ローゼマイン式魔力圧縮法(ローゼマインしきまりょくあっしゅくほう)とは、
ローゼマインが考案した魔力圧縮法である。
概要
マインが領主の養女となる前に、魔術具が無い中、あふれ出る魔力を片付け生死の境目で生きるために無自覚に魔力圧縮を行ったのが始まり。
貴族院で教えられる魔力圧縮の方法とは異なる方法であり、成人してからでも効果がある。
複数の圧縮方法を組み合わせる点が従前の圧縮方法とは異なる。
魔力の扱いで重要になるイメージを明確にするため、木箱やマント、革袋をつかって視覚的に圧縮法を説明する。
圧縮方法開示の条件
前提条件
圧縮方法の開示には以下の条件を満たしたものである必要がある。
- 魔力圧縮を貴族院で習得済みであること(※これは学ぶ者自身の為。魔力圧縮は一つ間違えれば自身の生命を損ないかねない危うさがあるので、貴族院で初級の基礎を学んでない者には、上級の応用であるローゼマイン式は教えたくないので)
- フロレンツィア派閥の者であること(※これはローゼマイン達の為。フロレンツィア派であれば、基本的にはローゼマインにとっても味方の筈だし、ジルヴェスター達は「魔力圧縮したい?じゃあフロレンツィア派になりなよ」と味方を増やし易くなるので)
- ローゼマイン本人と首脳陣(ジルヴェスター、フロレンツィア、フェルディナンド、カルステッド、エルヴィーラ)の許可があること(※これはローゼマインの為。このメンバー全員のチェックを受けた者は、将来的にもローゼマインの味方となる筈なので)
契約魔術の締結
前提条件を満たしたうえで、以下の条項を含む契約魔術を締結する必要がある。
契約魔術はエーレンフェストのみでなく他領にも影響を及ぼす規模のものが使用される。恐ろしく高価。
- ローゼマインの敵に回らないこと
- 魔力圧縮の方法は家族を含め他の誰にも教えないこと
料金
さらに、圧縮方法の開示には階級に応じた料金を支払う必要がある。
階級 |
金額 |
上級貴族 |
大金貨二枚(2千万リオン) |
中級貴族 |
小金貨八枚(8百万リオン) |
下級貴族 |
小金貨二枚(2百万リオン) |
ただし、同じ家族の二人目からは半額になる。
また、料金の半額を契約魔術のため費用の一部に充てるものとして、
エーレンフェストに納めることになっている。
圧縮方法
第一段階圧縮
魔力の扱い方を知らない
マインが下町時代に自己流で行っていた方法。
- 器にぎゅうぎゅう詰めて蓋をするイメージで、体にある魔力を、頑張って中心に集め、強引に押し込める。
実は一般的な貴族が行う魔力圧縮と同じであった。
第二~三段階圧縮
魔力を扱う感覚が分かったことで、第二~三段階へと圧縮を進める。
9年秋に、保護者の要請を受けて、合計三段階の圧縮方法として開示した。
- マントを広げたまま入れてぎゅうぎゅうと押し込むイメージで、体にある魔力を、強引に押し込める。(参考基準/第一段階相当)
- マントを丁寧に畳むイメージで、魔力を折り畳んでから、多く詰める。(第二段階)
- 折り畳んだ魔力を、革袋に入れて上からプレスするように押し潰してペラペラにする。(第三段階)
魔力成長の止まった成人でも、第一段階までしか圧縮していない者なら、第二段階以降を学べば魔力濃度を上げられ、実質的に魔力を高められる為、大人たちからも高く評価された。
フェルディナンドとゲオルギーネも、二段階式の魔力圧縮は知っていた。
ただしフェルディナンドのやり方は当初は「煮詰めるイメージ」での圧縮、次に「畳むようにして詰め込むイメージ」での圧縮に切り替えている。
また
ゲオルギーネの圧縮方法は「二段階の圧縮」としか作中に書かれておらず不明である。
ヒルデブラントが母マグダレーナから教わった、おそらくダンケルフェルガーの領主一族の秘伝であろう圧縮方法も、これらと同段階のものである可能性がある。ダンケルフェルガーは建国以来存在し続けている領地であり、過去にはツェントを輩出したこともあるので王族が失伝したのと同じ圧縮方法を知っている可能性がある。この場合、最も効果の高い圧縮方法等が含まれる可能性もあるため第二相当とは限らない。
色々と情報収集はしているものの、フェルディナンドもゲオルギーネも第二段階の圧縮方法は、それぞれ自分で考えた。
第三段階は、
ローゼマインの独自発想。すでに第二段階を行っていた
フェルディナンドにさえ苦行と言わしめるほど、さらに大きく圧縮することが出来るようだ。
ただしその分、精神に対する負担も大きく、教われば誰でも簡単に出来る、というものでもないようだ。
第四段階圧縮
11年冬の貴族院での魔力圧縮の講義の際、さらに圧縮しなければならないと考えたローゼマインは、ヒルシュールの助言を参考にして魔力から水分を抜くイメージで四段階の圧縮を考案し、以下の四段階になる。
ローゼマインの側近と首脳陣に方法が開示され、それ以外へは切り札として保留された。
- 魔力を煮詰めて、嵩を減らす。
- 嵩の減った魔力を、頑張って中心に集め、強引に押し込める。
- 押し込めた魔力を、マント等を畳むように折り畳む。
- 折り畳んだ魔力を、革袋に入れて上からプレスするように押し潰してペラペラにする。
実は
フェルディナンドも最初は(おそらくヒルシュールに学び)「煮詰め」式の圧縮をしていたが、その後「折り畳み」式を知ってからは、そちらの方が効率が良いと分かって、圧縮方法を切り替えていた。
どちらか一方、ではなく、組み合わせて合体させる柔軟性が
ローゼマイン流、と
フェルディナンドを驚かせる。
第四段階を教えてもらえたのは、ローゼマインの側近、及びフェルディナンドの側近のみ。
受講者
13年秋にフェルディナンドがアーレンスバッハへ移動し居なくなる。その際に圧縮方法開示の条件が見直されなかった為、エーレンフェストでは14年以降に教わった者は居ない。
第何回か不明(恐らく第3回)だが、領主一族の側近枠で
ラザファムも受講している。
コメント
このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。
編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。
表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。
最終更新:2025年02月17日 11:06