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バイオレンスファイト


オレに賭けてみねえか!!

1989年にタイトーが発売した対戦格闘ゲーム。
『スト1』の2年後、『ファイナルファイト』と同年、『スト2』の2年前にあたる。
奇数ステージが奥行きありでベルトスクロールアクションのように移動でき、偶数ステージは奥行き無しで2D格闘ゲームのようになる。

ランダムで表示される勝利台詞の一つ「SAMMY YOU!」は辞書にも載っておらず、アメリカ人のゲーマーも首をかしげる謎の単語*1で、
このゲームを象徴する台詞となっている(他にこの言葉を使う場面はどこにも無いため)。

1950年代アメリカの裏社会の賭け格闘技試合が舞台となっており、近年の真っ当な格闘技スポーツが舞台の格ゲーとは異質の雰囲気を漂わせる。
悪役がマフィアとか悪の組織のボスといった設定は近年の格ゲーにもあるが、プレイアブルキャラすらもやばい輩しかいない。
……それも「怖い人達を集めたゲーム」というコンセプトでもなく、恐らく天然で。

  • ストーリー
IN THE EARLY PART OF 1950’S IN THE USA, A GAME CALLED “VIOLENCE FIGHT”
WAS IN VOGUE AMONG MAFIA,RECKLESS DRIVERS AND GENERAL BUSINESSMEN.
THE “VIOLENCE FIGHT” WAS THE GAME TO STRUGGLE FOR “NO.1 QUARRELER”
WITH FIGHTERS WHO WERE GATHERED FROM ALL PARTS OF THE USA SPEAKING BOASTINGLY OF THEIR STRENGTH.
AND OF COURSE A LOT OF WINNING MONEY AS WELL AS THE HONOR WERE GIVEN TO THE “WINNER”.
WERE IN A DOWNTOWN IN L.A.,A YOUNG FIGHTER “BAT” AND HIS MANAGER “BLINKS” SEEK FOR THE WINNING MONEY EAGERLY.
AS A MATTER OF FACT, CAN BAD TAKE THE NO.1 PLACE OF THE USA?

(1950年代初頭のアメリカでは、「バイオレンスファイト」と呼ばれる賭け試合が流行していた。
 マフィアや無謀なドライバー、そして一般的なビジネスマンまでも熱狂するそれは、
 全米各地から集まった「我こそNo.1の喧嘩屋」を名乗るファイター達がその座を賭けて争う戦いであり、勝者には莫大な賞金と名誉が与えられる。
 L.A.のダウンタウンを舞台に、若きファイター「バット」と彼のマネージャー「ブリンクス」は、賞金を求めて参戦するのであった。
 果たして、バットは全米No.1の座を勝ち取る事ができるのか!?)

キャラクター

  • プレイアブルキャラクター
バット・プルー、ベン・スミス、リック・ジョー、リー・チェン
  • CPU専用キャラ(続編『Solitary Fighter』でプレイアブルとなり使用可能)
ロン・マックス(中ボス)
トニー・ウォン(最終ボス)

プレイアブルキャラ達の詳細。いずれも暗黒街の闇の賭け格闘試合に相応しい凶悪な面々である。
+ ...
  • バット・プルー

パンチ :70
キック :60
ジャンプ:55
スピード:50

ストリートチャンピオン。「スターダストパンチ」と名が付いた、このゲームで一人だけエフェクトが付いたアッパーを持っている優遇された主人公枠。
カリフォルニア州ロサンゼルス出身の元ストリートファイトチャンピオンで、バイオレンスファイトでの優勝を目指して相棒ブリンクスと共に参戦する。
よそのゲームなら一般的な爽やかアメリカ人が配置されそうなポジションにいるのだがいきなりの悪人面で、
勝利ポーズの「ハッハッハーッ」のボイスはチンピラそのもの。
後ろにどう見ても虎の穴のミスターXがいる所が既にこの男が真っ当な格闘技人生を送ってはいない事を示している、状況的に最もやばい男。
まあ彼はあらすじでも言及されているマネージャーの「ブリンクス」なので、ミスターXとは単にそっくりなだけの別人である。
このゲームの舞台は1950年代で『タイガーマスク』の20年ほど前なので、この人物はミスターXの父親だろうか。
アメリカの裏社会で秘密組織「虎」が勢力を拡大する時期を描いた一幕だったのかも知れない

多分このゲームで負けた奴は死体が川に浮かぶのだろう。

作中では「バッド・ブルー」(Bad Blue)と表記されている場合もある
(ストーリーデモやキャラクター紹介シーンではバット(BAT)、対戦前のVS画面ではバッド(BAD)。
 このためwikipediaでの本作の記事ではBADで記載されている)。
単なる誤字でなければこいつの異名かリングネームか何かだろう。いかにもそういう顔してるし。

  • ベン・スミス

パンチ :45
キック :30
ジャンプ:65
スピード:100

ネバダ州カーソンシティ出身のアフリカ系アメリカ人。「ネバダの荒鷲」の異名を持つ元海兵隊員。
4人のプレイアブルキャラ中で最高の移動速度を持ち、下の動画でのノーミスクリアには彼が使用される。
札束とねーちゃんを手にして知性0:欲望100に振れ切った顔付きを見せる、知性的に最もやばい男。
時代背景を考えると第二次世界大戦から復員したと思われ、過酷な戦地での経験が彼をこうしてしまったのかもしれない。

  • リック・ジョー

パンチ :100
キック :90
ジャンプ:30
スピード:15

オクラホマ州アードモア出身、試合中に13人殺して解雇された元レスラー。経歴が最もやばい男。*2 何故1人殺した時点で業界追放しなかったのか。
親族と思しき人物と札束を手にして満面の笑顔で「KILL YOU!」の台詞がシャレにならん。
ここなら殺しても誰も咎めそうにないし、最初から「敗者は死ぬ」ルールかも知れん。
ただ一応過去のリング禍による殺人の償いとしてバイオレンスファイトに参戦しているとの事。根は良い人なのかもしれない。

  • リー・チェン

パンチ :15
キック :100
ジャンプ:80
スピード:55

中国系アメリカ人でマイアミ出身。幼少期に中国本土に渡り、父親から暗殺拳の修行を受けた本格派(本格的にやばい)。
顔付きは一番まともそうに見えるが、後ろの謎の中国人の存在がやばすぎる。
勝ち上がれば大金が転がり込む舞台設定だが、いつかこいつに全財産持ち逃げされそうである。
+ 続編では
続編『Solitary Fighter』では全員勝利時のグラフィックが変わったのだが、
前作の「腕は立つけど世間知らずのお人好しですぐ騙されそう」という印象から一転、完全に悪の殺人拳法家に変貌している。
やはり相方の男に騙されていた事に気付いて闇堕ちし、彼を始末したのだろうか……。

以上の悪人猛者共(自分以外)を全員倒すと、ボスキャラのロン・マックスとトニー・ウォンと戦い、
その後に突然登場するプレイヤーキャラの弟(同キャラ)との最後の戦いに突入する。
「俺を倒してでも賞金が欲しいか?」と言った事を告げて挑んでくるが、優勝した兄に向かって賞金目当てに挑んでくるのは弟の方である。
この兄にしてこの弟あり。弟もやっぱり真人間では無かった。
ちなみに2回あるボーナスステージでは虎と戦わされる。「普通の人間が虎と戦って勝てるわけ無いよね」というぐらいに異様に難しい。
続編『Solitary Fighter』には熊も登場。
物凄い『バイオレンスファイト』愛に溢れた紹介動画


MUGENにおけるバイオレンスファイト

mitai dake氏によって、トニー・ウォン、ロン・マックスの2名がMUGEN入りを果たしている。
原作再現+カオスなアレンジ必殺技を搭載している他、強力な根性値補正により凄まじいタフネスぶりを誇る。
また、長いコンボなどの一部の攻撃を受けると、何故か体力が回復するという摩訶不思議な仕様となっている。


*1
「sammy」という単語は探せばあるが「サミー」(サミュエルの愛称)という人名としての使用ばかりである。
英語の文法では名詞が2連続で来るのは単なる羅列なので、「sammy」が人名の意味であった場合、
「サミー、お前!」と、どこかにいる「サミー」と「目の前の相手(=サミーではない)」に呼び掛けているだけになるが……?
ただスラングとして「サンドイッチ」などの手軽な食事を表現する「sammy」というものはあるので、
「一呑みにしてやったぜ!」的な意味だと解釈すれば納得はできる。

*2
「戦争で敵兵を多数殺した」「職業:暗殺者」「裏社会で殺しもありで戦っている」などの敵の殺害が前提である事例を除いた、
基本的に人を殺してはいけない表社会のスポーツ格闘技としての殺害人数はニコニコMUGENwikiに記載された人物の中でも2位に入る。
普通なら1人殺した時点で追放されるからそんな記録は伸びない
1位は過去に13人+熊虎選手の合計14人を殺したタイガー・M。研に敗れたため記録は14人でストップした。
比較対象が『チャージマン研!』というあたりで『バイオレンスファイト』世界の恐ろしさが良く分かる。


最終更新:2026年10月03日 13:48