トールギス

「トールギス」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

トールギス - (2014/09/29 (月) 15:17:27) の編集履歴(バックアップ)



「ガンダムに勝てる・・・このトールギスなら!」

サンライズ製作のTVアニメ『新機動戦記ガンダムW』に登場するモビルスーツ。

  • 形式番号 OZ-00MS
  • 頭頂高 17.4m
  • 重量 8.8t
  • 装甲材質 チタニュウム合金(小説版:ガンダニュウム合金)
  • 武装 ドーバーガン、ビームサーベル×2、シールド

『ガンダムW』世界におけるすべてのMSの原型となった機体。
後にガンダムタイプを開発する5人の技術者、そして推進器技術の権威ハワード博士を加えた
科学者グループによってA.C.(アフターコロニー)175年頃に設計図が完成、機体の製作が開始された。

「重装甲の機体を大推力で制御する」というコンセプトで開発されたが、
一瞬で15Gまで加速する推力、量産型空戦用MS「エアリーズ」の3倍以上の旋廻力などの運動性能など
およそ通常の人間では扱えないであろうことが予見された。
加えて、「実際の運用においてはそこまでの性能は不要」
「1つの機体に多くを望んで大型化した機体サイズは以降のMSの規格とするには不適当」などの理由で、
試作機1機の完成と数機分の予備パーツの製造を以って計画は中断された。
しかしこのMS「トールギス」の設計を素案に、機体の簡素化とスケールダウン、
生産性の向上を目指した新たな標準機の開発が行われ、原型機トールギスに先んじて
量産型MS OZ-06MS「リーオー」シリーズが誕生。以後、このリーオーを基準として派生機の開発が行われることになる。
このため、本機は「プロトタイプ・リーオー」とも呼ばれており、ガンダムと似た意匠のフェイスの下が
リーオーと同様の四角形状センサーとなっていることからも、それが見て取れる。

トールギスを開発した技術者達はその後連合の方針に反発し脱走、さらに己らの理想を追求したウイングガンダムゼロ
そして反連合組織で5体を設計することとなる。

名称の由来は降霊術師(Theurgist、テウルギスト、サージスト)から。
スペルが「TALLGEESE」だからといって、決して「ギース」ではない。
放送当時は「背の高いガチョウ」と勘違いされていた。

+ アビリティレベル
アビリティレベル(リーオーをオールレベル100として換算)
  • ファイティングアビリティ:レベル100
  • ウエポンズアビリティ:レベル110
  • スピードアビリティ:レベル150
  • パワーアビリティ:レベル130
  • アーマードアビリティ:レベル120

武装

トールギスの武装は全てが後のリーオーにも採用された装備である。

ドーバーガン
右肩アタッチメントにマウントされた大型火砲。
MSの全高を超える銃身長を持ち、直撃すればガンダニュウム合金に対しても有効打を与える事が可能。
その分、その他の武装に比べやや高価なため、供給数は多くはない。
威力に比例して発砲時の反動も大きく、更にそのサイズもあって基本的には両手持ちでの運用される。
また、命中精度を上げるため、あえて旧式のマズルブレーキを採用している。
トールギスは片手で使用可能。
設定上はビーム弾と実体弾の2通りがある模様(トールギスはビーム弾の様である)。

シールド
左肩アタッチメントに装備された円盤状シールド。
表面には鷲をモチーフとしたエンブレムがあしらわれている。

ビームサーベル
シールド裏に2基格納された格闘武装。

劇中での活躍

未完成状態のままコルシカ基地の倉庫に20年間放置されていたが、第3話でOZのワーカー特士によって発見され、
地球に降下したガンダムタイプに比肩し得るMSを求めていたゼクス・マーキス特尉({CV:子安武人氏)に譲渡され、
第34話で失われるまで彼の愛機として活躍した。

テストパイロットはゼクスの部下であるオットー特尉が務めた。
トールギスの旋回性能がエアリーズの3倍以上に達する等のデータを残したが(最高速度に至っては計測不能)、
本機の初陣後負傷したゼクスに代わり無断で出撃したオットーは、勝利と引き換えにG負荷によって命を落とすこととなった。
普通の人間に比べれば訓練である程度のGには慣れてはいたであろうゼクスも、
当初は搭乗する度に吐血する程の過酷な状況に苦しめられる(なお、ゼクスはこの加速性能を「殺人的な加速」と評価した)
(『そんなに加速が凄いなら急減速のGはもっととんでもないんじゃ?』というツッコミは厳禁)。
しかし彼はついにはこの機体を制御し、南極におけるヒイロのガンダムヘビーアームズとの一騎打ちでも互角の戦いを繰り広げた。

ゼクスが宇宙に上がってからは多数のモビルドール部隊を相手に互角に渡り合ったが、
この頃から、ゼクスの反応速度にトールギスの性能が追いつかなくなる。
最後はゼクスがウイングガンダムゼロへ乗り換える時間を稼ぐ為、トーラス複数機を道連れに自爆させている。

作中では異常なまでに頑強であることが描写されており、
ノベンタ砲やトーラスのビーム砲など、通常のMSであれば致命傷となる攻撃をまともにうけても
外装にはまったく傷がついておらず、
さらには大気圏を大型ブースターをつけただけの生身で突破するという無茶ぶりすらみせている。
20年前の機体でありながら各ガンダムに匹敵する性能を持っているというのは間違いではないだろう。


小説版の『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』他で語られた張五飛の過去において、
後のゼクス機とは別の青いトールギスが確認されている。『Frozen Teardrop』では「始龍」の名が設定された。
L5コロニー防衛のため、老師Oの手によってシェンロンガンダムに先行して建造されたこの機体には、
L5コロニーがOZによる襲撃を受けた際、張五飛の婚約者であった竜一族の当主の孫、竜妹蘭が搭乗し、
Gに耐えられず命を落としてしまっており、機体の方もリーオーの特攻からシェンロンを庇って失われている。

なおアニメの設定書ではリーオー同様に首は回らない構造に見えるが、劇中やプラモデルでは旋回可能になっている。
またリーオーも設定画やプラモデルでは首と胴が一体構造のようだが、劇中では同じ位置で旋回している描写がある。

TVシリーズ終盤では世界国家軍元帥に就任したトレーズ・クシュリナーダ(CV:置鮎龍太郎氏)が、
ゼクスのトールギスと共に製造された予備パーツを用いて組み上げられた「トールギスII」に搭乗している。
この機体は頭部がよりガンダムタイプに近いフェイス形状となり、胴体やバックパック、シールドのカラーが
ブルーに変更された以外はゼクス機と全くの同型機である。
劇中では地球軍の陣頭に立ってゼクスことミリアルド・ピースクラフト率いるホワイトファングと交戦し、
幾多のビルゴIIを撃破した後に五飛のアルトロンガンダムと一騎打ちに臨む。

「貴様のために、何人の人間が死んだと思っているんだ!」

「…聞きたいかね?昨日までの時点では、99822人だ」


この手の質問に素で答えた人間はそうそう居ないであろう。
更にこの後のやりとりから判明するが、この御仁、死んだ人間の名前を全て暗記している。まさにエレガント。
+ さらに…(スパロボネタバレ注意)
「第2次スーパーロボット大戦Z再世篇」では人数が上記の数の人数の10倍近く増えているにもかかわらずちゃんと覚えているようだ。
エレガントにもほどがある…
もちろん五飛は素で答えられることなど想像しておらず、MS戦で勝っても敗北感に苛まれることとなる。

ファイティングアビリティで見れば量産機と大差ない機体で最強クラスのアルトロンガンダムを相手に
接近戦を中心とした戦闘で互角以上に渡り合うも、最後はツインビームトライデントで胴体を貫かれ撃破されている。
…どうも五飛は青いトールギスと関わる宿命らしい。
ちなみに漫画版ではトールギスIIではなく「ブラック・トールギス」として登場している。名前の通り色は黒。
細かな部分はシーンごとに一定しないがトサカを除いてトールギスの配色を反転したような配色である。
ときた氏に設定資料が間に合わなかったとのことで、放映直前当時の雑誌記事にもこの名前で紹介されており、
これはトールギスIIの初期案だったようだ(これに限らず、漫画版は初期設定の名残と思える描写がある)。

OVA『Endless Waltz』では、トールギスIIと共に製造された発展型の「トールギスIII」が登場。
こちらはドーバーガンの代わりにメガキャノンを装備し、シールドはガンダムエピオンのものと酷似したヒートロッドを備えたものとなっている。
また、小説版によるとビームサーベルもガンダムが用いていたものと同出力になっているという。
プリベンター・ウィンドとなったゼクスが搭乗している。
こちらはゼクスの反応速度についていけないという描写はないので、その辺りも手を加えている可能性がある。
(OSがエピオンシステムの試作品という設定も存在する)
ちなみにこの三番目の機体の出所は媒体によって異なる。
登場後しばらくは情報が錯綜し、エピオンの試作型として先んじて作られたという説や
トレーズがゼクスとの決戦時に渡すために作らせたなどという説まで現れた。


また、『機動戦士ガンダム00』に登場するグラハム専用ユニオンフラッグカスタム(通称「カスタムフラッグ」)も高機動性を実現したが故に
パイロットに殺人的なG負荷がかかるという設定で、トールギスを彷彿させる設定となっている(『00』はガンダムWを彷彿させる点が散見される)。
パイロットのグラハム・エーカーも当初はややGに苦しむ程度だったのだが、マジギレして本気を出した際は吐血してしまっている。

+ SDガンダムにおける活躍
IかIII準拠の差で陣営が異なり、敵の場合はヴァイエイトとメリクリウスを引き連れて中盤辺りに登場することが多く、
『SDガンダムフォース』ではプラモ化が実現したがガンダムではないためほぼサブキャラ止まりだった。

そんな中、三国志の世界を基にした『SDガンダム三国伝』ではなんと呂布として登場。
モチーフはトールギスⅢがメインだが
第一部の大トリとしてバイクに変形する赤兎馬等が付属した豪華ボリュームのプラモデルが発売され
劇中でも劉備、曹操、孫権と並んで四神を模したパワーアップ形態が与えられるなど、
過去のシリーズに無い大幅な優遇措置が与えられた。

「魂ィィィィ!!」


だが外伝漫画では貂蝉キュベレイ相手にここでは書きづらい行為をやらかした
エレガントもへったくれもない

+ ガンダムビルドファイターズにおける活躍
アメリカのガンプラファイター、グレコ・ローガンのガンプラとして、トールギスの改造機「トールギス・ワルキューレ」
が第8話に登場。こちらは色がホワイトからモスグリーンになり、トールギスⅢの装備であるメガキャノンを装備している。

(以上、Wikipediaより一部転載、改変)

上記の通りトールギスの主なパイロットは、ライバル役であるゼクス・マーキスが務めている。
彼自身もこの機体に非常に強い愛着を持っており、トールギスを失った際にはそれを悼む発言を残した。
直後にウイングゼロに乗り換えると途端に大ハッスルした?なんのことかな。
また第一話からリーオーでウイングガンダムを相討ちとはいえ撃墜するなど、操縦技術は非常に高い。
更に正式に軍人としての訓練を受けることで戦略眼を養っている上に、亡国の王子であるというカリスマ性から
指揮官及び指導者としても有能。…とまぁシャア・アズナブルのオマージュが多分に含まれたキャラクターであるが、
シャアと比べると生真面目な節が散見される。
TV版におけるゼクスの行動は1st~逆襲のシャアを詰め込んだ感じだが、最後に私情を口に出し始めたシャアと違い
ゼクスはあくまで大儀に準じていた辺りも真面目。
また、女性関係でも数多の女性と関わり、浮き名を流したシャアとは逆に、
仕官学校時代の同期(シャアで言えばガルマポジション)であるノイン一筋だった辺りも真面目。
ちなみに初期設定によるとニュータイプだったらしい。それが反映された漫画版では中盤で
ゼロシステムを操れるのはNTのみという会話があり、ゼクスはNTであると明言されていた。
が、結局初期設定消滅の影響を受けてそれっきりニュータイプなんて単語は出なくなったが
(単行本では「ニュータイプ」の単語は「エースパイロット」に差し替えられている)

しかし真に恐るべきは、ゼクスが19歳であるという事。1st時点のシャアどころか、ドモンより年下である。おかしいですよ!
とてもそうは見えないし、彼の行動はとても19歳が出来るものではない……。*1

現在ガンダムエースにて連載中の小説『Frozen Teardrop』ではノインとの間に娘と息子がいる。
訳あって彼と同じ顔に成型したノインの実兄に「ミリアルド・ピースクラフト」を騙られたり
「ガンダムエピオンを駆るゼクス・マーキス」のホログラムを独立勢力の旗印にされたりしていて、
本人は「キュレネの風」と名乗りアンチMDシステムを持つ後継機トールギスヘブンを駆っている。
シャアほどではないが名前が多いところも共通している。

原作性能

SFC版『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』にて登場機体の一体として登場。
接近戦に優れた近距離型パワーキャラで、かなり出の早い弱武器攻撃や→+強パンチ攻撃、
下に向かっての攻撃判定が強い、空中↓+強パンチ攻撃などが強力。
遠距離においてもドーバーガンやMSスラッシャーの性能が良いので、
距離に関係なく戦える扱いやすいオールラウンダーである。
ホバリング性能は高く、長い間空中にいることが出来る。

必殺技性能
  • ドーバーガン
ドーバーガンから弾を発射して攻撃。
弱で2発、強で5発放つ。
強は出が速く、削り性能も高いので牽制として十分な効果を持っており、使うなら強で使いたい。
空中で出すと斜め下に向かって弾を発射。
  • ブーストクラッシュ
バーニアを噴射して斜め上に体当たりする対空技。
判定はとても強いが着地後にスキを持つので、当たらなかった場合はブーストキャンセル必須。
  • リーサルハンティング
相手を掴んでパワーボムで攻撃する打撃投げ
弱では出が遅いので使うなら強を出したい。
立ちBからのキャンセルがおすすめ。
  • MSスラッシャー
超必殺技。
ビームサーベルから巨大な衝撃波を出して相手を切り裂く。威力は低め。
非常に出が早いので暗転を見てからガードするのは難しい。
ダウンしている相手にもヒットするので、相手を転ばせた後に即座に発動して追い討ちを掛けたい。
ガードキャンセルとしても非常に優秀。相手の飛び道具をガードした即座に出してもOK。

+ その他のゲームにおけるトールギス
『スーパーロボット大戦』シリーズでも後継機共々、度々登場している。
原作設定上、味方になる事も敵になる事も多い機体だが、初代とⅡは敵、Ⅲは味方である事が多い。

味方として運用する機会の多いトールギスⅢは、近距離、遠距離に対応可能な武装とMAP兵器を備え、
ゼロシステムが無い事以外はウイングガンダムゼロカスタムに匹敵する能力を与えられている。
また、『スーパーロボット大戦L』では、パートナーユニットに宇宙適応と移動力を付与する機体ボーナスがあった為、
火消しのスラスターモジュール などと呼ばれ、宇宙適応が低いユニットのパートナー要員として重宝された。

ちなみに『第2次スーパーロボット大戦Z』においてガンダムWとガンダム00が共演するにあたり、
前述したグラハムとゼクスは「ガンダムを追う者」「主人公のライバルの美形キャラ」同士として、
(所属する国は違えど)親交を深めていってたりする。

前述の『SDガンダム三国伝』が参戦した『スーパーロボット大戦UX』では、
敵対時に呂布トールギスのHPが30%以下になると、精神コマンドの「魂」が掛かる。
「魂」は「一度だけ攻撃力2.5倍」と言うダメージブーストなのだが、精神コマンドが充実してない初登場時からやらかしてくる。
もちろん味方ユニットの装甲も強化しきっていない時期なので、無策で「魂」を掛けさせるとヒドイ事になってしまう。
17:52から「魂ィィィィィ!」

スーパーロボット大戦OEでは、珍しく初代トールギスが味方として参戦する。
機体性能はウイングゼロとほぼ横並びで防御力が劣る程度、リアル系ユニットとしては標準的な能力だが、
気力制限無し、移動後使用可能、長射程、高威力かつ貫通と対大型属性あり、(威力の割に)低燃費なドーバーガンを備えている。
本作は耐久力が高い雑魚敵の群れと交戦する機会が多く、包囲によりダメージが上昇するシステムもあるので、
気力上げの必要が無く、安定した高火力で敵を捌けるトールギスは屈指の強ユニットである。

ガンダム作品オールスターが登場する戦略SLG『Gジェネレーションシリーズ』では、
ほぼ全作品共通で「機動性・移動力に優れたオールラウンダー」という位置づけになっている。
もちろん、殺人的加速でパイロットが死亡したりはしない。
また、多くの作品で設定通り5機のガンダムや、上位機種であるトールギスII・IIIを開発・設計することができるため、
発展性の高さもお墨付き。
また、最新作『WORLD』ではドーバーガンが実体属性とBEAM属性を撃ち分け可能になり、攻撃面の隙が減った。
更に、SDガンダム三国伝の呂布トールギス(パイロット)を搭乗させることで専用機である「呂布トールギス」に変化。
見た目や武装は完全に別物となり、威力の高い格闘武器と必殺武器のみというモビルファイターのような構成。
射程が短いという欠点はあるものの、機体・パイロットともに能力が高水準かつ非常に相性が良いためこちらも強力なユニットである。
三国伝系ユニット共通の気合の入った戦闘アニメは、一見の価値あり。

ガンダムVSシリーズにおいて、『ガンダムvsガンダムNEXT』に参戦。
また、『EXTREME VS』よりトールギスIIIが参戦。
+ 『VSシリーズ』での扱い
『ガンダムvsガンダムNEXT』ではガンダムやF91と同様のコスト2000機で参戦。
『中コスト帯の射撃寄り万能機』という特性を与えられている。
特徴的なのは、ブーストボタンで発動する「スーパーバーニア」であり、
トールギスは本作の特徴である「ネクストダッシュ」と呼ばれるほとんどの動作をダッシュでキャンセルできるシステムを持たない代わりに、
スーパーバーニアという特殊な移動システムを搭載している。
SBはブーストボタン一つでほとんどの動作をキャンセルして8方向に移動することができ、
トールギスはそれだけでなく、上昇・下降でも行動をキャンセルすることができる。
このSBのおかげでトールギスの機動性能は2000帯中トップクラスに位置しており、
SBを絡めてのトリッキーな機動は他の機体には真似できない強力な武器となっている。
反面武装には秀でたものは少なく、
判定は太いが発生が遅く銃口補正も弱いドーバーガン、スタンを誘発し爆発すると一定時間爆風が残留するミサイル、
中距離戦のダメージソースであるドーバーガン照射、アシストで召喚するエアリーズのミサイルなど豊富ではあるのだが、
どれも一概に優秀とは言えない性能であり、加えてトールギスはロック距離が短い。
格闘も低コスト級の性能で、当てていけるような格闘は少ない。
スーパーバーニアを含めて色々と癖のある機体であり、原作通り「じゃじゃ馬」としてプレイヤーを振り回す機体である。
『トールギスは相方ゲー』とも呼ばれるくらいタイマンや近距離での乱戦を苦手としており、
いかにして相手を近づかせずにかつ相方にあわせて動くかがどうかが勝利の鍵を握っている。
その特異な操作方法と圧倒的機動力に振り回され、
この機体にはじめて触れる人は、SB連発>気づけばブースト残量空で無防備に自由落下&着地硬直をさらすというミスをやらかすのがお約束になっている。
勝つためには他機体よりも習熟は必要だが、慣れれば手数に秀でた支援機としてゼクスの台詞通り「ガンダムに勝てる」強さを発揮するだろう。
余談だが、要であるSB使用時一定確率で「殺人的な加速だ!」とゼクスが叫ぶため、
ただ移動するだけで「サツジンテキナカソクダ!」と連呼するゼクスをみることができ、たびたびネタにされる。
さらに余談だがこの作品ではガンダムエピオンターンX、アカツキが参戦しているため子安祭りができる。

次回作の『EXTREME VS』ではトールギスがリストラされた(というかTV版ガンダムW枠自体が消滅した)が、
EWよりトールギスIIIがオンラインアップデートにより参戦。Ζガンダムやゴッドガンダムなどと同じコスト2500機。
稼動当初から機体ごとの出撃前ムービーで姿を見せてはいたものの、登場は稼働から約半年後と遅い参戦となった。
そのムービーでは、ゼロカスタムと背中を合わせてローリングバスターライフルをしたりとはっちゃけているので必見。

機体としては準高コストに昇格したこともあり、前作とは打って変わって格闘から射撃まで器用にこなす高機動型のオールラウンダーに仕上がっている。
ミサイルこそ失ったが引換にアシストにノインのトーラスを獲得し、格闘も前作の面影がないほどに強化されている。
その結果ハイレベルな総合性能を獲得し、『高機動高火力万能機』とまで呼ばれるようになった。
前作同様のSBは顕在であり、仕様変更を受けたもののそのじゃじゃ馬っぷりは相変わらず。

射撃面で特筆すべきは、やはりメイン射撃のメガキャノン。
ターンエーのお兄さん同様の「太いビームライフル」であり、こいつの場合はそれに加えて弾速・威力も高い。
射撃が強い傾向にあるEXではこのメインの性能が脅威で、射撃からのコンボダメージは同コスト帯でもずば抜けている。
特射の照射撃ちやローリング撃ちも顕在で、前作ではほとんど収束しなかったローリング撃ちはちゃんと一点に収束するようになっている。
特格で呼び出せるノインの白いトーラスも当たるとスタン(しびれ)状態になるという破格の性能で、
弾数制限こそあるものの発生が早く、メインキャンセルで出せばダメージを奪いつつ相手を放置できる。

前作では弱点とされた格闘性能も強化されており、逆に半端な相手なら食いかねない性能に。
格闘自体の性能もさることながら、新たに鞭を使ったサブ射撃による格闘が追加されているのが大きい。
これは師匠やクロスボーンガンダムの持つものとほぼ同様の性能を持っており、払い薙ぎや打ち上げが可能なのだが、
特に払い薙ぎが格闘迎撃に効果を発揮する。
またこの払い薙ぎからは各種キャンセルで射撃・格闘で追撃が可能で、これは他の鞭にない本機だけの特権である。
一応師匠やクロスボーンも鞭の後に追撃することは可能なのだが、補正率の問題からダメージが伸び悩む上に、
成否が地形に左右され、そうでなくてもタイミングが非常にシビアで失敗しやすく、追撃手段も限られている。
それを考えると、トールギスIIIの鞭は非常に高性能と言えるのだ。
格闘ゲームに例えるなら、対空迎撃に出した昇竜からそのままフルコン入れられるようなもの、と言えばその強さがおわかりになるだろうか。

このように準高コストながら圧倒的な高性能を誇っており、
細かい部分でも「耐久力はコスト帯平均レベル」「覚醒技のメガキャノン照射が実用的かつ超威力」と妙に優遇されている
一応弱点として、強力なメガキャノンの弾数管理やそのじゃじゃ馬っぷりは挙げられるし、
鞭も他の二機に比べて性能面で劣るものの、圧倒的な高性能の前には霞んでしまう。
またSBの特性で「後退するときは正面を向きながら後退する」ため振り向き撃ちをせずにメガキャノンをキャンセル連射可能となっており、
迎撃能力は非常に高く、一部の格闘機は鞭と合わせれば何もさせずに封殺可能とまで言われている。
その超性能から相方を選ばないという点も大きい。

こんな強さのため、ゲハ板並に罵詈雑言の嵐が吹き荒れる機体ランクスレでもその地位は揺らがず、
逆に「最上位コスト(3000)に上がったとしても余裕でやっていける」とまで言われていた。
当然、強機体の座をほしいままにしたマスターΖガンダムが修正でそのランクを落としたように修正が求められたが、
バンナムはなかなか動かず、一応は下方修正が行われたもののそれでも強機体の位置にとどまり続け、
続編の『FULLBOOST』稼働まで一定の使用率をキープし続けた。

続編『FULLBOOST』では更に弱体化が行われ、一度は強機体の座からは退いた。
しかしバンナムは何を思ったか トールギスIIIを再び強化 。そのおかげで現在は前作と同じ強機体の座に再び戻っている。
複雑な操作性のせいか、同じ強機体の中では使用率は使い勝手のいい∞ジャスティスなどに一歩譲っているものの、
相応の腕前のパイロットが使えばその他の強機体と同様かそれ以上の強さを発揮する。
余談だが、FULLBOOSTではウイングガンダムゼロ(EW版)のアシスト系武装としても登場しており、こちらでも活躍している。


MUGENにおけるトールギス

imageプラグインエラー : ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (tallgeese.GIF)
MisTa-Mu氏製作によるものが存在。
SFC版『新機動戦記ガンダムW ENDLESS DUEL』のドットを流用している。
ゼクスのボイスやカットインも入っているが、絵はOVA『Endless Waltz』版になっているのはご愛嬌ということで。

ドーバーガンやビームサーベルを使った攻撃がメインだが、何故かハイパーボッのような投げ技も実装されている。
標準装備されているAIはこれらの投げ技を積極的に狙い、なかなかの強さを誇る。

また、ビグ・ザムなどガンダムキャラを精力的に製作されているtaurusac195氏製作のものもあり、
さらに同作者がトールギスのドット改変によって製作したリーオーも公開されている。
原作では量産機の宿命でぼこぼこ墜とされていた機体だが、MUGENではそこそこの強さの標準AIが
搭載されており、そうやすやすと倒されてはくれない。何かの理由で名のあるキャラクターが乗ることも多く、
そしてそんな時は異常な強さを発揮していた原作を反映しているとも言える

出場大会

更新停止中
リーオー
  • 「[大会] [リーオー]」をタグに含むページは1つもありません。

出演ストーリー



*1
まあ1stシャアもZハマーンも20歳1stのブライトやXのシャギアも19歳なわけだが。
ちなみにGや00になると逆に年齢の割に容姿や行動が若く(幼く)なる。ガンダムの年齢設定がおかしいのはある種の伝統なのかもしれない。
(例えばキシリア様とトレーズ様と00第一期のマリナ様が 全員24歳 だったり。むしろこの面子を並べるとキシリア様が老け過ぎである)

あと、最近スパロボで仲良くなったグラハムは27歳。 8歳差である。
それでいてお互い軍のトップエース同士として 対等の立場で殆ど気兼ねすることもなく、仲良く会話していた。
…ゼクスが若すぎるのか、グラハムが年長すぎるのか。