複数のランク4Xモンスターを維持したい【ライゼオル】とは噛み合う。
とはいえ(2)の効果でX素材を使いきることも少なくないので過信しないように。またターン中1回しか適用できない点も注意。
総じて
- メインの「ライゼオル」モンスターから手軽に出せる3000打点
- セルフでX素材を補充可能
- 連射可能で汎用性の高いフィールドのカード破壊効果
- X素材を使った破壊耐性付与
と、これでもかと分かりやすい強力な効果を単体で持つ優秀なモンスターである。
またそれだけでなく、《ライゼオル・クロス》を筆頭とした各種サポート魔法・罠や《触の双仔》との強烈なシナジーも有する。
結果として「コイツを越えられるか否か」という高いハードルを対戦相手に要求する、ランク4Xモンスターとして最強格の地位を確立している。
誰が言い出したのかは不明だが、要求ハードルの高さが揶揄として一部で「デッドネーダー・ハラスメント(デドハラ)」と呼ばれるレベルである。
魔法カード
ライゼオル・クロス
フィールド魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分は同名カードが自分フィールドに存在しないモンスターしかX召喚できない。
(2):「ライゼオル・クロス」以外の自分の墓地の「ライゼオル」カード2枚を対象として発動できる。
そのカードを好きな順番でデッキの下に戻す。
その後、自分は1枚ドローする。
(3):1ターンに1度、相手が発動したモンスターの効果の処理時に、自分は自分フィールドの「ライゼオル」XモンスターのX素材を1つ取り除く事ができる。
その場合、その効果は無効化される。
エネルギーに満ちて輝く動力エンジンが描かれているフィールド魔法。なんで「フィールド」魔法のイラストが一部品なんだ……?
(1)は同名XモンスターをX召喚できないデメリット効果。
X召喚した後に発動したり同名Xモンスターを蘇生する分には問題無い。
(2)は「ライゼオル」版小型《貪欲な壺》効果。
「ライゼオル」カードには墓地効果を持つものが少なく、ドローついでにデッキリソースの回復ができる利点になる。
「ライゼオル」Xモンスターも戻せるため、再度のX召喚や《エクス・ライゼオル》で落とした「蘇生制限を満たしていない」ものを戻すことも狙える。
(3)は「ライゼオル」XモンスターのX素材を切ってモンスター効果を無効にする効果。
少々特殊で、「相手が発動したモンスターの『効果の処理時』にその効果を無効にする」仕様となっている。
これにより発動を伴わないので、
- 相手の「発動を無効にする」カウンター効果を踏まない。
- 無効化したい効果に直接チェーンしなくても無効化できる(《エクス・ライゼオル》で言及した防御手段を無視できる)。
- ダメージステップでも適用できる。
- 《アクセスコード・トーカー》などの「効果の発動に対して相手は効果を発動できない」を無視して効果処理時に無効化できる。
など、妨害の質が非常に良くなっている。
これまで、テーマ専用フィールド魔法は「自分のアドを稼ぐ」ことを主目的にされることが多かった。
しかしこのカードは(2)をそこそこ評価されつつも(3)の妨害効果が一番強いという、現代においても珍しい1枚だったりする。
ライゼオル・プラグイン
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地・除外状態の、Xモンスターか「ライゼオル」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
その後、デッキから「ライゼオル」カード1枚を自分フィールドのランク4のXモンスター1体の素材にできる。
このターン、自分はランク4のXモンスターでしか攻撃宣言できない。
エネルギーをチャージされている《ライゼオル・デュオドライブ》が描かれた速攻魔法。
効果は墓地・除外からXモンスターか「ライゼオル」モンスターを特殊召喚し、デッキから「ライゼオル」カードをランク4XモンスターのX素材にする。
墓地と除外の双方から選べるため、対応範囲が広い。
速攻魔法という点も合わさり「相手に除去されたXモンスターをX素材と共に復活」できるのは大きな強み。
また「ライゼオル」Xモンスターを復活させれば、それらの(1)と合わせてX素材を2つ持った状態になるのも重要。
《ライゼオル・デュオドライブ》のサーチ効果も単独で使えるし、《ライゼオル・デッドネーダー》の破壊効果や身代わりも2回使える。
発動後は「ランク4Xモンスターでしか攻撃できない」制約が付くが、そもそもランク4Xモンスターを並べる【ライゼオル】では大した制約ではない。
唯一ランク4Xモンスター以外でアタッカーになり得る《天霆號アーゼウス》を使う場合は一応注意。
カード名の由来はエンジンを動かす際に使用される「点火プラグ」から。
罠カード
ライゼオル・ホールスラスター
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「ライゼオル」Xモンスターの数まで、相手フィールドの表側表示カードを対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、自分の墓地から「ライゼオル」カード1枚を自分フィールドのランク4のXモンスター1体の素材にできる。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。
「ライゼオル」モンスターを含む自分フィールドのモンスターを素材としてX召喚を行う。
《パルマ・ライゼオル》を通してビームを放つ《ライゼオル・デッドネーター》が描かれた通常罠。
(1)は「ライゼオル」Xモンスターの数だけ相手のカードを破壊し、墓地の「ライゼオル」カードをランク4XモンスターのX素材にする効果。
《ライゼオル・クロス》により同名Xモンスターを並べられないこともあり、破壊枚数は1~2枚に留まる。
X素材の補給先は《ライゼオル・デッドネーダー》が筆頭。相手の場を荒らして詰めに回ることができる。
フリーチェーンで発動できるので質は悪くないが、「ライゼオル」Xモンスターを出せていない状態で引くと腐るという欠点は無視できない。
(2)は墓地から除外することでX召喚を行う効果。
自分のターンであれば普通にX召喚すればいいため、相手ターンで奇襲気味に行うことが主目的となる。
なお相手ターンであれば基本的に「ランク4Xモンスターしか出せない」制約が無くなるため、好きなランクのXモンスターが出せる。
条件を満たせば《天霆號アーゼウス》とか《厄災の星ティ・フォン》とかを出すこともできる。
実はこのカード、意外なランク4Xモンスターに対応しており……。
カード名の由来は電気推進装置の一種である「ホールスラスタ」から。
ライゼオル・マスドライバー
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このターン中、以下の効果を適用する。その後、このカードを自分フィールドのランク4のXモンスターのX素材にできる。
●自分フィールドの「ライゼオル」モンスターの攻撃力は1000アップする。
(2):このカードがフィールド以外から墓地へ送られた場合、相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
「ALLIANCE INSIGHT」での新規。長大な砲身を構えてビームを放つ《ライゼオル・デュオドライブ》が描かれた通常罠。
(1)は「ライゼオル」モンスターを強化し、自身をランク4XモンスターのX素材にする効果。
強化効果は罠カード故に遅いのがネックだが、発動時点では「ライゼオル」モンスターが存在する必要が無いのがポイント。
《ライゼオル・デッドネーダー》のようにX素材を浪費しやすいXモンスターへの補充のために使うのもアリ。
他にも《クロノダイバー・リダン》のデッキバウンス効果のトリガーにするという手も。
(2)はフィールド以外から墓地へ送られた際、相手の墓地のカードを除外する効果。
タイミングの都合上相手の効果にチェーンして除外することはできないが、(1)の効果で自身をX素材化すれば素材として消費された際に使える。
他にも《アイス・ライゼオル》や《ノード・ライゼオル》の手札コストにした際にも使える。
カード名の由来は宇宙空間へと物資を輸送・発射する大砲型の装置「
マスドライバー」から。
イラストで砲身を構えているのと、攻撃力供給&X素材補充という効果が「
大砲による物資補給」モチーフと思われる。
間違っても禁止カードとは関係ない。
【相性が良いカード】
ランク4Xモンスター
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2500/守1200
レベル4モンスター×2
このカードをX召喚する場合、自分フィールドのランク4モンスターをレベル4モンスターとして素材にできる。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃できる。
(2):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の他のランク4以下のXモンスター2体を対象として発動できる。
その2体の内の1体を特殊召喚し、もう1体をそのモンスターのX素材にする。
「SUPREME DARKNESS」で登場した、【ライゼオル】の強化の一環と思わしき様々な面で相性の良いランク4Xモンスター。
まずランク4Xモンスターをレベル4モンスターとして扱いX召喚出来ると言うのが【ライゼオル】にとっては革命的。
X素材が0の《ライゼオル・デュオドライブ》や《No.41 泥睡魔獣バグースカ》などを退かすついでにX召喚することができる。
モンスターへ2回攻撃付与効果も《ライゼオル・デュオドライブ》の味方強化&敵弱体化と相性が良い。
《No.60 刻不知のデュガレス》で攻撃力2倍にすればリーサルも狙える。
更に墓地に送られた時に墓地の他のランク4以下のXモンスターを2体選んで、片方をX素材にした状態でもう片方を蘇生できる。
この効果は場から墓地に送られるだけでなく、EXデッキから直接墓地に送られてもX素材から切られて墓地に行っても発動する。
特に《エクス・ライゼオル》などで墓地に落としてから《ライゼオル・デッドネーダー》でX素材として持っておく事で効力を発揮する。
相手ターンに《ライゼオル・デッドネーダー》が墓地に送られても即座にX素材を持った状態で復活させられるのが非常に便利。
《No.41 泥睡魔獣バグースカ》を素材にX召喚し、相手ターンに《ライゼオル・デッドネーダー》で破壊して蘇生させてロックする、なんて使い方も。
除去効果を持った汎用ランク4Xモンスター達。
魔法・罠除去、全体破壊、裏守備化orデッキバウンス、バウンス、X素材化……。
それぞれで強みが分かれているので、状況や仮想敵に応じて使い分けたい。
相手モンスター1体を次のスタンバイフェイズまで一時的に除外できるランク4Xモンスター。
ミラーマッチでの《ライゼオル・デッドネーダー》など、破壊耐性持ちや破壊時に効果が発動するモンスターを一時的とはいえ場から退かせられる。
これだけなら上記のランク4Xモンスター達のバウンス・X素材化などでも可能だが、重要なのがその2400という素の攻撃力。
X素材1つの《ライゼオル・デュオドライブ》+《ライゼオル・デッドネーダー》と並べた際、総打点が8000を越えるのだ。
破壊以外の除去ができてかつ素材に縛りの無いランク4Xモンスターでこの打点に到達できるのは実はこのカードだけなので、一考の余地がある。
レベル4を3体、または手札の魔法・罠をコストに場のランク4Xモンスターに重ねてX召喚できるランク4Xモンスター。
相手モンスターの攻撃力低下、全相手モンスターの効果無効化、連続攻撃と全ての効果が戦闘ダメージを稼ぐことに特化した1枚。
素引きしてしまった《ライゼオル・ホールスラスター》を捨てて出せると言う点も非常に相性が良い。
守備表示でいるだけでフィールド上で発動したモンスター効果を無効にできる、ランク4Xの中でも折り紙付きの影響力を持ったモンスター。
自分のモンスター効果も無効になるが、発動を伴わない《ライゼオル・デッドネーダー》の破壊身代わり効果は使えるので場持ちも良い。
手札誘発を使われた時の妥協点として、あるいは
制圧手段として期待ができる。
ドロー、蘇生、攻撃力アップの3つの強力な効果から1つを使えるランク4Xモンスター。
展開するなら1つ目と2つ目、ライフを削るなら3つ目の効果と場面に応じて効果を使い分けられる柔軟性がウリ。
メラグのオーバーハンドレッドナンバーズであるランク4Xモンスター。
条件を満たした相手モンスターをフリーチェーンで破壊しつつ1枚ドローできるかわいこちゃん。
その条件である「元々の攻撃力と攻撃力が異なる」も《ライゼオル・デュオドライブ》で自発的に達成が可能。
ベクターのオーバーハンドレッドナンバーズであるランク4Xモンスター。
光属性のランク4なので、《時空の七皇》で見せることで《アイス・ライゼオル》や《エクス・ライゼオル》をサーチできる。
その目的だけならば同じ光属性の《
No.102 光天使グローリアス・ヘイロー》でもOKなのだが、持っている効果が地味に重要。
バトルフェイズ中に発動したモンスター効果をX素材の切れる限り無効にできるため、バトルフェイズでの展開が重要な【
天盃龍】へのメタカードとなる。
人によっては
ランクアップ形態が持つ制圧力の高さに着目し、《
RUM-七皇の剣》と共に使用することもあるとか。
デッキから「
落とし穴」または「ホール」通常罠を発動できるランク4Xモンスター。
なんと《ライゼオル・
ホールスラスター》が該当するため、隣に「ライゼオル」Xモンスターがいればフリーチェーン破壊兵器に変貌する。
まぁそれでも《ライゼオル・ホールスラスター》が素引きしたくないカードという欠点は変わらないのだが……。
とはいえそれ以外にも《墓穴ホール》を採用して《原始生命態ニビル》対策をするなど、やれることは多い。
【フォトン】のランク4Xモンスター。
(2)の「自分の攻撃力2000以上のモンスターは相手の効果では破壊されず、相手の効果の対象ない」効果が【ライゼオル】にとって魅力的。
「ライゼオル」Xモンスターは両方とも条件を満たしているため場持ちが向上する。
なによりマストカウンターである《ライゼオル・デュオドライブ》を相手の手札誘発から守れる。
ちなみにこの耐性効果は本来攻撃力1800な本人には付与されないが、《ライゼオル・デュオドライブ》で全体強化すると本人も得るようになる。
強力な墓地メタ効果を持つランク4Xモンスター。
墓地を利用するデッキはどの時代でも多いため、幅広い場面で活躍できる。
ただし【ライゼオル】単体では
水属性モンスターがおらず、(1)の攻撃力アップ効果を使えない点には注意。
《ライゼオル・デッドネーダー》と並んだ際の制圧力が強すぎたためか、2025年1月1日のリミットレギュレーションにて禁止カードになってしまった。
X素材にしているカードの種類によって様々な効果を発動できるランク4Xモンスター。
「ライゼオル」魔法・罠は魔王・罠カードをX素材として供給できるため、魔法での1ドローや罠でのデッキバウンス効果が狙いやすくなる。
レベル4モンスター
他の「ライゼオル」モンスターと共にランク4Xモンスターの素材になれる。
とはいえ「ライゼオル」モンスターのみでも展開力は十分あるため、汎用カードなどの枠を考えるとあまり多く採用する必要はない。
有名なスピリットモンスターコンビ。
《荒魂》を通常召喚して《幸魂》をサーチし、さらに《幸魂》の効果で自身を召喚することでレベル4モンスターを2体揃えられる。
【ライゼオル】は単体では《アイス・ライゼオル》以外に召喚権を使わないため、そちらに使わず余った召喚権の消費先として有力な候補になる。
シャークさんの新規モンスターコンビ。
《浮上するビッグ・ジョーズ》は魔法カードを使用したターンに特殊召喚でき、出た時に「シャーク」モンスターをサーチできる。
これでサーチされた時に特殊召喚できる《ドレイク・シャーク》をサーチすればレベル4モンスターが2体揃う。
さらに《浮上するビッグ・ジョーズ》は《時空の七皇》で《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》か《No.101 S・H・Ark Knight》を公開すればサーチが可能。
つまり通常召喚の使用不使用に関わらず並べることができるのだ。
これが本当のマジックコンボ
《浮上するビッグ・ジョーズ》の特殊召喚効果を使うとEXからXモンスターしか出せない制約が付くが、【ライゼオル】ではほぼノーデメリット。
発動条件や反応する召喚行為に制限の付いた《
増殖するG》達。
勿論第二第三の《増殖するG》として相手を牽制するのも仕事だが、明確な違いとしてどれもレベルが4である。
なので「イザという時にランク4のX召喚に使える」という利点がある。
種族・属性サポート
レベル4以下の炎族モンスターをサーチする通常魔法。
【ライゼオル】では《アイス・ライゼオル》《エクス・ライゼオル》《スター・ライゼオル》が該当する。
いずれも手札に持ってくる価値は高い。
EXデッキのオーバーハンドレッドナンバーズを見せることで、そのランクと同じレベルを持ち種族か属性が共通するモンスターをサーチする通常魔法。
ランク4Xモンスターはオーバーハンドレッドナンバーズ内で6種類も存在するため、持ってこれる選択肢がとにかく豊富。
先述したモンスター達以外にも地属性とか戦士族とか魔法使い族とか岩石族とかのレベル4をサーチできる。意外な組み合わせが見つかるかもしれない。
高い展開力により見せるモンスターをちゃんとと出せるというのも嬉しいところ。
以下に《時空の七皇》絡みで相性が良いカードを載せる。
- 《神殿を守る者》
あの《スピリッツ・オブ・ファラオ》と同じく「ファラオの遺産」で収録されたカード。
レベル4・地属性・悪魔族なので《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》を見せることでサーチができる。
場にいる限り、相手はドローフェイズ以外でドローができない効果を持つ。
居るだけで相手の《増殖するG》や「マルチャミー」をケアすることができ、ドローを気にせず悠々と展開ができる。
このカード自体に召喚権は使ってしまうものの、「ライゼオル」モンスターは自力で特殊召喚できるため大きな支障にはならない。
そして《神殿を守る者》自体がレベル4なので、展開の〆としてランク4のX召喚に使ってしまってもよい。
- 「アーティファクト」
モンスターカードでありながら魔法カード扱いでセットができ、相手ターン中に破壊されると自己蘇生できるテーマ。
レベル5・光属性・天使族のカード群なので《CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン》を見せればサーチできる。
特に影響力が高いのは、EXデッキからの特殊召喚を禁止する《アーティファクト-デスサイズ》。
除外を多用する相手なら除外封じの《アーティファクト-ロンギヌス》も選択肢に入る。こちらは手札からも使えるためセットしなくても良い。
破壊方法は《ライゼオル・デッドネーダー》や《竜巻竜》で狙えば相手依存にもなりにくい。
妥協で《ライゼオル・デッドネーダー》のみを出した際にも妨害を増やすことができる。
その他
サイバース族の
ランク9Xモンスター。
当然【ライゼオル】ではX召喚できないが、《エクス・ライゼオル》のコストで墓地に送る要員として重要な役割を担う。
墓地に送られれば表側表示カード1枚の効果を無効にできるため、《
サモンリミッター》等の厄介な永続メタカードを突破することができるようになる。
またどこから墓地に送られても効果を発動できるので、《ライゼオル・デッドネーダー》の(1)でX素材として回収してから切ることで再度使用できる。
X召喚デッキが誇る全てを吹き飛ばすXモンスター。
ただし自分ターン中はランク4Xモンスターしか出せないため《ライゼオル・ホールスラスター》の(2)で相手ターン中にX召喚する必要がある。
種族が異なるモンスター2体で出せるLモンスター。
X召喚テーマである【ライゼオル】とは一見噛み合わないが、一部のメタカード突破の手段として採用されることがある。
具体的には《飛翔するG》や《
夢幻崩界イヴリース》などの「自分フィールドに送り付けられてX召喚を禁止するカード」対策になる。
それらのモンスターと適当なモンスターを素材にL召喚することでロックを解除、X召喚の展開を再開する流れになる。
《夢幻崩界イヴリース》では関係無い話だが、《飛翔するG》側を処理する際の注意点はメインの「ライゼオル」モンスターが持つ特殊召喚時の制約。
L素材を用意するためにこの制約を持った効果で特殊召喚してしまうと、L召喚ができなくなってしまう。
先にL召喚してその後に展開することは可能なので、くれぐれも順番を間違えないように。
現代ではお馴染みとなったハイリスクハイリターンなドローソース通常魔法。
【ライゼオル】では発動しても裏目になりにくいという理由で積極的に採用されている。
というのも、展開の主軸となる《エクス・ライゼオル》《アイス・ライゼオル》《ソード・ライゼオル》はそれぞれ3積みが基本。
それ以外を込みで「ライセオル」カードは15枚前後採用、他のカードは手札誘発や各種サーチという構成になっている事が多い。
このため、デッキを10枚裏側除外で削っても余程運が悪くない限り要の「ライゼオル」カードが全て吹き飛ぶ確率は低いのである。
【弱点】
特殊召喚メタ・EXデッキメタ
展開系テーマの宿命として、これらのメタを受けると動けなくなる。
なお《増殖するG》系への耐性は悪くない方である。
「ライゼオル」モンスターはチェーンブロックを作らず自身を特殊召喚するため、チェーン発動されずドローがされにくい。
また《
No.41 泥睡魔獣バグースカ》《ライゼオル・デッドネーダー》など「妥協で出すモンスター」の候補が複数いるのも強み。
「ランク4Xモンスターしか出せない」制約
現代遊戯王においては、X召喚以外にも儀式・融合・S・リンクと召喚方法が幅広く存在する。
それだけ選択肢が広い中で「ランク4Xモンスターしか使えない」というのは非常に重い制約となっている。
特に《
S:Pリトルナイト》などの汎用リンクモンスターが使用できないのが痛く、後攻で捲るための《
超融合》の使用もほぼ最初手に限られてしまう。
また妨害を俯瞰した場合、【ライゼオル】は他のランク4Xモンスター達と団結することで「相手のカードを除去する」能力は非常に高くなっている。
だが、その一方で効果の無効や魔法・罠対策の部分が手薄になっている。
???「馬鹿だな、拙者がいるよ」
これらに付随する弱点として、相手からすると「Xモンスターしか使えない」ことが筒抜けとなりメタを張りやすくなる。
特にリンクを除く1つの召喚法にのみ頼るテーマを踏みにじる《
次元障壁》は天敵。
《デビリアン・ソング》等の永続の妨害カードであれば《エクス・ライゼオル》からの《メレオロジック・アグリゲーター》で突破もできなくはない。
しかし《次元障壁》などの使い切りのカードにその手は使えないため、発動を阻止できなかった瞬間に苦しい局面に立たされる。
これら罠カードの妨害を阻止できる《レッド・リブート》は欠かせないだろう。
追記・修正はランク4Xモンスターを出しまくってからお願いします。
- 「わかりやすくて強い」を地で行くテーマ フィールドに無効化つけたのはいかんでしょ… -- 名無しさん (2024-09-02 11:38:25)
- デッドネーダーが結構やってるよりの強さで絶対的エースしてるから、ランク4で戦うというよりデッドネーダーと足りない部分を補い合う豊富なランク4って感覚 -- 名無しさん (2024-09-02 11:42:02)
- 何気デッドネーダーってランク4にしては攻撃力高いよな、ランク4で同じ打点なのデメリット持ちのクレイジーボックスと闇ドラゴン縛りのヴァレルXだし -- 名無しさん (2024-09-02 12:02:11)
- シャイニングがライゼオル需要で高騰するとはこのリハク(ry -- 名無しさん (2024-09-02 12:07:18)
- 既に環境トップの一角と言ってもいい程の完成度なのに今後どんな強化されるんだろうなこのテーマ -- 名無しさん (2024-09-02 12:28:56)
- 2016年頃の環境をガチでやり込んでた身としては結構好意的に見てしまうテーマ。 -- 名無しさん (2024-09-02 12:33:26)
- マスターデュエル勢だから使ったことはないけどラビュリンスに弱そうに見える次元障壁のサーチ手段や再利用手段あるし -- 名無しさん (2024-09-02 12:50:26)
- 天牌龍の影響で普通にシャイニングが使ううるから安いのに採用されない非力なヘイローを許してくれ… -- 名無しさん (2024-09-02 12:59:33)
- 逃げ若の台詞差し込まれてて笑ったwでも確かにいるけど釈放の見込みあるんです? -- 名無しさん (2024-09-02 16:34:40)
- こうして見比べると、パルマだけ露骨にパワー低いな。 -- 名無しさん (2024-09-02 20:07:59)
- まあシャイニングは理論上強いってだけなんでヘイローとの差は正直どんぐりの背比べではある -- 名無しさん (2024-09-02 21:58:24)
- 言うて天盃龍に強いなら結構明確な違いじゃない?ほぼエクストラデッキ使わないデッキにおけるレベル的にエースやサポートモンスターで出せるランクのエクシーズモンスターとかと同じあったほうが嬉しい臨機応変枠 -- 名無しさん (2024-09-02 22:23:58)
- 「9期時代のランク4モンスターズを今風に特化させただけだからあまり跳ねなさそう」という一部見られた推察を鼻で笑うぐらいの暴れっぷり -- 名無しさん (2024-09-02 23:39:39)
- ランク4の無駄な層の厚さを舐めておったのだ -- 名無しさん (2024-09-02 23:50:45)
- あれ、下級ライゼオルの特殊召喚効果を使う前なら超融合使えるんだっけ?その場合って下級ライゼオル側は「ターン終了時までランク4のXモンスターしか〜」ってならないっけ? -- 名無しさん (2024-09-03 08:09:41)
- ヘイローよりはマシで採用されてたシャイニングに七皇の剣まで入れてアンブラルに繋げだしたのはびっくりだよ -- 名無しさん (2024-09-03 09:27:35)
- 効果だけ見ると効果無効&ライフ半減&ハンデス、オマケにバック除去と未だに通用するレベルで強いんだよなアンブラル。フルスペックで出すにはシャイニングとRUMを採用する必要があるから使いにくかっただけで。ライゼオルなら時空の七皇とシャイニングがほぼ必須枠だから七皇の剣も自然と採用できるのがマジで奇跡的な噛み合い -- 名無しさん (2024-09-03 10:06:15)
- ランク4はエクシーズ全盛期からインフレの9期に至るまでの長らく便利カード刷られまくって環境でも見かけた伝統の便利枠なんだしそんなもんに特化させようとしたコナミが悪い部分はある -- 名無しさん (2024-09-03 10:45:29)
- ただ、メタが分かりやすく環境トップに立った場合は露骨にメタられて苦戦するから、その意味ではバランスが取れているともいえる。本当の暗黒期であったEMEmの様な「このデッキをメタるなら同じデッキを使うのが一番手っ取り早い」という事態にはならん -- 名無しさん (2024-09-03 19:10:14)
- 令和のスプライト -- 名無しさん (2024-09-04 10:05:22)
- スプライトも令和やろがい! -- 名無しさん (2024-09-04 13:59:07)
- EMEm、EM竜剣士以来のランク4連打デッキか。9期のランク4は本当にできないことが何もなかったから、12期でも活躍できるのかな(さすがにマスタールール3下のEMEmほど暴れはしないだろうが)。 -- 名無しさん (2024-09-04 16:51:25)
- 侵略者 -- 名無しさん (2024-09-04 18:16:49)
- ↑攻撃時に重ねてX召喚してないからセーフ -- 名無しさん (2024-09-04 18:25:54)
- 海外ではホールスラスターの名前違うらしいけどどうすんだろ。 -- 名無しさん (2024-09-04 23:29:54)
- アグリゲーター:「いきなり墓地に落とされたと思ったら素材にされたでござる……労基に訴えたい(´・ω・`)」 -- 名無しさん (2024-09-05 18:35:21)
- 9期ではやりすぎだろ…ってなったランク4連打も時代が下ってちょうど良くなってきてるってやつか -- 名無しさん (2024-09-05 22:44:28)
- 対M∀LICE需要でノーブルデーモン採用して時空の七皇からロンギヌス持って来る事も検討されてるとか拡張性高すぎだろこのデッキ -- 名無しさん (2024-09-08 14:56:06)
- 現環境は全く知らないド素人だし、最初は興味がなかったからスルーしていたけれど、後にある紹介記事からエクシーズモンスターの性能を知った時は「ランク4で攻守がブルーアイズ並みで、素材も2体『以上』だから緩くも状況に合わせやすくて、おまけにエクシーズモンスターある意味最大の弱点と言える『エクシーズ召喚以外だと素材がなく力を発揮できなくなる』点を『特殊召喚されると墓地から自前で素材を補充できる』効果で補っているなんてとんでもないことしてて、これだけ揃っててデメリット効果すらないなんておかしくね?」と度肝を抜かれたのは忘れられない。……しかも記事にあるようエクシーズテーマ最大の弱点の「レベルを弄られたらエクシーズに繋げられず機能不全に陥る」点をメインライゼオルカードから対処しうる手段があるって何……? -- 名無しさん (2024-09-08 16:58:54)
- ↑滅相もない、レベル4の指定と「ライゼオル」名前指定の2重の縛りがついています故() -- 名無しさん (2024-09-08 17:12:09)
- ライゼオルが増えてくるならディスコードセクター(互いに自分の場と同じレベル&ランクが特殊召喚不可になる永続罠)採用が増えてきそう -- 名無しさん (2024-09-09 04:48:15)
- Gフワロス対策に神殿を守る者に注目した結果、そのサーチ手段として時空の七皇で見せる用のジャイアントハンドも採用検討とか真面目にバリアン七皇デッキになりつつあるの笑う -- 名無しさん (2024-09-10 18:48:15)
- 制圧モンスターに耐性をもたせるとあかんよ -- 名無しさん (2024-09-15 12:13:09)
- デッドネーダーがダイ・ガードに似てたから発売直後に組んだけど、思った以上に強くてなんか複雑な気分。 -- 名無しさん (2024-09-23 08:33:10)
- 最終着地点が強いだけならまだしも、展開手段もクソ強いっていう。チェーン組まない所といい、アイスとソードが相互にサーチしあう関係と言いこいつら12期のスプライトだよ。 -- 名無しさん (2024-09-26 22:49:23)
- インフレ自体は仕方がない部分はあるけども、効果処理時に無効は無敵を貫通的な嫌なインフレなにおいがする -- 名無しさん (2024-10-17 09:10:54)
- フワロス強いから強くしたいテーマはデッキ以外からのSS多用してフワロスの被害を最小限にします 分かりやすいね -- 名無しさん (2024-10-19 05:47:55)
- てか、エクシーズが他の召喚方法と比べて誓約軽くて素材も緩いのに踏み倒し手段も他の召喚法と比べて緩すぎるのが一番の問題だと思うがな。エクシーズが優遇されすぎてて根本的に壊れるようにできてる -- 名無しさん (2024-10-21 22:45:43)
- 対戦環境だけじゃなく、発表の際にホームページが長らく開かなかったやべーやつ -- 名無しさん (2024-12-01 12:12:31)
- 天下第二武道会(ティアラメンツとハンデス三種の神器以外全部無制限の大会)でOCG10月リミットの構築で入賞してた -- 名無しさん (2025-02-15 17:55:35)
- デッドネーダーが自分のカード破壊できなければ少しはましだったのかなと思う。切腹できる上に即復帰するギミックまであるからメタりにくい。 -- 名無しさん (2025-02-21 14:49:48)
- ウーサとかの汎用EX使わないしエースがちゃんとエースでソリティア無しと、カジュアル勢の願望自体はかなり満たしてるけどライゼオルがオーバーパワーすぎるのよね -- 名無しさん (2025-03-02 21:02:46)
- ↑「踏み倒し手段も他の召喚法と比べて緩い」は一理あると思うが、「他に比べて誓約軽くて素材も緩い」は流石にリンク召喚でしょ。事実、11期ルール以降でも環境でリンクモンスターは融合・S・Xに比べても採用率が頭1つ2つ抜けてるし -- 名無しさん (2025-03-03 12:52:26)
- ↑のコメントは2024-10-21 22:45:43に対する返信です -- 名無しさん (2025-03-03 12:52:51)
- やっぱり妨害効果持ちが自前で耐性持ってるのダメだよなぁ -- 名無しさん (2025-03-14 09:18:01)
- ホールスラスターがフレシアに対応してるのって公式が意図したとかじゃなくて想定外だよね多分。フレシアの弾として使えるのも考慮のうちだったとしたら相当したたかだと思う。 -- 名無しさん (2025-03-22 02:12:24)
- 項目冒頭のキャッチコピーってデッドネーターの必殺技名だったんだな -- 名無しさん (2025-03-22 17:14:09)
- 4月からの公式大会で使ってる人が激減した。ヤミーとドラゴンテイルの強さもあるけど、ここまでガッチガチに規制されちゃもう安定できんわな -- 名無しさん (2025-04-14 09:51:17)
最終更新:2025年04月14日 09:51