ハイパーゼットン

「ハイパーゼットン」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ハイパーゼットン - (2021/09/21 (火) 17:59:29) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/03/26 Mon 20:32:02
更新日:2023/07/02 Sun 08:47:40
所要時間:約 14 分で読めます






最強となったゼットンの餌食となれ!!



出典:『ウルトラマンサーガ』本編より/松竹系劇場にて2012年3月24日公開
©2011「ウルトラマンサーガ」製作委員会


●目次

【概要】

ハイパーゼットンとは、映画『ウルトラマンサーガ』に登場する宮崎県産の怪獣であり、本作におけるラスボスである。
ウルトラマン超闘士激伝』に登場する同名個体とは全く別物。

侵略者バット星人によって制圧された地球「フューチャーアース」で生み出された究極のゼットン
「神となって全宇宙に君臨する」という目的のために作られ、『滅亡の邪神』とも称される程の怪物。

バット星人は次元を越えて暗躍し、このゼットンの覚醒を促していた。

危機を知り、別次元からマルチバースを通じてこの地球を訪れたウルトラマンゼロ
ウルトラマンダイナウルトラマンコスモス達の前に、かつてない脅威として立ち塞がる。

映像作品に登場する怪獣としてはEXゼットン以来のゼットン強化形態である。

別名は通常ゼットンと同じ「宇宙恐竜」。これはどの形態も共通。


【各形態】

■ハイパーゼットン(コクーン)

全長:500メートル

繭の中で成長中の形態。グロい。

触手や火球は使用できるためこのままでも普通に戦闘可能(動けないけど)。

スフィア等、バット星人が様々な次元から連れ去ってきた生命体を捕食してその要素を取り込んでいる。

要するに魔改造である。

更に、地球にわずかに残された人間達の「絶望」「恐怖心」を栄養として目覚めの時を待つ。

想定外のある要素によって、その成長は遅らされているようだが……。




■ハイパーゼットン(ギガント)

体長:300メートル
体重:30万トン

コクーンから誕生した形態。キモい。めっちゃキモい。

ムカデやゲジ等の節足動物を思わせる異形の姿。
さらに巨体を活かした圧倒的なパワーを誇り、人間達を更なる絶望へと陥れる。
ウルトラ映画恒例の超巨大怪獣であり、ゼロ、ダイナ、コスモスの3人と激闘を繰り広げる。

鳴き声をよく聴いてみると『帰ってきたウルトラマン』最終話に登場した2代目ゼットンと同じである。

全てCGだが、CGはゲーム『モンスターハンター』のような生物感あるものではなく、あえて“着ぐるみらしさ"を意識している。
例として、質感は勿論、発光部分などは「中から照らす電飾ならこんな光り方のはず」というのを踏まえてCGを作っている。


■能力
  • 暗黒火球
ゼットン恒例の必殺技である火球。背中の発光部から大砲の様に発射する。祝砲。
射程距離が凄まじく長い上、当たり前の様に連射出来る。

  • ギガンティスクロー
一番前の脚の先端を巨大な鎌に変化させて攻撃する。
よく見るとこの足、鎌の部分や鎌の付け根にスフィアの模様が付いてる。
威力が凄まじく一撃でコスモスをライフゲージ停止に追い込み、
多くの強敵を打ち破ったプラズマスパークスラッシュにも打ち勝った。
だが関節部分は脆弱らしくソルジェント光線ゼロスラッガーで切断されている。

  • 触手
対象を捕捉するために用いる。
敵を拘束する他に先端の鉤爪をスフィア等の獲物に突き刺して美味しく頂く。




■ハイパーゼットン(イマーゴ)

身長:70メートル
体重:4万トン

ギガント内から誕生した成体(イマーゴ)。カッコいい。

近年のラスボスには珍しくウルトラ戦士に近い身長であり、フリーザ様の如くシンプルな最終形態となった。

バット星人が一体化して動かしているという、実質的にバット星人専用の生体ロボットである。

鳴き声は低い以外は初代ゼットンと同じだが、
戦闘スタイルは最低限の動きで戦っていた初代と違い、機動性を活かしてガンガン攻めるタイプ。
ウルトラ戦士達の攻撃も、瞬間移動でスマートに回避していく。

その強さはギガントの比ではなく、ゼロ達を完膚無きまでに叩きのめした。

3人が奇跡の合体を遂げた戦士「ウルトラマンサーガ」になってようやく互角となり、地球の存亡を懸けて最終決戦を繰り広げる。

やがてチームUの作戦によって穴に落とされ、そのままサーガカッターで羽を斬られて弱体化。空へ逃亡を図るも、サーガスピナーで宇宙へ蹴り飛ばされた上にサーガマキシマムで顔面を殴られ、中のバット星人ごと大爆発した。


■能力
  • 暗黒火球
出典:『ウルトラマンサーガ』本編より/松竹系劇場にて2012年3月24日公開
©2011「ウルトラマンサーガ」製作委員会

胸の発光体から放つ黒い一兆度を超える高エネルギー火球。
クラスター爆弾の様に撃った後に拡散させたり軌道を曲げる事も可能。
その威力は恐ろしく高く、当たらずしてゼロ、ダイナ、コスモスの三人を戦闘不能に追い込んだ。
また電子音とともにエネルギーをチャージして放つ巨大火球も存在する。

  • ハイパーゼットンテレポート
殴る→「残像だ」→「残像d」→「残z」→「ざn」→「z(
ウルトラマンをヤムチャに変えてしまうチート技。
まるで攻撃が当たらない上にこちらが殴られる。

更に高速で左右に瞬間移動することによる擬似分身のダブルラリアットまでかましてくる始末。
袋叩きにしていたはずが逆に袋叩きにされていると言う不思議。

  • ハイパーゼットンバリヤー
こちらもゼットン恒例の能力。ゼロキック? なにそれおいしいの?www
見てからバリヤー余裕でした。

  • ハイパーゼットンアブゾーブ
敵の放った光線を受け止め、増幅し撃ち返す能力。
撃ち返さずに暗黒火球の威力の底上げに使う事も可能。
三大ウルトラマンの同時攻撃だろうがサーガの攻撃だろうが、全部まとめてクーリングオフ。
また、吸収増幅したエネルギーを火球に上乗せすることも可能。
しかしサーガには通じず、再びサーガのサーガプラズマーで相殺された。
撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ。

  • 飛行能力
サーガとの決戦時に使用。
背中から悪魔の様な翼を生やし、ご丁寧に尻尾まで生えてくる。
地上での最高飛行速度はマッハ33。
何故か無くても飛べる。

  • コラプサーオーラ
ゼロ達をフルボッコした後、
バット星人が上機嫌に演説してた時に出ていた暗黒火炎のオーラ。
邪気が高まった際に噴出され、触れたもの全てを焼き尽くすとされる。



実は素体となった通常のゼットンはゼロと交戦経験がある等、因縁がある。
前々作『ウルトラ銀河伝説』でゼロはべリアルが怪獣墓場から召喚した幽霊のゼットンを一撃で倒していたが、
このゼットンとは互角の戦いだったため、かなり実力を持つ個体だったのかもしれない(ツインソードの一撃にも耐えた程)。

ちなみに、この戦いは児童誌の付録DVD『ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す! ハイパーバトル!!』で見ることができた。


【客演】

ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル1

羽のあるイマーゴ形態のハイパーゼットンがスパークドールズにされていた。
謎の部屋に飾ってあっただけだったが……。
ちなみにこれに羽があるのは『ウルトラ怪獣シリーズEX』のものなため(この部屋のドールズには旧サイズソフビのものも置いてある)。

ウルトラマンギンガS

ウルトラマンギンガS』ではダークルギエルによって、
羽のないイマーゴ形態のハイパーゼットンがスパークドールズにされていた。
本家本元ゼットン星人ベルメがハイパーゼットンにモンスライブし、ギンガの前に立ちはだかる。

テレポートの使用頻度は最初の数回のみ、火球もほとんど撃たず、バリアや飛行能力にいたっては使われてすらいない等、
スパークドールズゆえかライブしているゼットン星人ゆえか予算の都合なのか
サーガ時に比べれば幾分大人しく、見る人によっては弱体化していると取られても仕方がない程度の強さとなっている。
……しかしそれでも圧倒的な強さであることに変わりはなく、ギンガを軽々と叩きのめし、6兄弟の力を宿したギンガストリウムですら翻弄。
さらにギンガストリウムが使った初代ウルトラマンスペシウム光線をハイパーゼットンアブゾーブで跳ね返し、
ビクトリウム・キャノンの発射をギンガを盾にする事で発射を妨害するなど高い能力を見せた。


出典:『ウルトラマンギンガS』14話「復活のルギエル」より/テレビ東京系にて2014年7月15日から12月23日まで放映(全16話)
©「ウルトラマンギンガS」製作委員会、円谷プロダクション

ビクトリーが加勢しても、ハイパーゼットンは素早い身のこなしで二人のウルトラマンの攻撃をかわし続けたが、
ビクトリーのエレキングテイルで腕先を拘束されて動きを封じられ、
その隙を突いたギンガストリウムによる『コスモミラクル光線』の一撃をとっさにテレポートではなくハイパーゼットンアブゾーブで対応。
しかし、さすがにかつてスーパータロウグランドキングを倒したウルトラ兄弟最強の光線は吸収しきれず、スパークドールズに戻された。以降、強すぎる光線は吸収しきれない系の設定をつけられているような…


その後はショウが回収しビクトリーの力、ハイパーゼットンシザースとしてビクトルギエルに唯一ダメージを与えるなど活躍。
映画でもウルトラマンギンガビクトリーが使用し、エタルガーに大ダメージを与えた。
……どうやらまだギンガに開放してもらっていない様子。

ウルトラマンF

ゼットン星人がダークザギが広げた超次元微小経路を使って呼び出した。
当初はコクーンだったが、ゼットン星人が餌として用意していた完全生命体イフと対峙し、
暗黒火球でイフの進化のための再生が間に合わなくなるほど延々と攻撃し、倒すことに成功、捕食し自身の糧とした。

その後科特隊の無重力弾を受けてしまったが、イマーゴ形態に成長しウルトラマンFと激戦を繰り広げる。


ウルトラマンオーブ

■ハイパーゼットンデスサイス

身長:5m~70m
体重:500kg~4万t

第5話「逃げない心」に登場した、ハイパーゼットンの亜種。
姿はほぼ羽のないイマーゴ形態だが、その名の通り手が鋏から大鎌状になっているのが特徴。若干蛇腹部分が灰色。

能力もハイパーゼットンとほぼ同じで、ハイパーゼットンテレポートで敵を翻弄して胸からは暗黒火球を放つ。
本編では使用しなかったが、公式サイトによるとハイパーゼットンバリアーも使用可能らしい。

ゼットン星人マドックによってウルトラマンオーブを倒すために地球に連れてこられ、5mサイズに縮小して工場の地下に潜伏していた。

マドックが今まで調査したオーブの情報をインプットされているらしく、
スペシウムゼペリオンのスペリオン光輪を中央の空白部分に鎌を差し込んで受け止めるというグビラのような方法で無効化してみせた。

しかし今までに変身したことがない姿であるハリケーンスラッシュの素早い格闘には手も足も出ず、
ハイパーゼットンテレポートで一時は翻弄するものの瞬間移動合戦で互角に持ち込まれる。

エネルギーをチャージした暗黒火球を連射するが、オーブランサーシュートで全て相殺され、
爆発に紛れて接近したオーブにオーブスラッガーランスを突き立てられ、そのまま発動したビッグバンスラストで倒された。

しかし……?


■ハイパーゼットンデスサイス(リザーバー)
第21話「青いリボンの少女」に登場。
再生怪獣の類であり、外見上の差異は全くない。

青いリボンを着けた少女・マーヤと共に突然姿を現しては突然消滅し、人々の混乱を引き起こしていた。
マーヤはマドックが残したスペアの肉体、そしてガイが攻撃できないようにと用意した人工生命体であり、彼女の腕輪にマドックの意思が宿っていた。
しかし、子供のない岩木夫妻と過ごすうちに、人工生命体にマーヤとしての人格の成長が現れていた。

マーヤとしての人格の成長により完全復活を阻害されながらも、本性を現したマドックによってついに復活し、オーブオリジン形態で現れたオーブと戦闘になる。
マドックに腕輪の力で操られているため、テレポートを多用し、上半身のみをテレポートさせてオーブの攻撃をよけつつ蹴り飛ばしたり、
背後から暗黒火球を放つなどして以前とは逆にオーブを圧倒する。

しかし、マーヤとしての人格が自分の意思で腕輪を破壊した事でマドックの意思が消滅したため、思うように動けなくなり形勢が逆転。
オーブカリバーで斬りつけられ、最期はサンダーブレスターにフュージョンアップしたオーブのゼットシウム光線で倒された。


ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!

羽のないイマーゴ形態のハイパーゼットンが、
レイバトスに復活させられた亡霊怪獣としてビクトルギエルグドンツインテールキングジョーバードンとともに登場。
しかし、復活早々ルナミラクルゼロのウルトラゼロランスとオーブ(ハリケーンスラッシュ)のビックバンスラストを受けて消滅した。
ロボットすらも蘇らせることの出来るレイバトスでも流石にラスボス怪獣のスペックを再現するのはかなり無理があったらしい(同じく復活したビクトルギエルも『ギンガS』の強さが嘘のようにあっさり倒されている)。

ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀

アブソリュートタルタロスの配下の亡霊魔導士 レイバトスが蘇生させた『サーガ』のバット星人が作り出した宇宙恐魔人ゼットの配下たる複製ゼットン軍団として2体登場
スピード自慢のウルトラマンフーマを瞬間移動を駆使し2体がかりでボコボコにする。
流石に『サーガ』のそれより弱体化しているとはいえフーマにとってはあまりにも酷な戦いである…

その他

  • 『スパークドールズ劇場』
ネット配信版に登場(現在は2015年3月発売の食玩「ウルトラマンギンガ&ギンガS DVDコレクション」にて視聴可能)。
「ピポポ」と言う電子音声と「ゼットン」としか鳴き声を上げることが出来ない通常のゼットン(SD)が進化してハイパーゼットン(SD)となった。
エレキング(SD)から「スマートでエレガント」と称され、EXレッドキング(SD)と勝負しながら本編は終了。

  • 漫画『ウルトラマン THE FIRST』
どことなくギガントに似た姿の改造ゼットンがラスボスとして登場する。
バルタン星人によって改造を受け、顔だけでウルトラマンを上回るほどの巨体を有し、下半身は蜘蛛に酷似している。

  • 『ウルトラマン超闘士激伝』
メフィラス大魔王から貰ったカプセルを服用することで闘士ゼットンがハイパー化している。
しかも科学特捜隊に無重力弾を撃ち込まれても、何とそのエネルギーを吸収して完全態に覚醒。
パワードゼットンのカラーリングを初代版にしたような姿で登場した。

主人公である闘士ウルトラマンと、それ以上の実力(当時)のゾフィーを含む7人がかりでも全く歯が立たず、
超兵器R-1号を以てしてもそのエネルギーを吸収しかねないとさえ言われていた。
ウルトラマンを倒し宇宙最強になるため暴れ回るが、観客の声援とピグモンの持っていた風船を見て立ち上がったウルトラマンにより、
全エネルギーを結集したパンチを胸に打ち込まれ、エネルギーを吸収しすぎてハイパー化が解除され敗北した。


コラボブースター「ウルトラ怪獣超決戦」にはイマーゴが「宇宙恐竜ハイパーゼットン[イマーゴ]」として登場。
しかし、BPとダブルシンボルによる攻撃力だけは通常のゼットンよりも高いが他には一切効果を持たないバニラ*1カードとして登場。レアリティも最低のコモン。
ゼットンシャッターと火球を完備した初代ゼットンと比べてこちらはパワーバカだがそれ以外に取り柄がないことから、2代目ゼットンと間違えたんじゃないのかとファンには不評だった。
それから1年半後に登場した第2弾「ウルトラヒーロー大集結」ではなんと最高レアリティのXレア「滅亡の邪神ハイパーゼットン[イマーゴ]」として再登場。
コストはバトスピ最大の12、BPとダブルシンボルの破壊力も健在だが、効果も初代ゼットン以上に山盛りでウルトラマンだろうがなんだろうが殲滅できる、ヤケクソのような性能で帰ってきた。
またサポートカードも充実しており、コクーン形態及びゼットンサポートネクサスとして再現されたフューチャーアースで盤面をゼットンで埋め尽くすデッキ構築も可能。
詳細な解説とデッキ構築は宇宙恐竜ゼットン/ゼットンデッキ(Battle Spirits)を参照のこと。


【余談】

  • 久しぶりに登場した「ラスボスにふさわしい強さを見せる」ゼットン
ウルトラシリーズ45周年を飾る敵として、バット星人と共に選ばれたゼットン。
メジャーなだけに活躍も多いが、「最強」の肩書きとは裏腹に近年の扱いは悪く……、


等々パッとしない活躍が多かった。

しかし今回のハイパーゼットンはこれらを払拭してお釣りが来るレベルの強さを見せ付けており、ゼットン好きを歓喜させた。
そしてギンガSでのまさかの前座扱い、オーブでの全く苦戦もさせずにあっさり倒された姿にガッカリとなった……。


フォローしておくと、「サーガ」のハイパーゼットンは、

  • バット星人の中でも悪辣な頭脳を誇るエリートが
  • 多くの宇宙(および怪獣墓場)から怪獣を集めて
  • 素体のゼットンからして当時のゼロと互角のツワモノを厳選し
  • (育成のためだけに一つの地球を侵略してまで)じっくり時間をかけて地道に強化し
  • さらにバット星人自身が擬似ダークライブして直接コントロールした

という、いわば「ゼットンの中でも強いヤツをさらに超強化して悪辣な頭脳を加えた」本物の怪物である。
まさに、バット星人が言った通りの最強となったゼットンというわけなのだ。

後の作品でも登場していることからして、ハイパーゼットンの存在と養殖技術は「サーガ」を皮切りに広まっているようだが、
それこそあのバット星人くらいの腕前と入念な準備と十分な時間がなければ強い個体は生み出せないのだろう。
それが見事に成功した例、ハイパーゼットンの原点にして頂点が「サーガ」の個体、という話である。

そりゃ、ゼットン星人にはあれほどの手間をかける余裕も力もないだろうが……。


  • コスモスのルナモード
コスモスはハイパーゼットンとの戦いで、純粋悪であるゼットンとバット星人に対して、ルナモードのままガチで戦っていた。
ルナモードの項目にあるように、ルナモードは決して弱いわけではないのだが、コロナモードやエクリプスモードよりも優先できるとはいえないため、
この展開に疑問を抱くファンも多かった。

なお、これはカオスヘッダー0がハイパーゼットンに吸収されており、コスモスはカオスヘッダー0を助けるために参戦し、
ゼットンからの救出には成功するも*2、カオスヘッダー0はゼットンに攻撃されて死亡する展開が撮影されたにも関わらずカットされた名残である*3
公開から約半年後に発売されたDVDおよびブルーレイメモリアルボックスに付属の絵コンテ集に収録されていたダークルシフェルの登場する初期稿では、
フューチャーモード(ウルトラマンコスモス)に変身する案もあったが、映画本編では前述のことに加えて姿が変わると初見の人には分かりづらいなどといった理由から見送られた。


  • いろんな意味で再利用させやすい着ぐるみ
『ギンガS』以降は、『サーガ』での扱いと比べると、
よくウルトラマンの噛ませ役としてどんどん扱いが雑になる傾向にあるが、これは着ぐるみ的な意味での大人の事情もあると思われる。

着ぐるみの問題点として、いつまでも使えるわけではなく、劣化が挙げられる。
近年だと現存しているキリエロイドなどはすでにシワだらけであり、『ウルトラマンマックス』のオリジナル怪獣の殆ども、
『ギンガS』時点で撮影に使用可能な状態で残っていなかった*4
元のゼットンといった目玉怪獣も、そのままではなく補修や改造によって長持ちさせている(よく見ると内股などがボロボロになりがち)。

円谷プロの経営規模などからも、新規怪獣を多く用意できるわけではない*5ため、
『ギンガ』以降は節目の怪獣以外は、改造は勿論、流用でしのいでいる(商品展開的にも、既存怪獣の方がやりやすいというメリットはある)。
亡霊魔導士 レイバトスが使役するという形とはいえラスボスのビクトルギエルが雑兵として登場したり、マガタノオロチ再登場で雑魚敵にしたくなかったので改造してしまったゲネガーグ、生みの親である監督自身が再び撮影することで雑魚敵にしないように配慮したグリーザなども顕著な例といえる。

ハイパーゼットンの場合、
1.着ぐるみが『マックス』のものなどに比べて新しく、基本は翼といった痛みやすい複雑なパーツもなし
2.設定的に登場の難しい虚空怪獣グリーザなどと違い初代ゼットン同様、「宇宙人の使役する怪獣」として登場させられる
3.知名度的に商品展開もしやすく、金型も流用できる
4.初登場時から育成方法がかなり特別だったことが証明されているため、ゼットン同様弱かったら弱かったでそれなりに納得できる
などのメリットがあるため、『マックス』『メビウス』『大怪獣バトル』などのゼットン同様に、再登場が多いと考えられる。
また『サーガ』と比べてしまえば弱く感じてしまうとはいえ、複数人の力でないと倒されていない当たりなかなかまだ悪くない扱いと言えるかもしれない。
デスサイスもフュージョンアップ形態に倒されていることだし。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

   /丶  / ̄`丶
   |7)| / /^V
   '「`;ト-「`;] '
   lΠメ∧ィΠ
   |Ц| }Ц
   _〉ッェ|/ャく
  ィツヾ '+ ィノッ、
 /ノミヘ ̄ ̄ ̄λ!
`//⌒ヾ/ ̄ ̄ ̄ ̄/
((レ、_>/ Hyper /_
  \/____/




……っと。
後は追記・修正よろしく。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/