ギール

1998年放送の特撮作品『ウルトラマンガイア』の第2話に登場した怪獣。別名「マグマ怪地底獣」。
地底に眠っていた四足歩行の怪獣で、1話で襲来した宇宙怪獣の襲来で目を覚ました。
一見地味だが腹部を開くと赤い発光体があり、そこから火球のようなマグマ弾を放つ事が出来る。
岩石のような背中は頑丈だが、上記の腹部が開いた際に見える発光体は弱点になっている。
得意技は腹部からの火球乱射と突進、噛み付き攻撃で、噛み付いたままウルトラマンガイアを持ち上げ投げ飛ばした。
ビルに噛みついてビルのコンクリートを食べていたのも印象的だが、
内蔵や構造は明らかに地球出身で地球環境に適応して進化した怪獣と分析されている。
ウルトラマンガイアの本編では合計3体が東京、秩父、シベリアに出現しており、
最初の1体は灰色だったが他2体は赤色の体色をしていた。
後ろ足の膝を地面に付ける歩き方の四足怪獣だったが、後ろ足をあまり見せないように撮り方が工夫されていた。

+ 原作におけるギール
地球の脅威として存在が予測されていた根源的破滅招来体、
その根源破滅招来体は最初の襲撃者として、宇宙怪獣コッヴを地球に襲来させた。
東京に襲来したコッヴは初めて変身したウルトラマンガイアによって倒されたが、
そのすぐ後でコッヴの襲来に反応して東京の地下に眠る怪獣ギールが目覚めてしまう。
恐らくはコッヴの襲来のもう一つの狙いが、
地球怪獣を目覚めさせて怪獣によって人類に被害を出させる事だったのだろう。

目覚めたギールは地底から地上に移動、ビルに噛みつくなど町を破壊し出し、
迎撃のために出動した防衛チーム「XIG」の戦闘機を硬い背中と腹部を開いて放つ火球で苦戦させた。
ウルトラマンガイア相手にも突進や噛みついての投げ飛ばし、
腹部からあちこち目がけて火球を乱射する攻撃で戦った。
ガイアに噛みついたまま腹部を開いて至近距離から火球で攻撃しようとしたが、
そこで開いた腹部にXIGの戦闘機の集中攻撃を受けてダメージを負い、
その隙に脱出したガイアの必殺光線:フォトンエッジを開いた腹部に叩き込まれて粉々に爆発四散した。

その後は第24話にて別個体が出現。
ウルトラマンアグルが人類を抹殺して地球を救うために各地の地球怪獣を目覚めさせた際に、
秩父山中にて赤色のギールIIが出現。
そのまま付近の病院を襲おうとしたが、人類を抹殺するか迷うアグルはギールIIを阻止、
開いた腹部にアグルの必殺光線:フォトンクラッシャーを叩き込まれて粉々に爆発四散した。

さらにラストの第50~51話にて地球規模の危機に反応して各地の地球怪獣が出現した際に、
赤い体色の3個体目のギールIIIがシベリアに出現。
根源破滅招来体が送り込んだイナゴのような宇宙生物ドビシの大群に覆われた空を火球で攻撃した。
しかしドビシが合体した怪獣カイザードビシが放ったドビシの群れに纏わり付かれ、倒れてしまった。

+ その後のギール
漫画作品『ウルトラマンSTORY0』にて、宇宙人が実験体として誘拐した怪獣の中に混ざって1コマのみ出現している。
本作ではTV由来のウルトラ戦士はウルトラマンレオまでしか登場しない作品であり、
登場怪獣も昭和ウルトラ作品の怪獣からのチョイスが中心のため、
昭和ウルトラ中心の作品に平成作品から登場しているのはかなり珍しいと言える。

他では『ウルトラマンZ』にて、
1話で地球に宇宙怪獣が襲来した事が原因で休眠中の地球怪獣が活性化している事が語られるシーンで、
よく見ると背景のモニタでシベリアで活性化している怪獣の名前がギールだと確認できるシーンがある。
ガイア本編で宇宙怪獣に反応して目覚めた事やシベリアに生息していた個体を意識したチョイスだろう。


MUGENにおけるギール

スキキラーハーゲッシ氏により製作されたものが、2022年1月21日に公開された。
最新版は2022年5月1日更新版でAI等が調整されている。
公開場所が検索では見つけにくいが、『MUGEN怪獣キャラ総合スレ3』の949のリンクから公開先へ行く事ができる。
バリ音スクス氏のガドルフォドンレイザースの記述をベースにしているらしく、
素体もバリ音スクス氏が製作したものとの事で、記述や仕様に共通点が見られる。
鳴き声や効果音は原作の音声ではなく、オリジナルキャラなどに使われる素材を使用している。
無断改変禁止、無断転載禁止、音声差し替えパッチ公開禁止など、
利用規約が細かく多数の利用条件があるため、同梱の説明書をよく読んで注意して使用した方がいいだろう。

後ろ足の付き方が原作と異なっており、後ろ足の膝が地面に付かないようになっている。
また、食らい判定本体より大きめの四角(体より上の部分にも存在する)となっているが、これはコンボなどが途切れないように意図的な調整との事。
通常攻撃では噛み付き攻撃や尻尾攻撃といった近接技を搭載。
他のバリ音スクス氏のキャラに見られる使用後に一定時間使えなくなる技も、
アーマー付の前方ダッシュや腹部からの火球などが搭載されている。

超必殺技は1ゲージ消費で腹部から火球を連射してまき散らす技や、
原作では成功しなかった相手に噛み付いたまま至近距離で腹部からの火球を直撃させる投げ技を搭載。
3ゲージ消費の「戦車炎弾」は当身技で成功すれば凝った演出で攻撃する技になっているが、
演出の内容はギールが登場しない『ガイア』第45話のシーンを意識したもので、原作には無いオリジナルの技である。
技名の元ネタは漫画『輝竜戦鬼ナーガス』に登場した「閃射炎弾」という技らしいが、
あくまで技名を拝借しただけであって、技の内容自体は別物となっている。

同作者のグランゴンと同じく「遺伝子発現」といういくつかの怪獣の技がランダムで発動する技もあるが、
ギールの技のチョイスは何故か丸まって攻撃する怪獣の技ばかりになっている。
そのためアンギラスのように丸まるギールが見られるが、原作のギールは一切こんな行動を見せていない。

AIもデフォルトで搭載済み。
大体一般~強クラスくらいの怪獣相手ならそれなりに良い勝負をしてくれるだろう。
また、2PカラーはギールII、IIIのような赤色になっている。

出場大会



最終更新:2022年08月16日 22:06