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暗黒火炎龍(遊戯王OCG)

登録日:2026/03/08 Sun 23:33:20
更新日:2026/08/09 Sun 17:26:58
所要時間:約 8 分で読めます





魔界の灼熱の炎は あらゆるものを一瞬で消し去る


暗黒火炎龍(あんこくかえんりゅう)とは、『遊戯王OCG』に登場するモンスターである。
ゲームボーイ用ソフト『遊戯王デュエルモンスターズ』のオリジナルモンスターカードでの初出後、『STARTER BOX』にてOCG化。
初めて世に出た融合モンスターの一体でもある。


【概要】

暗黒火炎龍(あんこくかえんりゅう)
融合モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻1500/守1250
「火炎草」+「プチリュウ」
第1期で多数登場した、効果を持たない融合モンスターの1体。
その名の通り「炎で姿を形作られた龍」といった感じの容貌。
炎の龍ということで、《サラマンドラ》辺りと酷似しているが、関連性は不明。
よく見ると、東洋の龍のように、手(前足?)に赤い宝玉のようなものを持っている。

融合素材となるモンスターはこちら。

《火炎草》
通常モンスター
星2/地属性/植物族/攻 700/守 600
火山の近くに生息する草。
花から火炎を吹き攻撃する。
《プチリュウ》
通常モンスター
星2/風属性/ドラゴン族/攻 600/守 700
とても小さなドラゴン。小さなからだをいっぱいに使い攻撃する。
融合素材2枚と見比べていると、それぞれ地属性と風属性であるが、本カードは闇属性である。
名前は炎属性も連想され得るものにもかかわらず。

それはいいとして、特徴皆無な有象無象の効果なしモンスターの一体……と思いきや、効果を持たないレベル4の融合モンスターで最強のステータスを誇る。
もっとも、次点の《カルボナーラ戦士》・《レア・フィッシュ》との違いは種族・属性を除けば守備力の差50だけしか無いのだが


【暗黒火炎龍のあゆみ】

有象無象な効果なしモンスターの一体―

彼に限らず第1期の特徴なのだが、融合モンスターなのに融合召喚するメリットに見合わないステータスである。
おまけに効果も持っていない。
確かに、ステータスが同期の低レベル通常モンスター以下だったりものすごい手間を必要とする割にそれに見合ったステータスを持たなかったりするよりはマシであり、過去において融合デッキ(現EXデッキ)に入ることはあった*1
しかし、後にこのモンスターより高スペックのレベル4通常モンスターが生まれてしまった。

こうして《暗黒火炎龍》は、使用する意義が全くないカードになってしまった。










と、思われていたのだが……?










禁止カードと共に―

突然変異(メタモルフォーゼ)
通常魔法(制限カード)
(1):自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
レベルがそのモンスターと同じ融合モンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。

魔導サイエンティスト
効果モンスター(禁止カード)
星1/闇属性/魔法使い族/攻 300/守 300
1000ライフポイントを払う事で、融合デッキからレベル6以下の融合モンスター1体を特殊召喚する。
この融合モンスターは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできず、ターン終了時に融合デッキに戻る。

かの《レア・フィッシュ》と同じように、《突然変異》の登場によって、このカードが再び注目される。
コントロール奪取カードと併用する場合、レベル4を奪った場合の変異先として丁度いいため融合デッキに投入されていた。

また《魔導サイエンティスト》で特殊召喚され、《ヴィクトリー・ドラゴン》の生け贄(リリース)となる事もあった。
そう、これらは後に禁止カードとなったカードたちである。*2
皮肉にもこのカードは、様々な禁止カードと縁のあるカードなのである。当然、(現在は制限カードへ緩和されている《突然変異》はともかく)2枚のカードと併用することはできないのは言うまでもない。

こうして一瞬日の目を浴びたものの相性の良いカードが禁止送りとなり、《暗黒火炎龍》は再び使用する意義が全くないカードになってしまった。










と、思われていたのだが……?







彼は元から(ステータス的に)恵まれていた―

第5期に《簡易融合》が登場、その後第11期に《簡素融合》が登場した。
詳細は項目参照だが、いずれも「EXデッキから融合モンスターを直接出す」カードであり、《暗黒火炎龍》はその両方に対応できていたのである。

勿論、その流れと共に、第6期S召喚第7期X召喚、10期にL召喚が登場。
何の効果を持っていない代わりとして「レベル4闇属性ドラゴン族」という恵まれたステータスを持つ《暗黒火炎龍》は、これらの特殊召喚のための素材としての出番が大きく増えた。
一例を挙げると、
が挙げられる。そしてその他にも、
にも使える。

以上のことから、《暗黒火炎龍》は決して「存在価値のないモンスターではない」と言えよう。
重宝されるレベルで使われているわけではないが、もし上記のカードを使うとしたら、本カードも採用してみてはどうだろうか。

【アニメ作品において】

アニメ遊戯王DMの「デュエルクエスト編」において、《闇晦ましの城》を守るモンスターとして登場。遊戯たちの乗る空飛ぶ船を撃墜した。
同作の「ドーマ編」においても、亡霊モンスターとして登場した。
また、アニメ遊戯王GXでのOPで、三沢大地の背後に《ウォーター・ドラゴン》と共に登場していた炎の龍の正体が、このモンスターなのではないかと言われることがある。

【ゲーム作品において】

記事冒頭の通り、このカードはOCG準拠になる前のゲーム作品にて初登場したモンスターの一体である。
こちらでは通常召喚可能なモンスターとして登場していた。

そこそこのステータスを持つため、序盤では戦力として、後半では取り回しのいいドラゴン族の融合素材として運用できる。
ただ、初期は同じ炎族融合でも《炎の剣士》の方が遥かに使いやすかったり、DM4ではよりステータスの高い《ビッグバン・ドラゴン》がいたりと、融合目線でもライバルは非常に多い。ステータスがステータスだけに残念な点。

また一部の作品では《エビルナイト・ドラゴン》の儀式召喚の素材として指定されている。
とはいえ、DM3では儀式モンスター自体を直接生け贄召喚出来るので、同作ではわざわざ儀式で呼び出すより直出しで運用する方が使いやすかったりする。


【余談】

実はこのモンスター、「守備力1250のモンスター」の開祖である。
現在でも、同ステータスにおいて「効果モンスター以外のモンスター」では唯一である。
また、ステータスは《青眼の白龍》を意識しているのではないのかという説がある。
実際、「レベル・攻撃力・守備力は半分」「種族は同一」「属性は」になっている。




追記・修正は《暗黒火炎龍》を利用してからお願いします。

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最終更新:2026年08月09日 17:26

*1 そもそも第5期までの融合デッキは現在のような枚数制限が無かった。

*2 《突然変異》は、2026年1月1日適用のリミットレギュレーションで制限カードへ緩和された。