"I'm the Homelander."
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日本語吹替声優
近藤浩徳
『ザ・ボーイズ』
堀内賢雄
『ザ・ボーイズ:ダイアボリカル』
ガース・エニス氏とダリック・ロバートソン氏による
アメコミ 作品、
およびそれを原作とした
Amazon プライムビデオ のドラマシリーズ『ザ・ボーイズ』に登場するヒーローにして、
同作を象徴するキャラクター 。
初出は2006年の『The Boys #3』。
ちなみに「ホームランダー(Homelander)」というのは、直訳すると「(その人自身の)故郷(homeland)に住む人」だが、
通常はアイデンティティを強調した意味で使われ、転じて
愛国心が強いとか自国第一主義的な人 を指す(無論、必ずしも悪い意味ではない)。
間違っても棒付きのアイスバーじゃないし、
ホームラン に喜んでいるわけでもないし、
フォーミュランド大陸の超竜守護神 を書き損じたわけでもない。
ドラマ版での演者はアントニー・スター氏。
本名は
ジョン・ギルマン 。多くのスーパーヒーローを輩出する巨大企業「ヴォート社」のトップヒーロー「セブン」のリーダーで、
宇宙から地球に落着した異星人の子供であるらしく、常人を遥かに凌駕する頑強な肉体に加え、
目からビームを放つ、鉛以外を見通す透視能力、空を自在に飛び回るなど、
スーパーマン を思わせる能力を持つ。
なお、マントは
星条旗を取り入れたデザイン になっている。
お人好しかつ誠実で民衆からの人望も厚く、慈善活動にも熱心に取り組み、まさしくスーパーヒーローの鑑と言える人物。
人によっては彼を神そのものとして崇めている者もいる程。
+
しかし……
しかし、その本性は
ナルシストかつ傲慢な腐れ外道 であり、自身のヒーロー活動も人気維持のための
「ショー」 に過ぎず、
自身を崇める人々も「クソ共」と徹底的に見下しており、気に食わない相手は悪人だろうと一般人だろうと容赦無く惨殺する狂気に満ちた悪の権化である
(流石に一般人に対しては世間体があるので隠れてであるが)。
また、所謂タチの悪い
承認欲求モンスター であり、一般人を下等と見下しながらも人々からの称賛が欲しくて仕方ないという
めんどくさい 複雑な性格の持ち主。
要するに見た目こそスーパーヒーローだが、実際は
本作におけるヴィラン、と言うよりラスボス枠。
一方で、後述する自身の生い立ちが故に
マザコンを思わせる一面があり 、ヴォート社の副社長・マデリンに対して幼児の如く甘えたり、
哺乳瓶に入っていたミルクを思い切り飲み干したりと、母性に飢えているが故の奇行が目立つ。
+
ヴォート社が誇る世界最高のスーパーヒーローチーム「セブン」をご紹介しましょう!
作中のアメリカにおいて巨大企業ヴォート・インターナショナルに所属している200名を超すスーパーヒーロー達の中でトップに位置する7人。
全員が常人を遥かに超えた能力を持つ超人であり、品格と人徳も備えたヒーローの中のヒーローとしてアメリカ国民から絶大な人気を得ている存在。
また、ヒーロー活動以外にもスポーツ選手としての活動やCM、映画への出演と言った芸能活動もこなし、
彼らをモチーフにしたグッズやゲームなどの商品によって企業に莫大な利益をもたらしている。
……が、実の所ほとんどのメンバーは良識や倫理観など欠片も持っていない下劣な連中で、
自らの能力や権力欲に溺れ、一般市民を下等生物として見下している等とてもヒーローとは呼べない存在。
さらに彼らが行使する能力の余波によって年間100名を超える犠牲者を出しているが、それらは全てヴォート社の権力と財力によって事故として処理され、
遺族は泣き寝入りを強いられているのが実情である。
メンバーは流動的で人気が落ちたり不祥事を起こすと会社からの業務命令によって交代させられてしまうため、
作中でもストーリーの進行によってかなり入れ替わりが激しいのが特徴。
また、メンバーの能力や特徴は意図的に既存のスーパーヒーローを模したものがほとんどで、知識があればニヤリとすること請け合い。
物語開始当初の時点においてリーダーであるホームランダー以外のメンバーは以下の6人。
目にも留まらぬ超スピードでの 高速移動能力 を持つヒーロー。
決して日立製作所が製造する鉄道車両 ブランド名ではない
自慢の俊足を活かしてヒーロー活動以外にも短距離走のアスリートとして活躍している。
だが、その高速移動は付近にいる者にとっては危険極まりなく、生身の人間が走行中の彼に触れれば即座に粉々に砕け散ってしまう程。
貧困層の出身だったようで、その反動からトップヒーローであるセブンとしての地位や名声に強い執着を見せる。
物語冒頭で主人公ヒューイの彼女を「轢き殺して」しまったことが全ての始まりとなる。
その名の通り
全身を漆黒のコスチューム で包んだ謎多きヒーロー。
勇者 特急マイトガイン』のラスボスとかダークノワールブラックシュバルツ ではない
作中では全く素顔を見せず、喋ることも無い。
これといった超能力を持っていないが、暗器を駆使した暗殺や潜入を得意とする 。
命令であれば如何なる任務であっても確実に遂行するためホームランダーからの信頼も厚い。
ドラマ版では若き日のホームランダーが陥った最大の危機を救った事があり、
それもあって(あくまでホームランダー基準だが)彼が最も信用している人物と言える。
原作コミック版とドラマ版では設定が大きく異なる人物であり、特に前者では
終盤において重要な大役を担っている (後述)。
そのために物語の展開も全くの別物となっている。
アマゾネスのような衣装を身に纏った 女性ヒーロー。名前の由来は
ケルト神話に登場するコノートの女王 から。
大型トラックに正面から衝突されても傷一つつかない頑健な肉体の持ち主である他に凄まじい怪力を有する。
容姿端麗でもあることから人気も高く、かつてホームランダーとは恋人同士だった事もあって正面から彼に意見できる数少ない人物。
……が、かつては理想に燃えるヒーローだったものの、会社の方針に沿った活動しかできない事ですっかり
やさぐれてしまい、
アルコール中毒になってしまっている 。
しかし物語の進行に伴って、かつての自分を思わせるスターライトとの交流により、徐々に彼女を守るために立ち上がっていく。
ちなみに両性愛者で女性の恋人がいる。
ドラマ版オリジナルのキャラクターであり、原作におけるジャック・フロム・ジュピターに相当する。
「七つの海の支配者」と呼ばれるヒーロー。
身体にエラがある特異体質で、
魚と会話ができる 他に
水中で自由自在に活動できる という能力を持つ。
海洋生物の保護活動や水族館の広告塔としても活躍している。
「セブンのNo.2」を自称しているものの、陸上では大したことができないため、他のメンバーから見下されており、
なおかつ後輩ヒーローに平然とセクハラを強要する等、極めて下劣な人物。
……なのだが、作中では自身のセクハラ行為を暴露されてセブンを追放されたり、やる事なす事が上手くいかなくなって精神的に病んだりと、
小物ムーブが物凄いため、妙な人気を博している 。
一応フォローしておくと、陸上よりも遥かに抵抗の多い水中を主戦場としているだけあって、身体能力自体は常人の比ではないのだが。
そんな彼が出演しているヴォート社製醤油のCMがこちら
物語が開始して間もなくセブンに加入したばかりの新人女性ヒーロー。本名は
アニー・ジャニュアリー 。
怪力を有する 他に光や電気を操る事が可能。ちなみに
能力を発動する際は目が光る。
幼少時代からヒーローに憧れ、
母親の英才教育を受けて自警活動に邁進 し、念願だったセブンへの所属を叶えた努力家。
……が、そこで待っていたのは権力や名声に溺れて堕落したヒーローの姿と人命よりも利益やイメージを優先する会社というドス黒く醜い世界だった。
スターライト自身も悪質なセクハラに晒され、セックスシンボルとしての広告塔役しか期待されず、コスチュームを下品なものに変えられてしまう。
失意と幻滅の中にいたスターライトだったが、そんな中で主人公ヒューイとの出会いが切っ掛けとなり、自らの正義を貫くために行動を開始する。
正義感に溢れた高潔な性格の持ち主だが、やや直情的でカッとなりやすいなど、年相応の危うさを秘めている。
ちなみにセブン以前には第二次世界大戦の超人兵士ソルジャー・ボーイ率いる「ペイバック」というヒーローチームが活躍していたらしい。
*1
あのそれってアヴェンジャ……いや何でもないです
+
以下はヴォート社機密事項のため、閲覧禁止とする
ホームランダーは生まれついてのスーパーヒーローではない 。
そのスーパーパワーは持って生まれたものでなく、後天的・人為的な人体改造による。
そもそも一般に流布されている宇宙人の子供というオリジンすら
真っ赤な嘘 。
基本的にこの世界でヒーローが持つ超能力は、ほぼ全員コンパウンドVという
薬物投与に由来するもの で、
ホームランダーもそうしたヴォート社によって製造された人造超人の一人である。
ヴォート社の
研究所で生まれ、実の親など顔すら見たこともなく、幼少から隔離施設内で実験動物同然に扱われ 、
強力なヒーローを生み出すための実験台にされていたという過去を持つ。
耐久力の調査のため皮膚に熱線を照射するなど虐待同然の人体実験はおろか、
自慰行為を観察され嘲笑される など、精神も傷付けられ、
当然誰からも愛情を注がれずに育ったため、良心が著しく欠如し、しかし一方では愛情に飢えるという歪んだ人格が形成されてしまった。
所謂自己愛性人格障害、サイコパス(後天的なので正確にはソシオパス)と呼ばれるような人間に近いというヒーローとして致命的な欠点を抱えており、
強化人間開発計画の主任であったジョナー・ヴォーゲルバウム博士は、彼を
「最大の失敗作」 と評して造った事を後悔している
(自分達の非人道的な研究・ホームランダーら実験体への処遇は棚に上げて、であるが)。
外聞がある世間はさておいて、ヴォート社内部や「セブン」の仲間内では立場と能力を利用して好き勝手に暴れており、
少しでも自らの機嫌を損ねる反応をした者は目からのレーザーで焼き殺す。
しかもそうして殺した者の遺体を見て笑みを浮かべるなど、殺人快楽(シリアルマーダラー)のきらいもある。
PVで紹介された「
僕は盲目だけど耳がとても良くて健常者以上に戦えるんです (得意げに)」
「ふーん、凄いね。
じゃあ自慢の耳が潰れたらゴミ以下だな(両耳パーン) ……おい君、このゴミを捨てて来てくれ」
という一幕などは、当時マーベルのネット配信で盲目マイノリティ女性のヒーロードラマが配信された時期だった事もあり、
かなり毒の強いブラックユーモアだが反響は大きかった。
最早ヴォート社でさえ止められなくなってしまった問題児であるが、その最大の行動原理が、
「周りから最高の存在と認められたい」
「家族(特に母親)の愛が欲しい」
であるために辛うじて社会的・組織的なコントロールができており、もしも「そんなものなど二の次にしてでも」な強固な信念や目的が生まれていたら、
本当に世界中の誰にも制御できない怪物 となり得ていた(最悪の場合、今からでも……)とも言える。
また、ホームランダーは強化されているとはいえ人間であることに変わりはない。
故に「老い」には勝てず、41歳となった現在では壮年相応の身体的・精神的悩みとも無縁ではない。
自慢の怪力も、彼には及ばずとも同レベルの能力者が作中には複数人おり、それらに数人がかりで食ってかかられると流石に厳しいものがあるという。
そんな彼だが、アニメ『ダイアボリカル』ではこうした過酷な境遇を乗り越え、それでも真っ当にヒーローをしようとしていたという過去が描かれている。
しかし若きホームランダーは、自分よりも遥かに人気を得ていたブラック・ノワールへの嫉妬と焦燥から無茶な人質救出任務を実行し、失敗。
犯人と人質双方に重傷を負わせてしまったことを責め立てられ、パニックに陥って現場にいた全員を皆殺しにし、事態を隠蔽してしまう。
これによって精神の均衡を失ったホームランダーは、自らのヒーロー像のために他の全てを犠牲にするようになってしまったのであった。
"See,Starlight. I'd profer be loved. I would."
(いいかスターライト。私が望むのは愛される事だ)
"But if you take that away from me,"
(だがお前がその望みを奪い去るというなら──)
"Well, Being feared is A-one okey doke by me."
(恐れられる存在になるのも悪くない)
……が、原作ではその後、さらに驚愕の真実が明かされることになる。
+
全ての前提を覆す真実(超絶ネタバレ注意!)
やがてヴォート社の支配下に置かれていることに我慢ならなくなったホームランダーはクーデターを実行に移す。
ヴォート社を破壊し、ホワイトハウスを占領。自らに従うヒーローを率いて、ザ・ボーイズや反対派のヒーローと決戦を繰り広げたのだ。
そんな最中、ホームランダーの前に現れたブラック・ノワールは自らのマスクを外し、今まで見せることの無かった自身の素顔を明かす。
その素顔は正にホームランダーと瓜二つであった。
ホームランダーが暴走した時に備え、ホームランダーを暗殺し、ホームランダーに成り代わるためにヴォート社によって製造された彼は、
その正体故に顔を晒す事も、声を発する事も許されず、華々しい活躍をするホームランダーとは正反対の汚れ仕事担当のヒーローに仕立て上げられ、
やがてホームランダー殺害任務が実行されない=自らの存在意義を果たせないことに苦悩するあまり徐々に正気を失っていった。
ある意味でホームランダーが唯一勝ち得て精神の均衡としている「ナンバーワンヒーロー」という肩書すら得られなかったが故、
ブラック・ノワールはオリジナルのホームランダーよりも先に、大きく歪んでしまったのかもしれない。
そしてブラックノワールはホームランダーが徐々に精神の均衡を失うよう様々な工作を行い、彼の活躍が時折失敗するように暗躍を繰り返し、
続けてホームランダーと瓜二つの素顔を晒して数々の犯罪行為を繰り広げ、それをホームランダーの仕業だと人々に信じさせ、
さらにバッシングを浴びて精神が疲弊したホームランダー自身にも、全ては正気を失った自らの所業だと思い込ませ、
ついにはホームランダーを暴走させることに成功したのである。
つまり全ての元凶はホームランダーではなく、ブラック・ノワールだった のだ。
全てを知ったホームランダーは激昂し、ブラック・ノワールへと襲い掛かるが……。
*2
『ウォッチメン』同様、
Who Watches the WATCHMEN?(誰が見張りを見張るのか?) をテーマにしているが、
あちらが
一人 を除いて超人が存在しない世界に対し、こちらはDCユニバースやマーベルユニバース同様、超人が複数存在している。
ホームランダー以外のヒーローもどことなく元ネタ(特にDCコミック系ヒーロー)があると思しき出で立ちや経歴の持ち主であり、
ある意味で
「誰もが知ってるあの作品の正義のヒーローがどうしようもないクズ&腐れ外道だったら」 という、
「What if?」を盛大にやりやがった野心作でもある。
*3
そもそもヒーロー達が一企業の方針でチームを抜けたり入ったり終いには仲間割れと右往左往させられるという構図が、 アメコミ界隈の内情を知悉する人からすると色々邪推させてくれるよね
幸いな事に各元ネタの版元各位には話がついていたのか(或いは寛大にスルーしてくれているのか)、権利問題その他は起きていない。
キャプテン・アメリカっぽいソルジャー・ボーイがドラマ版で登場した時はちょっぴり炎上したけどギリギリセーフ
ただ、誤解なきように書いておくと『ザ・ボーイズ』は単純な「ヒーローが実はクズだったら面白くね?」という作品
ではない。
「超能力や派手なコスチュームだけがヒーローの条件じゃない」 ということを伝えようとしている作品なのだ。
日米問わず似たような後追い作品が大体ポシャってるのも、この辺を勘違いして根底にある「ヒーローへのリスペクト」をちゃんと理解できてないせい
よいこの諸君!何故王道の作品が面白いか理解できないと面白い話は作れないぞ!
ブラックユーモアとダークなパロディ、正直顔をしかめたくなるような下品なジョークに満ち溢れているものの、
原作でも自らの
性癖 境遇に悩みながらもそれを乗り越え命を捨てて世界を救った
テック ナイト のような、
誰一人否定することのできない、正真正銘、真のヒーローと呼ぶべき人物は確かに描かれている。
*4 ドラマ版ではただのクズに改悪されちゃったけど
そしてホームランダーとヴォート社に立ち向かう主人公チーム「ザ・ボーイズ」がヒーロー/正義の味方であるなどということも、一切描かれていない。
彼らはあくまでも
復讐その他の目的 のためにヒーローを排除したいというだけの集団で、主人公ヒューイはそうした実態に苦悩し、
やがて新しい恋人が「セブン」の実情に苦悩する清純派スーパーヒロイン・スターライトだと知り、さらなる決断を迫られることになるのである。
主人公がジョック (ガキ大将 )でもナード (陰キャ)でもヒロインが常にクイーンビー(学園の女王)なのが、逆にスクールカーストの絶対性を思い知らされるが。
つまり(男性向け作品では)主人公が陰キャ男だとしてもヒロインとして選ばれるのはクイーンビーばかりなのだ
つまり、「セブン」を始めとしたヴォート社のヒーローの中にもちゃんと正義の心を持った人物がいることも、
確かに描かれているのが『ザ・ボーイズ』という物語なのだ。
原作者であるガース・エニス氏はかの
犬溶接マンことドッグウェルダー
の生みの親で、こうしたシニカルな作風が特徴ではあるものの、
同時に『ヒットマン』ではゴッサムの二流~三流の殺し屋ヴィランである主人公の目を通して、スーパーマンの偉大さと彼との(奇妙な)友情を描いており、
作中に登場する犬溶接マンの所属チーム「セクション8」は「セブン」と真逆、米軍における「精神的問題で任務に不適」を意味するチーム名通り、
どう見てもヒーロー以前に
キチガイ 社会に不適合な集団なのに、それでも彼らはヒーローとして正義のために戦っているのだ。
『ザ・ボーイズ』でも醜悪なホームランダーとボーイズ達の姿を通じて、
「本物のヒーローというのはもっと素晴らしいもののはずだ」 と提示しているのである。
格闘ゲームにおけるホームランダー
海外のグロ格ゲー『
Mortal Kombat 1 』にゲストで参戦。
原作同様凄まじい超能力を駆使しながら同作のキャラに襲い掛かる。別スキンを入手すればコミック版の衣装にも変更可能。
フェイスモデルはドラマ版と同じくアントニー・スター氏だが、ボイスはJake Green氏が担当という、
前作に登場したゲスト を彷彿させる配役になっている。
ただし代役とはいえドラマ版特有の相手を舐め腐ったような独特の話し方もきちんと再現されており、違和感は皆無。
なお、色んな意味でインパクトのあるミルク一気飲みは勝利ポーズとして採用されている。
また、PVで紹介された盲目のヒーローの耳を潰す場面での動作が特殊技として取り入れられており、
盲目のキャラである
ケンシ にその技を当ててとどめを刺すと原作でのセリフを発するという細かな再現も為されている。
余談だが本作のオプションで
アナウンス を
ジョニー・ケイジ に変更してからホームランダーを選択すると
ドラマ版の内容を盛大にネタバレしてくる 。
そういうとこやぞジョニー
究極神拳 の一つはアッパーで空高くぶっ飛ばした相手がたまたま飛んでいた旅客機に激突、そのまま引っぺがした後、
「あ、手が滑ったwww」と言わんばかりにエンジン部目掛けて放り投げた結果、バードストライクの要領で相手がミンチになってエンジンが爆発。
当然操縦不能になり乗客はパニックになるも、
当のホームランダーは彼らを助けようともせず、 乗客達の断末魔を尻目に墜落していく飛行機を眺めるだけ というもの。
??? 「外道がぁー!!!」
ここまでの一連の流れは、ドラマ版1stシーズンで墜落の危機に陥った旅客機をそのまま見捨てたシーンが元ネタになっているが、
モーコンに参戦した結果
原作よりも致命的に悪化してしまった ことで話題となった。
後のDLCのゲスト にて
とばっちりで殺される人 が出てくるが、そっちが霞んで見えてしまうと言えば、被害の程度が分かるだろう。
また、本作ではDLCとして
イメージコミック の『
インビンシブル 』から
オムニマン がゲスト参戦しており、
ホームランダーと同じくスーパーマンを元ネタするキャラ同士の競演が実現している。
ただし、大方の予想通りと言うべきか対戦前のイントロでの会話を見るに関係は険悪そのものの模様。
確実に同族嫌悪の類いだと思う
"You got spunk for an oldman. I like that!"
(年寄りにしては元気があるじゃないか。気に入ったよ!)
"Well, you're a cocky prick and I loathe you."
(そうか。お前はクソ生意気でいけ好かないムカつく奴だがな)
ちなみにこの二人、『ザ・ボーイズ』TVドラマシーズン2のプロモーションとして、クロスオーバー対戦企画『DeathBattle!』でも一度戦っている。
内容としてはホームランダーがオムニマンを精神攻撃して米国から退散させるために自宅を襲撃して彼の妻を殺害、
これに激昂したオムニマンによって下顎を砕かれ、
心臓を ぶっこ 抜かれた 上に口に叩き込まれた挙句、頭部をトマトの如く潰されて死亡する。
FATALITY
横暴で傲慢なスーパーヒーロー同士の対決とはいえ、ホームランダーと違ってオムニマンのそれは異星人故の価値観の違いでしかなく、
地球の文化を学習し完璧なヒーローとして50年近く最前線で戦い続け、紆余曲折を経て地球人の家族愛も理解したオムニマンと、
20年程度の経験しか無い上にそのヒーロー活動も杜撰、41歳を迎えて体力も衰え、おまけに愛を知らないホームランダーが戦った場合、
たとえ能力は互角だとしても技術と経験、精神面でオムニマンが上回る……という事のようだ。
まあホームランダーはこういうことして迂闊に他人の地雷踏み抜いて死ぬだろって言われたらそれはそう過ぎる
この点は『MK1』のゲーム上においても
通常技 のモーションが実戦的で力強いオムニマンに対し、
どこか洗練されておらず悪く言えば素人っぽい動きのホームランダーという形で反映されている。
"Never been hit by someone your own size before?
You have to turn with the punch to reduce."
(同じ体格の奴に殴られたことがないのか?
パンチを受けたら、それに合わせて体を回転させて衝撃を軽減するんだぞ)
"After I'm done with you,
I'm gonna flash-fry that little shit son of yours,
This worthless neighborhood,
And every goddamn person you know!!!"
(お前をぶちのめしたら、お前のクソ息子と、クソくだらないご近所と、
お前のクソッタレな知り合い全員を一瞬で焼き殺してやる!!!)
オムニマンは激怒した
肝心の性能面に関しては、上述したホームランダーとは似たような設定を持つオムニマンが比較的シンプルな性能でまとめられている事への差別化のためか、
かなり癖のあるテクニカルキャラとして調整されている。
各種通常技などの性能は悪くはないもののハッキリ言って凡庸そのもので、尖った能力を持つMKキャラの中では取り立てて良くもないレベル。
目からのレーザーといった
飛び道具 も所持しているが、発生や硬直などが特段優れているわけでもなく、考えなしに使っているだけでは対処されやすい。
しかし、ホームランダーには他キャラにはない固有の能力として
「Flight」 という
特殊技 が存在する。
文字通りその場から浮遊する技だが、地上空中問わずほとんどの通常技をキャンセルして出すこと可能。
これによって普通のキャラであれば繋がらないようなコンボを組む事ができる。また、空中にいるので全ての単発攻撃が
中段 。
さらに、もう一つホームランダーの立ち回りを支えるのが必殺技の「Diabolical dash」。
これは
滑るような動作で前方へダッシュする 移動技だが浮かせ技、掴み投げ、上段判定の打撃、ミドル判定の打撃、という四種類の技へと派生ができる。
こちらも空中での発動ができ、必殺技扱いなのでもちろん通常技からキャンセル可能。
この二つの技を駆使する事で、
地上通常技→キャンセル浮遊→空中通常技→空中ダッシュ派生技→地上通常技→ダッシュ派生技→空中通常技コンボ
のようなかなり縦横無尽な連携を組む事ができる。もはや一人だけ別ゲーの域。
ここまで多彩なコンボルートを開拓できるのはモーコンキャラ数多しと言えどもホームランダーただ一人。
テクニック次第ではさらに高度なコンボも可能で、浮遊とダッシュが空中発動できることも相まって、
何か通常技が引っ掛かったら即座にコンボへご招待、という流れを作っていければ相手に強烈なプレッシャーを与えられるだろう。
難点はとにかく手元の操作が忙しく、プレイヤーへかかる負担が尋常ではない事。
コンボダメージを伸ばすには浮遊とダッシュからの派生技を繰り返し入力しなければならないが、
各種技のキャンセル受付猶予がそれほど長くないのでかなりシビアな操作を要求され、
それに加えて先述した通りホームランダーの打撃性能はそれほど優れているわけでもないので、触りに行くのがそれなりに困難という無視できない欠点も存在する。
その場合
カメオファイター でのアシストが頼みの綱となるが、そうなるとさらに呼び出すタイミングやカメオファイター込みでのコンボを覚える必要があり…。
と、ここまで読んでお分かりいただけたかもしれないが、とにかく覚える事が多く習熟するにはかなりの知識と練習が必須。
まさしく原作でのホームランダー同様、非常に癖が強く一筋縄ではいかない性能の持ち主。
秘めたポテンシャルこそ凄まじく高いが、それを引き出すには並々ならぬ努力が必要だろう。
このようなキャラ特性と快適だった前作と比較して本作のネット対戦はラグが多く、環境があまり良くないのが災いして使用率は存外低め。
とはいえプロゲーマーが提唱するキャラランクでは一貫して最上位に近い位置に食い込んでいるあたり、
理論上最強 という評価が正しいのかもしれない。
MUGENにおけるホームランダー
『KOF』の
ククリ や
ドロレス の作者であるTatumMK9氏による、
MUGEN1.1 専用キャラが公開中。
前述の『MK1』のグラフィックを根性キャプチャーして作られているが、心なしか動作がカクカク気味。
技構成は同作のものを踏襲しているが、一部の演出が異なる部分もある。
なお、作り込み故か解凍前でも
104.7MB という大容量なので、導入には注意。
Planeptune氏製『
JUS 』仕様のスーパーマンを元にしたガワ替えキャラも公開されている。
この他にも、woox氏によりビリー・ブッチャー、Aトレイン、ソルジャー・ボーイといった『ザ・ボーイズ』の登場キャラ達がMUGEN入りしている。
……が、いずれも既存のキャラのガワ替えである。
紹介動画
ビリー・ブッチャーVIDEO
AトレインVIDEO
ソルジャー・ボーイVIDEO
"I'm Homelander. And I can do whatever the f**k I want."
(望めば何だってできる)
出場大会
*1
原作で登場したソルジャー・ボーイはホームランダーに媚びへつらう臆病な三下さながらの人物だが、これは彼が三代目のため。
実際にペイバックを率いていたのは二代目ソルジャー・ボーイで、彼はヴォート社のヒーロービジネス路線を決定付けたが、それ以上の詳細は不明。
初代ソルジャー・ボーイは清廉潔白で善良な正義の味方だったが、
軍事的に完全なド素人 だったので、
所属部隊
「アヴェンジング・スカッド」 ごと皆殺しにされて死亡した。
いいんスかこれ
ガース・エニス氏はヒーローへのリスペクトを忘れないけど「キャプテン・アメリカはちょっと嫌いなんだ」 って言ってるから仕方ないね
ドラマ版ではこうした設定は削除され、様々な政治的陰謀によって冷凍処置を施された歴戦の超人兵士となっている。
ただし、他人に独断と偏見に基づく精神的タフガイさを要求するマチズモの権化であり、やはり問題のある人物として描かれている。
言うなればファンの間でよくネタにされていた「大戦時代の人間が急に現代で甦ったら無自覚に人種差別や女性差別をしまくるんじゃねーの?」
というタチの悪いブラックジョークをそのまま再現した姿とでも言うべきか
(というか、本物のキャプテンアメリカ(達)も本編で永い眠りから目覚めた後「黒人の社会進出が進んだことを知って驚く」という内容の話はあり、
その後比較的柔軟でちゃんと説明された初代スティーブと、様々な要因で頑固だった上に説明不足な四代目ウィリアムで対照的な対応をしていたりする)。
そりゃ炎上もするわ
現実的なキャップの一例を描いたパロディ動画VIDEO
+
そんなペイバック達のご尊顔
左から順に、顔半分を覆ったヘルメット姿の男が
背中の羽で飛行ができる スワット 。
全身真っ黒のコスチュームなのが後にセブンへ所属する
ブラック・ノワール 。
赤いコスチュームの女性 が両手から火球を放てる
クリムゾン・カウンテス 。
中央で
盾を持っている のがリーダーの
ソルジャー・ボーイ 。
ヘルメットを被った年若い男性が銃使いでソルジャー・ボーイの
サイドキック である
ガンパウダー 。
その隣の男女が二人で手を繋ぐ事で破壊エネルギーを発射できる
TNTツインズ 。
一番右にいる痩身の男性が
強力なテレパシー能力者 の
マインドストーム 。
……なんというか外見の時点でセブンの面々に負けず劣らずパチモノ感がすごい連中だが、タチの悪いことに
実力の面でもかなり問題があり 、
作中ではろくな訓練も受けずにニカラグアの戦場に投入された結果、全員が好き勝手な行動を取った挙げ句にフレンドリーファイアを起こすなどして暴走、
まともな戦果を挙げることなく壊滅、そのまま解散するという最悪の結果に終わる。
そして、この戦闘の最中に発生したとある出来事が後年大惨事を引き起こす要因となってしまう事に……。
なおこのあたりの設定もドラマ版と原作コミック版では大きく異なっており、チーム編成も別。
原作コミック版で二代目ソルジャー・ボーイが率いたペイバックがどうなったかは不明だが、既に解散しており、
現在は三代目ソルジャー・ボーイ率いる新生ペイバックが、事実上セブンの下部組織として活動している。
しかしそれぞれ別々に自分だけセブンに加入しようとホームランダーに媚を売っていた 事が発覚。
当然ギスギスしながらソルジャー・ボーイですがチーム内の空気が最悪です セブンの要請で対ボーイズ作戦に投入されることになる。
*2
なおドラマ版ではこれらの因縁はカットされ、全く別のストーリーが展開されている。
当然ブラック・ノワールにも別個のオリジンが用意されており、その素顔も全くの別人となっているのだが、
これらとはまた異なる経緯で「ブラック・ノワールに襲い掛かるホームランダー」というシチュエーション自体は描かれている。
*3
というか『ザ・ボーイズ』のライターであるガース・エニス氏はマーベル・コミックにおいては、
「
何の超能力も持っていないヒーロー がヒーローもヴィランも皆殺しにしまくる」という衝撃作『キルズ・マーベル・ユニバース』の作者としても有名である。
なので似たような作風になるのもある意味当然と言うべきか。
*4
両親を殺された大富豪の息子が、最新鋭技術で開発したパワードスーツを装着し、犯罪と対決していたヒーロー。
テックの騎士、テックナイト !
しかしある時を境に、本人の意志に関わらず、生物無生物を問わず
あらゆるものに性欲をもてあます という症状に悩まされてしまう。
さらにこうなってしまうと本人がどう足掻いても自制する事ができなくなってしまい、高潔な人物であるテックナイトは深く悩み、苦しみ、
自分の被害に遭う前にと大切な
プリケツ 少年サイドキックを修行の旅に送り出して自分から遠ざけたものの、
テックナイトからのセクハラに悩まされていた執事がマスコミに暴露したことで、地位も名声も何もかも失い、社会的に完全に抹殺されてしまう。
だが時を同じくして地球に隕石群が襲来し、主要都市が壊滅。さらに続けて迫り来る地球滅亡級の小惑星に生殖器が確認される。隕石は生物だったのだ。
対処不能のこの状況に誰もが絶望する中、ただ一人立ち上がったテックナイトは宣言する。
「もしそれが穴なら、私がファックしましょう!」 お前は何を言っているんだ
かくしてただ一人宇宙に飛び立ったテックナイトは隕石型宇宙生物と激しい突き合いを繰り広げ、その身を犠牲にして地球を救うことに成功した。
たとえテックナイトが今どこにいようと、彼に言いたいことがある。
テックナイト、ありがとう! 世界を救ったのはあなただ!
なお回収されたテックナイトの遺体を検死解剖した結果、その脳内から巨大な腫瘍が見つかったそうな
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命と引き換えに地球を救った我らがヒーロー、テックナイトの雄姿を見よ!
※地球滅亡が間近に迫った大変シリアスなシーンです
「そうだ、テックナイト!」「セックスだー!」
最終更新:2025年08月26日 11:57