第五弾カードリスト・詳細版
西蔵人形
《西蔵人形》
No.301 Character <
第五弾>
GRAZE(0)/NODE(1)/COST(0) 種族:なし
人形
(自動β):
〔このカード〕は、このターン、〔あなた〕が手札を直接ノードにセットしていない場合のみプレイ出来る。このカードがプレイされたターン、あなたは手札を直接ノードにセット出来ない。
(自動β):
〔このキャラクター〕がプレイされて場に出た場合、〔あなたのデッキの上のカード1枚〕をアクティブ状態でノードに加えても良い。
攻撃力(0)/耐久力(2)
「・・・」
コメント
効果を使用するには条件があり、プレイ前に手札からノードをセットできず、またプレイ後も置けなくなる。
リリーホワイト/1弾と同じ感覚で使っていると忘れやすいので注意。
手札を減らさずノードを置ける為、本来手札からセットするべきノードを賄えたと考えれば
上海人形の1ドローと同じようにアドバンテージになる。
- 上海人形より優れている点として、アドバンテージの発生が早いというのもある。ターンが終わってから1ドローするまで何を引いたか分からないあちらに比べ、こちらは手札の内容自体が変わるわけではないのでその後の戦略を立てやすい。
- 勘違いしやすいが、必要ノードは1である。よって先攻1ターン目ではマナの生成をプレイしない限りこのカードをプレイすることはできない。
- 西蔵とは「チベット」のこと。
- VISIONがリニューアルされる直前、一瞬だけプレイヤーたちの注目を浴びたことがあった。
- 当時は干渉中はノードセットを行えない、というルールがなかったため(現在は総合ルール1.8.2.bで定義されている)、1ターン目にマナの生成からこのカードをプレイ、そして干渉でノードセットを行うというルールの穴を突いた行動で新史『新幻想史 -ネクストヒストリー-』に繋げることができたのである。
- しかしこのルールの穴に気づかれたのがまさにリニューアルの直前だったので、特に大会で結果を残すことはなかった。干渉でノードセットを行えることは知っていても、行うことにそれまで意味がなかったのが災いした。そのポテンシャルに気付かれないまま、全盛期を終えてしまった悲劇のカードである。
関連
オルレアン人形
《オルレアン人形》
No.302 Character <
第五弾>
GRAZE(0)/NODE(1)/COST(0) 種族:なし
人形
(自動β):
〔このキャラクター〕がプレイされて場に出た場合、目標の〔プレイヤー1人の手札1枚〕を無作為に選び、スリープ状態でそのプレイヤーのノードに加える。
攻撃力(1)/耐久力(1)
「・・・」
コメント
アリスの
人形のひとつ。
プレイ時に発生する
ハンデス効果を持つ。
蓬莱人形の1ドローとは対照的に相手の手札一枚と交換になるのだが、スリープノードとして加えられてしまうので単純に
アドバンテージというわけにはいかないのが悩ましい。
特に序盤では多少効率が悪くともノードが1増える事は出せるカードの幅を大きく広げる事になる為、運良く重要なカードをがノードに落ちでもしない限りリスクが高い。
- アリス・マーガトロイド/1弾の効果で毎ターン使い回しするのも良いかもしれない。
- 目標を自分に指定し、自分の手札をランダムにノードに加えることも出来るが、よっぽどでない限り割に合わない。
関連
玉兎
キスメ
黒猫
槌の子
《槌の子》
No.306 Character <
第五弾>
GRAZE(1)/NODE(2)/COST(1) 種族:妖怪/獣
(自動α):
〔全てのキャラクター〕は「マナチャージ(1)」を得る。
(自動γ):
〔全てのキャラクター〕は「マナチャージ」を行った場合、その効果の解決後に3ダメージを受ける。
攻撃力(1)/耐久力(1)
「・・・」
コメント
現代日本のレアモンスター、ツチノコ。
全てのキャラクターに
マナチャージを与える効果と、
マナチャージに対するアンチ能力を併せ持つ。
大抵の
マナチャージを持つキャラクターは、耐久力3以下である為、いるだけで大抵のマナチャージ所持者の
マナチャージを使い捨てにさせる。
ノードも低く、出たターンから効果を発揮する為かなり強力なアンチ能力だが、当然自分もその効果を受ける事には注意したい。また、あくまでダメージを受けることになるだけで、使用自体は許してしまう。
一方で、全ての場のキャラクターに
マナチャージ(1)を与える。
上記の効果も考慮に入れれば耐久力が4以上あるキャラクターでなければ使えないが、逆に言えばそのようなキャラクターと組み合わせる事で一方的に
マナチャージを行使する事が可能になる。
また耐久力が3以下であっても用済みとなって場に
腐っているキャラクターをノードに変換出来る、と考える事も出来るか。もちろんこれも相手も同じ恩恵を受ける為、相手の場に
腐っているキャラや耐久力4以上のキャラクターがいる場合は使いづらいだろう。
要石を使うとこっちのキャラクターは効果ダメージを受けなくなるのでマナチャージし放題である。
- 既にマナチャージを持っているキャラクターが効果を受けた場合の処理はマナチャージの項を参照。
関連
サーヴァント・フライヤー
黒谷 ヤマメ
水橋 パルスィ
呪精
《呪精》
No.310 Character <
第五弾>
GRAZE(1)/NODE(2)/COST(2) 種族:妖精/幽霊
(自動β):
〔あなたの場の「呪精」以外の「種族:妖精」を持つキャラクター〕が決死状態になった場合、〔手札、または冥界にあるこのカード〕をアクティブ状態であなたの場に出しても良い。
攻撃力(2)/耐久力(3)
「・・・」
(PR.055:「・・・」)
コメント
死しても蘇るゾンビフェアリー。
妖精キャラクターの
決死状態をトリガーに手札や
冥界から場に出る効果を持つ。
普通にプレイするにはコストが高いにもかかわらず、それに見合った戦闘力や効果も無いのでまず採用する価値が無い。その為、
(自動β)による奇襲を主眼においた運用が求められるだろう。
通常のドローやノード
破棄によって手札、
冥界に揃えるのも良いし、
黄泉の舟で早期から無理矢理落とす事でも布石となる。
冥界だけでなく手札にも対応しているのは「いざ使いたいタイミングになって冥界に落とす暇が無い」というような状況にならないのは嬉しい所。
また
チルノ/1弾との相性が非常に良く、
起動効果のコストとして支払う事で他の
種族:妖精より容易にアドバンテージの回収が可能であり、戦闘補正としても悪くは無い水準である。
黄泉の舟で
冥界に落とす事の多いこのカードを手札に引いてしまった時に使うようにすれば無駄が無くて良いだろう。
アタッカーとしては攻撃力が頼りないが、そこは持ち前の展開力や
大妖精/9弾でカバーするしかないだろう。
関連
アリス・マーガトロイド
魂魄 妖夢
十六夜 咲夜
小野塚 小町
鈴仙・優曇華院・イナバ
橙
博麗 霊夢
《博麗 霊夢》
No.317 Character <
第五弾>
GRAZE(1)/NODE(4)/COST(2) 種族:人間
耐性:妖怪
(自動α):
〔このキャラクター〕は1度に5以上のダメージを受けない。
(自動β):
〔このキャラクター〕がプレイされて場に出た場合、〔あなたのデッキ〕を全て見て、「陰陽玉」1枚を抜き出し、このキャラクターにセットしても良い。その後、デッキをシャッフルする。
攻撃力(3)/耐久力(3)
「妖怪の始末も後始末も、人間がやることになるのね」
(PR.049:「なんか文句ある?」)
コメント
5以上のダメージを受けない、とは「戦闘ダメージ・効果ダメージ問わず、5以上のダメージを一度に受ける場合、全くダメージを受けない」ということである。
4以下のダメージはそのままうけるので、
毒符『神経の毒』などによる累積ダメージが耐久力以上になれば
決死状態になる。元々の耐久力が3しか無いため、
人界剣『悟入幻想』など3点、または4点
火力でたやすく焼かれてしまう。
ただ、陰陽玉のセットで耐久力が5になるため、かなり除去されづらくなる。
耐性:妖怪もあり、少なくとも、戦闘だけで決死状態になることはほとんどないだろう。
関連
※名称に「陰陽玉」を含むカード
※「博麗 霊夢」を参照するカード
霧雨 魔理沙
東風谷 早苗
射命丸 文
蓬莱山 輝夜
八意 永琳
八雲 藍
レミリア・スカーレット
西行寺 幽々子
星熊 勇儀
火焔猫 燐
風見 幽香
八坂 神奈子
洩矢 諏訪子
霊烏路 空
古明地 さとり
古明地 こいし
四季映姫・ヤマザナドゥ
永江 衣玖
比那名居 天子
符ノ壱”八雲 紫”
符ノ壱”伊吹 萃香”
符ノ弐”八雲 紫”
符ノ弐”伊吹 萃香”
怪奇『釣瓶落としの怪』
《怪奇「釣瓶落としの怪」》
No.341 Spell <
第五弾>
NODE(1)/COST(1) 術者:キスメ
効果範囲:その他
発動期間:瞬間
〔あなたの冥界の上のカード1枚〕を裏向きにして、あなたの場にスリープ状態でセットする。以後、そのカードはキャラクター「物の怪(GRAZE0、1/1、種族:妖怪)」として扱う。
(自動β):
メンテナンスフェイズ開始時に〔あなたの手札1枚〕を破棄しても良い。破棄した場合、〔あなたの冥界にあるこのカード〕を手札に戻す。但し、この効果ではあなたの場に「キスメ」がいる場合、(1)支払うことで、手札を1枚破棄したものとして扱うことが出来る。
暗闇には様々な魍魎が潜んでいる。
コメント
1回限りの使い捨てではなく、
(自動β)によって回収し何度も使うことが出来る。
回収のためのコストはかなり辛いが、
術者がいればかなり緩和される。
プレイコストも無くなるので一緒に使うと良いだろう。
出て来る
物の怪は戦闘力こそ低いもののグレイズが0で非常に高い展開力を持つ為、さながら
レイラ・プリズムリバーの
幻想のように場を制圧する事が可能である。
しかも前述のカードに比べ必要なパーツが少ない為、気軽にデッキにギミックとして組み込めるのは嬉しい所だろう。
銀ナイフを
破棄すればノーコストでの回収が可能。
さらに
術者がいれば、毎ターンノーコストでキャラクターが増える。また「キスメ」さえいれば毎ターン(1)コストで
冥界から手札に戻せるため、
銀ナイフほどではないにしてもこのカード以外のカードの手札コストの代用としても有効である。
- このカードが2枚以上冥界に存在する場合、回収コストさえ払えれば全てを1度のメンテナンスフェイズに戻すことが出来る。ただし、回収コストは1枚ごとに支払い、効果の解決も1枚ずつ行う。
- このカードを破棄して冥界のカードを戻しても永久ループのようなことにはならない。
- 2009/12/30に施行されたエラッタで物の怪がスリープ状態で場に出るようになった。同時に銀ナイフにもエラッタが出たことにより、エラッタ以前のような展開力はなくなった。
関連
罠符『キャプチャーウェブ』
《罠符「キャプチャーウェブ」》
No.342 Spell <
第五弾>
NODE(1)/COST(1) 術者:黒谷 ヤマメ
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:持続
目標の〔相手プレイヤーの場のキャラクター1枚〕をあなたの場に移す。ターン終了時まで、そのキャラクターは攻撃と防御を行うことが出来ない。このターンの終了時、そのキャラクターを本来のプレイヤーの場にアクティブ状態で戻す。
張り巡らされた網が、敵を絡め取る。
コメント
黒谷 ヤマメの
スペルカード。
1ターン限り相手キャラクターのコントロールを得る。
離反工作や
因幡 てゐ/1弾に比べると、その圧倒的とも言えるノード・コストの低さが特徴。
すぐに戻ってしまい攻撃も制限されている為コントロール奪取としての利点は少ないが、ブロッカー除去としては耐久力や
種族に関係無く一体を除去出来るという確実性がある為悪くは無い性能。
だが、やはりコントロール奪取という性質上、専ら自分の場のキャラクターに対して効果を発揮するカードとのコンボを前提として使う事になる。
人魂灯、
執念の炎、
風神『風神木の葉隠れ』、
大妖怪降臨などと組み合わせるには格好のカードであり、
魔法研究のサーチ対象である事もあって、コンボカードとしての使い勝手はかなり向上していると言えるだろう。
さらに
霊烏路 空/9弾や
結束が登場したため、前者ならば相手場のキャラクターを実質二枚除去する事が出来、後者ならば
種族さえカバーできれば手札2枚、コスト2でキャラクター除去と能力強化ができるようになった。
また、
惑視『離円花冠(カローラヴィジョン)』との相性も抜群。相手キャラクターを送りつければこちらのキャラクターの損失を無しにキャラクターのコントロール奪取が可能。
このようにこの軽さで汎用性も高く、かなりのカードパワーを持ったコントロール奪取カードである。新たにカードが出る度に評価も上がっていくカードだろう。
- ちなみに、「このターンの終了時、そのキャラクターを本来のプレイヤーの場にアクティブ状態で戻す。」という一文のおかげで離反工作等で奪われたキャラクターを取り返す事が出来る。
関連
恨符『丑の刻参り』
《恨符「丑の刻参り」》
No.343 Spell <
第五弾>
NODE(3)/COST(1) 術者:水橋 パルスィ
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:呪符
【呪符】
(自動α):
〔このキャラクター〕は「種族:鬼」を得る。
(自動α):
〔このキャラクター〕の戦術は全て無効になる。
(自動γ):
〔このキャラクター〕は、可能であれば1ターンに1回以上の攻撃を行わなくてはならない。
攻撃力(+3)/耐久力(-2)
貴船の神のお告げに従い、宇治川に身を投げた橋姫は鬼と生まれ変わり遂に目的を果たした。
コメント
水橋 パルスィの
スペルカード。
独特の戦闘修正と多くの効果を持つトリッキーな
呪符。
それぞれの効果や戦闘修正が複合的に影響し合い、攻撃に使うにも妨害に使うにも非常に癖の強いカードとなっている。
攻撃に使う場合、高い攻撃補正(同ノード・コストの
呪符はおろか
装備と比べても高め)を持つが、耐久補正により耐久力2以下のキャラクターは
決死状態になるので実質セット不可能、それ以上あるキャラであっても弱体化による場持ちし辛さは避けられない。
また効果により
戦術が無効化されるので、
先制や
隠密・
貫通などの要素と絡める事が出来ず、攻撃強制効果も耐久力が弱体化する補正値と組み合わさると地味ながらも非常に厄介で、状況次第ではアタッカー一体を完全に紙にしてしまいかねないリスクを持っている。
このように、単純な攻撃力の増加目当てで使うにはあまりにも癖が強い。
似たような補正値を持つ
鬼火『超高密度燐禍術』という存在もその使いづらさを一層際立てていると言えるだろう。
逆に妨害に使う場合、まず耐久力が2下がるという補正値から耐久2以下のキャラクターに対し除去カードと同然の働きをする。
人界剣『悟入幻想』と同ノード・コストで効果は下位互換に等しいが、
玉兎/5弾や
霧雨 魔理沙/1弾など刺さる相手はまだ多い方であろう。
またそれ以上の耐久力を持つキャラクターであっても妨害
呪符として機能する。耐久力の減少と攻撃強制効果が合わさり、ある程度の攻撃力を持ったブロッカーが場にいれば遠からず
決死状態に出来るだろう。特に
マナチャージキャラクターや
先制ブロッカーなどを封じる手段として有効である。
ただし攻撃力が結構上がってしまうので、一方的に倒そうとするならブロッカーを吟味する必要が出て来る。下手をすると相手に高攻撃力のアタッカーを一体献上してしまう事にもなりかねない。
前述の除去効果ほどは期待出来ないものの、同じカードの用途の一つとして選択肢には入るだろう。
これらの他にも
種族:鬼を付加させる効果も持ち、
星熊 勇儀/5弾を強化させたり、逆に相手に付加させて
節分や
幽鬼剣『妖童餓鬼の断食』で封殺したりなどの運用が考えられる。もちろん逆に相手からこれらのカードを使われるというリスクも存在する。
とはいえ、長所・短所共に上記の効果に比べれば地味であり、敢えてこれを目的で使うことは少ないだろう。
総合して、除去したいなら専用の除去カードの方が、強化したいなら専用の
装備なり
呪符なりの方が使いやすく、噛み合うデッキも非常に限られる感は否めないだろう。
呪精デッキなどは、自キャラを
決死状態にする手段を増やしつつ、出た後の呪精を強化しつつ場持ちし辛くさせる=冥界に送りやすくさせられるので、比較的相性が良いと言えるか。
- 人形も無効に出来るので人形キャラクターをアタッカーに変えるという用途も無くは無いが、元々の耐久力が2以上ある人形は咒詛『首吊り蓬莱人形』とアリオーシュしかおらずそれだけの為に使うのは現実的ではない。
- 「可能ならば攻撃を行う」というのは「攻撃可能な状態でメインフェイズを終了することは出来ない」という意味であるため、スリープを伴う起動効果を起動するなどして攻撃できない状態になっている場合は攻撃をしなくても良い。逆に言えば、それらの起動効果を阻害する効果ではないということである。
- 戦術は効果を無効にしているだけで記述はなくならないため、伝説には効果が無い。
関連
散符『栄華之夢』
開海『海が割れる日』
《開海「海が割れる日」》
No.345 Spell <
第五弾>
NODE(5)/COST(1) 術者:東風谷 早苗
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:持続
ターン終了時まで、〔あなたの場のキャラクター全て〕は「隠密」と以下の効果を得る。
「【(自動γ):
〔このキャラクター〕が相手プレイヤーに戦闘ダメージを与える場合、そのダメージを無効とし、〔相手プレイヤーのデッキの上のカードX枚〕を破棄する。Xはこの効果で無効にした戦闘ダメージの値に等しい。】」
葦の若葉をつかむように握り投げはなされてしまった建御名方神は、ただちに逃げ去った。~古事記
コメント
東風谷 早苗の
スペルカード。
1ターンの間全体に
隠密を付与させるが、攻撃によるライフダメージがデッキを削る効果に変換される。
ライフダメージを与える事が出来ないというデメリットを持つが、全体に
隠密なので手軽に複数のキャラクターによる攻撃をかなり通しやすくなる。
その為、ある程度の戦闘力を持つアタッカーさえ場に揃えればかなりの早さでデッキを削る事が可能で、ライブラリーアウト戦術の最後の詰めとして使える。
符ノ弐“伊吹 萃香”や
旧都などと組み合わせると面白いことになるかもしれない。
複数のキャラクターの攻撃、特にアタッカーの攻撃力に効果が依存しているという点が多少ライブラリーアウト戦術とコンセプトが異なる感はある。だが
隠密付与や、デッキ破壊の性質上グレイズがリスクになり辛いという点を上手く生かせば十分戦力になり得る。
- 河童『お化けキューカンバー』と同様、貫通効果でも効果が発揮される(貫通によるダメージは戦闘ダメージであるため)。また、戦闘ダメージが無効となっているため、1以上の戦闘ダメージを与える必要があるグレイズは不可能である。
公式QAより
- Q078.こちらが「No.345 海が割れる日」を解決し、相手プレイヤーが「No.373 閉ざされた瞳」を解決しました。この時、こちらのキャラクターの攻撃を相手が防御しなかった場合、相手のデッキは破棄されますか?
- A078. いいえ、効果の対象として不適切になるため、効果が無効になります。そのため、通常通り相手プレイヤーに戦闘ダメージが与えられます。
関連
岐符『サルタクロス』
《岐符「サルタクロス」》
No.346 Spell <
第五弾>
GRAZE(2)/NODE(6)/COST(3) 術者:射命丸 文
【幻想生物】 伝説 先制 維持コスト(1)
(自動α):
〔このキャラクター〕は、新たに戦術を得ることは出来ない。
(自動γ):
〔このキャラクター〕が相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合、ターン終了時まで〔全てのプレイヤー〕は自分のキャラクターに防御を行わせることが出来ない。
攻撃力(4)/耐久力(5)
高天原から葦原中国を照らす神の眼光に負け、
誰も猿田彦が何者かを問うことが出来なかった。
コメント
戦術を得ることができないので
貫通や
隠密は得られないが、防御された場合にブロッカーを除去したり、
神符『神が歩かれた御神渡り』でブロックされにくくして効果を通せればあとは一方的に殴れるというのは大きい。
- あまりないシチュエーションではあるが、(自動γ)効果発揮後に旧都を使われると一転してピンチになる場合も。
- こちらもあまりないシチュエーションだが、(自動γ)効果の対象は〔プレイヤー〕であるため、効果発揮後でも符ノ壱“紅 美鈴”などの『キャラクター効果による防御』は可能である。
関連
難題『仏の御石の鉢 -砕けぬ意思-』
神符『天人の系譜』
《神符「天人の系譜」》
No.348 Spell <
第五弾>
NODE(3)/COST(1) 術者:八意 永琳
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔あなたのデッキ〕を全て見て、称が異なるキャラクターカード3枚を抜き出し、デッキをシャッフルする。その後、相手プレイヤーはこの効果で抜き出したカードを全て見て、1枚選ぶ。〔あなた〕は選ばれたカードを手札に加え、選ばれなかったカードを任意の順番でデッキの下に戻す。
遥か古から続く系譜が、古き絆を呼び起こす。
コメント
手札に加えられるのは三枚の内相手が選んだ一枚のみで、また全て違う名称のカードでなければならないので、特定の必須カード一枚を手札に加えたい場合の
サーチカードとしては向かない。
逆に、選んだ三枚のどれを手札に加えても良い、という状況を作り出せれば強い。
このカード自体はノード3コスト1で手札を減らさず任意のカードと交換出来るという破格の使い勝手の良さを持っていて、しかも他二枚がデッキの下に潜る効果は見方を変えれば二枚分のデッキ圧縮のおまけまで付いてくるという事でもある。
例えば
月都万象展で出す前提で大型アタッカーを三種類用意出来れば、確実に
サーチ出来て手札事故の予防にもなるのでかなり美味しいだろう。
合葬『プリズムコンチェルト』とも相性が良く、プリズムリバーの三枚のうちどれを選んでも
サーチの条件を満たす事が出来る為、デッキの下に潜る事がほぼデメリット足り得ない。
また所詮は人間の選択なので、プレイングやブラフで特定のカードを選ばせる事も出来なくは無い。単純な
サーチカードより使い方が難しい分、柔軟な発想が求められるカードである。
関連
死歌『八重霧の渡し』
《死歌「八重霧の渡し」》
No.349 Spell <
第五弾>
NODE(3)/COST(1) 術者:小野塚 小町
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔スリープ状態のノード全て〕を公開し、その中に含まれていたキャラクターカードを全て破棄する。それ以外のカードは裏向きにし、スリープ状態でノードにセットする。
渡し船に響くのは、使者の思いを伝える歌。
コメント
小野塚 小町の
スペルカード。
リスクをお互いに孕む。むやみに使うのは危険。
大型キャラクターを伏せることが多い序盤で使うとこちらのリスクも少なくて済むか。
伏せたカードからデッキの傾向がわかる、かもしれない。互いに。
終盤でノードを確認して
紅葉狩りという使い方もなくはないが、やはりリスクは高い。
関連
霊符『古き地縛霊の目覚め』
《霊符「古き地縛霊の目覚め」》
No.350 Spell <
第五弾>
NODE(6)/COST(2) 術者:小野塚 小町
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔全てのプレイヤー〕は、〔自分の冥界にある必要ノードが6以上のキャラクターカード3枚まで〕をスリープ状態で場に出しても良い。場に出した場合、〔場に出したプレイヤー〕はXダメージを受ける。Xは、この効果で自分の場に出したキャラクターの本来の耐久力の合計値に等しい。
この地に縛り付けられて幾百年?それとも幾千年?
コメント
この効果で出せるのは必要ノードが6以上のキャラクターに限られている。
6ノード帯ともなればキャラクターの耐久力は高いものが多く、3枚出せばかなりのダメージを受けることになるだろう。
主に
黄泉の舟などのサーチカードとセットで使う事になるだろう。
スリープ状態で場に出るので速攻で決める事は出来ず、多量のライフコストから使用ターンの防御も辛いというリスクはあるが、それにさえ耐え切れれば3体ものアタッカーを一度に場に出せる展開力は優秀。
注意が必要なのが、相手も(同様にライフコストが必要になるとは言え)3体までキャラクターを出す事が出来るという事。
スリープ状態で出てくるという都合上、場に出したキャラクターで先に攻撃できるのは相手なので、使用時は相手の
冥界のカードには気を配る必要がある。
万全を期すならめぼしいカードに対して
古の記憶や
無縁塚などの除外手段でフォローを入れるといいかもしれない。
また多大なダメージを受けることを使用し、
魂の花を能動的に使用することが出来る。
相手のターンを挟まずにこちらのキャラクターを
アクティブ状態に出来るため、一気に勝負を決めることも不可能ではないだろう。
- 「ダメージを受ける。その後~」という記述ではないため、ダメージを無効化してもキャラクターが場に出せなくなることはない。よって、森羅結界や大結界『博麗弾幕結界』などとは相性が良い。
- 「3枚まで~しても良い」というテキストなので、どちらかのプレイヤーの冥界のキャラクターカードが3枚未満でも解決に失敗することはない。
- 「冥界のキャラクターカードを選択した時点で」受けるダメージXが決定する。このため、実質「本来の耐久力の合計値」=Xとなる。例えば星熊 勇儀/5弾を選んだならば、例え使用時にノードが4枚以下であっても受けるダメージは4である。(Q&A002)
- このQ&Aの裁定を受けて、Revision Packageに「本来の」という記述が追加されたカードが収録された。効果は変化していないが、より分かりやすくなっている。
- 特に記述がないため、必要ノード-は0として扱う。よって、西行妖/1弾などをこのカードで出すことは出来ない。
- かつては呼び出したキャラクターがアクティブ状態で場に出るというデタラメな性能であったため、このカードを主軸としたワンターンキルコンボが存在した。
マナの生成と産霊『ファーストピラミッド』を組み合わせることによって先攻1ターン目から小野塚 小町/5弾を術者として出し、黄泉の舟によって合計攻撃力が25以上になるように大型キャラを落とし、このカードで並べることで、1ターンキルが成立するというもの。- 2009/05/02のエラッタによってキャラクターがスリープ状態で出るようになり、上記のワンターンキルは成立しなくなった。
関連
魍魎『二重黒死蝶』
《魍魎「二重黒死蝶」》
No.351 Spell <
第五弾>
GRAZE(2)/NODE(3)/COST(1) 術者:八雲 紫
【幻想生物】 維持コスト(1)
(自動γ):
〔このキャラクター〕が戦闘によって決死状態になった場合、〔相手プレイヤーのデッキの上のカード4枚〕をゲームから除外する。
攻撃力(5)/耐久力(3)
罔両の交点に、生まれた、在りえない、呪われた、命。
コメント
ノード・コストに対して戦闘力がかなり高い。
が、維持コストが必要である点から、単体でアタッカーとしては多少使い辛い。少なくとも一アタッカーとしては
小野塚 小町/5弾という同じノード帯で同じ戦闘力を持つキャラクターがいる為、このカードを使うぐらいならそちらの方が安定しやすい。
幻想生物であるという点に着目すれば、
金符『シルバードラゴン』と比べれば出したターンに攻撃出来ないが維持コストを支払う事で高戦闘力のまま場に維持出来るので一長一短か。
戦闘によって破棄された場合に誘発するデッキ除外効果を持つが、「戦闘によって破棄」という条件と「デッキの上から4枚」という効果対象から、除外効果としてもデッキ破壊効果としても中途半端である。
関連
※「二重黒死蝶」を参照するカード
結界『生と死の境界』
《結界「生と死の境界」》
No.352 Spell <
第五弾>
NODE(4)/COST(1) 術者:八雲 紫
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符
【世界呪符】
(自動α):
全てのカードは冥界に置かれる代わりにゲームから除外される。
(自動γ):
〔このカード〕が破棄された場合、冥界に置かれる代わりにゲームから除外する。
もう、戻れない。
テキスト修正@2011/02/09
コメント
各種冥界利用カードを封じる事が出来るが、あくまで「冥界に置かれない」のみであり、このカードを使う以前に冥界に落ちたカードの利用を封じる事は出来ない。スペルカードであり先置きしておかなければならない事も考えれば、それらへの対策カードとしては
無縁塚の方が使い勝手は良い。
その為、このカードは主に自身がカードを継続的に除外する為のギミックとして使用する事になるだろう。
除外キャラクターを帰還させる
符ノ弐“八雲 紫”とは当然相性が良い。
関連
疎符『六里霧中』
《疎符「六里霧中」》
No.353 Spell <
第五弾>
NODE(3)/COST(2) 術者:伊吹 萃香
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符
【世界呪符】
(自動γ):
あなたのメンテナンスフェイズ開始時に、〔あなたの冥界の上のカード1枚〕を裏向きにして、〔このカード〕にセットする。
(常時)0:
〔このカードにセットされているカード全て〕を破棄する。その後、ターン終了時まで、目標の〔キャラクター1枚〕は「戦闘修正:-X/±0」を得る。Xはこの効果で破棄したカードの枚数の2倍に等しい。
深い霧は視界のみならず、その心をも迷わせる。
コメント
セットカードが増えるペースは1ターンに付き1枚と地道だが、いざ使う時には枚数分の2倍の効果がある為、早い段階で高い効果を発揮するようになる。
いつでも起動可能で1枚でもセットされていれば効果があるので、早期に場に出す事が出来れば確実に被ダメージを減らす事が出来る。
ただ、一度の起動で全てのセットカードを
破棄しなくてはならないので、例え目標のキャラクターの攻撃力が低い場合でも必要以上のセットカードを
破棄せざるを得ず、また複数のキャラで攻撃されたりすると弱いなどの欠点も持つ。
鬼火『超高密度燐禍術』で無理矢理セットカードを増やす事で、一度限りだが瞬間的に効果を増やす事も出来なくは無い。
また維持コストがなく冥界のカードを場に出し続けていけるので、
破滅の呼び声との相性も良好。
関連
鬼火『超高密度燐禍術』
《鬼火「超高密度燐禍術」》
No.354 Spell <
第五弾>
NODE(4)/COST(1) 術者:伊吹 萃香
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
目標の〔場のカード1枚〕に、〔そのプレイヤーのデッキの上のカード3枚〕を裏向きにしてセットする。そのカードがキャラクターにセットされた場合、以後そのカードは以下の効果を持つ呪符カード「鬼火」として扱う。
「戦闘修正:+1/±0」
ありえないほど高密度で圧縮された燐は、
災厄の炎をもたらす。
コメント
伊吹 萃香の
スペルカード。
目標のカードに+1/+0の戦闘修正を持つ
呪符を一度に3枚セットする。
その効果は単純に考えればキャラクター一体の攻撃力を永続で+3する
呪符と言えるので、使い勝手が良い。
戦術などの付加効果が無いが、元々
先制や
貫通を持つキャラクターを強化する為に使う分にはむしろコスト相応で無駄が無いスペックがありがたい。また
呪符なので、他の
呪符や
装備と組み合わせたりする事も可能である。
「+3」ではなく「+1が3枚」である事は一長一短だが、どちらかと言えばメリットとして働く事が多い。
解呪一枚の損害も少ないし、
符ノ壱“パチュリー・ノーレッジ”のような効果とのシナジーも期待出来る。またセットカードも枚数として数える
破滅の呼び声とも相性が良い。
デメリットとしては、
八坂 神奈子/3弾を相手にする場合はリスクが3倍になり、
『全人類の緋想天』の対象にならざるを得ず、ほんの僅かだがデッキが早く消耗する為相手がデッキ破壊してくる場合相性が悪いぐらいか。
関連
力業『大江山颪』
《力業「大江山颪」》
No.355 Spell <
第五弾>
NODE(3)/COST(1) 術者:星熊 勇儀
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:持続
ターン終了時まで、〔全てのキャラクター〕は「戦闘修正:+X/±0」と「貫通」を得る。
Xはこの効果の解決時にあなたの冥界にある「大江山颪」の枚数に等しい。
その進軍、山颪の如く。
コメント
Xは『解決時に』冥界にある「大江山颪」の枚数である。
リニューアル後のルールで、プレイしたカードが冥界に行くのは解決『後』直ちに…のため、
プレイしたこのカード自体は数に入れないので注意。
(冥界に「大江山颪」が無い状態でプレイした場合、戦闘修正は±0/±0。)
攻撃力補正が欲しい場合は事前・事後に他の2枚のうちから冥界に落とす必要がある。
無理ではないが、攻撃力補正を得る事を前提に採用するのはかなり厳しいものがあるだろう。
貫通の付与にしても、同じノード・コストで安定性の高い
ミニ八卦炉があるので、「全体に付与出来る」という点を生かした採用が求められるのは言うまでも無いだろう。
また
貫通による恩恵を生かす為にはそれぞれにある程度の打点の高さも要求される為、小型速攻などには向いていない。
総じて、中~低速のビートダウンのサポートに向いたカードである。
前述の攻撃補正の得辛さも、ある程度後になってくればノードからの破棄や
香霖堂などによって冥界に送る事も不可能では無くなってくる。
理論上かなり困難とは言え、「コスト1で全体に攻撃+2と
貫通付与」という破格の性能になる可能性を秘めているというだけでも夢のあるカードである。
ただし、相手も同じ恩恵を受けるという点は忘れやすいので注意。
貫通だけならどうという事はないが、攻撃補正が入るとブロッカーから思わぬ反撃を受けたりする可能性も無くは無い。
- 性質上、最高の状態を一度使えば終わり(他の2枚が冥界に落ちている)なのもネックか。旧都や永遠亭などで使い回すのも選択肢の一つかもしれない(前者は相手のアタッカーに注意)。
関連
怪輪『地獄の苦輪』
《怪輪「地獄の苦輪」》
No.356 Spell <
第五弾>
NODE(4)/COST(1) 術者:星熊 勇儀
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:呪符
【呪符】
(自動γ):
あなたのターン開始時に、〔あなた〕は1ダメージを受ける。
攻撃力(-2)/耐久力(-2)
回り続ける車輪のように、その苦しみは終わらない。
コメント
星熊 勇儀の
スペルカード。
キャラクターに対しマイナス補正と、プレイヤーへの継続ダメージを与える
呪符。
主に用いるのは、ロックカードと組み合わせてのロックバーンだろう。
幸せのお賽銭箱や
河城 にとりと比べると、確実に相手のライフだけを毎ターン削っていくので、
解呪が無ければ文字通り守っているだけで勝てる、というような状況も作り出せる。
ただし、高いマイナス補正によって耐久3以上あるキャラクターでなければセット出来ない、という欠点がある。
ただでさえ相手のキャラクターに貼り付けなければ効果を発揮しないカードだけに、汎用性に若干難があるのは否めないだろう。
良く採用される
サニーミルクを対象に出来るのはせめてもの救いだが、その場合は毎ターンの
マナチャージを許してしまう為なかなか立ち行かない。
相手のアタッカーを弱体化させるカードとして見るのも一つの手か。
狂符『幻視調律(ビジョナリチューニング)』ほどではないにしても大きくグレイズ効率を下げられ、また耐久2以下のキャラクターに対してなら除去としても機能するので、上記とは逆に汎用性を助ける形になっている。
関連
審判『浄頗梨審判』
《審判「浄頗梨審判」》
No.357 Spell <
第五弾>
NODE(2)/COST(1) 術者:四季映姫・ヤマザナドゥ
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
目標の〔「種族:人間」または「種族:幽霊」を持つキャラクター1枚〕を決死状態にする。
浄頗梨の鏡によって人の全てを映し出し、その罪を裁く。
コメント
- 読みは「じょうはりしんぱん」。また、厳密にはこの名前のスペルは原作「東方文花帖」では登場していない。原作での名称は「審判『浄頗梨審判 -射命丸文-』」である。
- 皮肉にもこのカードでは種族:天狗である「射命丸 文」を裁く事は出来ない。
関連
神符『神が歩かれた御神渡り』
《神符「神が歩かれた御神渡り」》
No.358 Spell <
第五弾>
NODE(5)/COST(2) 術者:八坂 神奈子
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:持続
ターン終了時まで、目標の〔キャラクター1枚〕が攻撃を行う場合、〔相手プレイヤー〕はX支払っても良い。支払わない場合、自分のキャラクターに防御させることは出来ない。Xはこの効果の解決時のあなたのノードの枚数に等しい。
氷結した諏訪湖の氷が膨張してせりあがる様は、
ミシャグジ様が通った後とも言われている。
コメント
八坂 神奈子の
スペルカード。
目標のキャラクター一体の攻撃に対する防御に多大なコストを付与する。
いわば
種族の制限が無い
隠密であり、どのようなキャラクターでもノードを加速させるだけで攻撃を通す事が出来る。
ノード数で優っていれば完全に防御不可能になるが、そこまでしなくとも防御するのに5~6コスト掛かってしまうのはかなり痛いので防御制限として十分な働きをしてくれる。
強力な効果だが、キャラクター1体のみで1ターンしか効果が無いので、ライフを一撃で削り切れる攻撃力がある場合の除いて多少効率の悪さが否めないか。
場合によっては
旧都や
永遠亭で使いまわして二度アタックするというのもアリだが、その場合はアタッカーのグレイズに注意。
関連
開宴『二拝二拍一拝』
《開宴「二拝二拍一拝」》
No.359 Spell <
第五弾>
NODE(6)/COST(3) 術者:洩矢 諏訪子
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔あなたの手札1枚〕を破棄する。その後、〔「種族:神」を持たないキャラクター全て〕を本来のプレイヤーの手札に戻す。
神への敬意を捧げ、ついに本当の戦いが始まる。
コメント
洩矢 諏訪子の
スペルカード。
特定のキャラクター以外の全キャラクターを手札に戻すカード。
自身が
種族:神中心デッキなら相手だけご退場願える優れもの。
神の加護と並び、
神デッキを代表する切り札と言える。
一見
恋符『マスタースパーク』と似た効果に思えるが、『手札に戻す』点が大きく違う所。
たとえ場に「種族:神」のキャラクターがおらずとも、ノード・コスト(と二体目以降は
奇襲)さえあれば手札から再プレイすることができる。
ただしそれは相手も同じなので注意しよう。
奇襲速攻持ちキャラクターが相手手札に戻った場合、そのキャラクターで防御されてしまう。
戦術を持たないキャラクターに
現代神の悟達を使用して
種族:神を得つつ強化、このカードを出して無防備な相手に直接攻撃というのが理想の展開だろうか。
大魔法『魔神復誦』の登場により自分の場を構築しやすくなっている。合わせて使う事で非常に高い打点を生み出す事も可能となった。
関連
恨霊『スプリーンイーター』
《恨霊「スプリーンイーター」》
No.360 Spell <
第五弾>
GRAZE(1)/NODE(4)/COST(1) 術者:火焔猫 燐
【幻想生物】 維持コスト(1)
(自分ターン)0:
目標の〔あなたの冥界にあるキャラクターカード1枚〕を裏向きにして〔このキャラクター〕にセットする。以後、そのカードは以下の効果を持つ呪符カード「怨念」として扱う。この効果は1ターンに1度しか使用できない。
「戦闘修正:+1/+1」
攻撃力(2)/耐久力(3)
その妖怪は死者の脾臓を食し、貪り、ただ喰らい続けると言う。
コメント
冥界にキャラクターさえ存在していれば1ターンに+1/+1ずつ戦闘力を上げ続け、また攻撃や防御もそれと併行して行える。
グレイズも低く、3~4ターン程度維持させれば地味に強力なアタッカーとして化けてくれるだろう。
ただこのカード自体に何か特別な
戦術や効果があるわけではなく、また
維持コストが必要な割に
術者とのシナジーも特に無いので、育つのに時間が掛かる割には他のキャラクターより優れている点が少ないという印象が大きい。
冥界にキャラクターがいなければ戦闘力増加が途切れてしまうのも結構厄介。また、
パンプアップの条件もセットカードの数では無く「怨念」という専用の
呪符カードによる効果なので、近年のカードと比べると使い辛さも目立つ。
- 「怨念」自体が戦闘修正を持っているので、伊吹 萃香/9弾などの効果によって別のキャラクターに移し変えられた場合、移し変えられた先のキャラクターが+1/+1の戦闘修正を得る事になる。
関連
『死灰復燃』
《「死灰復燃」》
No.361 Spell <
第五弾>
NODE(5)/COST(0) 術者:火焔猫 燐
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:持続
ターン終了時まで、〔「ゾンビ」以外のあなたの場のキャラクター〕が決死状態になった場合、その決死状態を無効としても良い。無効にした場合、そのキャラクターを裏向きで、あなたの場にスリープ状態でセットする。以後、そのカードは以下の効果を持つキャラクター「ゾンビ(GRAZE2、4/1、種族:幽霊)」として扱う。
「【(自動γ):
〔このキャラクター〕が決死状態になった場合、破棄される代わりにゲームから除外する。】」
死して尚も、その身を燃やし続ける。
コメント
火焔猫 燐の
スペルカード。
ターン終了時まで、
決死状態になった「ゾンビ」ではないキャラクターを
ゾンビとして場にセットすることが可能になる。
ゾンビは決して低くない戦闘力を誇り、さらに
裏向きカードなので
キスメ/9弾によるサポートも受けられる。
仕事を終えた小型キャラクターや
人形等をわざと
ゾンビに変えてアタッカーにしてしまうという使い方もあるだろう。
効果は相手ターンまで持続しない点に注意。さらに
スペルカードなので相手ターンにプレイする事も出来ない。よって、相手の除去に合わせて使うといった事は残念ながら行えない。
関連
爆符『メガフレア』
《爆符「メガフレア」》
No.362 Spell <
第五弾>
NODE(5)/COST(3) 術者:霊烏路 空
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔あなた〕は(4)支払う。その後、〔全ての相手キャラクター〕にXダメージを与える。Xはこの効果でコストを支払った後の、あなたのノードの枚数に等しい。その後、あなたのメインフェイズを終了する。
核融合による究極の攻撃。神の炎が全てを焼き尽くす。
コメント
相手キャラクター全てに、手札コストのような余計なコストも掛からず「解決時のノードの枚数分」のダメージを与えるダメージを与える。
高いダメージを狙う場合、いかにノードを蓄えるかが問題であり、
マナチャージ辺りのノード加速は必要となるだろう。
また、普通に使えば7コストも掛かってしまう為、ダメージを極力減らさない為にも
術者と組み合わせてのプレイが望ましい。それでも4コスト支払わなければならない為、高威力はなかなか狙えない。補助として
征服の果てにあたりを握っておくといいだろう。
このように、条件さえ整えば相手キャラクターのみに高いダメージを与え得る強力な全体除去となり得るのだが、それでも
メインフェイズが終了してしまうというデメリットを持つ。
相手の
ブロッカーを除去しても、そのターン追撃を行う事が出来ない。
その高い除去効果を発揮出来たなら1ターン程度なら何とでもなるのだが、主力級のキャラクターを生き残らせたり、またキャラクター以外のカードで詰め手段を持つ相手なら逆効果になり得るので注意が必要である。
また全体除去なら他にも優秀なカードが増えてきたため、コストパフォーマンスの悪いこちらを積極的に採用する理由は少ないと言っていい。
ただし
術者をデッキに採用している場合かつ、
電符『雷鼓弾』や
魔空『アステロイドベルト』では成果を期待出来ない場合やデッキのスペーズが足りないといった場合には此方が採用される場合もある。全盛期程では無いが、目的意識を持って採用すればまだまだ活躍を期待出来るカードと言える。
- 追加コストの支払いは効果の解決時なので、プレイ自体を無効にされた場合払う必要はない。
- 何らかの原因で追加コストを支払えない場合は効果の解決に失敗する。
- 当然「その後~」の記述であるダメージは発生しないが、メインフェイズも終了しなくなる。
- このカードの「事実上のコスト」は3+4=7ではない。
- 何故なら、「プレイコスト:3」と「効果解決時に支払うコスト:4」は支払うタイミングが異なるため、「1度のコストの支払いで、1枚のノードからは1コストしか発生させる事が出来ません。」という制約を受けないからである。つまりプレイコストとしてアクティブノードをスリープ状態にしたならば、効果解決時にそのスリープノードを使ってコストを支払うことがルール上適性であるため、ノード5枚、うち3枚以上がアクティブノードであればプレイできる。
- 2009/08/15に施行されたエラッタにより、追加コストが2→4となり重くなった。
関連
※このカードを使用する主なデッキ・コンボ
『地獄の人工太陽』
《「地獄の人工太陽」》
No.363 Spell <
第五弾>
NODE(5)/COST(2) 術者:霊烏路 空
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符
【世界呪符】 維持コスト(1)
(自動γ):
あなたのメンテナンスフェイズ開始時に、〔あなたの冥界の上のカード1枚〕を裏向きにして、〔このカード〕にセットする。
(自動γ):
あなたのメインフェイズ開始時に、〔「霊烏路 空」以外の、必要ノードがX以下のキャラクター全て〕を破棄する。Xはこのカードにセットされているカードの枚数に等しい。この効果では必要ノードの値が「-」の場合、5として扱う。
太陽と同じ原理のプラズマ核融合。
巨大なエネルギーを生み出すが、制御が難しい。
コメント
霊烏路 空が最後の手段に使ったスペルだからか制御が非常に難しい。敵味方問わず全てのキャラクターを
破棄していくうえ、毎ターン必ず火力が上昇していく。セットされたカードが減ることはないので、いずれはあらゆるキャラクターが毎ターン破棄されていくことになる。この凄まじいパワーをいかに制御するかがこのカードの見せ所だろう。
代表的なのは「霊烏路 空」を組み合わせたコントロールだろう。破棄効果は「霊烏路 空」のみ効果を受けないので、他のキャラクターを一掃しつつ空を活躍させる事が出来る。
他にはセットされるカードを
破棄するなどして、丁度良い火力で留めておくといった使い方も出来る。
伊吹 萃香/9弾などで裏向きカードを外したりするといったコンボを狙ったりするといいだろう。
元々必要ノードが高いカードでデッキを構築するという運用法もある。特に
霊烏路 空/9弾はこのカードとシナジーがある他、他の仲間を守ってやることが出来るので非常に相性が良い。
最初の内は小型キャラクターしか処理出来ないが、
鬼火『超高密度燐禍術』や
永夜の術で加速させることで、早い段階から大型キャラクターを除去できるようになる。
また
決死状態ではなく
破棄なのも魅力的で、
嫦娥のように決死耐性があるキャラクターは勿論、
神の加護のような決死無効カードの影響も受けずにキャラクターを除去しに掛かる事が出来る。
上述の通り
解呪などで
破棄されるが、セットされたカードが7枚くらいになってくるとそこからの切り替えがかなり難しいので、このカードが場に出た場合はなるべく早く決着をつけるなりなんなりしたほうが賢明である。
- 霊烏路 空/5弾は八咫烏でこのカードごと吹き飛ばしてしまっていたので少々扱いづらかったが、新たな「霊烏路 空」の登場でこのカードの使いやすさも上がった。うち二枚は鬼火『超高密度燐禍術』とも相性が良いので、このカードを軸にデッキを組んでもいいかもしれない。
- 対象は『「霊烏路 空」以外』である。そのため、相手の場にある「霊烏路 空」と名の付くカードも効果の対象にならない。焔星『十凶星』の術者として採用される事の多い霊烏路 空/9弾には注意が必要。
関連
想起『テリブルスーヴニール』
《想起「テリブルスーヴニール」》
No.364 Spell <
第五弾>
NODE(3)/COST(3) 術者:古明地 さとり
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
目標の、〔冥界にあるスペルカード1枚〕を抜き出し、〔あなた〕がそのカードをプレイしたものとして解決する。但し、この効果で「テリブルスーヴニール」を目標にすることは出来ない。
思い起こすは原初の記憶、深層に隠されたビジョンを再現する。
コメント
名前に「テリブルスーヴニール」を含まないスペルカードであれば何でも目標に出来るため汎用性が高い。このカード自体がコスト3と重いが、
死符『ギャストリドリーム』など、使い回したくなるほど強力な効果を持つカードなら損失はない。
また、
冥界にあるスペルカードをプレイできる、という効果自体が大きなアドバンテージを持つことを忘れてはならない。
なにせ手札にそのカードがなくてもプレイ出来るのだ。
秘密結社、
冥符『紅色の冥界』をはじめとするサルベージや
リアニメイト手段が多くある
キャラクターカードとは異なり、スペルカードは手札以外からそれを使う手段が非常に限られており、回収手段も少ない。
その点このカードは冥界にスペルがあり、
無縁塚などで
目標を喪失しない限り、狙ったスペルカードの効果を使うことができる。
さらにこのカードがデッキに眠っているという情報があれば、デッキに1枚しかないスペルカードが現時点において不要でも、それをノードに伏せることが可能になり、プレイングの幅が増す。またこのカードをちらつかせることにより、相手にスペルカードの使用を躊躇わせることが可能かもしれない。
そして、コストのわりに必要ノードが低いという大きなメリットがある。
冥符『紅色の冥界』、
兎符『因幡の素兎』、
毒符『樺黄小町』といった逆転要素の高いカードは、概ね必要ノードが高く、序盤で追い込まれた場合腐ってしまいかねない。
その点このカードは3ノードあればプレイ可能なので、追い詰められノードも少ない状況をひっくり返すパワーがある。特に相手の
兎符『因幡の素兎』をプレイし返した場合のアドバンテージは大きいだろう。
また
表象『夢枕にご先祖総立ち』など、複数回プレイすることで爆発的な戦闘修正を得ることができるカードなどを、ぎりぎりのノードからプレイすることもできる。
当然のことではあるが、このカードは
術者を据えると最大の効果を得ることができる。いわばあらゆるカードの
術者になれるも同然なので、再利用するスペルにかなり自由が利くのだ。
古明地 さとり/5弾の効果で相手の手札から落としたスペルカードを、さらにこのカードで使いまわす…といった展開になれば、相手の精神的ダメージもなかなかだろう。
- 「あなたがプレイしたものとしてその効果を解決する」の記述から、連結を持つスペルカードを目標に取った場合は指定されたカードを除外しないと効果を解決出来ない。敢えて除外をせずに【連結】を持つスペルカードを除外するということも可能であり、天竜『雨の源泉』を何度も使い回して来る相手ならば有効打にもなる。
- このカードで目標に指定したスペルカードの効果を解決するのはこのカードの解決時。これは「プレイしたものとして解決する」効果が解決されるのはこのカードの効果解決時で、それまでは単にこのカードの目標でしかないため。
- 「抜き出す」効果であるため、冥界に存在する特定のカードの枚数を参照するタイプの効果を持つスペルカードの場合は注意が必要。抜き出した時点で、そのカード自体は冥界には存在しない。
- 例えば自分の冥界に鬼声『壊滅の咆哮』が3枚あるとき、そのうち1枚を目標にこれをプレイし解決した場合、鬼声『壊滅の咆哮』におけるXの値は3ではなく2である。
- 大きな意味を持たせるのは難しいが、冥界のカードの順番を操作することができる。
- 「テリブルスーヴニール」を目標にすることは出来ないとあるが、原作においても現在名称に「テリブルスーヴニール」を含むスペルはこのカードしかないのであまり意味は無い。
関連Q&A
- Q041.既に世界呪符をプレイして解決したターン、No.364 想起「テリブルスーヴニール」で冥界にある世界呪符を持つカードを目標にした場合、その世界呪符は場にセットされますか?
- Q041.はい、セットされます。
(参考:IR-5.3.1.b)
- Q052.冥界のカードを目標にするカードをプレイする場合、コストを支払った事によって冥界に落ちたカードを目標にする事は出来ますか?
- A052.いいえ、出来ません。目標の指定はコストの支払いの前に行います。(カードをプレイする方法を参照ください)
- Q060.No.364 想起「テリブルスーヴニール」によって【連結】を持つカードを目標として解決出来ますか?
- A060.はい、出来ます。ただし、目標のスペルカードの解決時には【連結】で指定されたカードをゲームから除外しなくてはなりません。
- Q100.No.364 想起「テリブルスーヴニール」を冥界のNo.070 死符「ギャストリドリーム」を目標にプレイし、解決時にNo.336 比那名居 天子を目標にしました。その場合、No.336 比那名居 天子の(自動β)の解決は出来ますか?
- A100.はい、出来ます。
(参考:IR-5.3.2)
- Q110.「No.364 テリブルスーヴニール」で目標を指定するスペルカードを目標とする場合、そのスペルカードの目標はいつ指定しますか?
- A110.「No.364 テリブルスーヴニール」の解決時に指定します。これは「プレイした物として解決する」という効果が発生するのは「No.364 テリブルスーヴニール」の解決時であり、それまでは目標のスペルカードは何ら効果を持たないためです。
- Q154.No.364 想起「テリブルスーヴニール」の目標となって解決されたカードは、解決後に冥界の上に置かれますか?
- A154.はい、それが場に残るカードでない場合は冥界に上に置かれます(先に目標となったカードが冥界に置かれます。)
- Q218.No.364 想起「テリブルスーヴニール」でNo.060 時符「プライベートスクウェア」を目標に解決した場合、No.060 時符「プライベートスクウェア」の(自動β)効果は解決されますか?
- A218.はい、解決されます。その場合、目標となったNo.060 時符「プライベートスクウェア」が本来のプレイヤーの手札に戻ります。
関連
本能『イドの解放』
《本能「イドの解放」》
No.365 Spell <
第五弾>
NODE(5)/COST(2) 術者:古明地 こいし
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
ターン終了時まで、〔あなた〕がキャラクターカードをプレイし、コストを支払う場合、〔あなたのデッキの上のカードX枚〕をゲームから除外することで、Xコストを支払ったものとすることが出来る。但し、この効果では一度に2コストまでしか支払う事が出来ない。
スーパーエゴの抑圧から解放された、完全なる自由。
コメント
古明地 こいしの
スペルカード。
キャラクターカードのプレイに限り、デッキをそのままコストとして使うことが出来るようになるカード。
そもそもこのゲームはコストが使い捨てであることが一つの特徴であるが、その特徴を根本から覆すカードである。
カードゲームの法則である「ルールを破壊するカードは強い」の通り、使い方次第で絶大な効果を持つことになる。かつては様々な
ワンショットキルデッキに投入されて大暴れしていた。
基本的に、ライフコストやマナコストに比べデッキコストは「デッキが切れない限り全く痛くないコスト」であるので、普通にノードからコストを支払うより遥かに楽にコストを支払う事が可能となる。
だが、あまりにも効果が強力であったため、
エラッタが出され弱体化された。以前はこの効果で支払えるコストに上限がなかったが、2009/08/15のエラッタ以降、2コストが上限とされた。
これによりかつて存在した多くの
ワンショットなどが成立しなくなった。
しかしそれでも強力過ぎる効果だったため、2010/08/27に再度エラッタを掛けられて必要ノードが高くなった。二度も大きなエラッタを掛けられたカードは少ない。このカードがいかに強力だったかが良く分かる。
そして2013/04/03、このノードコストからですら
藤原『滅罪寺院傷』を使うソリティアが結果を残したため、ついに三度目のエラッタを下された。コストの使い道が基本的には1ターンに1枚しか出せないキャラクターカード限定となり、その使い道が大きく制限されてしまった。三度目のエラッタは史上初。まさに、キング・オブ・ぶっ壊れカードであった。
- 「コストを支払う場合~支払ったものとすることができる」という効果であるため、このカードの効果を解決したターンであってもノードからコストを支払ってもいいし、ノードとデッキ両方をあわせてコストの支払いをしても良い。要するに、コストの支払い手段を増やす効果である。
- 支払う順番は「このカードの効果で払うコスト」→「ノードから払うコスト」の順。
- その強力な性能から、ワンターンキルやワンショットの温床となっていた。代表的なものは冥界一硬い盾とお月見、速攻を持った1ノードアタッカーを使ったワンターンキルなど。
- 2009/08/15のエラッタにより一度に2コストまでしか支払うことができなくなったため、上述のコンボは成り立たなくなった。
- 2010/08/27のエラッタによりノードコストが5/2となり、非常に重くなった。
- 2013/04/03のエラッタによりキャラクターカードのコストしか支払えなくなった。
- 現状、「一部のキャラクターをデッキの限りループさせられる」という効果になっている。例えば十六夜 咲夜/5弾なら、単体で出し入れをかなりの回数行える。現状でも除外領域を肥やすことに意味がある他、将来的に「キャラクターがプレイされて場に出た場合」が条件となる自動効果を持つカードが出現した場合など、このカードが活躍する可能性もまだ眠っていると言える。咲夜以外にも組み合わせ次第でループは発生するので、探してみるのもいいのではないだろうか。
公式QAより
- Q097.「No.365 イドの解放」が解決した後にカードをプレイする場合、必要ノードが不足している場合でも、デッキの上のカードをゲームから除外することでコストを支払い、カードをプレイすることは出来ますか?
- A097.いいえ、出来ません。必要ノードを満たしている必要があります。
- コメント
- 支払ったものとすることが出来るのは「コスト」であり「ノード」ではないため。
- Q113.「No.365 イドの解放」で、3コスト以上のコストを支払う場合、「No.365 イドの解放」の効果で1~2コスト分だけを支払い、残りのコストをノードから支払う事は出来ますか? (8/15~)
- A113.はい、出来ます。その場合、先に「No.365 イドの解放」で支払うコストを決定し、その後にノードから支払うコストを決定します。
- コメント
- 支払う手段を増やす効果であるため。ただし先に「イドの解放で支払うコスト」を決定し、その後「ノードから支払うコスト」を決定する。
関連
抑制『スーパーエゴ』
《抑制「スーパーエゴ」》
No.366 Spell <
第五弾>
NODE(3)/COST(1) 術者:古明地 こいし
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔あなた〕はライフポイントをX支払う。その後、目標の〔キャラクター1枚〕を決死状態にする。Xは目標のキャラクターの必要ノードの値に等しい。この効果では必要ノードの値が「-」の場合、5として扱う。
イドを抑制した、心の規範。
コメント
人界剣『悟入幻想』と同じノード・コストであらゆるキャラクターを除去出来る為ノードに優しく、特に早いデッキではその耐久4以上あるブロッカーが出された場合でも速やかに除去出来る汎用性が大きな武器となる。
逆に、ある程度後になってくるとそのライフコストがネックとなる。
いくらコストが低くともキャラクター一体を除去する為に8点以上ライフを失うのはかなり痛く、また本来
人界剣『悟入幻想』で気軽に焼けるようなキャラでもライフ2~4点のコストが付随し、専門のカードに比べ使い勝手がかなり悪くなる。
その高い汎用性に比べればリスクとして安いとは言え、安易に使うのは命取りになりやすいのは注意が必要だろう。
逆にどれだけライフを失っても最終的に相手のライフを先に削り切れるような攻撃的なデッキならば、非常に心強い除去カードとなるはずである。
関連
魚符『龍魚ドリル』
《魚符「龍魚ドリル」》
No.367 Spell <
第五弾>
NODE(3)/COST(2) 術者:永江 衣玖
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:装備
【装備】 貫通
(自動α):
〔このキャラクター〕は「戦闘修正:+X/±0」を得る。Xはあなたの手札の枚数に等しい。
(自動γ):
〔あなた〕がダメージを受けた場合、〔このカードにセットされている「龍魚ドリル」全て〕を破棄する。
攻撃力(+X)/耐久力(-)
正面に立ち塞がる敵もろとも、貫き突破する。
コメント
手札にもよるが、高い攻撃補正を得る事が出来る。
手札が2~3枚程度あればとりあえず及第点のスペックとなるので十分実用範囲内だろう。
強引な取引などのドローカードと組み合わせてさらに高い攻撃補正を求めるのも悪くない。
- 同じようなカードであるミニ八卦炉と比べ、上記の戦闘補正と場持ちのしやすさの他にスペルカードとコマンドカードの違いがあるが、これは一長一短。
- 貫通を敢えて無視してコマンド装備として扱える利便性があったミニ八卦炉に対し、このカードは魔法研究によってサーチ出来る為コンボパーツとして扱いやすくなっている。
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光珠『龍の光る眼』
《光珠「龍の光る眼」》
No.368 Spell <
第五弾>
NODE(4)/COST(1) 術者:永江 衣玖
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:装備
【装備】
(自動γ):
ターン開始時に、〔あなたの冥界の上のカード1枚〕をゲームから除外する。ターン終了時まで、〔このキャラクター〕はこの効果でゲームから除外したカードの種類によって以下の効果を得る。
・キャラクターカード… 「戦闘修正:+2/±0」
・スペルカード… 隠密
・コマンドカード… 先制
攻撃力(-)/耐久力(+2)
龍眼が光を放ったそのとき、何かが起こる。
コメント
永江 衣玖の
スペルカード。
ターン開始時に冥界の一番上にあるカードの種類によって効果が変わる特殊な
装備。
要は直前に冥界に落としたカードによって効果が決まる。
しかもいちいち除外する為継続的に同じ効果を出し続ける事が難しく安定しないが、得られる効果自体は「+2/+2」「
隠密」「
先制」とどれも悪くは無い。
また耐久+2は固定なので、キャラクター一体を守る分には及第点の性能はあると言えなくもない。
ただ戦闘力補正、
隠密付与はそれ専門のカードが存在しており、こんな回りくどいカードを使うよりはそちらの方がスマートで使いやすい。
それに比べ
先制は継続的に得られるカードが今の所これだけなので使う価値もあるのだが、その場合このカードの効果の継続的に使いづらいという性質と相性が悪く、やはり「このカードを使うぐらいなら」という風になりがちである。
ただ一つ利点と言えるのが、このカードがスペルカードであるという事で、
魔法研究によってサーチ出来る為
光学迷彩スーツより安定してコンボパーツに組み込みやすい。
ちなみに「ターン開始時」なので相手ターン開始時も含む。その為自分のターンに特定の効果を出したい場合、該当する種類に加えてもう一枚分冥界に落とさなければならない。
当然かなり早いペースで冥界を消費する為、何かしら冥界利用するカードを搭載しているなら注意が必要。
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《気符「無念無想の境地」》
No.369 Spell <
第五弾>
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効果範囲:その他
発動期間:世界呪符
【世界呪符】 維持コスト(1)
(自動γ):
〔あなた〕がダメージを受ける場合、そのダメージを無効とし、〔あなたのデッキの上のカードX枚〕を破棄する。Xはこの効果で無効にしたダメージの値に等しい。
耐えがたき苦難を一身に受け、耐え続ける。その境地に果たして何を見るのか。
コメント
なお、効果の解決時にデッキ枚数がX枚未満である場合、適切な対象を指定出来ないため解決を行えず、ダメージが無効にならない。
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《「全人類の緋想天」》
No.370 Spell <
第五弾>
NODE(3)/COST(1) 術者:比那名居 天子
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔場に複数出ている、同じ名称であるカード全て〕を破棄する。
存在の頂、非想非非想天。
この天処を以て真の涅槃処、非無想なるが内道においては、生死の境。
コメント
通常、例えデッキのキーカードであっても1枚しか場に出さない事などザラである。相手が複数の同じキャラクターを展開してくれるのを待つのではあまりに実用性が無さ過ぎる。
基本的には
神鬼『レミリアストーカー』や
兎符『因幡の素兎』といった展開型デッキに対するアンチカードとしての運用が前提となるのだが、汎用性に優れる
疾風『風神少女』と比較してこちらを選ぶメリットは少ない。
強いて挙げるとするならば、対象を決死状態ではなく直接破棄するため通常よりも除去対策が採りにくいこと、キャラクター以外も効果の対象に含まれるといったことが挙げられる。
しかしながら、互いに名称の同じカードをコントロールしていた場合、このカードを使っている分こちらが一枚分アド損になるのでお世辞にも使い勝手のよいカードとはいえない。
そのため、このカードを能動的に活用するには
稗田 阿求/7弾や
変装あたりのカードと運用することにより、確実に相手の主力を潰したりアドバンテージ面での優位を確保する工夫が必要である。
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