アステカ


「下がれ下郎!」

「貴様のようなゲスには私の仮面をなでることすらできぬぅぅぅぅっ!」
↑ホントだよ!
狂ボスで有名な格闘ゲーム、『カイザーナックル』の表向きのラスボス
アステカ文明を強く意識した、というかもうほぼそのままの男である。
+ アステカ文明について
キャラの名前の元になったアステカという国家は、1500年頃に栄えた南米の文明。
高い土木建築技術や工芸に優れた強大な国家であり、様々な建造物や美しい工芸品などを多数生産している。

軍国主義の帝国であり、全盛期には星の数ほどの「ジャガー戦士」や「鷹の戦士」を抱えていたと言われている。
アステカでは戦士は神聖なる職業であり、神官と並び税金の支払いを免除された特権階級となっていた。
「太陽はいつか消滅する」という終焉思想を基に生贄の心臓を生きたまま抉り出し、
捧げるという風習があったことから、残虐な民族というイメージ付けがなされている。
そのためか、サブカルチャー分野において登場する「アステカ人」はほぼ確実に戦士階級であり、
冷酷・残虐な性格付けをされることが多い。特に『シヴィライゼーション』ではモンテスマが パパパパウワードドン

見た目には長身の赤髪で、顔に緑色の石仮面が付けられている。
この仮面は名を「パレンケの仮面」といい、身に付けたものに不老不死の力をもたらすが、
副作用として一切の記憶を失ってしまうという代物である。
自身の過去の秘密を探るため、過去を知っているという占い師に大金を払って真相を聞くために大会に参加している。
一応のラスボスというポジションではあるが、立場的には他の通常キャラと同じく単なる大会出場者の一人に過ぎないようだ。
+ パレンケの仮面
マヤ文明のパレンケ遺跡で発見された翡翠製の仮面。
パカル王が埋葬される際にその顔に付けられた、所謂デスマスクである。
木のベースの上に翡翠が200個以上も貼り付けられ贅の限りを尽くした仮面である。

当然デスマスクである以上、同時にパカル王の遺体も発見されているのだが、
「パカル王が享年80歳だったはずだが見つかった遺体はどう見ても40代ほど」という説があり、
その説を元に、主にオカルトマニア達の間では「マスクは不老不死の力を持っている」とされることもある。
ただし現在では技術の向上により60~90歳ほどだったという解析結果が出ているため、トンデモの域になりつつある。

ちなみに、上記の通りアステカ文明の出土品ではない
カイザーナックル世界では開幕速効モンテに攻められ征服されたのだろうか

ノーコンティニューで彼を倒した後にある条件を満たせば、晴れてジェネラルと対決できるようになる。
ジェネラルの陰に隠れて目立たないが、彼もまた凶悪なボスキャラとして格ゲーマニアの間で語り継がれている。
なにせ、彼を倒せればほぼ無条件でジェネラルと戦えるぐらいに撃破が困難だから
(=ノーコンテニューでここまで辿り着くぐらいの腕前が必要)。

バルログも真っ青のスピードとジャンプ力を誇るラスボスであり、
ジェネラル以前に中ボスのゴンザレスと共に本作のボス達の強さを思い知ることになるだろう。
+ 凶悪ボスアステカの強さの秘訣
  1. ミスティックバズソー
    ブランカ以上の見えないほどのスピードで回転突進してくる技。
    こちらの牽制下段攻撃に当ててくる。
    食らってもガードしても、迎撃しない限り反動で離れるので対処しにくい。
    おまけに、弱だとその場で回転するだけなので、フェイントにもなって非常に分かりにくい。
    『断仇牙』では、スピードは遅くなった代わりに空中で出せるようになった。
  2. サイレントスピアー
    髪の毛を前方に伸ばして攻撃する技。
    リーチが長く、届くぎりぎりまで間合いを計るようにして移動してくる。
    発生も早く、こちらの牽制攻撃をばしばし潰してくる。
  3. メキシカンムーンサルト
    高速ジャンプでこちらが撃った飛び道具を上から超えて攻撃。
    たまに軌道をずらし対空をすかして投げを決めてくる。
  4. フェイント技
    下方向にリーチの長い空中攻撃技。空中で迎撃した後、無理に追撃するとこれが飛んでくる。
  5. 高性能な通常攻撃
    長い手足に違わずリーチが長く判定も強い高性能さ。特に空中キックの伸びが非常に長く、出も早いので牽制などでよく使ってくる。
  6. 異常に吸い込む空中投げ
    実はゴンザレスの投げすら上回りかねないほど広い横範囲で吸い込む空中投げを持っている。
    AIは滅多にやってこないが、食らうと画面端まで吹っ飛ばされる。
  7. これらの性能を遺憾なく発揮できるゲーム共通の鬼畜CPU
    やたら慎重に動き(特にアステカは最優先でガードを選択する)、場合によっては後退もするので、動きが読めず、当ててもガードされることも多い。
    また、むやみに飛び道具を使ったら、ほぼ垂直ジャンプで避けられる。

CPU専用キャラである『カイザーナックル』では、凶悪なスピードと間合い外からの攻撃により恐ろしいスピードで襲ってくる。
続編の『断空牙』では使用キャラに収まったため、『カイザーナックル』ほどのスピードは無くなってはいる。
ちなみに最終奥義(超必殺技)のデスブロープレッシャーは目からのビーム。どう見ても空裂眼刺驚である。
ついでに言うとこのビーム、技の出が遅い上にガード可能なロマン技である。死に技な本家とは違って。

仮面を付けて超人と化したという設定や、腕の模様、ハイテンションなボイス、上記の技、
そして最凶ラスボスであるジェネラルの誕生秘話(ジェネラルの頁を参照)などから、
ジョジョの奇妙な冒険』に登場する「ディオ・ブランドー」が元ネタではないかと囁かれているが、
これに関しては明言がなされていない。つーか見た目は第1話に出てきた族長(オサ)なので確定的に明らか

ところで、彼の勝利台詞にある「テスカトリポカ」とは、アステカ神話における主要な神の一柱のことで、
ケツァルコアトルのライバルだとか双子の兄弟だとか言われている。*1

余談だが、『ワールドヒーローズ2』に同名のキャラが登場するはずだったが、
何故かマッドマンと入れ替わり没になったらしい。

また『サムライスピリッツ』においても、タムタムの初期稿での名称は「アステカ」であった。


MUGENにおけるアステカ

seki-rou氏によって製作されたものが存在する。
ジェネラルやゴンザレスのような無敵時間のある移動技が無く、
プレイヤー操作ではジェネラルやゴンザレスには及ばない」という氏の考えにより原作から能力が底上げされている。
そのため、驚異的な素早さと空中攻撃を保持しており、エルクゥにも普通に勝ってしまうため、
他の2人と同様狂キャラ入りになるのはもはや必然的か。

さらに更新で最終奥義の「デスブロープレッシャー」も追加されて飛び道具も会得することになった。
このデスブロープレッシャー、原作通り溜めが長くガード可能だが、
空中ガード不可で非常に広範囲のビームのため、タッグだと威力を発揮するかもしれない。

BK氏による外部AIが製作されている。
AILvをMAXにすると、メキシカンムーンサルトが連続で繋がるようになるため、
相手の攻撃を上空に避けつつ降下と同時に攻撃、着地と共に再び上空に飛び上がり、
地上にいることの方が少なくなる。そのために、奇声が凄いことになる。
酷いとメキシカンムーンサルトの削りダメージだけでそのまま10割行ってしまうことも。
ただし、無敵昇竜系の技を超反応待つAIに弱く、得意の空中殺法を迎撃されてしまう。
また、設置系の飛び道具や、画面を埋め尽くすぐらい密度の高い弾幕を張られると、
無敵が少ないため、機動力を封じられて非常に苦しい戦いを強いられてしまう。
そこら辺もジェネラルやゴンザレスには及ばない所以である。

ちなみに、ジェネラルやゴンザレスに比べるといまいち地位が低いように思えるが、
メインの攻撃手段となるメキシカンムーンサルトが上空からの攻撃なので、前者二人が勝てないレオパルドンに唯一圧勝できたりする。
また二人と違って投げだけに頼らず、その攻撃範囲もかなり広いことから、他にも意外な強敵にも勝てたりする。

カッ昏倒氏によってエフェクトなどが原作に近くなる改変パッチも公開されている。
性能自体は変わっていないため、BK氏のAIとの併用も可能。方法は付属テキスト参照。

アステカさんの本気(9:30~から)
ちなみにジェネラルと闘うとえらいことになる。
7:48~

以前は知る人ぞ知るキャラだったが、あの『カイザーナックル』のボスであることに加えて、
戦いぶりからしても物凄い速さで画面中を飛び回り奇声を上げながら10割コンボする等、
インパクト抜群であるためにじわじわと知名度を上げ、ジェネラルやゴンザレス同様に凶クラストナメの常連と成りつつある。

彼が主催する大会
この大会の影響か、視聴者にさん付けで呼ばれるように
ストーリー動画の主役に抜擢。
おめでとうアステカさん!

+ 大会ネタバレ
凶と狂の境界で台パンするシングルトーナメントでは、脱落リーチかつボーナスリーチになった状態で、
よりにもよってSUMOUこと四条雛子と対戦させられる羽目になってしまう。
自身の持ち味が永久な上相手は大ダメージ無効&アーマー技持ちの強敵。誰もが彼の敗退を予感した。
だがこの試合での彼の行動は、多くのアステカファンを生み出すことになる……。

自重率0%世紀末チームトーナメントII【全部チート級】にて、ジェネラルとタッグを組み、出場するも、敗退。
敗者復活戦へと送られるものの、敗者殲滅戦と言われるボス達の参加で、
Aブロックのボス、ゾルダーテンと対決することになる。
空中で浮かされてしまうとなすすべがないカイザーナックル勢に対し、
いくらでもストライカーで相手の隙を攻撃し放題のゾルダーテン相手では、どう見ても分が悪い。
そこでアステカが取った驚きの対処法とは…?

余談だが、MUGENでは一時期まで『カイザーナックル』の登場キャラクターはボスの3人しかいなかった。
ジェネラルとゴンザレスが倒せないレオパルドンに圧勝できる実力があるも、総合的な強さで比べるとアステカはその両者よりも劣っている。
つまりMUGEN内において当時アステカはカイザーナックル最弱キャラだったんだよ!!!(AA略 ありえん(笑)


改変キャラにもかなり凶悪なものが存在する。
その内の一体、製作者不明の「osaosa」(8:49~)

口坂氏によって某カニミソ大会を再現した「アステカズ」が公開された。
これでボス3名の「ズ」が揃うことになった。
6:59~

さらに名無しのぽろろ氏によってハイテンションでなんかスピーディなアステカ、通称「ハステカさん」が作られた。
名前通り尋常じゃないくらい動きが高速化しており、とても目で追うことはできない。
代償としてATK90・DEF50と安い上にだが、攻撃力に関しては、
ヒットストップが一切かからないため永久し放題となっている関係上あまり意味が無かったりする。
また、10P以降は神キャラ相手にも動じない高い耐性を持つ。


「何故貴様が負けたかわかるか?
 それがわからねば貴様の勝つ日は永遠にこぬ!」

出演大会

+ 一覧
更新停止中
削除済み
【osaosa】
【アステカズ】
【ハステカ】

出演ストーリー

+ 一覧

プレイヤー操作

その他



*1
詳しく説明すると色々ややこしいので、ぱっと概要だけ。
テスカトリポカ
アステカの氷と月を司る闇の戦闘神で、ジャガー(勿論コイツらではない)の化身。
兄とされるケツァルコアトルとは神としての性格上の問題なのか仲が悪く、
あるときに姦計に陥れて彼を王座から引きすり落としてしまう。
神官などの文人系にはあまり信仰されなかった一方で、好戦的で野心深い性格から、戦士階級からの人気は高かったという。
余談だが、よくアステカの代名詞の一つにされる「血の儀式」だが、
これを有名にしたのは「ウィツィロポチトリ」というハチドリの神に対するもの。
テスカトリポカと双璧を成す軍神で、太陽を司るアステカ族の守護神である。
ハチドリに「軍神」というイメージ自体、日本人には馴染みが無いが、本来ハチドリは気性が荒い鳥であるらしい。


最終更新:2022年09月26日 03:31