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みいちゃんと山田さん

登録日:2025/12/24 Wed 23:31:23
更新日:2026/08/16 Sun 16:10:56
所要時間:約 10 分で読めます


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※あくまでフィクションです ※啓発目的の漫画ではありません この世の地獄の見本市 この世界に神はいない まさかのアニメ化 みいちゃんと山田さん キャバクラ ギスギスシーン多し コメント欄メンバー限定記事 サスペンス シリアスな笑い マガジンポケット 亜月ねね 人間のエゴ 可愛い絵柄に騙されるなシリーズ 問題作 報われない 始めからバッドエンド 搾取 救いがない 毒親の見本市 水商売 消失系ヒロイン 漫画 発達障害 真の弱者は助けたくなるような姿をしていない 知的障害 社会の歪み 編集権限メンバー限定記事 衝撃のラスト 読む劇薬 講談社 賛否両論 近親相姦 風俗 鬱展開の嵐 黒い講談社




ねえみいちゃん。

こうして私達は出会って、

いろんな事があったよね。

私達の日々は確かにあったよね。


これは、みいちゃんが殺されるまでの12ヶ月のお話



みいちゃんと山田さん』とは、2024年9月よりマガジンポケットにて連載されている漫画作品。作者は亜月ねね。

+ 目次

概要


亜月がSNSアカウント「ダイアナ」*1で発表した「幸福のために最低限必要なもの」の長編化で、パイロットにあたるXでの連載版はKindleインディーズマンガ部門でランキング1位を得るなど人気を博していた。
その後SNS版の連載は止まり、作者は自身のXアカウントで漫画を投稿し続けていたが、その後マガジンポケットにて本作の商業連載が発表され、第1話からリブートする形で連載が開始した。
X版のあらすじはマガポケ版とほぼ同じだが、キャラの人物像が若干違っている。

デフォルメされた可愛い絵柄に反し、「水商売や夜職のダークな裏側」や「知的障害(と思わしき)登場人物達が犯罪の被害者/加害者になる」など生々しい描写が多い。
そしてそこへ時折、事態は極めて深刻にも関わらずシュールなギャグがお出しされる場面もあり、それに基づくインターネットミームが本作から時々誕生する。

しかし、主人公の「みいちゃん」に関しては作者自身が(知人をモデルにし、障害福祉の関係者らに取材をした上で)「障害福祉を描く目的の作品ではない」「彼女が知的障害者かどうかは明確にはしない(大意)」「みいちゃんは実話の存在ではない」と明言した通りフィクションとして割り切った表現をしているとのこと。
よって、本作は障害者福祉をテーマにしたものではなく、亜月が得意とする夜職系・アングラに傾倒した、「理論上の最悪の可能性」を描く露悪系エンタメというのが正しいところである。
そんな作品がなんで講談社漫画賞の最終候補に……
全くのでたらめな内容ではないだろうが、これらの理由から障害者について語る際にこの漫画をソースとして用いるのは基本的にお勧めしない
そもそも本作に限った話ではないが、ただ漫画を読んだだけで何かを勉強した気になって知ったかぶったことを言うのは絶対にやめよう。ましてやヘイトスピーチに使うなど言語道断である。

本作の主な時代設定は2012年で、スマートフォンなどは普及しているが、発達障害や軽度知的障害への知見が世間一般に広まったり、対応可能な精神科医の数が増えるのはまだ数年前後かかる*2といった状況の時期である。
水商売や風俗業など所謂「夜職」のコンプライアンスも今より低く、2020年代の摘発ラッシュや規制強化*3からすればこちらもまた「夜明け前」という段階。

ちなみに作者は父子家庭という説があるが、そのためかほとんど皆母親らしさの欠片も感じられないような愚母描写に長けていると評判。ただし男も男でほとんど搾取者ばかりなど屑揃い


メディアミックス

2025年にはボイスコミックが制作され、YouTube上にて公開された。
主人公2人のCVは潘めぐみ、モモとココロのCVは瀬戸桃子による掛け持ち

2026年には、Ephemereの店長を主役にした本作初のスピンオフ作品『新宿解消録テンチョウ』が発表された。原案は亜月、そして作画はあの『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』を手がけた船津紳平。
名前からしてどう見てもあの作品のパロディーであるため、誰が呼んだか『汚いハンチョウ』。もっとも元ネタも汚い大人ではあるけど……。

また2027年に作者も絶対無いと言っていたアニメ化されることが決定した。
2026年8月現在制作会社や放送情報などの詳細は未公開。
やはりというか当然というか、発表直後から「これを本当にアニメ化していいのか」など、SNS上では賛否両論で様々な意見が飛び交っており、中には「差別の助長など世間に悪影響を及ぼしかねないから、アニメ化を中止するべきだ」という極端な意見まで出てきている。
一方で、「表現の自由を守るなら、本作のアニメ化も守られるべき」「フィクションはあくまでフィクションであり、現実と混同するのは視聴者の問題」という冷静な声も多い。

……しかし、アニメ化の告知がなされたのは2026年7月26日。
偶然か意図された物か、神奈川県相模原市で起きた障害者施設無差別殺傷事件からちょうど10年にあたる日であり、アニメ化自体には肯定的な層からも、これに関しては批判の声が少なからずある。
これらの意見を受け止めてか、Xでアニメ、漫画両方の公式アカウントが声明文を発表するに至っている。


あらすじ



──ご挨拶させてください。みいちゃんです!

2012年、新宿。夜の街でキャバクラ嬢として働く山田さんは、何をやってもダメダメな新人・みいちゃんと出会う。
ヤル気と元気はあるものの、漢字も空気も読めないみいちゃんは、周りから馬鹿にされ「可哀想」のレッテルを貼られてしまう。
それでも、健気に働くみいちゃんの姿に、山田さんは徐々に心を惹かれていきーーー。
(公式サイトから抜粋)


主な登場人物


何かしら障害を持っていると思しきキャラクターは口元が「ω」の形に描かれる傾向が見られる。

主人公たち

本作の真の主人公
上記に記載されている様に本作は、冒頭で「みいちゃんが1年後に殺されること」が第一話の時点で明言されており、どのようにそこに至るかの一年を描く物語である。

山田が働くEphemereの新人として入店し、彼女と出会う。
容姿は童顔で可愛らしい……が、学力&常識なし、プライド高くて癇癪癖持ち貞操観念壊れているの三重苦で、最初は全く使えなかった。
が、世間知らずと表裏一体の不思議な魅力と枕営業で徐々にキモオタから人気が出るようになる。
なお初期は等身大で描かれていたが、ストーリーが進むうちにデフォルメされて描かれるようになり、ついに彼氏から「チビデブ」呼ばわりされた。

最初に自分を庇ってくれた山田と徐々に交流していくが、その中でその数奇な人生、そして常識を持たず子供っぽいゆえの「悪性」とも言える負の面が明らかになる……。
詳細は個別項目を参照。

  • 山田マミ
本作の元主人公、現狂言回し
そして、話が進む度にみいちゃんに狂わされていく被害者の筆頭。
大学3年生だが、留年寸前。中盤まではEphemereで働き、その後はレンタルビデオ店に転職。Ephemere在籍中は腰まで届くロングヘアだったが、辞職を機にミドルヘアにした。

なお実は「山田マミ」はあくまで偽名で、本名は不明。元々は「マミ」という源氏名なので店ではそう呼ばれていたが、みいちゃんの前で咄嗟に「山田」を自称したことから「山田さん」と呼ばれるようになる。母親とみいちゃんのやり取りから、苗字は少なくとも「山田」ではないことは確定しているが、キャバを辞め以上源氏名を名乗る必要が無くなり本名で働いているだろう次のバイト先でも本名を呼ばれる場面が無いので、6巻現在でも判明していない。

学歴コンプレックスで過干渉の母親に幼少期から教育虐待を受けて育った。しかしそれでも小学校お受験に失敗している。
その抑圧のせいか、ティッシュペーパーを食べるといった異食症と思しき行動に及ぶことがあるし、二言目には否定されてきたので好きなものを好きとも言えず、学業にも就活にも意欲が薄く、挙句母親に何も言わずにキャバクラで働くようになった。かといってこちらにも熱心ではなく、ノルマ未達の罰金を課されるスレスレのところにいる。要するに反抗期の不良少女。そも、よくあの親が一人暮らしを許したものだ
中学時代は暗い雰囲気のコミュ障だったため馴染めず、クラスメイトとは壊滅的な関係ではなかったが、周囲とは気まずくなって自身から距離を置いていた。

イラストが得意で漫画家になるのが夢。しかし、イラストはみいちゃんや客にも褒められるほど上手いものの、漫画は中盤まで一本も描き上げたことが無かったし、その後完成させいざ出版社に持ち込むが枠線から絵がはみ出すなど基礎がなっておらず、デビューにはまだ程遠いといえる。他には手先も器用でアクセサリーの制作・加工もできるなど芸術面のセンスはなかなかのようだ。
ただ衛生観念はあまり無いらしく、みいちゃんが同僚に配ろうとしたが拒否されゴミ箱に捨てられたグチャグチャのチョコレートや、彼女が素手でかき混ぜたはっと汁も抵抗を見せずに食している。後者の様子を目の前で見てから思うことが「ぬるそう」だけでいいのか。

自由奔放なみいちゃんと関わっていくうちに閉塞した日常が良くも悪くも変わっていき、彼女との距離が徐々に近づいていく。
……とはいえ、みいちゃんと関わるようになったきっかけは、Ephemereの体入の際に見込み無しの無能扱いされたみいちゃんに過去の自身の姿を重ねた自己投影と、彼女と関わると面白いものを見聞きできるという野次馬根性が根源で、決してみいちゃんを思ってのことではない。
それに、5巻でみいちゃんと同居し始めたのも、マンションに押し掛けてきた母親がみいちゃんに嫌悪感を露わにしていたのを逆手に取って寄り付かせないようにするのが主な目的であるため、山田視点でも最初から純粋な友情で結ばれたものではない。

それゆえか、山田自身も最初は普通の注意や叱責だったものが変容していき、教育虐待によって育まれた独善と依存体質をみいちゃんに向け始め、彼女の意志や人格を縛る言動が目立つようになる。
そして、みいちゃんのパン屋でのアルバイトが立ち行かなくなったことも重なり、大喧嘩の末に二人の同居生活と利害関係は破綻。ついでにこのとき山田の20万したペンタブもみいちゃんに破壊された。
山田はみいちゃんのペットであるハムスターのハムカツを預かった上で親との同居を、みいちゃんは勧められた通り帰郷を選択し、しばしの別れの後の再会を約束した。それが叶わないとは夢にも思わず……。

主人公を取り巻く人々

山田の親族

母以外の親族は登場しておらず、父と母方の祖父についての言及があるのみ。

  • 山田の母
本名は不明。娘からは「ママ」と呼ばれる。
神経質そうな顔立ちが特徴。

山田に教育虐待を加えた毒親
父に女だからと大学に行くのを認めてもらえなかったので、その反動から主に学歴・学力面で娘のためを思って行動するが、独善的で過干渉気質なうえに社会常識に欠け、どこかズレている*4
嗜好や将来に至るまで娘のあらゆることに口出しし、その内容は否定ばかり……というその歪んだ教育は後に滲み出る山田の悪性を育み、彼女からは成人してなお畏怖と嫌悪の混ざった感情を抱かれ疎まれる原因になっている。

一方で人を見る目は確かといえ、後に明らかになるみいちゃんの悪性を見抜き彼女を娘から引き離そうとする理由や、娘の漫画家になる夢を冷たく一蹴するも「10代でデビューしている人もいるのにあなたはそうなれていないのだからその才能は無いということ」との指摘は正論ではある。
また「大学にロクに通わず留年寸前」「キャバクラでアルバイト」「小汚い身なりでマナーも無く、学校にも行かずデリヘルで働いていることを初対面の自身に堂々と話す女の子が友達」という娘の現状を知れば、毒親でなくとも狼狽するのは当然か。そこがまた反抗期とも言える山田からは疎まれるわけだが。

しかし皮肉にも、みいちゃんと邂逅した直後、娘は母の心配の斜め上を行く暴走に向かっていき……。
みいちゃんの死から十数年が経った2025年では表情は酷くやつれており、風営法改正のニュースを見てテーブルに突っ伏しながら「失敗した失敗した失敗した……」と連呼している。その胸に去来する想いとは…

みいちゃんの親族

まさしく機能不全家族。全員定職に就いている様子は無いが、何で生計を立てているのかは不明*5
またその悪評は地元中に知られており、公園に行けば榎本母娘を除くご近所からは遠巻きにされ、万引きなどの迷惑行為を重ねたせいか祖母以外は街中の店から出禁を言い渡され*6、みいちゃんの中学時代の同級生にも「(みいちゃんの)ご両親もアレなんでしょ」「その話有名だよね」と噂され、農家のおじさんもみいちゃんの名を聞くだけでギョッとしているほど。

  • 中村芽衣子(めいこ)
母親にして、みいちゃんを狂わせた元凶の一人。
名目上はシングルマザーでみいちゃんの祖母の援助を受けている。

だらけているせいかやや太り気味で、言動も身だしなみも成人女性にしてはズレており*7まともに自力でできないことも多い。
また「本当は結婚するはずだったのに」と宣うほど重度のブラコンでもあるが、その果てに……

やはり芽衣子も何かしらの特性を抱えていると思わしき描写があり、みいちゃんの知識の乏しさ*8や気性、不注意ぶり、「自分は普通の女の子」と認識するバイアスは母親譲りだろう。須崎は学校での面談の際に癇癪を起した芽衣子を見て「これ、母親も……」と瞬時に察している。
山田の母親が教育虐待ではあってもそれ故に「子供の素行や友人関係への不安」を疑問に思っての詰問・行動の否定をもしているのに対し、芽衣子はというと子育てでも自己中な振る舞いを繰り返しまともに育児をせず、周囲にそれを指摘されると度々奇声を上げては逆ギレするヒス女。例えば期待通りの反応を示さない赤ん坊のみいちゃんにも容赦なく手を上げるし、子の名付けに関しても普通の親ならどのような人間になってほしいかという願いを込めるだろうところ、芽衣子は「実とかいっぱい食べる動物可愛いから」というあたり、言動も思考も常人のそれではない。
このような有様なので、顔立ちのベースはまあまあ美人なのに全てが台無し。

当初は回想シーンにしか登場しておらず長らく登場していなかったが、32話時点で存命こそしているものの何かしらの理由で現在は精神的におかしくなってしまい、祖母曰く「何度片付けても芽衣子が散らかすの」と言っており、かなり悪い意味で重度化していた。
そしてみいちゃん帰郷後の34話にて再登場したが、相当ヤバい姿になっていた。このことに関しては自分の目で確かめて欲しい。

……なお、芽衣子と番った「最愛の男」にして、みいちゃんが5歳の時に音信不通となってそれきりの「みいちゃんの父親」の素性は……ヤバ過ぎるとしか言えない代物なので反転注意→実の兄、つまりみいちゃんから見て叔父。つまり、みいちゃんは特性持ちだろう兄妹の近親相姦で生まれてしまった負のサラブレッドである。

  • 祖母
みいちゃんにとっての祖母で、芽衣子とその兄にとっては母。
下の名前は不明で、孫娘だけでなく娘からも(恐らく読者へのわかりやすさ重視で)「おばあちゃん」と呼ばれる。運転免許を取得している。

みいちゃんの事実上の保護者にして、やはり狂わせた元凶の一人。
夫とは既に離婚しており*9、女手一つで何らかの特性持ちである2人の子供を育ててから、その2人の最悪の結晶である孫のみいちゃんをも育てる羽目になった。
もはや妄執と言えるほどに世間体に執着しており、芽衣子の兄を強面の男に押し付けて切り捨て*10、やはり要支援な特性を持つと推察される芽衣子を自己流で養育。

また、みいちゃんの出生故におばあちゃんはみいちゃんを嫌悪し続けていて、普通なら嬉しくて仕方のないだろう孫の誕生や存在を喜ぶどころか、「生まれてしまった」「おぞましい子」という悪感情まで抱いている始末。そのせいか、芽衣子が幼少期のみいちゃんを何度も打擲しているのを目撃しても、止めるよう促し虐待だと指摘こそすれ、割って入ろうとまではしていない。
さらに必要だったかも知れない支援や療育は元から無い世間体に加え、勧めてきた相手が(教育のプロであるにもかかわらず)自分よりまだ若いくせをして生意気だという極めて非合理的な理由で拒絶し受けさせない。その一方では、世間体に執着しているくせにみいちゃんには関わりたくないと投げ出して躾も監視もロクにせず、結果彼女は中学校入学時点でどうしようもなく素行不良な不登校児*11として近所と学校に知られるように

みいちゃんの中学校卒業後には100万円を与えて*12みいちゃんを体良く勘当したものの、その数年後には帰郷したみいちゃんを受け入れる。
とはいえそれは孫可愛さからではなく、自身の加齢により家事がまともにこなせなくなったのと芽衣子が「お世話」が必要な状況になっていたのが理由で、みいちゃんには家事、芽衣子の世話、仕事をして家に金を入れること全てを要求してくる。
孫娘への情愛は相変わらず皆無で、みいちゃんの家事に不備が見られれば鬼の首を取ったように激詰めし、一方で芋煮会への参加を誘われても「行くわけないでしょ」とみいちゃんの方を向きすらしない塩対応。しかも、アルコール中毒に陥っていると思しき言動も見られて……。

「大変な子」2人を一人で成人するまで育て、義務感ありきとはいえ幼い頃のみいちゃんの世話も最低限はするし*13、2020年代以上に障害への理解も無く療育などについての情報を集めるのも苦労しただろう時代背景や障害者への当時の価値観など、同情できる所もあるにはある。
だが、とかく世間体に執着し続ける愚鈍さや帰郷したみいちゃんに対する身勝手かつ冷淡な対応などから読者からの評価は高いとは言えない。

Ephemere(エフェメール)関係者

新宿区歌舞伎町にあるキャバクラのキャスト・スタッフたち。全員本名・フルネームは不明。
ちなみにEphemereとはフランス語で「儚い、束の間」といった意味。

  • 桃花(ももか)
主に「モモさん」と呼ばれる。25歳。
ショートカットに貼り付けたような笑顔が特徴の先輩嬢。喫煙者。
作中から数年前に通信制の高校を卒業した事を仄めかす描写があり、本人曰く「結構頑張った」らしい。また、山田によれば「モモさんの客はキレやすい人ばっか」だとか。
後述するように十代半ばから特殊な世界に身を置き様々な人々を見てきたためか、年齢の割に人を見抜く目はあり場馴れもしている。ただ、売上トップではないらしい。

サディストで嫌な女だが頼れる先輩といえ、現に店の治安維持に一役買っている場面もあり、みいちゃんが茂雄から貰ったぬいぐるみの中に盗聴器や小型カメラが仕込まれているのを即座に見抜いてもいる。ほか、体入初日のみいちゃんの指導役も務めている。
また、ニナが飛ぶだろうことを初日に店長に予言し実際そうなった。さらに、みいちゃんが破滅の道を歩むことを薄々察してもいたし、茂雄の起こした後述の騒動も笑って流せるほど肝が据わっている。
使えないみいちゃんのことを最初はいびっていたが、曲がりなりにも彼女が売れたことは多少なりとも認めつつも、みいちゃんの常識外れさには流石の桃花も思わずペルソナが外れてしまうこともあった。

実は、キャバ嬢になる前は京都府において「市桃」という名で舞妓をしており、当時からサディストだった*14
ちなみに、修学旅行で訪れていた山田と町中でニアミスしている描写もあるが、26話において馴染み客との対話シーンから現在は否定されている*15
そして舞妓時代には「いつも笑顔を忘れないように」との教えを受け、以来それ仕込みのペルソナを被っている場面が多く、馴染み客からは「相変わらず何考えてるかわからん顔だな」と言われてもいる。
ちなみに、舞妓時代当時知り合った、とある落ちこぼれの見習いであった後輩*16のことを友達だと思っているが、同時に救い難いと見限って既に距離を置いている。

  • ココロ(泉美)
山田と同い年で名門大学の学生。

若干人を見下すきらいのある意識高い系*17で「就職できたら二度と関わらない」と考えている。
小学生レベルの漢字すらまともに読み書きのできないみいちゃんを「可哀想な人」として憐れんで勉強を教えようとするが、彼女の癇癪と物覚えの悪さのせいで挫折。逆にみいちゃんのSNSに無許可で顔を掲載された上、運の悪い事にその投稿が親に見つかる、昼に知人といるところにちんちくりんな格好のみいちゃんに出くわして店での源氏名で呼ばれてしまう*18等、恩を仇で返す仕打ちを受けることもしばしば。
みいちゃんへの扱いは概ね「優しくはないが実はひどくもない」というもので、仕事の利害ありきとはいえみいちゃんを表立って完全に見捨てることはしていない。
山田に対しては大学生同士価値観が合うかもしれないと当初は密かに期待していたが、彼女の将来への意識が低いのを見て取り距離を置くことにした。

作中中盤から有名企業を目指して就活のため休業しており、そのままフェードアウトする予定。
また、この時期と前後して山田と偶然出くわすが、キャバを辞めたので外見に以前ほど構わなくなった彼女を「太って芋臭くなった」と内心評するとともに、しれっとみいちゃんと山田の連絡先をブロックしたようだ。

  • ニナ(新名)
新人。ロングヘアを金髪に染めているが、後述の特性のせいでプリン状態。
大学卒業後一般企業に勤めていた経験もあるため山田らよりも年上だが、嬢としては後輩なので丁寧語で話す。

山田とも小説の話で盛り上がるなど一見しっかりとした印象を与える。
だが、その実はミス、忘れ物、失言、先送りの常習犯。しかも、それらの言動が原因で周囲からの最初の印象が良くても次第にマイナスの方向へ覆されていくのを自覚する度、「人間関係リセット症候群」を自称して正規の手続きを経ず姿を消す、いわゆる「飛ぶ」行為を繰り返して多方面に迷惑をかけてきてもいる。
おまけに注意力が無いせいで体のあちこちをどこかにぶつけることが多く痣だらけになっているし、部屋は片付けられないためか汚部屋。さらに苛立ちや焦りがあからさまに表情に出やすく、みいちゃんに同類扱いされて露骨にムッとしていた。
そして結局、キャバも山田から借りパクしたブランドもののカチューシャとともに飛んでしまうのだった。

本編ナレーションでは「ニナちゃんの特性を語る言葉が世間に広まるのはまだ少し先の話」*19とあった。
なお、後にニナは紆余曲折を経て自身で正解を導き出している。

  • ミュウ
山田が辞めたあとに入った新人。
名前は本名。曰く「ママが好きなブランドからとった」とのこと。アニメや漫画が大好きで、同じ趣味の彼氏がいる。年齢は不明だが一応高校は卒業しているので最低でも10代後半か。

ロリ系の顔立ちなどはみいちゃんに似ているが、彼女よりやや大人びており、身なりも整っている。
しかし場の空気や人の心理が読めず、相手に話すべきではない話題をあっさり話すという、キャバ嬢としては致命的な面を持つ。しかも内容の大部分は彼氏の受け売りおまけに頭をバカにされるとキレる。
茂雄に一瞬は気に入られるも発言が原因で怒らせてしまった。
また、初日早々桃花にいじめの照準にされたが果たしてどうなるか……。

メタ的な話をすると、『幸福のために最低限必要なもの』のプロトタイプ版→X公開のパイロット版→マガポケ連載版の順に誇張が進んだみいちゃんの作り直しのような存在である。

  • 店長
キャバクラ経営者*20の男性で、55歳。

やはりみいちゃんを狂わせた元凶の一人。どう考えても使えないみいちゃんを「面白そう」という理由で雇う。
パッと見は眼鏡をかけた温和なオジサンに見え、みいちゃんに対しては通常の嬢なら有り得ないぐらいに配慮しているし、オーナーからのお小言を食らいそうな場面に出くわした際はプレッシャーを覚えているなど、中間管理職の悲哀を漂わせる。

しかし元々この店はノルマを満たせないキャバ嬢に罰金を課すくらいにはキツめの職場。
そして明らかになったその正体は……。

  • マリナ
ナンバー嬢。名前のみ登場。
売れていない山田らを見下しているらしい。

  • 運転手
  • 黒服
嬢の送迎や客の案内などを担う男性スタッフたち。
彼らもまたみいちゃんの「ぺろぺろ」に抗えなかった。

主人公らの友人・知人

  • ムウちゃん(榎本(えのもと)(むつみ))
みいちゃんと一緒に上京した、唯一無二の親友にして保育園時代からの幼なじみ
八重歯と黒髪に前髪パッツンのお団子ヘアが幼少期からのトレードマーク。なお、口元はやはり「ω」の形をしている。

しかし作中でみいちゃんと再会した時には、なんと元風俗嬢で窃盗の前科者となっていた。
前述の窃盗行為で刑務所に服役した際の知能検査により、正式に知的障害の認定と東京都の療育手帳の交付を受ける。出所後はB型作業所と思しき場所でホチキスの針を箱に詰める作業に従事していた*21が、現在は親元の宮城県に帰郷し、障がい者福祉に積極的な農家に受け入れてもらう形で畑仕事の手伝いをしている。

性格は良くも悪くも素直で明るく、親からの寵愛も受けていた睦が安易に売春や犯罪に手を染めてしまったのは……
+ 無知と間違った「学習」
上京後万引きやそれを誤魔化すための男性への性的な交渉で糊口を凌いでいたみいちゃんに、そのやり方を教わり善悪の区別もつかないまま影響されてしまったから。

それらを指南された事が後々発覚して以後も、執行猶予からの実刑判決を受けるまでにこれを多くの大人達から何度も注意を受ける機会があったにも関わらず、幾度も店頭での万引きを繰り返してしまっていた。
これらは、過保護な母親の子育てによって育まれた当人の生活力全般の欠落や他人の悪意への鈍感さ・無防備さと、健常者レベルの知能を有して居なかった事からムウちゃんを無意識に下に見ていたみいちゃんのマウント意識によって引き起こされていた。

事実、不登校のみいちゃんと違って義務教育を修了していたにも関わらず、漢字で自分のフルネームはおろかひらがなですらまともに書けない点や、成人を過ぎて人前で幼児の如く平気で服を脱ぎ散らかす行動、自力ではっと汁を作れるみいちゃんに対して包丁すら握れない自炊能力の無さから障害の程度はみいちゃんよりも相対的に重いと推測される。

出所後は立ちんぼや風俗に対して反省しており、「風俗の仕事に関してはもうしない」と施設の人と約束している。
しかし一方で、前科持ちの直接の原因となった窃盗行為に対する反省の薄さやみいちゃんと山田の三人で食事をした際も無銭飲食*22を行ってしまい、そこから後々のエピソードで収監前に保険証を持たないみいちゃんに対して自分のそれを貸し出すといった詐欺まがいな行動も発覚しており、今も再犯リスクの危うさが見え隠れしている。

  • ムウちゃんの母
下の名前は不明。

睦に愛情を注ぎ、彼女の善性を育んだ良母。
一方で、小学1年生の頃から0点常連のムウちゃんに対して特殊学級への編入を薦められたにも関わらずあえて普通学級に入れたり、幼少期にしか効果のない「言葉のシャワー」を誤信して中学入学段階で持ち出したりと療育の知識がやや欠落している部分も見受けられる*23
また、地域で疎んじられていた中村家と幼少期から事実上唯一親子ぐるみで付き合っており、他害性の強い不登校児童として地元で有名人であったみいちゃんを信頼しているなど他人を見る目がかなり甘い。

そうした本人の人の見る目の甘さからか、睦の母の知らない所で育まれてしまったみいちゃんの「悪性」によって、娘は窃盗行為及び売春の世界に勧誘されたと第三者から知り、愛する娘はキズモノにされた挙句前科者の烙印と知的障碍者認定を背負ってしまった。
以降は、更に過保護になった上みいちゃんに対して強い嫌悪感を抱いている*24

  • マオ
みいちゃんの一応彼氏。
本名やみいちゃんと知り合った経緯は不明。
みいちゃんを狂わせた元凶の一人、もしくはみいちゃんに狂わされた存在。
イメージシーンではみいちゃんフィルターで美化されているのか、イケメンとまではいかないもののそこそこの顔立ちだが、実際は頬肉が盛り上がっておりお世辞にもルックスは良くない。

みいちゃんに日頃から暴力を振るい、さらには金をせびってもいる典型的なDVヒモ男で、いわば「理解の無い彼くん」。
しかし本人いわく「俺はみいちゃんと出会うまでこんなふうじゃなかった」「みいちゃんが俺を変えたんだ」とか。また自称IQ130のギフテッド*25でもある……らしい。

みいちゃんとは共依存的な関係性で、まともな愛情は皆無に等しい。恋人がキャバクラや風俗で勤務する事さえも金のため程度にしか思っておらず、彼女の貞操観念が崩壊していることを何とも思わない。
その癖本当にギフテッドなのかも怪しい程に頭も悪く小心者なため、結構親しい相手でも気に障る事を耳にするとブチキレやすいみいちゃんと、金づる兼サンドバッグ程度の扱いで交際を続けていたことを考えると……。
失踪後に山田が被った被害を見るに「実際みいちゃんの世話係としてはその暴力的な面がプラスに働いたのかもしれない」、「世話係として頑張った」*26と再評価する読者の声もある。
そんな中でみいちゃんを海外旅行と称してラオス*27に連れ出そうとするが……?

結局、マオが本当にギフテッドだったかどうかは定かではない
身も蓋もないことを言うと、高IQのギフテッドであることは必ずしも本人の優秀さの担保にはならない。
むしろギフテッドと診断されながらも生き辛さを抱え社会で孤立する者も少なくないとされる。
そもそもネット上に転がっている怪し気なものを除いた正式なIQテストを受験するのは高いハードルがあり、実際にIQテストを受けることになった時点で何らかの特性持ちを疑われているパターンも多い。
みいちゃんには案外「お似合い」の男だったのかもしれない。*28

  • 鈴木茂雄(すずきしげお)
みいちゃんを贔屓にしている客の1人。Ephemereの面々からは「シゲオ」と呼ばれる。
天パーに眼鏡をかけたいかにも垢抜けないキモオタな容姿でアニメ好き。美少女ものや今で言う「なろう」系がお気に入りの模様。
介護が必要な母親*29と2人暮らし。

みいちゃんにガチ恋しており、身体の関係もあることから彼氏だと思い込んでいた。
但し学生時代にいじめられ嫌われた経験から、女性への差別意識が極めて強い上、キャバクラに通い詰めているくせに夜職の女性を見下している。
また、女性の思考力や人格を邪魔だと否定している節があり、みいちゃんに惚れたのも彼女が何も考えずに肯定してくれるからであって、1人の人間として人格を認めた上でのものではない。
みいちゃん以外の嬢たちについても、桃花は「シンプルに性格が悪い」、ココロは「俺を見下すから嫌い」と、何かと理由をつけて徹底的に嫌っていた。おまけに嬢へのプレゼントに盗聴器を仕込むなどヤバいヤツ。
ついにはみいちゃんへの思いをこじらせすぎたあまり、彼女が風俗店へ移ったと知ったときはEphemereに刃物を持ち込み自決しようとする傍迷惑な騒動まで起こしたなお黒服が繰り出したハンガー攻撃で直ちに制圧された。
だが茂雄の一方的なみいちゃんへの想いと女性に対する独善は、思いもよらぬ形で決着が付くことに……。

上記のマオとは違い仕事はきちんとしているし*30、同居する母親のこともみいちゃんとの結婚の目的として彼女に介護を押し付けようとしている節こそあったが一応大切にはしており、この作品のなかではこれでもまともな人物ではある。
転機となった27話以降は読者からの再評価の声も上がり、その影響もあってかマガポケメンズ総選挙2026にて2位にランクインした*31

  • タカシ
山田の馴染み客で公認会計士。
フルネームは不明。

穏やかで清潔感があり、顔立ちも悪くはなくキャバの客にありがちな説教臭いことも言わず、山田の吐露した夢を肯定するとともに「自分も親からの重圧に苦しんだ経験がある」と共感を示すなど、人格面ではかなりの良客といえる。
既婚者でありながらキャバ通いをしていることを除けばだが*32

過去編の人々

みいちゃんの小中学校時代の回想シーンに登場。
須崎以外のフルネームは不明。

  • 郷田
みいちゃんの小1の時の担任だった男性教師。

児童を弄って笑いを取るという、1990年代後半当時実際よくいたタイプの無神経な教師。
みいちゃん以外の他の児童からは授業が面白いと好かれているが、彼女の特性や生育歴・家庭環境には目を向けず、不登校に陥る原因を作る。

  • 須崎奈々
みいちゃんの小3の時の担任だった女性教師。

2000年代初頭の地方の公立小学校に赴任した新卒教員としては時代考証ミスに近いレベルで療育において先進的な考えの持ち主にして、この作品の数少ない良心*33
みいちゃんの家族への提案と、彼女に屈託なく笑いかけ続けた須崎の立ち回りは、みいちゃんにとって最初にして最大の分岐点だったが……。

なお、3巻に収録された作者と児童精神科医の先生との対談では「須崎は障害の可能性をいきなり指摘せず、それまでに保護者と対話を多く重ねておくべきだった」(大意)と評されている。

  • 中学時代の担任
みいちゃんの中1の時の担任だった男性教師。

悪名高いみいちゃんを受け持つことになり戦々恐々としていたが、その嫌な予感は最悪なことに的中してしまい、授業中にも構わず大声で歌うなどする彼女の奇行に振り回されまくった結果、数カ月でやつれ白髪が増えたばかりか盲腸も患うというお労しい状態になっていた。

  • 佐藤
中学時代のクラスメイト。
作中のプロフサイトによれば血液型はAB型、当時の身長は165センチ。

ピアノと読書を好む物静かな美少年で、みいちゃんの初恋の相手。
騒がしいことが苦手な佐藤に嫌われまいと意識したことでみいちゃんの奇行は薄まり、そのおかげでクラスメイト達の彼女を見る奇異の視線も幾分改善された。
佐藤の方も(良く言えば)純粋なみいちゃんを気に入ったようで友人として優しく接してくれていたが、ある一件を機に……。

  • 皐月
中学時代のクラスry。
眼鏡をかけた大人しそうな少女。

奇行の収まったみいちゃんと友達になり、彼女の恋路を見守った。
だがとある事情からみいちゃんが虐められるようになり、自身も巻き添えを恐れて止む無くみいちゃんと疎遠になってしまった。

  • 雪奈
中学時代のry。
口元にほくろがある黒髪ロングヘアの少女。

見た目こそ可愛らしいが、本性は腹黒くて嫉妬深い。ついでに口も悪い。
佐藤に対して好意を抱いており、彼に優しくされるみいちゃんを疎ましく思っている。

中学ry
雪奈の友人。ややぽっちゃり気味で器量もさほど良くない。
本名が不明なことから、読者には「ポニテ」の通称で呼ばれる。

雪奈が佐藤と仲良くなることを望み、あることに及ぶなど暗躍するが……?

ネタバレを回避した上で説明すれば、結果的にはみいちゃんをみいちゃんたらしめる「悪性」の最重要部分を(その問題に気付きつつも看過したとみられる教師ともども)育んだ元凶である。

風俗店の人々やその客など

みいちゃんが4巻から勤務するようになった、新宿区新大久保にあるデリヘルで働く人やその客。
全員本名・フルネームは不明。

  • 金村
店の責任者の男。
えびす顔&福耳で常に笑顔を絶やさないが、風俗店の責任者としての方針は悪質そのもの。嬢を「商品」と呼び人間扱いしていないし、彼女らのいない所で本音を出す際は笑顔が消えて冷酷な表情になる。

みいちゃんに対しては大女優だとおだて、他の嬢ではNGになるような厄介客*34を押し付け、長時間労働や本来デリヘルでは禁止とされる本番行為も黙認。さらにはみいちゃんが簡単な計算すらできないのをいいことに給料をピンハネしてもいる。

そして、後にはまさかの人物との繋がりが明らかになる。

  • 真璃亞(まりあ)
同僚嬢。
白黒ツートンヘアのメンヘラゴスロリバンギャルで、腕には無数のリストカット痕がある。
また、推しバンドマンと私的に繋がって金を貢いでいる所謂「繋がり」「蜜」*35と呼ばれる系のファン*36でもある。

本来嬢同士の私語は禁じられているが、それを当然守れないみいちゃんに話しかけられたのをきっかけに交流を持ち、ストレス解消という形でリストカットを教えた。そのため、みいちゃんがその存在を山田に仄めかした際は、山田は真璃亞をろくでなし扱いしていた*37。金村がみいちゃんに悪徳客をつけるせいで、自分の方の客筋も悪くなることに迷惑しているが、彼女には「男を金で繋ぎ止めている」者同士としての親近感はある。
しかし、自分の在り方や店の方針には薄々疑問を抱いていたようで、その後金村に本番のことを面と向かって問い質すも白を切られ我慢の限界に達しデリヘルを飛ぶことに。その際みいちゃんにだけは別れを告げに来て、「(金だけで好きな相手と繋がるなんて)なんかバカみたいだよね」「どうすれば幸せになれるんだろうね」と、問いかけとも独白ともつかない言葉を言い残していた。

その後はヘアスタイルはそのままに、山田の新たなアルバイト先となるレンタルビデオ店で働いているが、みいちゃんと関わりのある同士とは互いに知らない。そこでの先輩が目的達成のために奮闘する姿を知っているため、夢を持ちながらも何も動いていない山田を空想だけは一人前の無能と見下している。
なお2020年代では、昼職に完全復帰している。

  • ツバサ
厄介客。本人の体格や母親の年齢を考えると青年~中年と思われる。
清潔保持も意思疎通もままならずデリヘルの予約の電話すら自力ではできず、食事の際はフォークすらまともに持てない。本作における「特性」持ちの中でもみいちゃんやムウちゃんを超える物を持っていると見て良いだろう。

鉄道が好きなようで、自室に線路のおもちゃがあり、みいちゃんを出迎えた際にも電車のおもちゃを持っていた。
倫理観の薄さと横暴さ、最初こそみいちゃんを笑顔で迎えたもののプレイ中は「褒める」行為もなかったため、プレイ後のみいちゃんも虚無感を抱いた。
そのためツバサと後に再会した際は、さすがのみいちゃんも眼前に強敵が現れたかのようにうろたえていた。なんなら読者も意外な再登場に驚いただろう。
パン屋では先輩店員を明らかにヤバい目で見たり、棚に並んでいるパンをおもむろに貪り喉に詰まらせて窒息しかけたりして迷惑を振りまいていた。

  • ツバサの母
息子に代わってデリヘルの予約を入れた張本人。

何やらスピリチュアルに傾倒している不気味な雰囲気の老婆*38
息子を溺愛していると言えば聞こえは良いが、ツバサの性処理担当としてみいちゃんをツバサと付き合わせようとしたり*39、パン屋では息子の暴走を止めないどころか開き直った上に逆ギレするという危険人物。

パン屋の人々

みいちゃんが(山田による金村の風俗店のSNSブロックで)デリヘルを辞めたあと、短期間だけ働いたパン屋の人々。
全員本名は不明。

  • 店長
読んで字のごとくの男性。
特性持ちと知らなかったとはいえ、まともな経歴が無く識字もままならないみいちゃんを採用した、懐が深い人物。ジャムおじさんではない。
ちなみに先輩店員いわく「レジのズレには厳しい」らしい。

みいちゃんに対して日払いで給料は払えない代わりに売れ残りのパンを分け与える、おつりの横領には悪いことは悪いと教える、「ぺろぺろ」を拒否するなど、本作の良心の一人
バイト初日は食器洗いを任せた*40が、先輩店員を見たみいちゃんの「可愛い制服が着たい」というわがままを汲んであげ、次の勤務日にレジの接客を任せた。
しかし、みいちゃんによるおつりの横領が発覚した上、来店したツバサ母がデリヘルでの勤務や息子との関係を触れ回ったことからも店のイメージダウンを恐れ、彼女をクビにした。
そして、この件を機にみいちゃんと山田の間には修復不可能な溝ができてしまう。

  • 先輩店員
みいちゃんの指導役となった妙齢の女性。
スタイル抜群で、目の下の泣きぼくろがチャームポイント。可愛らしい制服もよく似合う。

価値観やみいちゃんへの対応はいかにも標準的。夜職とは縁が薄いらしく、みいちゃんのデリヘル勤務歴を知ったときは激しく動揺していた。
また、みいちゃんやツバサ親子の非常識な言動に振り回され、散々な目に遭うことに。

その他の人々

全員フルネームは不明。

  • 農家のおじさん
ムウちゃんをはじめ、何人もの障がい者人材を受け入れ畑仕事を手伝ってもらっている*41初老の男性。
正直で聞き分けの良いムウちゃんのような、俗に言う「「ちょうどいい」障がい者」を極力受け入れたいという本音は持ちつつも、そうした考え方をはばからない世間の風潮を憂い、障害者手帳を持たない(≒公的支援の対象でない)みいちゃんを悪い評判をも承知の上で受け入れる。
みいちゃんの癇癪を目の当たりにしても「こういうタイプか」とすぐに理解し、みいちゃんの仕事のミスを次の成功に繋げられるようフォローするなど須崎に並ぶ作中屈指の良識人

  • 桃花の馴染み客
ややイカツイ雰囲気の男。
桃花とは京都時代からの付き合いらしく、彼女のことを「モモちゃん」と呼ぶ。

ブランドものと思しき腕時計を着け高そうな飲食店で同伴*42し、「人とハコは俺が面倒見るから」と桃花にガールズバーの店長になるよう勧誘するなど、職業は不詳だが羽振りは良いようだ。
……ところで山田が桃花の客の傾向について前述の通り思っていたが、ということはこの男もそうなのだろうか?

  • 高橋
中学編でみいちゃんをレイプした不良グループの一人。
その時点では名前は明かされず、32話で再登場した際に苗字のみが明かされた。

中学校卒業後地元で就職し、現在では結婚して二児の父親となっている。なお、嫁は見た目こそ美人だが頭がニナ同様プリンな上元ヤンじみた言動を取り、子供も子供で二人ともお手本のようなキラキラネーム、おまけにエアガンを人に向けて発射するとんでもないクソガキ*43
本人なりに充実した生活を送っているように見えたが、みいちゃんや不良仲間が東京に行った事については思う所があった模様。
そんな時にみいちゃんの帰郷を知り、「みいちゃんはこの地の伝説」「俺たちの伝説がまた始まるぜ!」と地元に居残った仲間と共にテンションを良からぬ方へ上げていく。
見た目や言動で分かるガラの悪さ、「みいちゃんを拉致して『アレ』を試す」という仲間との物騒な会話やみいちゃんの遺体の状態から、読者からはみいちゃん殺害の黒幕最有力候補として注目されているが……?

  • 高橋の仲間達
みいちゃんの同級生だった女性。
子供の頃みいちゃんに髪を引っ張られたり等いい思い出がなく、かなりの嫌悪感を示している。
そして仲間の1人であるお団子ヘアが、宮城に帰ってきたみいちゃんを目撃した旨を伝えると
高橋は「伝説がまだ始まる」と言い、ここから運命の歯車が狂い始めるのだった…

  • 高橋の取り巻き
中学編でみいちゃんをry
3人の中で現状唯一名前が判明していない。太った体型に極度のツリ目。
みいちゃんが自分の事を覚えていなかった事に腹を立てて顔面を蹴りつけるなど極めて粗暴な性格をしている。
「みいちゃんを拉致して『アレ』を試す」と言った張本人でもあり、読者からはみいちゃん殺害に関与していると見られるが……?

+ 以下35話のネタバレ注意!
彼はみいちゃんに「東京から支援に来てくれた先輩からお腹が減らなくなる魔法のお菓子を貰った」と称して薬物(恐らく違法薬物のMDMAと思われる)をとりあえず食べて欲しいと言ってみいちゃんに食べさせた。
そこからみいちゃんは動く箱を元に見つけた高橋の子供にBB弾を打たれたところ、合成薬物による山田とハムカツの幻覚に激励され、高橋の子供を一方的に叩きのめしてしまう。

……ここからは当Wikiのルール(1週間以内の最新話のネタバレ禁止)上まだ話せないため、ぜひ自分の目で確かめて欲しい。

  • 佐々木
中学ry。
彼も当初名前は明かされなかったが、32話で高橋のセリフから苗字が明かされた。容姿は黒髪の目隠れで細身の少年だった。

中学校を卒業した後の彼の経歴は不明だが、東日本大震災で家が倒壊の危機に直面した影響で上京。
現在はツミッターのつぶやきから首都圏で働き、副業もやっていることがほのめかされている。



追記・修正してください。みいちゃんです!

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最終更新:2026年08月16日 16:10

*1 風俗系のエッセイ風の漫画を描いているアカウントだが、声優系の枕営業の漫画や、『ちいかわ』に似せた作風で差別的な漫画を描いて炎上したことがある。

*2 把握されたうえで差別を受けているのではなく、そもそも大多数の一般人には把握されていない。ただし、2012年以前にも発達障害に関する一般層向けの書籍などは入手可能であり、当時の時点でも未知の障害であった訳ではない(そもそも発達障害が初めて報告されたのは1940年代である)。

*3 2025年に風営法が改正され、ホストクラブでのランキングを煽り立てた広告や色恋営業が原則禁止された。しかしこの法改正は現状はホストクラブのみ設けられた規制の為、近年は悪質なメンコン、いわゆるメンズコンセプトカフェが急増する等のイタチごっこ状態であり、まだまだ問題は多い。

*4 受験当日の朝に胃が痛い娘に験担ぎとしてカツを食べさせる、娘のマンションの部屋の玄関先で8時間も待つ、週6で塾に通わせ模試の結果をエクセルで管理するなど。その後も出戻った娘の部屋に監視カメラを仕掛けている。

*5 生活保護の線もあるが、ケースワーカーの訪問の描写も無く受給中は原則認められない自家用車を保有しているなど否定材料があり判然としない。

*6 公園ではみいちゃんにおもちゃを取られた少年が取り返すのを諦め「呪いがうつるー!」と逃げ出し、万引きの被害に遭った店の店員も「やっぱり中村さんのとこの子かぁ…」と言っているほか、帰郷したみいちゃんは職探しをするがどこからも出禁にされているため採用に至らなかった。

*7 娘の担任との面談に前髪をチョンマゲにしたようないつもの髪型で行くし服装もヨレヨレ、そのようなフォーマルな場でも一人称が「ママ」であるなど。

*8 芽衣子も漢字の読み書きがほとんどできないほか、経産婦でありながらコンドームの存在そのものを知らないなど、その知見は小学生程度といえるだろう。

*9 離婚は外聞が悪いとの価値観が根強かった数十年前にそうしているのは「大変な子供」を立て続けに産んだために「畑」が悪いと責められ追い出されたとの考察もある。また、みいちゃんから見ての祖父もまた「何か」を強く持っていて子二人に遺伝したのかもしれない。

*10 ちなみに6巻までの時点で息子について振り返るシーンが一切無い。

*11 おまけにゴミ漁りや小さい子供への他害にまで及んでいた。

*12 なお、その資金は手相を見てもらった人に売り付けられた変なツボに消えた。

*13 しかし、みいちゃんはほとんどのシーンで髪がボサボサだし服も汚れている、お祭りの日にも周りは浴衣を着付けてもらっているのにみいちゃんだけは一人普段着でいるなど、孫娘を死なせない本当に最低限のものに留まっているのが見て取れる。そもそも、みいちゃんの世話は本来母親の芽衣子が担わなくてはならないこと。

*14 ちなみに26話の内容から16歳で舞妓見習いとなっている描写があるが、19歳で歌舞伎町にやって来たと彼女の客から言われている事からも舞妓の中ではかなり短命だったと見られる。

*15 山田は2012年時点では21歳だが、彼女と桃花は5つ歳が離れている。また、前者の修学旅行当時が14、5歳の場合後者は21歳か20歳で既に舞妓を引退しているため辻褄が合わなくなる。

*16 痛みに鈍感な上に味覚異常、お座敷芸の習得も遅く四則演算ができないのに加え食事や対人関係のマナーも悪く口元が「ω」で描かれているため、何らかの特性持ちが疑われる。

*17 2010年代ごろに流行していたスラング。高尚なそれらしいことをに聞こえるが、実体験に裏打ちされた説得力などが無く浮わついた発言やそれを言う人々を揶揄する意味合いがある。

*18 キャストも客も昼に嬢を見かけたとき、特に彼女が誰かといる場合には話しかけないのが暗黙のルールとされる。

*19 現実でも2015年にモデルの栗原類が発達障害をカミングアウトをしたことで知的障害を伴わない、所謂大人の発達障害が世間一般にも認知されるようになった。

*20 オーナーは別にいて、本編より先に『テンチョウ』で初めて容貌が描かれた。

*21 実際のB型作業所(あくまでも「居場所の確保を前提としている福祉施設」で、就労ではない作業所。そのため最低賃金は原則的に出ず、「工賃」の名前で時給100~200円程度で計算される)でも、このような商品作りの軽作業を主にしているところは珍しくない。

*22 この際は山田が全員分の食事代を支払った。

*23 ただしそれらはムウちゃんの為を思い考えた末の決断で、中村家のような薄っぺらいプライドや自己保身から来る拒絶とは一線を画している。また先述のように時代背景から「障碍児教育」の具体的な話がまだ家庭にまで浸透していない時期だったであろうことも留意するべきか(現代でもグレーゾーンに近いケースでは難しい判断となることも指摘されてはいる)。

*24 ムウちゃんをみいちゃんから離すためケースワーカーを雇わせ半ば地元に強制帰省させたり、みいちゃんの事を少しでも聞くと力強く包丁でさつまいもを切ったり、地元の芋煮会でみいちゃんに冷たい視線を浴びせたりして遠ざけようとする描写がある。

*25 話が進むごとにIQの数値が上がっていき、最終的には180になった。

*26 作者の配信によれば、みいちゃんの飼うハムカツも彼女はロクに面倒を見ておらずマオが実質的に世話をしていた。また、識字もままならないみいちゃんのためにアルバイト用の履歴書も代筆したそうだ。

*27 日本人も含めた外国人による現地の未成年者買春や犯罪組織による人身売買が国際問題になっている。

*28 マオの末路を考えると今回に限ってはみいちゃんは自分の「悪性」に救われたとも見れる

*29 本作では珍しい、いわゆる毒親ではなくムウママに次ぐ息子思いの良母。

*30 実家住みとはいえ物価が高い東京在住&キャバクラ通いにもかかわらず貯金が500万円ほどあるらしい。それでも職場のパソコンで風俗サイトを見て同僚にドン引きされているが。普通にコンプラ違反になり得る行為である。

*31 ちなみに1位は『WIND BREAKER』の主人公・桜遥。

*32 山田を指名しているシーンでは単独で来ているので、少なくともこの話では仕事上の付き合いで止むなく、というわけではないだろう。

*33 メタ的に言えば、2025年現在(連載時)の読者の価値観・意見を代弁させるためのキャラといえ、みいちゃんひいては中村家の深刻な虐待と異常な環境を浮き彫りにさせるための役割であろう。

*34 嬢への態度が悪いというだけでなく、水責め、スカトロ、手加減無しの暴行や命に関わりかねない行為など、異常プレイを好む変態達。

*35 貢ぎの意味。

*36 繋がっているバンドマンも素行が良くない方であることは仄めかされている。

*37 みいちゃんは自分の都合のいいように話す癖があるためその印象だけで判断している。

*38 年金を貯めたというセリフから最低でも還暦過ぎと思われる。自宅の玄関には「悪霊退散」と書かれたお札とお守りが貼られ、すぐ横の棚には壺と水晶が置かれている。また詳しい間柄は不明だが、「光の結界を張れる先生」なる人物を信奉している模様。

*39 デリヘル嬢として呼ぶと金がかかるが、彼氏彼女の関係なら無料で性行為ができるという浅ましい考え。

*40 やはりと言うか、洗い方が不十分だったが、初日なのでこの辺は目を瞑った。

*41 ただし仕事ぶりがよろしくない人材も指導員をつけてまで雇用しているなど、障がい者の就労を良心的に手伝っていると言う方が実情に近い。

*42 キャストが店に出勤する前に客と食事などに行くこと。

*43 みいちゃんがこのクソガキの襲撃を受けた時、農家のおじさん以外は誰一人としてみいちゃんの事を心配したり高橋一家の所業を咎めたりせず、むしろみいちゃんを見て嘲笑するなど地域全体で民度が終わっているようでもある。