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更新日:2025/03/25 Tue 22:43:47
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出典:コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN15 「C の 世界」 毎日放送、サンライズ、コードギアス製作委員会 2008年7月20日放送より
【目次】
【機体データ】
型式番号:Type-0/0A
所属:
黒の騎士団→無所属→神聖ブリタニア帝国
分類:第8世代相当型KMF
全高:4.67m
重量:8.07t
動力:エナジーフィラー
推進機関:ランドスピナー
飛翔滑走翼
水中用推進器
武装:ハドロンショット×2
拡散構造相転移砲
スラッシュハーケン×2
特殊装備:絶対守護領域
ドルイドシステム
フレイヤ・エリミネーター
【機体解説】
ブラックリベリオン後、ラクシャータがゼロの
専用機としてインド軍区で新開発したKMF。
本機の開発世代は明確にされていないが、一応
ラウンズ機と同じく第八世代相当として分類されている。
カラーリングも黒と金を主体としており
ガウェインに近いイメージとなっている。
ただし、
試作機としての側面から巨大化してしまっていた
ガウェインと違い、
機体サイズは一般のKMFと同程度(設定に対し作中描写だとこの機体も6mくらいあるのはご愛嬌)。
コクピットも単座式。
また、ゼロから事前に要望がなされていたのかその運用法ゆえか、
同時期に開発された他の日本製KMFと違い普通の座席式で、コクピット後部にはゼロの仮面と衣装や学生服を入れるスペースも存在する。
名称は
ガウェインから打って変わって
黒の騎士団所属らしく
日本語になっているが、蜃気楼は西洋ではファタ・モルガーナとも呼ぶ。これはアーサー王の姉である魔女モルガンを意味しており、円卓の騎士ネーミングが引き継がれている形になっている。
操縦・戦闘能力
操縦には操縦桿などを用いる従来の方式と武器管制をキーボード入力で行う方式とを状況に応じて切り替える形になっている。
特に後者については、後述するドルイドシステムやそれを用いた絶対守護領域の展開範囲・出力計算、
拡散構造相転移砲の反射角計算などの本機の大部分を担っており、高い状況判断力や演算処理力を要求される。
そのためルルーシュ以外では扱いきれない。
ちなみに基本動作の半分は
CPUによって学習された動作プログラムにより自動制御で行われている。
これは各種情報処理によって低下しがちなルルーシュの操縦スキルを補うためのシステムであり、
単に機体を動かすだけであればぶっちゃけ普通に操縦した方が早い。
そもそも
ナイトオブラウンズの機体や
紅蓮などが危険を承知で高速で飛び回り接近戦にも重きを置いているのに対し、
本機体はあくまで指揮官であるパイロットの保護に重点を置いており、
近接戦には
絶対守護領域の防御力で対応し、多彩な中遠距離武器による砲撃を特徴としている。
作中のスーパーパイロット達の乗る機体とは対照的であるが、兵器としては防御と遠距離兵器重視という、かなり真っ当な進化を遂げている。
ブレイズルミナスによる高い防御力と多数の遠距離兵器を備えた
モルドレッドとは、
似た方向性ながらかなり違う趣きであるのも面白いところかもしれない。
このように、若干扱い難く乗り手を選ぶ機体であるが、攻撃・防御能力を高いレベルで両立することに成功している高性能機。
実際に第二次トウキョウ決戦では、
ジェレミアや
マリアンヌ等の助けがあったとはいえ、
指揮官ゆえ集中的に狙われながらも
ナイトオブラウンズ4機の猛攻を凌ぐなど、
ルルーシュはこの機体の操作及び指揮を同時に行う高い能力を見せている。
ただし、先述のように他の多くの
ラウンズ機と異なり、接近戦は不得手。
つまり、
ロボットアニメの華の一つである格闘戦・鍔迫り合いが苦手な都合上、
アニメ映えはあまりよくないこととなり、作中の活躍は決して多くはない。
逆を言えば、そういった逆補正のない
ゲーム作品においては…。
ドルイドシステム
指揮官であるゼロに合わせ、戦況を把握、戦局を導くため、
ガウェインの電子解析システム「ドルイドシステム」を回収し、情報解析システムとして搭載。
ガウェイン時代は生かす機会があまりなかったドルイドシステムだが、
本機体ではそれを
絶対守護領域や
拡散構造相転移砲、
アンチフレイヤシステムなど兵装に対して十二分に活用している。
フォートレスモード
本機は潜水能力を有する「フォートレスモード」への変形機能を持ち、
頭部を胴体に収め、腕部は折り畳み胴体側面に展開、脚部を折り曲げることで小型戦闘機のような形態になる。
機構としてはかなりシンプルだが、その分変形速度が早い。
この形態ではバックパック下部に備えた推進装置によって水中で高い巡航速度を発揮可能。
さらに飛翔滑走翼で空も飛べ、ランドスピナーで高速走行も可能と、標準装備で事実上陸海空全てに対応できる唯一の万能型KMFである。
なお、
漫画「双貌のオズ」によれば
トリスタンの開発者がブリタニアにクーデターを起こすべく戦力の増強を行う為、
引き換えに
黒の騎士団へ可変KMFやKGFに関する技術を売り渡した事になっている。
R2時点で、ブリタニアの
トリスタンやブラッドフォードを除き、フォートレスモードへの変形機構をもつKMFは蜃気楼のみであり、
ラクシャータの開発した、本機の可変能力や
サザーランド・ジークの開発もその売り渡された技術から来ているのだろう。
【装備】
いずれも強力無比なものであり、本機はまさに「動く小型要塞」と呼ぶにふさわしい性能を持っている。
●ハドロンショット
両前腕に内蔵された小型のハドロン砲。
発射時には手首部分から発射口を展開する。
従来のハドロン砲と同じく赤黒い
ビームを放つが、弾丸のような形で発射される。
単純な破壊力では連続照射型に劣るが速射性が高く、直撃すればKMFも一撃で撃破出来るため通常兵器としては十分すぎる威力を持つ。
●絶対守護領域
蜃気楼の象徴たる、超高出力ブレイズルミナスによる全方位エネルギーシールド。
ガウェインから移植されたドルイドシステム(環境情報解析能力)を使って制御されており機体の周囲の空間に六角形の赤いエネルギーシールドを多数発生させる。
必要に応じてシールドの数は変化し、広範囲に展開したり、一定方向に重ねて強度をあげたりすることもできる。
周囲に展開して防御しながら
拡散構造相転移砲を発射したこともある。
天空要塞ダモクレス突入の際は、円形に展開してダモクレスのブレイズルミナスの生成を阻害し突入部隊の先陣を切ったことも。
ラクシャータ曰く「
世界最高峰の防御力」を誇り、作中では通常の実弾火器は勿論、移動要塞の大型砲など大部隊の一斉射撃、
カールレオン級浮遊航空艦(軽アヴァロン)も一撃で破壊する作中のKMF最高峰の火力を誇る
モルドレッドのシュタルケハドロン砲をゼロ距離で喰らっても耐えたり、
他のKMFでは一溜りも無い攻撃を実弾・光学兵器を問わず防ぎきってみせた。
唯一
トリスタン・ディバイダーの
エクスカリバーに破られているが、
これはトリスタンの強化されたパワーが想定以上だったため発生させたシールドの出力ではその威力を相殺し切れず、
機体に過大な負荷がかかった事でシールド自体が消失してしまったせいらしい。
希少なドルイドシステムとルルーシュの演算能力があって初めて十全に機能するものであり、
兵器としては不完全な部分があるが、逆を言えばルルーシュにとってこれほど相性のいい機体はないと言える。
この装備は恐らく、
無頼時代に(重要人物なのに)墜とされまくったゼロを守る為の武装であると思われる。
指揮官がおいそれと撃墜される訳にはいかないのである。
●拡散構造相転移砲
胸部に内蔵されたビーム砲。蜃気楼の主武装である。
胸部に貯蓄された特殊な液体金属を胸部ブロック全体の冷却システムにより数分でプリズム状に凝固。
使用時には胸部装甲が展開、プリズム状の液体金属を発射。それに続けてビームを撃つことで、
液体金属にあたったビームが広範囲に乱反射され複数の敵を一度に殲滅することができる独特な
MAP兵器。
液体金属は1発撃つと再充填、数分で冷却され再度プリズムとして装填される。
高い制圧力を持つが、目標に対する反射角度の調整はマニュアルで入力しなければならない。
一方でドルイドシステムとルルーシュの頭脳により、敵を精密射撃することも可能なようで、
随所に存在する敵機を的確に攻撃しまとめて薙ぎ払ったこともある。
拡散されたビーム自体の威力も高く、ブレイズルミナスを展開した
モルドレッドにダメージこそ与えられなかったが、押し込むほど。
弱点はビーム発射直前のみ、機体前面の
絶対守護領域を必ず解除しなければならないこと。
スタッフからは「ゼロビーム」などと呼ばれていた。
●スラッシュハーケン
膝の装甲部分の裏に1基ずつ内蔵されている。
そもそも武装・防御が上記のそれで充分運用されており、格闘戦があまり想定されていないこの機体では活躍の機会もなく、劇中では使われなかった。
膝部分という独特な部位にあるあたり、不意打ちを前提としたものであろうか。
フォートレスモードならば一応位置取り的に機体下部・正面に向けて発射可能と思われるため、
フォートレスモードでの使用を想定したものかもしれない。
●フレイヤ・エリミネーター
フジでの最終決戦の際に装備したアンチフレイヤシステム。
フォートレスモードの左側面に装着される。
詳細は
天空要塞ダモクレスの項目を参照。
これらの他にルルーシュのギアスを反射するための鏡を周囲に散布するロケット弾のようなものも備えている。
【劇中の活躍】
TVシリーズ
◆皇暦2018年(R2)
そして
天子誘拐作戦の際、ブリタニアと大宦官においつめられる天子と黎星刻の前に初出撃。
天子と星刻の
神虎を
絶対守護領域で守り、
更に
拡散構造相転移砲で周囲の
鋼髏(ガン・ルゥ)を一掃するという活躍でデビューを飾った。
ただし蜃気楼で登場したのはあくまで天子達を守るためであり、
「戦局を左右するのは戦術ではなく戦略」というゼロの信念通り、天子と黎星刻を助けた後は情報戦で大宦官とブリタニア相手に勝利を飾っている。
暫くはルルーシュの二重生活を支える足として、エリア11(ルルーシュに掌握された機密情報局の管理下である水族館を利用)と海外を往復。
どこぞのタクシーの様である。
篠崎咲世子「それでは本日のスケジュールを確認します。休日ですので24時間全て組み込みました。
朝7時から手作りのお弁当をごちそうになって、9時から美術館。10時30分からショッピング。12時に水族館。
そのまま蜃気楼で移動開始。海面浮上は400km離れた地点としていただけますか。なお、着替えなどはコクピット内に用意してあります。
中華連邦に到着後、15時から上海にて通商条約の締結。現地滞在可能時間は47分です。
帰国後、21時から映画のレイトショー。24時2分にライブハウス前に待ち合わせ。そののち…」
操縦を自動化している利点を生かし、移動中に私服から
学生服に着替えたりしていた。
この機体で現場に
おそらくかっこよく現れ、何食わぬ顔で通商条約の締結やら
黒の騎士団のメンバーで記念の集合写真を撮ったりと超合集国の準備を進めているのだから中々シュールである。
(他のメンバーにはどんな生活をしていると思われていたのか不明だが、トウキョウの裏工作準備とでも言っていたのだろうか。尤も、行き過ぎた秘密主義が後の裏切りにもつながったが)
ギアス嚮団襲撃時にも出撃し
ジークフリートを撃破。
黄昏の扉の中に引き込まれた際には思考エレベーターに攻撃を仕掛け損傷を与えている。
絶対守護領域で耐えるものの、モルドレッドの攻撃によるエナジー消費の激しさから追い詰められ、
早期に勝負をつけようと、反撃のため守護領域を解除して
拡散構造相転移砲を展開した隙を狙われ撃墜されかかる。
しかしタイミングよく復帰した
カレンの
紅蓮聖天八極式の救援により事なきを得た。
その後、
黒の騎士団の謀反に遭ったルルーシュを救うため
ロロ・ランペルージが強奪。
制御の難しい機体ゆえ被弾したりしながらもギアスを併用することでなんとか逃げ切った。
以後、ルルーシュがブリタニア皇帝に就任してからも使用され続けた。
直後ブレイズの穴を
絶対守護領域でこじ開けダモクレスへの侵入に成功するも、
ジノの駆るトリスタン・ディバイダーに遭遇。
絶対守護領域を破られ右腕を破壊されてしまい、その場を
スザクにまかせ先を急ごうとするが、
背後からトリスタンが投げた
エクスカリバーが腰部に
クリティカルヒット。
なんとかルルーシュは自力で脱出したが蜃気楼は通路の床にうつ伏せになったまま爆散。
主人公機とは思えない、なんとも締まらない最後であった。
ゼロレクイエム後は「何故ゼロの機体にルルーシュ皇帝が乗ってたんだ?」という疑問が世間で囁かれたりしているという。
ゼロレクイエムの真実に気が付いた人がいるのかもしれない。
ドラマCD
Sound Episode 4「ロイド と セシル の ナイトメアさん いらっしゃい」に登場。
「えー、アタクシ、黒の騎士団でナイトメアやらせてもらってますぅ。蜃気楼と申しますぅ。右も左も魑魅魍魎。百鬼夜行だらけの戦場で、相方のゼロさんと一緒にがんばらせていただいてますぅ。小さなことからコツコツと。以後、よろしゅうお見知りおきを。」
ロイドの用意したウルトラデラックスハイパーチャージ添加剤を混ぜたサクラダイトを飲んでひどく酔っ払い、
主人公機らしからぬ扱いなどへの愚痴をこぼしたりしていた。
「デリシャダイ!俺の登場回数が少ないて!ゼロが乗ってる割に弱いて!ワシのせいちゃうちゅうねん!文句はゼロに言うてくれや!」
「なにぃ?影が薄いだぁ?当たり前なんやっちゅうねん!蜃気楼やぞ!幻なんやでぇ!…って自分で認めてどないすんねん…」
指揮官機としての責務や機体の特性、相手が悪いことも多かった等の事情もあり、活躍の場が少ないことを不満に思っているようだ。
【関連機体】
先代ゼロ専用機。
ドルイドシステムなどを蜃気楼に移植されている。
『
双貌のオズO2』に登場するKMF。
暁のカスタム機だが、高出力のエネルギーシールドなど絶対守護領域への系譜を感じさせる装備を持つ。
◆零陽炎
『
ロストストーリーズ』に登場するKMF。
紅蓮系に近いラインで開発が進められていた幻のゼロ専用機。
外観やコンセプトから蜃気楼の前身に相当する機体と思われる。
◆真母衣波 壱式
型式番号:UPI-01
全高:4.69m
重量:8.52t
『
復活のルルーシュ』に登場する新たなゼロ専用KMF。
アルビオンゼロの反省からゼロ機としてのイメージが強い蜃気楼をベースに開発された
試作機。
シルエットや構造は蜃気楼に酷似しており、背部のコクピットも蜃気楼と同型。仮面の収納スペースもある。
一方、装甲は黒ではなくゼロのスーツを想起させる紫色に金のアクセントが入った物となった。
乗り手であるゼロの中身が変わったことを考慮してか、絶対守護領域など乗り手に依存する形で成立していた装備が削除されている。
更に作中では儀礼用として扱われて本格的な実践投入を想定していない状態であったため、本体の武装は両膝に内蔵されたスラッシュハーケンのみ。
オプション兵装も無かったようで主武装も儀礼用に用意されていた二本の剣(MVSなどではない)だけ、背部の飛翔滑走翼も内部回路が切られ機能しておらず、万全とは程遠い状態になっていた。
ただし、本来のスペックを発揮出来ていれば性能自体は零式を若干上回るとされている。
なお、フォートレスモードや水中航行能力が存在・想定されているのかは不明だが、蜃気楼にあったコクピット下の推進機が無くなっているため、少なくとも水中航行能力は省略されている可能性が高い。
劇中ではハシュベスで襲撃してきたジルクスタンの混成KMF部隊を迎撃すべくゼロ(スザク)が搭乗。
上記の通り本体の機能制限に加えチャフを撒かれセンサーはノイズだらけ、しかもサンドボードも無く動き辛い砂漠戦という悪条件下であったが、次々に襲い来る
イッソスや
鋼髏を捌いていった。
しかし参戦した
ナギド・シュ・メインの攻撃を回避した際、予め地中に仕掛けられていたトラップによって機体をアンカーで捕縛され行動不能に陥りゼロ共々鹵獲された。
その後どうなったかは不明。
ジルクスタンの性質を考えるとそのまま解体・解析されたのかもしれない。
「奪還のロゼ」にて、ランスロット系のカラーリングに変更され、ランスロットsiNの物と同型と思われるMVSを装備した真母衣波 白式として再登場した。
ちなみにハシュベス戦以前にもアジアやEU圏で出撃していたようで、シャリオがスザクの十八番である回転蹴りを繰り出す壱式の画像を入手していた。
◆真母衣波 零式
型式番号:UPI-00
全高:4.69m
重量:8.88t
こちらも『復活のルルーシュ』に登場するゼロ専用KMF。
壱式以前に試作された機体のようで、こちらも蜃気楼ベースで基本機体構造やコクピット内装も壱式とほぼ同じ。
カラーリングは黒をメインに背面ユニットが赤、各部に金のアクセントで、より一層蜃気楼に近い。
ただし頭部は蜃気楼や壱式とは若干造形が異なり、額には金のV字プレートが付くなど、ややオリジナリティの強い外観となった。
壱式とは異なり本編では実戦装備状態となっており、固定武装として両腕に防御用のブレイズルミナスを装備。
その他にも両膝のスラッシュハーケン、肩の付け根の内蔵式機銃を持つ。
背面の飛翔滑走翼もちゃんと機能しており、空中飛行しつつ部隊の作戦指揮を行える。
ただしこちらも絶対守護領域は引き継いでいないようで、フォートレスモードの有無も不明である。
劇中では
ランスロットsiNや紅蓮特式と共にジルクスタン潜入部隊への補給物資の一部として登場。
一時的にゼロに戻ったルルーシュの乗機としてグラルバード攻略戦の指揮にあたり、単機で神殿への突入を果たした。
ところがシャムナのギアスによる予言で作戦自体が先読みされてしまい、零式も単機でいたところをジルクスタン軍の集中砲火に曝され頭部をはじめ機体各部を破壊され撃墜。
ルルーシュはアーニャと
C.C.のフォローで助かったものの、指揮官機の役割は月虹影へ移り大破した零式は放棄された。
◆???
『復活のルルーシュ』の特報映像で登場した機体。
シルエットは蜃気楼に酷似しており、フォートレスモードへの変形や拡散相転移砲の物らしきプリズム状液体金属の射出機能が描かれている。
しかし遠景で描写されただけなので詳細は不明。
真母衣波の一機とも考えられるが背面フロート部分が黄色いなど上記の二機とはまたカラーリングが異なるため本当に正体不明の機体となっている。
【ゲーム作品】
当初は破界篇の
ガウェインがゼロと
C.C.の二人乗り故の強さを持っていた事や、
発売前にゼロは斑鳩の艦長兼任である事が発表されていたため、蜃気楼は微妙扱いする声もあった。
だがヤツは…弾けた。
アニメ映えのする格闘能力こそないものの、
高い防御能力と遠距離攻撃、加えてアクションゲームではないためスピードも問われないこのゲームにおいてその性能が反映された結果、
蓋を開けてみれば、攻撃面では範囲はやや特殊だが
広範囲の敵を薙ぎ払えるMAPW相転移砲に、高火力の通常版相転移砲を持ち、
防御面では絶対守護領域が燃費は悪いがなんとあのATフィールドと同格の防御能力(装甲薄いから改造しないと貫かれるけど)を持つなど、
攻防共に優れた高性能機として現れたのであった。
第3次Z時獄篇/天獄篇でも引き続き参戦。
火力は若干下がった上、フル改造ボーナスで
バリア消費を0に出来なくなった(半減にはなる)ものの、
P武器、
MAP兵器、ALL武器と一通り揃っており
マルチターゲット(ALL武器の威力上昇)やハーフカット(命中率30%以下の攻撃のダメージ半減)
など、相性のいいスキルが今回から追加されたため非常に扱い易い。
天獄篇ではスラッシュハーケンやゼロ・ビーム(相転移砲の収束モード。長射程高威力の単体攻撃)が追加され、更に使い易くなる。
ゼロの
エースボーナスで戦術指揮かけたチームの数×3のPPが入手出来るため育成も楽になる。ALL武器の相転移砲で撃墜数を稼ぎ易いのも○
精神コマンドが使いにくい今作ではゼロの指揮能力もかなり役に立つので可能な限り出撃させたい程である。
原作終了後だが、ルルーシュ共々アル・ワースに流れ着いていたようで、第18話にて自軍加入。
単機制にシステムが変更されたため、ゼロ・ビームが中射程の移動後攻撃になったことに加え、演出もハドロンショットを連射して近付いてからの照射、という乱舞技になった。
戦術指揮についてはエースボーナス込みでないと移動後使用が不可能になったので、早めにルルーシュに撃墜数を稼がせたいところ。
強化イベントの類もなく、火力に関しては息切れ気味だが、ルルーシュの決意と
MAP兵器、戦術指揮を活かして他の主役機とは違った活躍ができる。
◆スーパーロボット大戦X-Ω
幾つかのパターンがあり、イベント報酬機として登場したものは大した性能ではないが、
後にガシャで登場したものはVSバトルモードで絶対守護領域が
全属性ダメージ100%軽減というトンデモ性能に。
バリア貫通持ちのユニットは多いので過信はできないが、相手を選べば無敵。味方へのバフと、ドルイドシステムによる敵へのデバフも強力。
また、
バレンタイン仕様で
C.C.が搭乗したものも存在し、こちらは性能は平凡だが、ゼロ搭乗以上にサポート特化のユニット。
【立体化】
3種類フィギュア化されている。
劇中ではアニメ作画ゆえ整っていたちょっとごまかされていたフォートレスモードを、
そのイメージが損なわれないようにしながら部品の取り換えなしで変形機構も再現していたり、
オプションとして絶対守護領域のクリアパーツとフレイヤ・エリミネーター2種が付属しているなどクオリティは高い。
本編準拠。
- 絶対守護領域エフェクトは1枚パーツで再現。
- 拡散構造相転移砲の液体金属は取り外し可能。紛失注意。
●METAL ROBOT魂<SIDE KMF>
『劇場版反逆のルルーシュシリーズ』に合わせて展開されたアルビオン、聖天八極式に続く、METAL
ROBOT魂<SIDE KMF>の3つ目の商品。
完全新規造形となっており、ディスプレイ用の台座や絶対守護領域のクリアパーツとその支柱、起動前後のフレイヤエリミネーター二種……と蜃気楼関連のアイテムが一通り揃った豪華仕様。
ハドロンショットの開閉なども加わり上記の
ROBOT魂版から更にボリュームが増している。
●COMPOSITE Ver.Ka
色々豪華仕様。「蜃気楼」を皇帝機体イメージで立体化。
- フォートレスモードは新解釈の元、より美しいシルエットで再現。
- 絶対守護領域エフェクトも付属し、加えてパーツの組み換えでさまざまな防御形態を再現。
- 設定上でヒザ裏に隠されたスラッシュハーケンを初再現。
- 機体に載せることができる同スケール「皇帝ルルーシュ」フィギュアが付属。
皇帝ルルーシュを意識しているため、目や翼の意匠があしらってある。
ただし拡散構造相転移砲の液体金属は取り外し不可なので注意。
【余談】
蜃気楼では操縦の多くを自動化しているルルーシュだが、
ルルーシュのKMF操縦技術は決して低いわけではなく、相対するのがスザクはじめ作中トップクラスの乗り手のためそう見えるだけである。
実際、ルルーシュ自身は
ガニメデでピザ作りをしたり、一期2話では
サザーランドでスザクの初撃を防いだり、
挙句、
無頼搭乗時には暴徒鎮圧用のシールドでスノボーを始めたりと実はそれなりに高く、
きちんと訓練すればかなりの腕前になったと思われる。
別世界の話を見ると、母
マリアンヌ・ヴィ・ブリタニアの技量はもしかすると妹
ナナリー・ヴィ・ブリタニアのほうに色濃く出ていたかもしれない。
あっちのゼロ様はKMFと生身でやり合うくらいにはリアルファイトが大好きである。
本機体の活躍の少なさ
としまらない最期もあって、
ゼロの前搭乗機体にして、
ロボットアニメでは珍しいヒロイン(
C.C.)との複座式
&後ろでふんぞり返っているルルーシュ、
(一期では)他のほとんどいない
飛行能力と
MAP兵器という唯一無二の要素のある
ガウェインのほうが好みという人も多い。
一方、空中戦主体となった二期において、
ロボットアニメものでは珍しく格闘戦に主体を置かず兵器として順当な進化を遂げ、
ガウェインにはない独特の防御・攻撃兵装を持っていることなどから、一部のファンには蜃気楼の人気も高い。
追記していいのは…修正される覚悟のある奴だけだ!
- かつてのゼロ専用機をルルーシュ皇帝が使ってて誰も不思議がらなかったのかな? -- 松永さん (2013-06-20 15:38:25)
- 終盤の展開ははしょりすぎて無理があるからな…。 -- 名無しさん (2013-08-06 02:16:29)
- ロボットアニメでは一番好きなロボット。 -- 名無しさん (2013-08-06 02:17:01)
- 不思議に思った人はいたんでない?ただ、騎士団&シュナイゼル側にそういう人がいたところで、何が変わるわけでもないんじゃね。
ともかく、蜃気楼カッコイイよね。ガウェインの飛行姿勢は十字架というか、磔刑にされたキリストっぽい感じだったけど、蜃気楼はやや腕が下がったせいで“君臨した”って感じがする。
まぁ製作側が飛行姿勢で何か暗示してたってことはさすがに無いだろうけど、そう考えるとなんか面白い -- 名無しさん (2013-08-06 03:01:28)
- 当時はギアスとか権力とかで誤魔化せてても、後世ではゼロの元々の正体が解明されそうだよね -- 名無しさん (2013-08-29 09:46:02)
- ↑「初代」の正体はルルーシュって事は残ってるだろうが、「二代目」に関しては分からないんじゃない? -- 名無しさん (2013-10-03 00:21:31)
- ↑「ルルーシュと縁のある人間」で「二代目登場時に生死不明」、かつ「生身でも強い」となるとスザクと特定されると思う -- 名無しさん (2013-10-03 00:25:43)
- ブラックリベリオン当時から根強い正体予想説が跋扈してるだろうから後世の歴史家が覆すことは難しいんじゃないかな。初代は言わずもがな関係者はスザクは死んだと言うだろうし。よしんば覆したとしてお伽話扱いされるのがオチだ -- 名無しさん (2013-10-03 00:38:50)
- 名前が良い。覚えやすく、気取らないかっこよさは日本軍の戦闘機(紫電とか秋水とか)を思わせる -- 名無しさん (2013-10-03 05:12:25)
- 時獄篇での性能を追記しました。いやー、本当に役に立つ。 -- 名無しさん (2014-05-04 02:55:35)
- 守護領域や八極式のエナジーウイングって赤いけどブレイズに輻射波動応用したらああなるのかな? -- 名無しさん (2014-10-17 01:17:21)
- 小回りの効くガウェインって印象だった。これが登場してルルーシュが先頭に本格参戦したときはわくわくしたな -- 名無しさん (2014-12-09 20:30:39)
- 可変機構って作中でそこまで見た覚えが無い……最後の決戦時に変形してたから、ブリタニアに行った時に可変機構付きに改造したのかと思ってしまった。 -- 名無しさん (2014-12-27 10:43:10)
- 間抜けな最後と出番のなさで空気だけど、実は結構チート性能なんだよなぁ -- 名無しさん (2015-06-17 18:13:58)
- ↑2いや、結構何度も変形してるで ↑間抜けと言われるけどあれ充分即死技じゃね? -- 名無しさん (2015-08-12 13:42:14)
- キーボード操作は種のキラさんも出来そうだw -- 名無しさん (2015-08-12 13:56:40)
- ルルーシュでもラウンズと張り合えるスペックに仕上げてるから最高クラスの機体だろうな。アルビオンと聖天はエース用の欠陥機に近いピーキー機だし。 -- 名無しさん (2015-08-12 20:33:19)
- 何気にトウキョウ決戦はやばかったが、ラウンズ4人の攻撃しのいでいる。一番好きな機体。 -- 名無しさん (2015-09-27 22:05:04)
- 復活のルルーシュにて復活? -- 名無しさん (2017-06-21 00:42:23)
- 何気にいつ設計始めた機体なんだろう? -- 名無しさん (2017-10-21 17:03:20)
- スーパーロボット大戦X-Ωではいくつかのパターンがあり、イベント報酬機として登場したものは大した性能ではないが、後にガシャで登場したものはVSバトルモードで絶対守護領域が全属性ダメージ100%軽減というトンデモ性能に。バリア貫通持ちのユニットは多いので過信はできないが、相手を選べば無敵。味方へのバフと、ドルイドシステムによる敵へのデバフも強力。また、バレンタイン仕様でC.C.が搭乗したものも存在し、こちらは性能は平凡だが、ゼロ搭乗以上にサポート特化のユニット。 -- 名無しさん (2018-02-25 21:17:23)
- 宙に浮かびながら両腕をやや下に広げた堂々不遜なあの形態がすごくカッコいい。蜃気楼といえばあの姿勢。まさにルルーシュの機体って感じ。もっと活躍が見たかった… -- 名無しさん (2018-07-30 17:58:24)
- 復活のルルーシュに後継機「まほろば」が登場する模様。 -- 名無しさん (2018-12-29 05:23:04)
- 公式発表では初代ゼロは第二次トウキョウ決戦で戦死だから、その時に鹵獲されたのを皇帝ルルーシュが気に入って乗機にしたとかって誤魔化したのかな? -- 名無しさん (2019-08-14 00:47:53)
- 案の定ギアス勢がスパロボに参戦すると蜃気楼は鉄壁の防御力持ちだよね。ルルーシュに底力Lv9にしたうえでフル改造すると超が付くほど耐えるよね(スパロボ最硬の代名詞ブラックサレナ程度にはね。あちらは接近戦重視の高機動重装甲型だが) -- 名無しさん (2020-01-16 15:35:57)
- ↑ただし、絶対守護領域の燃費の悪さに気をつけないとすぐにガス欠になったりする -- 名無しさん (2020-08-12 17:52:09)
- スパロボOEではDLCの価値があるやばい性能だったが、ドルイドシステム使うだけならCCのいるガウェインで十分という悲劇 -- 名無しさん (2021-06-29 20:22:34)
- 液体金属の入ったカプセル?を射出するシーンはジェネガオのジェネシックボルトのそれを想起させた。 -- 名無しさん (2021-10-01 12:10:21)
- 第二次トウキョウ決戦までは間違いなく黒の騎士団最大戦力の一角なんだよな、紅蓮が早々に離脱するから神虎と斬月と蜃気楼が当時の最大戦力、特に蜃気楼は広域殲滅可能且つ鉄壁の防御持ちだから戦局を左右出来る機体 -- 名無しさん (2023-11-06 23:21:52)
- 白式、「復活」での2タイプとそんな性能変わらん印象だったが実際はどうなんだろうか MVSは装備してたけど -- 名無しさん (2024-08-03 18:34:05)
- アルビオンゼロの代替機だから性能は低くはないんだろうけど、「新潔」でも「普通じゃないナイトメア」として結局アルビオンゼロが選択されたあたり、ランスロット系には及ばないんだろうか真母衣波? -- 名無しさん (2025-01-20 17:40:40)
- 「奪還」で白式なのは、あくまで公務として色んな人間の目がつく所で作中世界では忌避されている「ランスロット系列」は使えないってことだろうし -- 名無しさん (2025-01-20 17:42:29)
最終更新:2025年03月25日 22:43