ローゼマイン式魔力圧縮法

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ローゼマイン式魔力圧縮法 - (2022/11/10 (木) 15:35:51) のソース

&b(){ローゼマイン式魔力圧縮法}(ローゼマインしきまりょくあっしゅくほう)とは、[[ローゼマイン]]が考案した魔力圧縮法である。

#contents()

*概要
[[マイン]]が領主の養女となる前に、魔術具が無い中、あふれ出る魔力を片付け生死の境目で生きるため&footnote(第260話 ダームエルの成長)に無自覚に魔力圧縮を行ったのが始まり。&footnote(第22話 インク作りと木簡の結末、第49話 フリーダと身食いの話)
貴族院で教えられる魔力圧縮の方法とは異なる方法であり&footnote(第242話 第242話 アンゲリカの魔剣)、成人してからでも効果がある。&footnote(第266話 ユレーヴェ作りと魔力圧縮)
複数の圧縮方法を組み合わせる点が従前の圧縮方法とは異なる。&footnote(第320話 神官長とヒルシュールのお土産)
魔力の扱いで重要になるイメージを明確にするため、木箱やマント、革袋をつかって視覚的に圧縮法を説明する。&footnote(第242話 アンゲリカの魔剣)

*圧縮方法開示の条件
**前提条件
圧縮方法の開示には以下の条件を満たしたものである必要がある。&footnote(第261話 イルクナーに出発)
-魔力圧縮を貴族院で習得済みであること(※これは学ぶ者自身の為。魔力圧縮は一つ間違えれば自身の生命を損ないかねない危うさがあるので、貴族院で初級の基礎を学んでない者には、上級の応用であるローゼマイン式は教えたくないので)
-[[フロレンツィア派閥>用語一覧#フロレンツィア派]]の者であること(※これはローゼマイン達の為。フロレンツィア派であれば、基本的にはローゼマインにとっても味方の筈だし、ジルヴェスター達は「魔力圧縮したい?じゃあフロレンツィア派になりなよ」と味方を増やし易くなるので)
-ローゼマイン本人と首脳陣([[ジルヴェスター]]、[[フロレンツィア]]、[[フェルディナンド]]、[[カルステッド]]、[[エルヴィーラ]])の許可があること(※これはローゼマインの為。このメンバー全員のチェックを受けた者は、将来的にもローゼマインの味方となる筈なので)

**契約魔術の締結
前提条件を満たしたうえで、以下の条項を含む契約魔術を締結する必要がある。&footnote(第266話 ユレーヴェ作りと魔力圧縮)
契約魔術はエーレンフェストのみでなく他領にも影響を及ぼす規模のものが使用される。恐ろしく高価。&footnote(261話 イルクナーに出発)

-ローゼマインの敵に回らないこと
-魔力圧縮の方法は家族を含め他の誰にも教えないこと

**料金
さらに、圧縮方法の開示には階級に応じた料金を支払う必要がある。&footnote(第266話 ユレーヴェ作りと魔力圧縮)

|CENTER:BGCOLOR(lightblue):階級|CENTER:BGCOLOR(lightblue):金額|
|上級貴族|大金貨二枚(2千万リオン)|
|中級貴族|小金貨八枚(8百万リオン)|
|下級貴族|小金貨二枚(2百万リオン)|

ただし、同じ家族の二人目からは半額になる。
また、料金の半額を契約魔術のため費用の一部に充てるものとして、エーレンフェストに納めることになっている。

*圧縮方法
**第一段階圧縮
魔力の扱い方を知らないマインが下町時代に自己流で行っていた方法。

+器にぎゅうぎゅう詰めて蓋をするイメージ&footnote(第290話)で、体にある魔力を、頑張って中心に集め、強引に押し込める。

実は一般的な貴族が行う魔力圧縮と同じであった。

**第二~三段階圧縮
魔力を扱う感覚が分かったことで、第二~三段階へと圧縮を進める。
9年秋に、保護者の要請を受けて、合計三段階の圧縮方法として開示した。

+マントを広げたまま入れてぎゅうぎゅうと押し込むイメージ&footnote(第266話)で、体にある魔力を、強引に押し込める。(参考基準/第一段階相当)
+マントを丁寧に畳むイメージ&footnote(第266話)で、魔力を折り畳んでから、多く詰める。(第二段階)
+折り畳んだ魔力を、革袋に入れて上からプレスするように押し潰してペラペラにする。(第三段階&footnote(第320話、第337話 布団圧縮袋のイメージ))

魔力成長の止まった成人でも、第一段階までしか圧縮していない者なら、第二段階以降を学べば魔力濃度を上げられ、実質的に魔力を高められる為、大人たちからも高く評価された。

フェルディナンド&footnote(第266話、第320話)とゲオルギーネ&footnote(第577話)も、第二段階の魔力圧縮は知っていた。
・領主候補生は「布を畳む」等の雑事を自分ではしない(側仕えがやる)ので、まずイメージできないであろう点。
・個人によって異なるはずの魔力圧縮を、フェルディナンドとゲオルギーネが同様のイメージで行っている点。
以上のことから、フェルディナンドとゲオルギーネが第二段階を知ったのは独創ではなく「すでにある知識を得た」のであり、それが地下書庫に記載された「王族の魔力圧縮法」だった可能性が高いと予想できる。
フェルディナンドは貴族院時代に地下書庫の知識を得ている。ゲオルギーネの場合、アウブになれなかったのは弟ジルヴェスターを魔力量で大きく上回ることが出来なかったのも要因の一つであり、もし貴族院時代に第二段階を知っていたら弟を大きく上回れたであろうから、アーレンスバッハに嫁いだ以降に第二段階を知ったと思われるが、どこで得たのかは不明。ランツェナーヴェ成立過程やその後のやり取りから王族と関係が深い(国境門が闇つまりは黒色を表し、王族のマントの色と同じことから王族の出身地の可能性もある)であろうことから、アーレンスバッハも王族と同じ圧縮方法を知っており、魔力不足の状況から第三夫人でもあるゲオルギーネに教えたと思われる。
ちなみに、地下書庫の閲覧条件として「(雑務は普通側近が行うにも関わらず)領主候補生もしくは王族が直接図書館にいく」「(現在は必須とはいえず授業でも使わない教養である)古語に精通している」があり、これらをゲオルギーネが行っていたという言及は作中ないため、地下書庫に行っていたというのも考えにくい。
また、ヒルデブラント王子が母マグダレーナから教わった、おそらくダンケルフェルガーの領主一族の秘伝であろう圧縮方法も、これと同様のものである可能性がある。(ダンケルフェルガーは建国以来存在し続けている領地であり、過去にはツェントを輩出したこともあるので、王族と同じ圧縮方法を知っている可能性がある。ちなみに、マントの色は青であり国境門も火となっている)
⇒色々と情報収集はしているものの、フェルディナンドもゲオルギーネも、第二段階の圧縮方法は、それぞれ自分で考えた。&footnote(ふぁんぶっく6 Q&A)

第三段階は、ローゼマインの独自発想。すでに第二段階を行っていたフェルディナンドにさえ苦行と言わしめるほど、さらに大きく圧縮することが出来るようだ。
ただしその分、精神に対する負担も大きく、教われば誰でも簡単に出来る、というものでもないようだ。&footnote(第266話 ユレーヴェ作りと魔力圧縮)

**第四段階圧縮
11年冬の貴族院での魔力圧縮の講義の際、さらに圧縮しなければならないと考えたローゼマインは、ヒルシュールの助言を参考にして魔力から水分を抜くイメージで四段階の圧縮を考案し、&footnote(第291話 魔力圧縮 四段階)以下の四段階になる。
ローゼマインの側近と首脳陣に方法が開示され、それ以外へは切り札として保留された。&footnote(第320話 神官長とヒルシュールのお土産)

+魔力を煮詰めて、嵩を減らす。
+嵩の減った魔力を、頑張って中心に集め、強引に押し込める。
+押し込めた魔力を、マント等を畳むように折り畳む。
+折り畳んだ魔力を、革袋に入れて上からプレスするように押し潰してペラペラにする。

実はフェルディナンドも最初は(おそらくヒルシュールに学び)「煮詰め」式の圧縮をしていたが、その後「折り畳み」式を知ってからは、そちらの方が効率が良いと分かって、圧縮方法を切り替えていた。
どちらか一方、ではなく、組み合わせて合体させる柔軟性がローゼマイン流、とフェルディナンドを驚かせる。

*受講者
|CENTER:BGCOLOR(lightblue):回|CENTER:BGCOLOR(lightblue):時期|CENTER:BGCOLOR(lightblue):受講者|
|第0回|09年春|[[ダームエル]]&footnote(第242話 アンゲリカの魔剣)|
|第1回|09年秋|[[ジルヴェスター]]、[[フロレンツィア]]、[[フェルディナンド]]、[[カルステッド]]、[[エルヴィーラ]]、[[エックハルト]]、[[ランプレヒト]]、[[コルネリウス]]&footnote(第263話 初めての妹、第266話 ユレーヴェ作りと魔力圧縮)|
|第2回|09年秋|[[アンゲリカ]]、[[エルネスタ]]&footnote(第280話 城への移動)、ヴィルフリートを除く領主一族の護衛騎士達、騎士団の一部、[[ユストクス]]&footnote(第274話、書籍版第三部V シャルロッテの洗礼式)|
|第3回|11年冬|ヴィルフリートを含めた領主一族の[[側近]]、ローゼマインの新たな側近、ライゼガング一家、ハルデンツェル一家、[[ボニファティウス]]、[[トラウゴット]]&footnote(第336話 情報の買取りとフィリーネ)|
|第4回|12年冬|[[シャルロッテ]]、[[フィリーネ]]、[[ローデリヒ]]、その他リストアップされた貴族&footnote(第423話 帰還後の夕食と子供部屋)|

13年秋にフェルディナンドが[[アーレンスバッハ>地理#アーレンスバッハ]]へ移動し居なくなる。その際に圧縮方法開示の条件が見直されなかった為、エーレンフェストでは14年以降に教わった者は居ない&footnote(第577話収穫祭とグーテンベルクの選択)。
第何回か特定は出来ない(恐らく第2回or第3回)が、領主一族の側近枠で[[ラザファム]]も受講している。&footnote(ふぁんぶっく7 Q&A)

*コメント
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