「今、日本国民が味わっている恐怖感を、きさまにも味わわせてやる……
ゲッターの恐ろしさをな~~~!!」
故・石川賢の『ゲッターロボ』を始めとする一連の著作『ゲッターロボサーガ』
*1や、TVアニメやOVAにおける登場人物。
読みは「
ながれ りょうま」。ゲッターチームのリーダーであり、ゲッター1、ゲッタードラゴン、
真ゲッター1のパイロット。
他のメンバーは神隼人と
巴武蔵。武蔵が戦死した後は車弁慶が加入している。
彼らは人間関係や設定などに若干の差異はあるものの、基本的にどの作品にも登場する。
(『新ゲッターロボ』は若干特殊で、武蔵と弁慶のポジションには「武蔵坊弁慶」という人物が納まっている)
愛称は「
リョウ」。ほぼ初対面の早乙女博士や、敵である帝王ゴールにまで呼ばれるくらい浸透している。
ただしOVA作品では基本的に「竜馬」と呼ばれる。
作品によっては主人公では無いが、ほぼ全ての作品で主役級の活躍を見せている。
まあ、そのせいで本来の主人公の影が薄くなったこともあったが…。
尤もゲッターどころか、ロボットアニメを代表する主人公なので本来の主人公より目立つのは仕方ないし、
一応自重する場面もあるので
主人公(笑)というよりは、
誰が主人公か分からない状態だろう。
性格は70年代に放送したTV版では、真面目で責任感の強い熱血漢だが、
漫画版では全体的に近寄りがたいオーラを漂わせており、特に序盤は10代の少年とは思えないほど野蛮な人物だった。
立ち塞がる相手には容赦なく攻撃を敢行するが、一方で恐竜帝国に捕らえられた人々を巻き添えにする事を躊躇したり、
チームメイトの死に慟哭したり、自身の道場の門下生を死なせた
ヤクザに報復したりと、あくまで過激な性格なだけであって
決して悪人では無く、ガチの極左反政府テロリストで手下を殺すことも何とも思わない神隼人
*2に比べれば至極まともな人間である。
…雨の中で野良犬の首をちぎり飛ばしていったり、向けられたナイフの
刃を握り締めて流した血で
ヤクザを脅す(※『新ゲッターロボ』序盤)人間がまともかはまた別だが。
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原作漫画版での竜馬 |
竜馬がゲッターパイロットとして選ばれる経緯は媒体によって異なるが、
漫画版では空手会を追われた父の仇打ちとして空手の大会を一人で潰したことで早乙女博士から目を付けられ、
テストとして殺し屋三人を差し向けられたのを返り討ちにしたことでゲッターパイロットとして認められる。
そしてそのまま麻酔銃を撃ち込まれ早乙女研究所へ拉致された。当然当初は反発していたが、
そこへ襲撃してきた恐竜帝国の非道と早乙女博士の覚悟を見たことでゲッターと共に闘う決意をしたのだった。
……王道的な部分もあるけどやっぱまともじゃないわ……
一応フォローすると、こんな酷い手段で早乙女博士にゲッターチームに入れさせられたのは竜馬と隼人だけで、
武蔵は自ら志願しており、弁慶は特に何の説明もなく早乙女博士がどこからともなくスカウトしていた。
(竜馬が行方不明になった際、代わりの人材を探すという話題になった時にはまだ弁慶はいなかった)
『真ゲッターロボ』でもゲッターロボのパイロット候補生は出てくるが、どのように集めたのかは説明はない。
というか、この頃は早乙女博士も丸くなっていた時期なので、竜馬達ほど酷い手段を使ったわけではないと思われる。
おそらく、対恐竜帝国のために緊急にパイロットを集める必要があったのがあのような強硬手段に繋がったのだろう。
この他にも超人的な身体能力が無いと乗りこなせないゲッターロボとは違い
ドラゴンはかなり操縦性が良好になっているらしく、そこら辺もパイロット候補の基準を下げる要因になっているのかもしれない。
旧ゲッターにも新人パイロットが乗ってたけどな!
そして…実戦となると新人パイロット達はあっさり戦死したり発狂したりするのであった。
やっぱどっかイカレてないとゲッターには乗れないらしい…
その反省か、後に隼人が『ゲッターロボ號』で一文字號をスカウトした際は、彼を酷い目にあわせている。
そして逆に特にそんな目に遭わずにメカニックからパイロットへと転身した大道剴はやっぱり終盤で発狂している。
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また、OVA『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』では他作品より粗暴な一面が強く、
敵に取り込まれた人々を一緒に犠牲にしてでも敵を倒すなど
*3、原作漫画版以上に非情な一面も見せている。
性格や外見など、同じ石川作品『魔獣戦線』の主人公・来留間慎一をモチーフに加えていると思われる。
『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』では武闘派であるものの基本的に気の良い兄ちゃん、
『新ゲッターロボ』では原作漫画版寄りの短気かつ好戦的、といったように
作品ごとに性格やキャラ設定が微妙に異なっている。
身体能力は、凄まじい操縦負荷を持つゲッターロボに乗れるだけあって非常に高く、
特にOVA作品では
生身で子供を抱えて空中から飛び降りても無事だったり、
鬼相手に竜馬無双したりと
年々化け物ぶりに拍車がかかってきている。
「俺はいつかその地獄ごと…ゲッターをぶっ潰す!」
「長雨で犬まで気が立ってやがる」
漫画版では早乙女博士にゲッターチームの一員としてスカウトされた後、
恐竜帝国、百鬼帝国との死闘(文字通りの意味)を繰り広げることになるのだが、
やがて真ゲッターの力、ゲッター線の暴走とそれに伴う弁慶の死、ゲッターの進化の果てであるゲッターエンペラーの姿、
進化を遂げつつある真ゲッタードラゴンのパワーとそれによる早乙女研究所の壊滅を目の当たりにし、
ゲッター線から離れることを決意、ゲッターチームを脱退してしまう(『真ゲッターロボ』)。
しかしその15年後、一文字號という青年との出会いから再び真ゲッターロボに搭乗。
メタルビーストとの激闘の末、ゲッター線と一体化して火星へと飛び立っていった(『ゲッターロボ號』)。
その後竜馬がどうなったのかは不明だが、数千年以上の遥かな未来におけるゲッターエンペラーから放たれた声は
流竜馬のものと同じであった事が『真ゲッターロボ』劇中にて語られている。
その後、『ゲッターロボアーク』にて彼の息子である流拓馬がゲッターロボアークに乗り込むことになる。
「ゲッタアアー!! うおお!! ゲッターロボ!! きさまはいったい何者だ!?
何を考えているんだ!! きさまはおれたちに何をやらせる気なんだ!!」
「 ゲ ッ タ ー ロ ボ ! ! 」
各作品で初代ゲッター、ゲッターロボG、
真ゲッター等、機体の違いはあれど
ほぼ全ての登場作品において、「ゲッター1」から連なるゲッターロボの空中戦用形態のパイロットを務めているが、
『ゲッターロボ號』のみ、一文字號が空中戦用形態のパイロットなので、竜馬は自重した形で真ベアー号のコックピットに乗り込んでいる。
(『ゲッターロボ號』の真ゲッターは真ゲッター3に変形しなかったので、竜馬がゲッター3系統を操縦する描写はない)
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外部作品での扱い |
ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズにも多く出演している。
兜甲児や アムロレイを始めとする歴戦の戦士達と共に、 ゲッターロボを駆って
無数の強敵相手に立ち向かっていった。
なお、第○次シリーズの頃より、TV版のゲッターチームが登場する事が殆どであったが(『新』を除く)、
最近の作品ではOVAのゲッターチームを採用する事も多くなった。
特に、スパロボDでは『真ゲッターロボ 世界最後の日』初参戦なため、
初っ端から竜馬が過激な台詞を言いながら現れ、衝撃を受けたプレイヤーも多かった。
おまけに過激にも程があるだろ、と言いたくなるような戦闘台詞まで用意されている。だが、それがいい。
「皆殺しにしてやるぜ!!」 「塵になるのはお前らだ!!」
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スパロボでのTV版竜馬の性格 |
なお、『スーパーロボット大戦W』では
「 本当は女好きなのに周りから生真面目と誤解されて涙を呑む竜馬」が見られ、
これも一種の セルフパロディであると思われる。
また『W』で初登場の『百獣王ゴライオン』の敵役・シンクラインと声優が同じと言う事から
(DSのため音声自体は無いが)シンクラインに「お前の声に親近感がある」やら「いい声をしている」や
「暑苦しい!」など色々言われている。
『W』の女好きネタを引き継いでか、『スーパーロボット大戦Z』では「
俺もボインちゃんが好きなんでな!
」
という迷台詞を発言している(元ネタはは隼人の「フッ…俺はボインちゃんが好きなんでな」という台詞)。
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『新スーパーロボット大戦』では、石川賢の漫画版『ゲッターロボ號』準拠の設定で登場。
TV版やOVA版とは異なる、純粋に漫画版設定で出演を果たしているのは今現在『新』のみとなっている。
担当声優はTV版同様の神谷明氏。
『スーパーロボット大戦NEO』では、OVA『新ゲッターロボ』が初参戦。
やたら小学生の多い'90年代作品が多数参戦している本作ではバイオレンスすぎて悪影響を与えるんじゃないかと 心配されたがそこはそれ、大分自粛した感じになっている。
『第2次スーパーロボット大戦Z 破界編』ではOVA『世界最後の日』が初めて声付きで参戦したのだが、
時系列がインベーダー戦争中
…つまり、本編が始まってすらいないという大胆な改変で登場した。
よって、隼人とは普通に仲が良い上に
信頼を覚える
。しかも裏切られる事もなかった。…原作冒頭を思うとあまりに皮肉である。 このためか、ちょっとガラは悪いけど、普通に気の良い兄ちゃんというポジションとなっている。
本人もアザディスタン(『 機動戦士ガンダム00』に登場する中東の小国)における作戦の後で
「
俺達はこう見えても善良な市民なんでな
」と発言している。 嘘を言うなっ!猜疑に歪んだ瞳が(ry
……自分達が悪人面という自覚はあるようである。
なお、上述した驚異的な身体能力はこの作品でも遺憾なく発揮されており、特に以下の動画にある
他の作品のキャラ共々異星人の超能力者軍団を 生身で蹴散らしたシーンは、今作でも屈指の迷場面とされている。
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しかし… |
実際の所、ゲッターチームはともかく、ここで大暴れした面々は(異能生存体のキリコは流石に例外として)
シリーズ歴代参戦作品全体で考えるとちょっと強い程度のメンバーばかりである
。
生身での戦闘力上位メンバーともなると、
流派東方不敗、最強無敵サイボーグ軍団、バイクに乗りながら大暴れする戦うお母さん、 ロボット呼びだす前からユニット扱いの異星人、変身ヒーローなので…
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また、『Another Century's Episode3』でもOVA『真ゲッターロボ 世界最後の日』として参戦。
初代ゲッターロボを改造したブラックゲッターに搭乗して戦う以外にも、
隠し機体である 真ゲッターロボ(旧ゲッターチーム版)にも搭乗する。
この作品では、ミッション前の出撃シーンで特定のパイロットの機体を自機にすると特殊会話が聞けることがあり、
基本的にはそのミッションのベースになっている作品のパイロットで発生するが、ミッションによっては
別作品のパイロットでも発生する。竜馬は真ドラゴン関連のミッションや月のD.O.M.Eに向かうミッションで発生する他、
(『機動新世紀ガンダムX』がベースのミッション。原作開始前にインベーダーと戦ったのが月面だった為)
なんとレントン・サーストンがエウレカを助け、告白するミッション(『交響詩篇エウレカセブン』の原作再現)でも発生する。 OVAに色恋沙汰が無かったこともあり、少々意外である。
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MUGENにおける流竜馬
真ゲッター1や
ラ=グース同様、Nobuyuki(信遊亀)氏が制作した手書きキャラが存在。
外見は、漫画版『ゲッターロボ號』やOVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』における道着姿に近い。
ボイスはOVA版で竜馬を担当した石川英郎氏のものが採用されている。
AIはデフォルトでは起動しないが、開幕デモの間にスタートボタンを三度入力することで起動する。
残念ながら現在は公開を停止しており、入手不可能。
ニコニコMUGENにおいては(現存する動画では)以下動画での出番が唯一かと思われる。
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技解説(READMEより抜粋) |
B(15tick),F,P |
包帯(捕縛) |
└ B,x |
相手を引き寄せる |
└ F,x |
相手へ飛びこむ |
424 P |
当身 |
214 P |
殴り(空ガード不可) |
236 y |
永井パンチ |
236 a |
奇襲・空中攻撃(チェーン可) |
236 b |
奇襲・前方ダッシュ |
214 b |
奇襲・背後回りこみ |
(in air) 632 y |
奇襲・急降下(空中技) |
412 K |
旋風脚(SF Plus type) |
41236 K |
旋風脚(SF type) |
s,s,s |
AI ON |
D, D, x+y |
空手殺法(freechain) |
D, DF, F, x+y |
ゲッタートマホーク |
D, DB, B, x+y |
ゲッタードリル |
D, DB, B, y+z |
ライガードリル |
D, DF, F, a+b |
ゲッタービーム |
F, D, B, x+y |
大雪山おろし |
D, DF, F, y+z |
真ゲッタートマホーク(L2) |
D, B, a+b+c |
チェンジゲッター1 |
|
出場大会
削除済み
出演ストーリー
「一体これから何が起きるんだ」
「すばらしいことだよ」
*1
誤解される事も多いが、初代『ゲッターロボ』は漫画とアニメのどちらかが原作という訳ではなく、
東映がダイナミックプロに企画を依頼して制作が進められた、同時進行のメディアミックスに近い形である。
この他、同じ東映&ダイナミック作品の『
マジンガーZ』も似たような形式で制作されている。
*2
尤も、隼人もまた話が進むと丸くなり、後の話では
昔の手下達を「友達」と呼び、
彼らが百鬼帝国に利用された事で泣くほど悲しむ様子も見せるようになっている。
とは言え、その次のエピソードで、ゲッターロボの開発者である早乙女博士の命を守る為に、
結果的に民間人を見殺しにして敵の出方を見たりと、時と場合によっては非情な選択を選ぶ事も少なくは無かった。
『ゲッターロボ號』では爆弾を解体するために部下や
婚約者まで犠牲にしており、
この事で咎められた際には「
やつらへの言い訳は地獄でするよ」と答えている。
そして、爆弾を解体するために次の犠牲として選んだのは
自分自身であった(結局止められるが)。
『新ゲッターロボ』では、最初はそれこそキ○ガイっぽい言動が目立ったが、最終的には誰よりも冷静に物事を見れる人物となる。
*3
一応誤解の無いように説明すると、この時インベーダーに取り込まれた人々は、実質
敵と融合していた状態であり、
正直なところ、
引き剥がして助ける事はどうあがいても不可能と考えて良い状況であった。
真ゲッターを操縦するゴウ達も人質を取られた事によって攻撃を躊躇して防戦一方になっており、
竜馬がブラックゲッターで救援に来なければ、どう考えても敗北は必至だったのも事実である。
インベーダーに取り込まれた人々を躊躇せず殺したのは、元の身体に戻る見込みのない人々を
一刻も早く苦しみから解き放つ為の、竜馬なりの苦渋の決断だったのではなかろうか。
やさぐれてるチェンゲ竜馬だから多分即決だろうけど
+
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『第2次スーパーロボット大戦Z』ネタバレ |
とは言え、こんな極端な行動を取った印象が強かったため、
第2次Zで『機動戦士ガンダム00』のティエリア・アーデの「ヴェーダの指示を優先する為なら、民間人は犠牲にする」という発言に
隼人と一緒に反論した
事に違和感を持った人はいたかもしれない。
「外部作品での扱い」の項にもある通り時系列的には本編開始前、やさぐれていない頃の性格なので、
その時点でもサックリ犠牲にしようとしていたら逆に不自然ではあるが。
(また誤解なき様に言うと、この時のティエリアは救える命すら目的のためなら無視するべきだと言っているので、
インベーダーに取り込まれた人々の件とは全く状況が違う)
「その少し位の犠牲ってのは何だ? てめえは人の生命を量で測るのかよ!?」
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