アイアンハイド

「アイアンハイド」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

アイアンハイド - (2010/04/04 (日) 08:29:16) の編集履歴(バックアップ)



「引きずりおろして細切れにしてやる!」


1984年より放送された米国アニメ(製作は東映動画)『THE TRANSFORMERS』のキャラクター。
日本では1985年より『戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー』のタイトルで吹き替え版が放送されている。
金属の星「セイバートロン星」出身の「トランスフォーマー」と呼ばれる金属生命体(あるいは超ロボット生命体)。
平和を愛する正義の軍団「サイバトロン」の一員であり、肩書きは「警備員」。
……と言ってもサイバトロン基地や施設の防衛しているような描写はないので、
司令官であるコンボイのボディーガード的存在といった方が近いかもしれない。
吹き替え版での声優は氏が務めていた。

玩具ではチェリーバネット、アニメではオリジナルデザインのワンボックスカーに変形する。*1
正義感に溢れており責任感も強いが、それと同じくらい血の気も多い。
デストロンを憎むあまり過激な行動に出ることも珍しくないが、それは全て正義と平和のためであり、
劇中でも「本当は武器なんか蓄えておきたくはないが、デストロンがいる限り捨てるわけにはいかない」とこぼすなど、
ただ好戦的なだけの脳みそ筋肉野郎では決してない。
まあ人質がいるのに発砲しようとしたり人間の乗っている戦車を破壊しようとしたり、
あまつさえ生身の人間に食ってかかったこともあるが、相手が悪党ならしょうがない。
+ そんな彼の素晴らしき名言
「引きずりおろして細切れにしてやる!!」

「スタースクリームを離陸する前に叩いとこうぜ!!」

「今日こそデストロンを屑鉄の山に変えちまおうぜ!!」

「一体いつになったらあのクソッタレ共に総攻撃をかけるんです!?」

…すごいヒーローだ。
余談だが、サイバトロンには彼の他にも赤を基調としたカラーリングのメンバーが数人おり、
彼らもまた一部の例外を除いて血の気が多いため、「赤はタカ派の証拠」などと言われることもある。
まぁ、元々サイバトロンは民間用ロボットで数万年もデストロンの戦いの被害も受け続けてきたので
過激な発言をしても仕方ないのだが。
+ アイアンハイドの彼女
アイアンハイドにはクロミアという彼女(ウーマン・サイバトロンと呼ばれGGのジャパニーズみたいに絶滅危惧種だったりする)がいる、何という勝ち組。
もっともトランスフォーマーの恋愛概念は分からないので、地球人と考え方が違う可能性はあるのでそうと言えるとは限らないが。
デストロン本部に侵入し、エネルギー貯蔵庫のエネルゴンキューブを強奪したりスタースクリームに「臆病なのは相変わらず」と言ったりするなど気が強く、
現場指揮者としての才能を見せたりするがアイアンハイドが地球に戻る際は別れを惜しみ彼の腕の中で甘えていた、なんというデレ。
中の人は初代、リベンジではセーラーネプチューン役やレコア・ロンド役の勝生真沙子氏、
ギャラクシーフォースでは翠星石役や朝倉涼子役の桑谷夏子氏、どちらも色んな意味で強い女性を演じている。
(余談だが妹の蒼星石の中の人もヒロインとして共演している…仲が悪くて蒼星石がツンデレだったりするが。)
ギャラクシーフォースではアイアンハイドとは合ってないが海外版の設定では所属は同じデストロン、リベンジでは旧友と何らかの形で関わっている。

+ 実写でのタカ派筆頭

誰かと言われればアイアンハイドだが、ほとんど面影がない。
色も違うし形も違うしさらに言うなら声も違うが、それら以外はアニメ版の設定とほぼ同一である。
両腕のキャノン砲は衝撃波や誘導ミサイル、融解金属や液体窒素の発射も可能な万能兵器であり、
スタースクリームのミサイル攻撃を受けても目立った損傷が見られないタフさを誇るなど、主に戦闘面で活躍した。
血の気が多い性格もしっかり再現されていて、主人公の飼っているチワワを撃ち殺そうとしたり
主人公の両親をイライラすると言って撃ち殺そうとしたり、「八つ裂きにしてやる!」と言ったりした。

……念のために補足しておくが、サイバトロンは平和を愛する正義の軍団である。



MUGENにおけるアイアンハイド


海外の製作者によるものが存在する。
アニメで使用していた液体窒素攻撃が各種必殺技として取り入れられており、
ダガー状の氷を突き刺したり地面に発射して鋭利な氷の壁を作り出したり
天井に発射して作ったツララを落としたり直接相手めがけて発射して凍らせたりと、
なかなか面白い性能を持つキャラになっている。


*1初代アニメ放映時に発売されたアイアンハイドの玩具はなんと頭部がなく、劇中とは似ても似つかぬ姿だった。(玩具のデザインがアニメと似ていないキャラは多いが、その中でも特に際立って似ていない)
しかしこれには理由があり、当時発売されたTF関連の玩具は、タカラがかつて発売していたダイアクロンという商品のリカラー品が多数を占めていた事による。
ダイアクロンは小さなフィギュアを様々な大型のビークルなどに乗せて遊ぶ事ができるもので(初代コンボイの玩具にもダイアクロンのフィギュアを乗せるスペースが残っている)、アイアンハイドの玩具は元々ダイアクロンのパワードスーツ的な装備として作られたものである。
その際、ダイアクロンの顔がアイアンハイドの胸部に当たるガラス越しに見える、というデザインで設計されたものなので、それをリカラーしたアイアンハイド(およびリペイント品のラチェット)の玩具には頭部がない、という事なのである。
ただ、流石に頭部がないのはまずいと判断したのか、アイアンハイドとラチェットの箱には頭部のイラストが印刷されており、それを切り抜いて玩具にとりつける、という処置がなされている。
近年発売された、旧キャラクターを現代風にアレンジしたクラシック版(日本版は変形!ヘンケイ!)のアイアンハイドは、劇中のアイアンハイドのイメージを踏襲しつつ現代風のアレンジがなされており、非常に出来のいい玩具に仕上がっている。
あ、ちゃんと頭部はついてるよ。