名捧げ

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&b(){名捧げ}は、己にとって唯一の主に命懸けの忠誠を誓うことである。 #contents() *概要 大神が眷属神にする際に使われた契約の派生で生まれた。&footnote(ふぁんぶっく6Q&A) 生殺与奪の権利を主に委ね、自分が絶対的な臣下であることを示す&footnote(第462話 旧ヴェローニカ派の子供達)。形式上ではなく実際に魔力的な縛りが発生する為、主の命令には逆らえない&footnote(第574話 トロンベ狩りと星結びの儀式、SS34話 エックハルト視点 ローゼマインが不在の冬 前編)。実際に面と向かって命令せずとも、名捧げの石を介して命令することもできる(石を握った状態で命じれば何気ない言葉でも命令になる&footnote(ふぁんぶっく5Q&A))。一方で、主をだましたりして害することなども可能な模様。 主が名を返すことなく死ねば、共に死ぬが&footnote(第462話 旧ヴェローニカ派の子供達、第599話 二人の情報と名捧げの石)、主の魔力によって窮地で生かされることもある&footnote(第599話 二人の情報と名捧げの石)。 ひとたび名を捧げた者は時流が変わったからと主を変えることはできず&footnote(第452話 聖典の行方)、主が落ちぶれる時は共に落ちることになる。&footnote(第475話 グレーティアの事情と素材採集) 名を捧げた者が、主以外の他の者に仕えることは、主が許さない限りできないとされる。&footnote(第375話 貴族院へ出発) *各地の状況 **エーレンフェスト ***ガブリエーレとその側近による名捧げ エーレンフェストに馴染めなかったガブリエーレは、自らの派閥を確固とするため側近の子等に名捧げを強要した。&footnote(第452話 聖典の行方) ガブリエーレ、ヴェローニカ、ゲオルギーネと三代に渡り、忠誠の証として名捧げを求めた。 ***魔力圧縮と連座回避のための名捧げ エーレンフェストでは、[[ジルヴェスター]]によって、旧ヴェローニカ派の子供達がローゼマイン式魔力圧縮方法を教授されるには、領主一族への名捧げが必須とされた。&footnote(第375話 貴族院へ出発) ジルヴェスターの説明を受け、大多数の旧ヴェローニカ派の子供は躊躇したが、[[ローデリヒ]]は逆に、名捧げをすれば領主一族の信用を得て[[ローゼマイン]]の側近になれると判断し、ローゼマインに名捧げすることを決意した。&footnote(第376話 入寮と忠誠、第386話 ローデリヒの願い) 更に、旧ヴェローニカ派の子供達が領主一族に叛意がないことと、派閥に関係なく連携ができていることを、貴族院の領地対抗戦で確認したジルヴェスターは、旧ヴェローニカ派の粛清を決断する際、貴族院の子供達は領主一族へ名捧げをすることで、連座から回避させることとした。&footnote(第445話 餞別 後編) ジルヴェスターの連座回避策の説明を、[[フェルディナンド]]からローゼマインらが受けた直後、旧ヴェローニカ派である[[ダールドルフ子爵夫人>グローリエ]]がローゼマイン暗殺未遂事件を起こした。これにより、[[ダールドルフ子爵]]らが連座処分対象となったのを受け、連座によるエーレンフェストの魔力の減衰を避けるべく、ローゼマインがジルヴェスターに、貴族院の学生限定の名捧げによる連座回避を、大人(ダールドルフ一族全員)へも拡張することを提案した。&footnote(第451話 ダールドルフ子爵の館) ジルヴェスターが、この提案を受け入れ、更に一般化した結果、エーレンフェストでは旧ヴェローニカ派の粛清時に、領主一族に名捧げをすれば、成人・未成年問わず、連座は避けられることになったが&footnote(第453話 出発準備)、 名捧げは犯罪者の身内が連座から逃れて命を長らえるために使うようなことではない、ローゼマインの提案が名捧げの意味を変えてしまうことになる――とローゼマインは[[ボニファティウス]]に説教された。 **アーレンスバッハ エーレンフェストよりも頻繁に行われており、名も捧げられぬ臣下など信用できないとされているが&footnote(第452話 聖典の行方)、単にガブリエーレが臣下が離反できないよう強制した結果の可能性もあり、実際にアーレンスバッハでそうした習慣があるのかの描写はされていない。 少なくともゲオルギーネが言い、ディートリンデがフェルディナンドに一方的に欲したような、相手の行動を縛るために名捧げを求めるのは普通ではないとされている。 *名捧げの石 名捧げの石はその者の名が刻まれ、主に委ねられる生殺与奪を可能にする命そのものである。 主の魔力で縛られた状態になると、白い魔力に満ちた線が細い網目状に周囲を覆い、真っ白の繭のような物になる。&footnote(第414話 ローデリヒの名捧げ) 白い繭の状態では他者が触れることはできないが、主の魔力を取り払うことができれば名を奪える。&footnote(ふぁんぶっく4Q&A) 己の名を封じるに相応しい品質のものを用意するため、普通は成人して魔力の成長が止まるまで自分の名を捧げるのに相応しい品質がはっきりとしない。&footnote(第456話 閑話 選択の時) シュタープを持たなければ名捧げの石は準備できない。&footnote(第453話 出発準備) 返す時は主&footnote(第534話 加護の再取得 後編)もしくは名を捧げた当人&footnote(書籍版第五部Ⅷ プロローグ)の処置が必要。&footnote(ふぁんぶっく4Q&A) 一度作製した石を処分することは本人にもできない。&footnote(ふぁんぶっく5Q&A) 主が石を触ると本人の名前が頭に浮かぶので、複数持っていても誰の石なのかが分かる。&footnote(ふぁんぶっく5Q&A) 名を捧げた側は、自分の石とは魔力的に引かれあう感じがするため識別可能だが、他人の石は誰の物か判別することは不可能(自分の石ではないところまでしか分からない)。&footnote(書籍版第五部Ⅷ プロローグ) *名捧げの儀式 大々的な儀式ではなく、ひっそりと行われる。 名捧げは神に誓うような儀式ではなく、自分が主と定めた者に誓うものであるため、仕える者が自分の言葉で主に忠誠を示す。 名捧げをすると言いながら、主となる者を騙し討ちする場合もあるため、主にとって信頼できる者が一人か二人立ち会う。 洗礼式を終えていて魔力を扱うことができれば名を受ける事はできるが、シュタープ無しで名を受けた前例は無い。&footnote(ふぁんぶっく4Q&A) 名捧げの石が主の魔力で縛られる際に、名を捧げる者は、主との魔力の差に応じた苦痛を感じる&footnote(本好きの下剋上 設定等まとめ ふぁんぶっく4 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン)。 魔力差が小さいと苦痛は小さいが&footnote(第534話)、魔力差が大きいと脂汗をかくほどの苦痛となる&footnote(第414話 ローデリヒの名捧げ)。 魔力が高い方が名を捧げると、低い側が縛るのが相当大変でかなり苦しむが、可能ではある。&footnote(ふぁんぶっく4Q&A) *名捧げの影響 名捧げをした者は主の魔力の影響を受ける副作用があることがローデリヒの加護の取得の際に明らかとなった。薄くだが、主の属性を取得することが判明する。&footnote(第467話 皆の儀式と音楽) ローデリヒは属性のために名捧げをするような者が増えることによって、名捧げの名と意味が変わることを恐れ、この事を公開しないように忠言している。&footnote(第469話 領主候補生の初講義) 名捧げで得られる属性の影響はそれほど大きくはない。 下級に近い貴族はその恩恵を大きく感じられるが、上級に近い貴族は自分の適性が多くて魔力が多いため、少しの上乗せではほとんど感じ取れない。 エルヴィーラに名捧げを変えたミュリエラが加護の再取得によって、属性自体も主が変わることによって変動することがわかった。&footnote(第534話 加護の再取得 後編) 普段は魔力で縛られていることが気にならないが、主が絶対の命令を下そうとした時は魔力の影響が強まる。その際命令を了承すれば己を縛る魔力はいつも通り気にならないものになり、一方命令を拒絶すれば死に至る事となる(ただしどのような形で死亡するのか(例:その場での心臓麻痺等)は不明。&footnote(書籍第四部Ⅷ SS十年間の変化) 全力で威圧中とか、魔力が枯渇して死にかけているとか、魔力が暴走して死にかけているとかするレベルの変化があると、名捧げをしている主の魔力の変化を感じ取れる。&footnote(ふぁんぶっく5 Q&A) 名捧げした者が死亡した場合、体内から取り出された魔石は主の魔力で包まれており、死亡者の遺族ではなく名捧げされた主の所有物となる。&footnote(ふぁんぶっく6 Q&A) R*名捧げした者の一覧 |CENTER:BGCOLOR(lightblue):主|CENTER:BGCOLOR(lightblue):人物|CENTER:BGCOLOR(lightblue):時期|CENTER:BGCOLOR(lightblue):立会人|CENTER:BGCOLOR(lightblue):備考|h |[[ジルヴェスター]]|[[イェレミアス]]|13年秋(?)~|不明|&footnote(第451話 ダールドルフ子爵の館)&footnote(第452話 聖典の行方)| |[[ヴェローニカ]]|[[ダールドルフ子爵]]|不明|不明|&footnote(第452話 聖典の行方)| |~|[[オズヴァルト]]|不明|不明|&footnote(書籍版第五部I購入特典SS「胸に秘めた怒り」)| |~|[[トルデリーデ]]|不明|不明|&footnote(第455話 閑話 忙しい冬の始まり)| |[[フェルディナンド]]|[[ユストクス]]|前01年冬&footnote(ふぁんぶっく5Q&A フェルディナンドが3年になってシュタープを取得した際に名を捧げた)~15年春&footnote(書籍版第五部VⅢプロローグ)&br()15年春&footnote(第663話で名捧げ対象者になっている)~|[[リヒャルダ]]|&footnote(第414話 ローデリヒの名捧げ)| |~|[[エックハルト]]|01年or02年&footnote(名捧げに必須のシュタープを得られるエックハルトが3年生かつフェルディナンドが神殿入りする以前のため)~15年春&footnote(書籍版第五部VⅢプロローグ)&br()15年春&footnote(第663話で名捧げ対象者になっている)~|[[ユストクス]]|&footnote(第414話 ローデリヒの名捧げ)| |~|[[ラザファム]]|前01年冬~02年冬に名捧げ&footnote(ふぁんぶっく4 Q&A シュタープ無しで名を受けた前例は無いとの記述から前01年以降/03年春には名捧げ組に名を返そうとしていたことと、館の管理者が必要な時期から、02年冬以前) &br()02年冬以前〜&footnote(ふぁんぶっく7 Q&A フェルディナンドの命令を遂行する為に解除したユストクス・エックハルトと違い、捧げたままの状態でアーレンスバッハに救出に向かうユストクスに託した。救出後、エックハルトとユストクスが名を捧げ直す時にフェルディナンドに返却されている)|不明|&footnote(SS第25話 ラザファムとの会話) &br()フェルディナンドに名捧げしていたのは3名のみ&footnote(ふぁんぶっく4 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン) | |[[ローゼマイン]]|[[ローデリヒ]]|12年冬~|[[リヒャルダ]]&br()[[ハルトムート]]|&footnote(第414話 ローデリヒの名捧げ)| |~|[[グレーティア]]|13年冬~|ローゼマインの女性側近|&footnote(第482話 お返事 前編)| |~|[[マティアス]]|13年冬~|ローゼマインの護衛騎士|&footnote(第473話 領主候補生の講義終了)| |~|[[ラウレンツ]]|13年冬~|ローゼマインの護衛騎士|&footnote(第473話 領主候補生の講義終了)| |~|[[ミュリエラ]]|13年冬〜14年春|ローゼマインの女性側近|[[エルヴィーラ]]に主を変更。&footnote(第482話 お返事 前編)&footnote(第534話 加護の再取得 後編)| |~|[[ハルトムート]]|14年春~|[[オティーリエ]]|&footnote(第561話 カルステッド宅でのお話 前編)| |~|[[クラリッサ]]|14年夏~|不明|&footnote(第567話 春の成人式と養父様の出発)| |~|[[フェルディナンド]]|15年春(毒に倒れている間)&br()15年春&footnote(第654話 顔色の悪い王族 その3)~17年春予定&footnote(第672話 名捧げの石と婚約の魔石) |なし|魔力枯渇を防ぐためユストクスにローゼマインが説得されて預けられていた名を奪ったが、救出後すぐに名を返した&footnote(第599話 二人の情報と名捧げの石、第605話 わたしのゲドゥルリーヒ)&br()女神の御力の影響を受けないようにフェルディナンドがローゼマインに騙し打ちで名捧げ石を染めさせる&footnote(第654話 顔色の悪い王族 その3)| |~|[[エグランティーヌ]]|15年春~|[[ハルトムート]]&br()[[アナスタージウス]]|&footnote(第658話 儀式の準備とエグランティーヌの名捧げ)| |[[ヴィルフリート]]|[[バルトルト]]|13年冬~|不明|&footnote(第472話 儀式の研究と粛清の報告)| |[[シャルロッテ]]|[[カサンドラ]]|13年冬~|不明|&footnote(第472話 儀式の研究と粛清の報告)| |[[メルヒオール]]|[[ベルトラム]]|17年冬以降実施予定|未定|[[アウブ>ジルヴェスター]]との面談でメルヒオールに捧げたいと宣言&footnote(第576話 アウブの面接とエントヴィッケルン)| |~|[[ディルク]]|17年冬以降実施見込|未定|[[アウブ>ジルヴェスター]]との面談で孤児院を守る人物に捧げたいと宣言&footnote(第576話 アウブの面接とエントヴィッケルン)| |[[エルヴィーラ]]|[[ミュリエラ]]|14年春~|[[ローゼマイン]]|加護の再取得の儀式時に変更&footnote(第534話 加護の再取得 後編)| |[[ゲオルギーネ]]|[[グラオザム]]|前10年頃&footnote(書籍版第五部VIIIエピローグ)~|不明|マティアスの父| |~|[[ロイエーア]]|不明|不明|マティアスの母| |~|マティアスの長兄|13年夏~|不明|マティアスの兄&footnote(第456話 閑話 選択の時)| |~|[[ヤンリック]]|13年夏~|不明|マティアスの兄| |~|[[グローリエ]]|不明|不明|ダールドルフ子爵夫人| |~|[[シドニウス]]|不明|不明|ラウレンツの父| |~|[[ヴィルトル子爵>シドニウス]]夫人|不明|不明|ラウレンツの母| |~|[[バルトルト]]と&br()[[カサンドラ]]の父親|不明|不明|&footnote(書籍版第五部I購入特典SS「胸に秘めた怒り」)| |~|[[バルトルト]]と&br()[[カサンドラ]]の母親|不明|不明|[[グラオザム]]の妹&footnote(書籍版第五部I購入特典SS「胸に秘めた怒り」)| |~|[[ギーベ・ベッセル]]|不明|不明|[[ミュリエラ]]の血縁上の父親&footnote(書籍版第五部I「本の世界と現実」)| |~|[[ギーベ・ベッセル]]の妹|不明|不明|[[ミュリエラ]]の洗礼式上の母親&footnote(書籍版第五部I「本の世界と現実」)| |~|[[グラーツ男爵]](?)|不明|不明|状況からの推測| |~|[[ゼルティエ]](?)|不明|不明|[[グラオザム]]の姉か妹&br()出身と重用されている状況からの推測| |~|貴族街で騎士団を撹乱する&br()目的で暴れていた貴族達|不明|不明|[[ヴェローニカ]]に強要され、寿命を考えて同世代の[[ゲオルギーネ]]に安易に名捧げをした貴族達&footnote(ドラマCD8 特典SS「祝勝会の裏で」)&br()「名捧げを解除したい!」と泣き叫びながら本意では無い攻撃を行い、主の死と共に死亡した| |[[ガブリエーレ]]|[[ダールドルフ子爵]]の母(?)|不明|不明|[[ダールドルフ子爵]]の発言内容からの推測&footnote(第452話)| |~|[[グラオザム]]の母(?)|不明|不明|[[ダールドルフ子爵]]および[[マティアス]]の発言内容からの推測&footnote(第452話、第534話)| |~|[[シドニウス]]の母(?)|不明|不明|状況からの推測&footnote(第452話、第534話、書籍版第四部V「プロローグ」、第365話)| |~|[[ベッセル子爵>ギーベ・ベッセル]]の母(?)|不明|不明|状況からの推測&footnote(第452話、第534話、書籍版第四部V「プロローグ」、第365話)| |[[先代アウブ>先代アウブ・エーレンフェスト]]|[[フェルディナンド]]|?~02年冬頃|不明|[[ヴェローニカ]]への名捧げを回避する為に、自分か[[ジルヴェスター]]に名捧げすることを先代アウブに提案された&footnote(ふぁんぶっく5 Q&A)&br()名捧げ石は存在するが、ローゼマインに預けた13年冬時点では名捧げしていない状態&footnote(第593話 革袋の中身とカミルの洗礼式)&br()先代アウブの死亡前、最期の言葉を交わした際に返された&footnote(書籍版第四部IX エピローグの加筆箇所)| *コメント #blockquote{&b(){このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。} 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&b(){名捧げ}は、己にとって唯一の主に命懸けの忠誠を誓うことである。 #contents() *概要 大神が眷属神にする際に使われた契約の派生で生まれた。&footnote(ふぁんぶっく6Q&A) 生殺与奪の権利を主に委ね、自分が絶対的な臣下であることを示す&footnote(第462話 旧ヴェローニカ派の子供達)。形式上ではなく実際に魔力的な縛りが発生する為、主の命令には逆らえない&footnote(第574話 トロンベ狩りと星結びの儀式、SS34話 エックハルト視点 ローゼマインが不在の冬 前編)。実際に面と向かって命令せずとも、名捧げの石を介して命令することもできる(石を握った状態で命じれば何気ない言葉でも命令になる&footnote(ふぁんぶっく5Q&A))。一方で、主をだましたりして害することなども可能な模様。 主が名を返すことなく死ねば、共に死ぬが&footnote(第462話 旧ヴェローニカ派の子供達、第599話 二人の情報と名捧げの石)、主の魔力によって窮地で生かされることもある&footnote(第599話 二人の情報と名捧げの石)。 ひとたび名を捧げた者は時流が変わったからと主を変えることはできず&footnote(第452話 聖典の行方)、主が落ちぶれる時は共に落ちることになる。&footnote(第475話 グレーティアの事情と素材採集) 名を捧げた者が、主以外の他の者に仕えることは、主が許さない限りできないとされる。&footnote(第375話 貴族院へ出発) 箱から出した名捧げ石に魔力を叩きこんだ場合、直接魔力攻撃をするようなものなので、名捧げ石が金粉になる前に死体が出来る。&footnote(ふぁんぶっく5 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン) *各地の状況 **エーレンフェスト ***ガブリエーレとその側近による名捧げ エーレンフェストに馴染めなかったガブリエーレは、自らの派閥を確固とするため側近の子等に名捧げを強要した。&footnote(第452話 聖典の行方) ガブリエーレ、ヴェローニカ、ゲオルギーネと三代に渡り、忠誠の証として名捧げを求めた。 ***魔力圧縮と連座回避のための名捧げ エーレンフェストでは、[[ジルヴェスター]]によって、旧ヴェローニカ派の子供達がローゼマイン式魔力圧縮方法を教授されるには、領主一族への名捧げが必須とされた。&footnote(第375話 貴族院へ出発) ジルヴェスターの説明を受け、大多数の旧ヴェローニカ派の子供は躊躇したが、[[ローデリヒ]]は逆に、名捧げをすれば領主一族の信用を得て[[ローゼマイン]]の側近になれると判断し、ローゼマインに名捧げすることを決意した。&footnote(第376話 入寮と忠誠、第386話 ローデリヒの願い) 更に、旧ヴェローニカ派の子供達が領主一族に叛意がないことと、派閥に関係なく連携ができていることを、貴族院の領地対抗戦で確認したジルヴェスターは、旧ヴェローニカ派の粛清を決断する際、貴族院の子供達は領主一族へ名捧げをすることで、連座から回避させることとした。&footnote(第445話 餞別 後編) ジルヴェスターの連座回避策の説明を、[[フェルディナンド]]からローゼマインらが受けた直後、旧ヴェローニカ派である[[ダールドルフ子爵夫人>グローリエ]]がローゼマイン暗殺未遂事件を起こした。これにより、[[ダールドルフ子爵]]らが連座処分対象となったのを受け、連座によるエーレンフェストの魔力の減衰を避けるべく、ローゼマインがジルヴェスターに、貴族院の学生限定の名捧げによる連座回避を、大人(ダールドルフ一族全員)へも拡張することを提案した。&footnote(第451話 ダールドルフ子爵の館) ジルヴェスターが、この提案を受け入れ、更に一般化した結果、エーレンフェストでは旧ヴェローニカ派の粛清時に、領主一族に名捧げをすれば、成人・未成年問わず、連座は避けられることになったが&footnote(第453話 出発準備)、 名捧げは犯罪者の身内が連座から逃れて命を長らえるために使うようなことではない、ローゼマインの提案が名捧げの意味を変えてしまうことになる――とローゼマインは[[ボニファティウス]]に説教された。 **アーレンスバッハ エーレンフェストよりも頻繁に行われており、名も捧げられぬ臣下など信用できないとされているが&footnote(第452話 聖典の行方)、単にガブリエーレが臣下が離反できないよう強制した結果の可能性もあり、実際にアーレンスバッハでそうした習慣があるのかの描写はされていない。 少なくともゲオルギーネが言い、ディートリンデがフェルディナンドに一方的に欲したような、相手の行動を縛るために名捧げを求めるのは普通ではないとされている。 *名捧げの石 名捧げの石はその者の名が刻まれ、主に委ねられる生殺与奪を可能にする命そのものである。 主の魔力で縛られた状態になると、白い魔力に満ちた線が細い網目状に周囲を覆い、真っ白の繭のような物になる。&footnote(第414話 ローデリヒの名捧げ) 白い繭の状態では他者が触れることはできないが、主の魔力を取り払うことができれば名を奪える。&footnote(ふぁんぶっく4Q&A) 己の名を封じるに相応しい品質のものを用意するため、普通は成人して魔力の成長が止まるまで自分の名を捧げるのに相応しい品質がはっきりとしない。&footnote(第456話 閑話 選択の時) シュタープを持たなければ名捧げの石は準備できない。&footnote(第453話 出発準備) 返す時は主&footnote(第534話 加護の再取得 後編)もしくは名を捧げた当人&footnote(書籍版第五部Ⅷ プロローグ)の処置が必要。&footnote(ふぁんぶっく4Q&A) 一度作製した石を処分することは本人にもできない。&footnote(ふぁんぶっく5Q&A) 主が石を触ると本人の名前が頭に浮かぶので、複数持っていても誰の石なのかが分かる。&footnote(ふぁんぶっく5Q&A) 名を捧げた側は、自分の石とは魔力的に引かれあう感じがするため識別可能だが、他人の石は誰の物か判別することは不可能(自分の石ではないところまでしか分からない)。&footnote(書籍版第五部Ⅷ プロローグ) *名捧げの儀式 大々的な儀式ではなく、ひっそりと行われる。 名捧げは神に誓うような儀式ではなく、自分が主と定めた者に誓うものであるため、仕える者が自分の言葉で主に忠誠を示す。 名捧げをすると言いながら、主となる者を騙し討ちする場合もあるため、主にとって信頼できる者が一人か二人立ち会う。 洗礼式を終えていて魔力を扱うことができれば名を受ける事はできるが、シュタープ無しで名を受けた前例は無い。&footnote(ふぁんぶっく4Q&A) 名捧げの石が主の魔力で縛られる際に、名を捧げる者は、主との魔力の差に応じた苦痛を感じる&footnote(本好きの下剋上 設定等まとめ ふぁんぶっく4 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン)。 魔力差が小さいと苦痛は小さいが&footnote(第534話)、魔力差が大きいと脂汗をかくほどの苦痛となる&footnote(第414話 ローデリヒの名捧げ)。 魔力が高い方が名を捧げると、低い側が縛るのが相当大変でかなり苦しむが、可能ではある。&footnote(ふぁんぶっく4Q&A) *名捧げの影響 名捧げをした者は主の魔力の影響を受ける副作用があることがローデリヒの加護の取得の際に明らかとなった。薄くだが、主の属性を取得することが判明する。&footnote(第467話 皆の儀式と音楽) ローデリヒは属性のために名捧げをするような者が増えることによって、名捧げの名と意味が変わることを恐れ、この事を公開しないように忠言している。&footnote(第469話 領主候補生の初講義) 名捧げで得られる属性の影響はそれほど大きくはない。 下級に近い貴族はその恩恵を大きく感じられるが、上級に近い貴族は自分の適性が多くて魔力が多いため、少しの上乗せではほとんど感じ取れない。 エルヴィーラに名捧げを変えたミュリエラが加護の再取得によって、属性自体も主が変わることによって変動することがわかった。&footnote(第534話 加護の再取得 後編) 普段は魔力で縛られていることが気にならないが、主が絶対の命令を下そうとした時は魔力の影響が強まる。その際命令を了承すれば己を縛る魔力はいつも通り気にならないものになり、一方命令を拒絶すれば死に至る事となる(ただしどのような形で死亡するのか(例:その場での心臓麻痺等)は不明。&footnote(書籍第四部Ⅷ SS十年間の変化) 全力で威圧中とか、魔力が枯渇して死にかけているとか、魔力が暴走して死にかけているとかするレベルの変化があると、名捧げをしている主の魔力の変化を感じ取れる。&footnote(ふぁんぶっく5 Q&A) 名捧げした者が死亡した場合、体内から取り出された魔石は主の魔力で包まれており、死亡者の遺族ではなく名捧げされた主の所有物となる。&footnote(ふぁんぶっく6 Q&A) *名捧げした者の一覧 |CENTER:BGCOLOR(lightblue):主|CENTER:BGCOLOR(lightblue):人物|CENTER:BGCOLOR(lightblue):時期|CENTER:BGCOLOR(lightblue):立会人|CENTER:BGCOLOR(lightblue):備考|h |[[ジルヴェスター]]|[[イェレミアス]]|13年秋(?)~|不明|&footnote(第451話 ダールドルフ子爵の館)&footnote(第452話 聖典の行方)| |[[ヴェローニカ]]|[[ダールドルフ子爵]]|不明|不明|&footnote(第452話 聖典の行方)| |~|[[オズヴァルト]]|不明|不明|&footnote(書籍版第五部I購入特典SS「胸に秘めた怒り」)| |~|[[トルデリーデ]]|不明|不明|&footnote(第455話 閑話 忙しい冬の始まり)| |[[フェルディナンド]]|[[ユストクス]]|前01年冬&footnote(ふぁんぶっく5Q&A フェルディナンドが3年になってシュタープを取得した際に名を捧げた)~15年春&footnote(書籍版第五部VⅢプロローグ)&br()15年春&footnote(第663話で名捧げ対象者になっている)~|[[リヒャルダ]]|&footnote(第414話 ローデリヒの名捧げ)| |~|[[エックハルト]]|01年or02年&footnote(名捧げに必須のシュタープを得られるエックハルトが3年生かつフェルディナンドが神殿入りする以前のため)~15年春&footnote(書籍版第五部VⅢプロローグ)&br()15年春&footnote(第663話で名捧げ対象者になっている)~|[[ユストクス]]|&footnote(第414話 ローデリヒの名捧げ)| |~|[[ラザファム]]|前01年冬~02年冬に名捧げ&footnote(ふぁんぶっく4 Q&A シュタープ無しで名を受けた前例は無いとの記述から前01年以降/03年春には名捧げ組に名を返そうとしていたことと、館の管理者が必要な時期から、02年冬以前) &br()02年冬以前〜&footnote(ふぁんぶっく7 Q&A フェルディナンドの命令を遂行する為に解除したユストクス・エックハルトと違い、捧げたままの状態でアーレンスバッハに救出に向かうユストクスに託した。救出後、エックハルトとユストクスが名を捧げ直す時にフェルディナンドに返却されている)|不明|&footnote(SS第25話 ラザファムとの会話) &br()フェルディナンドに名捧げしていたのは3名のみ&footnote(ふぁんぶっく4 はみ出たQ&Aコピーシテペッタン) | |[[ローゼマイン]]|[[ローデリヒ]]|12年冬~|[[リヒャルダ]]&br()[[ハルトムート]]|&footnote(第414話 ローデリヒの名捧げ)| |~|[[グレーティア]]|13年冬~|ローゼマインの女性側近|&footnote(第482話 お返事 前編)| |~|[[マティアス]]|13年冬~|ローゼマインの護衛騎士|&footnote(第473話 領主候補生の講義終了)| |~|[[ラウレンツ]]|13年冬~|ローゼマインの護衛騎士|&footnote(第473話 領主候補生の講義終了)| |~|[[ミュリエラ]]|13年冬〜14年春|ローゼマインの女性側近|[[エルヴィーラ]]に主を変更。&footnote(第482話 お返事 前編)&footnote(第534話 加護の再取得 後編)| |~|[[ハルトムート]]|14年春~|[[オティーリエ]]|&footnote(第561話 カルステッド宅でのお話 前編)| |~|[[クラリッサ]]|14年夏~|不明|&footnote(第567話 春の成人式と養父様の出発)| |~|[[フェルディナンド]]|15年春(毒に倒れている間)&br()15年春&footnote(第654話 顔色の悪い王族 その3)~17年春予定&footnote(第672話 名捧げの石と婚約の魔石) |なし|魔力枯渇を防ぐためユストクスにローゼマインが説得されて預けられていた名を奪ったが、救出後すぐに名を返した&footnote(第599話 二人の情報と名捧げの石、第605話 わたしのゲドゥルリーヒ)&br()女神の御力の影響を受けないようにフェルディナンドがローゼマインに騙し打ちで名捧げ石を染めさせる&footnote(第654話 顔色の悪い王族 その3)| |~|[[エグランティーヌ]]|15年春~|[[ハルトムート]]&br()[[アナスタージウス]]|&footnote(第658話 儀式の準備とエグランティーヌの名捧げ)| |[[ヴィルフリート]]|[[バルトルト]]|13年冬~|不明|&footnote(第472話 儀式の研究と粛清の報告)| |[[シャルロッテ]]|[[カサンドラ]]|13年冬~|不明|&footnote(第472話 儀式の研究と粛清の報告)| |[[メルヒオール]]|[[ベルトラム]]|17年冬以降実施予定|未定|[[アウブ>ジルヴェスター]]との面談でメルヒオールに捧げたいと宣言&footnote(第576話 アウブの面接とエントヴィッケルン)| |~|[[ディルク]]|17年冬以降実施見込|未定|[[アウブ>ジルヴェスター]]との面談で孤児院を守る人物に捧げたいと宣言&footnote(第576話 アウブの面接とエントヴィッケルン)| |[[エルヴィーラ]]|[[ミュリエラ]]|14年春~|[[ローゼマイン]]|加護の再取得の儀式時に変更&footnote(第534話 加護の再取得 後編)| |[[ゲオルギーネ]]|[[グラオザム]]|前10年頃&footnote(書籍版第五部VIIIエピローグ)~|不明|マティアスの父| |~|[[ロイエーア]]|不明|不明|マティアスの母| |~|マティアスの長兄|13年夏~|不明|マティアスの兄&footnote(第456話 閑話 選択の時)| |~|[[ヤンリック]]|13年夏~|不明|マティアスの兄| |~|[[グローリエ]]|不明|不明|ダールドルフ子爵夫人| |~|[[シドニウス]]|不明|不明|ラウレンツの父| |~|[[ヴィルトル子爵>シドニウス]]夫人|不明|不明|ラウレンツの母| |~|[[バルトルト]]と&br()[[カサンドラ]]の父親|不明|不明|&footnote(書籍版第五部I購入特典SS「胸に秘めた怒り」)| |~|[[バルトルト]]と&br()[[カサンドラ]]の母親|不明|不明|[[グラオザム]]の妹&footnote(書籍版第五部I購入特典SS「胸に秘めた怒り」)| |~|[[ギーベ・ベッセル]]|不明|不明|[[ミュリエラ]]の血縁上の父親&footnote(書籍版第五部I「本の世界と現実」)| |~|[[ギーベ・ベッセル]]の妹|不明|不明|[[ミュリエラ]]の洗礼式上の母親&footnote(書籍版第五部I「本の世界と現実」)| |~|[[グラーツ男爵]](?)|不明|不明|状況からの推測| |~|[[ゼルティエ]](?)|不明|不明|[[グラオザム]]の姉か妹&br()出身と重用されている状況からの推測| |~|貴族街で騎士団を撹乱する&br()目的で暴れていた貴族達|不明|不明|[[ヴェローニカ]]に強要され、寿命を考えて同世代の[[ゲオルギーネ]]に安易に忠誠心も無く名捧げをした貴族達&footnote(ドラマCD8 特典SS「祝勝会の裏で」)&br()粛清時は息を潜めていたが、エーレンフェスト侵攻時に処分されていない駒としてゲオルギーネに利用される&br()騎士団に助けを請い「名捧げを解除したい!」と泣き叫びながら本意では無い攻撃を行って、主の死と共に死亡した| |[[ガブリエーレ]]|[[ダールドルフ子爵]]の母(?)|不明|不明|[[ダールドルフ子爵]]の発言内容からの推測&footnote(第452話)| |~|[[グラオザム]]の母(?)|不明|不明|[[ダールドルフ子爵]]および[[マティアス]]の発言内容からの推測&footnote(第452話、第534話)| |~|[[シドニウス]]の母(?)|不明|不明|状況からの推測&footnote(第452話、第534話、書籍版第四部V「プロローグ」、第365話)| |~|[[ベッセル子爵>ギーベ・ベッセル]]の母(?)|不明|不明|状況からの推測&footnote(第452話、第534話、書籍版第四部V「プロローグ」、第365話)| |[[先代アウブ>先代アウブ・エーレンフェスト]]|[[フェルディナンド]]|?~02年冬頃|不明|[[ヴェローニカ]]への名捧げを回避する為に、自分か[[ジルヴェスター]]に名捧げすることを先代アウブに提案された&footnote(ふぁんぶっく5 Q&A)&br()名捧げ石は存在するが、ローゼマインに預けた13年冬時点では名捧げしていない状態&footnote(第593話 革袋の中身とカミルの洗礼式)&br()先代アウブの死亡前、最期の言葉を交わした際に返された&footnote(書籍版第四部IX エピローグの加筆箇所)| *コメント #blockquote{&b(){このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。} 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 &color(red,){表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。}} #pcomment(noname,reply,size=100,new,名捧げ/コメント)

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