フォルク

初出(書籍版):書籍版第三部IV 書下ろしSS イルクナーでの滞在
初出:第262話*1

家族構成

妻:カーヤ
 子:フォルクとカーヤの子

地位

階級:平民
職種:灰色神官→イルクナーに仕える元灰色神官

作中での活躍

ローゼマイン工房の精鋭として、バルツノルトセリムと共にイルクナーの植物紙工房の技術指導の為に派遣された灰色神官。物腰穏やかで、山林を駆け回るギーベ・イルクナーであるヘルフリートよりも優雅で上品だが、貴族に仕えることに慣れているため謙虚で控え目。
現地の娘であるカーヤと出会って惹かれ合い、結婚を望む。

ヘルフリートがカーヤと婚姻できるように買い取ろうとしたが、灰色神官は出来る技能で売却金額が決まるところ、フォルクの技能は読み書き計算、貴族並みの礼儀作法、印刷技術に製紙技術と多岐に渡っており、予想を超えるあまりの高額さに交渉は決裂する。

ローゼマインにより、今までフォルクが貯めていた給金を使ってイルクナーに一年間残留しカーヤと二人で大金貨2枚と小金貨2枚の買取金額を稼ぐことを提案される。本当に一年間でそれだけの金額を稼ぎ出すことが出来るのか不安に思うも、ローゼマインの励ましと助言を受けて前向きに努力し達成。一年後、晴れてカーヤと星を結んだ。

イルクナーの住民になって以降は植物紙工房の経営と館の教育係、貴族らしさを忘れがちなギーべ・イルクナーの助言係を務め、11年冬のローゼマインとの面会ではヘルフリートの後ろで書字板に話し合いの内容を控えるなどギーべの補佐としても重宝されている様子*2。話し合いが冬の主の出現により打ち切られた為にフェルディナンドとローゼマインの前を辞そうとしていたところをローゼマインに呼び止められ、ローゼマインに近況と感謝を告げる機会を得た。

15年春、ギーべの執務補佐役として、イルクナー防衛のための話し合いに参加。
境界から入り込み山の恵みを求める飢えたアーレンスバッハの平民を追い払う事に躊躇いを覚えるギーべ一族に対し、気の毒だが本来はアーレンスバッハの領主一族と神殿が満たすべき土地と民である、と思いの外あっさりと切り捨てた為ブリギッテ達を驚かせた。これは神殿育ちで貴族に仕える以外の生き方をしておらず、主や為政者側に立った物の見方をしているが故の発言だと推測される。状況が変われば平民への対応が大きく変わるのは当たり前であり、イルクナーのために領主一族の要望を叶えることを優先すべきだと進言した。*3

経歴

09年夏 イルクナーへ出張
09年秋 イルクナーに残留
10年夏 ギーベ・イルクナーに買い取られる
10年秋 カーヤと結婚する
11年  カーヤとの間に子が生まれる
11年冬 ギーベ・イルクナー補佐として、冬の社交におけるローゼマインとの面談に参加
15年春 イルクナー防衛戦に執務補佐役として参加

コメント

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  • ダームエルは護衛騎士辞めたら暗殺されるのに、同じくロゼマが平民ということや実の家族も知ってるフォルクは何故神官を辞めて移住するのを許されてるんだっけか? (2020-06-30 07:29:41)
    • 契約魔術で縛ったんだろう。エグモントがリリーの代わりに灰色巫女を召し出すときに料理その他孤児院で知りえた情報を漏らさないように契約魔術で縛ってた。じゃあ、なぜダームエルにもそうしなかったかというと知らんw (2020-06-30 08:58:24)
      • 封建時代だから君主は騎士道を信用し尊重すべし。みたいな倫理観があるんじゃね?実際はロゼマ絡みで契約魔術に縛られた事自体は話せるだろうから、ダームエルをヴェロ派に走らせるだけでリスキーって判断されたんじゃ無いかと思うけど。 (2020-06-30 09:14:56)
        • イルクナーは旧ヴェロ派じゃないやろ (2020-06-30 11:38:21)
          • ?ダームエルってイルクナーの貴族でライゼガング派だっけ?中立派だと思ってたが。 (2020-06-30 11:51:14)
            • ダームエルを暗殺する話が出たのは、ブルギッテと結婚してイルクナーに行くかどうかの話が出た時だったから (2020-06-30 12:02:42)
            • ダームエルはイルクナーの貴族じゃねえよ…貴族街にいる領地なし下級貴族…派閥としては中立だと思う。ヴェロ派の貴族をマインの護衛にするわけにはいかないし… (2020-06-30 12:03:37)
      • フォルク=大金貨2枚+小金貨2枚ー契約魔術代で余裕でおつりがくるけど、ダームエルは契約魔術代を払えそうにないとかだったら悲しいな (2020-06-30 09:57:37)
        • 小金貨一枚でありがたがるくらいだからダームエルに契約魔術はきついかもな。結婚したいから金を貸してくれと言えばヘンリックも貸してくれるかもしれんが (2020-06-30 12:18:19)
    • そもそもそれ知ってるんだっけ? (2020-06-30 13:06:38)
    • 側仕えのニコラとモニカも青色神官時代のロゼマをしってるけど「平民→実は隠されてた上級貴族の子でした!」を信じてたくらいだからマインの工房メインで働いてたらしいフォルクが知らないor嘘を信じてる(もちろん確認はされてただろうけど)でも問題ないのでは? (2020-06-30 13:10:55)
      • マインが肉親としてトゥーリやギュンターと会話してるのを何度も見てて平民出身だと知らんわけないだろw (2020-06-30 13:23:48)
        • 肉親の情に疎い灰色神官だから、トゥーリやギュンターとの関係を「平民を装ったお忍び時代から親しくしてたんだな。専属にするくらい優秀で、昔からローゼマイン様に目を掛けられてたんだろう」って納得しそうだ。「平民がアウブに成り上がった」って誰が信じるのさ? (2020-07-07 11:45:44)
          • 事情をよく知らん奴らは平民上がりのアウブとは分からんけど、事情知ってる孤児や灰色達なら信じる・・・というか事実として知っているだろう。 (2020-07-07 11:59:26)
            • 「花から生まれたローゼマイン様はライレーネの蜜を口にしてメスティオノーラの英知を身につけ、エーレンフェストに顕現したのです」調でハルトムートがおとぎ話を作れば誤魔化せるんだろう… (2020-07-07 14:02:06)
      • 灰色は上の横暴に慣れてるから白でも上が黒と言えば黒になるくらいは当たり前。ロゼマ神殿長就任でエグモントが文句垂れてる中灰色達は「あー、そういう設定になったのかとすぐに事態を把握してた。 (2020-06-30 14:36:19)
    • 下級貴族が言えば公式発言だけど平民が言っても風説でしかないからだいぶ差のある話 (2020-07-07 18:25:23)
    • ダームエルは下級とはいえ貴族だけどフォルクに限らず灰色神官たちは平民だから証言能力がない。「ローゼマインは平民のマインだ」とフォルクが漏らしたとしても貴族は誰も信じないし、信じた人間が言いふらしたらそいつが平民の戯言を信じる頭おかしい奴扱いされるだけ。 (2020-08-11 14:19:40)
  • フォルクはほとぼりが冷めた頃にフェルディナンドに暗殺されるかも・・・と思ってたけど、それなら最初から神官長権限で売らなければいいだけだからそれは無いか・・・ (2020-07-06 18:43:14)
  • フォルクの値段が滅茶苦茶高かったのは製紙業がまだ全然普及してなかったからで、数年後ならもっと下がってた?製紙・印刷知識無くても小金貨5枚ほどはするみたいだから大金貨1枚以上にはなると思うけど。 (2021-02-08 18:46:49)
    • 数年では無理だろう。印刷はともかく製紙はユルゲン中で需要が急激に増えるので、引く手あまたな産業になりそう。産業拡大に欠かせない人材をアウブの神殿から引き抜くのだから、値は当分下がらないと思う。フリッツがあの値段だったのは、当時欲しがるギーベがイルクナーしかいなかったから。イルクナーでの新しい紙開発の手順を知っていることから、その後オークションをしようものならもっと値が上がったと思う。 (2021-02-08 19:05:43)
      • 神殿側も人余りを気にしてたからあんまり鬼畜な値段にはしないんじゃね?あと見習いなら多少は安そう。13歳とかの奴でも洗礼式後から工房で働いてれば嫌でも知識はついてるだろう。 (2021-02-08 23:18:51)
        • イルクナーでのグーテンベルクによる紙の研究方法を体得してる有用な灰色神官は、高額にしてその身柄を保護するしかない。鬼畜でも仕方ないだろう。 (2021-02-09 09:45:16)
          • ギーベ・イルクナーはそもそもそういう灰色は絶対売らないだろ。 (2021-02-09 14:27:34)
          • イルクナーの民となったフォルクは、灰色神官ですらなく、もう金銭でやり取りされる対象ではない (2021-02-09 14:34:30)
    • 身柄だけじゃなくて身に着けた知識技術ごとの販売だからね。上がることはあっても下がることはないでしょ。ロゼマ神殿長体制下初の神官の売りだから、今後の基準にもなるし、安易な値下げはできぬと本編中にもある。 (2021-02-09 09:28:23)
      • 持ってる知識や情報にも鮮度はあるやろ。料理レシピも大金貨3枚から大金貨2枚に下げる案が出てたし。 (2021-02-09 15:16:15)
        • 製紙・印刷がもっと普及すりゃ価値は下がるだろうけど、神官の値段を下げる必要は無い。前神殿長時代とは違って食うに困ってないから売りたいワケじゃないんだし。 (2021-02-10 09:11:16)
          • 将来ダンケルに印刷技術を売る約束をしていた。そのためには灰色神官の輸出も考えていたかもしれない。事実ローゼマインはアレキに灰色神官達を買い取って連れて行った(合計何人かは不明)。技術者を養成し将来に備える必要があるのだから、灰色を安く売りたくはないだろう。 (2021-02-11 07:00:18)
            • 工房の灰色を連れて行った描写あったっけ? フランとギルを側仕えを連れてったのはわかるけど。 あと灰色が領地を移籍するときって買い上げなのかな? エーレン神殿からロゼマが買い上げてアレキ神殿に売り渡すってこと? 灰色じゃなくなっちゃうけど。 買い上げせずに単に移籍なんじゃないかしら (2021-02-11 08:33:31)
              • 孤児から育て上げた灰色は神殿の財産であり領地の資産。その領地の貴族が灰色を購入するのでさえ有料なのに、他領へ移るのだから無償なわけがない。ただしローゼマインが神殿等に私財を投入していたのは事実だから、領地を移るに際しその対価として灰色を無償で彼女に譲渡、という形になるかもしれない。ギル以外に工房の灰色を連れて行ったと明言はされていないが、彼一人では1年で製紙・印刷業の実務を軌道に乗せるのは難しい。フリッツがエーレン神殿に残るのならば、その代わりの灰色をアレキに連れて行くのが無難だと思う。 (2021-04-24 22:23:47)
    • 礼儀作法の教師も務めてもらったことを考えると、かなり破格な値段だったと思うけど。買う側が旧ヴェロ派だったら、倍以上の値段を吹っ掛けていたと思う。 (2021-02-10 09:17:28)
      • フォルク買い取り以降、製紙業はイルクナーに毎年大金貨2枚以上の外貨をもたらしていくわけだから良い買い物だよな (2021-04-24 17:23:18)
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最終更新:2022年07月03日 08:33

*1 個人の書き分けはないが第248話「イルクナーへ行く」で灰色神官4人(「イルクナーでの滞在」より内訳はセリム、ノルト、バルツ、フォルク)として描写あり

*2 書籍版 第三部Ⅴ「二つの結婚話」、書籍版 第四部Ⅱ「呼び出された商人達」、web版 第323話「冬の社交」

*3 書籍版第五部Ⅷ ブリギッテ イルクナーの戦い