テンペラー星人


「ウルトラ兄弟、必ずこの地球上でお前達の息の根を止めてやる!」

身長:2~52m
体重:120㎏~3万5千t
出身:テンペラー星
別名:極悪宇宙人

+ 担当声優
丸山詠二
『ウルトラマンタロウ』
広瀬正志
『ウルトラマンZOFFY』
郷里大輔
『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』
『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』『大怪獣バトルウルトラモンスターズ NEO』
熊本浩武
『ウルトラゾーン』
金子はりい(現:かねこはりい)
『ウルトラゼロファイト』(極悪のヴィラニアス)
おたけ(ジャングルポケット)
『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、お借りします!』(バチスタ)
新井里美
『ウルトラ怪女子』『はいたい七葉』20話(擬人化)

丸山氏は『ウルトラセブン』でワイルド星人の声も演じている。
郷里氏は後に『メビウス』本編に登場したデスレムの声も演じている。

円谷プロの特撮作品『ウルトラシリーズ』に登場する宇宙人。
ウルトラマンタロウ』にて初登場し、第33話「ウルトラの国大爆発5秒前!」、第34話「ウルトラ6兄弟最後の日!」の前後編の敵を務めた。
「円谷映画祭2023」では庵野秀明氏の推薦によって、2話連続で劇場公開された。

バルタン星人のようなはさみ状の両手と、ヒッポリト星人のような長い口吻を持つ。
人間の姿を借りたウルトラ兄弟の正体を見破る「特殊スペクトル光線」や、
ウルトラ戦士のみに対して絶大なダメージを与える「ウルトラ兄弟必殺光線」、
電気エネルギーを鞭のように飛ばす「ビーム・ロッド」、手からの火炎放射、ロケット弾、口から出すガス攻撃など多彩な能力を持つ。
また、クモのような形態に変身して人間に憑依する事もできる。

劇中では配下の個体とリーダー格の個体が登場。
配下がウルトラの星を破壊しようとするが、サルの玩具「わんぱくスージー」のような通信機を通して、
リーダーから地球にウルトラ5兄弟が向かったという情報を得て、標的を地球に変更。
ウルトラ兄弟を誘い出すべく破壊活動を行う。
下手にウルトラ兄弟が動いてテンペラー軍と全面抗争したら東京は滅びかねないため、
テンペラー星人が「末っ子の甘えん坊」と軽視していたタロウが単身迎撃に移ることになった。
初戦は傍にいる兄達に甘えていたタロウを容易く倒すが、
再戦時はウルトラマンボールを用いた奇襲作戦によってタロウに体内に入り込まれ、
内側からタロウに巨大化されて死亡した。

しかし、これによりタロウ=東光太郎という情報を得たリーダー格の個体が本格的に行動を開始。
光太郎を追い詰めることで他の5兄弟も誘き出して一網打尽にすることを目論み、
光太郎の友人である白鳥さおりに憑依し、光太郎を不意打ちで拉致して人質に仕立て上げる。
ZATが光太郎を助けた事により、ウルトラ兄弟がZAT隊員や大谷博士に憑依していたと悟り、
正体を見破るや否や執拗に攻め立てるが、ウルトラマンボールを用いた奇襲作戦により変身を許してしまい、
ウルトラ六兄弟全員を相手に戦うことになる。
序盤はウルトラ兄弟必殺光線で兄弟達を圧倒し、スペシウム光線やエメリウム光線もノーガードで耐えるなど善戦したが、
数の優位性を覆すには至らず、兄弟のコンビネーションで攻撃の要である両腕を切断され、
空中へ放り投げられた所をネオ・ストリウム光線を浴びて爆発四散する。
逃げようとした母船も、5兄弟の必殺光線一斉発射「グランドスパーク」
(スペシウム光線、ワイドショット、シネラマショット、メタリウム光線、M87光線Bタイプの合体技)を受けて爆破された。

若干リンチ臭がする負け方なのは否めないが、上記のように一時とはいえウルトラ兄弟6人相手にまともに戦える実力と、
ウルトラ戦士の光線をまともに浴びて平気な耐久力を備えた強豪であり、
『タロウ』に登場した敵の中ではタイラントバードンと並んで最強クラスに数えられる宇宙人なので致し方なし。

+ 余談
当初は第25話「燃えろ! ウルトラ6兄弟」で存在が示唆されていたエンペラ星人として登場予定で、
デザイン画にも「エンペラー星人」の名前が記載されていたが、誤植したせいで実際の映像作品では別人扱いにされた経緯があるらしい。
帯番組「ウルトラ怪獣大百科」で「ウルトラ歴27万年にバルタン星人、メフィラス星人、ヒッポリト星人と協定を結び、
その後は宇宙の平和を荒らし回り、宇宙警備隊結成のきっかけの一つとなった(=ウルトラ大戦争?)」と解説されるなど、
両者を同一視する公式の資料もあったが、平成に入って情報が整理され、
「テンペラー星人は種族全体がエンペラ星人に従属している部下であり別物」という形に落ち着いた。
このエンペラ星人に関しては『ウルトラマンメビウス』にて設定が拾われ、ラスボスとして登場している。

+ その他の作品のテンペラー星人

「今度こそ……木端微塵だぁ!!」

映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』では、
Uキラーザウルスを復活させるべく、ザラブ星人ガッツ星人ナックル星人らと宇宙人連合を結成した個体が登場。
新たに背中のマント状の触手の間に被膜を張り、翼として飛行する能力を披露した他、
連射性に長けた光線「クローショット」、高火力光線「テンペラーデスヒート」を披露した。
宇宙人連合のリーダーとなることを目論んでおり、まずはメビウスのデータ収集に務めようとする他3人の意見を一蹴し、
先んじて神戸の街を襲撃し、先代が行ったように大暴れしてメビウスを誘き寄せ、
その首を手土産に連合のリーダーに就こうとした。
現れたメビウスと激戦を繰り広げるが、激しい空中戦の末にテンペラーデスヒートをバリアで防がれ、直後にメビュームシュートを受け呆気なく敗北した。
しかし、この戦いで宇宙人連合に戦闘データを解析されたことで、メビウスは後々首を絞められることになる。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』ではレイオニクスの個体が登場。
怪獣はアリゲラを所持しているのが確認できる。

『ウルトラゼロファイト』第2部「輝きのゼロ」では、
ダークネスファイブの1人である極悪のヴィラニアスという個体が登場。
タイラントを相棒と称して極暴(ごくぼう)タッグを組み、ウルトラマンゼロに襲いかかった。

映画『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、お借りします!』では、
宇宙魔女賊ムルナウに仕えるバチスタという個体が登場している。
劇中ではヒッポリト星人カリストと組んでウルトラマンギンガ&ビクトリーと対決した。

『ウルトラ怪獣擬人化計画』の漫画作品の1つ、「feat.POP Comic code」では主役であるメフィラス星人の相方を務める。
原案者のPOP氏いわく一番初めに擬人化することに決めたキャラらしい。
「~だわよ」という語尾で喋るのが特徴。原案者繋がりでアニメ『はいたい七葉』にもゲスト出演している。


ゲーム作品におけるテンペラー星人

  • 『ウルトラマン Fighting Evolution0』
プレイアブルキャラとして登場している。

  • 『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO』
ストーリーモードの第1話「力を継ぐもの」、第2話「悪魔の挑発」に登場。
マグマ星人、ババルウ星人、キリエロイドと共にカネゴンのバトルナイザーを奪おうとするが、その途中で平行世界に迷い込む。
その後、カネゴンを見つけてバトルナイザーを100万円で買い取ろうとするが、
足元を見たカネゴンがそれ以上の金額を要求したのにキレて、力尽くで奪おうとする。
それを制止してレイオニクスである主人公の力を試そうとするキリエロイドの提案に賛同し、
共に主人公に襲いかかるが返り討ちにされる。
カネゴンからは「テンラ星人」と名前を間違えられ怒って訂正した。
(なお『ウルトラマントリガー』の設定解説内に名前だけだが、カラクリ武者・メカムサシンの開発者として「テンラー星人」なる宇宙人が登場している)。

  • 『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』
タロウ版とメビウス版(宇宙人連合)が実装されている。
前者のタロウ版は攻撃力・必殺攻撃力・命中が高く、
固有スキル「不穏な胎動」は自分のフェイズ終了時にSPが中アップし、Lv10にすると次のフェイズ終了時まで防御力(遠)中アップが加わり、
加えて覚醒解放するとターン開始時相手にウルトラマン(善悪)が1体以上いると、必殺技攻撃力が大アップ&移動力が1アップ、
2体以上いる時はそのターン中攻撃力と必殺技攻撃力が大アップする効果が追加される。
さらに自前で「必殺技攻撃力 大アップ」「SP 大アップ」という高性能なスキルを備え、必殺技の回転及び火力が非常に高い。
必殺技「ウルトラ兄弟必殺光線」は対象が単体限定だが射程が非常に優秀であり、
加えて2ターンの間弱点属性が「闇」の相手の必殺技攻撃力を超ダウンさせる効果を持ち、主にウルトラ戦士に刺さる。
総じてぶっ壊れにならない程度に優秀な攻撃性能を持つ、アタッカー向けのキャラである。

後者のメビウス版だが、原作である映画の展開を再現したのか、
1ターン目開始時にリーダーではない時、全体でアタックが1回行われるまでの間、移動力が2アップする、
相手リーダーに攻撃する時、このアタック中のみ、攻撃力が350アップする、
という2つの効果を持つ固有スキル「先駆ける野望」を持つ。
こいつのリーダースキル「HP 小アップ(全)」は固有スキルの恩恵に遥かに劣るため、
リーダーにすると十全にポテンシャルを発揮できない仕様になっている。ヒデェ。
また、効果自体は有用性が高いのだが1人距離を開けて先陣を切る形になるので、
後衛の支援が間に合わず袋叩きにされることが多い。
加えて、この固有スキルを覚醒させると「自分のHPが0になった時、分類『宇宙人』の味方の攻撃力が350アップする、
自分を倒した相手の防御力が350ダウンする」という効果が追加される。
よってこのテンペラー星人は、宇宙人パーティを編成して1人突っ込ませ、
やられた所で強化された後衛が波状攻撃をしかける、という使い方が一番強い。
どう考えても捨て駒要員じゃないすかーやだーー!!
と、ネタ成分強めに書いたが、「先駆ける野望」は上記の通りリーダー特効効果もあるため腐ることは無く、
頭数が減る事が前提のため長期戦には向かないが、集中攻撃を多用する短期決戦では(鉄砲玉として)非常に有用な性能となっていた。


MUGENにおけるテンペラー星人

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
スプライトはキッズコンピュータ・ピコで発売された『新世紀ウルトラマン伝説』の物を使用。
2024年4月15日の更新でスプライトが「spritestudio」を用いて作られたものに変更されアニメーションの枚数が増加した。
リーチが長めのムチ状光線に加え、ロケット弾、火炎放射など原作さながらの多彩な技を持つ。
超必殺技はいずれも1ゲージ技で、「ウルトラ兄弟必殺光線」は、
cnsファイルにあるウルトラヒーロー判定に該当するキャラのみがダメージを受ける特殊な技となっている。
ただし原作でウルトラ戦士の正体を見破る技であった超必殺技「特殊スペクトル光線」を受けた相手は、
ウルトラヒーロー扱いになり、どのキャラだろうと「ウルトラ兄弟必殺光線」が当たるようになる。
女性だろうが、怪獣だろうが、偽ウルトラマンだろうが、テンペラー星人本人であろうが、この技を喰らうと正体がウルトラマンだったことになる
なお、7P以降は「ウルトラ兄弟必殺光線」がウルトラヒーローの区別なく攻撃が当たるスタンダードな超必殺技となる。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

また、同じくカーベィ氏により平成版準拠のキャラも作られている。
紹介動画


出場大会

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最終更新:2024年08月12日 20:16