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ホームランダー


"I'm the Homelander."

+ 日本語吹替声優
近藤浩徳
『ザ・ボーイズ』
堀内賢雄
『ザ・ボーイズ:ダイアボリカル』

近藤氏はナレーションや海外ドラマの吹き替えを中心に活躍している他、
『メイド イン ワリオ ゴージャス』以降のワリオを演じていることでも知られる。

ガース・エニス氏とダリック・ロバートソン氏によるアメコミ作品、
およびそれを原作としたAmazonプライムビデオのドラマシリーズ『ザ・ボーイズ』に登場するヒーローにして、
同作を象徴するキャラクター主人公ではない、というのは同作の特色を如実に表した重要なポイントである)。
初出は2006年の『The Boys #3』。
ちなみに「ホームランダー(Homelander)」というのは、直訳すると「(その人自身の)故郷(homeland)に住む人」だが、
通常はアイデンティティを強調した意味で使われ、転じて愛国心が強いとか自国第一主義的な人を指す(無論、必ずしも悪い意味ではない)。
間違っても棒付きのアイスバーじゃないし、ホームランに喜んでいるわけでもないし、フォーミュランド大陸の超竜守護神を書き損じたわけでもない。
ドラマ版での演者はアントニー・スター氏。

本名はジョン・ギルマン。多くのスーパーヒーローを輩出する巨大企業「ヴォート社」のトップヒーロー「セブン」のリーダーで、
宇宙から地球に落着した異星人の子供であるらしく、常人を遥かに凌駕する頑強な肉体に加え、
目からビームを放つ、鉛以外を見通す透視能力、空を自在に飛び回るなど、スーパーマンを思わせる能力を持つ。
なお、マントは星条旗を取り入れたデザインになっている。

お人好しかつ誠実で民衆からの人望も厚く、慈善活動にも熱心に取り組み、まさしくスーパーヒーローの鑑と言える人物。
人によっては彼を神そのものとして崇めている者もいる程。

+ しかし……



 "No god."
 (神などいない)

 "The only man in the sky is,"
 (唯一天にいるのは──)

 "Me."
 (私だ)

しかし、その本性はナルシストかつ傲慢な腐れ外道であり、自身のヒーロー活動も人気維持のための「ショー」に過ぎず、
自身を崇める人々も「クソ共」と徹底的に見下しており、気に食わない相手は悪人だろうと一般人だろうと容赦無く惨殺する狂気に満ちた悪の権化である
(流石に一般人に対しては世間体があるので隠れてであるが)。
また、所謂タチの悪い承認欲求モンスターであり、
一般人を下等と見下しながらも人々からの称賛が欲しくて仕方ないというめんどくさい複雑な性格の持ち主。
一部から闇堕ちしたスーパーマンとか言われたりするが、ぶっちゃけ同じパロディキャラのスッパマン以下
要するに見た目こそスーパーヒーローだが、実際は本作におけるヴィラン、と言うよりラスボス枠。
一方で、後述する自身の生い立ちが故にマザコンを思わせる一面があり、ヴォート社の副社長・マデリンに対して幼児の如く甘えたり、
哺乳瓶に入っていたミルクを思い切り飲み干したりと、母性に飢えているが故の奇行が目立つ。

+ ヴォート社が誇る世界最高のスーパーヒーローチーム「セブン」をご紹介しましょう!
作中のアメリカにおいて巨大企業ヴォート・インターナショナルに所属している200名を超すスーパーヒーロー達の中でトップに位置する7人。
全員が常人を遥かに超えた能力を持つ超人であり、品格と人徳も備えたヒーローの中のヒーローとしてアメリカ国民から絶大な人気を得ている存在。
また、ヒーロー活動以外にもスポーツ選手としての活動やCM、映画への出演と言った芸能活動もこなし、
彼らをモチーフにしたグッズやゲームなどの商品によって企業に莫大な利益をもたらしている。

……が、実の所ほとんどのメンバーは良識や倫理観など欠片も持っていない下劣な連中で、
自らの能力や権力欲に溺れ、一般市民を下等生物として見下している等とてもヒーローとは呼べない存在。
さらに彼らが行使する能力の余波によって年間100名を超える犠牲者を出しているが、それらは全てヴォート社の権力と財力によって事故として処理され、
遺族は泣き寝入りを強いられているのが実情である。
メンバーは流動的で人気が落ちたり不祥事を起こすと会社からの業務命令によって交代させられてしまうため、
作中でもストーリーの進行によってかなり入れ替わりが激しいのが特徴。
というか本編ではボーイズとの戦いやメンバー同士の足の引っ張り合いが原因で7人揃っていない時期の方が長く、
「『セブン』なのに全然7人じゃない」とホームランダーにもツッコまれる程だった

また、メンバーの能力や特徴は意図的に既存のスーパーヒーローを模したものがほとんどで、知識があればニヤリとすること請け合い。
物語開始当初の時点においてリーダーであるホームランダー以外のメンバーは以下の6人。

  • Aトレイン
目にも留まらぬ超スピードでの高速移動能力を持つヒーロー。
自慢の俊足を活かしてヒーロー活動以外にも短距離走のアスリートとして活躍している。
だが、その高速移動は付近にいる者にとっては危険極まりなく、生身の人間が走行中の彼に触れれば即座に粉々に砕け散ってしまう程。
貧困層の出身だったようで、その反動からトップヒーローであるセブンとしての地位や名声に強い執着を見せる。
物語冒頭で主人公ヒューイの彼女を「轢き殺して」しまったことが全ての始まりとなる。
なお、原作コミックでは白人だがドラマ版では黒人となっており、後述のディープとは人種が逆転している。

  • ブラック・ノワール
その名の通り全身を漆黒のコスチュームで包んだ謎多きヒーロー。
作中では全く素顔を見せず、喋ることも無い。
これといった超能力を持っていないが、暗器を駆使した暗殺や潜入を得意とする
命令であれば如何なる任務であっても確実に遂行するためホームランダーからの信頼も厚い。
ドラマ版では若き日のホームランダーが陥った最大の危機を救った事があり、
それもあって(あくまでホームランダー基準だが)彼が最も信用している人物と言える。
原作コミック版とドラマ版では設定が大きく異なる人物であり、特に前者では終盤において重要な大役を担っている(後述)。
そのために物語の展開も全くの別物となっている。

  • クイーン・メイヴ
アマゾネスのような衣装を身に纏った女性ヒーロー。名前の由来はケルト神話に登場するコノートの女王から。
大型トラックに正面から衝突されても傷一つつかない頑健な肉体の持ち主である他に凄まじい怪力を有する。
容姿端麗でもあることから人気も高く、以前ホームランダーとは恋人同士だった事もあって正面から彼に意見できる数少ない人物。
……が、かつては理想に燃えるヒーローだったものの、会社の方針に沿った活動しかできない事でストレスを溜め込んですっかりやさぐれてしまい、
今までの自分達の犠牲者らへの罪悪感もありアルコール中毒になってしまっている
しかし物語の進行に伴って、かつての自分を思わせるスターライトとの交流により、徐々に彼女を守るために立ち上がっていく。
ちなみに両性愛者であり、現在の恋人は女性。この嗜好はホームランダーがよく話のネタにしてからかっている。

  • トランスルーセント
皮膚を炭素系メタ物質に変化させることで透明になれる能力を持つヒーロー。
変化している間の皮膚は銃弾すら通用しない程に硬質化するため諜報や偵察と言った場面ではこの上なく有能。
ただし、本人の直接的な戦闘力は鍛えた一般人と同レベルで、
さらに衣服まで透明化することはできず、真価を発揮するには全裸になる必要がある。
しかも暇な時には能力を悪用して産婦人科や女子トイレを覗くのを趣味にしている超ド級の変態

ドラマ版オリジナルのキャラクターであり、原作におけるジャック・フロム・ジュピターに相当する。

  • ディープ
「七つの海の支配者」と呼ばれるヒーロー。
身体にエラがある特異体質で、魚と会話ができる他に水中で自由自在に活動できるという能力を持つ。
海洋生物の保護活動や水族館の広告塔としても活躍している。
セブンの設立当初からの古参メンバーで「セブンのNo.2」を自称しているものの、
陸上では大したことができないため他のメンバーから見下されており、
なおかつ後輩ヒーローに平然とセクハラを強要する等、極めて下劣な人物。
……なのだが、作中では自身のセクハラ行為を暴露されてセブンを追放されたりタコとヤってる所を見られたり
やる事なす事が上手くいかなくなって精神的に病んだりと、小物ムーブが物凄いため、妙な人気を博している
一応フォローしておくと、陸上よりも遥かに抵抗の多い水中を主戦場としているだけあって、身体能力自体は常人の比ではないのだが。
そんな彼が出演しているヴォート社製醤油のCMがこちら

  • スターライト
物語が開始して間もなくセブンに加入したばかりの新人女性ヒーロー。本名はアニー・ジャニュアリー
怪力を有する他に光や電気を操る事が可能。ちなみに能力を発動する際は目が光る。
幼少時代からヒーローに憧れ、母親の英才教育を受けて自警活動に邁進し、念願だったセブンへの所属を叶えた努力家。
……が、そこで待っていたのは権力や名声に溺れて堕落したヒーローの姿と人命よりも利益やイメージを優先する会社というドス黒く醜い世界だった。
スターライト自身も悪質なセクハラに晒され、セックスシンボルとしての広告塔役しか期待されず、コスチュームを下品なものに変えられてしまう
(上記写真のコスチュームは変更させられたもの。本来はもっと露出度が低く、マントを纏った素朴な衣装)。
失意と幻滅の中にいたスターライトだったが、そんな中で主人公ヒューイとの出会いが切っ掛けとなり、自らの正義を貫くために行動を開始する。
正義感に溢れた高潔な性格の持ち主だが、やや直情的でカッとなりやすいなど、年相応の危うさを秘めている。

この他にも元メンバーとして炎を操るランプライター、ストーリーの進行に伴って飛行及び電撃能力を持つストームフロント、
手から火花を出すファイアクラッカー、口から破壊音波を放つオー・ファーザーなど様々なヒーローがセブン入りを果たしている。
また、セブン以外にも有象無象のB級やC級ヒーロー達が多数登場し、
等々、セブン同様明らかにどこかで見たような能力の持ち主ばかりで、見る人が見れば一発で元ネタとなったキャラクターを看破できるはず。
特にウェブウィーバーはコスチュームのカラーリングがな上にデザイン自体もかなり本家に似通っていたので、
アメコミに詳しくない人でも誰をモデルにしているか一目瞭然なレベルだった。流石にヤバいと思われたのかドラマ版では全く異なる配色になっていたが
ただし、エゼキエルは聖職者を気取りながら実際は同性愛嗜好の好色家だったり、アーチャーは新興宗教にドハマりしていたり、
ウェブウィーバーに至ってはヤク中になっていたりと元になったヒーローとはまるで異なるどうしようもない人物として描かれており、
人によってはショックを受けるかもしれないので要注意。

ちなみにセブン以前には第二次世界大戦の超人兵士ソルジャー・ボーイ率いる「ペイバック」というヒーローチームが活躍していたらしい。*1
あのそれってアヴェンジャ……いや何でもないです

+ 以下はヴォート社機密事項のため、閲覧禁止とする
ホームランダーは生まれついてのスーパーヒーローではない
そのスーパーパワーは持って生まれたものでなく、後天的・人為的な人体改造による。
そもそも一般に流布されている宇宙人の子供というオリジンすら真っ赤な嘘
基本的にこの世界でヒーローが持つ超能力は、ほぼ全員コンパウンドVという薬物投与に由来するもので、
ホームランダーもそうしたヴォート社によって製造された人造超人の一人である。

ヴォート社の研究所で生まれ、実の親など顔すら見たこともなく、幼少から隔離施設内で実験動物同然に扱われ
強力なヒーローを生み出すための実験台にされていたという過去を持つ。
耐久力の調査のため皮膚に熱線を照射するなど虐待同然の人体実験はおろか、自慰行為を観察され嘲笑されるなど、精神も傷付けられ、
当然誰からも愛情を注がれずに育ったため、良心が著しく欠如し、しかし一方では愛情に飢えるという歪んだ人格が形成されてしまった。
所謂自己愛性人格障害、サイコパス(後天的なので正確にはソシオパス)と呼ばれるような人間に近いというヒーローとして致命的な欠点を抱えており、
強化人間開発計画の主任であったジョナー・ヴォーゲルバウム博士は、彼を「最大の失敗作」と評して造った事を後悔している
(自分達の非人道的な研究・ホームランダーら実験体への処遇は棚に上げて、であるが)。

外聞がある世間はさておいて、ヴォート社内部や「セブン」の仲間内では立場と能力を利用して好き勝手に暴れており、
少しでも自らの機嫌を損ねる反応をした者は目からのレーザーで焼き殺す。
しかもそうして殺した者の遺体を見て笑みを浮かべるなど、殺人快楽(シリアルマーダラー)のきらいもある。

PVで紹介された「僕は盲目だけど耳がとても良くて健常者以上に戦えるんです(得意げに)」
「ふーん、凄いね。じゃあ自慢の耳が潰れたらゴミ以下だな(両耳パーン)……おい君、このゴミを捨てて来てくれ」
という一幕などは、当時マーベルのネット配信で盲目マイノリティ女性のヒーロードラマが配信された時期だった事もあり、
かなり毒の強いブラックユーモアだが反響は大きかった。

最早ヴォート社でさえ止められなくなってしまった問題児であるが、その最大の行動原理が、
  1. 「周りから最高の存在と認められたい」
  2. 家族(特に母親)の愛が欲しい
であるために辛うじて社会的・組織的なコントロールができており、もしも「そんなものなど二の次にしてでも」な強固な信念や目的が生まれていたら、
本当に世界中の誰にも制御できない怪物となり得ていた(最悪の場合、今からでも……)とも言える。

また、ホームランダーは強化されているとはいえ人間であることに変わりはない。
故に「老い」には勝てず、41歳となった現在では壮年相応の身体的・精神的悩みとも無縁ではない。
自慢の怪力も、彼には及ばずとも同レベルの能力者が作中には複数人おり、それらに数人がかりで食ってかかられると流石に厳しいものがあるという。

そんな彼だが、アニメ『ダイアボリカル』ではこうした過酷な境遇を乗り越え、それでも真っ当にヒーローをしようとしていたという過去が描かれている。
しかし若きホームランダーは、自分よりも遥かに人気を得ていたブラック・ノワールへの嫉妬と焦燥から無茶な人質救出任務を実行し、失敗。
犯人と人質双方に重傷を負わせてしまったことを責め立てられ、パニックに陥って現場にいた全員を皆殺しにし、事態を隠蔽してしまう。
これによって精神の均衡を失ったホームランダーは、自らのヒーロー像のために他の全てを犠牲にするようになってしまったのであった。

このように「擁護のしようがない危険人物なのは間違いないが単純な悪党と斬っても捨てられない」という複雑な内面こそが、
ホームランダーというキャラクターの魅力となっている。

"See,Starlight. I'd profer be loved. I would."
(いいかスターライト。私が望むのは愛される事だ)

"But if you take that away from me,"
(だがお前がその望みを奪い去るというなら──)

"Well, Being feared is A-one okey doke by me."
(恐れられる存在になるのも悪くない)

……が、原作ではその後、さらに驚愕の真実が明かされることになる。

+ 全ての前提を覆す真実(超絶ネタバレ注意!)
やがてヴォート社の支配下に置かれていることに我慢ならなくなったホームランダーはクーデターを実行に移す。
ヴォート社を破壊し、ホワイトハウスを占領。自らに従うヒーローを率いて、ザ・ボーイズや反対派のヒーローと決戦を繰り広げたのだ。
そんな最中、ホームランダーの前に現れたブラック・ノワールは自らのマスクを外し、今まで見せることの無かった自身の素顔を明かす。
その素顔は正にホームランダーと瓜二つであった。

+ 俺だよ、俺がやったんだ(閲覧注意)

謎に包まれていたブラック・ノワールの正体は、ホームランダーのクローンであった。

ホームランダーが暴走した時に備え、ホームランダーを暗殺し、ホームランダーに成り代わるためにヴォート社によって製造された彼は、
その正体故に顔を晒す事も、声を発する事も許されず、華々しい活躍をするホームランダーとは正反対の汚れ仕事担当のヒーローに仕立て上げられ、
やがてホームランダー殺害任務が実行されない=自らの存在意義を果たせないことに苦悩するあまり徐々に正気を失っていった。
ある意味でホームランダーが唯一勝ち得て精神の均衡としている「ナンバーワンヒーロー」という肩書すら得られなかったが故、
ブラック・ノワールはオリジナルのホームランダーよりも先に、大きく歪んでしまったのかもしれない。
そしてブラックノワールはホームランダーが徐々に精神の均衡を失うよう様々な工作を行い、彼の活躍が時折失敗するように暗躍を繰り返し、
続けてホームランダーと瓜二つの素顔を晒して数々の犯罪行為を繰り広げ、それをホームランダーの仕業だと人々に信じさせ、
さらにバッシングを浴びて精神が疲弊したホームランダー自身にも、全ては正気を失った自らの所業だと思い込ませ、
ついにはホームランダーを暴走させることに成功したのである。
つまり全ての元凶はホームランダーではなく、ブラック・ノワールだったのだ。

全てを知ったホームランダーは激昂し、ブラック・ノワールへと襲い掛かるが……。*2

原作は当初DCコミックのレーベルで発行されていたが、『#7』以降はダイナマイト・エンターテインメントへ移籍している。
昨今しばしば見られるようになってきた所謂「アメコミ的テンプレヒーローのアンチテーゼ」であるが、
そもそも『ザ・ボーイズ』はそんな世間的・公的に認可されているヒーロー達の華々しい表の顔と汚い裏の顔、
それにより守られつつも管理され、思考放棄して心酔するか「勝てるわけがない」と泣き寝入りするしかない大衆の愚かしさ、
そしてそんな世の中に反抗する、超能力を持たない主人公陣営を描いたダーティーな作品である。

『ウォッチメン』同様、Who Watches the WATCHMEN?(誰が見張りを見張るのか?)をテーマにしているが、
あちらが一人を除いて超人が存在しない世界に対し、こちらはDCユニバースやマーベルユニバース同様、超人が複数存在している。
ホームランダー以外のヒーローもどことなく元ネタ(特にDCコミック系ヒーロー)があると思しき出で立ちや経歴の持ち主であり、
ある意味で「誰もが知ってるあの作品の正義のヒーローがどうしようもないクズ&腐れ外道だったら」という、
「What if?」を盛大にやりやがった野心作でもある。*3
そもそもヒーロー達が一企業の方針でチームを抜けたり入ったり終いには仲間割れと右往左往させられるという構図が、
アメコミ界隈の内情を知悉する人からすると色々邪推させてくれるよね

幸いな事に各元ネタの版元各位には話がついていたのか(或いは寛大にスルーしてくれているのか)、権利問題その他は起きていない。
キャプテン・アメリカっぽいソルジャー・ボーイがドラマ版で登場した時はちょっぴり炎上したけどギリギリセーフ

ただ、誤解なきように書いておくと『ザ・ボーイズ』は単純な「ヒーローが実はクズだったら面白くね?」という作品ではない。
「超能力や派手なコスチュームだけがヒーローの条件じゃない」ということを伝えようとしている作品なのだ。
日米問わず似たような後追い作品が大体ポシャってるのも、この辺を勘違いして根底にある「ヒーローへのリスペクト」をちゃんと理解できてないせい
よいこの諸君!何故王道の作品が面白いか理解できないと面白い話は作れないぞ!
ブラックユーモアとダークなパロディ、正直顔をしかめたくなるような下品なジョークに満ち溢れているものの、
原作でも自らの性癖境遇に悩みながらもそれを乗り越え命を捨てて世界を救ったテックナイトのような、
誰一人否定することのできない、正真正銘、真のヒーローと呼ぶべき人物は確かに描かれている。*4ドラマ版ではただのクズに改悪されちゃったけど
そしてホームランダーとヴォート社に立ち向かう主人公チーム「ザ・ボーイズ」がヒーロー/正義の味方であるなどということも、一切描かれていない。
彼らはあくまでも復讐その他の目的のためにヒーローを排除したいというだけの集団で、主人公ヒューイはそうした実態に苦悩し、
やがて新しい恋人が「セブン」の実情に苦悩する清純派スーパーヒロイン・スターライトだと知り、さらなる決断を迫られることになるのである。
主人公がジョックガキ大将)でもナード(陰キャ)でもヒロインが常にクイーンビー(学園の女王)なのが、逆にスクールカーストの絶対性を思い知らされるが。
つまり(男性向け作品では)主人公が陰キャ男だとしてもヒロインとして選ばれるのはクイーンビーばかりなのだ
つまり、「セブン」を始めとしたヴォート社のヒーローの中にもちゃんと正義の心を持った人物がいることも、
確かに描かれているのが『ザ・ボーイズ』という物語なのだ。

原作者であるガース・エニス氏はかの 犬溶接マンことドッグウェルダー の生みの親で、こうしたシニカルな作風が特徴ではあるものの、
同時に『ヒットマン』ではゴッサムの二流~三流の殺し屋ヴィランである主人公の目を通して、スーパーマンの偉大さと彼との(奇妙な)友情を描いており、
作中に登場する犬溶接マンの所属チーム「セクション8」は「セブン」と真逆、米軍における「精神的問題で任務に不適」を意味するチーム名通り、
どう見てもヒーロー以前にキチガイ社会に不適合な集団なのに、それでも彼らはヒーローとして正義のために戦っているのだ。
『ザ・ボーイズ』でも醜悪なホームランダーとボーイズ達の姿を通じて、
「本物のヒーローというのはもっと素晴らしいもののはずだ」と提示しているのである。

前述したドラマも全5シーズンが制作される程の人気を誇り、ヒーロー養成学校(という名のコンパウンドVを投与された被験者らの実験施設の)スピンオフや、
本編前日譚を描いた外伝ドラマなども展開されている。
各話のEDには往年の洋楽が起用されており、選曲が見事としか言いようがない程秀逸。特にシーズン1の第2話は、多くの人が感心しただろう。
ただしドラマ版はストーリーやキャラクター、その他多くの設定が原作から改変されているため、同じテーマの別物に等しい作品となっている。
特にグロ描写に至っては地上波での放映がまず望めないレベルの凄まじさで、開始数分の時点で血飛沫や臓器が容赦なく飛び散るなど最初からクライマックス
ブラックなユーモアや下品な下ネタもてんこ盛りと、かなり人を選ぶ作品なので注意しよう。
また、原作コミックシリーズはアメコミには極めて珍しい事に完結済みかつ全6巻翻訳済みなので、興味のある方はぜひ原作コミックスを手に取って頂きたい。


格闘ゲームにおけるホームランダー

海外のグロ格ゲー『Mortal Kombat 1』にヒューイやブッチャーと言った主役キャラを差し置いてゲストで参戦。
原作同様凄まじい超能力を駆使しながら同作のキャラに襲い掛かる。別スキンを入手すればコミック版の衣装にも変更可能。
実はドラマ版の作中ではヒーロー達をテーマにした格闘ゲームが登場するが決着後にフェイタリティができたりとどう見ても『モーコン』そのもので、
とあるキャラのモーションに至ってはこの方の動きそのまんまだったりと思い切り意識されていた
問題のシーン。演出からして明らかに『MK11』が元ネタ
フェイスモデルはドラマ版と同じくアントニー・スター氏だが、ボイスはJake Green氏が担当*5という、前作に登場したゲストを彷彿させる配役になっている
(奇しくも後に登場したゲストも、そのキャラと同じ配役だったり)。

ただし代役とはいえドラマ版特有の相手を舐め腐ったような独特の話し方もきちんと再現されており、違和感は皆無。
なお、色んな意味でインパクトのあるミルク一気飲みは勝利ポーズとして採用されている。
また、PVで紹介された盲目のヒーローの耳を潰す場面での動作が特殊技として取り入れられており、
盲目のキャラであるケンシにその技を当ててとどめを刺すと原作でのセリフを発するという細かな再現も為されている。
余談だが本作のオプションでアナウンスジョニー・ケイジに変更してからホームランダーを選択するとドラマ版の内容を盛大にネタバレしてくる
そういうとこやぞジョニー
※グロ注意
戦闘前の掛け合い集

究極神拳の一つはアッパーで空高くぶっ飛ばした相手がたまたま飛んでいた旅客機に激突、そのまま引っぺがした後、
「あ、手が滑ったwww」と言わんばかりにエンジン部目掛けて放り投げた結果、バードストライクの要領で相手がミンチになってエンジンが爆発。
当然操縦不能になり乗客はパニックになるも、当のホームランダーは彼らを助けようともせず、
乗客達の断末魔を尻目に墜落していく飛行機を眺めるだけ
というもの。
???「外道がぁー!!!」

ここまでの一連の流れは、ドラマ版1stシーズンでテロリストにハイジャックされた旅客機をそのまま空からクイーン・メイヴと征圧・救助しにきたものの、
追い詰められたハイジャック犯が機長を銃殺、そのまま「逆らわれたことに頭にきた」ホームランダーがコックピットを熱線でハイジャック犯ごと破壊してしまい、
墜落の危機に陥った旅客機を(※一人でも生存者を出せば評判を悪くされるという理由だけで)そのまま見捨てたシーンが元ネタになっているが、
モーコンに参戦した事で原作よりもヒーローとして致命的に悪化してしまったことで話題となった。
え?何度も墜落事故に巻き込まれても無傷で生還した男逃げるために普通に旅客機大破させたヒーローがいるって?何のことやら
後のDLCのゲストにてとばっちりで殺される人が出てくるが、そっちが霞んで見えてしまうと言えば、被害の程度が分かるだろう。
伝説のシーン。お前のようなヒーローがいるか

また、本作ではDLCとしてイメージコミックの『インビンシブル』からオムニマンがゲスト参戦しており、
ホームランダーと同じくスーパーマンを元ネタする鬼畜ヒーローキャラ同士の競演が実現している。
ただし、大方の予想通りと言うべきか対戦前のイントロでの会話を見るに関係は険悪そのものの模様。
確実に同族嫌悪の類いだと思う

"You got spunk for an oldman. I like that!"
(年寄りにしては元気があるじゃないか。気に入ったよ!)

"Well, you're a cocky prick and I loathe you."
(そうか。お前はクソ生意気でいけ好かないムカつく奴だがな)

ちなみにこの二人、『ザ・ボーイズ』TVドラマシーズン2のプロモーションとして、クロスオーバー対戦企画『DeathBattle!』でも一度戦っている。
内容としてはホームランダーがオムニマンを精神攻撃して米国から退散させるために自宅を襲撃して彼の妻を殺害、
これに激昂したオムニマンによって下顎を砕かれ、心臓をぶっこ抜かれた上に口に叩き込まれた挙句、頭部をトマトの如く潰されて死亡する。FATALITY
横暴で傲慢なスーパーヒーロー同士の対決とはいえ、ホームランダーと違ってオムニマンのそれは異星人故の価値観の違いでしかなく
地球侵略の隠れ蓑のためとはいえ、地球の文化を学習し完璧なヒーローとして50年近く最前線で戦い続け、
紆余曲折を経て地球で出来た妻と息子との交流を通して絆されて地球人の家族愛も理解したオムニマンと、
20年程度の経験しか無い上にそのヒーロー活動も杜撰、41歳を迎えて体力も衰え、おまけに愛を知らないホームランダーが戦った場合、
たとえ能力は互角だとしても技術と経験、精神面でオムニマンが上回る……という事のようだ。
まあホームランダーはこういうことして迂闊に他人の地雷踏み抜いて死ぬだろって言われたらそれはそう過ぎる
この点は『MK1』のゲーム上においても通常技のモーションが実戦的で力強いオムニマンに対し、
どこか洗練されておらず悪く言えば素人っぽい動きのホームランダーという形で反映されている。
また、ドラマ版ではそれほど常日頃から飛行能力を使用しているわけではなく、飛行シーンも予算がかかるし
どちらかと言えば後ろ手を組んでのしのしと練り歩いている印象が強いのだが、
これもオムニマンと対照的にするためかゲーム中ではニュートラルポーズの時点でわずかに浮遊しており、ほぼ歩かなくなっている。

"Never been hit by someone your own size before?
   You have to turn with the punch to reduce."
(同じ体格の奴に殴られたことがないのか?
 パンチを受けたら、それに合わせて体を回転させて衝撃を軽減するんだぞ)

"After I'm done with you,
   I'm gonna flash-fry that little shit son of yours,
   This worthless neighborhood,
   And every goddamn person you know!!!"
(お前をぶちのめしたら、お前のクソ息子と、クソくだらないご近所と、
 お前のクソッタレな知り合い全員を一瞬で焼き殺してやる!!!)
オムニマンは激怒した

肝心の性能面に関しては、上述したホームランダーとは似たような設定を持つオムニマンが比較的シンプルな性能でまとめられている事への差別化のためか、
かなり癖のあるテクニカルキャラとして調整されている。
各種通常技などの性能は悪くはないもののハッキリ言って凡庸そのもので、尖った能力を持つMKキャラの中では取り立てて良くもないレベル。
目からのレーザーといった飛び道具も所持しているが、発生や硬直などにやや難を抱えているので考えなしに使っているだけでは対処されやすい。
しかし、ホームランダーには他キャラにはない固有の能力として「Flight」という特殊技が存在する。
文字通りその場から浮遊する技だが、地上空中問わずほとんどの通常技をキャンセルして出すことが可能。
これによって普通のキャラであれば繋がらないようなコンボを組む事ができる。また、空中にいるので全ての単発攻撃が中段
さらに、もう一つホームランダーの立ち回りを支えるのが必殺技の「Diabolical dash」。
これは滑るような動作で前方へダッシュする移動技だが浮かせ技、掴み投げ、上段判定の打撃、ミドル判定の打撃、という四種類の技へと派生ができる。
こちらも空中での発動ができ、必殺技扱いなのでもちろん通常技からキャンセル可能。
この二つの技を駆使する事で、
地上通常技→キャンセル浮遊→空中通常技→空中ダッシュ派生技→地上通常技→ダッシュ派生技→空中通常技コンボ
のようなかなり縦横無尽な連携を組む事ができる。もはや一人だけ別ゲーの域。
実の所、苛烈過ぎるなコンボゲーである『MK1』では上記と並ぶ、あるいは上回るような内容のコンボ自体は珍しくないのだが、
それらはカメオファイターによるアシストを駆使してやっと成立できるのに対し、ホームランダーは単独で実現可能な点が大きく異なる。
ここまで多彩なコンボルートを独力で開拓できるのはモーコンキャラ数多しと言えどもホームランダーただ一人。
テクニック次第ではさらに高度なコンボも可能で、浮遊とダッシュが空中発動できることも相まって、
何か通常技が引っ掛かったら即座にコンボへご招待、という流れを作っていければ相手に強烈なプレッシャーを与えられるだろう。
難点はとにかく手元の操作が忙しく、プレイヤーへかかる負担が尋常ではない事。
コンボダメージを伸ばすには浮遊とダッシュからの派生技を繰り返し入力しなければならないが、
各種技のキャンセル受付猶予がそれほど長くないのでかなりシビアな操作を要求され、
それに加えて先述した通りホームランダーの打撃性能はそれほど優れているわけでもないので、触りに行くのがそれなりに困難という無視できない欠点も存在する。
その場合カメオファイターでのアシストが頼みの綱となるが、そうなるとさらに呼び出すタイミングやカメオファイター込みでのコンボを覚える必要があり…。
と、ここまで読んでお分かりいただけたかもしれないが、とにかく覚える事が多く習熟するにはかなりの知識と練習が必須。
まさしく原作でのホームランダー同様、非常に癖が強く一筋縄ではいかない性能の持ち主。
秘めたポテンシャルこそ凄まじく高いが、それを引き出すには並々ならぬ努力が必要だろう。
このようなキャラ特性と快適だった前作と比較して本作のネット対戦はラグが多く、環境があまり良くないのが災いして使用率は存外低め。
とはいえプロゲーマーが提唱するキャラランクでは一貫して最上位に近い位置に食い込んでいるあたり、
理論上最強という評価が正しいのかもしれない。
MK1のトッププレイヤーSonicFox氏によるプレイ動画
縦横無尽かつ凄まじい強さもさることながら、
プロゲーマーであっても要所要所でコンボミスが
多発するという所に扱いの難しさが垣間見える


MUGENにおけるホームランダー

『KOF』のククリドロレスの作者であるTatumMK9氏による、MUGEN1.1専用キャラが公開中。
前述の『MK1』のグラフィックを根性キャプチャーして作られているが、心なしか動作がカクカク気味。
技構成は同作のものを踏襲しているが、一部の演出が異なる部分もある。
なお、作り込み故か解凍前でも104.7MBという大容量なので、導入には注意。
紹介動画(DLリンク有り)

Planeptune氏製『JUS』仕様のスーパーマンを元にしたガワ替えキャラも公開されている。
紹介動画(公開サイトへのリンク有り)

この他にも、woox氏によりビリー・ブッチャー、Aトレイン、ソルジャー・ボーイといった『ザ・ボーイズ』の登場キャラ達がMUGEN入りしている。
……が、いずれも既存のキャラのガワ替えである。
紹介動画
ビリー・ブッチャー
Aトレイン
ソルジャー・ボーイ


"I'm Homelander. And I can do whatever the f**k I want."

(望めば何だってできる)

出場大会

  • 「[大会] [ホームランダー]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
原作で登場したソルジャー・ボーイはホームランダーに媚びへつらう臆病な三下さながらの人物だが、これは彼が三代目のため。
実際にペイバックを率いていたのは二代目ソルジャー・ボーイで、彼はヴォート社のヒーロービジネス路線を決定付けたが、それ以上の詳細は不明。
初代ソルジャー・ボーイは清廉潔白で善良な正義の味方だったが、軍事的に完全なド素人だったので、
所属部隊「アヴェンジング・スカッド」ごと皆殺しにされて死亡した。いいんスかこれ
ガース・エニス氏はヒーローへのリスペクトを忘れないけど「キャプテン・アメリカはちょっと嫌いなんだ」って言ってるから仕方ないね

ドラマ版ではこうした設定は削除され、様々な政治的陰謀によって冷凍処置を施された歴戦の超人兵士となっている。
ただし、他人に独断と偏見に基づく精神的タフガイさを要求するマチズモの権化であり、やはり問題のある人物として描かれている。
言うなればファンの間でよくネタにされていた「大戦時代の人間が急に現代で甦ったら無自覚に人種差別や女性差別をしまくるんじゃねーの?」
というタチの悪いブラックジョークで描かれたキャップをそのまま再現した姿とでも言うべきか
(というか、本物のキャプテンアメリカ(達)も本編で永い眠りから目覚めた後「黒人の社会進出が進んだことを知って驚く」という内容の話はあり、
 その後比較的柔軟でちゃんと説明された初代スティーブと、様々な要因で頑固だった上に説明不足な四代目ウィリアムで対照的な対応をしていたりする)。
そりゃ炎上もするわ
現実的なキャップの一例を描いたパロディ動画

+ そんなペイバック達のご尊顔
左から順に、顔半分を覆ったヘルメット姿の男が背中の羽で飛行ができるスワット
全身真っ黒のコスチュームなのが後にセブンへ所属するブラック・ノワール
赤いコスチュームの女性が両手から火球を放てるクリムゾン・カウンテス
中央で盾を持っているのがリーダーのソルジャー・ボーイ
ヘルメットを被った年若い男性が銃使いでソルジャー・ボーイのサイドキックであるガンパウダー
その隣の男女が二人で手を繋ぐ事で破壊エネルギーを発射できるTNTツインズ
一番右にいる痩身の男性が強力なテレパシー能力者マインドストーム
……なんというか外見の時点でセブンの面々に負けず劣らずパチモノ感がすごい連中だが、タチの悪いことに実力の面でもかなり問題があり
撃ったエネルギーがちっとも標的に当たらないTNTツインズや実戦になるとビビって動けなくなるマインドストームはまだ可愛い方で、
  • トリガーハッピー気質で一度ハイになると敵味方の区別なく周囲を撃ちまくるガンパウダー
  • 直撃すれば一発で人間をミンチにする火球をよく確認もせずに発射するクリムゾン・カウンテス
  • 極秘作戦中にも拘らず能力を自慢するためだけに陣地の上を飛び回るスワットー
等々、どいつもこいつもとんでもないポンコツばかり。
そのため作中では現地指揮官の反対を押しきってろくな訓練も受けずにニカラグアの戦場に投入された結果、
全員が好き勝手な行動を取った挙げ句にフレンドリーファイアを起こしまくるなどして暴走、
まともな戦果を挙げることなく壊滅、そのまま解散するという最悪の結果に終わる。
そして、この戦闘の最中に発生したとある出来事が後年大惨事を引き起こす要因となってしまう事に……。

なおこのあたりの設定もドラマ版と原作コミック版では大きく異なっており、チーム編成も別。
原作コミック版で二代目ソルジャー・ボーイが率いたペイバックがどうなったかは不明だが、既に解散しており、
現在は三代目ソルジャー・ボーイ率いる新生ペイバックが、事実上セブンの下部組織として活動している。
しかしそれぞれ別々に自分だけセブンに加入しようとホームランダーに媚を売っていた事が発覚。
当然ギスギスしながらソルジャー・ボーイですがチーム内の空気が最悪ですセブンの要請で対ボーイズ作戦に投入されることになる。

*2
なおドラマ版ではこれらの因縁はカットされ、全く別のストーリーが展開されている。
当然ブラック・ノワールにも別個のオリジンが用意されており、その素顔も全くの別人となっているのだが、
これらとはまた異なる経緯で「ブラック・ノワールに襲い掛かるホームランダー」というシチュエーション自体は描かれている。
また原作コミック版『ボーイズ』からの影響があったのかどうかはさだかではないが、2025年版の映画『スーパーマン』では、
登場するヴィランのウルトラマン(円谷プロの特撮ヒーローではなくDCコミックのキャラクター)の設定が刷新され、
そのコスチュームや立ち位置など、原作コミック版ブラックノワールに極めて近いキャラクターとして設定されている。

*3
というか『ザ・ボーイズ』のライターであるガース・エニス氏はマーベル・コミックにおいては、
何の超能力も持っていないヒーローがヒーローもヴィランも皆殺しにしまくる」という衝撃作『キルズ・マーベル・ユニバース』の作者としても有名である。
なので似たような作風になるのもある意味当然と言うべきか。

*4
両親を殺された大富豪の息子が、最新鋭技術で開発したパワードスーツを装着し、犯罪と対決していたヒーロー。テックの騎士、テックナイト
しかしある時を境に、本人の意志に関わらず、生物無生物を問わずあらゆるものに性欲をもてあますという症状に悩まされてしまう。
さらにこうなってしまうと本人がどう足掻いても自制する事ができなくなってしまい、高潔な人物であるテックナイトは深く悩み、苦しみ、
自分の被害に遭う前にと大切なプリケツ少年サイドキックを修行の旅に送り出して自分から遠ざけたものの、
テックナイトからのセクハラに悩まされていた執事がマスコミに暴露したことで、地位も名声も何もかも失い、社会的に完全に抹殺されてしまう。
だが時を同じくして地球に隕石群が襲来し、主要都市が壊滅。さらに続けて迫り来る地球滅亡級の小惑星に生殖器が確認される。隕石は生物だったのだ。
対処不能のこの状況に誰もが絶望する中、ただ一人立ち上がったテックナイトは宣言する。
「もしそれが穴なら、私がファックしましょう!」お前は何を言っているんだ
かくしてただ一人宇宙に飛び立ったテックナイトは隕石型宇宙生物と激しい突き合いを繰り広げ、その身を犠牲にして地球を救うことに成功した。
たとえテックナイトが今どこにいようと、彼に言いたいことがある。テックナイト、ありがとう! 世界を救ったのはあなただ!
なお回収されたテックナイトの遺体を検死解剖した結果、その脳内から巨大な腫瘍が見つかったそうな
+ 命と引き換えに地球を救った我らがヒーロー、テックナイトの雄姿を見よ!
※地球滅亡が間近に迫った大変シリアスなシーンです
「そうだ、テックナイト!」「セックスだー!」

勿論上記の出来事は現実ではなく、テックナイトが死に際に見た妄想である。
テックナイトは街中で落下してきた植木鉢から母子を庇い、その植木鉢が頭部に直撃した事で死亡した。
検死解剖により異常性欲の原因が判明した事、そして母子を救ったヒーローとして死ねた事は彼の救いになったのだろうが。
ブッチャー「植木鉢に感謝だな」

*5
『MK1』の前に発売した『Call of Duty: Modern Warfare II』にホームランダーがゲスト出演した際は、オリジナルのアントニー・スター氏が声も担当しているため、
恐らく契約的な事情があるのものと思われる。


最終更新:2026年06月27日 22:28