『
アッポー』をはじめ、(正確にはプロレスではないが)『
デスブレイド』や『
キングオブモンスターズ』等の昔ながらのプロレスゲームであり、
「連打が全て」「連射装置があれば楽勝」という内容のため、ゲーメストの得点ランキング募集も
初回いきなりカンスト達成(連射装置使用)。
『ストII』登場前ならともかく、格ゲーブーム全盛期にこの内容では当然ヒットするはずもなく稼働期間は短かった。
『
月華』~『
龍虎』~『餓狼』~『
風雲』と続く作品世界の一部である事は間違いないが、言及される事は殆ど無く、
作中の話も「プロレス大会で優勝者を決める」というだけで
ギースも
クラウザーも全く関わり無し。
SNKオールスターの『
KOF』にも『
NBC』にも長年ハブられ続けた。『
風雲』ですら出たのに。『
武力』ですら出たのに。
まるで
『ファイヤースープレックス』なんて幻想だったんだと言わんばかりの扱いだったが、
『KOFXIII』にて
拳崇と
ライデンの対戦前会話デモで、拳崇が「ドラゴン繋がりで応援していた」とレッド・ドラゴンの名前を挙げた事で、
KOF世界の中にも『ファイヤースープレックス』の人物達は存在するという事実が明らかになった。
何故呼ばなかった。……
予選落ちか何かか?
『KOFXIV』のメキシコチームのエンディングでは、
キング・オブ・ダイナソーの控え室に、
「
ロイ・ウィルソン対テリー・ロジャース」らしいポスターが貼られており、ここでも彼らの存在は示唆されている。
また『SNKヒロインズ』の
シルヴィ・ポーラ・ポーラのエンディングでは彼女とレッド・ドラゴンの対戦カードが描かれたポスターが登場した。
『KOFXV』では『ファイヤースープレックス』のキャラが
背景に登場しており、ようやく3Dのモデルで彼らが描写された。
これがKOF初出演であり、『ファイヤースープレックス』が世に出た1993年から29年後の事になる。
余談だが、『ファイヤースープレックス』に存在するプロレス団体SWF(SNK Wrestling Federation)は近未来まで存続し、
後に
マックス・イーグルが所属することになるなど、妙に『風雲』との繋がりが強いゲームである。
そして悪役レスラーの団体は
「獅子の穴」というのだが、こっちはひょっとして将来
こいつが現れる下地になっているのでは…。
……と言いたい所だが、彼は「
ボクシング+剣術」であってレスラーではないので関係の無い可能性の方が高いのだが。