誠が自分の感情に流されやすく(主に性的な意味で)、自己中心的な性格をしていたため、
西園寺世界を巻き込んだ凄まじい三角関係へと発展してしまった。 *1
言葉にとって誠や世界は初めて築いた人間関係であり、その分大事な恋人、友達と思っていたが、
それが裏切りに変わった時大きく傷つくことになる。
言葉自身初めて得た絆を守るのに必死であり、それが裏切られていくにつれ、精神を病んでいく。
このため、バッドエンドでは 「誠と世界の目の前『へ』*2飛び降り自殺する」
「世界の頸動脈をノコギリで掻っ斬る」など、異常とも言える結末を迎えてしまうことが多い。
(ただし、決して誠を手にかけることはない。その辺りの一途さが世界との最大の違いとして
後述の人気に繋がっているのかもしれない)
このような展開や一見無害に見えるタイトル及び絵柄から、このゲームは屈指の「鬱ゲー」、
ギャルゲ界の「パッケージ詐欺」の代表詞として知られる事となった。
(MUGEN参戦済みの作品で言えば、『 魔法少女まどか☆マギカ』『 ひぐらしのなく頃に』etc…)
ゲーム内での使用ウエポンは鋸(ノコギリ)。
竜宮レナといえば鉈、言葉様と言えばノコギリと言われるほど代表的な得物である。
漢字で書くと字が似ているので間違う人が多いが、鋸である。
製作側もその辺はしっかり理解しており、後に世界と斬り合うミニゲーム『アホ毛バトル』なるものが作られている。
また外伝にあたる『Summer Days』では妹に手を出した誠をゴルフクラブで殴打。
言葉自身が誠に手を出した数少ない事例になっている。
(ただしこの段階では誠と関係を持っていないためヤンデレ凶行という訳ではない。と言うか妹を襲っている男を撃退するのは当然と言えよう。
(実は妹の方から誘った物だが。尤も、良く判ってない子供の言を真に受けた誠に問題が無いわけではないが))
また本作では後付で「居合いの達人(かなり上の方から落下する水滴を気配を察知して斬れる程)であり、
業物の日本刀も持っている」という設定ができた。
本作では実際には使用しないもののパラレルストーリーの続編『Cross Days』では一部のルートで使用している。
ここまで達人だと虐め(精神的なのは除く)やレイプにあっても全員返り討ちに出来そうだが。
さらにエイプリルフール恒例のウソ企画等では ライトセイバーやチェーンソーまで持ち出したりと、
すっかりそっち方面のキャラが板に付いてしまっている。
またあまり知られていないが恋人同様に友達も大事にする性格である。
上記外伝の『Summer Days』において、誠が刹那と付き合っていた際、刹那と誠はある事件をきっかけに仲違いしたが、
刹那や誠と友達だった言葉は事情を知った後誠を叱咤激励して刹那を迎えに行かせ、仲直りさせたエピソードがある。
この際言葉に優しい対応をされた誠が言葉に惚れて(というか元々憧れの存在ではあったのだが)言葉に告白して
キスしようとするが、言葉も誠に好意を持っていたにも関わらずこれを殴って拒否するという、
恋より友情を取る彼女の別の面も見られる。
ちなみに、『School Days』では別名「 ポルナレフ」とも呼ばれる、
ありのまま起こったことを 話さざるを得ない恐ろしい現象が存在する。
原作では プレーヤーの意図と主人公(誠)の行動が噛み合わず、(プレーヤーが)彼女のことを想う選択肢を 選び続けると、何故か誠が世界に告白するという、何とも衝撃的な展開が発生するのだ。
と言うのも、資金と製作時間の関係で言葉ルート製作に回す余裕が無く、体験版時点で人気上位だった世界ルート製作を 優先した結果であり、実際にはこの先に本来のルートが存在するはずだった。
(実際にEDなど一部シーンの映像自体は存在する)何処までも薄幸のヒロインである……。
再販売の『HQ』においてはこれは改善されているが、今度は違う部分の話の繋がり方が変になった。
発生していない出来事が発生しているかのように扱われるという展開があるため、
こちらは「 キング・クリムゾン」と呼ばれる事も。 駄目だこの企業……早くなんとかしないと……
結局、ゲーム事業からの撤退が明言されちゃったし
付け加えると『Summer Days』のほうではあろう事か言葉の母親と妹( 小○生)も誠を誘惑して
関係を作ってしまっている。
そういった事情も含めて主人公の伊藤誠はすこぶる評判が悪く、ファンからの「 誠氏ね」は
後述のNice boat.と共に本作を端的に表す一種の合言葉のようになっている。
(誤解されていることも多いが)前述のように、異性関係の異常性を抜きにすればそんなに悪い奴ではないのだが……
でも 誠氏ね。
なお、余談ではあるが原作ゲームには言葉と世界の2人を恋人にして、 二人とも誠の子を妊娠するという
到底普通ではないが血を見ることのないハッピーエンドも一応ある。
しかし、これを手放しでハッピーエンドとして良いのは 二人が度を超えて仲が良いか、
主人公に類稀なる漢気がある時だけである。
やはりと言うか、本当に2人が和解したとは思えない部分も…… そもそもこの2人、致命的に相性悪いし。
…やっぱ、 誠氏ね。
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