ガスタの巫女 ウィンダ(遊戯王OCG)

「ガスタの巫女 ウィンダ(遊戯王OCG)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ガスタの巫女 ウィンダ(遊戯王OCG) - (2018/04/01 (日) 11:41:17) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/03/17(木) 23:49:45
更新日:2024/03/28 Thu 10:57:51
所要時間:約 10 分で読めます




ガスタの巫女 ウィンダ
Winda, Priestess of Gusto

効果モンスター
星2/風属性/サイキック族/攻1000/守 400
このカードが相手モンスターの攻撃によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから「ガスタ」と名のついたチューナー1体を特殊召喚する事ができる。

ガスタの巫女 ウィンダとは、DT10弾「インヴェルズの侵略!」にて収録されたモンスターカードであり、ガスタの一員である。

戦闘破壊されると後続を特殊召喚できる効果(通称「リクルート効果」)を持った、「リクルーター」と呼ばれるモンスターカードの1枚。
同じリクルーターであるガスタ・ガルドやガスタ・イグルと共に、【ガスタ】デッキにおけるメインリクルーターの1枚とされる。
ウィンダ→ガルド→イグル→ウィンダ…というサイクルで相手の攻撃を耐えた後、反撃するのが【ガスタ】デッキの基本戦術である。

したがって【ガスタ】デッキには必須カードと言えるのだが、
●呼べるガスタが少ない(比較的よく採用されるモンスターでは、ガルドとイグルの2種類しか呼べない)。
●ウィンダと同じモンスターを(反転召喚ならアド損せずに)呼べるカムイ君も存在する。
●効果の発動に「相手モンスターの攻撃によって」という制約があるので、送り付けやダイガスタ・スフィアードを利用した自爆特攻戦術と相性が悪い。
……など気になる点も目立つ。
ジャンクロン念動収集機などレベルや種族を活かした差別化はできるものの、応用度が低いので採用枚数を減らす決闘者は多い。


しかしこのカード、レアリティはノーマルなのにお値段が少し高い

なぜかって?

デュエルターミナルが続々と稼働終了し入手が困難になったから…という事情もあるけど。
かわいいからだよ!!!!

緑髪ポニーテールにまだ幼さも残る容姿…からなかなかのおっぱい高いイラストアドを持った美少女である事は間違いない
また、後述のダイガスタ・ガルドスを筆頭に彼女のガスタ時代のイラストが描かれた関連カードは5枚も存在する。
中でも、かっこかわいいガスタの交信や太腿の眩しいガスタのつむじ風はファン必見である。

ちなみに、姿や名前がよく似た、同じく嫁・アイドルカードとして高い人気を誇る風霊使いウィンとは姉妹の関係にあたる。
ウィンは「ガスタ」の名を冠していないが、家風に縛られることを嫌いガスタ一族を抜けた公式設定を持つハリキリ☆ガールである。
また、ウィンダ同様霊使い一人と似た名や姿をしたカードにリチュア・エリアルも存在しているが、彼女との関係は不明である。
(後にエリアルもウィンダと同じ「巫女」を名乗る事となるが、やはり関係は不明である。)



そして、彼女のシンクロモンスターであるガルドスの詳細がこちら。

ダイガスタ・ガルドス
Daigusto Gulldos

シンクロ・効果モンスター
星5/風属性/サイキック族/攻2200/守 800
チューナー+チューナー以外の「ガスタ」と名のついたモンスター1体以上
1ターンに1度、自分の墓地の「ガスタ」と名のついたモンスター2体をデッキに戻して発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。

ウィンダ本人と同じく、DT10弾「インヴェルズの侵略!」にて収録されたシンクロモンスターである。

墓地のガスタをデッキに戻す事で、相手モンスターを破壊する効果を持つ。
除去を行うシンクロモンスターならカタストル等いくらでも選択肢はあるが、ガルドスは除去と同時に墓地のガスタをデッキに戻す事ができる。
リクルーターを軸とするガスタならではの効果(厳密には戻すのは「コスト」扱い)であり、Vジャンプの記事でも「墓地から仲間を2体取り戻す!!」と紹介されていた。

イラストには成長したガスタ・ガルドとガルドに騎乗するウィンダが描かれているが、これはガスタ一族に伝わる秘伝により鳥人一体の戦士となった姿であるとの事。
上記の効果は、友である鳥獣と共に脅威に立ち向かうガスタとしての戦い方を体現したものだといえる。

余談だが、DT及び最強カードバトルに用意されたダイガスタ・ガルドスのポリゴンはイラストの再現度がかなり高い。
しかし、再現度が高すぎてイラストの通り開かれたウィンダの口が常にぽかんと開きっぱなしの状態になってしまっている。
若干アホの子っぽくなってしまっているが、ウィンダがかわいいから大丈夫なのである。
ちなみにゲーム作品繋がりで紹介すると、かつてDS系列のソフトで発売されていたWCSシリーズでも、その最終作であるWCS2011にウィンダが登場している。
ゲーム内で使えるカードとしてだけでなく、【ガスタ】デッキを操る対戦相手の決闘者としてフリーデュエルモードに参戦しているのだ。
一人称は「アタシ」で、おおよその「巫女」のイメージとはかけ離れたイケイケでノリの良い口調で喋る陽気なお姉さんキャラである。


そんなウィンダだが、公式のストーリーでは霞の谷の祭壇で祈りを捧げた以降は消息不明となっていた。
……だが、2017年4月28日発売のマスターガイド5にて、祭壇より復活した創星神sophiaの波動を受けて死亡していた事が明言された
美少女相手でも慈悲はない。





ガスタデッキ使いの方、追記・修正お願いします。

























慈悲がないどころの話ではなかった。


エルシャドール・ミドラーシュ
El Shaddoll Winda

融合・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守 800
「シャドール」モンスター+闇属性モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードは相手の効果では破壊されない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

OCG第9期最初のパック「ザ・デュエリスト・アドベント」にて登場したモンスターの1体、エルシャドール・ミドラーシュ。
詳細は「シャドール」の項目を参照。

【シャドール】関連のデッキには必須級の融合モンスターカードである。
闇属性・魔法使い族という恵まれたステータスと、フォトスラやサイドララインを超える高めの攻撃力、簡易融合対応のレベルを持つ。
加えて強力なロック効果と効果破壊耐性を持ち、墓地に送られても【シャドール】デッキのキーカードを墓地から回収する無駄の無さ。
制限カードに二度も指定される程のカードスペックの高さとそのイラストから需要も高く、一時期シングル価格が高騰していた。
現在は再録されたため相場は落ち着いたが、そのパックはとにかく収録枚数が多いため彼女が欲しいならシングル買いがオススメである。

そしてそんなイラストとは……。
糸に繋がれた竜と共に描かれた、人形の少女。彼女の容姿がウィンダと酷似している事が話題となった。
ステータスは種族・属性を除きダイガスタ・ガルドスと一致しており、後に判明したミドラーシュの英語名は「El Shaddoll Winda」……。
ウィンダと密接な関係にあることは疑いようがない。
球体関節の痛ましい姿を見たある決闘者はショックで寝込み、またある決闘者はかえって満足した。


その正体は、死後、新たな生命として生まれ変わるはずだったウィンダの姿。
「sophia」とは異なるもう一柱の創星神「tierra」の策謀により、ナチュルの神星樹にバグ扱いされ魂の無い状態で甦らされたウィンダの成れの果てであった
ウィンダとしての自我さえも喪失していたミドラーシュは、「tierra」に利用され世界が消滅しかねない危険な存在が解き放たれる原因を作ってしまう。
そして解き放たれた生命システム・クリフォートによって拘束された彼女は、火の洪水をもたらす口火とされてしまう……。

そもそもガスタの巫女ウィンダは霞の谷の祭壇に祈りを捧げていたので、あの世界で最も危険な存在である創星神と最も近しい人物だったと言える。
その立場上新たな物語での活躍も納得がいくが、殺害された後に転生もできず、魂と自我を失い、悪役の手駒と成り果ててしまったのは哀れである。
さらに、彼女の行動によってガスタの末裔や彼女らと親交が深い影霊衣を戦火に巻き込んでしまったというのも哀れである。
そしてミドラーシュが融合魔法「魂写しの同化」のイラストで磔にされて以降、全く出番が無いのも非常に哀れである。

死してなおDT世界には慈悲がないようだ……。





シャドールデッキ使いの方、追記・修正お願いします。

























\ただいま!/


精霊獣使い ウィンダ
Spiritual Beast Tamer Winda

効果モンスター
星4/風属性/サイキック族/攻1600/守 1800
自分は「精霊獣使い ウィンダ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが相手によって破壊された場合に発動できる。
デッキまたはエクストラデッキから「霊獣」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

OCG第9期11弾目のパック「レイジング・テンペスト」にて霊獣使いの一人として復活、再登場。
詳細は「霊獣(遊戯王)」の項目を参照。


「霊獣」としては初の「霊獣使い」且つ「精霊獣」という特殊なカードであり、精霊獣初の人型モンスターでもある。
攻守はガスタの巫女時代の数値に動物型精霊獣共通の攻守の合計である「2000」を足した値(攻撃力に600、守備力に1400)になっている。
また、レベルもこれまでの精霊獣と同じ「4」となっている。

ちなみに見た目はミドラーシュに似た衣装を着ており、他の霊獣使いと同様にマントや紋章を身に着けている。
また、巫女時代よりも髪が伸びているが緑髪ポニーテールは健在。当時から持っていた兎のぬいぐるみも地味に健在。
カード名こそガスタには属さなくなったが、ガスタ特有の瞳に浮かぶ十字型の模様は未だ残されている。
総じて、巫女ウィンダとミドラーシュ、そして新たに加わった霊獣要素の全てを折衷したようなデザインになっている。


セフィラの活躍により「tierra」が消滅した事で、クリフォート及びインフェルノイドに捕われていた者たちも解放された。
数十年もの長い時を経て、少女は「ミドラーシュ」ではなく「ウィンダ」として友の元へ誓還、帰還できたのであった。

そして……。

聖霊獣騎 キムンファルコス

リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク2/風属性/サイキック族/攻1800
【リンクマーカー:右下/左下】
「霊獣」モンスター×2
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのリンク先の「霊獣」モンスターの攻撃力・守備力は600アップする。
(2):自分の墓地から「霊獣」カード1枚を除外して発動できる。手札から「霊獣」モンスター1体を召喚する。
(3):このカードを持ち主のEXデッキに戻し、除外されている自分の、「霊獣使い」モンスター1体と「精霊獣」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

「LINK VRAINS PACK」にて登場した、新たなリンクモンスターの1体。そのイラストにウィンダが登場している。
新マスタールールの施行以降、【霊獣】デッキ使いたちから待ち望まれてきた霊獣のリンクモンスターである。
詳しい運用方法及び詳細は「霊獣(遊戯王)」の項目を参照。

イラストは誓還したガスタ・ファルコがダイガスタ・ファルコスの時の姿になってウィンダを乗せており、右手前には霊獣使いの長老が写っている。
ファルコスにはウィンダと同様に霊獣の紋章が装備されており、新たに霊獣の一員となった事が伺える。
そんな彼女らを見守るかつてのカムイ君、霊獣使いの長老は、聖霊獣騎の手ほどきをしている姿であろうか。

星戦を乗り越え、再び羽ばたくかつてのガスタの民たちの姿に感動した彼女らのファンは少なくない。
そしてカードの性能自体も優秀であり、全国の【霊獣】デッキ使いも大いに満足したという。
???「最高だぜ!チーム・ガスタの復活だ!!」

感慨深いイラストのキムンファルコスではあるが、同じパックに収録されていたクリフォート・ゲニウスのイラストは一転して不穏なものであった。
DT世界の地上生命であるウィンダたちは平和を勝ち取ったのか、それとも再び騒乱が巻き起こるのか、それは大いなる蟹の味噌汁。



その他余談あれこれ


「ウィンダ」の名前の由来は、風を意味する英単語の「Wind」であるとされる。
ガスタに属するウィンダ以外の人型モンスターの名も、その多くが風に関する単語や精霊の名に由来している。

DTマスターガイドには、DTに収録されたカードのホログラム加工について解説しているページがある。
その中で、3種類目の加工がなされた(OCGにおける第8期に登場した)カードの例に、DTCにて再録されたウィンダのカード画像が使われている。
ちなみに最初の加工(第6期)のカードには氷結界の封魔団が、2種類目の加工(第7期)のカードにはジェムナイト・ラズリーがそれぞれ使われている。
女性型モンスターばかりの選出となっているが、スタッフの趣味だろうか。

同じくDTマスターガイドによる設定の解説によると、ウィンダはガスタの長老直系の一族である事が紹介されている。
ウィンダの父でありガスタの族長であるウィンダールが不在の間は、父に代わり族長代行の役割を果たしているとの事。

上記の通りウィンとウィンダは姉妹であるとされているが、どちらが姉でどちらが妹であるかは明言されておらず、ファンの間では意見が分かれる。
公式の設定が明らかになる以前は、名前と容姿の似た両者を同一人物として描いた二次創作も見受けられた。

上記の通り満を持してWCS2011に登場したウィンダだが、同作の口調のウィンダが二次創作で登場する事はほぼ無い。
同じくWCSシリーズで口調や性格が設定された僕っ娘/ボクっ娘なエリアルやヒータツンデレフレイヤらと比較しても話のネタにされる事は少ない。

DTで一時期施行されていたイベントに、カリスマデュエリストの一人であるカーリーなのさが参戦する「なのさモード」というものがあった。
彼女がDT世界のモンスターを召喚する際にはカットインを挟み専用の台詞を喋る、といった演出があり、ウィンダの召喚時にも専用台詞が用意されていた。
ちなみに、ウィンダだけでなくガルドスのシンクロ召喚時にも専用台詞が存在する。
なのさ「かわいいからって見惚れていると、君のモンスターはぺしゃんこなのさ!ダイガスタ・ガルドス!」
ウィンダのかわいさを公式が認めた瞬間である。


「ミドラーシュ」とはヘブライ語で「探し求めるもの」を意味する言葉であり、当Wikiの「シャドール」の項目内にも、この単語を訳した二つ名の記述が存在する。
公式のストーリーで彼女が(tierraに利用される形で)探し求めていたのは、tierraの復活に必要な「クリフォートの生命システム」であった。

ミドラーシュのイラストに描かれている竜は、竜星モンスターの1体、風竜星-ホロウが影を奪われシャドール化したものである。


ガスタ時代にはできなかった「自爆特攻によるリクルート効果の発動」が、精霊獣使いになるとできるようになっている。
加えて、カード効果による破壊や破壊後に除外されても効果の発動ができたり、同名モンスター及びエクストラデッキの該当モンスターもリクルートできる。
長い時とOCG第9期特有のカードパワーのインフレを経て、ウィンダの能力も大幅に強化されたようだ。
尤も、ガスタ時代のウィンダが自爆特攻で効果を発動できるようにしてしまうと、スフィアードとのコンボで容易にワンキルできてしまうので仕方ないのだが。
ウィンダが登場した当時にはスフィアードのカードは存在していなかった事については密に、密に。




ガスタ、シャドール、霊獣デッキ使いの方、そしてウィンダを愛する方々、追記・修正お願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/